【俺妹】京介「桐乃、俺と駆け落ちしないか」 (50)

[桐乃の部屋]

桐乃「え・・・・・・?なんて言ったの?聞こえなかったんだけど」

京介「だから俺と駆け落ちしないかって」

桐乃「な、なななんであたしがあんたと駆け落ちしないといけないのよ!//」

京介「声がでかい。何時だと思っているんだ」

桐乃「な・・・・・・!あんたが変なこと言いだしたからじゃない!」

京介「だから声量」

桐乃「う、うっさいわね」

京介「で、どうなんだ?」

桐乃「なにがよ」

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京介「だから駆け落ち」

桐乃「っ!な、なんでそんなこと言いだすのよ」

京介「俺達付き合ってるじゃないか」

桐乃「はあ!?あれは期間限定で、もう終わったじゃない!」

京介「俺の中では終わっていない」

桐乃「ふん。いい迷惑よ。もうあたし寝るからはやく消えてくんない」

京介「俺は本気だ。桐乃」

桐乃「も、もういいから早く出てって!」

バタンッ!

京介「お、おい!話は終わってないぞ!開けろ桐乃!」ドンドン!

桐乃「うるさい!」バン!

京介「桐乃・・・・・・」

京介(・・・・・・)

[朝]

ジリリリリリリッ

京介(う・・・・・・)

京介(あれ?まだ5時半かよ・・・・・・。セット間違えたのか)

京介(・・・・・・そういえば昨日、桐乃に駆け落ちしないかって言ってたよな俺)

京介(なんであんなこと言ったんだ・・・・・・)

以下回想

京介「やべぇ・・・・・・。あさひちゃん、マジ可愛い過ぎる」ハァハァ

(あさひ)「お兄ちゃん・・・・・・。お兄ちゃんと別れたくないよう」エグッエグ

京介「あぁ、俺もだぜあさひちゃん!」

1 覚悟を決めて別れる
2 覚悟を決めて駆け落ちする
3 無言で立ち去る

京介「ん?選択肢か」

(あさひ)「おにい・・・・・・ちゃん」ウルウル

京介「決まってんだろ!俺はあさひと駆け落ちするぜー!」

カチッ

(あさひ)「本当?お兄ちゃん?」ウルウル

京介(駄目だ。可愛い過ぎて死ぬ)ウヘヘ

京介(お?桐乃が上に上がってきたか)

京介(もしかしたら・・・・・・)ウヘヘヘヘ

回想完

京介(なああああああああ!俺はなんてことを口走ってしまったんだ!)

京介(ただの変態シスコンゲーム脳じゃねえかよ・・・・・・)

京介(駄目だ。昨日のことを思い出すだけで背筋に悪寒が・・・・・・)

京介(ああ・・・・・・。桐乃になんて顔すればいいんだ・・・・・・)

京介(・・・・・・まあ、あいつのことだしな。昨日はあんな反応してたし。真に受けてるわけないよな)

京介(取り敢えず学校で考えて、んで夜になったら話そう。うんそれがいい)

京介(せっかく早く起きたし、桐乃に顔を合わせる前に家をでるか)

[リビング]

桐乃(あーやば。全然眠れてない・・・・・・)

桐乃(ほんと最悪。あいつがあんなこと言うからよ)

桐乃(あいつと駆け落ち?冗談じゃないわ

桐乃(・・・・・・でも、もし本気だったら・・・・・・)

桐乃(兄貴、京介と駆け落ちかあ・・・・・・まあそれも悪くはないよね)ニヤニヤ

ガチャ

桐乃(え?)

京介(な!?)

桐乃「お、おはよう。兄貴」

京介「お、おう」

京介(なんでこいつ、こんな朝早くから起きてんだよ!)

桐乃(やば・・・・・・あたしがニヤついてたところ、見られた!?///)

京介(う、気まずい・・・・・・)キリノヲイチベツ

桐乃「な、なによ?」

京介「な、なんでもねえよ」

京介「・・・・・・」

桐乃「・・・・・・」

京介(もう我慢の限界だ)

京介「なあ桐乃。今日、はやく家出るし。てかもうすぐ」

桐乃「っ!あっそ!」

京介「なに怒ってんだよ・・・・・・」

桐乃「別に怒ってないし」

京介「そうかよ」

桐乃(なによ・・・・・・。せっかく二人きりになれたのに!馬鹿!)

京介(支度終わったし行くか)

京介「じゃあ行くわ」

桐乃「はやく行けば?」

京介「へいへい」

ガチャッバタン

桐乃(・・・・・・馬鹿)

京介(なんだあいつ?機嫌悪いのか?)

京介(いや、俺が昨日あんなこと言ったからか・・・・・・)

京介(拒絶されて当然だよな)

[高坂家・リビング]

桐乃(あームカつく!ムカつく!)

桐乃(なによあいつ。人の気持ち知らないくせに!無神経なことばっか言いやがって!)

桐乃(気分悪。学校でも行こうかな)

ピローン♪

桐乃(あ・・・・・・メールだ)

[夕方・公園]

あやせ「お待たせ!桐乃。待った?」

桐乃「いや、あたしも今来たところだよ」

あやせ「そう。よかったあ」

桐乃「ね、ねえあやせ。聞きたいことがあるんだけど」

あやせ「なにかな?」

桐乃「あーうん。別に大したことじゃないんだけど」

桐乃「あの、あやせはあいつのことどう思っているの?」

あやせ「え・・・・・・?」

桐乃「い、いや、言いたくないなら別に言わなくてもいいよ!」アタフタ

桐乃「・・・・・・でもあやせ、あいつに振られたんでしょ?」

あやせ「・・・・・・」

桐乃「あ、その、別にあやせに魅力がないとかそんなんじゃなくて・・・・・・」

桐乃「てか、あやせを振るなんて最悪だよね。あのシスコン」アハハ

あやせ「ねえ桐乃、・・・・・・桐乃はお兄さんの好きな人が誰だか知ってる?」

桐乃「な、なに言ってるのあやせ。そんなの・・・・・・」

桐乃(あたしでした、って言えるわけないじゃない!)

桐乃「えとー・・・・・・。ごめんあやせ。あたしにも分からないんだ」

あやせ「・・・・・・桐乃も知らないんだね」

桐乃「ごめん」

あやせ「別に謝らなくてもいいよ。それで桐乃、なにか悩んでるでしょ?」

桐乃「え!?」

あやせ「さっきから桐乃の様子がおかしいと思ったから。違うかな?」

桐乃(なんでわかるのよこの子・・・・・・)

桐乃(てか、この状況で兄に駆け落ちしようかって言われたなんて口が滑っても言えないし・・・・・・)

桐乃「いやー。特に悩んでいることh」

あやせ「嘘。それは嘘」

桐乃「え?」

あやせ「桐乃、私達の関係ってなに?」

桐乃「え?えーと、親友、だよね?」

あやせ「そうだよね。じゃあなんで嘘なんかつくの?」

桐乃「べ、別に嘘なんか・・・・・・ついてないよ」

あやせ「もしかしてお兄さんのことで悩んでない?」

桐乃「っ!・・・・・・な、なんでそう思うのかな?あやせ」ヒヤアセダラダラ

あやせ「桐乃からお兄さんの臭いがするの」

桐乃「え?臭い?」

あやせ「今日の朝に5分程度。昨日の夜には10分程度、お兄さんと話したよね?」

桐乃(どこの警察犬だよ。てか怖いよこの子・・・・・・)

あやせ「あ、別に話したくなかったら余計な詮索はしないよ」

あやせ「でも桐乃のことが心配で・・・・・・」

桐乃「・・・・・・うん。ありがとうあやせ」

桐乃(そうだ。あやせはあたしの親友だ。だから昨日の夜の顛末を言うべきだよね)

桐乃「あの、あやせ。実は昨日の夜、あいつにね・・・・・・か、か、駆け落ちしようかって言われたんだ・・・・・・」

あやせ「」

あやせ「えええええええええええええええ!?」

桐乃(普通、驚愕するよね。あたしも驚いたし・・・・・・)

あやせ「桐乃、それはなんの冗談かな。親友をからかうのは関心できないな」ジー

桐乃「ほんとだってば!」

あやせ「・・・・・・」

あやせ(信じられない!お兄さんは私を振っておいて桐乃と駆け落ち!?)

桐乃「あやせ?」

あやせ「桐乃!今から桐乃の家に行っていいかな」

桐乃「え?」

あやせ「お兄さんと話し合いたいし・・・・・・」

桐乃「そ、そう。でもあいつ、帰っているかわからないよ」

あやせ「桐乃と遊ぶことと兼ねて行くから問題ないよ」

桐乃「・・・・・・わかったあやせ。じゃあ待ってる」

あやせ「ありがとう桐乃」ニコッ

[帰路]

桐乃(なんか雲行きが怪しくなって気がする・・・・・・)

桐乃(ああ!なんでこんなことになったのよ!)

桐乃(・・・・・・原因はあいつだよね。あんなこと言い出すから・・・・・・)

桐乃(もし・・・・・・もし兄貴、京介と駆け落ちしたら・・・・・・)フヒヒ

桐乃(はっ!なに妄想しているのよあたしは!これじゃああいつと同じ変態じゃない!)

桐乃(京介・・・・・・。今どこでなにしてるんだろ)

桐乃(あんなこと言ったしね。あいつもあたしと同じように悩んでいるよきっと)

[コンビニ]

京介(おぉ!こ、これは!?)

京介(お~いいねえ)ニヤニヤ

店員A「ねえ、あの人気持ち悪くないですか?」ヒソヒソ

店員B「こら!そんなことは思っても口に出さない!」

店員A「すいません・・・・・・」

京介「あのー」

店員A「え?あ、はい!」

京介「これ」

店員A「700円になります」

中略

店員A「ありがとうございました」

店員A(あー、キモかったー)

京介(いやーいい買い物をしたなあ)

京介(これで当分オカズに困ることはない)

京介(いやー、それにしても今回の雑誌、露出度高すぎるだろ)ニター

京介(てか、もういっそヌードでいいよヌード)

麻奈美「京ちゃん・・・・・・」

京介「ファッ!?・・・・・・麻奈美か。え、麻奈美?」

麻奈美「・・・・・・」

京介「待て麻奈美。誤解だ。だから引くな」

麻奈美「う、うん」

京介「・・・・・・どうしたんだよ」

麻奈美「え?いや、京ちゃんがいたから話さなきゃって・・・・・・」

京介「お前、俺に失望したんじゃないのか?」

麻奈美「・・・・・・」

京介(・・・・・・気まずい。さっきまで天国見てたのになんだよこの空気は)

京介「あのー麻奈美さん?」

麻奈美「きょ、京ちゃん!」

京介「はい!?」

麻奈美「桐乃ちゃんと・・・・・・うまくいってる?」

京介「はい?」

京介(あーそうだった。俺と桐乃の期間限定恋人のことは他の奴には喋っていなかったな。沙織と黒猫除いては)

京介(てか最近、いや、俺が麻奈美を振ったときからこいつとあやせ達とは敬遠してたな)

京介(俺としては、このまま距離が離れていくのは寂しい・・・・・・)

京介(それにいつかはバレるしな。言っちまうか)

京介「麻奈美。そのことなんだけどな」

詳しく説明中・・・・・・

京介「って訳だ」

麻奈美「わかってたよ」

京介「え?」

麻奈美「京ちゃんは絶対、私のところに帰ってきてくれる」

京介「どういうことだ?」

麻奈美「私と京ちゃんは赤い糸で結ばれているってことだよ」

京介「勝手に結ぶな」

麻奈美「あはは」

京介「ははっ」

京介(・・・・・・ふう。これでこいつとの関係が復縁できたらいいんだが)

京介「話変わるけど麻奈美。お前、以前にいつでも相談しに来いって言ってたよな」

麻奈美「え?う、うん」

京介「でも結局、お前に相談することは一度もなかった。悪いな」

麻奈美「別にいいよ。気にしてないし」アハハ

京介「だから今、今お前に相談したいことがある」

麻奈美「えぇ!?唐突すぎるよ京ちゃん・・・・・・」

京介「無理なのか?無理なら仕方ない」」

麻奈美「え、別にいいよ。突然すぎて驚いただけだよ」

京介「そうか。じゃあ聞いてくれ」

麻奈美「うん」

昨日の夜のことを説明中・・・・・・

麻奈美「京ちゃん」

京介「はい」

バチン!

京介(いてっ!なんでビンタされてんの俺?)

麻奈美「京ちゃん、駆け落ちなんて、そんな簡単に言っちゃ駄目な言葉なんだよ」

京介(いつもと変わりない口調の麻奈美だが怒ってるなこりゃ。自称鈍感の俺でも気づけちまう)

麻奈美「それに桐乃ちゃんとは以前、期間限定でも付き合ってたんでしょ」

麻奈美「もし桐乃ちゃんが本気にしてたら大変だよ」

京介「・・・・・・それはないと思うぜ麻奈美。あいつ俺のこと拒んでたし」

麻奈美「京ちゃんは鈍感だねえ」

京介「なんだよ急に」

麻奈美「あれも含めて、桐乃ちゃんが京ちゃんに対する罵倒は照れ隠しなんだよ京ちゃん」

京介「照れ隠し?ハハッ、冗談は顔だけにしてくれよ麻奈美」

麻奈美「冗談は顔だけに?京ちゃん・・・・・・私に喧嘩売ってるのかな?」ニコニコ

京介「待て麻奈美!受け取り方が違う!」

麻奈美「受け取り方?京ちゃん、その言葉は顔が面白いから冗談は言わないでっていう非常に失礼な言葉なんだよ」ニコニコ

京介「え?そうなの麻奈美」

京介(マジかよ。俺、「冗談を言ってる暇はない」って意味だと思ってたわ・・・・・・そういやこの言葉、黒猫にも使っちまったなあ)

麻奈美「京ちゃん顔色悪いよ?大丈夫?」

京介「大丈夫だ麻奈美。さて本題に戻ろうか・・・・・・」

麻奈美「う、うん」

京介「ていうか麻奈美。さっき桐乃の罵倒は照れ隠しって言ったよな」

麻奈美「うん」

京介「もし本当なら、あいつツンデレなのか」

麻奈美「ツン・・・・・・デレ?京ちゃんどういう意味?」

京介「なんだお前。知らないのか」

麻奈美「うん」

京介「ググっとけ」

麻奈美「グ、ググ?ググってなに?京ちゃん」

京介「もういい麻奈美。忘れてくれ・・・・・・」

麻奈美「う、うん・・・・・・」

京介「さてと・・・・・・どうすっかなあ」

麻奈美「ねえ京ちゃん。京ちゃんは桐乃ちゃんに駆け落ちは勢いで言ったから謝りたい。でも、もし桐乃ちゃんが本気にしてたら
って色々考えて焦っていることでいいんだね」

京介「あぁ。そういうことなんだよ麻奈美」

麻奈美「よし行こうー!」

京介「え?何処に?」

麻奈美「こういうのは早く言うのが一番なんだよ。だから京ちゃんの家に行って、桐乃ちゃんと話し合う」

京介「成る程」

麻奈美「それに桐乃ちゃんとは決着をつけたいからね」

京介(決着って・・・・・・大丈夫か麻奈美)

麻奈美「京ちゃん、早く行くよ」

京介「分かってるって。てか腕引っ張るなよ」

こうして俺と麻奈美は桐乃と話し合う為、高坂家へ向かうのであった。

[高坂家・玄関]

京介(な!?なんだと・・・・・・)

麻奈美「どうしたの京ちゃん。佇んで」

京介「いやーなんでもないよ麻奈美」アハハ

麻奈美「そうなの?ではおじゃましまーす」

京介(もうお邪魔してんじゃんお前・・・・・・家入る前に言えよ・・・・・・)

京介(ハァ。・・・・・・ともあれ、どうしてあやせの靴があるんだよ)

京介(・・・・・・誤算だ)

麻奈美「京ちゃん、二階行くね」

京介「え?ちょ待てよ」

[桐乃の部屋]

桐乃「あ、帰ってきた」

あやせ「本当?」

桐乃「うん。あいつの部屋のドアが開いた音がしたもん」

桐乃「よし・・・・・・」

あやせ「どうしたの桐乃?行かないの?」

桐乃「え、うん・・・・・・行こうかあやせ・・・・・・」

桐乃(どうしよう・・・・・・。すごく緊張してる。もし駆け落ちが決まったら・・・・・・)ニター

あやせ「き、桐乃・・・・・・」

桐乃「え!?な、なに?」

あやせ「なんでもない・・・・・・早く行こ」

桐乃「う、うん」

[京介の部屋]

京介「なんであやせが来てんだよ・・・・・・」

麻奈美「あやせちゃん・・・・・・多分桐乃ちゃんのこと心配してるんだと思うよ」

京介「なんだよそれ!?桐乃・・・・・・あやせに言ったのか?」

麻奈美「多分、そうだと思うよ・・・・・・」

京介(やばい・・・・・・これはやばいぞ)

ガチャ

京介(ひっ!?)

桐乃「ねえあんた・・・・・・な、なんで地味子がここにいるのよ!」

あやせ「桐乃どうかしたの?」

麻奈美「お邪魔しています。桐乃ちゃん。あやせちゃん」

桐乃「はあ?もうお邪魔してんじゃん。なに言ってんの?」

京介(コイツ・・・・・・俺と同じことを・・・・・・うん。やっぱ兄弟なんだよな俺らは)

京介「まあ落ち着け桐乃。こっちにも色々と深い事情があってな」

桐乃「はあ!?深い事情?地味子と関係あんの?」

京介「いや・・・・・・関係ないことはねえよ。つーかお前もあやせ連れ込んでんじゃねえか」

桐乃「な・・・・・・それは・・・・・・色々とあったのよ・・・・・・」

桐乃「ていうか、あやせはあたしの家に遊びに来ただけだから!」

京介「じゃあなんだよ。友達が遊びに来てんのに俺の部屋に来たのかよ」

桐乃「っ!」

麻奈美「京ちゃん、察しが悪いよ。桐乃ちゃんは京ちゃんと一緒に遊びたかったんだよ」

京介「え?そうなのか桐乃?」

桐乃「な、なに言ってんのキモ!なんであたしがあんたと遊ぶのよ!」

京介「じゃあなんで来たんだよ」

桐乃「そ、それは・・・・・・」

麻奈美「桐乃ちゃん。素直になりなさい」

桐乃「はあ!?意味わかないんですけど!?なに?説教?マジでキモイからそういうの!」

麻奈美「桐乃ちゃん。高校生にもなって大声で暴言を吐くなんて、みっともないよ」

桐乃「は?あんたに関係ないし!」

麻奈美「そうやってずっと言い逃れしているから、いつまで経っても子供のままなんだよ桐乃ちゃん」

京介(あー拉致があかねえ・・・・・・どうせ桐乃は昨日のことについて話に来たんだろ。麻奈美もなんであんなことを・・・・・・)

桐乃「あームカつく。なんでこいつ居るのよ。消えたんじゃなかったの?」

麻奈美「桐乃ちゃんは子供だねえー」クスクス

桐乃「っ!もういい!!」バタンッ

あやせ「桐乃!」

京介(なんでこうなるんだよ・・・・・・)

京介「麻奈美。言い過ぎだぞ」

麻奈美「私は正論しか言ってないけどなあ」

京介「だからあいつの性格を考慮しろって・・・・・・」ハァ

麻奈美「・・・・・・ごめんなさい京ちゃん。ちょっと言い過ぎたかも・・・・・・」

京介「別にいいよ。・・・・・・で、なんであやせはここにいるんだ?」

あやせ「あ!すみません。桐乃を連れ戻しますね」

京介「違う違う。どうしてこの家に居るんだって聞いたんだ」

あやせ「いちゃ、いけませんか?」

京介「そんなこと一言も言ってないだろ。被害妄想強いんじゃねえの?」

あやせ「・・・・・・」

京介(あーしまった。苛立ったせいか、ちょっとキツいこと言っちまったなあ・・・・・・)

京介「ごめん、あやせ。・・・・・・で、桐乃からなにか言われたのか?」

あやせ「あ、はい。お兄さんのことで・・・・・・」

京介「そうか。じゃあ聞いてるんだな」

あやせ「まあ、ある程度は・・・・・・」

京介「そうか・・・・・・」

あやせ「・・・・・・お兄さんは、私を振っておいて妹と駆け落ちするなんて・・・・・・よくそんなことが言えましたね」

京介「それには深い訳があってだな」

あやせ「もういいです。言わなくていいです」

京介「いや、聞いてくれよ。俺も焦ってんだよ」

あやせ「焦る?・・・・・・ふざけないでください」

京介「まあいいから聞けって」

あやせ「わかりました。聞きましょう。内容によってはブチ殺しますから」

京介「物騒なこと言うなよ・・・・・・じゃあ言うぞ」

あやせ「はい」

京介「実はな・・・・・・弾みで言っちまったんだ・・・・・・」

あやせ「・・・・・・はい?」

京介「だから、その・・・・・・」

麻奈美「京ちゃん」

京介「わかってるよ。本当は言いたくなかったけど、そんなこと言ってられないしな」

あやせ「意味がわかりません」

京介「すまん。筋道を立てて言うよ」

あやせ「お願いします」

京介「昨日の夜、妹、桐乃が貸してくれたゲームをやっていたんだ」

あやせ「ゲーム・・・・・・ですか」

京介「あぁ。それで最後の選択肢の中にな、駆け落ちするっていう選択肢があったんだよ」

あやせ「選択肢・・・・・・」

京介「それでよー、駆け落ちするを選んだんだよ」

あやせ「はぁ・・・・・・」

京介「いやー、その後のピクチャーがねえ、マジ最高だったんだよ。性的の意味でな」

あやせ「ふーん」

京介「だからふと思いついたんだよ」

京介「あいつに駆け落ちしないか?って言ったらどう反応するか?みたいな」アハハ

京介「でさー、案の定、あいつ俺を罵倒しやがったんだよ」

京介「やっぱ2次元と3次元は違うねって改めて思ったね俺」

京介「つーか俺、なんで焦ってたんだ?別にいつもと変わりねえじゃん。桐乃の接し方も・・・・・・」

京介「あれ?あやせたーん?聞いてますか?もしもーし」

あやせ「ふ、ふざけないでください!!この変態!」

あやせの蹴りが俺の顔面にヒットする。

京介「いってーぇ。俺なんか酷いこと言ったか?」

あやせ「ほんと最低ですね!人の気持ちを踏みにじって楽しいですか!?」

京介「あ、そのー、すいません・・・・・・」

あやせ「もういいです!お兄さんのことを好きだった自分が馬鹿だと思えてきました!」

あやせ「目を覚まさせてくれて、ありがとうございました!!」

バタン!

京介「ちょ・・・・・・」

麻奈美「さて、私帰るね」

京介「もう帰るの?」

麻奈美「問題はもう解決したでしょ」

京介「で、でもまだ桐乃には・・・・・・」

麻奈美「それも問題ないと思うよ。じゃあね京ちゃん」

バタン

京介「えー・・・・・・」

ガチャッ

京介「あ、桐乃、あやせ」

京介「どうかしたのか」

バチンッ!

京介「いて・・・・・・」

桐乃「あんたって本当最低だね。もう死ねば」

京介「桐乃?」

桐乃「話、聞いてた」

桐乃「あんたがあたしに駆け落ちをしないかって言った理由、全部知った」

京介「そかー。じゃあ言わなくてもいいよな」

桐乃「・・・・・・」

京介「桐乃?」

あやせ「桐乃、行こっか」

桐乃「・・・・・・」コクッ

バタン

京介「・・・・・・」

俺はようやく気がついた。自分が犯した過ち。俺は妹に最低なことをしてしまった。
あれから数週間は桐乃は俺を無視し、視線もさえ向けてくることはなかった。
俺は必死に何度も謝った。
そして約2週間後

ガチャッ

京介「桐乃・・・・・・どうして俺の部屋なんかに」

桐乃は俯いたまま、俺に近づいてくる。そして俺の妹の口が開く。

桐乃「京介、あたしと駆け落ちしよ!」ニコッ

これぞショートストーリー。
居るか分からないけど読んでくれた人、ありがとうございました。

ずっと読んでたぞ

最終巻なわりに人物の態度がそれ以前だったりでわけわかんねぇ

乙です
自分もエンド後なのに、呼び方とか態度がおかしいと感じたな

>>46
やっぱ変?
なんかご都合展開ですまん。

だがまなみとほてぷはよかったよ
なにか…名状しがたいなにかがヒシヒシ感じられた

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