古美門「私はそんな少額訴訟を相手にしている暇はない。そこの、暇そうに六法を眺めている女にでもすがりたまえ」
黛「別にアタシは暇j小町「古美門センセイじゃなきゃダメなんです!」
古美門「私の名が中学生にまで響いているのは悪くはないが、金を持ってないガキンチョが頼ってきたところで邪魔なだけだ。服部さん、お引き取りしてもらって。」
小町「待ってください!ここに1億円あります!」ピラ
古美門「なんだそれは?最近の子供銀行券には1億円札でもあるのか?」
小町「先日当選番号が発表された宝くじの1等です。コレ。当選番号発表の新聞です。」ペラ
古美門「間違いない・・・。」
黛「えー!ホント、ホンモノの当選くじ!?きゃー!私初めてで「うるさいぞ、朝ドラ」」
古美門「これで依頼すると?」
小町「どうせ、私じゃ換金できません。ですが、1億円での依頼なら少額訴訟?ってのではないですよね?」
古美門「たかだが、親類の骨折程度の事故で訴訟をするとは何をしたいのがよくわからんが。いいだろう!この古美門研介引き受けてやる。で、いくら請求するんだ?」
小町「一応、2億。ただ、額はそこまで気にしない。けど絶対にしてもらいたいことがあるんです。」
古美門「ほう・・・なんです?」
小町「訴える、雪ノ下さんとこの娘、雪ノ下雪乃と兄が事故に合う原因になった犬の飼い主、由比ガ浜結衣を法廷と兄の前で土下座させること。これが絶対条件です。」
古美門「・・・・・いいだろう。この古美門研介、鎌倉の地名みたいな名前の奴らなんぞ成敗してくれるわ!」
黛「依頼人も鎌倉の地名なんですが」
っていうとこまで考えた。
事故現場
黛「事故当日は入学式、依頼人の兄、比企谷八幡さんは自転車で登校をしていた。」
古美門「・・・・」
黛「その時、向かいの道で犬の散歩をしていた由比ケ浜結衣さんでしたが飼い犬「サブレ」が由比ケ浜さんの縄を振りほどき車道に飛び出します。」
古美門「そこで、通りかかった雪ノ下雪乃さんが乗車した車が通りかかりあわやサブレを引きそうになった。が、犬を守ろうと飛び出した依頼人の兄によって助けられた。・・・依頼人の大怪我という代償によって」
黛「その後、医療費等は全て雪ノ下さん側が支払っております。また見舞金も。。。先生、これ以上何を求めるっていうんですか?双方に伺ったところ示談らしい示談はしていないとのことです。」
古美門「示談をしていない・・・・?」
黛「えぇ。なんでも比企谷さんのご両親的には飛び出した息子が悪いのだし、そこまで仰々しくしなくても仰ってました。」
古美門「・・・・・違うな。」
黛「え、違う?」
古美門「そうだ、どんな些細な交通事故であろうと事故になれば相手方のもそうだが自身の医療保険やら傷害保険やらの請求があるし、保険証を使えば第三者行為請求で手続が生まれる。その時に示談書が絶対必要になる。
だがどうだ、比企谷家は本件においてまったく自身の保険金請求をしてないそうじゃないか」
黛「それを上回る利益があったからでは・・・」
古美門「まだ気づかないのか?出さなくてもいい相手方の保険金収入を上回る費用を負担する雪ノ下側の怪しさに。そこまでして金で解決し、示談という文書に残るモノで残さないの理由を。」
黛「理由・・?」
古美門「お前は相手側の状況をまだ調べてもいないのか。使えない新人だ。雪ノ下家の家長はこの落花生とネズミのキャラクターと臭い非公認ゆるキャラが売り出し中の県議会議員だ。つまりは些細な問題を潰したいといったところだ。」
黛「そんな・・・そこまでの言い方は」
古美門「議員からすれば、とんだ災難だろう。なにせ娘の登校中に勝手に飛び出してきたバカ犬とバカ人間のトバッチリをくらったのだからな。」
こっからどうつなげと
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