QB「うわあああコタツの中で寝てたら屁をこかれたくせえええ!」(93)

マミんち

TV「新春初笑い漫才!一組目はこちら!」

さやか「正月っていいよねえ」グデー

マミ「そうねえ」グデー

杏子「みかんうめえわあ」グデー

ほむら「……zzz」スピー

まどか「ティヒヒ、居眠りしてるほむらちゃんかわいい。つついちゃお///」ソーッ

TV「そうそう、正月はお餅……ってこれゴムボールやないかーい!」ビシッ

さやか「あははは!」

マミ「ふふ!可笑しい」


プゥ~~ッ!

まどほむさや杏マミ「……!」

QB「ぐわあああああああ!!」ジタバタジタバタ

マミ「あ、あらキュゥべえそんなところにいたの!?」

さやか「びっくりしたなあ、いきなり暴れないでよ」

杏子「まったく、正月くらい静かにしろっての」

ほむら「……まったくもう」

まどか「ダメだよキュゥべえ!」

QB「だ、誰だい!?犯人は!!」

さやか「何言ってんのさ、寝ぼけてんの?」

ほむら「昨日の刑事ドラマなら見てないから分からないわ」

QB「違うッ!」ドン!

まどほむさや杏マミ「!!」

QB「君たちの中で屁をこいた者がいる!しかもあろうことかこたつの中で!」

さやか「初日の出ならぬ初屁の出ってやつですか?」サヤァ

杏子「くだらねえwwww」

QB「ドヤ顔するな!!さては君だな!!」

さやか「さやかちゃんはおならしないよ!トイレも行かないもーん」

QB「君は昔のアイドルかッ!!」

マミ「あら、お餅を喉に詰まらせてお年寄りが亡くなったんですって!!」

さやか「マジっすか!?」

杏子「おいおい……大変じゃねえか!!」

まどか「怖いよほむらちゃん……」ダキ

ほむら「安心して、まどかのお餅は私がお箸で小さく千切ってあげるわ」キリッ

QB「お餅の話で僕の話を押し流すな!!!」

杏子「なんでそんなに怒ってんだよ……」

QB「だってこたつの中で寝てたらいきなり屁をかまされたんだよ!」

さやか「屁ぇー」サヤァ

杏子「wwwwww」

QB「君たちにわかるかい?密閉された空間が屁で埋め尽くされる不快感が!もはやガス室だよ!」

さやか「屁ぇー」サヤァ

杏子「wwwwwwwwwwwww」

QB「それやめろや!!」ダン!

ほむら「ガス室ならそのまま殺処分される筈よ。お前は何故生きているの?詳しく教えてもらえる?」

QB「例えだよ!別に実際に致命的なわけじゃなかったよ!悪かったよ!もう!」

マミ「も、もういいじゃないのキュゥべえ!」

QB「! マミ、君がこいたのかい!?」

マミ「ええっ!?なんで!?」

QB「どうせ君のことだから『こたつの中だしバレないわね、ティロ・フィナーレ!ブッ』ってな感じに」

マミ「そ、そんなわけないでしょ!キュゥべえのバカ!バカべえ!」プンプン

QB「ムキになって否定するところが怪しいよ!」

まどか「それなら否定しても肯定してもダメじゃん……そんなの絶対おかしいよ」

さやか「キュゥべえはバカだなあ~」ヘラヘラ

QB「(くっ、ムカつく!)さ、さやかも怪しいんだよ!」

さやか「屁っ?」キョトン

杏子「wwwwwwwwwwww」

QB「」イラッ


QB「下品なやつは何も考えずに屁を垂れ流すんだよ!!」キュップイ!

さやか「そんなことしませんよーだ」ヘラヘラ

QB「ウソだ!そんなの!!」

さやか「トイレも、おならも、しないんだよ?」

杏子「wwwwwwwwwwww」

QB「だからお前は昔のアイドルかよ!ってかさっきから杏子は笑いすぎだよ!」

マミ「もうそろそろいいかげん落ち着きなさいバカべえ!」プンプン

杏子「そうだぞ」ムシャムシャ

QB「杏子!君は朝からよく物を食べてるけど、何を食べたか覚えてるのかい?」

杏子「え?お雑煮と、栗きんとん、ポテチ、焼き芋、お餅、みかん……」

QB「はいアウト!!決まった!!こりゃもう犯人は決まったね!!!」


杏子「な、なんだよ……」

QB「君は朝から芋類を多く食べている……」

さやか「! 杏子……コショコショ……」

杏子「ん?……ふんふん……わかったw」

QB「芋や豆を食べるとおならが出やすいのは常識だよ!」

杏子「屁ぇ~w」

QB「……つまり科学的視点から君がおならをしやすい環境だったのが証明されたのさ」

杏子「屁ぇ~ww」

QB「よっておならをしたのは……」

杏子「屁ぇ~www」

QB「もう!!お前それやめろやー!!」ダン!

さやか「wwwwwwwww」

まどか「も、もういいでしょキュゥべえ……!もうやめようよ……」

QB「いいや!まだだね!君だって立派な容疑者なんだよ!?まどか!」

まどか「ええ!?」

QB「当然だろう!おならはそもそも生理現象の一つだからね!生物として生きてる限り、起こりうるのさ!」

ほむら「……」

QB「よく考えたら単なる人間である君が一番こきそうだよ!そうさ、君だけ魔法少女じゃないもん!」

まどか「えっ、でも……」

QB「君が犯人だな!この放屁少女屁こき☆まどか!!!」

まどか「そんな……酷いよキュゥべえ……」グスッ

ほむら「……泣く必要はないわまどか。……あなたに罪はないもの」

QB「……ふふ、ようやくかかってくれたようだね。ほむら」ニヤ

ほむら「っ……」

まどか「ど、どういうこと!?」

QB「最初から、僕はほむらが怪しいと思っていたんだよ」

ほむら「……」

QB「! ……最初から、僕はほむらがクサいと感じていたのさ」

杏子「おい言い直したぞ」

さやか「うまいこと言いたかったんだよ。最初の言った後、思いついたんだろうね」

マミ「ズルいわね……!!」プンプン

QB「外野はお静かに!……ほむら、君はまどかを心底好いているだろうから……」

まどか「ほむらちゃん///」

QB「……まどかが犯人だという方向に持っていけば、きっと自白するだろうと思っていたよ」

さやか「さすが……ゲスいな……」

杏子「ゲスいわ……腹立つ……」

QB「物静かな人間ほど屁が臭くて大きいものだからね、さあ認めなよほむら」

杏子「おい今のどこ情報だよ」

ほむら「……確かに、おならをしたのはまどかじゃないわ」

まどか「ほむらちゃん……やめて……!」

マミ「暁美さん、あなたは愛する者を守るために自ら罪を被るの?」

さやか「ほむら……あんたそこまで……」

杏子「これが、本当の愛なのか……」ウルウル

ほむら「おならをしたのは……この……」



ほむら「淫獣だもの」ニヤ

QB「!!?」

ほむさや杏マミ(!!)ハッ



QB「な、何を言ってるんだい!?そんなわけないだろう!!」アセアセ

ほむら「あら、おならをして誰かのせいにしようとする奴はよくいるわ」

さやか「確かに……そういう奴って一番最初に騒ぎ出して……」チラ

杏子「一番派手に騒ぐんだよなぁ……」チラ

マミ「そうね……」チラ

まどか「キュゥべえ……」チラ

QB「なんでみんなこっちを見るんだい!?僕じゃない!!僕じゃないよ!!」

マミ「『ムキになって否定するところが怪しいよ』」

QB「そ、それは……!」

さやか「あんたおならおならって大騒ぎしてたね……」

QB「!?」

さやか「『下品なやつは何も考えずに屁を垂れ流すんだよ』だっけ」

QB「違う……違うよ……!」

杏子「おい、おまえ……今日おせちでうまいうまいって何を食ってた?」

QB「……!」ハッ

杏子「おい答えろよ!」

QB「っ!…………めです」ボソボソ

杏子「あぁ!?聞こえねえよ!!」ダン!

QB「ひっ!くっ、くろまめです!」ビクッ

杏子「……『芋や豆を食べるとおならが出やすいのは常識』……」

杏子「だったな?」ギロ

QB「は、はいっ!」

まどか「……キュゥべえ」ニコ

QB「な、なんだいまどか、わわっ」ギュッ

まどか「ティヒヒ、キュゥべえはあったかいねえ……あれ、汗かいてるの?」ギュゥ

QB「う、うん。まどか、苦しいから少し手を緩めてほしいな……」ギチギチ

まどか「え?なんで?」ギュゥ

QB「く、苦しい……死んじゃうよ……」ギチギチ

まどか「あっ、ごめんね。キュゥべえ生きてるんだもんね」パッ

QB「ハァ……ハァ……当然だろう、なんで今更……」ビクビク

まどか「『おならはそもそも生理現象の一つだからね。生物として生きてる限り、起こりうるのさ』」

まどか「だったっけ?」ニコニコ

QB「う、うん……」ゾゾゾ

ほむら「さて、結局犯人はお前だったわけね」

QB「ま、待ってよ!」

さやか「見苦しいよ。ほとんど決まったも同然じゃん」

QB「で、でも証拠は……」

マミ「証拠がないのはそっちも一緒でしょう」

QB「……ハッ!あ、ある!証拠ならあるよ!」

杏子「チッ、なんだよ……そんなモンあるわけ……」

QB「こたつの中に籠ってる空気をこの瓶に採取し、僕の星の技術で解析すれば、誰がこいたのかわかる!!」スチャ

ほむら「……!なんておぞましい技術なの……!」クッ

まどか「そんなのってないよ……あんまりだよ……」

マミ「みんな、諦めてはダメ!今こそ力を合わせるの!」

マミ「美樹さん!佐倉さん!こたつの中の空気を入れ替えて!」

杏子「よっしゃあ!さやか、布団のそっち持て!」

さやか「オッケー!いくよ!」

さや杏「「うおおおおおおおお!!!!」」パタパタパタパタ

QB「ああっ!でもまだ空気は室内!採取は可能さ!それーーーっ!」バタバタ

まどか「キュ、キュゥべえが瓶を持って部屋を走り回ってるよ!」

マミ「落ち着いて!暁美さん、玄関の扉を開けてきて!鹿目さん、ベランダの窓開けて!」

ほむら「任せて、一瞬で開けてくるわ」カチリ(時止め)

まどか「こっちも開けます!」ガラガラガラ

ぴゅううううううう!

QB「ひゃああ!寒い!でもサンプルは十分取れた!あとは解析するだけ……あっ!リボンが!?」シュル

マミ「悪いわね、この瓶は没収よ」パシッ

マミ「えいっ!」ブン

さやか「瓶が窓の外に!」

杏子「肩つええ」

QB「わあああ!逃がすかあ!」ピョーン

まどか「キュゥべえも跳んだ!」

ほむら「本当に愚かね……。でもあれでは瓶に届きそうよ……!」

マミ「任せなさいっ」ガシャコン

まどほむさや杏(デカッ!この人……本気だわ……)

マミ「レディに恥をかかせるような男には……お仕置きよ!」

マミ「ティロ………」シュウンシュウンシュウン……ロック!

QB「や、やった!届い……」ガシ

マミ「フィナーレ!!!!!」バシュウウウウン!!





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               .i|      ,,-、 、  |i

               i|      ノ::::i:::トiヽ、_.|i
           _,,  i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
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     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ

マミ「ふぅ……やったわね。瓶は割れたわ!」

杏子「割れたどころか跡形もねえよ!!」

ほむら「まあ結果オーライというところかしら」

さやか「……もうマミさんに逆らうのはよしとこう」

まどか「ティヒヒ……そだね」

ほむら(さっきのまどかも結構怖かったわ……)ブルブル

さやか「あーさむさむ……わ、こたつの中も寒いわ」

杏子「さっき空気入れ替えたからなあ……」

ほむら「まあほっとけば暖かくなるわよ」

まどか「うん、そうだよ」

マミ「じゃあ体があったまるように、お汁粉でも作りましょうか」

杏子「やった!あたしお餅2つ!」

さやか「もう、杏子は食べ過ぎだよ……」

あははははは……

QB「うう……酷いじゃないか、僕をこんな目に遭わせるなんて……」ヨロヨロ

QB「女の子はおならしたことをしつこく聞くと怒るんだなあ……難しいなあ……」

QB「この星に来てからというもの、人間の感情に振り回されっぱなしで正直僕にも感情が芽生えたかも」

ぴゅううううううううううう!

QB「きゅっぷしゅん!さ、寒いぃ!早くマミの家に入れてもらわないと……」ブルブル

QB「着いた……マミー!開けてー!」コンコン

<あったまる……お汁粉でも作り……

QB「お汁粉!?僕も食べたい!温まりたい!」

ぴゅううううううううううう!

QB「ひゃああ!開けてよう!入れてよう!寒い!」ガンガン

QB「マミー!まどかー!杏子ー!さやかー!ほむらー!」ガンガンガン!

<開けてよー!!ガンガンガンガン

さやか「……マミさん、開けてあげないんですか?」

マミ「もう少し、お仕置きよ」ズズ……

まどか「ティヒヒ……今日はちょっと厳しいですね……」

杏子「あれだろ、おならの例えに必殺技使われたからめっちゃ怒ってるんだろwそれくらい許してやれば……」

さやか「なんだ、あんな大活躍したのはそのせいだったんですか」アハハ

マミ「……杏子、お餅没収」ヒョイ

杏子「ああっ!悪かったよ!返してよ!」

マミ「もぐ……ティロフィナーレを……ゴクン、バカにするなんて……」ブツブツ

ほむら「……」


それ以来魔法少女たちのマミの必殺技に関してのコメントは、一層気を遣ったものになったという……。


完……?

QB「ににに二時間も外に閉め出すなんて……もうおならのことはしつこく言わないよ……」ガタガタガタガタ

マミ「まあ、反省したようだし今日は許してあげるわ。はいお汁粉」

QB「あああ、ありがとう……助かるよ……」ガタガタガタガタ

まどか「よかったね、許してもらえて」

さやか「ほんとにねえ」

杏子「マミ、超怒ってたからな」

ほむら「そうね……」

マミ(……でも……)

さやか(なんだか……)

杏子(実際……)

まどか(罪悪感……)

ほむら(感じちゃうわね……)

まどほむさや杏マミ(あの時、ついごまかしたけど、ほんとは……)

マミさや(笑った拍子に……)

杏子(芋食べ過ぎて……)

まどか(ほむらちゃんつつこうと体勢変えたせいで……)

ほむら(居眠りしてるときまどかにつつかれて、驚いて……)

まどほむさや杏マミ(おならしちゃったからなあ……)

まどほむさや杏マミ(まさかあんな大きな音になるとは///まるで5人分いっぺんにやっちゃったくらいの///)

QB「? みんなどうしたのさ」

まどか「あ、キュゥべえ、寒くない?エアコンの温度上げようか!」

さやか「こたつ入る?スイッチ入れといたよ!」

杏子「み、みかん食うかい?」

マミ「お汁粉のお代わりどう?」

ほむら「あ……えーと……お風呂、沸かそうかしら?」

QB「……なんか、みんな急に態度が変わったね……」

まどほむさや杏マミ「!!」ギクッ!

QB「変なの、やっぱり人間の感情はまだまだわかんないなあ……」モグモグ

まどほむさや杏マミ「……」ホッ

ぷぅっ

まどほむさや杏マミ「っ!!」

QB「あ、ごめん今の僕。ちょっとティロフィナっちゃった」テヘペロ

まどほむさや杏「」サァッ

QB「……ん?どうしたの?」

マミ「キュゥ……べえ……?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

QB「な、な、何さ……?どうしたのさ?顔が怖いよマミ……」オロオロ

杏子(これは死んだな)アーメン……

ほむら(本当に愚かね……淫獣……)ナム……

マミ「ティロ・フィナーレをっ!」ガシッ

QB「いててて!離してよ!」

マミ「バカにぃっ!」ブンッ

QB「ひゃあっ!わわわわわわわ!」

マミ「するなああああああっ!」ガコーン!

QB「わけがわからないよおおおおおおおおお!!!」バシュウウウウン!


キラーン


……それ以来魔法少女たちのマミの必殺技に関してのコメントは、一層気を遣ったものになったという……。

さあこれで本当におしまいさ
近々みんな大好き志筑仁美ちゃんを主人公格にしたやつも投下するからよろしく

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