八幡「暇だし無言ビンタでもするか」 (122)
ガラッ
雪ノ下「…………」チラッ
雪ノ下「こんにちは、比企谷くん」
ペラッ…ペラッ…
八幡(平然と読書を続ける雪ノ下)
雪ノ下「…………」
八幡(……よし、やるか)
スタスタ
雪ノ下「……何かしら?用が無いのなら近づかないで欲しいのだけ」
パシィン!!
雪ノ下「っ……」
雪ノ下「……こ、これは一体何の」
パシィン! パシィン! パシィン!
八幡(……殴られでもしたらやめようと思ったが)
雪ノ下「ごめんなさい……もうやめて……おねがい……」ブルブル
八幡(床にうずくまって泣いてしまった)
八幡(まあ数十発は叩いたしな……当然か)
八幡(にしても泣き顔の雪ノ下、非常に可愛い……)
雪ノ下「なんでもするから……ゆるして……ごめんなさい……」
八幡「雪ノ下」
雪ノ下「ひっ……」ビクッ
八幡「そんなに怯えるなよ……その…なんだ、悪かったと思ってるから」
雪ノ下「……ほんとうに?」
八幡「ああ……もちろんだ」
雪ノ下「……そう……なら仕方ないわね」
八幡(……泣き止んだ)
雪ノ下「許してあげるわ……でも二度目はないから」
雪ノ下「本来ならあなたみたいな人間……口も聞きたくないのだけれど……その」
雪ノ下「私はあなたのことが好」
パシィン! パシィン!
八幡(生意気な雪ノ下にイラッとした、それだけだ)
雪ノ下「……」ガクガクブルブル
八幡「おい」
雪ノ下「……ごめんなさいごめんなさい」
八幡「聞いてるのか雪ノ下?」
雪ノ下「なんでもしますから叩かないで……いたいのいや……だから」
パシィン!
パシィン!
一時間後
八幡「……ふぅ」
八幡(どうやら俺はこの泣き顔の雪ノ下を気に入ったらしい)
八幡(雪ノ下はなんでもすると言ったので彼女にすることにした)
八幡(これからは俺の命令に絶対服従というおまけつきで)
八幡(まさかビンタで彼女ができるとは思わなかった…ビンタ恐るべし)
次の日
雪ノ下「比企谷くん……あの」
八幡「……」
雪ノ下「……お弁当作ってきたのだけれど」
パシィン!
雪ノ下「……あとこれ……今日の分……二万円」
八幡「よし……愛してるぞ雪ノ下」
雪ノ下「そう……嬉しいわ……とっても」
八幡「なあ雪ノ下、俺のお願い聞いてくれるか?」
雪ノ下「それは……流石に内容による」
パシィン!
雪ノ下「な、なんでも聞くわ……どんなことでも」
八幡「……由比ヶ浜のことなんだが」
八幡「雪ノ下……お前は由比ヶ浜に」
雪ノ下「そ、そんなこと……」
八幡「おい……」
雪ノ下「わかった……やるから」
八幡「この二万はそのための金だ。いいな?うまくやれよ?」
雪ノ下「はい……」
屋上
由比ヶ浜「どしたのゆきのん?こんなとこに呼び出して」
雪ノ下「単刀直入に言うわね」
雪ノ下「ここに二万円あるわ……ヤらせてちょうだい」
由比ヶ浜「……ゆきのん?」
雪ノ下「聞こえなかった?ヤらせてといったのよ」
由比ヶ浜「な、何かの冗談?ゆきのん熱でも」
雪ノ下「貴方のその胸……いやらしいわ」
由比ヶ浜「……ゆきのんあたし怒るよ」
雪ノ下「いつもシャブリつきたい、なめ回したい……そんな目で見ていたのよ」
雪ノ下「だからお願い……二万でヤらせて欲しいの」
由比ヶ浜「……ゆきのんがそんな人だと思わなかった」
由比ヶ浜「あたしそういう人とは友達……続けられない。ごめんなさい」
雪ノ下「…………」
雪ノ下「……由比ヶ浜さん、実はこれは!」
由比ヶ浜「ゆきのんなんて大嫌い!顔も見たくない!」
タッタッタッ
八幡「おい由比ヶ浜こんなところで何を」
由比ヶ浜「ヒッキー?……あっ」
八幡「……泣いてるのか?」
由比ヶ浜「いやこれ…その…違うの…はは」
八幡「なあ由比ヶ浜……俺が慰めてやろうか?」
由比ヶ浜「え?ヒッキー?」
八幡「俺は由比ヶ……結衣が泣いてるのは見たくないんだよ」
由比ヶ浜「いま結衣って……」
八幡「好きだ、由比ヶ浜」
由比ヶ浜「え……」
八幡「俺のこと嫌いか?」
由比ヶ浜「うんうんヒッキーのこと……あたし大好き……大好きだよ」
八幡「由比ヶ浜……キスしてもいいか?」
由比ヶ浜「うん……」
パシィン!パシィン!
由比ヶ浜「ヒッキー……?どしたの?痛いよ……」ヒリヒリ
八幡(泣かない……少し弱かったか)
八幡「いや、これは元気が出るおまじないだ。気にするな」
由比ヶ浜「そうなんだ……びっくりしちゃった」
由比ヶ浜「でも痛かったからもう少し優しくして欲しかったな」
八幡「まあいい……それより」
八幡「ほら……目をつぶってくれ…結衣」
由比ヶ浜「うん……優しくしてね」
八幡「ああ……」
由比ヶ浜(ヒッキーとの……初めての……)
バシィン!
由比ヶ浜「いたっ……!?」
由比ヶ浜「ヒッキー……うぅ……痛いよ……」
由比ヶ浜「うぇぇ……ん……ひぐっ……ひぐっ」
由比ヶ浜「も、もしかして……あたしのこと……嫌い……?」
八幡「好きだ」
由比ヶ浜「じゃあどうし」
バシィン! バシィン!
由比ヶ浜「い、痛い……やめ」
バシィン!バシィン!バシィン!バシィン!
二時間後
由比ヶ浜「……ヒッキー……ヒッキー……ヒッキー」ポロポロ
八幡「泣いてる由比ヶ浜は可愛い」
このSSまとめへのコメント
陽乃さんはよ
はい屑作うー