レイトン教授と汚いブリーフ (45)

レイトン「ふんふん……またロンドンで怪事件か……」ズズズ

ルーク「先生、前から言ってますけどブリーフ一枚でティータイムを楽しむのはやめて下さい」

レイトン「何言ってんだルーク。これはアロマのためのサービスでもあってだね」

アロマ「先生、見苦しいです。服を着てください」

レイトン「またまたそんなこと言って……。ホントは嬉し恥ずかしみたいなそんなきぶ」

ルーク「汚いんですよ」

レイトン「」

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レイトン「え……聞き間違いだよね? 僕のブリーフが汚いだなんてそんな」アセアセ

アロマ「汚いです」

ルーク「先生、もう一度いいます。汚いんですよ」

レイトン「」

アロマ「何か月履いてんですか。と言うかお風呂には毎日入るのに、脱いだ奴をまた履くってどんな神経してんですか」

レイトン「わ、話題を変えようか! エウレカのレントンってさ」アセアセ

ルーク「毎日見てるせいで気づいてないかもしれませんが、先生のブリーフ、山吹色に黄ばんでますよ」

アロマ「あと臭いんですよ。よくそんなんで紅茶の香りがどうとか言えますね」

ルーク「頭大丈夫ですか?」

レイトン「エウレカアアアアアアアアアアア!!!!!」

アロマ「」キーン

ルーク「」キーン

レイトン「はぁっ……はぁっ……」ポロポロ

アロマ「うるさいんですよ、いきなり。殺されたいんですか」ゴチン

レイトン「」シクシク

ルーク「先生、僕たちは先生のためを思って言ってるんです。そんなんじゃ出会い頭に殺されたって文句言えませんよ」

レイトン「文句くらい言えるよ! っていうか朝から何なんだよ君たち! 僕を傷つけて楽しいかよ!」シクシク

アロマ「別に傷つけたくて言ってるんじゃないです。さっさとパンツ替えて服を着ろって言ってるんです」ゴチン

レイトン「ゲンコツはやめてよ!」シクシク


***

市場

ルーク「すみません、先生。まさかブリーフ一枚しか持ってないとは思わなくて……」スタスタ

レイトン「分かればいいんだよ、ルーク。僕もそろそろ買わなきゃと思ってたからね。踏ん切りがついたよ」スタスタ

アロマ「ノーパンで買い物とかありえないです、先生」スタスタ

ルーク「気持ち悪いです、先生」スタスタ

レイトン「」シクシク


***

セカンドストリート

レイトン「おお、色々あるなぁ……」

アロマ「何でよりによって古着をチョイスするんですか」

ルーク「全部黄ばんでますね」

レイトン「使い古されたブリーフは肌にしっかり馴染むんだよ(持論)」

アロマ「これを売りに来た奴の神経を疑うわ」

レイトン「これ、試着してもいいかな?」

店員「ダメです」


ルーク「あ、先生。このトランクスとかいいんじゃないですか? 英国紳士っぽいですよ」


レイトン「うーん……じゃあこっちのあまり黄ばんでない方のブリーフは?」

店員「ダメです」


アロマ「このボクサーパンツなんかもかっこいいと思いますよ、先生」


レイトン「ならどのブリーフなら試着OKだって言うんだい!」

アロマ「聞けよ」ゴチン

ルーク「試着なんかしなくても、だいたいでサイズが分かるじゃないですか」

レイトン「表面から見ただけでは謎は解決しないよ、ルーク。例えば私のイチモツ。今は英国紳士だけど、果たして狂戦士になった時に収まりきるかどうか……」

アロマ「このパンツのSってありますか?」

レイトン「決めつけないでよ、知らないくせに!」シクシク


***

ルーク「結局買わなかったですね」スタスタ

アロマ「適当に買ってさっさと履いてください。気持ち悪くないんですか」スタスタ

レイトン「いや、むしろ程よくズボンに擦れて気持ちいい」スタスタ

ルーク「あそこのしまむらに入ってみましょう」スタスタ


***

しまむら

レイトン「うーん……これも違うなぁ……」

アロマ「違わないです。普通の清潔なブリーフです」

レイトン「よく見てごらん。不自然に白すぎると思わないかい?」

ルーク「思いません。むしろ自然です」

アロマ「どこからどう見ても普通の白さです」

レイトン「ここで僕からなぞなぞを出そう。ここにある五枚のブリーフ。これを履いて五年間過ごさなければならなくなった」

ルーク「先生、なぞなぞの設定が汚いです」

レイトン「最もブリーフの状態をきれいに保つにはどういう履き方をしたらいいだろうか? 勿論、一度はいたブリーフをもう一度履くことはできないよ」

アロマ「なにが勿論なんですか。着回しは普通じゃないんですか」

ルーク「分かりました、先生。二枚を重ねて履くんです。一日経ったら内側の方は足に引っかけたまま股から外し、手洗いして乾かしている間にもう一方を履く。その繰り返しで新品のブリーフが三枚残ります」

レイトン「いや、答えは“一枚だけ五年間履く”だ。新品のブリーフが4枚残るからね」

ルーク「汚いです、先生」

レイトン「それはこのなぞなぞが卑怯という意味かい?」

ルーク「いえ、純粋に汚いです」


***

アロマ「何が不満なんですか。あの汚物に比べればどれも捨てがたい最高のブリーフだったじゃないですか」スタスタ

レイトン「汚物ってそんな……」スタスタ

ルーク「あの汚物はどこで買ったやつなんですか?」スタスタ

レイトン「あれはオーダーメードなんだよ。腰のあたりに刺繍まで入れてくれてね。おかげでロンドン下痢事件のときも失くさずに済んだんだ」スタスタ

アロマ「なにその事件、すっごい気になる」スタスタ

ルーク「とりあえず作ってくれた店に行ってみましょう」スタスタ


***

仕立屋“履き心地”


カランカランカラン

女主人「いらっしゃい」

レイトン「やあ」

女主人「あらあら、レイトンさん。久しぶりね」ニコニコ

レイトン「またブリーフを作ってもらいたくてね」

女主人「前作ったのはどうだった?」

レイトン「最高だったよ。僕の巨大な息子を優しく包んでくれるブリーフを作れるのはあなたしかいない」

女主人「ふふふ、巨大だなんて嘘ばっかり」

レイトン「う、嘘じゃないさ!」アセアセ

ルーク(気さくな人ですね。とても美人だし)ヒソヒソ

アロマ(この人目当てで来たのかもしれないわね)ヒソヒソ

女主人「さっそく寸法を測るわね。ズボンを脱いでもらえる?」

レイトン「もちろん。英国紳士としてはね」カチャカチャ

アロマ「」ゴチン

ルーク「ちょ、ちょっと奥の部屋借りますね」ズルズル つレイトン

女主人「?」


***

女主人「ふんふん、ヒップは90と……」

レイトン(いつの間に僕は子供用のブリーフを履いていたんだろう……)

ルーク(僕のを履かせるなんてひどいですよ)ヒソヒソ シクシク

アロマ(仕方ないじゃない、私のを履かせるわけにはいかないんだから)ヒソヒソ

女主人「じゃああそこの英国紳士時と狂戦士時のサイズを教えてもらえるかしら」

レイトン「測ってもらっても僕は構いませんよ」

女主人「いえ、汚いんで」

レイトン「恥ずかしいとかじゃなくて?」

女主人「ええ、汚いんで」

レイトン「うろ覚えだけど、英国紳士時は13㎝、狂戦士時は20㎝くらいだったかな」

女主人「大きいですね。でも見栄張って大きく作ったら股間部がだるんだるんになっちゃいますよ」

レイトン「あー、思い出した。英国紳士時が3㎝で狂戦士時は7㎝だった」

女主人「3、7と……」

女主人「じゃあ出来上がり次第、お電話致しますね」

レイトン「出来上がらなくても一人の夜が寂しくなったらいつでも電話するといいよ。ぼくの7cm砲はいつでも装填してるからね」

ルーク「先生、哀しいです」

アロマ「次なんか喋ったら蹴り飛ばしますよ」コキン

レイトン「痛たた! もう蹴ってる! それも大事なとこ!」ピョンピョン


***

レイトン「とりあえず注文もしたし、あとは出来上がるのを待つばかりだ」スタスタ

ルーク「出来上がるまで僕のを履いてるつもりですか」スタスタ

アロマ「ていうか一着しか頼まなかったでしょう! また何か月も履きつづけるつもりですか!」スタスタ

レイトン「オーダーメイドは高いんだよ。それこそこの間行った風俗店のようにね」スタスタ

ルーク「いくら良かったからって、家でもベッドマットに向って腰振るのはやめて下さい。哀しくて眠れないです」スタスタ

レイトン「み、見てたのか!」///

アロマ「ギシギシうるさいんですよ。そんなに元気が有り余ってんなら外で野犬とでもやっててください」スタスタ

レイトン(ルーク、どうして今日のアロマはあんなにツンツンしてるのだろうか? もしかしてやきもちってやつかな……)ヒソヒソ

ルーク(よく分かりませんが、先生を軽蔑してるのだけは確かです)ヒソヒソ

レイトン「ハッ! 床オナするくらいなら私を襲えという暗号だったのかも!」

アロマ「んなわけねえでしょうが」コキン

レイトン「うう……」ピョンピョン


ルーク「話はパンツに戻りますけど、安いのも何枚か買ったらどうです? 特別な日だけ上質なブリーフを履く、みたいな」

レイトン「うん、それはいいね。履いた時の喜びも増すだろう」ピョンピョン


***

一か月後

ルーク「あれから先生、毎日パンツを洗濯に出すようになりましたね」

アロマ「う、うん……」

ルーク「どうしたんですか? 浮かない顔して」

アロマ「……。あれから不可解な現象が起こるようになったの……」

ルーク「不可解な現象?」

アロマ「朝早く起きてみると何故か先生のブリーフが洗濯籠に入っているの。……夜のうちは無かったのに。最初は先生が起きたのかと思ったけど、先生はまだ寝ているようだったわ」

ルーク「つまり寝ているの先生のブリーフが何者かによって籠に放り込まれたと……」

アロマ「誰が、一体何のために……」

ルーク「何か手がかりになりそうなものはないんですか?」

アロマ「これが先生のブリーフなんだけど」パフッ

ルーク「コレはもちろん洗濯……」

アロマ「前よ」

ルーク「うへえ、汚い」

アロマ「不自然なのは、まるでボンドでもかけたかのようにカピカピになってるところね」

ルーク「何となく生臭いのも気になります」

アロマ「とりあえず今夜、洗濯籠の周りに隠れて見張ってみましょう」


***

真夜中

レイトン「……うーん……むにゃむにゃ……」zzz

ルーク「よく寝てますね」

アロマ「これは朝まで起きそうにないわね。やっぱり誰かが先生のタンスを開けてイタズラしているのかしら」

ルーク「そんなことをして何の利益が……」

レイトン「……うう……ポール……だめだよそんな……」zzz

ルーク「!」

アロマ「……寝言ね」




レイトン「……そんなことをしてはいけないんだ……」zzz

ルーク「夢の中でもドン・ポールと戦っているようですね」






レイトン「……そんなおっきいの、入るわけないよ……」/// zzz

アロマ「」



レイトン「……うう……お腹が揺さぶられる……もうお尻はだめなのに……」/// zzz

ルーク「」




レイトン「……僕ももうダメだぁ……」ドピュウビュルルルルル /// zzz


ルーク「」

アロマ「」










レイトン「……。なんかブリーフが冷たいな……」モゾモゾ

レイトン「また夢精しちゃったよ」スタスタ




レイトン「手洗いするのめんどくさいからこのまま籠に入れちゃえ」ポイ




レイトン「さーてもう一眠り……」フアアア

アロマ「自分で洗えやあああああ!」

おしまい

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