ベルトルト「僕達」クリスタ「良いことし隊!」(90)


ほのぼの系のつもりです
少しキャラ崩壊しているかもしれませんが、ご了承ください


図書室


ベルトルト「…」パラ


今日はライナーが教官の命令(お遣い)で隣街まで出かけていった為、彼は珍しく一人っきりになってしまった
他の皆は休日だから街に出かけている でも彼には自分の意思が無い そのため、こういう日は決まって静かに読書をしている


ベルトルト「…」パラ


ピョン  ピョン


ベルトルト(……ん?)チラ

ベルトルト(あれはクリスタ…本棚の上段に本を仕舞おうとしているのか でも彼女の身長じゃ届かないよなぁ…)

ベルトルト「……」パラ


彼はこういう時でもなるべく人とかかわらない様にしている


クリスタ(あと少しなんだけど…)ピョン ピョン


グラッ


クリスタ「!!」


ドサドサドサッ


ベルトルト「……はぁ」スタ


上段には雑にいくつもの本が置かれていた そして、クリスタが仕舞おうとした拍子にその本が棚から落ちてしまった


クリスタ「痛たたた…あっ…またドジしちゃった」シュン

ベルトルト「…大丈夫?」

クリスタ「あっ、ベルトルト…ごめんね、うるさくしちゃって 直ぐに片付けるから気にせず本を読んでて」ガサガサ

ベルトルト「…そんなの無理だよ、僕も手伝うよ」ヒョイ


クリスタ「えっ、でも……」

ベルトルト「それに君じゃ上段に手が届かないでしょ?」ゴトッ

クリスタ「…うん ありがと、ベルトルト」


二人は直ぐに散らばった本を、前よりも綺麗に整理して並べた


ベルトルト「ふぅ…もっと皆がきちんと並べていればこんな事にならなかったのに」

クリスタ「違うよ…私が無理して本を仕舞おうとしたのがいけないの だから全部、私のせいだよ」シュン

ベルトルト(彼女はこうやって直ぐに自分のせいにする癖がある どこか負い目を感じているようにも思えるな…)

ベルトルト「……君は僕が本を読んでいるのに気がついていたんでしょ?何で僕に頼まなかったの?」

クリスタ「だってベルトルトに迷惑がかかっちゃうでしょ?」

ベルトルト(やっぱり、彼女は常に周りを気にして迷惑を掛けずに『いいこと』をしようとしているんだ……理由はどうあれ、僕には無い思考だな)

クリスタ「せっかく静かに読書してたのに…本当にごめんなさい」ペコ


ベルトルト「…どうして?」

クリスタ「え?」

ベルトルト「どうして君はいつも『良いこと』をしようとするの?」

クリスタ「……ユミルにも前に同じこと言われたんだけど、自分でも答えがわからないの
…役に立つ人間だと思われたいからなのかな?」

ベルトルト「いや、僕に聞かれても困るよ」

クリスタ「じゃあ…何でベルトルトは手伝ってくれたの?」

ベルトルト「…別に僕が手伝ったのは『良いこと』をしたいからじゃない
ただ、あそこで君を放っておいたら後でユミルに怒られると思ったからだよ」

クリスタ「…でも、結果的に『良いこと』をしてるし、ベルトルトはとっても優しい人なんだね」

ベルトルト(……僕は優しくなんかないよ)

クリスタ「じゃあ私は行くね 手伝ってくれて本当にありがとうね、ベルトルト」ニコ

ベルトルト(…可愛い笑顔だ ライナーが惚れるのも無理もないな)

ベルトルト「今日はユミルとどっか街にでも行くの?」


クリスタ「ううん、ユミルが少し体調を崩しちゃって予定がなくなっちゃたの だから体に良いものを作ったあげようと思って本で調べていたんだよ」

ベルトルト「それを作りにこれから調理場に行くの?」

クリスタ「うん!」

ベルトルト(今日はライナーがいないし、彼女は壁教の奴らにとって重要な人物だ
でも何故、重要なのかはわからない…情報を探る為にも今日は彼女と一緒に行動してみるか)

ベルトルト「…僕も一緒に手伝うよ」

クリスタ「えっ、どうして?」

ベルトルト「僕も君と一緒で『いいこと』がしたい…のかな?」

クリスタ「ふふふ、ベルトルトだって私に聞いてるじゃん じゃあ一緒にユミルの為に調理場にレッツ・ゴー!」バッ

ベルトルト「うん」

クリスタ「違うよ、ベルトルト!そこは腕を上げながら、オーッ!って言うんだよ!」オーッ!

ベルトルト「オー…」ナニコノテンション?

クリスタ「それでは、しゅっぱーつ!」トテトテ

ベルトルト「…選択を間違えたかな?」スタスタ


調理場


クリスタ「では、調理を始めます!今日は助手にベルトルトを呼んでいます!」

ベルトルト「…クリスタ、どうしたの?何でこんなテンションなの?」

クリスタ「少しぐらいのってくれてもいいでしょ!」プンプン



気づいたことその1:彼女はたまに変なスイッチが入る



ベルトルト「…では先生、始めましょう」ハァ…

クリスタ「そうそう、私は料理の先生なんですから」エッヘン!

ベルトルト(威張るとこではないと思うけど…)

クリスタ「じゃあ始めます、まずは生姜をおろします ベルトルト、生姜を出してください」

ベルトルト「え~っと……先生、生姜はどこにありますか?」ガサガサ

クリスタ「えっ?………忘れてました」


ベルトルト「これ、無計画で始めたの!?」

クリスタ「だって…早くユミルに元気になって欲しかったから…」シュン



気づいたことその2:意外とおっちょこちょい………でも天使



ベルトルト「はぁ…今度はちゃんと食材を用意してからここに来ようね」

クリスタ「・・・うん」

ベルトルト「しょうがない…街に行って食材を買ってくるか」

クリスタ「…今、“生姜が無い”のと“しょうがない”を掛けたの?面白い!ベルトルトってなかなかユーモアがあるんだね」

ベルトルト「違うよ!僕はそんなキャラじゃない!…まったく、早くユミルを直したいんでしょ?ほら行くよ」スタスタ

クリスタ「あっ、待ってよ~」トテトテ


今日はここまで


一応、こんな感じでベルトルトがクリスタと一緒に『良いこと』をしていくお話です
でも、完全に見切り発車 ので 不定期更新でいきます


ではまた今度

Why English?

>>1です

少しだけ書いたので投下します


近くの街


ベルトルト「とりあえず街に来たけど…何を作るの?」

クリスタ「生姜とハチミツの飲み物だよ とっても体がポカポカするらしいんだよ!」

ベルトルト「ああ、あれか なら僕も知ってるよ 確か喉にも良いんだよ?」

クリスタ「本当に!」パアァ

ベルトルト(うっ、笑顔が眩しい…)

クリスタ「…どうかしたの?」

ベルトルト「ううん、何でもないよ じゃあまずは生姜から買いに行こう」スタスタ

クリスタ「うん!」テクテク


八百屋


ベルトルト「あった、あった この大きいのでいいかな」ヒョイ

クリスタ「ちょっと大きすぎない?」

ベルトルト「さっき言った生姜ハチミツ湯以外にも生姜のハチミツ漬けが出来るからちょっと大きめにしようかなって思ったんだよ」

クリスタ「へぇ~、ベルトルトって物知りなんだね」

ベルトルト「あとレモンも意外と合うよ 買ってく?」

クリスタ「もちろん!」

ベルトルト「じゃあ支払いしてくるから、クリスタは待っててね」

クリスタ「待ってベルトルト!」

ベルトルト「何だい?他にも買いたい物でもあるの?」

クリスタ「私は?」

ベルトルト「クリスタでしょ?」

クリスタ「違うでしょ?」


ベルトルト「……まだその設定続けてたの?」

クリスタ「当たり前です!」エッヘン!



気づいたことその3:意外と頑固



ベルトルト「じゃあ買ってきますよ、先生」

クリスタ「うん、お願いね」ニコ

ベルトルト(クリスタといるのも疲れるなぁ…)


スタスタ


ベルトルト「買ってきましたよ、先生」

クリスタ「……」ジー


ベルトルト(一体何を見ているんだ?)チラ


彼女は向かいにあったお菓子屋さんを見つめていた


ベルトルト「……お菓子もいくつか買って帰る?」

クリスタ「いいの!?」パアァ



気づいたことその4:見た目通り、可愛らしい子供



アリガトウゴザイマシタ!


クリスタ「やった~♪」ルンルン

ベルトルト「はぁ…高かったのに僕もつられて買っちゃった…ライナーのお土産にするかな」


クリスタ「ユミルの分も買ったし、じゃあ帰りましょう!」

ベルトルト「はい…先生」トボトボ

ベルトルト「…ってハチミツを忘れてますよ、先生」

クリスタ「あっ、そうだったね うっかりしちゃった///」テヘ

ベルトルト(…ライナー、君がいなくて本当に良かったよ もし居たら鼻血だしながら失神していたかもね)


スタスタ


サシャ「あれ?クリスタにベルトルトじゃないですか!珍しい組み合わせですね」

クリスタ「あっ、サシャ!サシャもお買い物?」

サシャ「いえ、少しばかりお金が貯まったのでこれから美味しいものを食べにいくんですそれより……」クンクン

クリスタ「サシャ、どうしたの?」


サシャ「この匂いは……お菓子ですね!!それもクッキー!!」

ベルトルト「まだ開けてないのに!?…君は犬なのかい?」

サシャ「ぜひ、ください!!」ワン!

ベルトルト「駄目だよ お菓子が高いのは君だって知ってるだろ?」ワン?

サシャ「そ、そんなぁ~」クゥ~ン…

クリスタ「……わかった!少しだけあげるよ、サシャ」ニコ

ベルトルト「えっ?あげちゃうの!?」

サシャ「本当ですか!!さすがはクリスタ!神様です!!」ワォーン!

ベルトルト「ちょっと待ってて、サシャ!」ステイ!

サシャ「了解です!」ピタッ


ベルトルト(お菓子は少ししか買ってないでしょ?)コソコソ

クリスタ(私の分をあげれば良いだけだし…大丈夫だよ)コソコソ

ベルトルト(大丈夫って…さっきまであんなに楽しみにしてたじゃないか…しょうがないな)

ベルトルト(…僕の分もサシャに少しだけあげるよ そうすれば、君も少しは食べられるでしょ?)コソコソ

クリスタ(そんなの悪いよ!)コソコソ

ベルトルト(…さっき言ったでしょ?僕は『良いこと』をしたいって ホラ、これを君の分と一緒にサシャにあげて)つクッキー

クリスタ(ぅぅ……わかったよ ありがとね、ベルトルト)ニコ

ベルトルト(はぁ…僕は一体、何をしているんだ)



気づいたことその5:何故か放っておけない



サシャ(まだですかね~)


クリスタ「サシャ、お待たせ ハイ、大事に食べてね」つクッキー

サシャ(やった~!今すぐかぶりつきたい!!でも…)チラ

ベルトルト「……君は本当に犬なの?もう動いていいよ…」オーケー

サシャ「では!」ワォーン!

パク

サシャ「ありがとうございます、クリスタ!美味しくいただきました!!」モグモグ♪

ベルトルト「はやすぎるよ!!」

クリスタ「サシャ、その半分はベルトルトがだしてくれたんだよ」

サシャ「本当ですか!!ベルトルト!あなたも神様…いやご主人様です!!」

ベルトルト「やめて!色々と誤解されるから!!」

クリスタ「ふふふ、じゃあ私達はもう帰るね また後でね、サシャ」フリフリ

サシャ「ハイ!二人とも本当にありがとうございました!」フリフリ

ベルトルト「だからハチミツ忘れてるってば…」

とりあえずここまで


もしかしたら、夜中にまた投下する…かもです


ではまた


そうです 私がじょうじです


他の作品も見てくださった方がいるのは嬉しいんですが……やっぱりわかります?少し書き方を変えたつもりだったんですけど

あっちのほうを更新せずにこっちのスレを立ててしまったので、少し罪悪感があったんですが…まぁ、こっちは息抜きなのでゆっくりやっていく予定です

もうバレたので進撃と関係無いんですが、これから名前はじょうじでいきます


では続きを投下します


スタスタ


ジャン「ん?おい、マルコ あそこ見てみろよ」

マルコ「あれは…ベルトルトだね 今日はライナーがいないから図書室で読書をしてるって言ってたのに…散歩かな?」

ジャン「ちげーよ、小さくてベルトルトの体に隠れているがよく見てみろよ」

マルコ「…え?クリスタ!?あの二人が一緒にいるなんて珍しいね…いや、初めて見たかも」

ジャン「マルコ…予定の変更だ」

マルコ「まさか、あの二人を尾行するの?」

ジャン「もちろんだろ!」

マルコ「…二人に悪いよ」


ジャン「お前は何か勘違いをしているんじゃねぇか?これは訓練だ!」

マルコ「…訓練?」

ジャン「そうだ!ベルトルトはいつも一歩引いたところから周りを見ている…そのため、隙があまり無いだろ?だからこれはアイツに気づかれないようにする尾行訓練だ!尾行はもしかしたら憲兵団でも必要になるかもしれないだろ?」

マルコ「……本音は?」

ジャン「あの二人の関係がめっちゃ気になる」

マルコ「はぁ…わかったよ くれぐれも邪魔しないようにね」

ジャン「おう!じゃあ行くぞ!」


ハチミツを売っているお店


クリスタ「おじさん!ハチミツをください!」

店主(…天使がいる)ホッコリ

クリスタ「…おじさん?」

店主「ああ、ごめんごめん ハチミツは一瓶でいいのかな?」

クリスタ「はい!」

店主「いい返事だね じゃあこれ」つハチミツ

クリスタ「ありがとうございます お金は…」ガサゴソ

クリスタ「……」チャリン…

店主「…さすがにそれだけじゃ売れないよ」

クリスタ「どうしよう…」アタフタ

ベルトルト(はぁ…さっきお菓子買ったから予算が足りなくなったのか…僕もそんなに持ってないんだけどなぁ)ガサゴソ

ベルトルト「はい、クリスタ これで足りるでしょ?」つお金


クリスタ「で…でも……」

ベルトルト「ユミルを喜ばせたいんでしょ?それに僕から君に付き合うっていったんだから、これぐらい出すのが普通だよ」



ジャン(付き合う!?やっぱり、あの二人は付き合ってんのか!?)

マルコ(…そういえばユミルは風邪で寝込んでいるってミーナが朝、食堂で言ってたな…それで二人で何か作ってあげるのか…二人とも優しいんだなぁ)

ジャン(もしかしたら、突きあってんのかもしれない…あの二人はそんな淫らな関係なのか!?
いや、ユミルも喜ばせるって言ってるから…まさか、3Pなのか!?さらに、ハチミツを使ったローションプレイってやつか!!……ベルトルトの野郎、羨ましすぎるぜ!!)ギリッ

マルコ「……ジャン?」



クリスタ「…必ず後で返すね、ベルトルト」

ベルトルト「いいって……じゃあお金の代わりに、今日の夕飯は僕達と一緒に食べてくれる?」

クリスタ「もちろん!」


ベルトルト(まあこれでライナーがもし今日の事を知ったとしてもチャラにしてもらえる…かな?)


そして、二人は必要な食材を買って宿舎に帰った



調理場


クリスタ「では、調理を始めます!今日は助手にベルトルトを呼んでいます!」

ベルトルト「そっからやり直すんだ…では先生、始めましょう」

クリスタ「まずは生姜の皮を剥いて、すりおろします ベルトルト、お願いね」

ベルトルト「はい、先生…」ムキムキ スリスリ

ベルトルト「終わりました」

クリスタ「ベルトルト、ありがとうございました!
次にこのカップにハチミツとすりおろした生姜を入れます そして温かいお湯を注ぎ、混ぜます じゃあベルトルト、またお願いね」

ベルトルト(誰に説明しているんだろう…)コポコポ カチャカチャ


クリスタ「…レモンは?」

ベルトルト「レモンはお好みなので小さいカップに汁を入れて一緒にだそうかと…」ギュウゥゥゥ

クリスタ「では、完成です!!」ドヤッ

ベルトルト「……」

クリスタ「……簡単すぎて私、何もしてない」シュン

ベルトルト「…じゃあ生姜ハチミツ漬けを教えるから、一緒に作ろうね」

クリスタ「うん!」パアァ



気づいたことその6:今更だけど、表情がコロコロ変わる



女子兵舎 


ガチャ


クリスタ「ユミル、具合はどう?」


ユミル「ゴホッ…あぁ…ゴホッ…すこぶる快調…ゴホッゴホッ!……だぜ」

クリスタ「ほら、あまり無理しないの!それより、これ ユミルの為に作ったんだよ」

ユミル「本当か!!ありがとな、クリスタ!」

クリスタ「レモンもあるけど入れる?」

ユミル「あぁ、頼むぜ」

クリスタ「じゃあ、ハイ 少し熱いから気をつけてね」つ生姜ハチミツ湯

ユミル「おっ、いい匂いだな サンキュー」ゴクゴク

ユミル「あぁ~、体も心もあったまるなぁ~」ポカポカ

クリスタ「ふふふ、少しは元気になって良かった」ニコ

ユミル「クリスタが作ってくれたってだけで美味しさ百倍だぜ!」ゴクゴク

クリスタ「…実はそれを作ったのは私じゃなくてベルトルトなんだよ 元気になったらお礼を言ってね」

ユミル「はあ?」ピタッ

ユミル「ちょっと待て 何でベルトルさんが私にこれを作ったんだ?」


クリスタ「最初は私が一人で作ろうとしてたんだけど、たまたま図書室でベルトルトに会って、ベルトルトも『良いこと』したいって言ってたから、それで一緒に作ることにしたんだよ」

ユミル「一緒に!?ベルトルさんと二人っきりでか!?」

クリスタ「うん!あっ、これは全部ベルトルトが作ったんだけど、もう一つ生姜ハチミツ漬けは教えてもらいながら私が一人で作ったんだよ!寝かせた方が美味しいらしいから明日一緒に食べようね」ニコ

ユミル(…まぁ、ベルトルさんなら大丈夫か これがライナーだったらブッ飛ばしていたけどな…あと可愛い)

クリスタ「あっ、そうだ お菓子も買ってきたんだった ユミル!一緒に食べたいから早く元気になってね!」ガンバッテ!

ユミル(…結婚しよ)ホッコリ

クリスタ(ユミルが喜んでくれて本当に良かった これもベルトルトのおかげだし、後でまたお礼を言わなくちゃ)

ユミル「それにしても…ベルトルさんが『良いこと』をしたいって言うなんて珍しいこともあったもんだ いつも自分から距離をとってるように感じていたんだけどなぁ…」ゴクゴク

クリスタ(そうか!ベルトルトも『良いこと』をして、自分を変えようとしていたんだ!何か私にその手伝いが出来ればいいんだけど…)ウ~ン

ユミル「…どうした?そんな考え込んで」


クリスタ「………あっ!」ピコーン

ユミル「おおっ、まさに何か思いついた!って顔だな…あと天使」

クリスタ「良いこと思いついちゃった♪」ブイ!

ユミル「Ⅴサインなんかしてどうした?何を思いついたんだ?…あと女神」

クリスタ「ふふ~ん、まだ内緒だよー♪」

ユミル「教えてくれたっていいだろ?…あと私の嫁」

クリスタ「初めにベルトルトに伝えたいから夕飯の時に言うよ もう、体もだいぶ良くなってきてるでしょ?」

ユミル「おう おかげ様で嘘のように回復していってるよ これもお前の愛のおかげだな」

クリスタ「また、そうやってからかって…いい加減ふざけてないで一眠りしなさい!
夕飯前に起こしてあげるから」

ユミル「わかったよ…じゃあキスで起こしてくれよー」ガバッ

クリスタ「もう!」プンプン

ユミル(それにしても、またベルトルさんか……嫌な予感がするな)

今日はここまで

一応、他の作品も載せておきます(ただの番宣です)


エレン「・・・ゴキブリ?」 
進撃の巨人とテラフォーマーズのクロスです まだ続いていて今、2スレ目に入っています


マルコ「じゃあいつヤるか?」ジャン「今ジャン♪」
ホモじゃありません ひたすらマルコが下ネタを言うほのぼのギャグです 完結しています


今はゴキブリのほうを進めたいのでしばらく空けます

ではまた今度

しばらく空けると言ったな あれは嘘だ


とういうことで投下します

男子兵舎


ガチャ


ベルトルト「あっ!お帰り、ライナー」

ライナー「おう、やっと帰ってこれたよ 今日はずっと歩きっぱなしで疲れた…」

ベルトルト「せっかくの休日なのに訓練兵にお遣いを頼むなんて…」

ライナー「まあ、そういう日もあるさ お前は今日、何をしてたんだ?また読書か?」

ベルトルト「」ギクッ

ベルトルト「そ、そうだよ どど読書をしていたんだよ」アセアセ

ライナー「嘘がヘタ過ぎるぞ、お前 …で、何をしていたんだ?正直に話せ」

ベルトルト「それは……」プイッ

ライナー「何故、目線をそらすんだ?」


ガチャ


マルコ「あっ、ライナーも帰ってきたんだ お遣い、お疲れ様」

ジャン「それよりもベルトルト!お前、俺達に隠し事してんだろ!!」

ベルトルト「な、何も隠してないよ!」

ライナー「…ジャン、今日ベルトルトが何をしていたか知っているか?」

ジャン「おう!その事を聞こうとしたんだよ…さて、ベルトルト 俺達は今日、お前を街で見かけたんだぞ?」

ベルトルト(しまった、クリスタの子守が予想以上に大変で周りの警戒を怠っていた!)

ライナー「やっぱり…読書はしていなかったのか でも、街に出かけるぐらい別に隠すことでもないだろ?」

ジャン「…お前に言うのもかわいそうだな」

ライナー「…何だよ、そんな事言われると余計に気になるだろ」

ジャン「実は今日…コイツとクリスタがデートしていたんだ」

ライナー「」


ベルトルト「違うよ!デートじゃ無いって!!」

ジャン「いいや、俺は聞いたぞ!お前がクリスタに告白したんだろ!!」

マルコ「ジャン…君は何を聞いていたの?」

ベルトルト「そんな事言ってないよ!?僕は告白なんてしてない!!」

ジャン「何……だと…!?…つまり、体だけの関係なのか!?」

ベルトルト「どうしてそうなるんだい!?」

マルコ「ライナー…生きてるかい?」

ライナー「」チーン

ジャン「だって突きあってんだろ?しかも、ユミルも一緒に…羨ましいぃぃ!!」

ベルトルト「君は何を言っているんだい!?」

ジャン「だってユミルを喜ばせるって言ってたじゃねぇか!その為にハチミツを買って、ローションプレイを楽しむんだろ?」

ベルトルト「」

マルコ「なるほど…もの凄い誤解の仕方だな」


ライナー「…落ち着け、ジャン」ガシッ

ジャン「ライナー、もう大丈夫か?」

ライナー「あぁ、大丈夫だ…ただ幼馴染に好きな娘を取られただけだからな…しかも既にヤっているとは…」ブワッ

ジャン「…滝のような涙だな 全然大丈夫じゃねぇじゃん」

ベルトルト「全部、誤解だってば!!ちゃんと僕の話を聞いて!!」


必死に説明中♪


ライナー「なるほど つまり、風邪をひいたユミルの為に二人で買い物していただけだったと言うわけか」

マルコ「君達は優しいんだね」

ジャン「…俺はてっきり、お前がプレイボーイなのかと思ってたぜ ベルトルト、色々変なこと言って悪かったよ」シュン

ベルトルト「いいって、誤解が解けただけで嬉しいよ」

ライナー「でも…正直、羨ましいなぁ 俺もクリスタと一緒にいたかった…」

ベルトルト(君はあの笑顔に耐えられないよ…)


ベルトルト「一応君の為に、この後の夕飯を一緒に食べようって約束したから、それで我慢してよ」

ライナー「ベルトルト…お前って奴は!」ダキッ

ライナー「本当に良い奴だな!」ギュウゥゥゥ

ベルトルト「ちょっとやめてよ!またホモだって誤解されるよ!」ジタバタ


ガチャ


エレン「……何してんだ、お前達」

アルミン「やっぱり、ライナーとベルトルトはホm―ベルトルト「ちがーーう!!」


食堂


ベルトルト「落ち着いて、ライナー ただ一緒にごはんを食べるだけだよ」

ライナー「ま、まだクリスタは来ないのか?」アタフタ

ベルトルト「たぶんユミルを待ってるんだよ クリスタのことだからギリギリまで寝かせてあげてるんじゃないのかな?」

ライナー「そうだよな、クリスタは優しいからな!」

ベルトルト「あっ、来たみたい」


テクテク
スタスタ


クリスタ「あっ!ベルトルト、もう来てたんだ ごめんね、遅くなって」

ベルトルト「大丈夫だよ 僕達もさっき来たばかりだから」

ユミル(まるで恋人の待ち合わせのようなセリフだな)


ライナー「よ、よお、クリスタ」

クリスタ「おはよう、ライナー」ニコ

ベルトルト「いや、もう夜だからね」

ライナー(…でも、可愛い)

ベルトルト「ユミル、具合はどう?」

ユミル「おう、おかげさまで少しは良くなったよ サンキューな」

ベルトルト「僕はクリスタを手伝っただけだよ お礼を言うならクリスタに言いなよ」

ユミル「もちろんクリスタにはたっぷり愛情をそそいでやったさ!」

クリスタ「もう!またそうやってからかって!」プンプン

ユミル「…ライナーも一緒に食べるのか?」

ライナー「そこまで嫌な顔すんなよ!へこむだろ!」

クリスタ「私はライナーと一緒に食べれて嬉しいよ?もちろんベルトルトもね!」ニコ

ベルトルト(駄目だよ!ライナーにそんなこと言ったら…)チラ

ライナー(…結婚した)ニヘ~

ベルトルト(完璧にだらけきった顔になってるよ…)


ユミル「おい、そこのホモゴリラ 私達の分の飯を運んできてくれ」

クリスタ「ちょっと、ユミル!」

ライナー「いいって、クリスタ じゃあ行ってくるよ」ガタッ

クリスタ「ありがとね、ライナー」ニコ

ライナー(…生きててよかった)

ユミル「…そういえば、クリスタ そろそろ教えてくれよ」

クリスタ「そうだね ベルトルトもいるし、もう隠す必要がないね」

ベルトルト「……何のこと?」

ユミル「何かクリスタがお前に伝えたいことがあるんだってさ」

ベルトルト「伝えたいこと?」

クリスタ「では、発表します!」

ベルトルト(……何か嫌な予感がするなぁ)


クリスタ「私とベルトルトの二人はここにある組織を立ち上げることを宣言します!それは…」

ユミル「それは?」

ベルトルト「……僕の意見無しに勝手に作らないでよ」

クリスタ「それは『良いことし隊』です!!」ドヤッ

ユミル「………」

ベルトルト「………」



気づいたことその7:ネーミングセンスが悪い



ジャン(イイことしたい!?やっぱり二人はそういう関係なのか!?)ガタッ

マルコ(絶対また勘違いをしてるよ…)モグモグ



クリスタ「ふふ~ん!」エッヘン!


ユミル(うわ~、予想以上に変なことだった…可愛いけど 
ベルトルさんの反応は…)チラ

ベルトルト(………この子は何を言っているの?)ヒキッ

ユミル(…顔が引きつってるな)

クリスタ「ベルトルト!これから頑張りましょう!」

ベルトルト「僕に拒否権は無いの!?」

クリスタ「えっ、嫌なの?せっかく、ベルトルトの為を思って考えたのに…」ウルッ

ユミル「…」ガシッ

ギュウゥゥゥ

ベルトルト「…ユミルさん、それ以上強くすると肩が外れますよ?」イタイ!

ユミル「やるよな?」

ベルトルト「で、でも…」

ユミル「ヤ・ル・ヨ・ナ・?」

ベルトルト「……はい」シュン

ベルトルト(あぁ…もういいや…どうでもいい)


ユミル「クリスタ!ベルトルさんが凄い喜んでいるぞ!」

クリスタ「本当に!!」パアァ

ベルトルト「はぁ…それで何をするの?」

クリスタ「もちろん『良いこと』をするんだよ!そうすれば、良いことをされた人も良いことをする私達もみんな幸せになれるでしょ?」

ベルトルト(…僕は幸せじゃないよ)

ライナー「おい、持ってきたぞ …何を話しているんだ?」

クリスタ「実は私とベルトルトで『良いことし隊』を結成したの!」

ライナー「良いことし隊?それはみんなに『良いこと』をするってことか?」

クリスタ「うん!」ニコ

ライナー(…マジ女神)ホッコリ


ガシッ

ベルトルト(ライナー!僕を助けてくれ!!)ヘルプ・ミー!

ライナー(…お前は承諾したのか?)コソコソ

ベルトルト(したけど、してない!!脅迫されたんだ!!)ブンブン!

ライナー「…」チラ

クリスタ「?」ニコ

ライナー「頑張れ!」ポン

ベルトルト(この裏切り者がぁぁぁ!!)


パクパク モグモグ


ベルトルト(ぅぅ…もう、ごはんを食べる元気もないや…)シクシク

サシャ「あっ!クリスタにベルトルト!今日はありがとうございました!」

クリスタ「サシャ!あの後行ったお店はどうだった?」

サシャ「とーーーっても美味しかったですよ!今度は4人で行きましょうね!」

クリスタ「うん!」

ユミル「ちょっと待て 4人って言うのは?」

サシャ「もちろん、私とクリスタとユミルとベルトルトです!」

ベルトルト「僕も!?」

サシャ「今日のクッキーのお礼ですよ あっ、奢ってくれてもいいんですよ?」

ライナー「何でお礼なのにお前が得してんだよ!普通逆だろ!!」


ベルトルト「はぁ…僕は行かないから3人で行ってきなよ」

サシャ「でもそれだと、お礼ができないじゃないですか?」

ベルトルト「お礼なんていらないよ…それに今日はもう、食欲がないから残ったのでいいなら僕の夕飯をあげるよ」スタ

サシャ「本当ですか!!さすがはご主人様です!!」ワォーン!

ライナー・ユミル「」ブーッ!



ジャン「何!?サシャも既に調教済みだと!?お前はどこまで俺達の先を行くんだ!!」ガタッ

マルコ「君もどこまで変態の先を行くんだい?」ゴチソウサマデシタ



ベルトルト「サシャ!それは言わないでって言ったでしょ!!」


サシャ「いいじゃないですか、減るもんじゃありませんし」

ベルトルト「そんなこと言うんだったら夕飯をあげないよ!!」ステイ!

サシャ「もう言いません!ご主人様!」ビシッ

ベルトルト「だから言ってるよ!!」

クリスタ「でも、さすがはベルトルトだね!さっそく『良いこと』をしているんだもん!
…私も頑張らなくちゃ!」

ベルトルト「これは『良いこと』なの!?」

ベルトルト(あぁ、僕の平穏がどんどん崩れていく……)

今日はここまで 


今度こそ本当にしばらく空けます……多分


ではまた今度

もしかして、誰も見てない?


まあでも関係なく、今日で完結させる予定です


では少しだけ投下します


この日を境にベルトルトの日々は大きく変わった


クリスタ「誰か困っている人はいないかな?」キョロキョロ

ベルトルト「はぁ…クリスタ、もうやめようよ」


彼らは訓練以外の時間は常に一緒に行動するようになった


クリスタ「違うでしょ、ベルトルト!…私は?」

ベルトルト「…隊長です」



気づいたことその8:役職が好き


ベルトルト(クリスタも懲りないなぁ…)


ミーナ「はぁ……」

クリスタ「あっ、ミーナ!ため息なんかついてどうしたの?何か悩み事でもあるの?」

ミーナ「クリスタ…最近、ハンナを見てたら私も彼氏が欲しいなぁ~って思って」

クリスタ「そうなんだ…」

ベルトルト(さすがにこれはどうしようもないでしょ)

クリスタ「…!閃いた!ミーナ、私が何とかしてあげる!」

ベルトルト「えっ!?」

ミーナ「本当!!」

クリスタ「と、言う事でベルトルト!ミーナと付き合ってね」

ベルトルト「無理でーーーす!!」


この様に時には解決できない問題もあったが、それでも彼らは諦めなかった


クリスタ「何故なら…」

ベルトルト「誰と喋ってんの?」


クリスタ「ホラホラ、セリフ忘れてるよ」

ベルトルト(めんどくさい…)

ベルトルト「……僕達」

クリスタ「良いことし隊!!」

アニ「……で、その良いことし隊が何故、私のとこに?」

クリスタ「何かアニに良いことをしたくて来ました!」

アニ(良いことって自分から探すもんなのかな?)

ベルトルト「ごめんね、アニ 別に困ってなかったら何もしないから安心して」

アニ「……金が無くて困ってるね」

ベルトルト「意外とがめつい!?」


……時にはでは無く、ほとんど解決できない問題ばかりだった
それでも二人は皆の笑顔の為、『良いこと』をして回ったのである


ユミル「……ベルトルさん、最近クリスタと二人っきりになれないんだけど」

ベルトルト「知らないよ……君が僕を脅してそうさせたんでしょ?」

ユミル「…じゃあ、今日一日だけでいいから二人っきりにさせてくれよ それが私にとって『良いこと』だから頼むよ」

ベルトルト「僕も出来ればそうしたいけど……じゃあ、今日は訓練以外は体調が悪いって言って男子兵舎で休んでいるよ 君はその間にクリスタを止めておいて そうすれば二人っきりになれるでしょ?」

ユミル「そうだな 悪いな、うちの女神が色々と迷惑かけて」

ベルトルト「(ほんの)少しは楽しめてるから気にしないでよ……かなり疲れるけどね」

ユミル「じゃあ、今日は頼んだぞ」スタスタ

ベルトルト「…久々に休めそうだな」



男子兵舎


ベルトルト「今日は平和な一日だった…」

ライナー「そういえば今日はあまりクリスタと一緒にいなかったな」

ベルトルト「…良いことし隊が休みだったんだよ」

マルコ「明日は立体機動の訓練だけど、天気は大丈夫かな?」

ジャン「さあな……そういえば最近、ベルトルトの寝相が良くなったよな おかげで天気を占えなくなったけど」

ライナー「確か…クリスタと良いことし隊を結成した次の日くらいから徐々に良くなってたな
……!そうか、クリスタによる天使パワーのおかげか!」

ジャン「何を言ってんだ、お前は…」

コニー「……クリスタって天使なのか?」

マルコ「コニーは気にしなくていいから早く寝ようね」

コニー「そうか?じゃあ皆、おやすみ!」ガバッ

ジャン「はやっ!!」


ライナー「俺らもそろそろ寝るか じゃあ灯りを消すぞー」


フッ…


ライナー「zzz」

ベルトルト(でも、何で僕の寝相は良くなったんだろう…クリスタと一緒にていて、疲れてしまって熟睡してたからかな?)

ベルトルト(……まっいっか、寝よ)ガバッ

ベルトルト「……zzz」

_____
__________
___________________


ベルトルト「…ねぇ、そんな事で君の罪が消えるとでも思ってるの?」


そんな事って……何の事?


ベルトルト「決まってるでしょ?皆に『良いこと』をしている事だよ 今さら『良いこと』したって君が殺した人々は許してくれないよ?」


……そんなの君に言われなくてもわかってるよ


ベルトルト「でも、罪悪感が少しでも消えればなぁ~って心のどこかでそう思ってんでしょ?」


思ってない!うるさいんだよ!君に何がわかるんだ!


ベルトルト「全部わかってるよ 君は僕なんだから…
いくら命令とはいえ、僕は多くの人を殺したんだ でも、最初は壁内の人間なんて殺しても何とも思わなかったんだろ?」


やめろ……


ベルトルト「しかし、ここで過ごすうちに皆の事が好きになってしまった……どうせ後で自分で殺すのにね」


やめろ……やめろォ!!

ベルトルト「どうして?ただ僕は事実を言っているだけだよ 君は所詮、大量殺人鬼なんだから……それが嫌なら、君もライナーみたいに兵士の自分をつくって、現実から逃げればいいじゃないか」


うるさい!黙れェ!!


ベルトルト「あっ!ごめんごめん 君はそれが出来ないから、毎日苦しんでたんだっけ 忘れてたよ」


別に苦しんでなんか……ないよ


ベルトルト「じゃあもう『良いこと』なんてしないほうがいいよ 今まであえて皆と距離をとってたのに…それでも皆のことを好きになってしまったのに……
だからこれ以上、皆と仲良くならないほうが君の為になるよ」


……わかってるよ、そんなことぐらい…


ベルトルト「わかってないから言ってんだ!君は表面では否定しているけど、心の奥ではこのまま皆と楽しく、いつまでも一緒にいたいと思ってんだよ!!」


………


ベルトルト「……そんな資格ないんだよ 君は…いや、僕は苦しみ、後悔しながら生きていかなくちゃいけないんだ もう…けっして幸せになんかなっちゃいけないんだよ」


そんなのわかってるって……言っただろ…


ベルトルト「…じゃあ明日から、前みたいに皆と距離をおいて過ごすようにしなよ じゃあね」フッ…


余計なお世話だよ………僕は今までだってそうしてきたんだ……これからだって……


____________________
__________
_____

チュン  チュン


ベルトルト「……」

ライナー「おっ!起きたか、ベルトルト」ハハハ

エレン「よお、お前また凄い格好だぞ?」ハハハ


アルミン「ベルトルトは凄いね!三点倒立で、さらに捻りを加えた格好で寝れるなんて…」

ジャン「今日は晴れるみたいだな」

ライナー「これが晴れなのか!?」

コニー「ベルトルトの寝相占いは当たるからな~」

マルコ「でも最近無くなってたのに、何で今日は寝相が悪いんだい?何か悪い夢でも見たの?」

ベルトルト「……別に何も無いよ…トイレに行ってくる」ゴロン


スタスタ


ジャン「何だあいつ?少し機嫌悪くないか?」

ライナー(…後で話を聞いてみるか)

とりあえずここまで


残りをとっとと書き上げて、また夜中に投下します

レスありがとうございます 見てくださっている方がいるとわかるだけで嬉しいです


では残りを一気に投下します


食堂


クリスタ「おはようライナー、ベルトルト!」

ライナー「おう、おはよう クリスタ」

ベルトルト「……おはよう」

クリスタ「ベルトルト?何か元気が無いみたいだけど、どうかしたの?」

ベルトルト「…クリスタ、もう僕に関わるをやめてくれないか?」

クリスタ「えっ!?」

ライナー「オイ、ベルトルト!」

ベルトルト「もう僕は『良いこと』なんてしたくないんだ…頼むから良いことし隊なんて終わりにしてくれ」

クリスタ「ど、どうして!?私が何かしたの?もし、何かしたのなら謝るから…」アセアセ

ベルトルト「君は何もしてないよ…ただ僕が疲れただけだよ」

ユミル「…」


クリスタ「で、でも…」

ベルトルト「じゃあ、僕はもう行くね サシャ、僕の朝ごはんを君にあげるよ」

サシャ「あげるって言われたら貰いますけど…ほとんど食べてないじゃないですか」

ベルトルト「食欲が無いんだよ いらないなら捨てていいよ」スタスタ

サシャ「…さすがに貰いにくいんですけど……」

ライナー「…サシャ、パンだけ貰うぞ」パシッ


タタタタタタッ


クリスタ「…私が余計なことしたから……」シュン

ユミル「お前のせいじゃないってアイツも言ってたろ?気にせず朝飯食うぞ じゃないと訓練なんて出来ないからな」

ユミル(何かあったっていうよりも、前の影が薄い奴に戻りたいって感じだったな…)


タタタタタタッ


ライナー「オイ、ベルトルト どうしたんだよ、何かあったのか?」

ベルトルト「…別に何も無いってさっき言ったろ」

ライナー「何も無いはず無いだろ!何年、お前と一緒にいると思ってんだ!」

ベルトルト「……君に話すほどの事じゃないよ 自分で解決するから今は僕を一人にしてくれ」

ライナー「ベルトルト………わかった だが、一人で解決できなかったらいつでも俺に相談してくれよ?仲間なんだから 
あとこのパンだけでも食べろよ 何か食べないと訓練中に倒れちまうぞ?」つパン

ベルトルト「……うん、ありがと」パシ

ベルトルト(仲間…か 君は今、どっちの意味で言ったんだい?戦士として?それとも…兵士としてかい?)


その後、彼は必要最低限のこと以外は皆に接さないようにした 特にクリスタとはそれ以降、口をきいていない


数週間後


スタスタ


ベルトルト(この資料を戻しておいてくれって言われたけど、資料室なんて資料が散らばっていて、どこに戻せばいいかわからないに決まってるじゃん…めんどくさいな)


資料室


ガチャ

ベルトルト(……ん?あれはクリスタか…こんな所で何をしてんだろう?)

ベルトルト(…大方、誰かにここの整理を頼まれたのかな それでまた、他の人に迷惑を掛けないように一人で整理をしているのか
……まっ、僕には関係ないことだ とっととこれを戻してここから出よう)


クリスタ(この資料、お…重い……)フラフラ

ガッ

クリスタ「あっ!!」

ドサドサドサッ

ベルトルト(………はぁ…)


クリスタ「…また、ドジしちゃった」シュン

ベルトルト「…大丈夫?」

クリスタ「ベルトルト!?ご、ごめんなさい!またあなたに迷惑かけて」ペコ

ベルトルト「…今は迷惑かけてないでしょ?それより散らばった資料を片付けようよ 僕も手伝うからさ」ガサガサ

クリスタ「…うん」


二人はそのまま資料室の資料を全部綺麗に整理整頓した


クリスタ「ごめんね ここまで手伝わせちゃって」

ベルトルト「別にいいよ 僕の性格上、こうやってきちんとしてないと気に食わなかっただけで、君みたいに『良いこと』をしたくてしたわけじゃない」

クリスタ「……そうだよね」シュン

ベルトルト「あっ、ごめん 今のは僕の言い方が悪かったよ」アセアセ

クリスタ「……」

ベルトルト「……」


クリスタ「じゃ、じゃあもう行くね ベルトルトも私なんかと関わりたくないだろうし…手伝ってくれてありがとね」ダッ

ベルトルト「…待って!」

ピタッ

ベルトルト「少し話を…してかない?」

クリスタ「…うん」


二人は資料室にあったイスに腰掛けた


ベルトルト「…この間はごめんね 食堂であんな冷たいこと言っちゃって」

クリスタ「ううん、私の方こそごめん ベルトルトが嫌がってたのに一緒に『良いこと』しようなんて言って…」

ベルトルト「…前にも聞いたけど何で君は『良いこと』をしようとするの?」

クリスタ「それは……」

ベルトルト「…僕も一緒に『良いこと』しようとしてたから、わかったんだけど…君は本当に相手を思って『良いこと』をしようとしてるわけじゃない 自分が『良いこと』をして、他の人から悪く思われたくないだけだ」

クリスタ「……」


ベルトルト「君は自分を過度に否定しているように感じる 常に負い目を感じながら生きているように見えるんだ……それは何でなの?」

クリスタ「……ベルトルトは死にたいと思うときってある?」

ベルトルト「死にたいか………あるよ」

クリスタ「…私も死にたいって思うときがあるの」

ベルトルト「…何でそう思うときがあるの?」

クリスタ「正確に言うと…私なんか生まれてこなければ良かったのにって…そう思っているの」

ベルトルト「……へぇ、そうなんだ」

クリスタ「ベルトルトは?どうして死にたいと思うの?」

ベルトルト「僕は……しいて言うなら罪の意識から逃げたいからかな」

クリスタ「罪の意識?」

ベルトルト「…うん 僕は君達が思っているような人間じゃない 酷い人間なんだ…
だから僕が死ねば、もう誰も悲しませずに済むんじゃないかって思うときがある…」


クリスタ「…そうなんだ」

クリスタ(やっぱりベルトルトも私と一緒で、出来るなら周りに迷惑をかけたくないんだ…)

ベルトルト(…何で僕はこんなことをクリスタに話してんだろう…)

クリスタ「…ねぇ、ベルトルト」

ベルトルト「…何?」

クリスタ「私って…生きてていいの?」

ベルトルト「…それを僕に聞くの?」

クリスタ「…ごめん」

ベルトルト「…クリスタ」

クリスタ「なあに?」

ベルトルト「僕って生きてていいのかな?」

クリスタ「…ふふ、ベルトルトだって私に聞いてるじゃない」


ベルトルト「…エレンってこういうネガティブな事は考えそうに無いよね 死に急ぐ行動はするけど…」

クリスタ「そうだね 私達から見たらエレンは神様みたいな存在かな?」

ベルトルト「それはないよ」ハハハ

クリスタ「……」

ベルトルト「……」

ベルトルト「…生きるって難しいんだね」

クリスタ「……うん」

ベルトルト(そうか…僕がクリスタとこんな話をしてるのも、何故か放っておけなかったのもこれが理由か クリスタは…)



気づいたことその9:僕に似ている……



ベルトルト「…クリスタはまだ、『良いこと』を続けるの?」


クリスタ「うん……やっぱり、少しでも皆にとって良い人でいたいから」

ベルトルト「そうか……わかった じゃあ、僕もそれを手伝うよ」

クリスタ「えっ!?…でも、どうして?あんなに嫌がってたのに…」

ベルトルト「どうしてと言われても……やっぱり僕も『良いこと』がしたい…のかな?」

クリスタ「だから、私に聞いてもわからないって」フフフ

ベルトルト(僕はここを卒業したらまた、悪いことをしてしまう…なら、せめて今は『良いこと』をしていたい!
けっして罪悪感から逃れたいからじゃない…でも、この選択が自分をより苦しめることはわかっている…そしてまた、あの夢を見るのもわかっている……でも今はまだ!皆と楽しい日々を送りたい!
たとえ苦しくても、これが…いつも自分の意思を持たない僕が…自分で選んだ人生(みち)だから!)

ベルトルト「…じゃあ、隊長!行きましょう!」

クリスタ「うん!」


食堂


ザッ


クリスタ「皆!何か困った事があったら私達に相談してね!」

ミカサ「……クリスタにベルトルト、いきなりどうしたの?」

ライナー「って言うかお前ら仲直りしたのか?」

ベルトルト「僕達は元からこんな感じだったよ?」

ユミル「…仲直りした途端、またそれを始めたのかよ」

アルミン「それって何?」

クリスタ「つまり、私達が皆に『良いこと』をするんだよ!」

エレン「『良いこと』?…何でそんな事するんだ?」

クリスタ「何故なら…」


ベルトルト「僕達!」

クリスタ「良いことし隊!!」

これで完結です


本当はもう少し2人に『良いこと』させたかったんですが、並行して書いてるほうが進まないので無理矢理終わらせました


ではまた何処かで

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