マミ「キュゥべえがおもちを喉に詰まらせて死んだ」(132)

――マミさん家

QB「マミ、おなか空いたー」

マミ「待ってぇ…今マンガ読んでるから…」ごろごろ ぺらっ

QB「マミー」ゆさゆさ

マミ「戸棚にガムあるわよ…」

QB「うう…」

マミ「…」ぺらっ

QB「…そいっ」くいっ くるくるくる

マミ「…」

QB「うわぁぁぁ!たすけてくれー!わあー」じたばた

マミ「キュゥべえ…人の髪に巻き付いてなにやってるの?」

QB「とらわれのインキュベーターごっこだよ。うわーたすけてくれー!」じたばた

マミ「…」ぺらっ

QB「……ちょっとくらいノッてくれてもいいじゃないか」ぐす

マミ「…」

QB「…そいっ」はむっ

マミ「…」ぺらっ

QB「…」はむはむ

マミ「……キュゥべえ、おっぱいをはむはむするのやめて」

QB「…」はむはむ

マミ「…セクハラで訴えるわよー」

QB「…」はむはむ

マミ「…えいっ」がばっ

QB「うわっ!」こてんっ

マミ「オラオラオラオラオラオラーッ!」

ぺちぺちぺちぺちぺちっ!

QB「きゅぷぷぷぷぷぷっ!」ゆらゆら

マミ「ふう…やれやれだわ!」

QB「ひどいよマミー」

マミ「まったく、キュゥべえのせいで落ち着いてマンガ読めないじゃないの」

QB「だっておなか空いたんだもの」

マミ「もう、仕方ないわね。たしかおもちが1個だけ余ってたから焼いてあげる」

QB「わーい」

―――
――

じりじりじり…

ぷくぅー

QB「あ、おもちが膨らんだー。マミのおっぱいみたいだね」

マミ「私のはもっと大きいわ。暁美さんのおっぱいくらいよ」

QB「ほむらのおっぱいはもっと小さいよ」

マミ「そうかしら…」

QB「そうだよ」

マミ「まさかキュゥべえ…!暁美さんのおっぱいもはむはむしたんじゃないでしょうね?この浮気者ー!」ぺち

QB「きゅぷ!…いやいや、ほむらのおっぱいははむはむしようがないよ。だってものすごく小さいんだもの」

マミ「そうなんだ」

マミ(この餅、表面にカビがびっしり生えてるわ…)

QB「きゅっぷいきゅっぷい」ゴロゴロ

マミ(でもキュゥべえなら食べても大丈夫よねきっと)

QB「マミーお持ちまだかな?」

マミ「すぐに用意するわ。ちょっと待っててね」

QB「わーい!」



こんな感じでキュゥべえ謀殺かと思ったのに!

―――
――

マミ「はい、出来上がり。どうぞ召し上がれ」ごとっ

QB「わーい!いただきます!」もぐ

マミ「うふふ!」

QB「はふ…ふむ…おもちおいしいよ!マミ!」もぐはむ

マミ「よかったわ」

QB「はぐ…ふむ…ぬ、ぬごぉ!?」びくんっ

マミ「?」

QB「ぬごおぉぉ!?」じたばた

マミ「キュ、キュゥべえ!?もしかして喉に詰まらせちゃったの!?」

QB「があぁぁー!?」じたばた

マミ「ど、どうしよう!どうしよう!…あ、そういえば…!」

~~~
~~

――マミさん、幼き日の思い出

ちびマミ「ママー!パパー!おもちっておいしいね!」もぐはむ

マミママ「ふふふ!よかったわ!」

マミパパ「でもあんまり慌てて食べちゃダメだよ?」

ちびマミ「なんでー?」

マミパパ「マミみたいな小さい子は喉に詰まらせちゃうからね。死んじゃうかもしれないよ?」

ちびマミ「ええー!?お、おもちこわいよママー!」だきっ

マミママ「あらあら…ちょっとパパー?マミを怖がらせちゃダメでしょ?」

マミパパ「ああ、ごめんよマミ」

ちびマミ「…ねえパパー?おもちがのどにつまったらどうすればいいのー?」

マミパパ「掃除機で吸い取るのさ!ぶーん!ってね!」

ちびマミ「ええー!おもちさんをおそうじするんだー!」

マミパパ「そうだよー!おそうじさー!ぶーん!」

ちびマミ「おそうじおそうじ!ぶーん!」

マミママ「あらあら、ふふふ!」

~~~
~~


マミ「パパ…ママ…」うるっ

QB「ぬがあぁぁ!?」じたばた

マミ「…はっ!?そ、そうだった!早くキュゥべえを助けないと!」ダッ

がたっ

マミ「よし!この掃除機でおもちを吸い出すわ!」

マミ「スイッチオン!」かちっ

ぶいいぃぃぃん!ずずずず…

QB「うごごご!?」

ずずずずず…

すぽんっ!

マミ「あ」

からからからから!

マミ「………う、うわーッ!?キュゥべえごと吸い込まれちゃったーー!」

からからからから!

マミ「う、うわああ!ど、どうしよう!どうしよう!」あたふた

からからからから!

マミ「はっ!?そうだ!とりあえずスイッチオフ!」かちっ

ぴたっ しゅううう…

マミ「そ、掃除機の中身は…」ごくりっ

ぽんっ


QB「」しーん…


マミ「キュ、キュゥべえーーーッ!!」

マミ「そ、そんな…死んじゃうなんて…」

QB「」

マミ「うう…キュゥべえ…」ぽろぽろ

QB「」

マミ「う…うう…」ぽろぽろ

QB「」

マミ「……泣いたらおなか空いたわ…なんか買いに行こ」すくっ

タッタッタッ

ちょこん

QB「ふう…!まさかおもちで死ぬとは思わなかったよ…」

QB(故)「」

QB「さてと、マミが戻ってくる前にこの死体を処理しないとね。そしてなんともない顏でマミに会えば僕は生きていたことになる。つまり何もなかったことになるね!オールリセットだ!」

QB「おっしゃ!いただきまーす!」むしゃむしゃ

QB(故)「」

がちゃっ

マミ「お財布忘れちゃった…危ない危ない」

QB「んごっ…!?」びくん

QB(マ、マミが帰ってきた!?ていうか喉に死体が詰まった…!)

QB「んごぉぉぉぉ!?」じたばた

マミ「え…!?ええ!キュゥべえ生きてたの!?」

QB「ぬがぁぁぁ!」じたばた

マミ「て、ていうかなんかキュゥべえの口に入ってる……え、ええ!?キュゥべえがキュゥべえを喉に詰まらせてる!?」

QB「ぬががががっ!」じたばた

マミ「ど、どういうこと!?なにこの状況!?キュゥべえがキュゥべえをきゅっぷいきゅっぷい!?」あたふた

マミ「は!?も、もしかしてこれが円環の理!?」

QB「ごがががあああ!」じたばた

マミ「と、とりあえずなんとかしないと…!ど、どうしよう!どうしよう!」あたふた

QB「ぎゅぷぷぷぷ!」じたばた

マミ「あ!そ、そうだわ!」

~~~
~~

――マミさん、幼き日の思い出

ちびマミ「ねぇパパー?どこかのくににはすっごくおっきいヘビさんがいるってせんせいがいってたけど、ほんとーなのー?」

マミパパ「きっとアナコンダのことだね」

ちびマミ「アナコンダ―?でっかいのぉ?」

マミパパ「そうだよ~マミを食べちゃうくらいでっかいんだよ!」

ちびマミ「え、えええ!?アナコンダこわいよぉ!ママー!」だきっ

マミママ「あらあら、ちょっとパパー?マミが怖がってるじゃないのー!」

マミパパ「ははは!ごめんよ、マミ」

ちびマミ「ねぇパパー?アナコンダにのみこまれたらどうすればいいのー?」

マミパパ「そうだねぇ。掃除機で吸い出しちゃおうか!ぶーん!って」

ちびマミ「あー!アナコンダをおそうじだねー!ぶーん!ぶーん!」

マミパパ「そうだよ!おそうじさ!ぶーん!」

マミママ「あらあら、ふふふ!」

~~~
~~

マミ「パパ、ママ…私、こんなに大きくなったよ…ずっと見守っていてね」うる

QB「ぬごおおお!?」じたばた

マミ「は!?そうだった!早く掃除機で吸わないと!スイッチオン!」かちっ

ぶいいぃぃぃん!ずずずず…

QB「うごごご!?」

ずずずずず…

すぽんっ!

マミ「なっ!?」

からからからから!

マミ「………う、うわーッ!?ダブルキュゥべえ吸い込んじゃったーー!私のバカー!」

からからからから!

マミ「あわわわわ…!とりあえずスイッチオフ!」かちっ

ぴたっ しゅううう…

マミ「そ、掃除機の中身は…」ごくりっ

ぽんっ


QB「」しーん…

QB「」しーん…



マミ「うわああああ!!キュゥべえーーーっ!!」

―――
――

――外

QB「」

QB「」

マミ「ごめんねキュゥべえズ…」かちっ

ぼうっ… メラメラ メラメラ

マミ「火がついたわね…いよいよお別れだわ…なむなむ…」すっ

QB「」メラメラ

QB「」メラメラ

マミ「う、うう…!さようならキュゥべえ…!」ぽろぽろ

―――
――

――オーストラリア、ガイドカー車内

ぶろろろろ

黒人ガイド「おじょうちゃん、ウルルへはもう少しで着くぜ!もうしばらくの辛抱だ!がんばりな!」

マミ「そうですか…ありがとうございます」

黒人ガイド「ははは!精霊に会えるといいなぁ!」

マミ「精霊かぁ…ふふふ、会ってみたいわ…」にこっ

―――
――

――ウルル、頂上

マミ「はぁはぁ…やっと着いたわ」

黒人ガイド「がんばったなぁおじょうちゃん!さぁ…はじめな…」

マミ「ええ…」かぱっ

黒人ガイド「それがおじょうちゃんの愛する者の遺灰か…長い旅も終わりだな…」

マミ「はい…キュゥべえ…世界の中心で風になって…星に還って…そしてまたいつか私のところに戻ってきてね…」ばっ

ひゅううううう~ ぱらぱら

マミ「さようなら…キュゥべえ…」

マミ「…」うる

「なーんどでも♪なーんどでも♪僕は生まれ変わってゆくー♪」

マミ「…え?」

「そして~いつか君と見た夢の続きを~♪」

マミ「ま、まさか、精霊…!?いえ…ち、ちがう…この声は…!」

ちょこんっ

QB「きゅっぷい!」

マミ「キュ、キュゥべえ!」

QB「きゅぷー!」

マミ「本物の、本物のキュゥべえだわっ!」

QB「イエス!アイアム!」きりっ

マミ「キュゥべえー!」だきっ

QB「マミ!」だきっ

マミ「キュゥべえー!」だきっぼきっ

QB「・・・」ぷらーん

マミ「キュゥべえー!」

マミ「うう、うう…!キュゥべえ~!また会えてうれしいよぉ!」ぐすんぐすん

QB「マミ、泣かないで…これからはずっとマミのそばにいるから!」

マミ「ううう…!約束よ!絶対だからね!」だきっ

QB「もちろんさマミ!」だきっ

黒人ガイド「…いい話じゃねぇか」うるっ

QB「…ねぇマミ?イチゴパフェの約束覚えてる?」

マミ「イチゴパフェの約束…?あっ!あれね!もちろん覚えてるわ!」

QB「うん!一緒にカフェで特大のイチゴパフェを食べようねって約束!」

マミ「ふふふ!そうね!帰国したら真っ先に行きつけのカフェに行きましょう!そしてでっかいイチゴパフェを心ゆくまで楽しみましょう!」

QB「うん!やったぁ!楽しみだなぁ!イチゴパフェ!」

マミ「ふふ!イチゴパフェ喉に詰まらせないでよ?」

QB「もう!マミったらー!」

わいわい! きゃっきゃ!

黒人ガイド「よかったな…おじょうちゃん!そしてべえさん!…この仕事やってきた甲斐があったぜ…!お幸せにな…!」

おわり

黒人ガイドが男だとは書かれてない

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