ジャン「何だこのリモコン?」(65)

ジャン「押してみるか」ポチッ

ジャン「?何も起こらないな……」

マルコ「あれ、何そのリモコン?」

ジャン「おお、マルコか」

ジャン「ここに落ちてたから拾ってみたんだが」

ジャン「何かボタンが1つしかないんだよ」

ジャン「ほら」ポチッ

シュンッ

ジャン「………………………えっ」

ジャン「マルコ?」キョロキョロ

シーン

ジャン「マルコが………消えた?」

ジャン「…………」ジーッ

ジャン「(アルミンの座学の本に向けて……)」ポチッ

シュンッ

ジャン「き……消えた……!」

ジャン「このリモコンを向けてこのボタンを押すと」

ジャン「向けたものが消えるっていうのか!?」

ジャン「(張り紙、白いチョーク、チョークの粉……)」ポチポチポチ


ジャン「すげえ……全部消えた!」

ジャン「これ、何でも消えるのか!?」キラキラ

ジャン「………………」

ジャン「消えたものって、戻せないのか?」ジーッ

ジャン「ボタンはひとつしかない………」

ジャン「………………マルコ」

ジャン「俺、何やってんだよ……」ハァ

ジャン「一番最初に一番大事な仲間を消しちまった……」

エレン「ジャン、何だそのリモコン?」スタスタ

ジャン「死に急ぎ野郎か……」

ジャン「(待て、今なら消せるぞ……こいつをこのリモコンで!)」ジーッ

エレン「それ貸せよ!」グイッ

ジャン「あっ」パッ

エレン「ん?このボタン何だ?」ポチッ

シュンッ

ジャン「おいおい、お前むやみに押すんじゃねえよ!」アセアセ

エレン「な………何だ今の?」

エレン「アルミンが最近読んでる『巨人の地球』が消えた……?」

ジャン「そのリモコンは……とにかく返せ」ホラホラ

エレン「」ポチッ

シュンッ

ジャン「おいっ!人の話聞いてんのか!?」

エレン「すげえ……すげえぞジャン!アルミンの参考書も消えた!」キラキラ

ジャン「頼む、話を聞いてくれ……」

ああなんだよかったジャン消されないででも消されそうだもし消されたらコミックスのエレンの顔すべて赤ペンで塗りつぶす

>>7う、うん、よかった


ジャン「このリモコンを向けると」

ジャン「ボタンを押すことで消えるみたいだ」

エレン「何でも消えるのか?」

ジャン「多分な」

エレン「……………ジャンも?」ヒョイッ

ジャン「ああ、だってマルコ………っておい!俺に向けんな!」アセアセ

エレン「冗談だよ、俺は仲間を消したりなんて絶対にしないぜ」ニコッ

ジャン「(マルコ本当にすまん、俺どうしたらいい)」ウルッ

ジャン「なあ……エレン、その……マルコを……俺……」

エレン「あ?」

ジャン「(俺はマルコを消しちまった、マルコを、マルコを!)」

ジャン「………いや、何でもねえ」

エレン「そうか?」

ジャン「………エレン、そのリモコンお前に譲るわ」

エレン「えっ!?いいのか?」キラキラ

ジャン「ああ、俺なんかが持ってたらまた………」

ジャン「(そうだ、どうせろくでもないことに使うだけだ)」

ジャン「(エレンを消そうとか、きっとまた考えちまう)」

ジャン「俺はまだまだ心が弱ェから、そんなの持っていられねえよ……」

エレン「分かった、俺が責任持ってこれを使うぜ!」

エレン「じゃあな、ジャン!」タタタタ


ジャン「…………………えっ、使う?」



アルミン「え!?」

ライナー「どうかしたのか?」

アルミン「机に置いておいたはずの僕の座学の本がないんだ!」

アルミン「あああああ!巨人の地球もない!!!」

アルミン「そんなぁ………」ガックリ

ライナー「誰かが使ってるんじゃないか?」

アルミン「うわぁぁ……うわぁあ……」ズーン

ライナー「こりゃ駄目だ聞こえてない」


エレン「何を消そうかな……」

エレン「……ナイルのポスター」ポチッ

シュンッ

エレン「消えたwwww」ルンルン


アルミン「ジャン、マルコ知らない?」

ジャン「えっ……し、知らねねね」アセアセ

ジャン「(アルミン、俺にマルコのことを聞くってことは)」

ジャン「(俺がマルコを消したこと知ってるんじゃ……!?)」ガタガタ

アルミン「なんか今日見かけないんだ」

アルミン「さっき、ジャンに話があるとか言っていなくなったきりだよ」

ジャン「そ、そうなのか?へえ知らねえな」アセアセ

アルミン「え?何でそんなに汗かいてるの?」

ジャン「いやほら、今日暑くてよ、あっちぃいいい」パタパタ

アルミン「まあいいや、マルコ見かけたら僕が用があるって伝えて!」タタタ

ジャン「お、おう!(ふう乗りきった……)」


アルミン「(マルコどこにいるんだろう?)」

アルミン「(ジャンと一緒にいると思ったんだけどなあ)」ウーン

それからエレンは、寮のゴミ、虫、ほこりを消したり……

ダズ「オロロロロロロロロロロロロロ」ベチャチャチャ

クリスタ「大丈夫!?」

エレン「(汚いな、それっ)」ポチッ

シュンッ

クリスタ「え……!?」

ダズ「!?」

クリスタ「(す、吸い込んだ?ダズ?)」ポカーン

ダズ「(俺、飲み込んだのか?え!?)」ウップ

エレン「(誰も俺が消したなんて思ってないみたいだなー)」ヘヘン

様々なものを消していった……

そして、トロスト区奪還戦で
壁の穴をふさいでなんやかんやで調査兵団になったエレン達であった。


エレン「(そういやジャンにもらって一週間くらいしてから)」

ジャン「(使わなくなってたな、このリモコン)」ジーッ

消えたのか?移動したのか?

エレン「(消すって言っても、特に消すもの無いんだよなあ……)」

エレン「(何かあったっけ……)」

エレン「(…………あ!あった!消すもの!)」

エレン「(何でもっと早く気づかなかったんだ……!)」


エレン「ジャン」

ジャン「よ、エレン」

エレン「お前、結局調査兵団になったんだな」

ジャン「ああ……俺は今何をすべきか分かったんだ」

エレン「そっか、頑張ろうな!」ニコッ

ジャン「おう!」ニコッ

ジャン「…………ところで、お前そのリモコン」

エレン「あ?ああ、久しぶりに消すものが見つかったんだ」

ジャン「え?」

ミカサ「エレン!」ダダダ

エレン「ああ、またミカサか」

ミカサ「ちゃんと食べてる?あのチビに何かされてない?大丈夫?」

ミカサ「あのチビには、私がいつか報いを………!」

エレン「大丈夫だって、いちいち母さんみたいなこと言うなよ」

エレン「調査兵団にもなって恥ずかしいだろ?」

ミカサ「でも心配で……エレン」

ジャン「(ああもう、目の前でいちゃいちゃしやがってフーフー)」ボウヨミ

エレン「(はあ、この歳でこういうことされると正直鬱陶しいんだよな)」

エレン「ミカサ、俺はジャンと話があるから向こう行っててくれないか?」

ミカサ「そう……?でも……!」

エレン「………………消そうかな」ボソッ

ジャン「は、はあ!?」

エレン「冗談だって」

ジャン「はは、そりゃ笑えねぇな……ておい!ふざけんなよテメェ!」

エレン「離せよ破けちゃうだろーがっ」ポチッ

エレン「あっ」シュンッ

ジャン「うわっ何押してんだ!」アセアセ


ハンジ「ぎゃあああああああああ!!」


エレン「何が消えたんだ?」アセアセ

ジャン「分からねえ……」キョロキョロ

ミカサ「?」

エレン「ああ何でもねえよ、行くぞジャン」グイ

ジャン「いて、ひっぱるんじゃねーよ!」



エレン「それで俺さ、このリモコンをこれから有効活用するんだ」

ジャン「有効活用?」

エレン「そう、これはどんなものでも消せるんだろ?」

エレン「なら、巨人を消せばいいと思わないか!?」

ジャン「………ああなるほどな!全然気づかなかったぜ!」

エレン「これがあれば、人類の勝利も夢じゃねえ」

エレン「俺は、このリモコンで駆逐してやる……一匹残らず!」

ジャン「ああ、頼むぞエレン!」

ジャン「だが巨人を消すことって出来るのか?」

ジャン「巨人には案外通用しないかもしれないぜ」

エレン「確かにな……でもやってみる価値はあるだろ?」

ジャン「まあな………」

ごめん寝ます

読んでくれてる方、
ありがとうございました

すみません、しばらく書けなかった
支援ありがとう

そしてここでいちおう訂正

>>17
ジャン「(使わなくなってたな、このリモコン)」

ジャンではなく、エレンです
失礼いたしました

モブ兵「大変だ!ソニーとビーンが消えたぞ!」ワーワー

エレン「え?ソニーとビーンは確かハンジさんが研究してた巨人……」

ジャン「見に行ってみようぜ!」


ハンジ「なんでええええ!ソニいーぃい!ビィイイーン!!」ウワアアア

ハンジ「誰か、今何が起きたのか教えてくれえええ!」

モブ兵「私共にも、今何が起きたのか……突然消えましたよね」アセアセ


エレン「…………………」

エレン「まさかさっきので……?」

ジャン「多分な……だがこれで証明されたぞ」

ジャン「そのリモコンは、巨人を消せるってことだ!エレン!」

エレン「あ……ああ!そうだな!」

エレン「そうと分かれば、あとはこのリモコンで巨人を駆逐だ……!」

ジャン「どうする?調査兵団にそのリモコンのことを公表するのか?」

エレン「いや、俺に任せてくれ」

エレン「リヴァイ班と行動するけど、ばれないように使う」

エレン「兵団にリモコンを任せるのは不安だろ?」

ジャン「まあ、リヴァイ班と行動するエレンが持ってた方が安全だろうな」

ジャン「俺が持っててもあれだしな」

エレン「ああ!任せてくれ!」

ジャン「頼むぞ」


そうして迎えた壁外調査…………

しかし女型の巨人の登場により、調査兵団は壊滅的だった………


エレン「(巨人巨人)」キョロキョロ

リヴァイ「落ち着け、キョロキョロするな」

エレン「すみません!」

エレン「(これさえあれば駆逐できる……例えば一人でも!)」ワクワク

リヴァイ「(エレンのやつ、妙に余裕があるな……)」


アルミン「女型の巨人がエレンのいる方に走っていったよ!」アセアセ

ライナー「たまたまだろう!気にする
な!」

ジャン「そうだぜアルミン、あいつならきっと女型だって……」

ジャン「(だってあのリモコンがあれば、どんな巨人だって消せる!)」


ペトラ「兵長!女型の巨人が来ました!」

オルオ「後ろから迫ってきますよ!」

女型「」ドドドド

エレン「(来たな……女型の巨人)」

エルド「このままでは追いつかれます!」

ペトラ「立体機動に移りましょう!兵長!」

リヴァイ「…………………」

リヴァイ「(どんな判断をしても結果なんて変わらないのかもしれない)」

リヴァイ「(どうする……何が今一番最善策なのか……)」

エレン「(巨人化なんてする必要はねえ!)」サッ

エレン「(お前なんか消えちまえ!
女型の巨人!!)」ポチッ

女型「!?」ハッ

シュンッ

リヴァイ「(分からねえ……)」

ペトラ「……えっ!?」

オルオ「はっ!?」

エルド「んっ!?」

リヴァイ「……後ろは振り向くな、前だけを見てとにかく走れ」

ペトラ「は………い?」

オルオ「ですが……あの……」

エルド「消えたんですけど……」

リヴァイ「何がだ」

ペトラ「女型の巨人ですよ!ほら!」

リヴァイ「?」チラッ

リヴァイ「…………………ほう」ピタッ

オルオ「俺ずっと見てましたけど、突然消えたんすよ!シュンッて」

エルド「俺も見ていましたが、巨人化を解いたようには見えませんでした!」

ペトラ「まるで存在そのものがきえたような……」

リヴァイ「どういうことだ……」アセアセ

エレン「(やった……やったぞジャン!みんな!)」

エレン「兵長……俺巨人化しませんから、いってきます!」ダーッ

リヴァイ「おい!勝手な行動するんじゃねぇ!待てエレン!」


サシャ「きゃー!追いかけてこないでえええ!」ダダダ

奇行種「」ドドドド

エレン「(ポチッとな)」ポチッ

シュンッ

サシャ「いやあああああ!って……あれ?」キョロキョロ

お久しぶりです、
保守ありがとうございます
本当にごめんなさい

エレン「お前らなんかこうだ!こうなって当然だ!!」ポチッポチッ

シュンッシュンッシュンッシュンッ

アルミン「きょ、巨人が消えた!?」

ジャン「エレン……!」

アルミン「?」


ライナー「アニがいない……」

ベルトルト「目の前で消えた……」

ライナー「何っどういうことだ!?」

ベルトルト「分からないけど、消えたんだ……」


コニー「うわ!奇行種!」

サシャ「危ないです!コニー!」


エレン「駆逐……!!」ポチッ

シュンッ

コニー「え?」

サシャ「あれ?」

コニー「今、消えたよな?訳わかんねえのは俺が馬鹿だからじゃないよな」

サシャ「私にも分かりません……シュンッて消えましたよね……」

コニー「ああ、消えた!巨人が消えたぞ!あの時みたいに!」

サシャ「あの時?」


エレン「(あの時?)」


コニー「ああ、あの消え方はマルコが消えた時とおんなじだ!」

サシャ「ええ!?マルコが消えたって……」

サシャ「貴方マルコが消えたのを見たんですか!?」

コニー「あ、ああ……黙っててわりぃ」

コニー「ジャンがマルコと話してたら、突然消えたんだ!」

コニー「さっきの巨人みたいにな!」

サシャ「何で言わなかったんですか!?」

サシャ「みんな、マルコは行方不明の脱走兵って思ってたんですよ!」

コニー「いや、何かのみまちがいだと思ってよ」

サシャ「でも、一体どうして……?」


その後、エレンがみるみるうちに巨人を消していった。
そして気がつけば、調査兵団は巨人を見かけなくなっていた。

エルヴィン「何が起きてるんだ?」

リヴァイ「さあな……」

エルヴィン「とりあえず、巨人が消えるという報告が多数寄せられている」

エルヴィン「一旦、撤退だ!」

「調査兵団が帰ってきたぞー!」

「また犠牲……あれ?死体すら持って帰ってこれなったのか?」

「いや違う!犠牲者がいないんだ!」

リヴァイ「(女型の巨人……どこに消えたんだ……)」

ペトラ「お父さーん!」フリフリ

ペトラ父「ペトラ、無事で良かった!手紙ありがとう!」フリフリ

オルオ母「オルオー!シチューあるから後で食べに帰ってきな!」

オルオ「はいはい、分かったよー!」

エルド家族「エルド……帰ってきてくれて良かった……」ホッ

エルド「」フリフリ

グンタ家族「グンタが帰ってきたぞー!喜べ!」ワーイ

グンタ「へへっ……」ニコニコ

エレン「(リヴァイ班も無事だ……)」

ミカサ「…………」

コニー「これで母ちゃんにも俺の勇姿を報告できるな!」ニコニコ

サシャ「これでしばらくは美味しいものが食べれそうです!!」ルンルン

クリスタ「ふふっ、みんな無事で良かった……」

ユミル「そうか?何かものすごく嫌な予感しかしないぞ」

ライナー「(女型どころか巨人がまったくいないんだが……)」

ベルトルト「(アニ……大丈夫かな)」

エレン「(みんなも無事だ……)」チラッ

ジャン「(よくやった!エレン!)」グッ

エレン「(サンキュー!)」グッ

ミカサ「…………」

エルヴィン「今回、我々調査兵団は犠牲者ゼロであった!」

「おおー!でも成果もゼロだろ!」

エルヴィン「それが、長年我々を苦しめてきた巨人が消滅しました」

エルヴィン「しばらく様子を見ましたが、一匹も現れなくなりました」

「どういうことだ!?」

エルヴィン「巨人が消えたのです!」

エルヴィン「ただ、もしかしたらまた姿を現わすかもしれない……」

エルヴィン「くれぐれも、注意を怠らぬようお願いします!」

「嘘つくなー!」


しばらく、国民からのブーイングは続いた。
しかし、何日経っても壁外に巨人の姿はまったく見かけなくなった。
兵団も国民も巨人が消えるという不可解な事に疑問を抱えながらも、本当に巨人が消滅したのかもしれないという期待をするようになっていった。

エレン「よおジャン!」

ジャン「よおエレン!」

エレン「ありがとな、お前がくれたリモコンで巨人を駆逐出来た……!」

ジャン「エレンこそ俺の代わりに、巨人を駆逐してくれてありがとな!」

エレン「でも、こんな日が来るなんてよ……俺、思ってなかった」

ジャン「俺もだ……」

ウオオオオオオオオオオ!!!!!

エレン「な、何だ!?」

ジャン「あ……あれは……!」


「鎧の巨人だあああ!」

「からの超大型巨人だあああああ!」

「からのからの獣の巨人だあああああああ!!」


エレン「まだ巨人が残ってたなんてな……!」

ジャン「それならやるべきことはひとつ、だろ?」

鎧の巨人「(巨人が消えたのは何故か分からない……)」

超大型巨人「(もしかしたら僕たちも化学反応とかで消えるかもしれない)」

鎧の巨人「(だから、消える前に人類を滅亡させてやる!!)」ダダダダ

リヴァイ「チッ……まだ巨人がいたとはな」

ハンジ「まずい!また門が破られる!!」

エレン「消えろ!鎧の巨人め!!」ポチッ

シュンッ

超大型巨人「ライナー!?」

リヴァイ「ふっ、ついに鎧も消えたか……」


超大型巨人「(そんな……ライナーまで消えちゃうなんて……)」

超大型巨人「(こうなったら僕だけでやるしかない……僕が!)」

エレン「よお……久しぶりだな……」ニヤァ

超大型巨人「(エレン!)」

エレン「なあ……お前が消える前にひとつ教えてやるよ」フイッ

超大型巨人「(?何かリモコンをこっちに向けてきた……)」

エレン「なんで巨人が消えたのか……不思議に思っただろ?」

超大型巨人「ウン…………」

エレン「実はこのリモコンを向けてボタンを押すと、物が消えるんだ」

エレン「つまり、どういうことか……分かったよな?」

超大型巨人「(ま……まさか、ライナーやアニもみんなそのリモコンで消されたということか!?)」

超大型巨人「(そんなの、ありえない!そんなリモコンなんてあるわけが……)」

エレン「……信じてないのか?そうだよな……なら試してみるか?」

エレン「じゃあな!」ポチッ

超大型巨人「!!」

シュンッ

リヴァイ「あのでけぇやつもついに消えたか……」

エレン「次はお前だ……消えろ!」ポチッ

獣の巨人「!?」

シュンッ

エレン「やったぞみんな……これで……これで!」


ハンジ「巨人の生態はよくわからなかった、でも何らかの変異が起きて巨人が消える現象が起きたのかもしれない……」

リヴァイ「空気中に溶けていったのかもな」


こうして、人類は巨人に勝利した。
人類は、また巨人が現れるかもしれないという不安を抱いていたが、時が流れるにつれそれも薄れていった。

そうして人類はいつしか巨人の脅威を忘れ、平和な日々がやって来たのだ。

アルミン「それにしても……エレンには驚いたよね」

ミカサ「ええ……突然旅に出ると書き置きだけしていなくなってしまうなんて」

ジャン「ああ……」

アルミン「(平和な日々を送る僕らだけど……本当に巨人は消えたのだろうか)」

アルミン「(結局彼らは不可解な謎だけをたくさん残していなくなった)」

ミカサ「でもきっとエレンは帰ってくる……」

ジャン「…………だな!」ヘヘッ

コニー「俺も、いつか村のやつらに会えるかな……」

サシャ「ええ!きっと会えますよ!」


ジャン「(エレン……お前は何を考えていなくなったのか……)」

ジャン「(あれほど巨人を駆逐したい死に急ぎ野郎だからな……)」

ジャン「(何となく、分かっちまった気がするぜ……馬鹿野郎)」グスッ

ジャン「(それに、結局マルコだって……)」

ジャン「(マルコ……)」

マルコ「ジャン!」タタタ

ジャン「え?マルコ?」

マルコ「あれ?何か……大人びたね?」

ジャン「マルコ!何で!?」

マルコ「え?何が?」

ジャン「だってお前……俺のせいで消えちまって!」

マルコ「なんのこと?それよりガスの補給しようよ」

ジャン「すまねぇ!とにかく良かった……!マルコぉ!」ポロポロ

マルコ「ええ!?なんで泣いてるの?ちょっとジャン!」


クリスタ「よいしょっ、よいしょっ……」

ベチャチャチャッ

クリスタ「きゃああ!な、なにこれ……」

ユミル「ゲロ!?どっから飛んできた!?」


アルミン「あれ?これって……『巨人の地球』?」

アルミン「ああ!僕の無くなった本やらノートやらじゃないか!チョークまみれだし……」パッパッ

アルミン「でもなんでこんな道端に……」


サシャ「あ!雪!……じゃなくて埃!?」

コニー「なんか埃が降ってきたぞ!?」


ハンジ「ふんふーん♪ふんふん♪……え?」キョトン

ハンジ「なんか空から落ちてくる?」

ハンジ「あれって……あ、あれって……巨人……?」


アルミン「その日、人類は思い出した」

女型「ワオオオオ!!」

巨人「オアエリ……」


アルミン「巨人に支配された屈辱を……」

突如空から降ってきた巨人の雨。
女型と鎧の巨人は町の中を駆け抜けて
超大型巨人が上から町を人々ごと踏み潰した。
あちこちで巨人が人を喰らい、それを見て獣の巨人は笑みを浮かべる。

一瞬にして、人類は敗北したのだ。

ミカサ「…………エレン?」

巨人の雨が止んで数分後、
また見覚えのある巨人が雄叫びをあげて落ちてきた

それは、巨人に囲まれて絶望の中にいた黒髪の女性にとっての希望の光だった。

「ウオオオオオオオオオオ!!」

ここから片手にリモコンを持った、黒髪の巨人の反撃が始まる……!

終わり

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