ルーク「さっきからそう言ってる。何度も言わせるな」
ガイ「あぁ…すまない…なんか口調とか違うっていうか…お前の部屋が随分と片付いてるもんだからな」
ルーク「散らかった部屋を片付けただけだ」
ガイ「そ、そうなんだが…お前いつもは片付けなんかしないだろ?なんかあったのか?」
ルーク「気分だ!」
ルーク「父上と母上はどこだ?」
ガイ「自室に居るはずだが」
ルーク「わかった。礼を言う」スタスタ
ガイ「お、おう…」(礼を言う!?)
ガイ「なぁルーク!」
ルーク「何だ?」
ガイ「お前何か変なもん食ったか?それかヴァン謡将にゲンコツ食らったとか」
ルーク「俺がそんな事するワケないだろう!ヴァン……師匠の剣も直撃なんぞ受けん!」
ガイ「そうか……」チラッ
ルーク「」(バレたってのか!?チッ!!あの劣化レプリカが!!どこまで俺の面を汚せば気が済む!!)
ファブレ夫妻の部屋
コンコンコン
シュザンヌ「あら?お客様?」
公爵「誰だ?」
ルーク「ルークです」
公爵「ルークか。入りなさい」
ガチャ
ルーク「失礼します」(父上……母上……)
公爵「何の用だ?」
ルーク「……いえ、特に用はありません」
公爵「なら部屋に戻りなさい。今日らシュザンヌの体調が良くないのだ、身体に障るやもしれん。お前も不用意に出歩くな」
ルーク「すみません……」
シュザンヌ「あなた…そんな言い方をしなくても。私は大丈夫ですよ。ルーク、こっちにいらっしゃい」
ルーク「母上……」
ルーク「母上、御身体は本当に大丈夫なのですか?」
シュザンヌ「ええ、ルークの顔を見ていたら元気がでましたよ!」
公爵「ルーク、今日はヴァン謡将がお出でになる。私は先に談話室に行ってるのでお前も後で来るように」
ルーク「わかりました」(ヴァンだと!?まさかバレたりしねぇだろうな?)
シュザンヌ「ごほっ…ごほっ……」
ルーク「母上!?」
シュザンヌ「少し咳が出ただけよ。あなたはいつもヴァン謡将の稽古を楽しみにしてるでしょう?行ってらっしゃい」
ルーク「わかりました。お大事に」
談話室
ルーク「失礼します」
公爵「来たか。そこに座りなさい」
ルーク「はい」
ヴァン「久しぶりだな。ルークよ」
ルーク「お久しぶりです。ヴァン謡将」(チッ…ぬけぬけと、この悪党が!昨日会ったばっかりだろうが!)
ヴァン「?」(何か変だ…)
公爵「それで、報告があると聞いておりましたが」
ヴァン「先日から導師イオンの行方がわからなくなっておりまして、私は捜索でしばらくはバチカルには来ることができないのです。」
ルーク(イオン…7番目のヤツか……)
ヴァン「そういことでルークよ、しばらくは稽古に付き合えんのだ。そのかわり今日はたっぷりと付き合うぞ」
ルーク「はい。ありがとうごさいます。」
公爵「ものわかりがいいな…」
ヴァン(何か違う……)
中庭
ルーク「ペール!」
ペール「おぉ、これはこれはルーク様」
ガイ「あれ?ヴァン謡将の稽古じゃなかったのか?」
ルーク「今父上と話している、後で来るだろう。待ってる間に草むしりを手伝う」
ペール、ガイ「!!??」
ルーク「なんだ?」
ペール「ありがたきお言葉ですが……」
ガイ「事件の予感がする……」
ルーク「………いいから手伝う」(あのレプリカ……)
ルーク「……」ブチ ブチ ブチ
ペール「……」ブチ ブチ ブチ
ガイ「なぁ、ルーク……」ブチ ブチ
ルーク「なんだ?」ブチ ブチ ブチ
ガイ「何かあったのか?」ブチ ブチ ブチ
ルーク「何か無いと俺が草むしりできないのか?」ブチ ブチ ブチ
ガイ「いや、そうは言ってないんだがな」
ルーク「なら手を止めずにさっさとやれ。グズが」ブチ ブチ ブチ
ブチブチブチブチブチブチ
ルーク「あらかた終わったな」
ペール「ルーク様が手伝ってくれたので早く終わりましたよ。ありがとうございます」
ルーク「自分の家だから当然だ」
ヴァン「ルーク待たせたな」
ガイ「おっと、剣の師匠が来たな。俺は見学させてもらおうか」
ルーク「」(あの面一発かましてやる…)つ木刀
ヴァン「……」(おかしい……レプリカルークはもっと喜ぶはずだが……まさか…)
ルーク「早く始めましょう……師匠」つ木刀
ヴァン「うむ、手加減はせんぞ!ルーク!」(やはり……)つ木刀
ルーク「うぉぉぉ!!!!」つ木刀
ビシバシビシバシ
ヴァン「何のつもりだ!!ルークはどこだ!?」ぼそぼそ
ルーク「寝ぼけんじゃねぇ!ルークなら目の前にいるじゃねぇか!!」ぼそぼそ
ヴァン「劣化レプリカはどこだと聞いている!!!」ぼそぼそ
ルーク「さぁな!!双牙斬!!!」
ヴァン「甘い!!!」
ルーク「なに!?」
ヴァン「穿衝波!!!!」ぶぉん!!
ルーク「ぐわぁぁ」どてっ
ガイ「おいおい、いつもより激しいんしゃないですか?ヴァン謡将?」
ヴァン「どうした?そんなものか?アッ……ルークよ」
ルーク「……」イラッ
ルーク「………」ゴゴゴゴゴ
ヴァン「ん?」
ルーク「雷雲よ、我が刃となり。敵を貫け!!!」
ヴァン「え!ちょっ!おまっ」
ルーク「サンダァァァァブレェェェェェド!!!!!!!!」
ガイ「うわあぁ逃げろぉぉぉぉぉ!!!!!!」
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