結衣「綾乃が私の専属メイド!?」(426)
冬休み
結衣「あ~暇だな…」ゴロゴロ
結衣「京子はコムケだなんだって、全然泊まりに来ないし」
結衣「しょうがない、レベル上げに勤しむか!」スク
ゴーユルリットニャニャニャニャ~♪
結衣「…誰からだろ?」ピッ
結衣「もしもし…えっ、お父さん?」
結衣「居たの!?」
結衣「…ごめん、嘘。要件、何?」
結衣「えっ…冬休みの間だけ、私の為にメイドを雇ったぁ!?」
結衣「何でそういう事勝手に決めるの!?私そんなのいらないから!!」
チリンチリン
結衣「もうすぐ着くって?…あれ?お父さん、お父さん!?」プツ
ピンポーン
結衣「ひぃぃ!!」ビク
結衣「メイド…来たのか?」ドキドキ
結衣「メイドと言うぐらいだから、女なんだろうけど…」
結衣「これが、オバサンとかだったらヤダなぁ」
結衣「…どっちにしろ、断るんだから関係ないか」
ピンポーン
結衣「!!」ビク
結衣「とにかく、容姿だけでも確認しておこう!」
ピッ
綾乃「……」
結衣「えぇぇぇぇ、綾乃ぉぉ!?」ガーン
結衣「私の専属メイドって、綾乃なの?」ボーゼン
結衣「…いや、違うな」
結衣「これは、よくある勘違いパターンに違いない!」
結衣「綾乃は単に私に用があるだけで、それを私が誤解するという古い展開だよ」
結衣「そうだよ、よりにもよってあの綾乃がメイドになる訳ないじゃないか!」
綾乃「あのぉ」
結衣「あっ、早く返事しないと…」
結衣「はい、船見です!」
綾乃「わ、私!今日から、ああああなたのメイドになる杉浦綾乃です!!」
結衣「…えっ?」
結衣「ちょっ…綾乃ぉぉ!?」
綾乃「その声…船見って…えぇぇぇぇぇ!?」ガーン
結衣「綾乃、私の家知らなかったの!?」
綾乃「だって私、一度もあなたに呼ばれた事無いじゃない!!」
結衣「そうだったっけ?」
結衣「…と、とりあえず今ドアを開けるよ!」タッタッタ
ガチャ
綾乃「お…お邪魔します…」
結衣「本当に、綾乃がメイドだったのか」
綾乃「私の方こそ!まさか、船見さんに仕える事になるなんて…」
結衣「安心しなよ、メイドの件は断るつもりでいるからさ」
綾乃「えっ!?」ドキ
結衣「…えっ」
綾乃「それは困るわ!!」
結衣「ど、どうして?」
綾乃「だって、私はあなたのお父様に雇われたのよ!?」
綾乃「だから、他に行く宛なんて無いの!!」
結衣「…綾乃、何かあったの?」
綾乃「ちょっと、お家のお金が苦しくて」
結衣「バイトでもしたら?」
綾乃「バイトなんて、学校にバレたら大変じゃない!!」
結衣「メイドは平気なの?」
綾乃「船見さんさえ黙っててくれれば、問題ナイアガラよ!」
結衣「ぶふっ」
綾乃「へっ!?」ビク
結衣「あっ…ご、ごめん!」ワタワタ
結衣「私、綾乃が真面目に話してるのに笑うなんて」
綾乃「船見さん…」
結衣「…分かったよ。綾乃、私のメイドになってくれる?」
綾乃「!!」パァー
綾乃「えぇ、宜しく頼むわね!船見さん!」
結衣『こうして冬休みの間、綾乃は私の専属メイドになる事になった』
結衣「さっ、上がって」
綾乃「えっと、着替えなんだけど…」
結衣「着替え?」
綾乃「どこでメイド服になればいいかしら?」
結衣「綾乃、メイド服着るの!?」ガーン
綾乃「だって、契約書に着るよう書いてあるんだから仕方ないじゃない!!」
結衣「はぁ…」
結衣「そこの奥に洗面所があるから、そこで着替えなよ」
綾乃「分かった、すぐ着替えてくるわ!」タッタッタ
結衣「待って、その契約書ってのを貸してよ!」
結衣「綾乃が着替えてる間に読むからさ」
綾乃「これ、なんだけど…」
結衣「ありがとう」
綾乃「じゃあ、今度こそ着替えて来るわね!」タッタッタ
結衣「…綾乃のメイド服か」
結衣「……」スタスタスタ
結衣「よっと」ストン
結衣「…何々?」クシャ
結衣「決まりその1、船見結衣の事をご主人様と呼ぶべし」
結衣「ぶーっ!!」
結衣「ごごごご主人様だってぇ!?」
結衣「そんなメイド喫茶みたいなノリなのかよ…」
結衣「決まりその2、掃除炊事洗濯家事全般をこなすべし」
結衣「…まぁ、これは妥当だな」
結衣「同級生に身の回りの世話をしてもらうってのも、どうかと思うけど」
結衣「決まりその3は…追って報告するだって?」
結衣「結構、いい加減だなぁ」
ガチャ
結衣「綾乃?」
綾乃「き、着替えて来たわよ!」
結衣「お…おぉ、何というか…その…」
結衣「メイドだ」
綾乃「何よそれ?褒めてるの?船見さ…」
綾乃「ご主人…様///」ポッ
結衣「」パキン
結衣「…ヤバいな。綾乃は意外にっと言うか、かなり」
結衣「メイドが似合う」
綾乃「なっ…///」
綾乃「何、言ってんのよぉーっ!!///」カァー
結衣「あれ?綾乃って…」
結衣「私相手でも、そういう切り返しするんだな」ホワワ
綾乃「そういう切り返しって何よ!?何なのよ、もーっ!!///」
綾乃「…それで?私は何をすればいいの?」
結衣「掃除も洗濯もしてあるし、お腹も空いて無いし…」
結衣「案外やる事、無いかも」
綾乃「えぇぇーっ!?」ガーン
結衣「いいよ、今日は初日だしゆっくりしてて」
綾乃「そんなの駄目よ!ちゃんとお金貰ってるんだから!!」
結衣「そうか…綾乃にしてみれば、何もしないってのが一番困るよな…」
綾乃「ご、ごめんなさい!私、船見…ご主人様を困らせるような事を」
結衣「あ、謝らなくてもいいよ!私は気持ちだけで十分だからさ」
綾乃「船…ご主人様…」
結衣「あっ、そうだ!夕御飯の為に冷蔵庫の中身を確認しといてよ」
綾乃「ハッ!!」
綾乃「…これが、私の初仕事ね!」フルフル
綾乃「ファイトファイト、ファイファイビーチよ!!」
結衣「ぶふっ」
夜
トントントン
グツグツグツ
綾乃「……」ドキドキ
結衣「……」ゴク
結衣「綾乃、真剣なんだな」
ペラ…ペラ…
綾乃「う~ん…」
結衣「あの本、今日の為に買って来たのか?」
綾乃「あっ」
結衣「えっ」
綾乃「あぁぁぁぁぁ!!」
結衣「な、何?何!?」
綾乃「…ふぅ」ホッ
結衣「大丈夫かよ…」
綾乃「出来たわよ、ふ…ご主人様!」コト
結衣「あれ?普通に豪華だ…」
綾乃「普通に豪華って何よ!?」
結衣「へぇ…綾乃って、料理作れるんだね…」
綾乃「当然よ!だって、私は生徒会副…」
綾乃「……」
綾乃「あ、あなたの専属メイドなんだからね!!///」カァー
結衣「」パキン
結衣「…私、綾乃を雇って良かったかも」
綾乃「えぇぇぇぇぇ!?///」ドキ
綾乃「ちょ、ちょっと!それ、どういう意味よ!?///」
結衣「ほら、早く食べないとせっかくの料理が冷めちゃう」
綾乃「聞きなさいよ!もぉーっ!!」
綾乃「次に私の事をからかったら、罰金バッキンガムなんだからね!!」
結衣「ぶふっ」
カチャン
結衣「ごちそうさまでした」
綾乃「お粗末様でした」
結衣「美味しかったよ、綾乃」
綾乃「ふふふ、そう言ってもらえると私も嬉しいわ!」ニコ
綾乃「…さて、食器を洗わないとね」スク
結衣「あっ、いいよ。洗剤勿体ないから付け置きしといて…」
綾乃「駄目よ!使ったらすぐ洗わないと、雑菌が増えちゃうわ!!」
結衣「…綾乃は真面目だね」
綾乃「それもあるかもだけど、ご主人様がお腹を壊したら私の責任だもの!」
綾乃「あなたのメイドになった以上、衛生面は私がキッチリ管理するわ!!」
結衣「何か、私のお母さんよりお母さんしてるなぁ」
綾乃「だ、誰がお母さんよ!?」
ジャー…バシャバシャ
キュッ…キュッ…
綾乃「…さて、食器も洗い終わった事だし」
綾乃「私はそろそろ帰るわね、ご主人様!」
結衣「えっ」
綾乃「えっ、て何よ?」
結衣「な、何でも無いよ!」
綾乃「そう?メイド服を脱ぐから、また洗面所を借りるわよ!」タッタッタ
バタン
結衣「…あぁ、住み込みじゃないんだ」
結衣「って、当然だろ!?何勘違いしてんだよ、私!?」
ーーーーー
綾乃「また明日来るわね、船見さん」
結衣「う、うん…お休み、綾乃…」
バタン
翌日
ピンポーン
結衣「綾乃、もう来たのかな?」
結衣「はぁ~~い!!」タッタッタ
ガチャ
男「ちわーっ、宅配便でーす!」
結衣「えっ…あれ?宅配便?」
男「判子お願いしやーす!」
結衣「あっ…はい、今持って来ます…」タッタッタ
ーーーーー
結衣「何だろう、これ?結構大きいけど」ビリビリ
パカ
結衣「…箱?何か書いてある」
結衣「お題BOX…って」
結衣「何だか、既視感あるネーミングだなぁ」
結衣「わっ…裏に、決まりその3とか書いてある!?」
結衣「追って報告するって、こういう事だったのか!」
結衣「…それで、肝心の内容は?」
結衣「この箱の中には、指令の書かれた紙が数十枚入っている」
結衣「指令を1つこなす度に、3万円のボーナスを与える」
結衣「一度引いた指令は絶対であり、無視したらその場で即刻解雇する」
結衣「この箱を使うかは自由であり、どちらが引いても構わない…か」
結衣「はぁ…」
結衣「お父さんもくだらない事を考えるなぁ」
チリンチリン
結衣「自転車の音…今度こそ、綾乃だな」
結衣「とりあえず、この箱をどうするかは綾乃に任せよう」
綾乃「やるわ!!」
結衣「…やっぱりか」
綾乃「だって、私はお金が必要であなたのメイドになったのよ?」
綾乃「こんなチャンスを逃す手はありま温泉よ!!」
結衣「ぶふっ」
結衣「…いいよ。それじゃ、一枚引いてみて」
綾乃「行くわよ~」ガサゴソ
綾乃「せーの、それ!」バッ
綾乃「…何々?」クチャ
綾乃「」サー
結衣「私にも見せてよ、綾乃」チラ
結衣「引いた者がパートナーにキスして貰…」
結衣「」サー
綾乃「ななな何よ、これ!?///」
綾乃「そんな、軽々しくキキキキスなんてぇ!!///」
結衣「……」
結衣「ハッ!!」
結衣「落ち着いて、綾乃!」
綾乃「これが落ち着いていられる訳、無いでしょ!?」
綾乃「私達互いに千歳で済ませているとは言え、キスなんて出来ないわよ!!///」
結衣「大丈夫、これ場所が書いてない」
綾乃「…えっ?」
結衣「だから、キスをする場所が書いてない」
綾乃「と、言う事はつまり…」
結衣「私が綾乃にキスをするなら、別に口じゃなくてもいいんだよ」
綾乃「何よ…朝っぱらから驚かせ無いでよね…」グター
綾乃「口以外なら、安心アンコールワットね!」
結衣「ぶふふっ」
結衣「…短期間に連発するとは、綾乃やるなぁ」
綾乃「キスをする場所は、ご主人様に任せるわよ!」
結衣「えっ」
綾乃「何よ?私、何か変な事言ったかしら?」
結衣「…ごめん。さっきの、もう1回言ってくれる?」
綾乃「キスをする場所は、ご主人様に任せるわよ…って!!///」
綾乃「やだぁ…この台詞、よく考えたら凄く恥ずかしいじゃない…///」カァー
結衣「綾乃、私の事を信頼してくれてるんだ?」
綾乃「ち、違うわよ!ただ、私が決める筋合い無いって事!!///」
綾乃「本当に、それだけなんだからね!?///」
結衣「はは、分かったよ」
結衣「ちゃんと、無難な場所を選ぶからさ」
綾乃「ご主人様…」
結衣「そうだなぁ…」
綾乃「///」ドキドキ
結衣「おでこ…なんてどう?」
綾乃「おでこ…」
結衣「髪…触るよ…」スッ
綾乃「あっちょぉ…ご主人様!?///」ピクン
結衣「」チュッ
綾乃「あ…あ…あ…あぁぁぁぁぁ…///」ガクガクガク
結衣「良かったね」
綾乃「えぇ!?///」ドキ
結衣「これで、3万円追加だ」
綾乃「そ、そう!そっちの事よね!!」
結衣「…綾乃?」
綾乃「さぁー!お掃除お掃除!!」タッタッタ
昼
綾乃「一通り、やる事はやったわね!」
結衣「お疲れ様、夕御飯まではゆっくりしてていいよ」
結衣「…そうだ、綾乃はゲームとかしないの?」
綾乃「ゲームって…あの、ピコピコするやつかしら?」
結衣「ちょっと、その言い方は無いんじゃない?」イラ
綾乃「えっ!?」ドキ
結衣「いいよ、今日は生真面目な綾乃にゲームの面白さを叩き込んであげるから」
綾乃「そんなぁ!私は見てるだけで…」
結衣「私は綾乃と一緒にやりたいんだ!!」
綾乃「ご主人様!?///」カァー
綾乃「…わ、分かったわよ。やり方を教えて頂戴」
結衣「綾乃…」
綾乃「勉強だってゲームだって、何でも一番を取ってやるんだから!!」
結衣「ふふふ、言ったなぁ」
夜
綾乃「そろそろ、私は帰るわね」
結衣「今日は、久々に対人出来て楽しかったよ!」ニコ
結衣「私も、結構頭を使ったし楽しかったわよ!」ニコ
結衣「あっ…お題BOX、今日はもういいの?」
綾乃「ハッ!!」
綾乃「か、完全に忘れてたぁーっ!!」ガーン
結衣「どうするの?今からでも引く?」
綾乃「…いえ、遠慮しておくわ」
綾乃「お題の平均難易度が分かるまでは、1日1回で十分よ」
結衣「綾乃は慎重だね」
綾乃「それじゃ、また明日も行くから」
結衣「うん、明日も宜しくね」
バタン
翌日
チリンチリン
結衣「あっ、綾乃の自転車の音だ」
結衣「玄関を開けて、待っていよう」タッタッタ
ガチャ
綾乃「おはよう、ご主人様!」
結衣「あれ!?綾乃、メイド服で着たの!?」ドキ
綾乃「毎日毎日ここで着替えてたら、結構なタイムロスになるじゃない?」
結衣「大してやる事は無いような気がするけど」
綾乃「いいのよ、ご主人様が気にする事じゃないわ!」
結衣「…それで?さっそく、お題BOX行く?」
綾乃「えぇ、もう覚悟は出来てるもの!!」
結衣「おぉ…今日の綾乃は何だかやる気に満ちてるなぁ…」
ゴソゴソ
綾乃「せーのぉ、えい!」バッ
綾乃「さぁ、開くわね!」クシャ
綾乃「……」
綾乃「///」ポッ
結衣「…綾乃?」
綾乃「だだだ大丈夫よ!キスと比べたら、大した事無いわ!!///」
結衣「どれどれ」チラ
結衣「パートナーと両手を絡ませる…か」
結衣「やっぱり昨日のが高難易度だっただけで、普段はこれぐらいなんだね」
綾乃「ほ、ほら!早くご主人様も手を出しなさいよ!!///」スッ
結衣「うん」スッ
ギュッ
結衣「…綾乃、手汗ばんでるよ」
綾乃「うるさいわねぇ!ほっといて頂戴!!///」カァー
昼
綾乃「昨日張り切ったから、本当にやる事ないわねぇ」
結衣「いいんだよ、綾乃が居るだけで十分だから」
綾乃「なっ!?///」ボッ
結衣「ほら、今日も一緒にゲームしない?」
綾乃「ゲームもいいけど…」
綾乃「ご主人様、冬休みの宿題は終わってるの?」
結衣「半分くらいは終わってるけど」
綾乃「半分…順調ね。私が心配するまでも無かったわ」シュン
結衣「…いや、せっかくだから終わったとこ綾乃に見直しして欲しいな」
綾乃「!!」ピク
綾乃「もう、しょうがないわねぇ」ニコニコ
綾乃「いいわ、あなたのメイドとしてバッチリ答え合わせしてあげる!」
綾乃「間違ってる箇所があったら、一緒にやり直しましょう?」
結衣「本当、綾乃は勉強の人なんだなぁ」
夜
綾乃「ご主人様、お題BOXを出してくれないかしら?」
結衣「あぁ、2回目引くんだね」
綾乃「最高がキスで最低が手を絡めるなら、心配はノンノンノートルダムよ!!」
結衣「ぶふっ」
結衣「…はい、お題BOX」プルプル
ガサゴソ
綾乃「これに決めたわ!!」バッ
綾乃「……」クシャ
綾乃「///」ポッ
結衣「引いた者がパートナーに頭を撫でて貰う…か」チラ
綾乃「ご主人…様///」ペタン
結衣「はは、普段同じ目線だから綾乃の上目使いは新鮮だなぁ」
綾乃「もう…早く私の頭を撫でて頂戴よぉ…///」ウズウズ
結衣「ごめん、今撫でるから」
結衣「よしよし」ナデナデ
綾乃「あっ…///」ピクン
結衣「私の為に頑張ってくれて、ありがとね」ナデナデ
綾乃「ちょ、ちょっと…撫で過ぎよぉ…///」カァー
結衣「指令には、時間が指定されてないから」ナデナデ
綾乃「髪…崩れちゃう…///」フルフル
結衣「この頭のてっぺんに一本立ってる、くせ毛がさぁ」ナデナデ
結衣「手を乗せると戻ろうと抵抗して、その触り心地がいいんだよ」ナデナデ
綾乃「これ以上は…駄目よ…頭…おかしくなっちゃう…///」ウットリ
結衣「じゃあ、これで終わりにするね」パッ
綾乃「はぁ…はぁ…///」
結衣「綾乃?」
綾乃「ハッ!!」
綾乃「ま、また明日来るから!お休みなさい、ご主人様!!」ダッ
バタン
翌日
ガチャ
綾乃「おはよう…ご主人様…」フラフラ
結衣「どうしたの、綾乃!?寝不足!?」
綾乃「テスト前のフル漬けに比べたら…このくらい何て事ないわよ…」フラフラ
結衣「そ、それならいいけど」
綾乃「さぁ…お題BOXを…出して…頂戴…」フラフラ
ガサゴソ
綾乃「これで…いいわ…」バッ
綾乃「……」クシャ
綾乃「!!」ビク
綾乃「えぇぇーっ!?///」ボッ
綾乃「なっなっななっ!?///」カァー
結衣「その反応、まさかキス以上の!?」チラ
結衣「…一日中、髪型をツインテールにする」
ガチャ
結衣「綾乃、ツインテール出来た?」
綾乃「出来た…けどぉ///」ヒョコ
結衣「おぉ…メイド服も相まって、綾乃が年下に見えるなぁ…」
綾乃「~~~っ///」フルフル
結衣「ちょっと、そこで一回転してみてくれる?」
綾乃「こ、こうかしら?///」クルン
結衣「……」
綾乃「…ご主人様?」
結衣「綾乃、怒らないでね?」
綾乃「えっ」
結衣「可愛い」
綾乃「」フッ
結衣「あ、綾乃ぉぉ!?」ガシッ
結衣「…何も、気絶する事無いのに」
昼
綾乃「くーっ…くーっ…」
綾乃「…ん」パチ
綾乃「あれ?私…」
綾乃「もしかして、寝ちゃってた!?」ガバッ
綾乃「何やってんのよ!こんなんじゃ、船見さんの専属メイド失格だわ!!」スク
綾乃「…って、肝心の船見さんはどこに居るのかしら?」
結衣「すーっ…すーっ…」
綾乃「……」
綾乃「これって…まさか…」
綾乃「ひ、膝枕されてたのぉぉ!?///」ガーン
結衣「…あ」パチ
結衣「綾乃、先に起きてたんだ?」
綾乃「ごめんなさい、ご主人様!今日の分は、給料いらないから!!」
結衣「…いいよ、別に私が出してる訳じゃないし」
夜
綾乃「…何とか、いつもの分は働けたわ」
結衣「そろそろ、帰りのお題BOXの時間だね」
綾乃「この時間に、一日中を引けばお得よね」ガサゴソ
結衣「それじゃあ、今日から引くの夜だけにする?」
綾乃「いいわよ、そんなセコい真似しないで私は正々堂々と指令を…」クシャ
綾乃「……」
綾乃「…い」
綾乃「いやぁぁぁぁぁ!!///」カァー
結衣「綾乃は大袈裟だなぁ、今度は何?」チラ
結衣「引いた者がパートナーに指を舐めて貰う…だってぇ!?///」ボッ
綾乃「ご主人様ぁ…///」フルフル
結衣「私が綾乃の指を舐めっ!?///」カァー
結衣「……」
結衣「…いいよ。綾乃、人差し指出して!」
綾乃「ううぅ…///」ソー
結衣「綾乃、そんな泣きそうな顔しないで」ニコ
結衣「大丈夫だよ、噛んだりしないから」
綾乃「ご主人さ…あぁっ!!///」ピクン
パク
結衣「んむ…ちゅっ…ちゅぱ」
綾乃「~~~っ///」ゾクゾクゾク
結衣「ひゃやのぉ…んっ…はぁ」
チュポン
綾乃「はぁはぁ…はぁ…はっ///」ヘナヘナ
結衣「これだけやれば、指令をこなした事になるよね?」
綾乃「そうねぇ…なるわよねぇ…うふふ…」フラフラ
結衣「綾乃、手は洗った方がい」
バタン
結衣「…やだなぁ。私、綾乃の反応を楽しんでる」
翌日
綾乃「朝のお題BOX行くわよぉーっ!!」ガサゴソ
結衣「何かもう、毎日これがメインになってるような気がするんだけど」
綾乃「だって、やられっぱなしは悔しいじゃない!?」バッ
結衣「…そういう問題か?」
綾乃「こんな箱に舐められてたら、私はいつまでも経っても会長なんかに」クシャ
綾乃「……」
綾乃「……」
結衣「微妙な反応だね…難易度中ってところかな?」チラ
結衣「引いた者はパートナーに、1時間膝の上に乗せて貰う…か」
結衣「テレビでも見ながら、まったりこなそう」
綾乃「ご主人様、私重く無いかしら!?」
結衣「そんなの全然、平気だよ!」
結衣「だって、綾乃は女の子だろ?」
綾乃「女の子…///」キュン
テレビ『今日の富山は、絶好の洗濯日和でしょう!』
結衣「……」
綾乃「……」
結衣「確かに、重くは無いけど…」
結衣「私と綾乃の背の高さが同じ位だから、前が見えない!」
綾乃「端から見たら、シュールな光景よね」
スンスン
綾乃「えっ!?」ドキ
結衣「…綾乃、最近シャンプー変えた?」
綾乃「ちょ、ちょっと…嗅がないでよぉ…///」クネクネ
結衣「こう目を瞑ってるとさ、色々な感覚が研ぎ澄まされて」
結衣「…綾乃のお尻の柔らかさを感じる」
綾乃「ひぃぃ///」ビクビク
結衣「私の胸はどう?背中に当たってるでしょ?」
綾乃「し、知らないわよ!もう、変な事言わないで頂戴!!///」モジモジ
昼
結衣「綾乃、今日は一緒に買い物でも行こう」
綾乃「ごめんなさい、私着替えを持ってきてないのよ」
結衣「…毎日、メイド服で通ってるのに外出歩け無いの?」
綾乃「朝と夜は人が少ないからいいの、でも昼は人が多いから嫌なのよ!!」
結衣「私の服貸すけど?」
綾乃「だ、駄目よ!契約書にメイド服でいるよう書いてあったでしょ!?///」ワタワタ
結衣「そっか…メイド生活も、楽しい事ばかりじゃ無いんだな」シュン
綾乃「……」
綾乃「…分かったわ。行きましょう、ご主人様!」
結衣「えっ…綾乃、メイド服のままで平気なの?」
綾乃「メイドがメイド服を恥ずかしがるなんて、そんなの間違ってるもの!」
結衣「綾乃…」
結衣「ありがとう!なるべく人目につかないよう、私が守りからな!!」
綾乃「…ご主人様///」ポッ
夜
結衣「綾乃とショッピングなんて、今日は貴重な体験をしたよ!」
綾乃「…ご主人様、お題BOXを出してくれないかしら?」
結衣「綾乃…」
結衣「お題BOXなんて使わなくても、ちゃんと給料が出てる事は忘れないでね」
綾乃「えぇ。わかってるわよ、ご主人様」ニコ
ガサゴソ
綾乃「…これに決めたわ!」バッ
綾乃「……」クシャ
綾乃「……」
綾乃「」
結衣「これは、キス以来の反応!?」
結衣「そんなに過酷な指令を引いちゃったのかよ!?」チラ
結衣「……」
結衣「」
モソモソ
結衣「大丈夫?体、はみ出てない?」
綾乃「大丈夫よ、ご主人様///」
結衣「ご主人様?もう時間外でしょ?」
綾乃「時間外だけど、指令中だから…ね///」ポッ
結衣「そっか…それじゃ、残業代出すように言っとくよ…」
綾乃「ご主人様の吐息が耳にかかって…ふぁぁ///」ビクビク
結衣「ごめん、でも『2人一緒の布団で寝る』と狭いから」ピト
綾乃「あっ、ヤダ…ご主人様、体くっつけ過ぎ…///」ピクン
結衣「綾乃の体、布団より暖かいよ」
綾乃「///」カァー
結衣「ねぇ、綾乃…」
結衣「今日から、住み込みで働かない?」
結衣「勿論、一緒の布団で寝ろなんて言わないからさぁ」
綾乃「…考えておく///」
翌日
綾乃「おはよう、ご主人様」
結衣「…何か、この時間に綾乃が居ると変な感じがするなぁ」
綾乃「変な感じって何よ!?」
結衣「最近は、綾乃の自転車の音が私の目覚まし代わりだったからね」
綾乃「悪かったわね!どうせ、私の自転車は常時ベルが鳴り続けるオンボロよ!!」
結衣「お題BOX1回分で、十分新しい自転車買えると思うけど」
綾乃「使える物を最後まで使わずに捨てるなんて勿体無いじゃない!?」ガサゴソ
結衣「そうだね、綾乃の言う通りだ」
綾乃「…もう、一夜を共にする以上は無いわよね?」バッ
綾乃「……」クシャ
綾乃「…なっ!?///」ボッ
綾乃「ちょっとぉ!これは幾ら何でも、直接的過ぎじゃないの!?///」カァー
結衣「引いた者はパートナーに胸を揉んでもらう…か」
結衣「女の子の胸を揉むのは初めてかも」
綾乃「い、いいわ!早く触りなさいよ!!///」グイ
結衣「触るじゃなくて、揉むなんだけど」
綾乃「…指を舐めろって書いてあったのに、しゃぶった人が言う事かしらね?」
結衣「……」
フニ
綾乃「ひゃん!?///」ピクン
モミモミ
結衣「なるほど、服やブラの上からでも分かるよ」
綾乃「んっ…あん…な、何がよぉぉ…///」ビクビク
モミモミ
結衣「今まで、同性の胸を揉みたがる女の子の気持ちが分からなかったけど」
結衣「ふふ、今日から私も京子や千歳の仲間入りかな?」
綾乃「くっ…あぁ…も、もう十分でしょ!?///」ビクビク
結衣「ありがとう、綾乃。気持ち良かったよ」パッ
綾乃「はぁはぁはぁはぁ…はぁ///」
昼
綾乃「ご主人様、お題BOXよ!」
結衣「……」
結衣「…えっ?」
結衣「まだ、昼間なんだけど」
綾乃「いいじゃない、家事はちゃんと済ませたわ!」
結衣「…もしかして、綾乃は虐められるのが好きな人なのか?」ボソ
綾乃「今、何か言わなかった!?」
結衣「はい、綾乃の大好きなお題BOX」
綾乃「大好きじゃ無いわよ!?」ガサゴソ
結衣「時々、私の方が綾乃にご奉仕してるんじゃないかと不安になるよ」
綾乃「うるさいわねぇーっ!!///」クシャ
綾乃「…あっ、これはいいかも」
結衣「引いた者がパートナーのマッサージをする…か」
綾乃「初めて、当たりを引いた気分だわ!」
綾乃「うつ伏せになって、ご主人様」
結衣「うん」ペタン
綾乃「腰の辺りに乗るけど、いいわよね?///」
結衣「どうぞ」
ノシ
綾乃「あぁぁ…私、ご主人様の上に乗って…///」ゾクゾク
結衣「綾乃?」
綾乃「な、何でも無いわよ!?///」
綾乃「さぁ、マッサージを始めるわね!」
グッグッ
結衣「んっ…んっ…あっ…気持ちいい…」
綾乃「ちょっとぉ、変な声出さないでよ!!///」カァー
結衣「…変な声って、何?」
綾乃「ななな何って…それは…その…あぁぁぁぁ///」フルフル
結衣「本当、綾乃は何でも楽しめていいね」
夜
トントントン
ザッザッ
綾乃「~♪」
結衣「……」
結衣「綾乃に料理を作って貰うのが当たり前になってるけど」
結衣「冬休みが終われば、また私が自炊するんだよなぁ」
結衣「それどころか、下手をすれば京子のメイドだよ」
結衣「はぁ…」
結衣「……」
結衣「お題BOXって、確か私が引いてもいいんだよな?」
結衣「たまには、私がメイド気分を味わってみるのもいいかも」ガサゴソ
結衣「それで綾乃にお金は入る事だし、誰も困らないよな」バッ
結衣「おぉ…この開く瞬間は、結構ドキドキするかも…」クシャ
結衣「……」
綾乃「夕御飯、出来たわよ」コト
結衣「……」
綾乃「ご主人様?」
結衣「綾乃、これなんだけど」ピラ
綾乃「それ、指令の紙ぃ!?まさか、ご主人様…」
結衣「引いた者がパートナーにご飯を食べさせる、だって」
綾乃「へっ?」
結衣「だからさ、綾乃…」
結衣「口を開けて、あーん…してくれる?」
綾乃「えぇぇぇぇ!?」ガーン
綾乃「私が食べる分、全部あーんな訳ぇぇーっ!?///」
結衣「いや、全部じゃなくてもいいと思うけど」
結衣「って言うか、綾乃が満足するまででいいんだよ!」
綾乃「私が…満足するまで…///」
結衣「ほら、早くしないとご飯冷めちゃう」
綾乃「わ、分かってるわよ!えっと…その…」
綾乃「あーーんっ///」フルフル
結衣「…何か、エロい」
綾乃「ほひゅひんひゃま、ひゃやくぅ…///」
結衣「はいはい」ヒョイ
綾乃「んく…んく…ほいしい///」カァー
結衣「料理自体は、綾乃が作ったんだけどね」
綾乃「もっと…食べさせて貰っても…いいかしら?///」ドキドキ
結衣「ふふ、いいよ。好きなだけ食べさせてあげる」ニコ
ご飯行って来ます
結衣「ごちそうさまでした」
綾乃「お粗末様でした///」ツヤツヤ
結衣「…それで?結局、綾乃は住み込みで働いてくれるの?」
綾乃「ど、どうしよう東照宮///」モジモジ
結衣「ぶふっ」
結衣「…まさかの不意打ちだね」フルフル
綾乃「お題BOXに頼ってもいいかしら?」
結衣「同じ指令はもう出ないんじゃない?」
綾乃「きっかけになれば、何でもいいのよ!」
結衣「…まぁ、止める理由もないか」
綾乃「この際、高難易度の物でも構わないわ…」ガサゴソ
綾乃「私の迷いを断ち切るような、指令よ…」バッ
綾乃「出て頂戴!!」クシャ
綾乃「はわわわわわわわわ///」カタカタ
結衣「プッキー、持って来たけど」
綾乃「ひぃぃぃ!!///」ビク
結衣「…綾乃、そんなにビビらなくても平気だよ」
結衣「指令は『プッキーゲームしろ』ってだけで、キスしろとまでは書いてない」
綾乃「キキキキキキスなんてぇーっ!!///」カァー
結衣「はぁ…」ヒョイ
プスッ
綾乃「んむっ!?」
結衣「あむっ」
プキプキプキプキ…
綾乃「んん、んんんんんん!?///」
プキプキプキプキ…
結衣「……」
チュッ
綾乃「……」
結衣「……」
綾乃「……………」
結衣「………………………っはぁ」
綾乃「///」ポー
結衣「…いつまで、先っぽくわえてるの?」
ーーーーー
綾乃「もう、強引過ぎるわよ!!///」
結衣「…綾乃、何でプッキー折らなかったの?」
綾乃「ご主人様の方こそ、目の前で一度止まったわよね?」
結衣「私はただ、綾乃とならキスしてもいいかなって思っただけだよ///」ポッ
綾乃「私も、ご主人様の唇なら受け入れていいかもって思っただけよ!!///」カァー
結衣「綾乃…///」
綾乃「ご主人…様///」
チュッ
翌日
結衣「おはよう、綾乃」ニコ
綾乃「ご主人様ぁ…///」トローン
結衣「はは、顔が赤いけど昨日の余興?」
綾乃「恥ずかしいの…あまり見つめないで…///」カァー
結衣「口直し(?)に、お題BOXでも引きなよ」
綾乃「…えぇ、そうさせて貰うわ///」ガサゴソ
綾乃「それ!///」モッサリ
結衣「!!」ビク
結衣「ちょっ…綾乃ぉぉ!?」
綾乃「何よ、ご主人様?///」フワフワ
結衣「いち、に…3枚!3枚引いてるよ!!」
綾乃「…えっ?」ヒヤ
モッサリ
綾乃「」サー
結衣「どうするの、2枚はお題BOXの中に戻す?」
綾乃「駄目よ!2つの指令を放棄した事になるわ!!」
結衣「それじゃ、3枚同時にこなすしか無いのか…」
綾乃「まずは、1枚目を開くわね!」クシャ
綾乃「一日中、猫耳カチューシャをつける」
結衣「それは、当たりの部類に入るのかな?」
綾乃「十分恥ずかしいわよ!!///」
綾乃「…気を取り直して、2枚目行くわね!」クシャ
綾乃「一日中、語尾に『にゃん』をつける…ですってぇーっ!?」
結衣「猫尽くしだね、まとめてやれて良かったんじゃない?」
綾乃「全然よくないわ…にゃん!!///」カァー
結衣「危ない!語尾は意外に強敵かも…」
綾乃「3枚目を開く…にゃん!///」クシャ
綾乃「…1時間、首輪をつけ紐をパートナーに持って貰うぅぅ!?」ガーン
結衣「おぉ…最後に犬が混ざっちゃったね…」
お休みなさい
ガチャ
綾乃「猫耳と首輪…着けて来た…にゃん///」モジモジ
結衣「後は紐を私が持って…ふふ、猫メイドの散歩だね」
綾乃「~~~っ///」フルフル
結衣「せっかくだし、そのまま掃除でも始めなよ」
結衣「もうすぐ年越しだし、床に雑巾がけして欲しいかな」
綾乃「えぇぇぇぇぇ!?///」
綾乃「そそそそれじゃ、まるでペットの散歩じゃない!?///」ガーン
結衣「…ごめん。私ちょっと調子に乗り過ぎてたよ、謝る」シュン
綾乃「ご主人様…」
綾乃「わ、分かったわよ!こんなの全校集会の司会と比べれば何て事無いにゃん!!」
結衣「綾乃…」
綾乃「さぁ、私のリードを引きなさいよ!ご主人様!!///」
結衣「うん///」ポッ
フキフキ
綾乃「角は拭き残しの無いよう、念入りにやらないとにゃん」フリフリ
結衣「あぁ…綾乃、無意識にお尻を突き出してる…///」ドキドキ
綾乃「直線は力を込めて、一気に駆け抜けるにゃん!」タッタッタ
結衣「ちょ、綾乃ぉぉ!?」
ビーン
綾乃「はぐぅ!?」ビクン
綾乃「けほっ…けほっ…」
結衣「首輪がついてる事を忘れるなんて、掃除に夢中になり過ぎだよ」
綾乃「ご主人…様…」
綾乃「!!」ブルル
結衣「…綾乃?どうかしたの?」
綾乃「今ので…お股が緩んじゃって…その…///」モジモジ
綾乃「トイレに…行きたい…にゃん///」カァー
結衣「えっ」
結衣「まだ40分くらいあるから、やっぱり待てないよなぁ」
綾乃「…出来るだけ、我慢してみるにゃん」ソワソワ
ーーーーー
フキフキ
綾乃「んっ…んん…まだ…なの?///」モジモジ
結衣「まだまだ、あと30分くらいだよ」
ーーーーー
フキフキ
綾乃「はぁぁ…掃除に集中…出来ないにゃん///」フルフル
結衣「頑張って、残り20分くらいだから」
ーーーーー
結衣「ラスト10分…って、綾乃?」
綾乃「だ…駄目ぇ…あっ…漏れちゃう///」フーフー
結衣「凄い汗…掃除どころか、身動きすら取れなそうだね」
結衣「…もう、我慢しなくていいよ。トイレ、行こうか」
ガチャ
結衣「トイレまでは運んだけど、後は自分で出来るよね?」
綾乃「パ、パンツくらい自分で脱げるにゃん!!///」
結衣「そう?じゃあ、外で待ってるから…」
ハミュ
結衣「あっ、紐が挟まってドアが完全に閉まらない」
綾乃「そそそそれじゃ、音が聞こえちゃうじゃない!?///」カァー
結衣「大丈夫だよ、耳を塞いでるから安心して」
綾乃「ご主人様///」ポッ
綾乃「…分かったわ。私、ご主人様の事を信じるにゃん」フルル
綾乃「んっ…」
※事情により、文字にする事が出来ません
結衣「耳を塞いでても、音が聞こえちゃうよ///」ドキドキ
※本当に残念ですが、事情により(以下同)
結衣「綾乃、よっぽど我慢してたんだなぁ///」ドキドキ
昼
綾乃「掃除が一通り終わったところで、お題BOXにゃん!」
結衣「朝3枚引いたのに、まだ引くの!?」
綾乃「朝は朝よ!それに、もう猫耳にも語尾にも慣れたにゃん!!」
結衣「まぁ、首輪が強力だったから他は霞んじゃうよね」
結衣「いっそのこと、一度に複数枚引くようにすれば?」
綾乃「い、嫌よ!全部高難易度だったら、目も当てられないにゃん!!」ガサゴソ
綾乃「それに、私は指令を1つ1つじっくりこなしたいにゃん!」バッ
綾乃「ご主人様だって、ジュースは混ぜないにゃん?」クシャ
結衣「うん、それぞれで味わった方がいいと思うよ」
綾乃「……」
綾乃「指令は、引いた者がパートナーに膝枕して耳掻きをする…にゃん///」ポッ
結衣「おぉ…これはまた、メイドらしい指令だなぁ」
綾乃「うふふ、何だかお昼の引きはいいにゃん!」
綾乃「さぁ、ご主人様は私の膝に頭を置くにゃん!」ポンポン
結衣「それじゃ、遠慮なく」バフ
綾乃「あっ…///」ピクン
結衣「えっ」
綾乃「な、何でも無いにゃん!!///」カァー
結衣「綾乃…」ジー
綾乃「ご主人…様?///」ドキ
結衣「……」
綾乃「///」
綾乃「ハッ!!」
綾乃「は、早く耳掻きを始めるにゃん!!///」アセアセ
結衣「頼むよ」ゴロン
綾乃「んんっ…///」ピクン
コチョコチョ
結衣「くすぐったいなぁ…///」
綾乃「ご、ごめんなさい!私、人に耳掻きするの初めてで!!」
結衣「違っ、別に下手って言ってるんじゃないよ!」
結衣「…寧ろ、気持ちいいから///」ポッ
綾乃「はぁん…嬉しいにゃん…ご主人様ぁ///」
コチョコチョ
綾乃「左耳は終わったから、次は右耳にゃん」
結衣「うん、今向きを変えるよ」
綾乃「待って、ご主人様!」
結衣「えっ」
綾乃「ふぅ///」
結衣「!!」ビクン
結衣「おぉぉ…///」ゾクゾクゾク
夜
綾乃「何が出るかにゃ?」ガサゴソ
結衣「いつの間にか語尾アレンジしてる!?」ガーン
綾乃「一日中使ってれば、こうもにゃるわよ!」バッ
結衣「それはそうと今日だけで5枚、15万円分引いてるよ」
綾乃「そういえば、お金出てたにゃんね」クシャ
結衣「……」
綾乃「ハッ!!」
綾乃「冗談よ、冗談!忘れて頂戴!!///」アセアセ
結衣「…指令は?」
綾乃「指令!そう、指令よね!指令指令っと///」チラ
綾乃「……」
綾乃「~~~っ///」
結衣「これは…」チラ
結衣「まぁ、そろそろ来る頃とは思ってたけど」
シャー
結衣「……」
ガチャ
綾乃「ご主人…様///」ソロリソロリ
結衣「綾乃、メイド服が濡れないように気をつけてね」
綾乃「きゃあぁぁぁぁぁ!!///」
綾乃「ご主人様、どうしてタオルを巻かないにゃん!?///」カァー
結衣「どうしてって…タオルを巻いてたら『背中を流す』事が出来ないだろ?」
綾乃「それは…そうだけどぉ…///」チラチラ
結衣「前は、綾乃が来るまでに洗っといたから」
綾乃「ままままま前ってぇー!?///」
結衣「…何?私の体、全部洗いたかったの?」
綾乃「ご主人様の体を全部ぅぅ!?///」
結衣「私は別にいいよ?洗った分だけ綺麗になるしね」
綾乃「私の意識…持つかしら?///」クラクラ
ゴシゴシ
綾乃「ご主人様の背中、たくましいにゃん///」ポッ
結衣「それ、私としては結構複雑なんだよなぁ」
綾乃「背中は…洗い終わったにゃん」
綾乃「…次は?」
スク
綾乃「へぇぇ!?」ドキキン
結衣「座ったままじゃ、背中より下が洗いにくいでしょ?」
綾乃「ご主人様の…目の前に…///」ジロジロ
結衣「そんなにお尻をジロジロ見られると、流石に恥ずかしいんだけど///」
綾乃「ジロジロなんて見てないにゃん!!///」カァー
綾乃「と、とにかく再開するにゃん!!」
ゴシゴシ
綾乃「はぁ…柔らかい///」ウットリ
結衣「ちょっ、感想とか言わなくていいから!!///」
クル
結衣「前は、座ったままでも平気だね」ペタン
結衣「……」
結衣「ハッ!!」
綾乃「///」ギラギラ
結衣「うわぁ!?///」サッキュッ
綾乃「ご主人様の胸…侮れないにゃん///」
結衣「向かい合うと、こんな恥ずかしさが増すんだなぁ///」
結衣「私だけ裸で、何だか罰ゲームを受けてるようだよ///」
綾乃「ご主人様、胸を隠してたら洗えないにゃん!」
結衣「はぁ…今更、後悔しても遅いか」
ゴシゴシ
結衣「くっ…んぁ…ふぅぅ///」ビクビク
綾乃「…残るは///」ゴク
結衣「はぁ…はぁ…綾乃…ごめん、そこだけは勘弁して///」
ご飯行って来ます
翌日
綾乃「今日もいつも通り、お題BOX行くわよーっ!」ガサゴソ
綾乃「…あれ?」
結衣「どうしたの、綾乃?」
綾乃「もう指令の紙が3枚しか無ーい!!」
結衣「それじゃ、今日の朝昼晩1枚づつ引いて終わりだね」
綾乃「そんなぁ…」シュン
結衣「そんなぁ…って、綾乃?」
綾乃「正直、もうお題BOX無しの生活は考えられないわ」バッ
結衣「確かに、残り約一週間をこれ無しで過ごすのは寂しいかも」
綾乃「もしかして…私、お題BOXの事…///」クシャ
綾乃「……」
綾乃「///」ボッ
綾乃「ぜ、前言撤回よぉぉーっ!!///」カァー
結衣「一日中、下着を外す…つまり、ノーパンノーブラか」
∧_∧
(・ω・ )
__________(____)___
// ̄ ̄ / ̄ ̄ /\
// ̄ ̄ _ ̄_ノ / \
/  ̄ / /
/ / /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ /
,/__________________\/
___ ∧_∧ ________
// ̄ ̄ ( ・ω・)つ /\
// ̄ ̄ ( ∪ ) l||| / \
/ と_)_) つ て / /
/ ⌒) (⌒ / /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ /
,/__________________\/
ガチャ
綾乃「///」モジモジ
結衣「綾乃、脱いできた?」
綾乃「えぇ、洗濯機の中に入れてもう回してるわよ///」
結衣「そうか」
綾乃「ままままさか、確認なんてしないわよね!?///」
結衣「確認って?」
綾乃「だから、脱いだパンツとブラを預かったりぃ?///」ドキドキ
綾乃「胸を触ったりだとか…その…スカートをめくったりなんて…///」ドキドキ
結衣「して欲しいの?」
綾乃「そ、そんな訳無いでしょーっ!?///」カァー
結衣「はは、確認なんてしないよ」
綾乃「ご主人様、私の事を信頼してくれて…///」ポッ
結衣「そもそも、お題BOX自体が信用の上で成り立ってるんだからさ」ニコ
綾乃「そうよね、だからこそ楽しいのよね!!」
昼
綾乃「残りの2枚にはどんな事が書いてあるのかしらね?」ガサゴソ
結衣「完全にランダムだし、お泊まり首輪お風呂以上は来ないんじゃない?」
綾乃「それ以上のものを指令されて、たまるもんですか!!///」バッ
綾乃「第一、私達はまだキスまでしか…///」クシャ
綾乃「……」
綾乃「……」
綾乃「///」ボヒュン
綾乃「こんな話、するんじゃなかったわーっ!!///」カァー
結衣「どれどれ」チラ
結衣「引いた者がパートナーに飲み物を口移しで飲ませる…か」
結衣「あぁ、これはもう完全にキスするしか無いね」
結衣「…しかも、かなりマニアックな感じの」
綾乃「ご主人様ぁ…///」フルフル
結衣「きっとこれが最難関だからさ、最後の気持ちで頑張ろうよ」
結衣「飲み物は、プカリでいいよね?」カシュッ
結衣「はい、これを口に含んで」
ジュルル
綾乃「……んむっ///」
結衣「いいよ…綾乃、来て…」
綾乃「ん…んんっ…ん…ん…///」ソー
チュッ
結衣「……」
綾乃「……」
綾乃「…んっ?」
チュウゥゥゥゥゥッ
綾乃「んんん!?んんんんんんんんんっ!?」ビククン
結衣「んっ…んっ…んっ………っはぁ」
結衣「ごちそうさまでした///」
綾乃「はぁはぁはぁはぁ…ご、ご主人様ぁぁ///」ウットリ
夜
綾乃「いよいよ、最後の1枚を引く時が来たわね!」
結衣「ねぇ、綾乃…」サワ
綾乃「!!」ビク
綾乃「ごごごご主人様!?///」カァー
結衣「最後の1枚はさ、2人で一緒に引こう!」
綾乃「い、いいけど…指令がややこしい事にならないかしら?」
結衣「そんなの、引いてから考えればいいよ」
結衣「いつも内容は曖昧だし、きっと何とかなるから」
結衣「とにかく、最後の1枚は綾乃と一緒に引きたいんだよ!」
綾乃「…ご主人様///」ポッ
結衣「行くよ、綾乃!」ガサ
綾乃「いいわよ、ご主人様!///」ゴソ
2人「「せーーのっ!!」」
バッ
結衣「……」
綾乃「……」
結衣「…開くよ?」ドキドキ
綾乃「えぇ…」ドキドキ
クチャ
結衣「…引いた者が」
綾乃「パートナーに…」
『抱きしめて貰う』
結衣「…つまり、お互いを抱きしめ合えばいいのかな?」
綾乃「最後の最後で当たりを引けたわね」
結衣「いや、指令に当たりも外れも無かったんだよ!」
結衣「例えば、一番最初に引いたキスを今引けば大当たりだし」
結衣「これを最初に引いてたら、きっと外れだったんだと思う」
綾乃「2人の心次第って事?」
結衣「そうだよ、綾乃…愛してる///」ソッ
綾乃「ご主人…様///」
結衣「結衣でいい」
綾乃「駄目よ…契約違反になっちゃう…///」
結衣「契約なんて、もういらないよ!綾乃は私が貰うから!!」
綾乃「ご主人…結衣///」
結衣「ふふ、契約違反だね」
結衣「さぁ、メイドは終わりだよ」
結衣「メイド服を脱いで、綾乃」
綾乃「分かったわ、結衣///」
パササ
結衣「綺麗だ」ギュッ
綾乃「やだ、恥ずかしい///」
結衣「ほら、綾乃も私を抱きしめて」
綾乃「結衣…///」
ギュッ
それから
ガラ
綾乃「生徒会副会長、船見綾乃参上!!」
京子「ぶぅぅーーっ!!」
結衣「…綾乃?こんな昼休みにどうしたの?」
綾乃「どうしたもこうしたも、私は結衣に会いに来ただけよ!」
京子「はっ?えっ?えっ?えっ?えっ?」
綾乃「としのぉーきょーこぉぉーーっ!!」
京子「は、はぃぃぃぃぃ!!」ビク
綾乃「結衣の隣に座るなんて、罰金バッキンガムなんだからね!!」
結衣「そんなに嫉妬しなくても、家で好きなだけ構ってあげるから///」ポッ
綾乃「んもぅ、学校でそういう事言うんじゃないわよぉ///」クネクネ
京子「……」
京子「…新学期が始まると、そこはパラレルワールドでした」
お わ り !
お ま け
綾乃「このメイド服は返した方がいいわよね?」
結衣「…返すって、どこにだよ?」
綾乃「あなたのお父様の所よ」
結衣「!!」ビク
結衣「それは絶対、駄目だ!」
綾乃「駄目って…それじゃ、一体どうするのよ?」
結衣「私が買い取るから!!」
綾乃「…えっ?えぇぇぇぇぇ!?///」
綾乃「結衣、あなた私が着たメイド服が欲しい訳ぇ!?///」
結衣「欲しいよ、それには私達の思い出が沢山詰まってるから」
綾乃「結衣…///」ポッ
綾乃「分かったわ。これは、あなたに預けて置くわね///」
結衣(…ふふ、これで今日から綾乃の匂いが嗅ぎ放題だよ)
お わ り !!
/.:.:.:./ :.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\.:.、:::. :.:.:.:.ヽ
. / .:.:.:.:./:.:.:::/.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ::\:.. :.:.:.:.:.
/.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:::/ .::::. .:.:.:.:.:.:ト、:.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V:∧::::.:.:.:.:.:.
. //.:.::::.:.:.;.i:.:/:/ !::::::::. .:.:.:.:.ハ ∨::. .:.:.}.:.:.:.:.:.:.:V:∧:::::.:.:.:.:',
/´ .:.:.::::{:.:/ |/斗 匕:{:::::. .:.:.刈 ∨::. :.′.:.:.:.:.:.:.::::::}::::::.:.:.:.:}
. {.:.::::::Vミ.\ヾ人八::::::. / \}/}:/ .:.:.:.:.:.:.:.: i:::/:::::.:.:.:.:.:
';:::::::::} ヽ_ヽ、_i \/ __,;―'彡`j八.:.:.:.:.:.:.:i:/::::::.:.:.:.:.;′
. 〉:::::::} `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-― }i .:.:.:.:.:.:.:i':::::::.:::::.:.;′
/:.:.\j/;'(( ,;/ '~ ゛  ̄`;)"ヾ リ.:.:.:.:.:.:::::::::::::.::::.:/
{:.:.:.:.:.:.:.:./ ,|| i| ._ _-i |.ト廴彡'.:.::::/::::::::::.i:.:/ ./ / / | _|_ ― // ̄7l l _|_
\:.:.:./、(( _゛_i__`' (({.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::|/ _/| _/| / | | ― / \/ | ―――
`¨|i.:.:.:::|| i` - -、` i ノノ乂:::::/ :::::::::::::::| | | / .| 丿 _/ / 丿
|i.:.:.: )) '--、_`7 ((≧=ァ´.::|:::::::::::::::::|
リ:.:.:::Y `-- " ))v}:/.:.::::::|:::::::::::::::::|
. /.:.:.:::::::ヽ、 ノノ/ア.:.:::::::::|::::::::::::::::|
{.:.:.::::::://ヽヽ、___,;:::///.:.:.::::::人::::::::::::::::::|
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません