モバP「おや?ここはどこだろう?」 (11)

晶葉「やった・・・ついにやったぞ!!」

P「?」

卯月「プロデューサー!!」

凛「よかった・・・・よかった・・・」

未央「うわああ~ん」

P「なんだなんだお前ら、そんな抱きつかなくてもどこにも行かないぞ」

茄子「どこもおかしな所はありませんか・・・?」

P「おう、なんともないぞ元気そのものだ」

P「というかお前らみんな仕事はどうしたんだ?この部屋にざっと百人以上居る気がするんだが・・・」

まゆ「今日はおやすみ・・・なんですよ・・・」

P「そうかそうか、もうどうしたんだまゆ・・・・ほら泣かない泣かない」

まゆ「・・・・っ」

P「ぐええっくるしい!!そんな思い切り抱きつくな」

まゆ「もう・・・どこにも行きませんか?ずっと一緒ですか・・・?」

P「おう、お前らさびしんぼだし、トップアイドルにしてやらなきゃいけないからな」

P「そういえば幸子はどうした?存在感の塊のあいつがここに居ないなんて珍しいな」

凛「ああ、幸子なら仕事だよ」

P「おお、偉いな幸子は!お前らも見習わなきゃダメだぞ!」

凛「うん、そうする」

P「じゃあそろそろ俺の膝から頭をどけてくれ、野郎の膝枕なんて誰得だろうに」

凛「やだ、功労者の役得だよ」

P「なんのことやら」

晶葉「そうだったな、幸子にも連絡してやらなければ」

監督「おつかれちゃーん」

幸子「ありがとうございました!!」

スタッフ「輿水さん、この次の撮影ですけど」

幸子「五分後ですね?すぐ移動します」

スタッフ「いや、さすがに休んだほうが・・・」

幸子「いえ、行きます」

幸子「あ、電話・・・池袋さんから・・・」

晶葉『幸子』

幸子「わかってます、いくら要るんですか?」

晶葉『いや、そういう話じゃない』

幸子「じゃあスケジュールを考えなおせですか?そんなことを言う暇があるなら電話寄越す前に先に進めて下さい」

晶葉『それも違う、いい話しをしようじゃないか』

幸子「大きな仕事でもとれたんですか?だったら撮影を取りやめてすぐに向かいますけど」

晶葉『いや、お前がこれまで寝る暇もないほど働いて多額の投資をしてくれていたのは皆の知るところだ、本当はお前に一番に知らせるべきだったんだが』

幸子「もったいぶらないでもらえますか、時間ないので」

晶葉『すまん、私も所詮人の子だな、舞い上がってすっかり忘れていた・・・プロデューサーが』


スタッフ「輿水さん、次の撮影、やっぱりやめ・・・あれ?輿水さんどこ行くんですか?輿水さーん!!」

幸子「はぁはぁはぁ」

P「よお」

幸子「あ・・・あ・・・・」

P「何だ幸子エクステか?ロングも似合うな」

幸子「・・・っ」

P「だからなんで皆俺に会う度飛びついてくるんだ!!」

幸子「うわああああああああああんっ」

P「えっ!?どうした幸子!!」

幸子「つらかったよぉ・・・・こわかったよぉ・・・・」

P「なんだなんだ、お仕事うまく行かなかったのか?よしよし」

幸子「いっぱいおこられて・・・いっぱいいじわるいわれて・・・つかれたよぉ」

P「うんうん、がんばったがんばった」

幸子「ボク・・・がんばりましたか?ほめてくれますか・・・?」

P「もちろん、幸子は頑張りやさんだからな!俺が褒めないわけが無い」

幸子「ぐすっ・・・ずっと聞きたかった・・・」

P「ん?」

幸子「ずっと、褒めてもらいたかったんです・・・」

P「オーバーだなぁ」

幸子「ボク、もう離れませんから」

P「わかったわかった、はははっコアラみたいだな」

幸子「うるさいです・・・えへへ」

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