まどか「さやか」ほむら「さやかちゃん」さやか「!?」(178)

さやか「ふわぁぁっ…」

さやか「んー…今日は寝不足だわ」

さやか「昨日は風邪で休んだのはいいけど、寝過ぎたわ」

さやか「ま、最悪学校で寝りゃいいっしょ」

さやか「おっはよー!」

仁美「おはようございます」

さやか「あれ?まだ仁美だけ?」

仁美「ええ」

さやか「まどかとほむらはまだ来てないのかぁ」

仁美「もうそろそろ来ると思いますわ」

さやか「そだね、待っとこうか」

仁美「ふふ」

さやか「ん?何かおかしい?」

仁美「いえ、なにも」

さやか「?」

ほむら「~だよね」

まどか「そうかしら?」

ほむら「そうだよぉ」

仁美「あっ、来ましたわね」

さやか「おそいぞー、まどか、ほむら」

まどか「おはよう」

ほむら「ごめんね?」

仁美「おはようございます、まどかさん、ほむらさん」

ほむら「おはよー」

さやか「…ん?」

仁美「どうかなさいました?」

さやか「え?あぁいや…ちょっとね」

さやか(なーんか違和感あるぞぉ)

さやか(そうだ!まどかの髪型がいつもと違う!)

さやか「まどか、イメチャンしたの?」

まどか「いえ、いつも通りよ?」

さやか「え?だって髪下ろしてカチューシャつけてるじゃん」

まどか「だから、いつもと同じでしょ?」


ほむら「似合ってるよねぇ」

さやか「いやいや…ん?ほむらもリボンに変えたんだ」

ほむら「えっ?私もいつもとおんなじだよ?」

さやか「いやいや…えぇ?」

仁美「さやかさん、寝惚けてるかしら?」

問題は本人が気づいているのかいないのかだ

さやか「そっかぁ、あたし寝不足だしね」

まどか「て…ふふっ」

ほむら「ふ…うぇひひ!」

仁美「ふふ」

さやか「あははっ!」

さやか「…」

さやか「ってちょっとまてーい!」

まどか「なによ」

ほむら「どうしたの?」

まどか「さやか」

ほむら「さやかちゃん」

さやか「!?」

さやか「いや、あんたら明らかにおかしいでしょ?」

さやか「ってか、さやかちゃんん!?」

まどか「あなたは美樹さやかでしょ?」

さやか「いや!そうじゃなくってさ」

さやか「ほむらがあたしのこと、さ…さやかちゃんって」

ほむら「だって、さやかちゃんはさやかちゃんだもん」

ほむら「ねえ、まどかちゃん!」

まどか「そうね、ほむら」ファサッ


さやか「え?ええ…なにこれ…?」

さやか(まどかとほむらの性格が逆になってる?)

ほむほむのノリでツンツンするまどかにも欲情しちゃうさやかちゃん

さやか「ね、ねえ仁美…」

仁美「はい」

さやか「まどかとほむらの性格が入れ替わってない?」

仁美「えっ?」

さやか「だって2人ともいつもと違うじゃん!」

仁美「…そうかしら?」

さやか「えっ?なんで?明らかに違うっしょ!」

仁美「私はいつものお二人に見えますわよ?」

さやか「えぇー…」

さやか(あたしの聞き間違いだったのかな?)

さやか(…うん、そうだよね、聞き間違いだよ)

さやか(だって、あのまどかがあんなしゃべり方…)

まどか「ほむら、ちゃんと宿題はしたの?」

ほむら「大丈夫だよ、まどかちゃん」

まどか「ふふっ、さすがほむらね」

ほむら「うぇひひ!」

さすが「ってやっぱり変だー!」

まどか「…さやか、さっきからどうしたのよ」

ほむら「今日のさやかちゃんは元気だねぇ」

さやか「いやいやいや!どうかしてるのは、あんたらでしょ!」

まどか「なにが?」

さやか「なにがってまどか…ってかまどかに呼び捨てされたし」

まどか「…?いつも通りよね」

ほむら「うん、そうだよ?」

さやか「いやいや…」

さやか(おかしいよね?変だよね?)

仁美「そろそろ急がないと遅刻してしまいますわ」

まどか「そうね、急ぐわよ」

ほむら「わかったよ」

さやか「あ、あはは…」

まどか「ほら、さやかも急がないと」

さやか「…あ、あたしは騙されないぞ!」

まどか「えっ?」

ほむら「…」

さやか「さてはあんた達、グルであたしを騙そうって魂胆だなぁ?」

まどか「…何を言っているのよ」

さやか「しかし!さやかちゃんは騙されんぞ!」

さやか「もう演技しなくてもいいから、早くいつも通りになりなよ」

ほむら「さやかちゃん、ちょっと何言ってるか分からないよ…?」

まどか「そうよ、変なこと言ってないで早く学校に行くわよ?」

仁美「ええ、さやかさん早く行きましょう?」

さやか「ふ、ふん…どうせ学校でみんなに聞けばわかるもんね」

ほむら「変なさやかちゃん」

さやか「っ…」

さやか(まどかに呼び捨てにされるのもアレだけど)

さやか(ほむらに『さやかちゃん』って言われるとすっごい違和感あるわぁ)

さやか(ま、演技だろうし?学校に行きゃ終わるっしょ)

さやか「よーし!学校までダッシュだぁー!」

まどか「…ふぅ」

学校

さやか「おっはよー!」

「おはよう」

「おはよー」

さやか「ねえねえ、聞いてよ」

さやか「まどかとほむらがさ、あたしを騙そうとしてたんだよ?」

「騙す?どうやって?」

さやか「なんかさ、2人の性格を入れ換えたみたいな?」

「ふぅーん、そうなんだ」

さやか「そうなんだよねー」

ほむら「何の話?」

まどか「私たちがどうかしたのかしら?」

さやか「あんたらまだやってたの?」

まどか「まだって何を?」

さやか「だからその演技だよ」

ほむら「えっ?だから私たちは…」

さやか「いつも通りじゃないから、ね?あんたもそう思うでしょ?」

「んー…いつも通りだと思うけど」

さやか「え?」

「ねえ、鹿目さんも暁美さんもいつも通りだよね?」

「うん、普段と何も変わらないよ」

さやか「え?えぇ?」

まどか「…ほら、言ったでしょ?」

さやか「いやいやいやいや…」

さやか「いやいやいやいや!」

まどか「さやか、静かにしなさい」

さやか「まどか?ごめん!謝るから」

さやか「だからもうそれ止めてよー!」

まどか「止めてと言われてもねぇ」

ほむら「さやかちゃん、もうすぐ先生が来るよ?」

さやか「え?あー…うん、わかった」

さやか(何なのよ、もう…)

さやか(これじゃあたしが変みたいじゃん)

キーンコーンカーンコーン

さやか(何事もなく授業が終わった…)

さやか(えー?うそ?マジで?)

さやか(もしかして、マジであたしがおかしいわけ?)

さやか(みんないつも通りって言うし…)

さやか(でも間違えるわけないよね?ならなんで…?)

さやか(はっ!まさか…これは夢?)

さやか(そっか、これは夢なんだよ!白昼夢だっけ?)

さやか(違うかもしれないけど…まあ何でもいいや、これは夢)

さやか(でも違ったらあれだしなぁ…そうだ!)


さやか「よーし!」ガタッ

まどか「さやか…何をするつもり?」

さやか「へっへーん、夢ならあたしも空飛べたりするのかも!」

まどか「えっ?」

さやか「これであたしも魔法少女だー!」

さやか「たしか想像すればできるんだよね?」

さやか「だから窓から飛ぶイメージをして…」

ガラッ

さやか「こうやってっと…」

まどか「あわわわっ!」アタフタ

ほむら「さっ、さやかちゃん落ち着いて!」

さやか「ん?だってこれ白昼夢っしょ?だから…」

さやか(釣れたかな?)

ほむら「それは明晰夢じゃ…いや、今はそれどころじゃなくて」

ほむら「とにかく、やめて!ね?」

さやか「えー?」

ほむら「怪我したら危ないよ?ねぇまどかちゃん」

まどか「えっ?あ…そうね」

まどか「危ないから止めなさい」

さやか「仕方ないなぁ」

さやか(うーん…よく分かんなかったな)

さやか(やっぱ夢じゃないっぽいけど)

さやか(…となるとなに?もしかしてマジで2人の性格が入れ替わってんの?)

さやか(まさかそんなことあるわけ…)

さやか(でももしかして、もしかしたら…マジで入れ替わってて)

さやか(それに気づいてるのがあたしだけ、ってこと?)

さやか(そるなら辻褄合うかも…何でそうなったかは知らないけど)

さやか「…よし、ねえまどか」

まどか「なにかしら?」

さやか「あたし達って昔から友達だよね?」

まどか「そうよ?」

さやか「で、ほむらは転校生と」

ほむら「うん、そうだよ」

さやか「ほむらは最初からそんな性格だった?」

ほむら「えっ?そうだけど…」

さやか「まどかは昔からあたしのこと呼び捨てにしてたっけ?」

まどか「ええ、何かおかしい?」

さやか「…いや、なにも」

さやか(あれ?なんかよくわかんなくなってきた…)

さやか(なにこれ?気にしたら負けってやつ?)

さやか(うーん…もういいや、頭痛い…)

まどか「今日のさやかは変ね」ファサッ

さやか「…」

さやか(それにしても…このまどか、意外とカッコいいかも…)

さやか(ってなに考えてんのよ!相手はまどかよ?)

さやか(…でも、あの可愛い系のまどかがこうなるなんて…)

さやか(クールまどか…あり、かな)

さやか「って!だから違うんだってー!」

まどか「?」

ほむら「変なのぉ」

さやか「あんたが変なのよ!」

ほむら「えぇ?酷いよさやかちゃん」

さやか「わー!だからさやかちゃんは止めてってば!違和感ヤバイから」

ほむら「…」ホムッ

さやか(このほむらはねぇ、違和感しかないし)

ほむら「じゃあ何で呼べばいいの?」

さやか「いつも通り、さやかでいいよ」

ほむら「いつも通りなら、さやかちゃんだよ?」

さやか「あー!もう何でもいいよ」

さやか(もう…ワケわかんないっての)

まどか「さやか、あなた疲れてるのよ」

さやか「まどか…」

まどか「保健室に行く?私は保健委員だから連れていってあげるわ」

さやか「…」

さやか(うん、やっぱりクールまどかはありだよ)

さやか(まどかのママもカッコいいしさ)

さやか(このまどかもカッコいい…)

まどか「…さやか?」

さやか「へっ?」

まどか「保健室に行かなくてもいいの?」

さやか「えっ?あぁ…いい、です」

まどか「そう、行きたくなったらいつでも教えて?」

さやか「は、はい…」

さやか(ヤバ…意識したら恥ずかしくなってきた…)

さやか(なにこれ?普段とのギャップ?)

さやか(萌えか?ギャップ萌えなのか?)

さやか「いやいや…」

さやか(ダメよ美樹さやか!あたしは恭介が好きなんだから)

さやか(って!別に恭介は好きじゃないよ?ただ気になってるだけだから!)

さやか(まあいいや…いや、よくないよ!相手はまどかよ?)

さやか(別に好きとかそんなんじゃないけどさ)

さやか(なんかいいかも…)

ほむら「うぇひひ!まどかちゃーん」

まどか「ふふっ、どうしたの?ほむら」ファサッ

さやか「まどか…」ジィー

さやか(って、いかんいかん!)フルフル

さやか(なんしてんのよあたしは?)

さやか(ダメだ、落ち着けさやかちゃん!)

さやか(さやかちゃん…)

まどか『さやかちゃーん』ニコニコ

まどか『さやか』ファサッ

さやか「…えへへ」

さやか「ってもー!ダメだってばー!」

まどか「…大丈夫?」

さやか「え?ああ…だ、大丈夫だから」

まどか「そう…」

キーンコーンカーンコーン

さやか「あっ、ほら!授業始まるし」

まどか「ええ、わかったわ」

さやか(ダメダメ!授業に集中しなきゃ)

さやか「ふわぁっ…」

さやか「んー…」

さやか(眠い…やっぱ寝不足だわ)

さやか(ちょっとなら寝てもいいよね?)

さやか(うん、なんとかなるよね、大丈夫大丈夫)

さやか(ってことでおやすみー)

キーンコーンカーンコーン

さやか「ん?終わりかぁ」

さやか「ふわぁっ…よく寝た」

ほむら「まどかちゃん♪」

まどか「どうしたの?嬉しそうだけど」

ほむら「うん、なんだか嬉しくって」

まどか「ふふっ、そう」

ほむら「うぇひひ!」

さやか「…何がなんだか」

さやか(それにしても、ほむらのやつ嬉しそうだな…)

さやか(何かいいことでもあったのかな?)

ほむら「まどかちゃーん♪」

まどか「てぃ…」

まどか「あっ、いや…ふふっ」

さやか「?」

さやか(なんかぎこちないなぁ)

仁美「ふふ、いつも以上に仲良しですわね」

さやか「えっ?あー…うん、そだねぇ」

さやか(もう慣れてきたかも)

さやか(相変わらず、ほむらの違和感が半端ないけどね)

仁美「ほむらさん、本当に楽しそう」クスッ

さやか「…ほんとにね」

ほむら「うぇひひ!」

ほむら「まどかちゃん、これやって?」ファサッ

まどか「こうかしら?」ファサッ

ほむら「うん、ありがとう!」

仁美「ほむらさん…ふふっ!」

さやか「ん?どうかした?」

仁美「いえ、ちょっとおかしくって…ふふ」

さやか「ちょっとどころか、かなりおかしいけどね」

さやか(まあいいや、考えたってしょうがないもん)

さやか(それよりも…まどかのああ言う一面なんて見たことないからなぁ)

さやか(クールまどかがありなら、クールさやかもありかも…)

さやか(よーし…!)

さやか「あなた達、いつまでじゃれあっているの?」

さやか「ここは教室よ?少しは回りを見なさい」

さやか(なーんてね!)

さやか「クールさやかちゃんでしたー!」

まどか「…」

ほむら「…」

仁美「…」

さやか「ってあれ?」

ほむら「さやかちゃん、急にどうしたの?」

仁美「さやかさんらしくありませんわよ?」

まどか「やっぱり保健室に連れていった方がいいのかしら?」

さやか「ちょっ!なによそのリアクション!」

ほむら「だって、さやかちゃんが変なこと言うから」

さやか「だってもなにも、あたしはあんたらの真似をしただけだよ!」

まどか「真似って何を?」

さやか「いや、だからその性格だよ」

まどか「まだ言っていたの?」

さやか「だってもうワケわかんないんだもん!」

まどか「…そろそろいいかな?」

ほむら「えっ?もっとやろうよ!」

まどか「でも、これ以上はちょっと…」

ほむら「でも…」

さやか「え?どうかした?」

仁美「まどかさん、どうします?」

まどか「もう止めてもいいかな?」

ほむら「そ、そんな…」

さやか「ん?止めるってことはやっぱり…?」

まどか「さやかちゃん、ごめんね?」

さやか「あっ、いつものまどかだ!」

ほむら「まどかちゃん?」

まどか「ほむらちゃん、もういいよ?」

ほむら「…わかったわ」

さやか「んじゃやっぱり演技だったってわけ?」

ほむほむは元のままでいいです

まどか「うん、ごめんね」

さやか「なーんだ、やっぱりそうだったのか」

さやか「でも何でそんなことしたのさ?」

仁美「昨日さやかさんが欠席している時にドッキリをしようって決めましたの」

さやか「だからクラスみんなグルになってたの?」

仁美「ええ、ごめんなさい」

ほむら「…」

ほむら「えっ?もっとやろうよ!」

これの破壊力と言ったら

さやか「んー…ま、いっか」

まどか「ありがと、さやかちゃん」

さやか「誰が言い出したの?まどか?」

まどか「ううん、違うよ」

さやか「じゃあ仁美が?」

仁美「いえ、違いますわ」

ほむら「…」

さやか「てことは…ほむら?」

ほむら「そ、そうよ」

さやか「へぇー?まさかあんたがそんなこと言い出すなんてねぇ」

ほむら「わ、悪かったわね…」

さやか「だからノリノリでまどかを演じてたってわけか」

ほむら「…///」

まどか「ほむらちゃん、可愛かったよ?」

ほむら「えっ?ほんとう?」

まどか「うん!」

ほむら「えへへ…」

ほむら「えへへ…」

かわいい

仁美「本当に楽しそうでしたものね」

ほむら「…そんなに楽しそうに見えた?」

仁美「ええ、まどかさんも楽しそうに演じてましたけど」

まどか「てぃひひ!私カッコよかったかなぁ?」

ほむら「ええ、カッコよかったわ!」

さやか「ほんと、あたしもびっくりしたよ」

まどか「てへへ」

さやか「うん、クールまどかは有りだね!」

まどか「そっかぁ、じゃあこれからもクールにしてみようかな?」

ほむら「えっ…」

さやか「よーし!クールまどかはあたしの嫁になるのだぁ!」

まどか「てぃひひ!やめてよさやかちゃん」

仁美「ふふっ」

ほむら「だ、ダメよっ!」

まどか「えっ?でも、ほむらちゃんにカッコいいって言ってくれたの」

まどか「凄く嬉しかったんだよ?だから…」

ほむら「たしかにカッコよかったわ!でも…でもね?」

ほむら「やっぱりまどかは、アリのままのまどかが一番なの!」

まどか「そ、そうかな?」

ほむら「そうよ!」

さやか「あははっ!」

仁美「ふふっ」

ほむらちゃんに→ほむらちゃんがカッコいいって言ってくれたの

まどか「てへへ、ありがとうほむらちゃん」

まどか「やっぱり、いつもの私でいるね?」

ほむら「まどか…ありがとう」

さやか「なるほどねぇ、わかったよ」

ほむら「…何が?」

さやか「あんた、まどかといちゃつきたいから」

さやか「あたしにドッキリなんてしよいとしたんでしょ?」

ほむら「ほむっ!?」

まどか「えっ?そうなのほむらちゃん?」

ほむら「ち、違うわ!」

さやか「ほんとにぃ~?」

ほむら「…本当よ」

さやか「ふぅーん」ニヤニヤ

ほむら「な、何よ!別にいいでしょ?」

さやか「いやぁー、ほんと楽しそうにノリノリで演じてたからさ」

さやか「ぶっちゃけ、あたしのドッキリなんてオマケなのかなーって」

ほむら「そ、それは…どうだっていいじゃないの!」

さやか「はいはい、ほむらはまどかの真似をして」

さやか「ほむらの真似をしたまどかといちゃつきたかった訳じゃないんだね?」

ほむら「うぅ…」

まどか「ほむらちゃん、私は楽しかったよ?」

ほむら「まどか…」

まどか「でも、1つだけ気になったことがあったの」

ほむら「えっ?なに…?」

まどか「うぇひひ!って何なの?」

ほむら「えっ?それは…まどかの笑いかたの真似だけど」

まどか「えー?私そんな笑いかたしないよ?」

ほむら「えっ?」

さやか「えっ?」

仁美「えっ?」

まどか「えっ?」

さやか「まどかの笑いかたってあんな感じだよね?」

まどか「そ、そうかな…?」

まどか「仁美ちゃんもそう思うの?」

仁美「え、ええ…その、ちょっと変わった笑いかたをするなって…」

まどか「え…」

仁美「で、でも!とっても可愛らしいですわよ?」

ほむら「そうよ!可愛いわ!」

まどか「てぃひひ、ありがとう」

さやか「ねぇ…あんた達は今の笑いかたが聞こえた?」

仁美「ええ」

ほむら「私のログにしっかりあるわ」

さやか(ログ?なに言ってだこいつ…まあいいや)

さやか「まどか、やっぱり『うぇひひ』って聞こえたよ?」

まどか「えー…」

ほむら「別に笑いかたなんてどうでもいいじゃないの」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「どの道まどかが可愛いことに変わりはないの、文句ある?」

さやか「あー、ないです、すんません」

さやか(めんどくさー)

まどか「ほむらちゃん、ありがとう、でもね?」

ほむら「でも?」

まどか「やっぱり『うぇひひ』じゃないよ!」

ほむら「え…?」

まどか「私はんと…てぃひひ、だよ?」

ほむら「てぇひひ?」

まどか「んー…ちょっと違うかも…」

まどか「てぃひひ」

ほむら「ちひひ」

まどか「てぃひひ」

ほむら「てぃひひ」

まどか「できた!そうだよ、ほむらちゃん」

ほむら「やった!」

さやか「何やってんのあんたら」

仁美「ふふ、でも楽しそうですし…いいんじゃありませんか?」

さやか「うーん、そんなもんかなぁ…」

まどか「てぃひひ!ほむらちゃん♪」

ほむら「てぃひひ!まどか♪」

仁美「あらあら!」

さやか「…てか演技なんかしなくても十分いちゃついてんじゃん」

さやか「あはは、まっ何だかんだで楽しかったし別にいいかな?」

放課後

さやか「さーて、帰りますか」

仁美「すみません、今日は委員会があるから…」

さやか「わかった、お疲れ、頑張ってね」

仁美「ええ」

まどか「じゃあね、仁美ちゃん」

ほむら「さようなら」

仁美「はい、さようなら」

さやか「んじゃあたし達は帰ろっか」

まどか「うん、帰ろ?ほむらちゃん」

ほむら「ええ」

さやか「ほんと、病み上がりだったのにドッキリなんてしちゃってさぁ」

まどか「ごめんね?朝のうちにばらしてけばよかったかな?」

さやか「ムリムリ、ほむらがそうはさせないっしょ」

ほむら「う…」

さやか「ノリノリで『まどかちゃーん♪』とか『うぇひひ!』なんて言っちゃって」

ほむら「///」

さやか「なに恥ずかしがってんのよ、クラスのみんな見てたんだよ?」

ほむら「た、たしかに///」

さやか「…意外とほむらっておバカさん?」

ほむら「…///」

まどか「で、でも私は嬉しかったよ?」

まどか「ほむらちゃんが私に成りきってくれて!」

ほむら「まどか…!」

さやか「あんまり甘やかすと調子に乗るよ?」

まどか「別にいいよ、可愛かったし!」

ほむら「えへへ…」

さやか「はぁ…ほんと、あんたらには負けるわ」

まどか「てぃひひ!」

ほむら「てぃひひ!」

さやか「…クールほむらー、帰ってこーい」

さやか「って無理か、もう完全にふっ切れちゃってますからね」

ほむら「えへ」

さやか「はいそこ、誉めてないから」

まどか「たしかに、クールだったころのほむらちゃんはカッコ良かったけど」

ほむら「…」ファサッ

さやか「いや、今さらカッコつけてもねぇ」

まどか「今のほむらちゃんは可愛くて好きだなぁ」

ほむら「す、好きって、まどか///」

まどか「?」

さやか(あれ?もしかしてまどかのやつ、ほむらの気持ちに気づいてないの?)

さやか(えっ?鈍すぎでしょ?)
さやか(…あたしがしっかりしないとダメだね、こりゃ)

さやか「…こほん」

さやか(ここでカッコいいこと言って、2人を応援しないとね)

さやか(流石さやかちゃん、気が利くー!)

さやか「まどか、ほむら…その、何て言うか…」

ほむら「なに?」

まどか「どうしたの?」

さやか(でも何にも思い浮かばない…どうしよ)

さやか(よーし、やぶれかぶれだ)

まどか「あれ?」

さやか「まどか、ほむらの気持ちに気づいてあげて!」

ほむら「なっ///」

さやか(ふむ…ストレートすぎたかな?)

ほむら「な!何を言ってるのよ///」

さやか「だって、まどか意外は全員気づいてるしさ」

ほむら「え?そうなの?///」

さやか「そりゃそうでしょ…ってまどか?」

ほむら「あれ?まどかがいない?」

まどか「ほむらちゃん、さやかちゃん」

さやか「あっ、いた!」

さやか(聞いてなかったのかよ!)

まどか「あそこにいるの、マミさんじゃない?」

さやか「えっ?」

マミ「…」テクテク

さやか「あっ、ほんとだ」

まどか「ね、一緒に帰ろうよ」

さやか「うん、そうだね」

まどか「ほむらちゃん、行こっ?」

ほむら「う、うん!」

さやか(まどかとほむらはまた今度だね)

さやか(まどかは鈍いし、ほむらは分かりやすいけど変なとこで奥手だからね)

さやか(あたしが動かないと、何時までたっても進歩しなさそうだよ)

さやか(さやかちゃんが愛のキューピットになっちゃいますからね!)

さやか(ま、それは明日以降の話ってことで)

さやか「おーい、マミさーん!」

マミ「ん?」

まどか「マミさん、一緒に帰りましょうよ」

マミ「なんだ、さやか達じゃねぇか」

さやか(ん…?)

さやか(あたしの聞き間違いかな?)

まどか「ね、ねぇ…今ちょっとおかしくなかった?」ボソッ

ほむら「え、ええ…」

さやか(あれ?やっぱり聞き間違いじゃない?)

さやか(まどか達もグルじゃなさそうだけど…)

さやか「あ、あはは…」

マミ「ん?なんだよ?しけた面して」

さやか「あー…えーと、き、杏子?」

マミ「え?なに言ってんだよさやか」

マミ「あたしは巴マミだろ?」

まどか「は、はい…そうですね」

マミ「んー?何か変か?」

ほむら「何かと言うか…凄く変なような…」

マミ「そうか?」

さやか「まどか、これもドッキリ?」ボソッ

まどか「ち、違うよ…ねえ?ほむらちゃん」ボソッ

ほむら「ええ、何も知らないわ…」ボソッ

さやか「…マジで?」

マミ「なんだよ?内緒話か?」

さやか「えっ?いや?なんでもないっすよ?」

マミ「ふーん、まぁいいや」

マミ「食うかい?」

さやか「は、はい…」

マミ(ふふっ、やっぱり驚いてるわね)

マミ(巴マミの人格が佐倉杏子に書き換えられたって設定)

マミ(我ながらよく考えたものだわ)

マミ(…学校じゃする相手がいなかったから鹿目さん達を待ってたんだから)

マミ(よーし、この調子で脅かすわよ)

マミ(ふふっ!)

マミ「ま、まて!食うな!」

さやか「えっ?」

マミ「それは私のだ!マミのやつが勝手に…」

まどか「えっ?」

ほむら「あなたは巴マミなんじゃ…」

マミ「違うんだ!あたしは杏子だ…マミに意識を…くっ…」

さやか「えっ?えっ?」

マミ(ふふ、この調子この調子♪)

マミ「さやか…助けてくれ…」

さやか「で、でも…どうすれば…」

マミ「うっ…このままじゃ私と佐倉さんの意識が…」

まどか「今度はマミさん?」

マミ「え、ええ…魔女の仕業かしら…私と佐倉さんの意識が…」

ほむら「でも、さっきまでは普通にしていたじゃない」

マミ「そ、それは…えっと…」

マミ「きゃぁぁ…頭が…」

マミ(どうしよう…引き際がわからなくなっちゃった…)

マミ「な、名前を読んでくれ…そうすればきっと…」

さやか「わ、わかった!」

まどか「マミさん!マミさん!」

さやか「杏子!杏子!」

ほむら「…」

ほむら(え?なにこれ…やっぱり巴マミの演技じゃないの?)

ほむら(まどかもさやかも何をやっているの…?)

まどか「マミさん!頑張って!」

ほむら「ほむ…」

ほむら(でも、応援してるまどかが可愛いから、別にいいかしら?)

まどか「マミさん!ファイトー!」

さやか「杏子!負けるなー!」

マミ(も、もうこのくらいでいいわよね?)

マミ「…負けるか!あたしは杏子だー!」

マミ(これで、佐倉さんの意識が元に戻ったことにして…)

杏子「…なんやってんだあんたら」

マミ「」

さやか「えっ?き、杏子!?」

まどか「あれ?でも杏子ちゃんの意識はマミさんに…?」

杏子「はぁ?なに言ってんのさ?」

マミ「///」コソコソ

ほむら「どこに行くの?」

マミ「ちょっと急ぎの用事ができて…///」

まどか「ま、マミさん…」

さやか「…あちゃー」

マミ「うぅ…///」

杏子「なるほどねぇ、あたしの意識がマミの体にねぇ」

杏子「あはは!なんだそりゃ!」

マミ「///」

まどか「わ、私とほむらちゃんも似たようなことしたから大丈夫…ね?」

ほむら「ええ、まぁあんな演技はしなかったけど」

マミ「あぅぅ///」

さやか「えーと、ほら!んと…と、とにかく大丈夫ですよ!」

マミ「でもぉ///」

杏子「そうだ…!」ニヤッ

杏子「さやか、まだ契約してなかったよな?」

さやか「えっ?うん」

杏子「よーし…」

さやか「それがどうかしたの?」

マミ「///」

まどか「マミさん?大丈夫ですよ?」ヨシヨシ

ほむら「いいなぁ…」

杏子「美樹さやか!」

さやか「ん?」

杏子「僕と契約して、魔法少女になってよ!」

さやか「えっ?」

おわり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月20日 (金) 03:29:15   ID: NooSRmKu

おもしろかった!
SSでありがちな名前の誤記とかから着想したのかな?

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