一夏「クリスマスは予定があるんだ」(188)

一夏「やっぱりカレーはいつ食べても激うまだよなー」モグモグ

シャル(みんな牽制しあってていまだに一夏にクリスマス一緒にすごそうって言えないけど)モグモグ

セシリア(クリスマスまであと一週間・・・もうそろそろなんとかしないといけませんわ・・・お店の予約はもう間に合わないけれど、むしろ一夏さんのお部屋とか・・・うふっ)モグモグ

箒(神社の娘であるわたしにクリスマスは関係ないが・・・でもクリスマスデート・・・)モグモグ

鈴(一夏とクリスマス・・・誰にも譲れないわ・・・)モグモグ

ラウラ「確かにカレーは美味い。蛇やウサギなどもカレー粉を使えば美味しく食べられるからな」パクパク

一夏「へ、蛇か。しかしみんなそんな黙ってどうしたんだ?」

シャル「・・・」ジリッ
鈴「・・・」ギロッ
箒「・・・」ピクッ
セシリア「・・・」ソワソワ

一夏「な、なんだよなんかあったのか」

セシリア「あっ、…あの、、一夏さん?」

一夏「ん?どうしたセシリア?具合でも悪いのか?」

セシリア「よかったら、なのですけれど、今夜二人で一緒にーーー


ガタッ ガタッ

箒・鈴「スタスタ」


一夏「おまえらまで急にーーってか、そっちは闘技場の方だよな…あいつらなにしに行ったんだ?」

シャル「ねえ一夏」

セシリア「っ」ピクッ

一夏「なんだ?」

シャル「く、クリスマスなんだけどねっ」

鈴(やられたっ!)ガタッ

箒(先を越された・・・)

一夏「クリスマスがなに?」

シャル「よ、予定はなにか入ってる?もし隙ならね、僕と」

セシリア「わたくしとクリスマスを祝いませんか!」

シャル「なっ!?僕が先に言ったのに!」

鈴「ちょっと待ちなさいよ!クリスマスケーキの練習したの!あたしと一緒に食べてくれるわよね!?」

箒「わ、わたしだってクリスマスは予定を開けておいたんだ!」

セシリア「箒さんは開けたんじゃなく開いてたんじゃないんですの?」

箒「なに!?」

うp主、ごめんよ。

シャル「ねっ一夏。僕とディズニーランドいこ?チケット買ってあるんだ。頑張ってバイトしたから、無駄にしたくないなぁ」ウルッ

鈴「そういう言い方は卑怯じゃないの!?」

セシリア「ですわですわ!」

一夏「いや俺クリスマス予定あるし」

箒「一夏は黙っていろ!」

シャル「そうだよ!今は大事な話をしてるんだからクリスマスに予定があるとかわけわかんないこと言わないで!」

鈴「まったく空気読みなさいよ!クリスマスに予定とか・・・ん?」

セシリア「クリスマスに?」

シャル「予定?」

一夏「うん。だからみんなとは遊べないんだ」

箒「は、ははっ。冗談もほどほどにしろ」

鈴「そうよね。つまんない冗談ばっかり言うんだから」

セシリア「まったくですわ。まあユーモアがあって素晴らしいと思いますけれど、時と場を選んで下さい」

シャル「それで、一夏はクリスマスどうするの?僕とすごしてくれる?」

一夏「だから予定があるんだってば」

セシリア「ダカラヨテーイガアル?」

シャル「よくわからないからフランス語でお願い」

一夏「フランス語なんか喋れないって」

セシリア「では英語で」

一夏「英語・・・あー、アイムビジー」

鈴「つまりどういうこと?はっきり言いなさいよ」

一夏「だから何回も言ってるだろ。クリスマスは予定があるからみんなとは遊べない。ごめんな」

セシリア「・・・」

シャル「・・・」

箒「・・・」

鈴「・・・」

ラウラ「・・・」モグモグ

一夏「また今度あそぼうぜ。じゃあっ」ガタッ

セシリア「・・・」

シャル「・・・」

箒「・・・」

鈴「・・・誰よ、抜け駆けしたのは」

セシリア「わたくしではありませんわ」

箒「わたしも違う」

シャル「僕も知らない」

鈴「・・・ラウラ、あんたずっと喋ってないけどまさか」

ラウラ「わたしはクリスマスは国に戻っているぞ」モグモグ

シャル「じゃあ誰が・・・」

セシリア「・・・もしかしてあの人では」

鈴「・・・あれか・・・」

箒「・・・まだわからないぞ。直接聞いてみよう」

コンコン

ガチャッ

千冬「誰だ?なんだお前らか。どうした揃いも揃って神妙な顔をして」

シャル「・・・あの・・・クリスマスなんですけど」

鈴「一夏は千冬さんとすごすんですか?」

千冬「なに?」

セシリア「い、一夏さんをお誘いしたら予定があると」

千冬「しらん」

シャル「先生じゃないんですか!?」

千冬「しらんと言っただろう。わたしだってクリスマスを一緒にすごす相手くらいいる」

箒「じゃあ誰が・・・」

千冬「わかったらとっとと帰れ」

バタン



千冬「よさそうな店はみつかったか?」

山田「女二人でクリスマスに飲みに行くなんて寂しいですよー・・・部屋でケーキ食べましょうよぉ」

千冬「うるさい黙れ」


鈴「千冬さんでもないとなると・・・弾?」

セシリア「一夏さんの同級生でしたか?」

シャル「男友達と集まって、ならまだ許せるね」

鈴「ちょっと聞いてみるわ」ピピピッ


弾『ほーい』

鈴「久しぶり。ちょっといい?」

弾『おぉーどうした』

鈴「クリスマスって一夏と遊ぶ約束してる?」

弾『いんや。お前らと遊ぶんじゃないのか?』

鈴「そう・・・ありがと」ピッ

鈴「弾も違うみたい・・・」

セシリア「では・・・学園の誰かと?」

シャル「僕がいるのに・・・」ギリッ

鈴「どうする?聞き込みでもする?」

セシリア「そんなあからさまなことできませんわ」

箒「・・・クリスマス当日に一夏をつければ」

セシリア「そ、それは流石に」

鈴「いいわねそれ」

シャル「うん。そうしようか」

鈴「じゃあ当日まで一夏の素行調査をして、犯人がわからなければ当日現場を抑えるってことで」

シャル「うん、そうしよう」

箒「だな」

セシリア「・・・仕方ありませんわね」




鈴「結局怪しい動きは見られなかったわね」

箒「だが頻繁に部屋で誰かと電話している様子だったぞ」

シャル「外ではぼろを出さないようにしてたわけだ」

セシリア「・・・許せませんわ」

鈴「じゃあ、みんな無線持った?人が多いから見失わないように気をつけて」

シャル「あとターゲットに近づきすぎないようにね」

箒「了解」

鈴「じゃあ、いくわよ」



鈴「こちら鈴、ターゲットは呑気な顔で歩いてる。どうぞ」

セシリア「こちらセシリア、確認しています。心なしか浮かれているように見えますわね。どうぞ」

シャル「こちらシャルロット、イラッとくるね。どうぞ」



セシリア「こちらセシリア、ターゲットが駅前で立ち止まりましたわ。どうぞ」

鈴「こちら鈴、こっちでも確認した。誰かと待ち合わせかしらね。どうぞ」

箒「こちら箒、駅前に見知った顔発見。どうぞ」

シャル「誰?」

箒「あれは確か夏祭りで・・・」


蘭「お、おまたせませっ、ました!」

一夏「ははっ、なに噛んでんだよ」

鈴「蘭・・・!!」

セシリア「誰ですのあのパンクな髪の人は」

シャル「一夏の同級生の妹さんだよね」

箒「くっ・・・」

セシリア「で、撃っていいんですの?」

鈴「まだダメよ。決定的なところで踏み込まないとね」

シャル「ホテルとか?」

箒「そんなところに入ろうものなら斬り殺す。わたしが斬り殺す」

鈴「あ、移動するわよ!」

箒「電車で移動するのか!」

鈴「早く切符かって、いくわよ!」

セシリア「切符ってどう買うんですの!?」

シャル「ここにお金いれてボタン押すの!」

箒「急げ!もう来たぞ!」

セシリア「ど、どのボタンですか!?」

鈴「ああもうこれよ!ほら早くする!」



ガタタン ガタタン

一夏「-------」

蘭「--------」



シャル「・・・楽しそうに話してるね」

箒「・・・」

セシリア「・・・揺れて気持ち悪いですわ」

鈴「IS乗れてなんで電車酔いすんのよ」


プシュー


鈴「ここで降りるの?こんななにもないとこで」

シャル「いくよセシリア」

セシリア「うぇ・・・」



一夏「--------」

蘭「---------」



シャル「・・・距離が近いね」

鈴「あの赤髪燃やしてやりたいわ」

セシリア「どこまであるくんですの?」

箒「建物に入っていったぞ」

鈴「ここは・・・」

シャル「保育園?」

一夏「おーっす」

子供「いちかにーちゃんだ!」

「わああああああああ!!」


鈴「・・・」
セシリア「・・・」
シャル「・・・」
箒「・・・」


一夏「みんな今日はなんの日か知ってるか?」

「クリスマスー!」

一夏「そうだ。だから今日はみんなにサンタさんからのプレゼント持ってきたぞー」

ガラッ

蘭「み、みんなこんにちは。サンタの娘です」

「わああああああああああ!!」

蘭「あっ、ちょっと順番に、きゃっ!スカート引っ張らないっ」

一夏「こら。いい子にしてないとプレゼントもらえないぞー」

「はーい!」

「なーにいちゃんこいつほんとにサンタのこどもなのかよー!」

「ひげはえてねーぞー!」

蘭「あ、あのねっ、ひげは」

一夏「ほんとだぞ。ほら髪の毛赤いだろ」ヒョイッ

「わああああああ!!」

「すげーほんものだー!!」

蘭「じゃあ、みんな並んでね」



鈴「・・・」
箒「・・・」
シャル「・・・」
セシリア「・・・」

「すげー仮面ライダーだー!」

「ぷりきゅあー!」

一夏「よかったなー」ニコニコ

老婆「ほんとにありがとうねぇ一夏くん」

一夏「あ、園長先生」

老婆「こんな、まだ高校生なのに」

一夏「幸いIS使えるって特技があるんで、雑誌の取材とかでバイト代はけっこうもらえるんですよ」

老婆「でも、こんなにたくさん・・・自分で使ったらいいのに」

一夏「小さい頃園長先生によくしてもらったおかげで今の俺があるんです」

一夏「この子たちにその恩を返してるだけですから」

老婆「ほんとに立派になって。先生嬉しいですよ」ナデナデ

「あーにいちゃんが頭なでられてるー!」

「こどもだー!」

一夏「いいだろー。俺だってまだ16だからな!」



シャル「・・・ねえ」

鈴「・・・言わないで」

箒「・・・・・・」

セシリア「・・・自分が恥ずかしいですわ」

シャル「・・・」

箒「・・・」

セシリア「・・・」

鈴「・・・かえろ」

シャル「・・・うん」



翌日

一夏「おはよー」

シャル「お、おはよ一夏」

セシリア「あの一夏さん、昨日は」

一夏「みんな遊べなくてごめんな。今日なら大丈夫だぜ」

鈴「ううん、もういいの・・・修業し直すから」

一夏「修業?」

セシリア「国に帰りますわ。新学期には戻りますから」

シャル「またね一夏」

一夏「え、あぁうん。また」



こうしてIS学園のクリスマスは終わった。

そしてさらに翌日


ラウラ「嫁よ!わたしは帰ってきた!」

一夏「おかえりー。つってもこんな時期に帰ってきても寮はほとんど人いないだろ」

ラウラ「うむ。だから一夏の家に来たのだ」

一夏「そっか。じゃあ新学期までうち泊まってくか?いいだろ千冬ねえ」

千冬「あぁ、ボーデヴィッヒならな」

ラウラ「では世話になるぞ!」


終わり

これは…

クリスマスは明石家サンタを見る日です。じゃあの。

ラウラ「一夏、クリスマスとは夫婦の愛を確かめあう日だと聞いたぞ」

一夏「誰がそんな知識を…」

ラウラ「どうやら“せっくす”という事をするらしい。私に教えてくれないか?」

一夏「!?」

みたいな感じで誰かお願いします

一夏「ラ、ラウラ!?一体誰から聞いたんだよそんなこと!?」

ラウラ「知り合いだ。それより一夏なら“せっくす”を知っているだろう?教えてくれ」

一夏「」

誰か頼む身も心もつらいんだ…

スレ立ててやってくれよ
終わったらおとしてくれ

一夏「あ、あのなラウラ…」

ラウラ「?」

一夏「せ…セックスってのは、好きな人同士でやるものなんだ」

ラウラ「そう聞いたぞ? …まさか…一夏は私のことが好きではないのか?」シュン
一夏「ち、違うよラウラ!ラウラのことは好きだって!」

ラウラ「なら決まりだな!」パアッ

一夏「」

そうか、すまんが誰か代理で立ててくれないか?

ラウラ「“せっくす”をしないか?」
一夏「!?」

で頼む


弾「一夏、せっくすしないか?」

一夏「……は?」

もしもしだけどいいかい?


一夏「なんだよ、いきなり」

弾「俺は1人だったんだ……」
一夏「え?」

弾「お前、さっきまで何してた?」

一夏「何って、クリスマスパーティーだけど」

弾「誰とだ?」

一夏「友達と」


弾「なんで俺を呼ばなかったんだよ!?」

一夏「俺は呼ぼうとしたんだけど、鈴が呼ぶなって」

弾「あの野郎……俺ちょっと鈴をレイプしてくるわ。そんぐらいしないとこの怒りはおさまらねえ!」

一夏「俺とせっくすしなくていいのか?」

弾「お前は後回しだ。じゃあな」

一夏「……」

一夏「……チクショウ」

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