まどか「おはよう、ほむらちゃん」(202)
ほむら「ん…あ」
まどか「うぇひひ」
ほむら「あれ?まどか?」
まどか「ずっと意識が無かったから心配だったよ。でも、目覚めてくれて良かったぁ」
ほむら「あれ…ここはまどかの家?なぜ…」
まどか「ほら、体起こせる?」サシダシ
ほむら「え…えぇ」ヒョイ
ほむら「…」ポカーン
まどか「ほーむーらちゃんっ」
まどか「寝起きだし、まだ頭がぽけーってしているのかな?」
ほむら「あっ、ごめんなさい」
まどか「うぇひひ。目覚ましに何か飲む?」
ほむら「ええ、お願いするわ…」
まどか「持ってきてあげるよ。ちょっと待っててね」
まどか「はい、持ってきたよほむらちゃん」
ほむら「まどか、この飲み物は何かしら…随分と濃い緑色をしているけど」
まどか「とっても健康にいい飲み物だよ。ほら、飲んで飲んで」
ほむら「何かしら…」
まどか「うんっ!さっ、飲んで飲んで」
ほむら「…」ズズズ
ほむら「!」
ほむら「~っ!」オェッ
ほむら「げほっげほっ」ゲロゲロゲロ
まどか「大丈夫!?」
ほむら「ごめんなさい…ちょっと私の口には合わないみたい…」
まどか「そっかぁ…ちょっと苦いもんね、その飲み物」
まどか「でも、さやかちゃんは飲めたんだけどなぁ」
ほむら「でも、頭はすっきりしたわ。ありがとう、まどか」
まどか「どういたしまして。うぇひひひひ」
ほむら「頭はすっきりしたのだけれど、ちょっと記憶喪失になっているみたいで…」
ほむら「いくつか質問してもいいかしら」
まどか「~♪」
ほむら「私、何処で気絶していた?」
まどか「お口が青汁で汚れちゃってるよ。タオル持ってきてあげる」
ほむら「まどか…?」
ほむら(あの飲み物、青汁だったのね…)
まどか「持ってきたよ」
ほむら「」ありががとうまどか、じゃあちょっと貸し…むぅっ!?」
まどか「サンキューおやさいキューサイの~♪」フキフキ
ほむら「むーっ!むーっ」
まどか「あおじる!」フキフキ
まどか「うぇひひ、綺麗になったね」
ほむら「わ、私が自分で拭くつもりだったんだけれど…」
まどか「いいよいいよ、私もほむらちゃんのお口拭きたかったんだもん」
ほむら「そ、そうなの…」
まどか「それより見て見てほむらちゃん、タオルが緑色になっちゃった」
まどか「お野菜の色素って、思ったより濃いんだねぇ」
ほむら「え、えぇ…」
まどか「うぇひひ」
ほむら「まどか、ねぇ私の話を聞いて…」
まどか「ほむらちゃん、ちょっと疲れてない?」
まどか「もう少し、寝てた方がいいよ。私はコップを洗ってくるから」
ほむら「…そうね、話は後でしましょう…」
まどか「じゃあ、あともう少し経ったら起こしてあげるね」
ほむら(なぜまどかは私の話を無視するのかしら…)
ほむら(聞きたいこと、まだ沢山あるのに…)
ほむら「…」モゾモゾ
ほむら「ふわぁーあ…」
ほむら「なんか眠くなってきちゃった。聞くのは…後ででもいいや…」
ほむら「Zzz...Zzz..」
ほむら「Zzz..Zzz..」
モワワワン
「仕方ないよ。彼女一人では荷が重すぎた」
「諦めたらそれまでだ。でも、君なら運命を変えられる」
「避けようのない滅びも、嘆きも、全て君が覆せばいい 」
「その為の力が、君には備わっているんだから」
「もちろんさ。だから、僕と契約して、魔法少女になってよ!」
ほむら「まどか、そいつの言葉に、耳を貸しちゃダメぇ!!」
ほむら「…!」ガバッ
ほむら「はぁ…はぁ…」
まどか「…」ガチャ
まどか「ほむらちゃん起きてる?」
ほむら「ああ、まどか…今起きたばっかりよ」
まどか「見た所、ぐっすり寝られたみたいだね。良かったぁ」
ほむら「まどかのベッドは、ふかふかで羨ましいわ。私はいつも、ちっぽけなせんべい布団で寝ているから…」
まどか「そうかなぁ、せんべい布団も和風でいいと思うなぁ」
ほむら「それで、お話なんだけど…」
まどか「ほむらちゃんお腹減ってない?」
ほむら「…」グゥー
まどか「美味しいご飯が出来てるよ。ほら…立てるかな?」
まどか「ほむらちゃんのお口に合えばいいんだけど」
ほむら「あの、まどかのご両親と弟さんは」
まどか「どう?気に入った?」
ほむら「え、えぇ。美味しいけど家族の人…」
まどか「どうかなぁ?」
ほむら「え、ああっ!とても美味しいわ。私の好物ばかりだし…」
まどか「良かったぁ、ほむらちゃんの好き嫌いとかわからないから、嫌いな物があったら
どうしようって思ってたの…」
ほむら「まどかが作ってくれた料理なんだもの、嫌いな物だって私には好物になるわ」
まどか「うぇひひ。嬉しいなあ」
まどか「もぐもぐ」
ほむら「むしゃむしゃ」
まどか「あのね」
まどか「私の家族の事なんだけど…」
ほむら「どうしたのかしら、気になっていたの」
まどか「ちょっと、遠い所に旅行に行っちゃったの」
ほむら「まどかを残して?」
まどか「だから帰ってくるまで、ほむらちゃんにはずぅっとこの家に居て欲しいな」
ほむら「そんな…悪いわ」
まどか「全然構わないよ。やっぱ一人でおるすばんしているのは寂しいもん」
ピンポーン
まどか「お客さんだ。誰かなぁ?」
まどか「はーい、今開けまーすっ!」
まどか「あっ!さやかちゃんにマミさんに杏子ちゃん」
マミ「暁美さん、大丈夫?気絶してて運び込まれたらしいけど」
まどか「最初はぽけーってしてたけど、ひと眠りしたら…ご飯食べられるぐらいに回復しましたよ!」
ほむら「…」チラッ
杏子「おっ、美味そうな物食べてるじゃん!」
まどか「残念だけど、二人前しか作ってないの。またいつか、作ってあげるからね」
杏子「ちぇっ、今日はお預けかぁ…残念だなぁー」
マミ「我慢しなさい、暁美さんは病み上がりなんだから」
杏子「ふんだ…」
まどか「うぇひひ」
さやか「…」ジーッ
ほむら「…?」
まどか「さやかちゃん、ずっとほむらちゃんのお顔見てどうしたの?」
さやか「…えっ、ああ!転校生、あれからどうなったのかちょっと気になってさ」
さやか「良かったなぁ転校生!大好きなまどかに看病してもらってさ!」
まどか「大好きなって…さやかちゃんったらっ!」カアア
さやか「それで、転校生はいつ頃までこの家に置いとくの?」
まどか「んーっとね…ママ達が帰ってくるまで、一緒に住んでもらうんだ!」
マミ「あら、それなら当分の間一緒に暮らすのね」
さやか「まどかは優しいからなぁ…優しさに甘んじて、転校生がニートになっても知らないよ」チラッ
ほむら「…」
杏子「まあ何より、ほむらが無事そうで良かったよ。それじゃあな」
マミ「二人暮らしなんて、まるで新婚さんみたい…フフ」
さやか「じゃ、じゃあね転校生!…まどか!」
まどか「じゃあね、バイバイ」
まどか「皆心配して来てくれたんだ…良かったね、ほむらちゃん」
ほむら「ええ、そうね」
まどか「うぇひひ…」
まどか「あ、もう外も真っ暗になっちゃったね」
ほむら「そうね、まどか」
まどか「もうそろそろ…おねんねしよっか」
まどか「パジャマのサイズ、合ってる?」
ほむら「ぴったりだし…ふわふわしていて暖かいわ…」フワフワ
まどか「フリースのあったか素材だよ、私のお気に入りなんだ」
まどか「ちょっとベッドは狭いけど、我慢してね」
ほむら「構わないわ」
まどか「うぇひひ…ほむらちゃん、柔らかくてぬいぐるみみたいだね」
まどか「いつもぬいぐるみを抱いて寝るんだ。でも、今はほむらちゃんがいるから」
まどか「いつもに増して、安心できるなぁ」フワフワ
ほむら「私も…そう…おも…」ウトウト
まどか「うぇひひ。ほむらちゃん、今、幸せ?」
ほむら「幸せ…」ウトウト
ほむら「悲しい事も、嫌な事も何も無いもん…いつまでもこうしていたいな…」ウトウト
ほむら「こうやって…人の温かみを感じた…かったの…ねぇ」
ほむら「か…なめ…さ…」
ほむら「Zzz...」
まどか「うぇひ」
まどか「うぇひひひひひひひひひひひ」
まどか「たじーろーげ~そうーげーつにかつくーうをまう」トントントン
まどか「えれじーよぉ~」グツグツパッパ
まどか「おぼーれーるーかーりぃのーてにせーんのわーらがなーびくよー」ゴトゴトゴト
まどか「おーえーつはこうねーつどーしゃーくねーつのだんーまつーま」トントントン
ほむら「…」ヒョコ
まどか「あっ、おはようほむらちゃん」
ほむら「おはようまどか。朝早くからお仕事なんて、まどかは真面目ね…」
まどか「うぇひひ、朝ごはん出来たよ!ほむらちゃん、濃い味のものは苦手だから」
まどか「ちょっと味は薄めにしたの。でも味はとっても美味しいはずだよ」
まどか「あと…青汁もね。はちみつをたっぷり入れたから、とっても甘くて美味しいよ」
まどか「昨日は何も入れなかったもん。苦くて当然だよね」
ほむら「こんなに作って貰って…私も何か手伝いたかったのに」
まどか「いいのいいの、ほむらちゃんは何も手伝わなくてもいいの」
まどか「私が料理も作ってあげるし、お洗濯もすてあげる、ほむらちゃんが嫌がらないならお風呂だって手伝ってあげるよ」
まどか「だから、ほむらちゃんは私のする事を受け入れてればいいの。何も考えないで、ただ受け入れていれば…」
ほむら「ま…まどか?」
まどか「朝ごはん覚めちゃうよ。ほら、早く食べよ?」
ほむら「…」
まどか「ほむらちゃん、せっかく作ったんだから。食べて食べて」
ほむら「私…猫舌だから」
まどか「熱いうちに食べた方がいいのになぁ…」
まどか「ほら、お味噌汁ふー、ふー…」
まどか「はい、あーん」
ほむら「…」フルフル
まどか「んー仕方が無いなぁ。じゃあ…」ムチュ
ほむら「!?」
まどか「ん…んちゅ」ゴキュゴキュ
まどか「…ぷはっ」
ほむら「…まど…か?」
まどか「うぇひひ」
まどか「お休みの日はいつもね」
まどか「たっくんと一緒に、ゴロゴロするの」
まどか「何もしないのも、私好きなんだ」
ほむら「…」トローン
まどか「ほむらちゃんは、こんな人のお話を聞いたことがある?」
ほむら「お話…?」
まどか「ある所に、運動もできなければ勉強も出来ない、友達も居ない弱々しい女の子が居たの」
まどか「その子は、ずっと人から愛された事が無かった」
ほむら「可哀想だわ…」
まどか「でもね、ある日」
まどか「その子は、人生で初めてある人に優しくしてもらった」
まどか「その子が失敗した時は必死にフォローしてくれて、怖い人に襲われた時は助けてくれて…」
ほむら「優しい人…」
まどか「でも、その人はある日、悪い人に連れ去られてしまったの」
まどか「その子は、今まで助けてくれたのだから次は自分が頑張る番だと思って」
まどか「必死に努力して、やっとの事でなんとかその人を助け出す事が出来た…」
ほむら「良かったわね…」コクッコクッ
まどか「でもまた、連れ去られてしまうの」
ほむら「Zzzz...」
まどか「うぇひひ」
やばい、展開をミスってしまった>>55-56は無しにしてもらえませんか
まどか「お休みの日はいつもね」
まどか「たっくんと一緒に、ゴロゴロするの」
まどか「働いているのも好きだけど、何もしないのも、私好きなんだ」
ほむら「…」トローン
まどか「今までほむらちゃんは頑張ってきたんだよね…」
ほむら「私は…頑張ったの…?」
まどか「でももう、これで終わりだよ。ここが終点なんだから」
ほむら「終点…」
まどか「そう、終点」
断らないで
ほむら「…」
まどか「ちょっとほむらちゃん、髪借りるね」
まどか「無理して自らを偽って、強がって…」アミアミ
まどか「でも本当は依存したくて…愛されたくって…」アミアミ
まどか「私を守る強い自分か、私に守られる弱い自分か…」アミアミ
まどか「その両方に板ばさみになって…」アミアミ
まどか「出来た!」
ほむら「この髪型は…」
まどか「ほむらちゃんはありのままでいいの、弱いほむらちゃんのままでいいの」
まどか「一方的に愛情を注がれ続けるままでいいの」
まどか「それがあなたにとっての幸せなの。あなたが、心の奥底で思っている一番の幸せなの」
ほむら「…」
まどか「わかってくれたかな?」
ほむら「何となく…」
まどか「…じゃ、飲もっか」
ほむら「何を…?」
まどか「私特性の青汁だよ」
まどか「ほむらちゃんが幸せになれる為の最終段階、救済の青汁だよ」
ほむら「救済の、青汁…?」
まどか「今持ってくるから待っててね」
なんとうい駄洒落・・・
まどか「お待たせ、ほむらちゃん」
ほむら「美味しそう…」
まどか「うぇひひ、さあ飲んで飲んで」
ほむら「頂きます…」アムッ
「飲むな飲むな飲むな飲むな飲むな飲むな飲むな飲むな飲むな」
ほむら「!」
まどか「ん?どうしたの、ほむらちゃん」
ほむら「今、どこかから声がしなかった…?」
まどか「聞こえなかったよ。それより、早く飲んで飲んで」
ほむら「…」
まどか「飲まないの?あ、そっか」
まどか「この前飲んで、オェッってなっちゃったんだよね。やっぱりストーレートは嫌だね」
まどか「ハチミツと、牛乳を混ぜてあげる。ちょっと待ってて」
ほむら「…」キョロキョロ
「…」ニュッ
ほむら「!」
ほむら「押入れの中から手が…さっきの声は、貴方なの?」
「…」テマネキテマネキ
ほむら「来て欲しいの…?」
ほむら「じゃあ、ちょっと入るわね…」
「…」ハラパン!
ほむら「うげっ!?」
「…」クチニユビツッコミ
ほむら「やめ…は…吐いちゃう…」
ほむら「お…おぇぇぇぇぇぇっ!」ゲロッ
ほむら「お腹痛いよぅ…」
「ああ、良かった。まだ青汁は飲まされて無いみたいね」グチャグチャ
ほむら「何するのよ!突然人を殴…あれ、あなたは」
藻の魔女
その性質は腹パン
さやか「あれをまだ飲まされていないのなら、まだ引き返せる可能性はある…」
ほむら「美樹さやか…!?なぜ押入れから…」
さやか「時間が無いから手短に説明するわ。貴方がまどかだと思っているのは、ただの魔女。私も気づいた時は、ぞっとしたけど…」
さやか「あいつは、人を自分の結界に取りこんで、懐柔させて自分の結界の住人にしてしまうの」
ほむら「なぜそんな事を…」
さやか「私に聞かれても、魔女の考える事なんてわからないよ」
さやか「まあとにかく、自分の結界の住人にするためにあの魔女は青汁を飲ませるの」
ほむら「なぜ青汁を?」
さやか「なぜ青汁かなんてわからないわよ!魔女のする事だもん!」
さやか「まあいいや、あの青汁には恐ろしい効能があるの…私の体、触ってみてよ」
ほむら「…あれ?」フンフン
さやか「触れられないでしょう?青汁を飲まされるとその…体ごとデトックスされるっていうか…」
さやか「体が腐り落ちて、魂だけの存在になってしまうの」
ほむら「魂だけの存在…?」
だが腹パンは可能
>>90
あっ
肉体がなくなっても、腹パンだけは別だよ!
おなかいっぱいになったあとのデザートみたいなもんさ!腹だけに
さやか「そうなってしまったら、おしまい。もう二度と、現世に戻れる事は出来ない」
ほむら「ちょっと待って。じゃあなぜ、あの時は腹にパンチが出来たの?」
さやか「それは…その…時間が無いの!とにかく青汁は飲まないで!」
さやか「もっと詳しくは、また後で話すから!」ヒュン
ほむら「ああ、行っちゃった…」
ワロタ
まどか「お待たせ、ほむらちゃん」
まどか「あれ…何処行ったのかなあ」
ほむら「…」ガラガラ
まどか「あっ、ほむらちゃんそんな所に居たんだ」
まどか「ほむらちゃん、なんで押入れの中なんかに入っていたの?」
ほむら「お布団が入っていたから、それにくるまるのが気持ちよくてつい、入ってしまったの」
まどか「ほむらちゃんらしくて、可愛いよ。うぇひひ」
まどか「それよりも、その髪型…勝手に編んじゃったんだけれど、どうかなあ?」
ほむら「髪型…?あっ」
まどか「その髪型が、ほむらちゃんにとって一番似合うと思んだ」
ほむら「ああ、そうなの…」
ほむら(昔の髪型…まさか、記憶が読まれてるのかしら)
まどか「それより、青汁持ってきたよ。もう甘くなっているから飲めるよね?」
ほむら「ごめんなさい、今は飲みたい気分じゃないのよ」
まどか「飲みたい気分じゃ、ないの?」
ほむら「ええ」
まどか「じゃあ後で飲んでくれる?せっかく作ったのに、捨てるのはもったいないよ」
ほむら「えーと…」
まどか「ちゃんとよく考えて、どれくらいの量にすればいいかとか頑張って考えたのに…」
まどか「飲んでくれないなんて…」ウルウル
まどか「うっ…ぐすっ」
ほむら「ま、まどか…泣かないで!」
まどか「じゃあ飲んでくれる?」
ほむら「いや、それは…ダメ」
まどか「…何かほむらちゃん、様子変だよ」
まどか「おかしいよ、頑なに拒むなんて絶対おかしいよ」
まどか「まさかと思うけど…」
ほむら「…」ゴクリ
マジモンの青汁ってやっぱ不味いの?
豆腐屋で買った味付けなしの豆乳とか野菜ジュースとかは結構好きなんだけど青汁は未経験だ
まどか「まあ、いいや」
まどか「知らなくてもいい事を知るべきじゃないよ、それは何の得もしないよ」
まどか「知ったとしても、本当の幸せを逃すだけだよ…」
まどか「んっ…」ゴクゴクゴク
まどか「ほむらちゃん、本当にこれ飲みたくない?」
ほむら「…ええ」
まどか「そっか…もう一杯」
まどか「んっ…」ゴク
意外といけるんか
砂糖無しのミルクティーとか緑茶とかも好きだし機会があったら飲んでみよう
まどか「けふっ…」
まどか「…はぁ」
ほむら「ごめんなさい、世話される身で我がまま言って」
まどか「構わないよ。ほむらちゃんだって、我がままが言いたくなる時もあるもんね」
まどか「いつか飲んでくれると、信じているからね…」トボトボ
青汁のせいだろたぶん
まどか「…」フキフキ
ほむら(美樹さやかの話だと、ここは魔女の結界で…あのまどかは魔女)
ほむら(信じられないわ…そっくりもの。仕草に、口調…雰囲気までもが)
ほむら(恐ろしい…)
まどか「はい、お片づけ終わり…ほむらちゃんはどうしてるかな」
ほむら「…」ブツブツ
まどか「うぇひっ」
まどか「ほむらちゃんほむらちゃん」
ほむら「何かしら、まどか」
まどか「まだ強がってる。もう、本当の中身をひけらかしてもいいのに」
ほむら「これが本性よ」
まどか「嘘だよ、その顔は…嘘をついている顔だよ」
まどか「んちゅ」チュッ
まどか「ちゅぱ…ちゅ…ぷはっ」
ほむら「な。何をするの!?」
まどか「ほら、やっぱり…でも無い新嬉しかったりもしていたりもする」
まどほむちゅっちゅなのにどう考えても先が怖い展開
あれ、>>1逝ったか?
おい起きろ、こんなところで終わらせたら承知しねえぞ!
まどか「本来のほむらちゃんは、この二本の腕で」
まどか「私のお腹にしがみついて、ブルブル震えて」
まどか「それでいて魔女がやられたら、顔をあげて私の顔を覗いて」
まどか「安心し切った表情を浮かべて、もう一度抱き付いてくる」
まどか「そんなほむらちゃんは何処へ行ったのかな?」
ほむら「馬鹿にしないで…」
生きてたか
お前がただの青汁販促だけで終わらせる奴じゃないと信じてたぜ
ほむら「…もうやめて」
ほむら「…その時の私はそうだったのかもしれないけれど、今の私は違う」
ほむら「そこをどうか…わかって、まどか」
まどか「今も根っこの所は変わらないよ。現に今だって昔と変わらない、泣きそうな表情をしているもの」
まどか「でも、そのお顔を私に…向けて欲しくないな」
ほむら「…」ゾッ
まどか「寂しいなあ、私にそんな顔をするなんて」
まどか「強く言い過ぎたのは謝るよ。でも好きだから、もっと良くなって欲しいなって思って」
まどか「言ったんだよ?まあとにかく、これからは私の前で強がらないでね」
まどか「もし変に強がるなら…にがーい青汁を、寝ている間にこっそり飲ませちゃうイタズラしちゃうかもよ?」
ほむら「でも…」
まどか「でもも何も無いよ」
ほむら「…わかったわ、だからイタズラはやめて頂戴」
まどか「口調もなんかなあ…そうだ、敬語にしてほしいな」
ほむら「…わかりました、だからイタズラはやめてください…」
まどか「うぇひひ!やっぱりかわいいなぁ、ほむらちゃんは!」ギュッ スリスリスリスリ
ほむらちゃほむほむ!
まどか「これからは、涙を流した時は私の洋服で拭って…怖い体験をした時は、私の心臓の音を聞いて心を落ち着かせて」
まどか「嬉しい時は、一緒に抱き合って喜び、寂しい時は…もちろん、無いように」
まどか「理想は常に、私にくっついていることだけどそう上手くはいかないもんね」
ほむら「…」
まどか「もうちょっとの辛抱だからね。今は内心不満だろうけど、すぐ変えてみせるから」
まどか「ふぅ…ちょっと喉かわいちゃた。青汁飲んでくるね」
ほむら「…ええ」
まどか「ほむらちゃん、大好きだよ」チュ
ほむら「…私もです」
ほむら(やっぱり…まどかじゃないのね)
やはり青汁がエネルギー源か
さやか「見てたよ。ラブラブで、羨ましいねえ」
ほむら「…」
さやか「これで、あいつが本当のまどかじゃないってことがわかったでしょ」
ほむら「ええ、私のまどかに対する想いを歪曲して受け取っていたわ…」
ほむら「あんなのは、まどかじゃない…」
さやか「さて、じゃあこれからどうするかなんだけど…」
話が動きだすか
さやか「魔女は意味の違いはあれど、人間を食べるってのは覚えてる?」
さやか「そういう意味でのエネルギーを得ないと、使い魔を産めないどころか、死んでしまう事もある」
さやか「そういう所は、人間と大して変わらないね」
ほむら「…つまり?」
さやか「どんなに強い魔女でも、エネルギー源が無けりゃ体を保てないって事」
さやか「特にどでかい図体を持つ魔女は…」
ほむら「つまり、エネルギー源を絶ってしまえばいいって事?」
さやか「まあ、そういうことかな」
さやか「絶つ事はは私にとっては難しいけど、貴方にとっては簡単なの」
さやか「ここにきたばっかりだから、あんたはここの事を知らないと思っている」
さやか「そして魔女に一番、近い所にいるのはあんた」
ほむら「でも、絶つなんてこと、私に出来るかしら…もう時間も止められないし」
さやか「…実はね、とても簡単にエネルギー絶ちは出来るの」
キューサイ・・・
さやか「貴方に飲ませようとした青汁、あれは人間にとってはエネルギーを奪う飲み物だけど…」
さやか「魔女にとっては、エネルギーを吸い込むための飲み物」
さやか「つまり、魔女が美容と健康を保っているのはあの青汁のお陰」
ほむら「つまり、魔女から青汁を取り上げれば…!」
さやか「その通り、青汁絶ちさせれば魔女は自壊を始めて、めでたく勝利ってこと」
ほむら「なら、今すぐにでも…」
さやか「魔女の青汁が保管されているのは、この家の台所…」
さやか「でも魔女は、自分の台所には本当に信用している人間しか入れてくれない」
ほむら「…」
さやか「今、あなたが魔女に本当に信頼されてるか…は、また別問題だね」
さやか「…あっ、もう時間だ」
ほむら「そういえば、巴マミと佐倉杏子はなぜこないの?」
さやか「マミさんと杏子…?」
さやか「二人なら、とっくの昔に死んじゃったじゃない。覚えてないの?意外と、薄情なんだね」
ほむら「えっ…?だって、貴方と一緒に来ていた二人は」
さやか「あれは、ただの使い魔だよ。天国を作る上でワルプルギスの夜や他の要因で死んだ人間の代用品に使い魔を置いてるだけ」
ほむら「…」
さやか「…じゃあね」
ほむら「…」
まどか「~♪」ナデナデ
まどか「ほむほむほーむーらちゃん、お腹すかない?」
ほむら「…」グゥ
まどか「うぇひひ、お腹減ってるみたいだね。じゃあ私が…」
ほむら「私も、手伝います…」
まどか「いいよ、テーブルで待っててね」
ほむら「いえ、悪いので…」
まどか「…駄目だよ、さっきも言ったでしょ?強がっちゃ駄目って」
まどか「待ってて。台所に入っちゃ駄目だからね?」
そんなのあたしが許さない
以前に見かけたやつだが
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
い
す
それを知るために、お前らは保守を強いられているんだ!
,、ァ
,、 '";ィ'
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─- 、::::;;;;;;;;;`゙゙''‐ 、 __,,,,......,,,,_/:::::::::/: !|
. : : : : : : `゙'ヽ、:::゙ヾ´::::::::::::::::::::::`゙゙゙'''‐'、. l| またまた ご冗談を
.ヽ:゙ヽ; : : : : : :ノ:::::::::::::::::::::;;、-、、゙::: rー-:'、 / }¬、
. \::゙、: : : :./::::::::::::::;、-''":::::::::: ,...,:::,::., :::':、 _,,/,, ,、.,/ }
ヽ:ヽ、 /::::::::::::::::::::::::: _ `゙''‐''" __,,',,,,___ /~ ヾ::::ツ,、-/
`ヽ、:::::::::;;;、、--‐‐'''''',,iニ- _| 、-l、,},,  ̄""'''¬-, ' ''‐-、 .,ノ'゙,i';;;;ツ
_,,,、-‐l'''"´:::::::' ,、-'" ,.X,_,,、-v'"''゙''yr-ヽ / ゙゙'ヽ、, ,.' j゙,,, ´ 7
,、-''" .l:::::::::::;、-''" ,.-' ゙、""ヾ'r-;;:l 冫、 ヽ、 / __,,.ノ:::::ヽ. /
l;、-'゙: ,/ ゞ=‐'"~゙゙') ./. \ / '''"/::::;:::;r-''‐ヽ
,、‐゙ ヽ:::::..,.r'゙ ,,. ,r/ ./ ヽ. ,' '、ノ''" ノ
,、‐'゙ ン;"::::::. "´ '゙ ´ / ゙、 ,' /
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/ / , '´ ,.イ ヽ__ }ノ´二 -‐ヽ._ \
{ i >{ L ,'ー 'ー ''´ ̄}
ト、 !. 〈/ } / ,.イ
ヽ、___ヽ、 ./ カパッ  ̄レ' _, ‐'
、 " `,二ヽ! r''二  ̄
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|::::::ヽ ヽ::::ヽ ホミュッ?
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ヽ/:::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ冖¬、 /′
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ヽ| |:::八 丿 ゝ イヽ:::|´ァ=ミ、 )、::::::..
(⌒|八xxx xxx!::::Ν(⌒)ノ ヽ:::)
ノ::::::>―‐~――<)ソハ厂 _丿´
(::::::::::( (⌒ ノ:::::::ノ (´
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ホミュッ?
ほ
ほ
ほ
ぽ
汁
の
み
たまげたなぁ
む
む
ほ
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