小鷹「ここは?それにあなたは」星奈「・・・あんたの彼女でしょ!」(188)

星奈「ほら、あたしの顔を見なさい!どう!思い出せそう!?」

小鷹「い、いえ・・・すいませ」

星奈「良く見なさいよ!彼女の顔くらい覚えているでしょう!?」

小鷹「う、うーん・・・本当に俺の彼女だったんで」

星奈「あたしたちは付き合っていたのよね小鷹!?」

小鷹「えーと・・・」

星奈「好き合っていたのよね!?」

小鷹「・・・」

星奈「ね!?」

小鷹「・・・はい」

星奈「そう。何?あんたそんなにあたしが好きなの?」

小鷹「え」

星奈「仕方がないわね、みんなにも紹介するわ。ついてきなさい」

小鷹「…ここは?それにあなたは…?」

夜空「…」

夜空「…お前の友だ‥、いや、か、彼女だろうが!」

小鷹「ん……ここは?それにあなたがたは?」

夜空「ようやく目覚めたのか小鷹」

星奈「もう、びっくりさせないでよ」

理科「なんにしても、先輩が無事で良かったですね」

小鷹「えっと、僕は誰でしょう?」

一同「」

星奈「ちょ、ちょっと小鷹何を……」

夜空「ここは隣人部の部室だ。そしてお前は小鷹……」

夜空「私の下僕だ!」

星奈「はああああああ?な、なに言ってんのよ!」

小鷹「げ、下僕……?」

小鷹「…彼女、ですか…」

夜空「そ、そうだ彼女だ、ホラこれを見ろお前の携帯のアドレスだ」

小鷹「?」

夜空「どうだ、お前のアドレス以外入ってない、家族のだって入ってないんだぞ?何故だかわかるか?」

小鷹「…何故ですか?」

夜空「彼女だからだ」

夜空「そうだ。まったく、下僕の分際で主人の顔を忘れるなんて」

星奈「待ちなさい!騙されちゃダメよ小鷹!」

小鷹「えっと、あなたは?」

星奈「へ?わ、私?私は……あなたの許嫁よ!!」

夜空「貴様こそ何いってるんだ肉!」

星奈「なによ!あんたこそ下僕ってなによ!このドS!」

理科「うふふ、せんぱーい」

小鷹「な、なにかな?君は?」

理科「私は先輩の愛人です!」

小鷹「ええ!?」

小鷹「下僕で許嫁がいて愛人?僕はいったい……」

小鷹「うう、思い出そうとすると頭痛が……」

幸村「だいじょうぶですか、あにき」

小鷹「き、君は?」

幸村「わたくしはあにきのしゃていでゆきむらともうします」

小鷹「しゃ、舎弟……?メイドさんなのに?」

幸村「はい」

小鷹「マジで僕っていったい……」

小鳩「くくく、記憶喪失とは……我が半身の分際でなんたる体たらくだ」

小鷹「君は?」

小鳩「私は」

マリア「私はお兄ちゃんの妹なのだ!」

小鳩「な!なに言っとるんじゃこの偽物!」

小鳩「あんちゃんの妹はうちじゃ!!」

よし、満足した

小鷹「…彼女だから、ですか…」

夜空「そうだ、何回もそう言ってるだろう…本当に忘れてしまったのか?」

小鷹「…」カチカチ

小鷹「でも僕の携帯には他の女の子のアドレスも入ってるみたいですが…」

夜空「ちょっと貸してみろ」

小鷹「?…どうぞ」

夜空「…」ピ ピ

夜空「ほら」

小鷹「あ…消しちゃったんですか…?」

夜空「…」

小鷹「…何故消すんですか?」

夜空「…私はお前の彼女だ」

夜空「ということはお前は私の…何になる?」

小鷹「…?何になるんですか?」

夜空「彼氏に決まってるだろう!」イラッ

小鷹「…はあ、彼氏ですか…」

夜空「…ったく、いいか?彼氏の携帯に他の女のアドレスが入ってたら普通は消すだろう?」

小鷹「…そうなんですか…?」

夜空「そうだ、だから消した」

小鷹「…」

小鷹「では…この『夜空』という人は…?」

夜空「それは私だ」

小鷹「…夜空さんですか…いいお名前ですね」

夜空「…そ、そうか…///」

小鷹「夜空さんのアドレスは消さないんですか?」

夜空「…」

夜空「…お前さっきまでの会話の内容を覚えているのか?」

小鷹「え?…ええ、もちろん」

夜空「じゃあ聞くが私は…?」

小鷹「夜空さん」

夜空「…そうじゃなくて…いや、あってるんだが…」

夜空「私はお前の…、か?…かの…?」

小鷹「彼女」

夜空「そうだ、良くできました」

小鷹「ありがとうございます」

夜空「私はお前の彼女…三日月夜空は小鷹の彼女だ」

夜空「つまり羽瀬川小鷹は三日月夜空の彼氏…はいっ」

小鷹「…?」

夜空「同じことを言ってみろ…はいっ!」

小鷹「…羽瀬川小鷹は三日月夜空の彼氏」

夜空「そうだ」

夜空「それじゃあ聞くが彼氏が彼女のアドレスを何故消さなければいけないんだ?普通は消さないだろう?」

小鷹「…そう…ですね、普通は消さないですね…」

夜空「やっと判ってくれたか…つまりそういうことだ」

小鷹「…」

小鷹「あの…」

夜空「ん?」

小鷹「羽瀬川小鷹というのは…?」

夜空「…」

夜空「ん…そこまで忘れてたか…いいか、『羽瀬川小鷹』はお前の名前だ」

小鷹「…僕の名前…ですか…」

小鷹「『羽瀬川小鷹』…格好いい名前ですね」

夜空「…」

小鷹「あれ?ということは僕とあなたはお付き合いをしているということですか?」

夜空「そ…そう!そう!そうだ、お付き合いをしてるんだ思い出したか!?」

小鷹「そうなんですか…僕はあなたと…なんだかリア充みたいですね」

夜空「…」

夜空「そ…そうだな…」

小鷹「そういえば僕は夜空さんのことを何と呼べばいいのですか?」

夜空「え…あ、ああ…えーっと、夜空と呼び捨てにしてたぞ…」

小鷹「呼び捨てですか…ちょっと恐縮してしまいますね…」

夜空「あ、いやでも二人っきりのときはたまに『ソラ』って呼んでくれてたな…」

小鷹「『ソラ』…さん?」

夜空「ああ、もうっ…『さん』はいらない!」

小鷹「ソラ…?」

夜空「う…うん、そんな感じ…だな///」

小鷹「では、ソラと呼ばせていただきますね」

夜空「そ、それは駄目、やっぱり駄目だ!///」

小鷹「?…何故ですか?」

夜空「何故って…なんか、恥ずかしい…」

小鷹「…」

小鷹「でもそう呼んでたんですよね?」

夜空「昔はなっ!」

小鷹「?」

夜空「…」

夜空「ふ、普通に『夜空』でいい、…慣れるまでは『さん』付けでいいから…!」

小鷹「…そうですか」

小鷹「あの…夜空さん」

夜空「な、何だ…?」

小鷹「携帯にメールが届いてるようなんですがちょっと見てもいいですか?」

夜空「…メール?」

小鷹「はい、さっきからずっと携帯が震えていて気になるんです」

小鷹「お話の途中で失礼なのですがメール、確認してもいいですか?」

夜空「…」

夜空「ちょっと貸してみろ」

小鷹「?…どうぞ」

夜空「…」ピ ピ

『今日は部室来ないの?あ、バカ夜空に会ったら来んなって伝えておいて☆』

夜空「…」ピ ピ

『はやく来てよ幸村しかいない(>_<)』

夜空「…」ピ ピ

『ちょっとメール無視するなんていい度胸じゃない!後で土下座して貰うわよ!』

夜空「…」ピ ピ

『はやくきてよう…』

夜空「…」ピ ピ

小鷹「…誰からでしたか?」

夜空「ただの広告メールだった」

小鷹「あれ…消えてますね…」

夜空「うん広告メールだったからな消しといてやったぞ」

小鷹「そうなんですか、ありがとうございます」

夜空「何お前と私の仲だ礼などいらん、あとそのアドレスは後で迷惑設定にしおいたほうがいいぞ」

夜空「私はあまり携帯に詳しくないから出来ないがそういうメールは放置しておくと後々危険なことになるらしいからな…」

小鷹「なるほど…家に帰ったらやり方調べてみます」

夜空「さて、ではそろそろ帰るとするか」

小鷹「あ、そうですか…今日は色々ご迷惑をおかけしました、それではまた明日」ペコリ

夜空「ちょ、ちょっと待て!」

小鷹「?」

夜空「『?』じゃない!何故私を一人で帰らせようとしてるんだ!?」

小鷹「え…でもさきほど帰ると…」

夜空「言った、確かに言った…言ったがそうじゃないだろうお前は私の彼氏!!」

小鷹「はい、それはもう覚えました」

夜空「…だったら!!」

小鷹「…?」

夜空「ああっ…もうっ!!一緒に帰るんだ!!」

夜空「彼女が帰るといったら彼氏も一緒に帰るんだ!!で、帰り道にどっか寄って遊んだりするの!!!」

小鷹「ああ…そうでした僕たちはお付き合いしてるんですもんね…」

夜空「…そう、そうだ…えええさっき覚えたって…」

小鷹「では僕も帰ります、夜空さん一緒に帰りましょう」スッ

夜空「!?」

小鷹「?」

夜空「て、ててて手を繋いで帰るのか…?///」

小鷹「え、駄目ですか?」

夜空「あ…あぅ…///」

小鷹「ごめんなさいこういうのはカップルでやることですもんね…調子に乗ってしまいました…」

夜空「カップルだから!!」

夜空「カップルだけど…その、いきなり手を繋いで帰るとかは…ちょっと早いんじゃないか…」

小鷹「…そうなんですか?あれ、今まではどうしてたんですか?」

夜空「え…今までは‥今までも帰ってたぞ一緒に、うん」

夜空「ただ手を繋ぐという発想はお互いなかったかな…」

小鷹「…」

夜空「…」

小鷹「では…このままで帰りましょうか」

夜空「そ、そうだな…」

夜空「…」

夜空「べ、別に小鷹が繋ぎたかったら私は…その、構わんぞ…?」ゴニョゴニョ

小鷹「え?何ですって?」

夜空「…なんでもない」

ごはん

小鷹「そういえば…夜空さんは何か部活はされてるんですか?」

夜空「ぶっ!?」

小鷹「?」

夜空「ぶ、ぶかつ…?ぶかつって何だ?あのぶかつか?」

小鷹「『あのぶかつ』が何かは分かりませんが…はい恐らく『あの部活』です」

夜空「…」

夜空「…」

夜空「いや?私はしてない」

小鷹「そうなんですか…」

小鷹「…僕は何か部活をしてましたか?ごめんなさいまだ思い出せなくて…」

夜空「いや?してない」

夜空「小鷹は学校でもずっと私と一緒に行動してたからな、私がぶかつをしてなければ当然小鷹もしてない」

小鷹「なるほど…そういわれれば何か納得できますね」

夜空「ふ…だろう?」

小鷹「…」

小鷹「でも学校でずっと一緒に行動って…よっぽど仲が良いんですね僕たち」

夜空「ま、まあな…///というより小鷹が私に少し甘えすぎというか…」

夜空「別に…わ、私はいいんだが…他のヤツにはどう映ってるのかな…とか…」

夜空「多少気にしてしまうこともあるぞ…」チラ

小鷹「あ…そうなんですか…ごめんなさい、迷惑ですかねやっぱ?」

夜空「全然」

夜空「私は度量があるからな、人前で多少彼氏にベタベタされたからといってそれを嫌がることはない!」

夜空「…だからこれまで通りに人前でも甘えていいぞ…私に」

小鷹「…ありがとうございます、優しいんですね夜空さんは…」

夜空「…そ、そんなことは、ないぞ…///」

小鷹「いえ、そんなことあります」

夜空「こ、小鷹…///」

小鷹「夜空さんの彼氏になる人はきっと幸せだと思いますよ」

夜空「…」

夜空「…え?」

小鷹「?」

夜空「お、おい小鷹…私の彼氏って…お前だろう?」

小鷹「え?…そうなんですか?」

夜空「…あのな小鷹、いくら私がお前の彼女といえども我慢の限界というものがある…」

夜空「お前はさっき『覚えた』といったよな?自分が私の彼氏だと、覚えたと!」

小鷹「はい、それは言いました、覚えました」

夜空「それを踏まえてだな、『私の彼氏になる人は幸せだと思う』という発言をしたのかお前は?」

小鷹「…あれ、そうですね…おかしいですね…」

小鷹「僕は…夜空さんの…彼氏…」

夜空「…」

小鷹「夜空さんの彼氏…あれ?…夜空…夜空…?」ブツブツ

夜空「…」

夜空(これは…マズイな…)

夜空(一度記憶を失ってしまえばもう元には戻らないと思っていたのだが…)

夜空(そうではないのか、一時的なもの…いずれは思い出してしまうみたいだな…)

夜空(まあ私もすべてを忘れて欲しいわけではなかったが…)

夜空(…)

夜空(だとすれば私のとる選択肢は…)

小鷹「…夜空さん?」

夜空「…」

夜空「小鷹…スマン、実は内緒にしてたことがある…」

小鷹「?」

夜空「お前の記憶がないのをいいことに隠してたんだがな…その…ええと…」

夜空「い、言っておくが、わ、私も恥ずかしかったから隠してたんだからな一応!?」

小鷹「え?ええ…何をです…?」

夜空「…」

夜空「せ、せっくすをした…」

小鷹「…」

小鷹「え?」

夜空「…///」

小鷹「ごめんなさいよく聞き取れませんでした、もう一度お願いします」

夜空「…」

夜空「だから…私とお前は…せ、せ…」

小鷹「…せ?」

夜空「せ…せっくすしたんだ!せっくす!!もう言わないぞ!!!///」

小鷹「…」

小鷹「ええ!?」

夜空「…」

小鷹「そうなんですか…せっくす…」

小鷹「…すごいですね…最近の学生はそんなことまでするんですね…」

夜空「いや、なんで客観的にいってるんだ…当事者だからなお前は」

小鷹「え?僕がですか…?」

夜空「…聞いてなかったのか お・ま・え が わ・た・しとせっくすしたんだ!!」

小鷹「あ、さっき言わないっていったのにまた言いましたね?」ニコ

パカーン

小鷹「あ痛っ」

夜空(しまった…つい手が…!!)

小鷹「イタタ…ごめんなさい冗談です」

夜空「…お、お前がからかうからだぞ…!」

小鷹「すいません…僕も少し驚いてしまって…」

小鷹「まさか夜空さんがその年齢ですでにせっくすを体験されてるなんて…」

小鷹「彼氏としては驚きです」

夜空「…」

夜空「スマン小鷹…頭をちょっと低くしてくれるか?」

小鷹「?…こうですか?」スッ

ガゴッ!!!

小鷹「ぁぐぅっ!!?」

夜空「…」

小鷹「…っぅ…!!」

夜空「…どうだ?少しは思い出したか?」

小鷹「はい僕こと羽瀬川小鷹は三日月夜空さんと現在交際を続けており学校では常に行動を供にしなんと性行為も体験済みです」ペラペラ

夜空「うん、そうだ」

夜空「と、いうわけでだな…今日は、久々にその…しないか?」

小鷹「え?何をです?」

夜空「…」

夜空「…いや、もう言うのも疲れた、お前は黙って私についてくればいいんだ」

小鷹「あ、はい分かりました」

夜空「それじゃあ行くぞ…と、途中で薬局に寄るからな」

小鷹「わかりました」

夜空「…」

夜空「…あと今さらなんだがその敬語口調はやめれないのか?何か違和感がある…」

小鷹「ごめんなさい、こればっかりは…時間がかかると思います…」

夜空「う、うん、そうか…まあしょうがないか…」

夜空(私としては以前の小鷹の口調に戻ってくれたほうがこの後の雰囲気が…)

小鷹「あの…そんなに言うほど痛くはないから僕は大丈夫ですよ?」

夜空「…え?」

小鷹「え…薬局って…そういうことなのかなって…思って…」

小鷹「ごめんなさいそんな訳ないですよね」

夜空「あ、ああ、スマンそういえば…痛くなかったか?」アセアセ

小鷹「いえ、大丈夫ですよ」

夜空「ほ、ホントか?なら…いいんだけど…」

夜空「…」

夜空「…ごめんな、タカ」

小鷹「…タカ?」

夜空「…」

小鷹「誰ですかそのタカというのは?」

夜空「小鷹のことだ…2人きりのときは私はそう呼んでいた…たまにな…」

小鷹「…」

小鷹「…ああ、小鷹の「たか」ですかなるほど、あだ名みたいなものですね?」

夜空「そ、そうだあだ名だ…」

小鷹「じゃあ夜空さんはゾラですね」ニコ

夜空「違う」

夜空「おしいけど違う、なんだゾラって普通ソラだろ、しかもちょっと前にいっただろうがもう忘れたのか?」

小鷹「ごめんなさい…」

夜空「…まったく、記憶についてはしょうがないとはいえもう少し…」ブツブツ

小鷹「ごめんなさいソラ」

夜空「え…」

夜空「…」

夜空「…聞こえなかったもう一度」

小鷹「ごめんなさい」

夜空「その後!」

小鷹「え…その後は何も言ってないですけど…?」

夜空「名前!」

夜空「聞こえなかったからもうちょっと近くで、耳元で言ってくれないか…!!」

小鷹「…」

スッ

小鷹「ごめんなさいソラ」ボソ

夜空「ああああ…そこはちゃんとそうなんだ…ああ…いい…///いいなコレ///」きゅんきゅん

小鷹「…これでいいんですか?」

夜空「…はぁ、はぁっ…う、うんよかったぞ…それでいい…」

小鷹「…」

小鷹「ソラ」ボソ

夜空「は、はいっ…!?」

小鷹「…」

夜空「…ど、どうしたんだ…?」ドキドキ

小鷹「あ…ごめんなさいちょっと呼んでみただけです…」

夜空「…」

夜空「むー…」

小鷹「ごめんなさい…」

夜空「…それはいいのだが…謝ってばっかりだな小鷹は、その口調はしょうがないとして」

夜空「もう少し男らしくというか…押しが強い感じというか…ほらあの、肉食系?あんな感じにはならんのか?」

小鷹「肉食系…ですか?」

夜空「…先に言っておくがお前が今想像している意味ではないぞ?」

小鷹「?」

夜空「例えだたとえ、ほら私を見てみろ」

小鷹「はい」

夜空「この私の身体を肉とするとだな、小鷹がもし肉食系なら当然肉が好きだろう?」

小鷹「はい肉は好きなほうですね」

夜空「そうか、ということはイコール私の身体も好きということになるだろ?」

小鷹「なります…かね?」

夜空「なる」

夜空「これは例えの話だからな?肉食系という言葉の説明をしただけだ」

小鷹「少し難しい話でしたが、では僕はその肉食系になったほうがいいということですね?」

夜空「駄目だ」

小鷹「え?」

小鷹「…でもさっき…『肉食系?あんな感じにはならんのか?』って…」

夜空「確かに言った、というよりなんでお前はそういうことはちゃんと覚えてるんだ」

小鷹「…」

夜空「だが私は肉食系『みたいな』感じとは言ったが肉食系になれとは言ってない」

小鷹「それはズルイですよソラ」

夜空「ズルくない…というか…お、お前のほうがズルい…///」

小鷹「?」

夜空「とにかく!肉食といったがお前が口にしていいのは私の身体だけだ!!」

夜空「みたいな感じといったのはそういうこと!わかったか!?」

小鷹「…わかりました」

小鷹「…」

小鷹「…でも身体を口にするというのはどういうことなんでしょうか…?」

夜空「…そ、それはお前…また私に言わせる気なのか…?」

小鷹「?」

夜空「つ…つまりせっくすのことだ…///」

小鷹「ええ!?」

夜空「だからな、そういうことは私以外の女としては駄目なんだ…それくらいは分かるだろ?」

小鷹「はい」

小鷹「え…でもそうなるとソラとはしてもいいというようにも聞こえますが…」

夜空「いや、そうだよ、だからそう言ったんだよ?」

小鷹「…」

小鷹「…正直驚きました」

夜空「ま、まあ驚くのも無理はない」

夜空「いくらカップルだからといって、そ、そう簡単にすることでもないからな…///」

小鷹「ええ僕もそう思います、いくらなんでもそういうのは早いですよね」

夜空「…」

夜空「不安になってきたから一応言わせて貰うが…今から…するんだからな…?」

小鷹「え?何をです?」

夜空「…」(やはりそうきたか…)

夜空「せっくすだ///ああもうっ!私は一日に何回この単語を言うんだ!?」

小鷹「…」

小鷹「僕もお聞きしたいのですが、それは僕とソラがするという意味でしょうか?」

夜空「そうだぞ、おお…理解してくれたか!?」

小鷹「今からですか?」

夜空「そう」

小鷹「それは無理ですよ」

夜空「!?」

夜空「え…ど、どうしてだ…?」

小鷹「いやだって心の準備というか…恥ずかしいじゃないですか」

夜空「あ…あ…」

夜空「わ、私だって恥ずかしいぞ!!」

小鷹「じゃあお互いもう少し心の準備をしたほうが…」

夜空「あ…待って違う!…だって初めてじゃないんだし!心の準備とかは…いらないだろう!?」

小鷹「ひぇ~初めてじゃないんですか?」

夜空「だからさっきもそう言っただろ!?」

小鷹「…でしたかね、でもちょっとだけショックですねソラがそういうのをもう経験済みというのは…」

夜空「いや…お前もだから…」

小鷹「ええ?僕も経験してるんですか?いつの話なんです?というより誰と…」

夜空「ぐ…ぐ…」ピクピク

夜空「ああああっ!!もうっっ!!!」

夜空「わーたーしーと!!」ギュッ

夜空「私としたんだ!!タカは私とずっと恋人なの!!私とせっくすしたの!!」

小鷹「…よ、夜空さん…///」

夜空「ソラ!!」

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