エレンの手作り料理が食べたい、と
※ ものすごく短いエレミカです
ミカサ(エレンの手作り料理が食べてみたい。とっても)
ミカサ(しかしエレンは……よほどの事ではないと料理を作ってなどくれない)
ミカサ(どんなに不味くても笑顔で完食する自信はあるのだけれど……恥ずかしがっているのかも)
ミカサ(余程の事……?エレンにとって余程の事……つまり)
ミカサ「そうだ!」
ミカサ流エレンの手作り料理の作り方 壱 寝込む
エレン「ミカサ起きてるか?」ガチャッ
ミカサ「エレン……ケホッ」
エレン「大丈夫か?咳してるじゃないか!」
ミカサ「私は今大丈夫ではない……ので、御飯を食べる事が出来ない」
エレン「ご飯が食べられないだって!?大変だ……!こういう時は……」
ミカサ流エレンの手作り料理の作り方 弐 それとなく伝える
ミカサ「おかゆ位なら何とか……喉を通るかも知れない」
エレン「本当か!?ちょっと待ってろ!」ガチャッ
ミカサ「……」ワクワク
ミカサ(お粥ならもしかしたら……フーフーしてくれるかも……?)
ミカサ「……」ワクワク
ミカサ「…………」
ミカサ流エレンの手作り料理の作り方 参 ワクワクしながら待つ
エレン「ミカサ!出来たぞ!」ガチャッ
ミカサ「エレン……ケホッ」
エレン「口開けてくれ」
ミカサ「うん……」
ミカサ(あれ?匂いも見た目も変じゃない……)パクッ
ミカサ「あひ……あふい!」
エレン「あ、熱いか!?悪い、ほら水!」アセアセ
ミカサ「ありがとうエレン……」ゴクッ
ミカサ(熱すぎた……ならフーフーに期待)
エレン「ミカサ、ほらフーフーしといたからな」スッ
ミカサ「はむ……」
ミカサ(エレン味……)
グリシャ「二人ともここに居たのか」ガチャッ
エレン「父さん、ミカサが大変なんだよ!見てやってくれよ!」
グリシャ「……そのようだな」
グリシャ「ミカサ、ちょっと診せてくれ」
ミカサ「ゲホッ……ケホッ」
グリシャ「……おや?」
ミカサ「……」
エレン「どうしたの?」
グリシャ「熱も無いし、脈拍も正常だ……」
エレン「どういう事?」
グリシャ「言ってしまえばこう言う事だ……」
グリシャ「ミカサ、正直に言いなさい」
ミカサ「おじさん……」
グリシャ「嘘ついてたんだな?」
エレン「ええー……お前嘘ついてたのかよ」
ミカサ「………」
ミカサ「ど、ドッキリ大成功……」
グリシャ「……」
エレン「……」
完
ある日、少年エレン = イェーガーはこう思った
ミカサをからかいたい、と
エレン(あれ以来ミカサと口をきいてやってない。でもそれだけじゃ腹の虫が収まらない)
エレン(もちろん仕返しの構想もちゃんと出来てる)
エレン(……でもこんな子供だましに引っかかるかな?)
エレン流からかい術 壱 普通信じない嘘をつく
エレン「ミカサ……聞いてくれ」
ミカサ「エレン……!やっと喋ってくれた」
エレン「実はな、最近喋ってやれなかったのには理由があったんだ」
ミカサ「何かあったの?」
エレン「実は俺……もうすぐ脱皮するんだ」
ミカサ「だ、脱皮……!?エレン、それは本当なの!?」
エレン「ああ……剥けるぞ」
ミカサ「エレン……そ、それは危険を伴うの……?」
エレン「ああ。命がけだ……ザリガニみたいに失敗するかもしれない」
ミカサ「失敗!?エレンはどうなるの!?」
エレン「すげぇ痛い。もう寝れないくらい。死ぬかも」
ミカサ「とても心配……」
エレン「でもさ、面白いんだぞ!脱皮終わったら俺の形した皮が残るんだよ」
ミカサ「それ欲し……くない」
エレン「ちなみに成功すると肌がきれいになるぞ」
ミカサ「今でも十分綺麗」
エレン「そうか?結構パリッとしてると思うけどな」
ミカサ「……?それで、その脱皮はいつから始まるの?」
エレン「解らねぇ……突然苦しみだしたら始まったと思っていい」
ミカサ「エレン……何でそんな事を今まで黙ってたの?」
エレン「お前に心配はかけたくなかったんだ……しばらく部屋に居る」
ミカサ「エレン……」
エレン流からかい術 弐 すっかり忘れる
ミカサ「エレン!!」
エレン「何だ?」
アルミン「どうしたの?」
ミカサ「エレン!脱皮は終わったの!?」
エレン「えっ」
アルミン「え?何?」
エレン「あー……何とか無事に終わったぞ」
ミカサ「良かった……」
アルミン「……?」
アルミン「……たまに変な事言い出すよねミカサって」ヒソッ
エレン「気にしなくていいぞアルミン」ヒソッ
アルミン「うん」
ミカサ「……?」
これで書き溜めは終わりです。続き書くかは未定
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