大阪「もう12月やんなぁ~……」(1000)

大阪「私もだいぶしっかりしてきた」


ゆかり「それはない」


大阪「厳しい世界や……」

────────
大阪「ゆかり先生も車買うたらええやん」

大阪「そしたら送迎してる私の気持ちもわかる」

ゆかり「あんたがいるのに買ったって無駄じゃん」

大阪「無茶苦茶やで……」

大阪「これじゃ新人とか後輩やなくて付き人やん」

────────
大阪「うわぁ~!めっちゃさむい~!」

ゆかり「あ~無理!寒くて車から出たくない」

大阪「アホなこと言うてないで早よして下さい!」
大阪「閉めんと私も学校入られへん!」

ゆかり「じゃああんたの上着よこしなさい!」

大阪「無茶苦茶やーーー!!」

────────
にゃも「……なにがあったの…?」

大阪「上着を全部……」

ゆかり「寒かったからさぁ」

にゃも「あんたねぇ…」

大阪「生まれて初めて職員室を天国や思いました…」
大阪「暖かい……」

ゆかり「大阪!」

大阪「は~い…」

ゆかり「今日はあんたが授業やってみたら?」
大阪「え!?」

大阪「そ、そんないきなり…私…!」

ゆかり「だーいじょうぶよ」
ゆかり「ほれ」
大阪「?プリント…?」

ゆかり「適当にそれやりゃあいいから」

大阪「ゆかり先生は見ててくれないんですか…?」

ゆかり「私はここに待機」


ゆかり「寒いからとかじゃないよ」

ゆかり「寒いからとかじゃないからね?」


にゃも「春日さんならもう大丈夫よ!」
にゃも「さ!教師が授業に遅刻なんて論外よ?急ぐ急ぐ!」

大阪「ゆかり先生はよう遅刻してた」

にゃも「反面教師ってやつよ」

───────
大阪「……えっと…………」

大阪「じゅ…じゅぐ……」

生徒「春日先生頑張って~」

大阪「…じゅぎょーを始めます!」

生徒「「おぉ~~」」

大阪「プリントくばるで~」

キムリン「失礼」
大阪「!?」
生徒「!?」


キムリン「……………」

大阪「………………」


キムリン「私のことは気にしないでいいよ?」

大阪「は…はぁ」

生徒(新人いじめってやつかな…?)

大阪「ほんなら~、これがここを修飾して~」


大阪「①の訳は、私の部屋の時計は10分遅れとるになる」

大阪「わかる~?」

キムリン「はい!大阪先生、質問です!」

大阪「……はい…キムリンくん…なんでしょう」

キムリン「訳は関西弁で書かなきゃダメ?」

大阪「……………盲点やった…どないしよう……」

───────
大阪「で~⑤は、リビングの時計は私の部屋の時計より25分進んどるに………」

大阪「…どんな家なんやろうな…コレ」


大阪「まぁええわ」
大阪「じゃあ今やったの見て隣のやって~」
大阪「私もやる」


大阪「…時刻が3時00分の時キッチンの時計は何時何分を指してるでしょう、英語で書きなさい」


大阪「……………」

大阪「………キッチンのがリビングより30分遅れてて……」
大阪「リビングが部屋より25分……」

大阪「……そこから30分引いてキッチン………」
大阪「………?」

生徒「……………」

大阪「………わかってんねんで?」
大阪「英語は書ける」

─────────
大阪「………あ~…」

ゆかり「どうだった?」

大阪「……よくわかりません…」

ゆかり「そ。上出来!」

大阪「…?」

ゆかり「いきなり自分で成功したと思えるくらいうまくいったらそりゃまぐれよ」

ゆかり「かといってダメダメじゃ本当にダメ」

ゆかり「よくわかんないくらいがちょうどいいのよ~」

大阪「……よくわかりません…」

─────────
大阪「えぇーーー!?」
ゆかり「そんな大きな声出さないでよ…」
大阪「だってそんな……にゃもちゃんが…」


ゆかり「別にいなくなるわけじゃあるまいしいいでしょーが、大げさな」

にゃも「そうよ春日さん。何年かしたらまた帰ってくるから」
にゃも「そんな顔しないの」

大阪「ちゃうんです…寂しいのもありますけど……」
大阪「ゆかり先生からの無茶苦茶から守ってくれる人が減ってまう…」

にゃも「あぁ…そっち…」
にゃも「深刻な問題ね」

保守

保守

ゆかり「たまには会いに来なさいよね」

にゃも「あぁ…あんたが来るんじゃなくて私が行くの…」

ゆかり「あったりまえでしょ?私は働いてんのよ」
ゆかり「どうせあんたは家でいちゃこらしてるだけでしょ?」

にゃも「いちゃこらなんて…そんな」
ゆかり「うわ、なんかムカつく」

────────
ゆかり「だからさ、私は鳥なわけよ」

大阪「……鳥やね」

ゆかり「私がこの焼鳥で……あんたはこの枝豆!」

大阪「枝豆やったんか」

ゆかり「そ!私は単品でも美味しいけどあんたは単品じゃ価値無いの」
ゆかり「信じられる!?こんなしょぼくれた枝豆に300円よ300円強制的に!何がお通しよ!お通しは居酒屋の癌ね癌!悪性新生物!」
大阪「なんや私が怒られてる気分になるわそれ」



とも「お、やっぱりいた!」
よみ「改めて見ると奇妙な組み合わせだな」

ゆかり「漫才コンビじゃん!」

とも「漫才コンビなんてそんな…」
よみ「褒め言葉じゃねぇよ」

大阪「二人も飲みに来たん?」
とも「おう!」

よみ「ともが今日はここに大阪達がいるはずとか言ってな」
よみ「探しに来たら本当にいた」

ゆかり「なんかすごい仕事忙しいみたいに聞いてたけど大丈夫あんた?」

よみ「慣れてきたのか……ようやく余裕ができまして」

ゆかり「良いとこ入るってのもあんま良いもんじゃないわね~」

大阪「よみちゃんは受験の時も最後にようやく余裕できたしな」

とも「最初は余裕ぶっこいてたくせにな!」


ゆかり「ま良かったじゃない!それが友の力ってもんよ~」
とも「!」

とも「へへ~」
大阪「?」

とも「へへ~」
よみ「お前って意味じゃねぇ」

ゆかり「ところでさ……」

ゆかり「……あそこって新入社員でいくら貰えてんの?」
とも「私も気になってた」
大阪「私も」

よみ「……ふふん」
よみ「───」

ゆかり「はぁ!?」
とも「犯罪じゃねぇの…?それ……」
とも「逮捕してやろうか?」
大阪「……聞くんやなかったわ」

ゆかり「まだよ!三人で力を合わせれば…!」
ゆかり「えーっと…」




公務員ズ「三人合わせて65万!公務員ズの勝ち!」

よみ「公務員ズって……」

────────
よみ「いかん…」

よみ「タバコ分が不足してきた」

とも「タバコぶん?」

よみ「そうだ、タバコ分だ」

とも「それは……ニコチンとかタールとかではなく?」

よみ「あぁ、タバコ分だ」
よみ「仕事していると減ってくる」
とも「今は仕事してないわけだけど」

よみ「タバコ分が足りなくなると…疲労や集中力、思考力の低下や手足の震え、悪寒に幻聴幻覚等の症状が現れる」

とも「タバコ分は…タバコに含まれているの?」
よみ「はっはっは、当たり前だろう」

とも「大変だ!よみが…よみがもうダメだ!」
よみ「タバコ吸いたいなぁ」

ゆかり「ここ禁煙席なのよね」
大阪「誰もタバコなんて吸わへんからな」

─────────
ちよ「………………」

ちよ「………………………」



ちよ「…!」
ちよ「はーい!」

大阪「ちよちゃーん来たで~」
ちよ「はい!今行きまーす」



かおりん「これが……ちよちゃんの家」
榊「あぁ……中はもっとすごい」
大阪「上流階級って雰囲気やで」

ちよちゃん「皆さんどうぞ~」

かおりん「これは……庭なの?公園じゃなくて…?」

大阪「あれ?ちよちゃん勉強してたん?」

ちよ「いえ………まぁ……」

かおりん「すっごー…ちよちゃんの部屋ってこんな広いわけ…」

榊「さらに寝室は別だ」

ちよ「そんな…別に私がすごいわけじゃないです」
ちよ「私から見たら、もう皆さんのほうが立派ですごいです」

──────────
ちよ「ゆかり先生、来てくれるでしょうか?」

大阪「たぶんタダ飯や言うたら来る」

榊「クリスマス…今年は楽しそうだ」

かおりん(クリスマスに榊さんと一緒にいられるなんて……)

榊「マヤーも連れてきていいだろうか」

ちよ「もちろんです!」

──────────
大阪「またなー!」
榊「それじゃ」
かおりん「またクリスマスにね!」

ちよ「はーい!」



ちよ「………」


ちよ「……………………」

──────────
ゆかり「クリスマス暇かって?」

ゆかり「なぁにがクリスマスよ」
ゆかり「クリスマスは家でごろごろしなきゃだから忙しいわよ」

大阪「ちよちゃんちでクリスマスパーティーやるんや」
大阪「でもゆかり先生忙しいならしゃーないなー」
大阪「豪勢なタダ飯タダ酒やのに」

ゆかり「暇よ。何時から?」

──────────
とも「眩しい…………」
よみ「輝いてるな…………」
神楽「ここまですごいと…食い物に見えねぇ…………」
ゆかり「七面鳥って初めて生で見た…………」
榊「可愛いな………このお菓子の家……」
かおりん「撮影禁止かな…」

大阪「メリークリスマスやで~!」
ちよ「大阪さんその格好でここまで来たんですか?」
大阪「そやで~わたしがサンタや~!」

文字だけで可愛い姿が見えてくる かわいー

──────
榊「……………」
かおりん「……………………」

榊「そんなに…私の指が好きか?」
かおりん「…………はい……」
榊「…飲み過ぎなんじゃないか…?」

神楽「ずっと榊の指いじってるなかおりん」
とも「榊ちゃんの手は何か未知の力が宿ってるのかもな」

よみ「榊は飲まないのか?」
榊「お酒は…ダメだ」

よみ「なんか意外だな」
よみ「榊はなんかこう…日本酒を升で飲んでそうなイメージがあった」

榊「日本酒なんてなおさらに…匂いだけでもう……」



ゆかり「ねぇねぇ」
とも「話しかけて気をそらそうとしたって無駄よゆかりちゃん!食う手は休ませない!七面鳥は全て私が!」
ゆかり「榊を酔わせてみたくない?」
とも「…………………」

ゆかり「もーらい!」
とも「あぁ!美味そうな部分が!」

大阪「ちよちゃんはやっぱり日本でも大学行くん?」

ちよ「はい!そのつもりです!」

大阪「勉強好きやな~」

ちよ「新しい事を知るのは楽しいですから」

大阪「立派やな~…たぶんそういう人間が世界をつくる」

ちよ「……立派じゃないです………私は」

大阪「?」

とも「大阪大阪!」

大阪「なんや~?」

ゆかり「今から榊に無理矢理飲ませるわよ!あんたも協力しなさい!」

ちよ「そんな、無理矢理お酒を飲ませるなんてよくないですよ~」

ゆかり「か~優等生みたいな発言しちゃって~」
ゆかり「あんたにも無理矢理飲ませてやろうか!?」
とも「そうだそうだ!ちよちゃんにも飲ませてやれー!」

ちよ「私は皆さんと違ってまだ17歳なんですからダメですよ~」
ちよ「警察のともちゃんがそんなことしたら一大事ですよ?」

とも「今は休みだからいいんじゃない?」
大阪「そういうもんなん?」
ちよ「ダメですよ」

榊が暴れ出す…間違いなく暴れ出す…でも見たい!

アニメの噛みつき猫がでる家の表札が俺の名字
ここテストにでるぞー

ゆかり「神楽」

神楽「?」

ゆかり「シャンパン飲む?」
神楽「は?」

ゆかり「やっぱりあんぱんじゃなきゃ買収は難しいか…」

神楽「買収って……」

とも「榊ちゃんに無理矢理酒飲ませて酔わせんの」
ゆかり「馬鹿!変なところで真面目な神楽にそんなん言ったら…!」

神楽「なにそれ…!面白そうじゃん!」

ゆかり「あぁ、いいの」

よみ「酒がダメっていうのはアレか?」
よみ「飲めないってことか?」

榊「いや…飲めるけど、すぐに酔ってしまう」

榊「酔うと…よくわからなくなる」
榊「だからダメだ」

よみ「ほぉ~」
よみ「酔っぱらった榊ってのも気になるけどな」

よみ「……タバコ分が…」
よみ「ちょっと外でタバコ吸ってくる」




よみ「……さむ…」
とも「よみよみ!」
よみ「んー?」

とも「よみも参加して!」
よみ「参加って何に?」
とも「榊ちゃんを酔わせてみようの会」

よみ「なんだよ……すっげぇ面白そうじゃんそれ…」

とも「でしょ?」
よみ「乗った」

間違いなく暴れ出して 溜まってるモンを吐き出して 寝て 起きるときまずい
こうなるわけないよな…まさかな…

かおりん「榊さ~ん……………」
榊「?」
かおりん「そっちの手もください…」

榊「……………」
かおりん「榊さんの手が二つもある………」
榊「…誰だってそうだ」
榊「…横にあるのが…手だ」

ゆかり「榊~」
榊「?」

ゆかり「あんたは飲まないの?」
榊「お酒は……ちょっと」

ゆかり「せっかくの恩師との時間よ~?」
ゆかり「いま飲まずにいつ飲むのよ?」

榊「…酔うと…よくわからなくなるから」
榊「大切な時間は……普通に過ごしたい」
榊「覚えていなかったら……嫌だから」


ゆかり「くっ…!……そう…」

ゆかり「ダメね……よし次!」



とも「なーなー榊ちゃん!」
榊「?」

とも「あれ!?榊ちゃん飲んでないの!?」
榊「お酒は…ダメなんだ」

とも「せっかくのクリスマスなんだからさ~ぱーっと飲んじゃおうよ!」
榊「だから…お酒は」

とも「嫌なこと全部ポーンっと忘れちゃおうよ!楽しいよ!?」
榊「別に…嫌なことは何も無い」
榊「あっても…忘れようとは思わない」
榊「忘れたって…逃げることにしかならないから」
榊「それに…私は今、とても楽しい…」


とも「……そっか……榊ちゃんは…強いんだね…」
とも「私は……甘かったよ……」


ゆかり「ダメだったみたいね…よし、神楽!」

神楽「なぁ榊!」
榊「?」

神楽「せっかくだし飲み比べしないか!?」
神楽「久々に勝負と行こうぜ!」

榊「危ない」


神楽「あ……そう…だよな……」
神楽「私はどうしてこうガサツなのかな……」


ゆかり「………次!」

俺が酒飲んでくれなきゃ死ぬって言ってやれば解決するのに

よみ「いや~寒かった!」
榊「……」

よみ「しかしさっきも言ったが…意外だな」
榊「?」

よみ「榊が酒に弱いってことだよ」
よみ「……私は…榊のことをまだまだよく知らないのかもしれないな…」
榊「…………」

よみ「…私には………榊分が足りない…」
榊「?」
よみ「だから……見せて欲しいな」
榊「??」
よみ「私の知らない榊を…もっとさ」
榊「???」
かおりん「ちょっと!?」
榊「!?」

かおりん「なに…どういうこと…やめてよよみ…!」
よみ「いや…ま、待てかおりん…」
かおりん「榊さんは!榊さんは私が守る!」
よみ「落ち着け!これは違う!」


ゆかり「なにやってんだ…?はい次!」

ゆかり「って次は大阪か…期待できないわね」


大阪「メリークリスマ~ス!」
榊「…………」
榊(可愛いな…サンタの服)

大阪「これはサンタからのプレゼントです」
榊「…シャンパン…?」
大阪「私は炭酸が飲めないのでワイン」
大阪「かっこええやろ?」
榊「それは………よくわからない」

ちよ「大阪さ~ん、ケーキはいつ…」
ちよ「あ~本当に無理矢理酔わせようとしてたんですか?ダメじゃないですか~」

榊「無理矢理酔わせる…?」

大阪「ちゃうねん」
大阪「ちゃうねんで」


大阪「酔っぱらった榊ちゃんが見たいだけや」
大阪「無理矢理って言うから悪く聞こえる」
榊「……同じじゃあ…?」


大阪「皆榊ちゃんとも飲みたいんや」
大阪「皆で一緒に飲むから楽しいねん」
大阪「押し付けるのはよくなかったけどな」

大阪「別に飲まんでも楽しいけど、飲んだらもっと楽しい」
大阪「なんでかわからんけどなんかが楽しいねん、飲んだら」

榊「誰かとお酒を飲んだことは…無い」

大阪「楽しいで?」
大阪「お酒だけやないねん」
大阪「なんだって皆一緒のほうが楽しい」

大阪「でも騙された思て飲んでみるか飲まへんかは榊ちゃんの自由やで」


大阪「ほなちよちゃん、ケーキ出し行こかー!」
ちよ「は…はい……」



榊「…………………」




大阪「私の勝ちや」

ゆかり「随分とずるい手使うようになったわね~あんた」

大阪「ずるいのが大人や」

書くのおせーんだよ
読んでやってる側の気にもなれよ

誤爆した

───────
とも「絶対太るな」
よみ「言うな」

ゆかり「にしてもすごかったわね~あのケーキ」
ゆかり「驚き3割感動5割に怒り2割」
大阪「最後の怒りは何の怒りなん?」
ゆかり「勝ち組に対する怒りよ」

神楽「でもまさか榊がダウンしちゃうとはな」
神楽「ずっと騙された騙されたって言ってたぜ」
神楽「貴重なもんを見れたけどな」
大阪「楽しかったからええねん」
とも「ひでぇヤツだ」
大阪「榊ちゃんのためでもあんねんで?」
とも「なんかお前ゆかりちゃんに似てきたんじゃねぇの?」

よみ「そういやかおりんはいつダウンしたんだ?気がついたらダウンしてたな」
とも「榊ちゃんがダウンして泊まりが確定したあたり」

ただ文章読んでるだけだけど

大阪「ところでやー」
大阪「皆普通に集まったけど、彼氏とかおらへんのー?」

とも「いるわけねぇだろ」
ゆかり「寂しいやつらね~」
とも「ゆかりちゃんが言えるのかよ」

よみ「……………」
神楽「……………」


よみ「…その程度のもんなんだよ」
神楽「…後ろを見るのは飽きたんだ」

とも「何言ってんだお前ら」

───────
榊「…………」
榊「…朝か…………」
榊「?」
かおりん「……」
榊「!?」


ちよ「あ、榊さん!おはようございます!」

榊「あぁ……」
榊「すまない…泊めてもらったりして」
ちよ「構いませんよ~」

ちよ「昨日は楽しかったですね!」
榊「あぁ…楽しかった」

榊「……たまには…」
榊「お酒も悪くない…」

かおりん「…………?」
かおりん「あれ…?榊さん…?」
かおりん「!?」
かおりん「そ、そんな…!榊さんと…私!な…なんで…!」
ちよ「かおりんさんが一緒の布団がいいって言っていたので…」

かおりん「す……すいません……!」
榊「いや…構わない」

ちよ「………………」
榊「?」


ちよ「あ、そうだ!せっかくだから朝ごはん食べていってください!」

かおりん「そこまでお世話になっちゃっていいの?」
ちよ「もちろんです!」

新装買ってきた

──────
かおりん「じゃあお邪魔しました!」
榊「また…」



ちよ「………………」

ちよ「…………………」

ちよ「………勉強しなくちゃ」

──────
ゆかり「今度は沖縄ぁ!?」
ゆかり「あんたら調子乗ってない!?」
ゆかり「クリスマスにあんなんやって今度は冬休みだからって沖縄旅行!」
ゆかり「若いうちからそんなん遊び回ってるとそのうち一気に老けるわよ!ツケが回ってきて!」

大阪「じゃあゆかり先生もそのうち一気に老けてまうん?」

ゆかり「私は遊び続けてるから平気」
ゆかり「遊びは若さの秘訣よ」

大阪「老けるのか老けないのかどっちなん?」

大阪「ゆかり先生も来るー?」

ゆかり「行かないわよ」
ゆかり「なんでこんな寒い中旅行に行かなきゃいけないのよ」

大阪「沖縄は12月でも暖かいらしい」
大阪「半袖で平気やって」
大阪「蝶も飛べるくらいらしいで」

ゆかり「………」


大阪「ちよちゃんのおかげで飛行機代はかからない」

ゆかり「よし、何日?」

───────
ゆかり「……ちよちゃんのおかげで飛行機代がかからないって言われたらさ」

ゆかり「普通はこう……自家用みたいなの予想するじゃない?」

ゆかり「なんで12月に船なのよ!」

榊「マヤーがいるから…」

大阪「ちよちゃんのお父さんが旅行会社の偉い人と知り合いやからタダなんや」

とも「知り合いってだけでタダにできるのかよ」
よみ「これってあれだよな…客船ってレベルのやつだよな」

神楽「でもタダになるのは移動費だけか」
かおりん「そりゃあ全部タダにはできないでしょ」

なんでかおりんまでついてきてんだよ

鳥ですねん キムリンは自由な鳥ですねん

──────
ゆかり「なんだ、中は温かいんじゃん!先に言いなさいよ」
とも「当然だろ?寒い客船があってたまるかよ」

よみ「しかしまぁよく全員揃って休みが取れたな」
神楽「運が良かったんだろ」

かおりん「榊さん!ホテル同じ部屋にしませんか!?」
榊「あぁ…構わない」

大阪「修学旅行以来やな~」
ちよ「ホテルもあの時と同じ場所ですよ!」

俺「あれwwwおまえらなにやってんだ?wwwww」

大阪「あっ!俺くんや~久しぶり~」

ゆかり「ん?大阪の知り合い?」

俺「ちょwww三年間担任だったじゃないっすかwwwww」


ゆかり「誰だっけ?」
とも「さあ?」

俺「えっ…」

ちよ「お久しぶりです俺さん!」


ってのが船の中であったらしいよ

俺「誰だねきみは!」
俺「お前こそ誰だ!」
俺「ええい!俺は一人で十分だ!」
俺「なにい!」
俺「消してやる」

というのがその後ありました

────────
とも「再びこの地に帰ってきたか…」
よみ「帰ってきたわけではないがな」

ゆかり「12月でも本当に少し暖かいのね」
大阪「半袖で平気やで」
とも「袖が無い服は?」
大阪「……少し寒い…かもしれない」

>>265
うぜーよ氏ね

>>270
あっwwごめーんwwwww
今ダチとお前みたいなのが釣れるか賭けてたんだわwwwww
釣られてくれてありがとねーwwwwwwwwww

───────
ゆかり「あ~……もうホテルから動きたくない」

ゆかり「いくら暖かくてもさぁ、やっぱり12月の年末なわけよ」
ゆかり「体は年末モードなわけ」
ゆかり「本能的に動くことを拒絶すんのよね、体が」

大阪「わかるわそれ……」
大阪「なんか…時差ボケやのうて季節ボケが起きとる」

よみ「そんなボケがあったのか」

とも「ボケ二人は放っといて遊び行こうぜ」

よみ「そうだな、ボケ」
とも「?」

かおりん「………………」

神楽「…何枚榊の写真撮るんだ?」

かおりん「思い出は多くて損は無いでしょ?」

榊「………………」

ちよ「…?」
ちよ「どうしたんですか榊さん?マヤーに何か?」

榊「いや…………」

ちよ「?」

───────
とも「いや~食った食った!」

よみ「ヤバいよな…クリスマスの後でバイキングはヤバい…」

大阪「ゆかり先生ようあんなたくさん食べれたなぁ」

ゆかり「そりゃあ大量に食うわよ」
ゆかり「誰のせいだと思ってんの?」
大阪「?」
ゆかり「あんたがカヌー動かすのめちゃくちゃ下手で疲れたからでしょうが!」
ゆかり「なんで三回も転覆しなきゃいけないのよ」

大阪「なんかこう…浮かぶのは苦手なんや」
大阪「生身でもカヌーでも」
ゆかり「関係あんの?それ」


榊「……………」
ちよ「…………榊さん…?」
榊「?」
ちよ「元気無いみたいですけど……何かあったんですか…?」

榊「……少し………考えてることがある」

──────
ちよ「マヤーを…ですか…?」

榊「…………」
榊「最初にも言ったが…」

榊「マヤーはもう大人だ」
榊「きっと立派に独り立ちできる」
榊「もう…私がお母さんの代わりに育てる必要は無い」

榊「マヤーはイリオモテヤマネコだ」
榊「本来生きる場所に…返すべきだ」

ちよ「確かに…そうかもしれませんけど……」

榊「でも……」
ちよ「?」

榊「そう思って…返すって決めたつもりだったけど…」
榊「…………………」

ちよ「………………」

マンションだかアパートだか入居する時に マヤーが居て なんやかんやでマヤーが
連れて行かれてしまっていた 的なのだと思った

───────
よみ「おい起きろ」
とも「……いっ……た~…」
とも「…いきなり殴らなくてもよくない?」

よみ「今日は水族館だろ」
とも「……あぁ……あんたそういうのすごいワクワクしちゃう人だったっけ?」

むりです

偶然にも高校時代の友達と飲み交わしていました今カラオケですすいません
帰ったらそのまま絶対書くので

残しててくれててありがとうございます
落ちてたら自分でスレ立てるつもりでしたが、ここで続けます

せっかくだからカラオケ回を入れようと思います

───────
とも「あれ?榊ちゃんは?」

ちよ「あ…あの………えっと…」
とも「?」

ゆかり「なに?具合でも悪いの?」
ちよ「!」
ちよ「そ、そうです!体調を崩してしまったらしくて、水族館は…」

とも「えーもったいね~!」
とも「よみじゃあるまいし」
よみ「は?」
とも「裸で寝たら具合だって悪くなる」
よみ「私は裸なんかで寝ねぇよ!」

かおりん(裸で寝てる榊さん…………)
かおりん(ダメよ私!朝からなんてものを想像して…!)
大阪「裸やったん?」
かおりん「………残念だけど…服着てたわよ…」
大阪「…残念?」

神楽「でもあんま具合悪そうに見えなかったけどな…」
神楽「まぁ榊だからそう見えなくても不思議じゃないか」
ちよ「………………」
神楽「ちよちゃん?」
ちよ「え!?あ…すみません…聞いてませんでした…」
神楽「?」
神楽「まぁいいけど」

──────
榊「…………………」

榊「…マヤー」

榊「今日は一緒にいよう…」

榊「………」

───────
ちよ「…………」
ちよ(榊さん……なんで皆に言わないで欲しいなんて…)
とも「すっげー!なげー!」
神楽「これが本当に魚かよ…!」

ちよ(榊さんの言うことはわかるけど……でも…)
とも「なーなーちよちゃん!」
ちよ「?はい!なん…」
ちよ「うぎゃーーーー!!!」

ゆかり「リュウグウノツカイですって」

よみ「お前らちよちゃんをいじめるなよ」

大阪「…竜宮城の使いって…カメじゃないん?」
かおりん「言われてみれば確かに……カメだよね?」

ちよ「深海魚は……いきなり見ると怖いです…」

とも「でも生きてる深海魚ってあんまりいないのな」
神楽「生きて動いてるリュウグウノツカイ見たかったな」


とも「すげぇ!中でなんかやってる!」
大阪「手降ってくれてるで!」
大阪「手は振り返さなあかん」
大阪「やっほ~」
とも「やっほー」

大阪「…………」
とも「…………」
大阪「いつまで手降ってるんやろう」
とも「さすがに疲れてきたな」

よみ「あれは掃除してるだけだぞ」

かおりん「うわーなにこれ可愛い~」
ちよ「アナゴの一種だそうですよ」
大阪「なんやもぐら叩きみたいやな」
大阪「アナゴ叩きや」
ちよ「叩いちゃダメですよ~」

ゆかり「……………」
ゆかり「おりゃ!」
ちよ「だから叩いちゃダメですよって今…」
ゆかり「…叩くなってこんなにいっぱい書いてあってさ、そこでちよちゃんが叩くななんて言ったら…」
ゆかり「もう叩くしか選択肢は無いわけよ」

大阪「あ~あ…ゆかり先生が叩いたせいで皆引っ込んでもうた……」
かおりん「あ、まただんだん出てきた」
かおりん「出てくるところも可愛い~」
大阪「…………」
大阪「学習能力の無い魚たちや」
大阪「そんなんじゃ生き残れへんで!」
ちよ「だから叩いちゃ……」

とも「おぉ………」
神楽「ジンベエザメ………」
よみ「デカイな………」
かおりん「写真に入りきらない………」
ゆかり「何人分の料理が作れんのかしらね………」


大阪「……ジンベエザメ…」
大阪「なぁ…ジンベエって誰?」
ちよ「ジンベエザメを見つけた人とかの名前ではないでしょうか……?」
大阪「メスでもジンベエザメはジンベエなん?」
ちよ「それは………」

ゆかり「ジンベエザメジンベエザメ言うけどさーあ」

ゆかり「あれはどう見てもサメじゃなくてクジラよね」

とも「あんだけデカイくせにプランクトンとか食べるって書いてあった」

ゆかり「デカイだけの見かけ倒しね」

とも「海の榊ちゃんだな」

ゆかり「海の榊だ」

大阪「榊ちゃんはジンベエザメやったんか………」

大阪「……………」

大阪「コバンザメ?」
かおりん「?」

────────
榊「………………」



かおりん「榊さーん!」
榊「…おかえり」

かおりん「マヤーの写真撮ってたんですか?」
榊「…あぁ」
かおりん「私も水族館の写真いっぱい撮ってきました」
かおりん「現像したら一種に見ましょう!」
榊「ありがとう…」

神楽「あ~…やっと着いた…」
ちよ「かおりんさん…走って帰るものですから…疲れちゃいました…」

ちよ「……写真………撮ってたんですか…?」
榊「………うん」
ちよ「……………」

───────
ゆかり「いや~極楽ね!食った食った!」
大阪「ふっふっふ~甘いでゆかり先生」
大阪「お腹はまだ空かせとかなあかん」
ゆかり「?」
大阪「実はな…」
大阪「カバンに仕込んだ袋にサーターアンダギーを大量に入れて持ち帰ってきた」
ゆかり「なにそれ!?そんな裏技あったの!?ずるい!」
とも「窃盗だな!罰として盗んだ物は私が食べる!」


よみ「バイキングってさぁ……悪意を感じるよな」

とも「なんで?好きなだけ食べていいってんだからむしろ善意じゃないの?」

よみ「そこだよ」
よみ「好きなだけ食べていいなんて甘い言葉で煽って」
よみ「そのあとで必ず後悔するようにできてやがる」
よみ「たぶん初めてバイキングや食べ放題を作ったヤツはそうとう性格が悪いヤツだ」
よみ「人間を天国に持ち上げてから地獄に叩き落とすことに人生をかけてやがる」


大阪「よみちゃんサーターアンダギー食べへんの?」
とも「揚げ物は太るからな」

神楽「シークワーサーアイスってどう思う?」

ちよ「美味しいんじゃないですか?」

神楽「いや…そうじゃなくてさ」
神楽「なんでもかんでもアイスと一緒にするっていうのは…なんていうかこう…ずるい気がする…何かが」
神楽「買っちゃうもんな、何故か」
神楽「それで普通のバニラとかチョコだけのシンプルなアイスはダメみたいな風潮がさ…なんか気に入らない」
神楽「シンプルなアイスが可哀想だ!」
ちよ「……優しいんですね~」




ちよ「ずいぶん悩んでましたけど、結局何買ったんですか?」

神楽「果肉入りいちご練乳!」
ちよ「美味しいですもんね!」

榊「…………………」

かおりん「………………」
かおりん(かっこいい……足元に猫を従えて…ベランダに佇む榊さん……)
かおりん(あなたはいったい……何を見つめているんですか……?)


榊「……………」
榊(なんだろう……)

榊(なんで隣の先生達の部屋の窓から……サーターアンダギーがいくつも飛んで行くんだろう……)

榊(もったいないな)
榊(食べ物は粗末にしちゃいけない……)


かおりん(どこか憂いに満ちた表情………)

かおりん(………かっこいい…)

よみ「やめろ!食い物を投げるな!」

とも「しょうがないだろ、雪合戦ならぬサーターアンダギー合戦なんだから」
よみ「わけわかんねぇよ」
よみ「しかも私はそんな合戦に参加した覚えはない」
よみ「なんで私にサーターアンダギーを投げる」

とも「食べさせてあげたくて」
よみ「だからいらねぇよ」
とも「ほれ!」
よみ「人の口を狙って投げんな!」



榊(また飛んでいった)

───────
ちよ「榊さん……」
榊「?」
ちよ「どうして皆さんに言わないんですか…?」
ちよ「言えば皆だって榊さんとマヤーのために…」

榊「…ちよちゃんに言った時…思ったんだ」

榊「ちよちゃんがそうだったように…言えば皆、きっと止める」
榊「そうしたら…私はきっとやめてしまう」
榊「それじゃダメなんだ」

榊「……友達になんでも打ち明けることが…必ずしも良いとは限らない」

榊「一人で立つことも…時には必要だと思う」

───────
神楽「明日は西表島か…懐かしいな」
榊「…うん」

かおりん「マヤーってそこから来たんですよね?」
かおりん「じゃあマヤーの故郷ってわけだ」

榊「…………」
かおりん「…榊さん?」
ちよ「あの、じゃあ電気消しますね!おやすみなさい、皆さん!」

榊「…………」

───────
ちよ父「はいさーい」
榊「!?」

ちよ父「突然だが、本当の猫には会えたかね?」

榊「…はい」

ちよ父「…何を根拠に本当の猫と呼ぶ?」
榊「え…?」

ちよ父「何故本当の猫とわかる?」
ちよ父「君が本当の猫を本当の猫と決める要因はなんだ?」

榊「……鳴き声…?」

ちよ父「ならば俺がにゃあと言えば猫か?」

榊「……いえ……ちよちゃんのお父さんです」

ちよ父「大きくなったな」

ちよ父「君は一人は嫌いか?」

榊「……まぁ……好きでは……」
榊「でも…慣れているので……」

ちよ父「そうか、一人は好きではないか」

ちよ父「ならば、何故一人になる?」

榊「………」

榊「一人でも立てなくちゃ……生きていけない」

ちよ父「一人が嫌いではないのか?」

榊「…………」

ちよ父「一人で立てなくては生きていけないと言うが…」
ちよ父「一人で立っている者がいると思うか?」

榊「…………」

ちよ父「それは立っているつもりなだけだ」

ちよ父「人という字はどう出来ている?」

榊「………えっと…………人と人とが支えあって………ですか?」


ちよ父「俺はそういう綺麗事は大嫌いだ!!」

ちよ父「世の中は…人という字をよく、支えあっているなどとぬかす」

ちよ父「……一方的にもたれかかっていいるだけなのに」

ちよ父「人は、一方的にもたれかかってばかりだ」

ちよ父「だがそれでいい」

ちよ父「一方的にもたれかかればいい」

ちよ父「人の気持ちなど、一方的に寄りかかることしかできないのだからな」

もたれかかるのって相手を信頼してないとできないよね
支えてくれないと倒れちゃうし

ちよ父「一方的に寄りかかることができないならば、それは真に友とは言えない」

ちよ父「だが寄りかかってばかりではいけない」
ちよ父「必要な時だけもたれかかりなさい」
ちよ父「そして逆の時は受け止めてあげなさい」

ちよ父「そうすると、足腰や筋肉を鍛えられる」
ちよ父「健康が一番だ」

ちよ父「足腰や筋肉を鍛えると、大きくなる」
ちよ父「そうして人という字は大きくなるのだ」


ちよ父「潰れたりもする」

ちよ父「次に、友という字を見なさい」

ちよ父「これに人を付けると、友人になる」

ちよ父「よく見なさい」

ちよ父「心を無にして」

ちよ父「友人という字は、一方的にもたれかかってばかりいる人に」
ちよ父「横から、尻尾の長い二本足の何かが『なんでやねん』とつっこんでいるように見える」

榊(………見えるかな…?)

ちよ父「これが真理だ」

ちよ父「それじゃあな」
榊「え!?」
榊「もう…行っちゃうんですか…?」

ちよ父「こう見えて俺は暇じゃない」

ちよ父「サンタもやっている」

ちよ父「残務を処理しなくてはいけないんでね」

榊「でも……まだよく……!」

ちよ父「わからなくていい」


ちよ父「俺もよくわからずに言っている」
榊「……………」

ちよ父「ではさらばだ」

榊「ぁ……結局、私はどうすれば!」

ちよ父「前にも言ったがー」

ちよ父「俺に聞かれてもなぁー」

───────
榊「………………!?」
榊「マヤー…………」


ちよ「おはようございます、榊さん」

ちよ「今日は……西表島に……」

榊「………………」

───────
大阪「西表島何年振りやろー」

よみ「普通に考えて沖縄と同じだろ」

とも「相変わらず夢の無いことを…これだからメガネは」


かおりん「私宮古島だったから初めてだ~」

大阪「かおりんそのうみんちゅのシャツまだ持っとったんや」

かおりん「まぁね」

にしひょーじま

危ない

かおりん「なんか思ったより普通なんだね~」
かおりん「もっとこう…道も無いようなジャングルみたいなのを想像してた」

ちよ「場所にもよりますよ」
ちよ「すごいところは本当にすごいです」

榊「……………」

───────
榊「………皆」

ちよ「…榊さん?」

榊「…行きたい場所がある……」

榊「……皆で」

榊「それと…」

榊「話したいこともある」

ちよ「…………」

───────
榊「……最初は………皆に言わないで、一人で帰そうと思っていた」

大阪「ピカニャー…本当に帰してしまうん…?」
神楽「だって榊……あんなに…」

榊「止めないで欲しい」
榊「ただ……一緒にいて欲しい…」


榊「…マヤーは…イリオモテヤマネコだ」

榊「私のところに来たのも……たぶん…母親を失ったからだ」
榊「まだ子猫だったから」

榊「だから…私が母親になるって決めた」

榊「…でも今は違う」

榊「マヤーはもう母親がいなくても……私がいなくても、立派に生きていける」

榊「いや…生きていかなきゃダメなんだ」

榊「本来あるべき形に…戻すべきだ」

榊「…………………」

榊「マヤー………」

榊「お別れだ」

榊「…………………」

榊「マヤー……行くんだ」

ちよ「……………」

榊「………そうだ……行け、マヤー…」

榊「…?」
ちよ「新しいヤマネコですよ!」

榊「!」
とも「なんだこれ…」
よみ「何匹いるんだ…?」

とも「今月ノルマ厳しいなー……」

とも「そうだ知り合いに犯罪者いるじゃん!」

ちよ「もしかしてまた…!榊さん…!」
榊「……いや……大丈夫」

榊「……………」

榊「………受け入れてもらえたみたいだ…マヤー」

榊「…………ありがとう…」

───────
ゆかり「なんかさぁ……」

ゆかり「あらいぐまラスカルみたいだったわね」

とも「そんな古いもんわかるのこん中じゃゆかりちゃんくらいしかいねぇよ」

ゆかり「古くないわよ、まるで人をオバサンみたいに」
ゆかり「おいで~今日もラっスっカっルっぼ~くの~膝へ~」

神楽「なんかもう…歌の雰囲気からして古いな」




榊「…………………」

大阪「…………………」
榊「……………………」

大阪「…一人とちゃうよ…」
榊「?」
大阪「テレパシーごっこや!高校ん時ともちゃんとやった」
大阪「先生になるとちゃんとしたテレパシーが使えるようになんねん」
大阪「かっこええやろ?」

大阪「マヤーも同じや」
大阪「仲間がおるから一人やない」
大阪「榊ちゃんも一人とちゃうで」

大阪「…次はよみちゃんにテレパシーごっこや」

榊「……………」

ちよ「榊さん…」
榊「?」
ちよ「あの…あまり落ち込まないで下さい」
榊「…?」
榊「私は…落ち込んでなんかいない」
榊「テレパシーごっこは失敗」
ちよ「テレパシーごっこ?」

榊「マヤーは島の頂点に立つ」
ちよ「本当に頂点に立たせる気だったんですか…」

かおりん「………」
よみ「なんでかおりんだけ泣いてんだ?」
かおりん「こんな時……榊さんに何も言えない私なんて…」
よみ「なんか最近変にテンションの上下が激しくないか?」
よみ「躁鬱病でも患ってんじゃねぇの?」


大阪「ちゃうで…」
よみ「あ?」
大阪「5kgやなくて3kgくらいしか増えてない」
よみ「………ありがとう」

───────
とも「…………………」

とも「もう日本なんだ………」
よみ「沖縄も日本だ」

とも「この寒暖差で…?」

とも「信じないよ、そんな話」
よみ「なんでもかんでも疑うのは警察の悪い癖だ」



かおりん「じゃあ、写真出来上がったら榊さんの家に直接持っていきますね」
榊「助かる」
神楽「お、猫じゃん!空港の近くにも野良猫なんているんだな」
神楽「こっち来たぞ…追い払うか!?」
榊「大丈夫…」
榊「……………」
神楽「お…?」
榊「…!」
神楽「おぉー…!」
かおりん「っ!」
神楽「まだフィルム残ってたのか」

マヤー以外にはなつかれない設定だったの忘れてた

───────
石原先生「沖縄はどうだった?」

榊「楽しかったです」
榊「休ませてもらってありがとうございました」

石原先生「……何かいいことがあったみたいだな」

榊「……」

石原先生「顔を見ればわかる」
石原先生「私も獣医して長いからな…動物と同じくらいに飼い主を見てる」

石原先生「…あの、雑種の猫かな?」

石原先生「良い飼い主だったと思うよ」

榊「……はい」

あの人の下についてたのか
確かにいい先生だったな

───────
大阪「末吉やった」
とも「小吉だった」
大阪「末吉と小吉ってどっちがええのん?」
とも「末吉じゃない?末なんだから」
神楽「私は中吉だって」
よみ「私もだ」

榊「平」
かおりん「私も平でした」
とも「なんだよ平って」
大阪「……かおりんが平なんはわかるけど…榊ちゃんのそれは絶対平やない」
大阪「山や」
とも「胸の大きさにおみくじの秘密が…?」

ちよ「私大吉です!」
とも「違うか~」

大阪「ゆかり先生は?」

ゆかり「…末小吉」

大阪「なにそれ」

大阪「まぁええわ」
大阪「ちよちゃんの合格祈願もしたし、ちよちゃんち行こか」

ゆかり「合格祈願した後に遊ぶってなによそれ」

とも「天才の余裕か!?」

ゆかり「家でカラオケができる…ねぇ」

とも「天才の余裕か」

ちよ「ともちゃんは嫌なことばっかり言う…」

よみ「馬鹿の僻みだ、放っとけ」

───────
ちよ「………………」
大阪「?」
大阪「ちよちゃん?」
ちよ「あ、はい!なんでしょうか?」

大阪「…最近ちよちゃん元気無いで?」
大阪「なんかあったん?」

ちよ「…いえ!私は何も!」

大阪「………なら…ええけど」

───────
ゆかり「なにいつの間に病院に移ってんのよ」
ゆかり「はい、これお土産」

にゃも「……末小吉…?」

大阪「おぉ……大きい……」

ちよ「もうすぐですか?」

にゃも「予定じゃね」

大阪「すごいなぁ~にゃも先生がお母さんになるんや」

大阪「ゆかり先生はいつお母さんになるん?」

ゆかり「私はもう皆のお母さんよ」

大阪「…………」

ゆかり「何よその目は!」

───────
ゆかり「んじゃそろそろ私らはおいとましますか」

大阪「そやな」
大阪「長居させて疲れさせたらあかん」

にゃも「気なんて使わなくていいのに…」

ゆかり「気を使ってるわけじゃなくて、家でゴロゴロしたいだけ」

にゃも「あぁ……そう…」

ちよ「…………………」
にゃも「…?」

ゆかり「んじゃまったね~」
大阪「お大事にな~」
ちよ「じゃあ…頑張って下さい」
にゃも「…ちよちゃん!」
ちよ「はい、なにか?」

にゃも「……何か考えてることとか悩んでるこてがあったら、いつでも来ていいからね」
にゃも「私はここにいるから」

ちよ「……はい!」

にゃも「………」

ゆかり「───!」
大阪「──」
ちよ「─────」





にゃも「……………」

にゃも「がんばり屋さんすぎるのもよくないわね…」

にゃも「一人で抱え込んだって……何にもならないのよ、ちよちゃん」

にゃも「いつかの私みたいにね」

───────
ゆかり「暖房強くするわよ」

大阪「あかんで」
大阪「私エアコンだめなんや」

ゆかり「知ったこっちゃないわよそんなこと」

ゆかり「だいたい冷房ならわかるけど暖房がダメってどんな体質よ」
ゆかり「暖房で風邪ひくわけ?」

大阪「乾いて目ぇがしぱしぱする」

ゆかり「それ眠くなってるだけじゃないの?」

大阪「せやから運転中に暖房強くしたらあかん」
大阪「事故るで」

ゆかり「暖房下げよう」

ゆかり「ちよすけ!あんたのマフラーを私に寄越しなさい」

ちよ「…………」

ゆかり「シカトか!?」

ちよ「え?あ、私に何か?」

ゆかり「ちょっとマフラー借して」
ゆかり「寒いから」

大阪「受験生からマフラー奪う先生ってなんや?」

ゆかり「受験生ったってちよちゃんは余裕でしょ」

ゆかり「受験生だけどもう大学出てるのよ」

ちよ「そんな…余裕なんてことは」

大阪「ちよちゃんは大学でなにやるのん?」

ゆかり「どうせ家の仕事を継ぐとか言って経営とか言うんでしょ?殴るわよ」

ちよ「………」
大阪「?」
ゆかり「…まさかあんた決めてないの!?もう一月よ!?」

ちよ「……なかなか…決められなくて」

ちよ「あ、でも大丈夫ですよ?」ちよ「とりあえず全部受けて、その後で考えようと…」

ゆかり「なにそれ?」
ゆかり「私は全学部を受験できるだけの金があって全教科完璧ですっていう天才大富豪の余裕?」

ちよ「そういうわけでは…」

ちよ「とにかく、私は大丈夫です」

ゆかり「その大丈夫って言葉がムカつくわよね」

大阪「…………」

───────
ゆかり「よくさ、滑り止めって言うじゃない?」
ゆかり「あれ聞く度に思うんだけどさ、大学受験で滑り止めっていらない気がするのよね」

ゆかり「行きたい場所に落ちて滑ったら滑り止めなんかで落ち着かないでいっそ滑り落ちろって思うわけよ」
ゆかり「おとなしく浪人しとけって感じ」
ゆかり「そんな中途半端なヤツが中途半端な大人になんのよ」

ゆかり「まぁそんな話はどうでもいいの」
大阪「よぉ喋るなぁ」

ゆかり「…あんたはさぁ、どう思う?ちよちゃん」

大阪「どうって?」

ゆかり「あのまま大学行って、上手くいくと思う?」

大阪「…ちよちゃんなら平気なんちゃう?」
大阪「とりあえずで大学行く人やってぎょうさんおるし」

ゆかり「……私はそういうのどうかと思うけどね」

大阪「大学行く前からなりたいもん決まってる人なんて、あんまいないと思うで?」

ゆかり「まぁそうだけどさ…ある程度のビジョンの問題よ、ビジョン」
大阪「…ビジョン」
ゆかり「そ、ビジョン」
大阪「ビジョン」
ゆかり「しつこいな」

ゆかり「そういうもんをある程度持って大学行って、んで大学で今度はそれを明確にするわけよ」

ゆかり「それができない中途半端なヤツは中途半端になるわけ」

ゆかり「あんたのお友達らみたいに」

ゆかり「まぁ大学行かなくてもできるヤツはできるけどさ」

大阪「ともちゃんは最初から警察になりたい言うてたで」

ゆかり「あれは明確にできなかったヤツよ」
ゆかり「ある程度のままでなるからなってから中途半端なわけ」
ゆかり「今は平気そうだけどね」

大阪「榊ちゃんは?」
ゆかり「あいつはしてる途中なのよ」
ゆかり「動物病院でバイトしてんだっけ?」
ゆかり「ならそのうちなんとかなるっしょ」

大阪「かおりん…」
ゆかり「あの子は大学無しでそれができたんでしょ」
ゆかり「平気平気」

大阪「よみちゃんはどうなん?」
ゆかり「あいつも中途半端だったじゃない」
ゆかり「だから仕事ばっかで余裕なくなってあんなんなったのよ」
ゆかり「まぁどっかの馬鹿のおかげでもう大丈夫でしょ」

大阪「神楽ちゃん」
ゆかり「あれもそう」
ゆかり「誰が何したか知らないけど、踏ん切りついたんでしょ」
ゆかり「上手くやるんじゃないかしらね」


ゆかり「にゃもだってつい最近までそうだったわよ」
ゆかり「でも今日見た感じなんとかなったみたいね」
ゆかり「誰のおかげか知らんけど」

大阪「ほんなら私はー?」

ゆかり「さぁねぇ…」
ゆかり「あんたは何かそういうのを明確にしてたわけ?」

大阪「……いちおう見てたから」

ゆかり「は?」

大阪「…してた」

ゆかり「あっそ」

ゆかり「じゃ大丈夫なんじゃない?」

大阪「そんな適当な…」

ゆかり「じゃなくて、問題はちよちゃんよ」

ゆかり「ちよちゃんはそのある程度すらないわけでしょ」

ゆかり「神は二物を与えずとはよく言ったもんよ」

ゆかり「いや……頭に金に地位に…いろいろ与えられてるか」
ゆかり「まぁいいや」

ゆかり「あぁ…なんか面倒くさくなってきた」

大阪「そんだけ喋ってそんないきなり…」

ゆかり「寝るから家着いたら起こして、おやすみ」

大阪「無茶苦茶や…」

────────
とも「あ」
とも「大阪に借りたMDまだ借りっぱなしだった」

大阪「ええでー私の心は海のように広い言うたやろ?」

大阪「今はバルト海くらいまで広くなった」

よみ「広くても浅い心だな」

大阪「深いところは本当に深い、それがバルト海や」

神楽「懐かしいな~センター試験」

かおりん「頑張ってねちよちゃん」

榊「応援している」

ちよ「はい!」

大阪「昔はちよちゃんが皆を応援したのに、今度は逆やな」

大阪「というわけで持ってきた」

よみ「割り箸か……」
とも「私それ効かなかった」

大阪「ともちゃんはちゃんとやらんかったからや」
神楽「開発した自分も効いてなかったろ」

かおりん「私…やってなかったから…」
榊「……過ぎたことは気にしなくていい」
大阪「そうや、今がええならええねん」
かおりん「……いいのかな…」
榊「そうだ…プラス思考だ」

ちよ「それじゃあ、行ってきます!」


大阪「ちよちゃーん!」

ちよ「?」

大阪「皆もあの時と同じでビッとやるで!」

大阪「せーの!」

「幸運を!!」


ちよ「……!」

ちよ「はい!」

サボったのかい藤木くん?
君は本当に粋なヤツだね藤木くん

───────
とも「そうか…すごいできたのか……」

とも「良かったね……」

よみ「なんでちょっと残念そうなんだよ」


大阪「さすがちよちゃんや」

ちよ「そんな、私だけの力じゃありません」

ちよ「皆さんがいてくれたから、安心して頑張れたんです!」

神楽「というわけで、早速ちよちゃんの家に行くか!」

かおりん「またちよちゃんの家でカラオケか~」

榊「……カメラ?」

かおりん「撮影しますから」

榊「………」

───────
大阪「ゆかりちゃんも呼んだ」

ゆかり「呼ばれた~」

とも「パーッと行こうぜパーッと」

神楽「誰から行く!?」

ゆかり「ジャンケンよ!!」



大阪「私からや」

とも「大阪がジャンケンに勝つなんて…」


大阪「大きな曲がり角を 曲がったなら走り出そう
   とまどうことは もうやめて

   その先に何が あるのかは分からないけど そう
   強くあるために

   “楽しみを待つ"とゆうこと 待つ時の楽しさも今では空っぽで 不安で一杯になる
   悩みはいつも絶えなくて不満を言えばきりがない
   全てに立ち向かう強さを下さい I believe

   Love that's waiting for me
   Love that's waiting for you
   そこから流れて行けるような世界を見つけたい
   There will be love there
   There will be love there
   いつかは誰かのために生きていたい」


大阪「ここにあるヒミツに 罪悪感を背負って生きていた
   視界の外を見渡せば

   まるで手すりさえもない 真っ暗な闇の中にある階段を
   あてもなく降りていた

   “未来へつながる運命"を 信じる幸福な偶然に めぐり逢うと 自分に言い聞かせて
   嘘つきの糸を切ってそして 真実と向き合う
   勇気があるって 信じたい yeah,I believe

   Love that's waiting for me
   Love that's waiting for you
   永久不変の優しさに包まれていたい
   There will be love there
   There will be love there
   愛する一人のために生きてゆきたい


大阪「あらゆる時代この世の中から
   青空の彼方 星空の彼方
   迷いも閃きも未知のもの めぐりめぐる奇蹟

   so Love that's waiting for me
   Love that's waiting for you
   そこから流れて行けるような世界を見つけたい
   There will be love there
   There will be love there
   輝く唯一の光を探して
   走り出そう そしてその場所で 愛する一人のために生きてゆきたい
   信じている there will be love there」



とも「ゆかりちゃん、大阪がこれ見よがしに英語の発音の良さを自慢している」

ゆかり「私からすりゃまだまだね」

とも「ジャンケンポン!」

よみ「………」

大阪「…来たで」

とも「皆、耳は塞いでおけよ!」

よみ「うるせぇ」

とも「下手なくせに歌うの好きだから迷惑なんだよな」


よみ「黙って いればいいものを
   酒の席とはいいながら
   はじまりましたね あんたの 話
   色々苦労もあったでしょうが

   自慢話が長すぎる
   泣かせた女の数ばかり
   意張ってみても 男の値うち あがるもんじゃないんです

   あんたが大将!
   あんたが大将!
   あんたが大将!
   あんたが大将!
   あんたが大将

   この世は 全てチャンスなんだ
   うまく生きたが得なんだと
   得意話が まだ 続く
   色々こつもあるでしょうが

   手柄話が多すぎる
   風に吹かれて生きてたくせに
   いつのまにやら 悟りきり 世界はあんたの為にある

   あんたが大将!
   あんたが大将!
   あんたが大将!
   あんたが大将!
   あんたが大将


よみ「僕なんか生まれがいいもので
   おんば日傘で大きくなって
   一度苦労がしてみたいなと
   あんたのいやみのねちっこさ

   白いまんまに手をあわせ
   とうちゃんかあちゃん頂きますと
   涙こらえて 食べたことない
   そんなあんたに何がわかる



   云わせてもらえばこの人の世は
   チャンスばかりじゃないんだよ
   心に 燃える小さな 夢を
   つまずきながら燃やすこと
   世渡り上手にゃえんないが
   祈りつづける悲しさよ
   しばし手にした あんたの出世 今夜だまってほめてあげる」


よみ「あんたが大将!
   あんたが大将!
   あんたが大将!
   あんたが大将!
   あんたが大将

   あんたが大将!
   あんたが 女王!
   あんたが株主!
   あんたが班長!
   あんたが将軍!
   あんたが社長
   あんたが天才!
   あんたが番長
   あんたが大将!」


ゆかり「酔っぱらってんの?」

神楽「放っといてやれよ…」

とも「次は榊ちゃんの美声で口直しだな」
榊「………」

大阪「それなら耳直しとちゃうの?」
大阪「飛行機のあれみたいな」

よみ「私が歌うと気圧が変化するのか?」

とも「多少」

大阪「…前から不思議やった謎がとけた」
大阪「高気圧とか低気圧はどこから来るんやろうって」
大阪「あれはよみちゃんが…」
よみ「お前本当に教師か?」


榊「白いブラウス似合う女の子 なぜいつも哀しそうなの?
  窓ぎわに置いたコスモスも きれいな顔うなだれてる
  青いスカート似合う女の子 自分の場所を知らないの
  窓ぎわに置いたコスモスも 花びらの色を知らないの

  いつか君はブランコにゆられて
  いたいけな目を少しふせて   哀しい顔でうつむいた
  私は一人で平気なの

  ハートに巻いた包帯を 僕がゆっくりほどくから
  日なたに続くブリッジを探しておいで
  哀しい時は目の前で 大声出して泣いてよ
  そんな寒いトコ今すぐ出ておいで
  アルエ


榊「僕の大切なアルエ 1人で見ていた夕焼け
  僕もいっしょに見ていいかい? 僕も一緒に居ていいかい?
  僕の大切なアルエ 本当はとてもさみしいんだろう
  僕はいつでもそばに居る 僕がこれからそばにいる

  君は人より少しだけ 不器用なだけの女の子
  嬉しい時どんなふうに 笑えばいいかわからない

  ハートに巻いた包帯を 僕がゆっくりほどくから
  笑顔を写すスライドの準備しといて
  うれしい時は目の前で 両手たたいて笑ってよ
  そんな寒いトコ今すぐでておいで
  アルエ

  ハートに巻いた包帯も もうすぐ全部ほどけるよ
  怖がらないで素顔を見せてごらんよ
  嬉しい時に笑えたら 悲しい時に泣けたら
  そんな寒いトコ今スグ出て こっちにおいで

  ハートに咲いたコスモスが 枯れないように水をやろう
  青空の下でゆれていてスゴクきれいさ
  ブリッジでとったスライドは 君が生きてるって証拠さ
  あたたかい日だまりの中で一緒に 手をたたこう」

かおりん「フィルム替えなきゃ」

神楽「記者会見みたいだったな」

榊「…………恥ずかしいから……あまり撮らないでほしい」

かおりん「そんな恥ずかしがることないですよ」
かおりん「それに、私だって恥ずかしいんですからおあいこです…」

神楽「理由になってないだろそれ」

神楽「じゃ次は…」
かおりん「私!」

かおりん「榊さんの次は私が」

榊「……………」


かおりん「今日 いまが 確かなら万事快調よ
     明日には 全く憶えて居なくたっていいの
     昨日の 予想が 感度を奪うわ
     先回りしないで

     今日 いまを 最高値で通過して行こうよ
     明日まで 電池を残す考えなんてないの
     昨日の 誤解で 歪んだピントは
     新しく合わせて

     切り取ってよ 一瞬の光を
     写真機は要らないわ
     五感を持ってお出で
     私は今しか知らない
     あなたの今に閃きたい


かおりん「今日 いまが どんな昨日よりも好調よ
     明日から そうは思えなくなったっていいの
     呼吸が 鼓動が 大きく聴こえる
     生きている内に

     焼き付いてよ 一瞬の光で
     またとないいのちを
     使い切っていくから
     私は今しか知らない
     あなたの今を閃きたい
     これが最期だって光って居たい」


とも「前からちょっと気になってたんだけどさ」
とも「かおりんの髪の毛ってどうなってんの?後ろがわ」
とも「中身を刈り上げてんのかな?」

よみ「私は神楽のもみあげがどうなってるかのほうが気になる」

神楽「もみあげ?」
よみ「聞いてたのか…」
神楽「見たい?」
とも「…………うん」

神楽「はい」
とも「お……おぉ…」
よみ「こうなっていたのか……」

とも「もみあげと言えばさ」
とも「にゃもちゃんのもみあげって一回でいいから引っ張ってみたくない?」
とも「ちよちゃんのおさげとにゃもちゃんのもみあげどっちを引っ張りたいかって言われたらにゃもちゃんのもみあげじゃん」

よみ「お前だけじゃねぇの」
神楽「先生なら引っ張ったことあるんじゃないか?」

とも「ねーゆかりちゃん!ゆかりちゃんってにゃもちゃんのもみあげ引っ張ったことある?あれって引っ張ったらどうなんの?」

ゆかり「…………」
ゆかり「死ぬ度胸が無いなら、聞かずに歌って忘れなさい」

とも「…歌っとけ」
神楽「…だな」


とも「永遠なのか 本当か
   時の流れは続くのか
   いつまで経っても変わらない そんな物あるだろうか
   見てきた物や 聞いた事
   いままで覚えた全部
   でたらめだったら面白い
   そんな気持ちわかるでしょう

   答えはきっと奥の方 心のずっと奥の方
   涙はそこからやってくる
   心のずっと奥の方


とも「なるべく小さな幸せと
   なるべく小さな不幸せ
   なるべくいっぱい集めよう
   そんな気持ちわかるでしょう

   答えはきっと奥の方 心のずっと奥の方
   涙はそこからやってくる
   心のずっと奥の方

   情熱の 真っ赤な薔薇を
   胸に咲かせよう
   花瓶に水を あげましょう
   心のずっと奥の方」


ちよ「よみさん、お菓子食べないんですか?」

よみ「歌って使ったカロリーを取り戻したら意味が無いからな」

大阪「歌って減るカロリーってジュース一杯分より少ないんとちゃう?」

よみ「気持ちの問題だよ」

神楽「なんだったら私のいるジムに来ればいいのに」

よみ「…それも気持ちの問題だよ」

神楽「体は動かしたほうがいいぞ」
神楽「仕事とかのやる気も出るし」

よみ「やる気が出てもやる体力が残ってなけりゃ意味無いだろ」

神楽「そういうもんなのか?」

とも「私が薔薇でいったからあんたも薔薇でいかなきゃだめだよ」

神楽「いつできたんだよそんなルール」

神楽「あの日描いた~砂漠の薔薇は~まだ胸のおーくに咲い~てる」
神楽「いつか荒れ果てて~いくこーのー世界に」
神楽「命のー雨を~降り注ーいでみろ~」
とも「ヘーイ!」


大阪「かっこええな~」
かおりん「榊さんのほうがかっこいいじゃない」
榊「……………」

ゆかり「私の出番ね!」

大阪「ノリノリやな」

大阪「ノリノリ……?」

大阪「ラーメン屋でや~マシマシとか言うやろ~」
大阪「海苔を増やすってのはできへんねやろか」
大阪「ノリノリで~みたいに」

とも「メンマ・メンマとか?」

よみ「お前らは何を言ってるんだ」

ゆかり「な~が~い 時」
ゆかり「は~な~れても」
ゆかり「知って~い~る」
ゆかり「必ず呼び会う 絆を」
ゆかり「運命~と呼ーぶこと~!」

大阪「やっぱノリノリやな」
とも「もやしが欲しい時はどうすればいいのかな?」
大阪「……もやもや?」

よみ「やめてくんねぇかな?横でラーメンの話すんの」

大阪「よみちゃんはなんのラーメンが好き~?」

よみ「……豚骨醤油」

神楽「今日の主役の出番だな」

ちよ「主役なんてそんな…」
ちよ「まだ結果もわかりませんし…」

大阪「ちよちゃんなら心配ないで~」
大阪「割りばしも割れたし」

ちよ「いつーでも やーさしい 笑ーい声 そばーにあーる」
ちよ「そんなー日は~あたーりまーえーに過ーぎて~」
ちよ「かすーかな 胸のくすーみは 火を消ーしーたアルコール~ ラーンプのに~おい~」

ゆかり「…?」

ちよ「変わーりーつーづーけていく~ 君ーを~責ーめーたりーしなーいよ~」


大阪「ちよちゃんは歌上手いな~」
とも「誰かと違ってね」

よみ「………なんだよいちいち」

大阪「さすがちよちゃんや~良かったで~」

ちよ「そんなことありませんよ、大阪さんだって」

ゆかり「え!?」

とも「どしたのいきなり?」

ゆかり「……生まれてた」

とも「なにが?」

ゆかり「にゃもよにゃも!」
ゆかり「画像付きで!」

とも「うそ!?」

ゆかり「嘘ついてどうすんのよ!」
ゆかり「ほら見なさいこのメール!」

ちよ「わ~!赤ちゃんですよ!」

ゆかり「病院行くわよ!」
とも「今から?」
ゆかり「当然でしょうが!」

────────
にゃも「ごめんなさい…連絡するの、遅くなっちゃって…」

ゆかり「そんなことはどうでもいいのよ!」
ゆかり「名前は!?」

にゃも「名前は旦那と考えて」
ゆかり「意味とかは後でいいの」
ゆかり「画数よ画数!賭けてたでしょ!?」

にゃも「……あんたねぇ」

ちよ「これで先生もお母さんになったんですね!」

にゃも「まだお母さんなんかじゃないわ」
にゃも「これからお母さんになっていくね」
にゃも「ありきたりな言葉だけどね…」


にゃも「ちよちゃんはどう?受験は」

ちよ「まぁ………大丈夫です」

にゃも「………そう」

神楽「おめでとう先生!」
大阪「これ、途中で皆で買った花や」

にゃも「こんなにたくさん…」
ゆかり「誰が最初に枯れると思う?」
とも「…よみだな」
よみ「なんでだよ?」
とも「ペットは飼い主に似るって言うでしょ?花もダイエットして水を吸わなくなる」
よみ「花はペットだったのか、初耳だ」

かおりん「こっちはぬいぐるみです」
榊「ねここねこ」
榊「その子にあげて欲しい」

───────
ちよ「本当に指を掴んでくれましたよ!」
神楽「榊の指を怖がらずに掴むとはな…」
榊「…柔らかい」
「────」
「─────」

にゃも「…………」

にゃも「春日さん」
大阪「?」
大阪「なんです?」

にゃも「少し…話したいことがあるんだけど」

大阪「…私に?」

ゆかり「……………」

───────
大阪「歩いて平気なんですか?」
にゃも「少しくらいもう大丈夫よ」
にゃも「あの子たちがいるから、赤ちゃんも安心だし」


大阪「…それで……話って…」

にゃも「……ちよちゃんのことなんだけどね」

にゃも「ちよちゃんがまだ進む道を決められていないことは、ゆかりから聞いているわ」
大阪「…………」

にゃも「ちよちゃんがそれに悩んでることも知ってる」

にゃも「もしあなたがそうだったら…どうしてる?」

大阪「……誰かに相談する…と思います」
大阪「何がしたいか、何がやりたいか…わからなかったら誰かに言って、一緒に考えてもらう」

にゃも「そうでしょうね…たぶん、誰だってそんな感じ」
にゃも「でも、ちよちゃんは誰にも聞かない…」

にゃも「ただがんばり屋さんだから、というわけでもなさそうだし」

にゃも「たぶんね…ちよちゃんは、進路だけじゃなくて他にも何かを抱えてると思うの」
にゃも「でなければ…不自然だわ」

にゃも「そしてたぶん…その抱えている何かを取り除けるのは、私やゆかりのようなちよちゃんにとっての先生ではなくて」
にゃも「ちよちゃんにとっての友達である、あなたたち」

にゃも「今までだって、きっとそうだったでしょう?」
にゃも「なんとなくわかるわ、あなたたちですもの」

にゃも「ゆかりがね…あなたたちの卒業式の後、しつこいくらい言ってたの」
にゃも「あいつらは大丈夫だあいつらは大丈夫だって」

にゃも「何人も何度も見てるからね…卒業してからバラバラになっちゃう子たちなんて」
にゃも「仕方ないことかもしれないけど…」


にゃも「でも…ゆかりの言う通り、あなたたちはまた一緒になれた」

にゃも「あなたたちの力で」

にゃも「なら…今度もきっと大丈夫」

にゃも「自分を信じて…自信を持って」
にゃも「そして、ちよちゃんを助けてあげなさい」

にゃも「ただの友達じゃない…互いを親友って呼べる、あなたたちが」

にゃも「今のちよちゃんは、五年前に生徒だったあなたたちと同じ受験生」

にゃも「そして今のあなたは、五年前にあなたが見ていたゆかりと同じ…こうなりたいって、あなたが明確に見いだした将来…」
にゃも「先生よ…!」

にゃも「ただの先生じゃなく、先生で…親友でしょ…?」

にゃも「あなたなら…あなたがいたから集まれた、あなたたちなら」
にゃも「…きっとちよちゃんの道になれる」

────────
大阪「……………」

ゆかり「なにやってんの?」
大阪「!……ゆかり先生…」

ゆかり「にゃもはもう戻ったけどあんたが戻んないからなにやってんのかと思ったら」
ゆかり「なぁーに屋上なんかでかっこつけちゃってんのよ」

大阪「かっこつけてなんか…」

ゆかり「それがかっこつけだっつってんのよ」

ゆかり「まーだわかってないわけ?あんたはまだまだガキンチョなの」
ゆかり「ガキンチョはガキンチョらしく年上を頼りなさいな」

大阪「……………」

大阪「……羨ましい」
ゆかり「何が?」


大阪「…ゆかり先生は…どうしてそんな…先生として自信持てるん…?」

大阪「今まで…自分は先生としてどうかとか、そんなに意識したことなかったけど…」
大阪「一回考え出したらな……怖いんや」
大阪「先生として授業以外に何ができるんやろうって」
大阪「何もできひんちゃうやろかって」


ゆかり「…ふ~ん」
ゆかり「教師なんて仕事はさ、自信がなきゃやれないと私は思うわよ」
ゆかり「別にただ授業してるだけってんならまた違うけど」

ゆかり「でもね、自信なんかなくて当たり前なのよ」
ゆかり「矛盾してるみたいだけどさ」
ゆかり「前にあんたに授業させた時も言わなかった?最初はよくわからないくらいがちょうどいいって」

ゆかり「よくわからないくらいなら自信がなくて当たり前」
ゆかり「でもってあんたはまだまだひよっこのガキンチョなんだから、よくわからないくらいのままでいいの」

ゆかり「最初っから根拠も無しに自信満々なヤツなんか逆にダメよ」

ゆかり「怖くていいの」

ゆかり「かといってダメダメはダメ」

ゆかり「ある程度は自信が必要よ?」

ゆかり「さっきも言ったけど、自信無しに教師なんかできないわ」
ゆかり「というか、教師に限らずなんだってね」


ゆかり「友達だってそうよ」
ゆかり「自信無しに友達なんかやれないわ」

ゆかり「胸張って友達だって呼べるようじゃなきゃ、まともな友達とは言えないわね」

ゆかり「だからって最初からそんな関係のヤツらはいないわ」

大阪「………………」

ゆかり「…着いてこれてる?」

大阪「………よく…わからへん……」

ゆかり「まぁ私もよくわかってないから、大丈夫大丈夫」

ゆかり「むしろこんなこと全部わかってるようなヤツは人間じゃないわよ」

ゆかり「矛盾しまくりの破綻しまくりでいいの」
ゆかり「たぶんそんなもんよ」


ゆかり「自信が無くて怖くて当然よ」
ゆかり「それが人に教えるってこと」
ゆかり「そういうのを何回も繰り返して、自信ってのは生まれるもんなのよ」


ゆかり「まぁよくわかんないけどさ」

ゆかり「とにかく、そんな肩肘張る必要無いんじゃない?」

ゆかり「どうせにゃもに自信を持てとか頑張れとか言われたんでしょ?」

ゆかり「もちろんそれだって間違いじゃないわよ?」
ゆかり「私の言うことだって100%の正解じゃない」

ゆかり「まぁ私からあんたに何か言うってんなら…そうね」

ゆかり「もうちょい力抜きなさい」

ゆかり「無理に自信なんかもとうとしなくていいのよ」

ゆかり「私が一人じゃダラダラしてるだけで、にゃもが一人じゃ頑張りすぎて疲れちゃうみたいにさ」
ゆかり「どっちか極端じゃダメなわけよ」

ゆかり「私とにゃもは二人一緒でちょうどいいわけ」


ゆかり「とまぁ最後までわけわかんない話になったけど、とりあえずそんな感じ」

ゆかり「めんどくさいから先降りてるわよ~」

ゆかり「頑張りなさいよーガキンチョ」

大阪「…………………」

─────────
にゃも「もう帰るの?そんな気にしなくていいのに」

ちよ「でも、あまり疲れさせちゃダメですからね」
ちよ「大人数でいすぎると、赤ちゃんを起こしちゃうかもしれませんからね」

とも「ていうか、赤ちゃんが寝ちゃったからつまんない」
よみ「赤ちゃんをおもちゃみたいに言うんじゃねぇ」

神楽「じゃあ先生、お大事に」
榊「きっと…先生に似て可愛い良い子になる」
かおりん「写真、楽しみにしてて下さい」

にゃも「ありがとうね…皆」

大阪「ゆかり先生は帰らへんの?」
ゆかり「ん~もうちょいね」
ゆかり「なんか病院の中が暖かくて歩くの面倒になっちゃったから」
ゆかり「あんたら先に帰ってていいわよ」

───────
にゃも「……なんだか久しぶりね、あんたと二人って」

ゆかり「そうね~…」

にゃも「大丈夫かしらね…」

ゆかり「何が?」

にゃも「ちよちゃんよ…」

ゆかり「まぁ…大丈夫だろ」

ゆかり「そういうあんたはどうなのよ」

にゃも「私は平気よ」
にゃも「誰だと思ってんの?あんたじゃあるまいし」

ゆかり「あんただからよ」
ゆかり「あんたってなんでも頑張りすぎでバテちゃうからね」
ゆかり「恋とか」

にゃも「もう昔とは違うのよ」
にゃも「私だって日々成長してんの」

ゆかり「成長ねぇ……」

ゆかり「どいつもこいつも変わってくのね」
ゆかり「あんたがお母さんなんてさぁ」

にゃも「……しみじみしないの」
にゃも「そんなこと言ってると老けて見えるわよ」

ゆかり「…………」

にゃも「変わっても、変わらないわよ」

ゆかり「?」

にゃも「胸を張って友達だと言える、だっけ?」

ゆかり「聞いてたのかよ」

にゃも「あんただって」

ゆかり「え?いつから気づい──」
にゃも「だいたい────」
ゆかり「────!」
にゃも「────」
ゆかり「──」
にゃも「──!」

http://m.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&client=mv-google&rl=yes&v=_iqA_ae_-cM

いつ頃終わるのかだいたいの予定を聞こうか


嵐の前の静けさ、もとい遊びの時間であった2スレ目は終わりです

ここからは本気で行きます

どうか笑顔は夜明けまで取っておいて下さい

最後のスレになります

>>928
3月で終わらせますよ
今が2月なので早ければ今日の深夜あたりにはたぶん

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom