響「マインクラフト?」 (20)
響「司令官、何をしているんだい?」
提督「ん?ああ、これはな、マインクラフトって言うゲームだよ」
響「ふーん…面白いのかい?」
提督「面白いよ、空いた時間の暇つぶしにもなるし、やってみるか?」
響「いや、少し見学させて欲しい」
提督「おう、そうか」
提督「………」
響「………」
提督「………」
響「…司令官」
提督「ん?」
響「本当にこれが面白いのかい?」
提督「あー確かに整地作業を黙ってみてるとつまんなさそうだよな…」
提督「じゃあ建築したものでも見せてやるか」
響「建築?」
提督「見ろ!これが俺の作ったハウスだ!!」
響「おお、さっきの作業からは想像もできない程立派な建物が!!」
提督「これがこのゲームの一番の醍醐味だ。資材を集めて建物を建築する」
響「この大きな建物は?」
提督「それはトラップタワーだな」
響「これだけ大きな建物が建てられるなら鎮守府も再現できそうだね…」
提督「ふふふ…実はな…」
響「?」
提督「こっちのデータに既に鎮守府が建築されているんだ!!」
響「オーチン!よく再現されているじゃないか!!」
提督「凄いだろう?」
響「細かいところまで…」
提督「そりゃそうだ。何故ならこの鎮守府は…」
響「…?」
提督「このデータをもとに作られた鎮守府だからだ!!」
響「オバルヂェーチ!?それは本当なのかい!?」
提督「ああ、まぎれもない事実だぞ」
響「まさかこの鎮守府にそんな秘密があったなんて…」
提督「上層部しか知らない秘密なんだぞ」
提督(まぁ嘘なんだけどね)
響「じゃあもしかして今それをやってたのって…」
提督「ん?あー、新しく建築する設備の設計をしてたんだ」
響「そ、そうだったのか…」
提督(信じやすい子だなー…)
響「っは!もしかして私が何か設計すればその建物が立てられたり…」
提督「そうだなーもし出来が良かったらなー」
響「司令官!そのゲームを私に教えてくれ!」
提督「おう、いいぞじゃあまずは基礎の基礎から…」
一月間後
響「司令官!!」
提督「おう、どうした?」
響「遂に完成したんだ!!これを見てくれ!!」
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4606162.jpg
提督「」
響「どうかな…?」
提督(なんてこった…まさかここまでやりこむとは…)
響「提督?」
提督「あ、あーそうだな…」
上官「おい提督、出てない書類が…」
提督「じょ、上官殿!?」
響「あ、上官さん!」
上官「ん?どうした?」
響「これを見てほしいんだ!」
上官「んー、どれ……!?」
提督(やべぇー…どうしよう…いや、まだ間に合う!嘘だとばらすんだ!)
提督「響!」
響「どうだい、上官さん!」
上官「凄いじゃないか!建築の才能があるんじゃないか!?」
響「え、そ…そうかな…?えへへ…」
提督「ひ、響…」
上官「ちょっと来てくれないか?」
響「あ、う、うん」
提督(ん?)
響「司令官、ちょっと行ってくるね」
提督「お、おう行ってらっしゃい」
数か月後
響「司令官、上官さんからこの鎮守府の建設主任を任されたよ」
提督「お、おう…そうか。おめでとう」
響「まぁ、基本は司令官の秘書艦を務めるから今までとは余り変わらないけどね」
提督「そうか、それは助かるな」
響「ところで司令官、今度は何をやっているんだい?」
提督「ん?これか?これはナギトレっていって株トレードのシュミレーションゲームみたいなもので…」
響「ほう…」
END
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