小鳩「あんちゃん」六花「お兄ちゃん」 小鷹「!?」ガタッ (999)

前スレ
小鳩「あんちゃん」 樟葉「お兄ちゃん」 桐乃「!」ガタッ
小鳩「あんちゃん」 樟葉「お兄ちゃん」 桐乃「!」ガタッ - SSまとめ速報
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>>1

待っていた……
待っていたぞッ!!!
十花さんの続きをッ!!!!

>>2
誘導ありがとうございました

>>3
前スレの続きってだけで十花さんの話はまた最初からやり直します
自分でも何書いたか忘れたので……

前々スレ?小鳩「クックック……我は夜の血族の真相なり」 凸守「!」ガタッ

>>1の他作品

六花「勇太、私と正式に契約して欲しい」
勇太「好きなんだ。……付き合ってくれないか」

樟葉ちゃんprprちゃんも俺妹メンバーも安価次第でいくらでも出て来るよ!
ただ、最初だけちょっと小鳥遊姉妹×羽瀬川兄妹で書くだけよ!

六花「風は南……ではこのルートから帰宅する」

小鳩「クックックッ、六花の家に来るのは初めてなので楽しみなのだ」

六花「私が今いる拠点にはある程度の魔力を持った者にしか立ち入る事が出来ない。でも小鳩なら恐らくは大丈夫」

小鳩「クックックッ……このレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌に破れぬ結界など有り得ぬ」

テコテコテコ

六花「ついた。この建物の一室を拠点にして身を隠している」

小鳩「身をかくす?」

六花「現在私は管理局の人間と常に戦闘状態にある。だからここは休息をとる為に身を隠す拠点」

小鳩「おぉー……」

六花「少し待ってて、扉のセキュリティを解除する」ポチポチ

小鳩「すごい!電卓みたいなセキュリティがついとる!」

六花「小鳩も同じ闇に生きる者ならばセキュリティは付けておいたほうがいい。ホームセンター等の電卓コーナーで売買されている」

小鳩「うん!(帰ったらあんちゃんにこうてもらおう……!)」

六花「さぁ、中に入って」

小鳩「おじゃましまーす……」

六花「この部屋の空気はあちらの世界と同じレベルに設定してある」

小鳩「クックックッ、どうりで身体が軽く感じたわ……!」

六花「こっちが私の部屋。世界中に散らばっていた魔力数値の高い物を集めている」

小鳩「おぉ……なんか珍しい物が沢山ならんどる!」

ガチャッ!

六花「!!」

小鳩「誰か入ってきた……?」

六花「あのセキュリティを突破してこの部屋に入ってこれるのは一人だけ……でもまさかこんな時間に襲来するとは予定外」

小鳩「だ、だれが入ってきたん!?」

六花「管理局のプリーステス……私の天敵!」

小鳩「えぇっ!?管理局の人間から身を隠してる拠点やなかったん!?」

六花「大丈夫、プリーステス以外の人間にはまだ見付かっていない」

小鳩「えぇー……セキュリティ……」

十花「何をごちゃごちゃ言ってるん……ん?」

小鳩「ひっ……」

十花「なんだ、いつものデコを出してるあれとは違う友達か?」

六花「小鳩は私と同じ闇の血族。プリーステスとは敵対する者。今も打倒プリーステスについて作戦をねっていた」

小鳩「えっ?えぇっ!?」オロオロ

十花「まあ見た目からして似たような仲間なんだろうが……あんまり暴れるなよ。分かったな」

六花「管理局の人間と約束事など出来るわけが」

カンッ!!

六花「あぅっ……」

十花「分かったな?」

六花「……はぃ」

十花「分かれば良いんだ」

六花「いたぃ……」

小鳩「六花、大丈夫?おたまで叩かれよったけど……」

六花「ハッ……!いや、今のは戦略的撤退。ま、まだ小鳩を我々の戦いに巻き込む訳にはいかないから!」

小鳩「うん、分かったから……でも確かにプリーステスは強そうじゃ……」

30分後

六花「こっちの石は宇宙エネルギーを大量に溜め込んでいる」

小鳩「宇宙エネルギー……!」

六花「持ってみると分かる。普通の石より1.125倍重い」

小鳩「本当じゃ……1.125倍重い!」

コンコン

小鳩「ひっ……プ、プリーステスがきたんか……?」

六花「落ち着いて。大丈夫、こんな事もあろうかとトラップを仕掛けている」

小鳩「そういえば部屋に入った後、ドアに何かしよったね」

六花「そう。この扉を開くと頭上から魔力玉が落下する仕組みになっている」

小鳩「魔力玉って……あの大きいゴムボールみたいなの?」

六花「一見柔らかいゴムボールに見えるけど、実は15トンある」

小鳩「15トンって……重いん?」

六花「多分」

小鳩「おぉ……あっ、扉が開いた……」

ガチャッ

シュルッ

ヒューッ

パシッ

ブンッ

ビュッ

パコーン

六花「あぅっ!」

小鳩「!!」

また書きます

六花「あぅぅ……」パタン

十花「まったく……こんなくだらない物を作る暇があるなら勉強にでも頭を使え」

小鳩「ぁっ……ぅ……」

十花「……はぁ。おまえもそんなに怯えるな。別にとって食ったりしない」

小鳩「はぅぅ……宇宙エネルギーを……」

十花「安心しろ。私はバカな事をしない人間には比較的優しいつもりだ」

小鳩「ほ、ほんまに……?」

十花「ああ。だがバカな事をする奴は例え初対面でも容赦しないがな」

小鳩「……!」

十花「おまえがバカな事しないのを願ってるよ」

小鳩「せん!ぜったいしぃーひん!!」

十花「よろしい。……で、名前は?確かさっき鳩がどうこう言っていたが……」

小鳩「羽瀬川小鳩……」

十花「そうか。私の名前は小鳥遊十花。見ての通りこいつの姉だ」

小鳩「姉……?でも管理局の人間でプリーステス――」

十花「今、何かバカな事を言ったか?」

小鳩「う、ううん!言うちょらん!!十花は六花のお姉ちゃんでプリーステスやない!」

十花「よろしい」

十花「っと、こんな事を言いに来たんじゃない……お前たち、お腹は減ってないか?」

小鳩「だ、だいじょうぶ!」

ぐうぅぅぅ……

小鳩「…………」

十花「バカな事はするななとは言ったが遠慮しろとは言っていない」

小鳩「ちょっと……だいぶお腹は空きよる……」

十花「私は少し遅いがこれから昼食にする。なんなら一緒に作ってやってもかまわんが」

小鳩「クックックッ、では頼むと……す…………、おねがいします……」

十花「何か食べたいものは?」

小鳩「にくっ!」

星奈「!!」ピクンッ

十花「肉か……だったらハンバーグでも作るか」

小鳩「うん!うちハンバーグは大好きじゃ♪」ニコニコ

十花「……」

小鳩「あの……どげんしたと……?」

十花「ん……いや、なんでもない。じゃあ出来たら呼んでやるから、そのバカに絆創膏でも貼ってやってくれ」ポイッ


十花(ああやってニコニコされるのはあまり慣れないな……)

30分後……

十花「おーい、出来たぞ……って、言わなくても分かっているか」

小鳩「じぃー……っ」

十花「なぜドアの隙間からずっとこっちを見ていたんだ」

小鳩「だってええ匂いがしよったから……」

六花「同じく」

十花「分かったからさっさとこっちに来て座れ」

小鳩「はーい♪」

六花「はじめてみるアイテムが沢山……これが噂に聞くお客様様食器!!」

十花「冷めないうちに食べてしまえ」

小鳩「いただきまーす……あむっ」もぐもぐ

十花「どうだ?」

小鳩「……おいしい!こんなおいしい料理食べた事あらへん!!」

十花「大袈裟だな……」

六花「プリーフフェフのふふるりょうひだけは、ほのわはひも認めはふほへ」

十花「何を言ってるのか知らんが口に物を詰め込んで喋るな」

小鳩「うち、あんちゃんが作るの以上においしい料理食べたの初めてじゃ」

十花「あんちゃん?小鳩の家は兄が料理を作ったりするのか?」

小鳩「うん。料理は毎日あんちゃんが作っとる」

十花「毎日?」

六花「ハッ……!食事をして魔力回復、今ならプリーステスにも勝てる。いざ勝負!」

十花「まだ半分も食べてないだろ。バカも休み休み言え」ピキ

六花「いでよ!シュバルツシルト!!かかって来い!管理局の犬め!!」

十花「そうか、お前には……教育的指導が必要なようだな」

六花「ひっ……こ、小鳩はここで食事をして魔力回復につとめて。私は……こっち!」ダッ

十花「バタバタして悪いな小鳩、ゆっくり食事してくれ。私はあのバカをしつけて来る」バッ

小鳩「えぇっ!?」

小鳩「……もぐもぐ」

十花「もう逃げ道は無いぞ。まったく……お前は食事中くらい大人しく出来ないのか」

六花「ま、まって!」

十花「なんだ?3秒だけ待ってやる」

六花「小鳩の家には両親がいないから……」

十花「……そうなのか」

六花「詳しくは知らないけど……小鷹に聞いた話によると父親は世界中飛び回ってて、母親は小鳩が小さいときに亡くなったらしい」

六花「だから小鳩の前で親の話しは禁止。多分、小鳩は悲しい思いをする……」

十花「お前がそれを言うか」

六花「小鳩はまだ若いから……きっと今の私より辛いはず……」

十花「だからお前と同じようにあんな格好してるのか……しかし若いって言っても、お前も精神年齢は同レベルだろ。……まあいい、食事に戻るぞ」

六花「うん」

十花「おっと、一応戦っていた事になっているからな。悪く思うな」

六花「へ?」

カンッ!

十花「待たせたな」

小鳩「あっ、決着はつい……」

六花「あぅぅ……」

小鳩「……そうじゃ!さっきの話しなんじゃが」

十花「ああ、あの話ならもう――」

小鳩「うちの家はうちとあんちゃんしかおらんからあんちゃんが料理をしとるんじゃ」

十花「あ、ああ……」

小鳩「お母さんはうちが小さい時に死んでしもーたらしいし、お父さんはたまに電話してきよるけど、どこ行っとるかは知らん」

十花「……」

小鳩「あっ、でもあんちゃんやお父さんが言うには、お母さんはうちとそっくりやったらしい!」

十花「六花、なんだか思っていた感じと違うんだが」

六花「どうやら私は無駄死にしただけ……」

小鳩「でも……もしお母さんが生きちょったら……十花みたいに美人で料理が上手じゃったら嬉しかったかな……」

十花(いや……やせ我慢しているだけか)

六花「では特別に小鳩はプリーステスを姉、もしくは母親とすることを認めよう」

十花「勝手に訳の分からない事を認」

小鳩「ほんまに!?」

六花「本当」

小鳩「十花、ほんとにええの……?」

十花「うっ……は、母親変わりは無理だが……まぁ姉役くらいなら……」

小鳩「うぅー……やったぁ♪うちこんなお姉ちゃんが欲しかったんじゃ♪」



六花「と言う訳で、小鳩がプリーステスを姉と呼ぶ代わりに私は小鷹をお兄ちゃんと呼んでみたのだが」

小鳩「クックックッ、我が半身よ。特別に六花だけにはお兄ちゃんと呼ばれる事を許可してやろう」

小鷹「いやいや、話しなげーよ!」

またかくま

六花「とりあえず家に入る許可をもらいたい。お兄ちゃん」

小鷹「その前にお兄ちゃんって言うのをやめろ」

六花「どうして?」

小鷹「どうしてって……なんかおかしいだろ」

小鳩「おかしくあらへん!あのうんこシスター達にはお兄ちゃんとか言われよるのに!」

小鷹「あれは最初からだったけど、六花は今までずっと名前で呼んでただろ」

小鳩「それじゃあうんこシスター達が特別扱いされてるみたいでなんか納得いかへんもん……」

小鷹「とにかく兄妹の設定とかは好きにして良いから名前だけは普通に読んでくれ。小鳩だってある日突然ラブリーマイエンジェル小鳩ちゃんとか言われたら嫌だろ?」

小鳩「そ、そんなん嫌にきまっちょるやろ!」

六花「なるほど。つまり表面上は今まで通りで、肉体関係のみ兄妹の関係と言う訳か……」

小鷹「せめて肉体関係じゃなくて血縁関係って言ってくれ……」

小鷹「まぁ分かってくれたなら良いけど。暑いだろ?中に入れよ」

六花「そのまえに我が兄小鷹」

小鷹「なんだよ」

六花「お腹がすいた。魔力回復の手助けを要請する」

小鷹「飯作れってか?まったく……昼に家来ていきなり飯作れって、お前は何をしにきたんだよ」

六花「当然食事をしにきた」

小鷹「はぁ……とにかく」

小鳩「あ……、あんちゃん!」

小鷹「んー?どうした?」

小鳩「あまり我を一人だけ放置するでない……」

小鷹「はいはい。じゃあ適当に何か作ってやるから出来るまで二人であそんでろ」

小鳩「うむ。手早く頼むぞ、我が半身よ」

六花「特盛マシマシを要請する」

30分後……

小鷹「出来たぞー」

六花「この匂い……約82%で目玉焼きハンバーグとみた」

小鳩「クックックッ、この匂いはチーズハンバーグと見たわ」

小鷹「二人とも惜しいな。正解はチーズハンバーグ目玉焼き乗せだ」

六花「おぉー……トッピングが2つも!」

小鳩「これはこれは……ずいぶんと奮発したではないか」

小鷹「なんか貧乏臭くなるからそれ以上は言わないでくれ」

六花「では早速……いただきます」

小鳩「いただきまーす♪」

小鷹「はいよ」

六花「もぐもぐ……おぉ、これはなかなか……」

小鳩「クックックッ、相変わらず料理の腕は落ちていないようだな。我が半身よ」

小鷹「そりゃまぁ毎日作ってるからな」

六花「プリーステスには及ばないがレストランで出てきても遜色ないレベル」

小鷹「プリーステス?」

小鳩「プリーステスは六花のお姉ちゃん。すっごく料理が上手なんよ!」

小鷹「へー」

小鳩「うちもあんちゃんより料理が上手な人は初めてじゃったもん」

小鷹「……へー」

小鷹「…………」

小鳩「お昼からハンバーグが食べれるとは、我は幸せなのだ♪」

六花「確かに。一つ難点があるとすれば量が足りないくらい」

小鳩「でもこれ大人用ハンバーグくらいあらへん?」

六花「使う魔力が大きいから、いつもはこれの倍くらいは食べる」

小鷹「じ……じゃあさ、夕飯も食って帰るか?どうせ遊んで行くんだろ?」

小鳩「クックックッ……では夕食までの間、我と余興でもたのしもうではないか」

六花「わかった。では早速……デン、デン、デン、デン、デンデン」

小鳩「デン、デン、デン、デンデン」

小鷹(なんか盛り上がってるみたいだし、今のうちに買い物いくか……)

そして夜

小鷹「よし……夕飯の用意ができたぞー」

小鳩「クックックッ、その言葉を待っていたぞ……って、これどうしたんじゃ!?」

小鷹「いや、何となく作りすぎただけだよ」

六花「今日はなにかの記念日……、これはまさか管理局の基地を破壊した祝勝会!」

小鷹「だからそんなんじゃないって」

小鳩「誕生日の時でもこんなに凄い料理はでてこんばい!」

六花「やはり今日は祝勝会!」

小鷹「もう祝勝会でも誕生日でも良いから。冷める前に食ってくれよ」

小鳩「クックックッ、ではいただくとしよう」

六花「これだけあれば私の魔力も全力全快」

もぐもぐ……

小鷹「ど、どうだ?」

小鳩「……おいしい。なんじゃこれ……おいしい!」

六花「まふぁふぁ、このへはいに、これほろの料理をふふるものはひるほは」

小鷹「いくらなんでも詰め込みすぎだろ」

小鳩「我は長きにわたり半身の料理を食してきたが、その中でも今宵の供物が断トツで1番美味であるぞ」

小鷹「そうか、断トツで1番か……」ホッ

六花「私もプリーステスが作った料理以外でこのレベルは初めて。断トツで2番目に美味しい」

小鷹「!」

小鳩「うむ。確かに群を抜いて2番目に美味しいぞ」

小鷹「まってくれ、小鳩は1番目って言ってなかったか!?」

小鳩「それは我が半身が作った料理の中ではの話しよ」

小鷹「そんな……」

小鳩「これも美味しい!」

六花「こっちも最高に美味しい」

小鳩「断トツで2番目に美味しい!」

六花「確かに他を寄せ付けない勢いで2番目に美味しい!」

小鳩「十花の次に美味しい!」

六花「プリーステスの次に美味!」

小鳩「十花の次に!!」

六花「プリーステスの次に!!」

小鷹「…………」フラッ…




小鷹『いいのかよ。この店すげー高そうだぞ』

隼人『いいじゃねーか。たまにしかない家族で食事だぞ?』

小鳩『なんじゃ!?みたことない肉みたいなんが出てきたばい!』

隼人『それにこれはらぶりーマイエンジェル小鳩ちゃんに喜んでもらうためだからな!どーだ小鳩、うまいか?』

小鳩『うん、美味しい……けどうちはあんちゃんが作った料理の方が好きじゃ』

小鷹『こら小鳩、お店の人に失礼だろ』

小鳩『だってあんちゃんの料理が一番美味しいんじゃから仕方なか!』



小鳩「――――ちゃん、あんちゃん!」

小鷹「……ハッ!?」

小鳩「どげんしたと?」

六花「遠くを見て悟りを開いたようだった」

小鷹「いや、ちょっと……昔を思い出してただけだよ……」

またかきま

小鷹(今まで小鳩何をやっててもあんちゃんあんちゃんって、頼れるのは俺しかいないと思ってたけど……)

小鷹(とうとう俺以上って人が現れたのか。なんかちょっと寂……いや、これが親心ってやつなのかもな……)

小鳩「あんちゃん?」

六花「これは……、噂をすればプリーステスから電話が」

小鷹「」ピクッ


六花「プリーステス、どうやって私の連絡先を」

六花「何処にいる?ふんっ、管理局の人間にやすやすと居場所を教え」

六花「ぴっ……こ、小鳩の家にいる。だからそれだけは許して」

六花「うん、うん……ひとまず了解した」ピッ

小鳩「十花から電話?」

六花「そう。もう遅いから早く帰還せよとの連絡」

小鷹「そういやもう8時過ぎか……」

六花「と言う訳で今日は帰宅する事にする。世話になった」

小鷹「ああ……あっ、いや!ちょっと待て六花!」

六花「なに?」

小鷹「もう時間も遅いし送っていくからちょっと待っててくれ」

六花「問題無い。夜の闇は我々の力を増幅させる。むしろ昼の方が危険」

小鷹「いやでも最近変なのが多いしさ、六花みたいな可愛い娘が独り歩きとか危険だろ!?」

六花「か、かわいい……?」

小鷹「あ、ああ!それだけ可愛けりゃ相手にその気が無くてもつい……って事もありえるし!」

六花「か、かわ……あぅ…………シュバルツシルト!!」バッ

小鷹「うわっ!な、なんでいきなり家の中で傘を開くんだよ!?」

六花「シュバルツシルトは我が身を守る最強の盾。あと顔を隠したい時にも使える……」

小鷹「なんだそれ?」

小鳩「ぁ、ぅぅ……あんちゃん!!」

小鷹「おわっ!こんどは小鳩か。どうしたんだよ?」

小鳩「あんちゃんは、もう……あんちゃんは!なんでいっつもいっつもそうやってフラグばっかり立てるんじゃ……!ばかたれ!!」

小鷹「フラグ??」

小鷹「とにかく送っていくよ。何かあったら大変だ」

六花「……わかった」

小鷹(これでその十花って人がどんな人なのか一目みれるか……)

小鳩「うちも行く!」

小鷹「え?ああ、別に良いけど……何怒ってんだ?」

小鳩「怒っとらんもん!!」

小鷹「えっと……じゃあ行くか」

数十分後……

六花「到着した。ここが私の拠点」

小鷹「あー、そういえば勇太の家の上とか言ってたっけ」

六花「送ってもらって感謝する。ここから先は一人で平気」

小鷹「え!?いや、玄関前まで……」

小鳩「六花、十花がおるんじゃったらちょっとだけお邪魔してもええ?」

六花「うむ……私は問題無いが、小鷹が了解するとは思」

小鷹「よし、じゃあちょっとお邪魔するか!」

六花「あれ?……まあいい、では案内する」

小鷹(ついにたどり着いた……!)

六花「今戻った」

十花「遅くなる時は連絡しろと言ったはずだが」

六花「ひっ……こ、小鳩達が来ている前で戦闘は好ましくない!」

小鳩「とーかー♪」

十花「小鳩?どうしたんだ?こんな時間に」

小鷹「は、はじめまして、えっと……外が暗くなってたんで家まで送」

十花「なるほど、小鳩の兄か」

小鷹「あっ、はい。でもよく分かりましたね。いつも全然似てないって言われるんですけど」

十花「まぁ……匂いだな」

小鷹「匂いですか?……って、そ、それ……もしかして!」

十花「これか?最近朝も暑いからな。洗濯物を夜のうちに干しておこうと思ってな」

小鷹「あの、そうじゃなくて……その洗濯物って……」

十花「ん?……ああ、年頃の男子には黒の女性用下着は刺激が強すぎたか。安心しろ、これは六」

六花「な、ああぁぁぁぁ!!シュ、シュバルツシルト!!」バッ

小鷹「えっと……そうじゃなくて、そのカゴに入ってるエプロンなんですけど」

十花「エプロン?これか?」ヒラッ

小鷹「やっぱり……そのエプロンの刺繍ってあの店の看板と同じですよね」

十花「まぁそこで働いているんだから当然だな」

小鷹「噂は聞いた事があります。あの店は味もサービスも超一流。ひとつだけ一流じゃない所があるとしたら、安すぎる料金くらいだって」

十花「大袈裟だな……料金は高級食材を使っていないから安いだけだ」

小鷹「それが凄いんですよ!安い食材で超一流の味を提供するなんて……主婦(主夫)の夢ですから」

十花「ま、まぁ……作っているのは私だけじゃないからな……」

小鷹「そういえば、スーパーでおばさんが、作ってくれたシェフに一言お礼をいいたいからって言って」

小鷹「どんな人が出てくるのかと思ったら、髪は束ねてたけどロングヘアーでスタイル抜群のすっげー美人が出てきたとか……完全にそうですよね?」

十花「なっ……ど、どこの噂だ。そんな根も葉も無い……」

小鷹「現に目の前にいるから間違いないと思うんですけど」

小鳩「確かに十花は髪が長くて美人さんでスタイルも良くて料理も上手じゃ」

十花「く……、六花!それをかせ!」バッ

六花「あっ、シュバルツシルトが!!」

十花「…………」

小鷹「……どうして部屋で傘をさすんですか?」

十花「なんでもない」

小鳩「おー……十花の顔が真っ赤じゃ」

十花「こ、こら、中に入ってくるな」

またかくま

十花「……さてと、無駄話はこれくらいにして……早く食事をすませろ。片付かないだろ」

六花「食事なら小鳩の家で御馳走になったから不要。オードブルやら色々たくさん食」

十花「そういう事は早めに言えと言ったはずだ」カンッ

六花「あぅっ!」

十花「まったく……」

ぐうぅぅぅ……

十花「……お前はお腹がいっぱいなのか空いてるのかどっちなんだ」

六花「ちがう、今のは私じゃない」

十花「ん?」チラッ

小鳩「うちもお腹いっぱいじゃ」

十花「だったら……」

小鷹「えっと……すみみません、俺でした……。なんか作る事に必死になりすぎて自分が食べるの忘れちゃってて……」

十花「……六花、本当にお腹いっぱいなんだな?」

六花「武士に二言は無い」キリッ

小鳩「なんかかっこええ……!」

十花「お前はいつから武士に……まあいい。だったら代わりに料理を食べて帰るか?」

小鷹「良いんですか!?」

十花「残っても困るだけだからな。食べてもらった方がこちらも助かるんだが」

小鷹「いただきます!是非!!」

十花「なんだ……随分とうれしそうだがそんなにお腹が空いていたのか?」

小鷹「いや、だってあの店って何ヶ月も予約待ちが……って聞くし、そんな店で働いてる人の料理が食べれるとかテンションも上がりますよ!」

十花「その噂は盛り過ぎだ。そんなに何ヶ月も予約待ちは無い。あってもせいぜい2・3週間だ」

小鷹「それでも十分凄いですよ」

十花「先に言っておくが、家で作る料理なんて普通だからな。妙な期待はするなよ」

小鷹「そんな事言われても十花さんの手料理なんて聞いたら期待しますよ!マジで楽しみです!」

十花「随分とハードルを上げてくれるな……まあいい、とりあえず上がってくれ」

小鷹「おじゃまします!」

小鳩「あんなに嬉しそうなあんちゃんは久しぶりじゃ……」

六花「プリーステスも同じ。随分と嬉しそうだった」

小鳩「うーん……うちには同じ様に見えよったけど……」

小鷹「これが……いただきます!」モグモグ

十花「作り置きだからな。どうだ、がっかりしたか?」

小鷹「とんでもないです……肉や野菜のバランスが完璧で、栄養が片寄らないように気を使われてるし……なにより超うまいです」

十花「そうか……そういえば家で料理をしているらしいな。小鳩から聞いている」

小鷹「はい。小鳩は野菜あんまり食べないから、隠すように入れるのが大変なんですよ。でもこれなら野菜も食べるかもしれないな……」

十花「料理が好きなのか?」

小鷹「そうですね……俺が作らないと他に作る人がいないし、最初は仕方なく始めたんですけど」

小鷹「やってるうちに楽しくなってきて、小鳩にも美味いもの食わせてやりたいし……あとは栄養とかも。気付いたら色々勉強してました」

十花「そうか。妹思いの良い兄をしているんだな」

小鷹「俺にとっては大切な一人だけの家族ですから……あっ、一応父さんもいますけど」

小鷹「なるほど……こうやって……」

十花「…………」

小鷹「あ、あの、俺の顔に何かついてますか?」

十花「いいや、なんとなく自分の料理を食べている人間を観察してみたんだが……何か考え事でもしながら食べているのか?」

小鷹「えっと……実は今度真似して作ってみようかと思ってるんですけど、なかなか難しそうですね」

十花「勉強熱心だな。それも小鳩の為にか?」

小鷹「それもありますけど……小鳩に美味いって言ってもらいたい自分の為にです」

十花「そうか。……お前は良い目をしているな」

小鷹「えっ……どっちかと言うと目つきは悪いって言われますけど……」

十花「そういう意味じゃない。何事を真剣に考えている目と言う意味でだ」

小鷹「良く分からないですけど……俺も十花さんの目好きですよ。料理人って感じで!」

十花「なんだそれは……私の事はどうでも良いんだ。ただ私が言いたいのはだな……」

小鷹「?」

十花「そんなにその料理が気に入ったなら作り方を教えてやっても良いが」

小鷹「マ、マジですか!?」

十花「嘘をついてどうする」

小鷹「だって十花さんみたいな人に料理を教えてもらえるなんて……」

十花「相変わらず大袈裟な奴だ。で、どうしたいんだ?」

小鷹「もちろんお願いします!」

十花「じゃあなんだ、その……名前は」

小鷹「あっ、羽瀬川小鷹です」

十花「そうか。ではついて来い、小鷹」

小鷹「はい!」


小鳩「情けないぞ我が半身よ。いとも簡単に十花の軍門に下ってしまうとは」

六花「その割にはうれしそう」

小鳩「だってあんちゃんがうちの事あんなにも大事に思ってくれよったから……」

またかきまく

小鷹「ここはこうですか?」

十花「そうだな、もう少し細かくしてみろ」

小鷹「もう少し細かく……っと」トントン

十花「さすがに毎日料理してるだけあって手際が良いな」


小鳩「クックッ……クッ…………なにやらあの二人を見ていると、夫婦のようではないか……」

六花「確かにお似合いと言えばお似合いな気もする」

小鳩「まさか我が半身は十花に気があるのか……?」

六花「それは分からない。でもプリーステスは少なくとも好意をいだいている様子」

小鳩「そ、そうなん……?」

六花「私はプリーステスを昔から知っているがあんなに穏やかな顔は久々に見た」

小鳩「うーん……いつもと同じ様にみえるけど……」

六花「確かに一見変わり無く見えるがほんの僅かに口角が上がる時がある。あれは恐らくプリーステスの笑顔」

小鳩「……はっ!大変じゃ!!」

六花「どうかした?」

小鳩「前に桐乃が言うちょったんじゃ。あんちゃんはエロゲー主人公やって」

六花「エロゲー主人公?」

小鳩「良く分からんけど女の人と二人になったらエッチな事件が起こりやすい体質らしいんじゃ」

六花「そ、それは初耳……でも少し興味はある。いったいどんな事が?」

小鳩「うーん……ちょっと気がひけるけど……」ピピッ

トゥル――

桐乃「はいもしもし!どうしたの小鳩ちゃーん♪」

小鳩「うう……なんでお前はそんなに出るのが早いんじゃ……」

桐乃「それはきっと愛の力だよー♪ふひひ」

小鳩「まぁなんでもええ……ちょっと聞きたいことがあるんじゃけど」

桐乃「うん、私が力になれる事ならなんでも聞いてよ」

小鳩「じゃあ……」

桐乃「エロゲー主人公が初対面の女の人とキッチンで二人になったらしそうなハプニング?」

小鳩「うん」

桐乃「そりゃ……やっぱり作ってる時、背中に胸が当たってたり」

桐乃「振り向き様に胸にさわったり……あとはマヨネーズとかをぶっかけたりかな?」

小鳩「わかった」

桐乃「あっ、こば――」

ピッ

小鳩「とりあえず振り向き様に胸をさわったり、マヨネーズをかけたりするらしい」

六花「なるほど。あっ……」

小鳩「六花?どうしたのだ?」

六花「どうやらもう事件は起こってしまったらしい」

小鳩「ええ!?」ソーッ…


十花「…………」

小鷹「むぐ……、んん?」


小鳩「か、顔から胸に飛び込んどる!いったい何がどうなったらそうなるんじゃ!?」

六花「しかもとっさに手を出してワシ掴みにするとは。これがエロゲー主人公……我々の想像を超えている……」

十花「いつまでそうしているつもりだ?」

小鷹「ご、ごめんなさい!!なんか混乱してて……」

十花「まったく、私がここに立っていなければ派手に転んでいたな」

小鷹「本当に申し訳ないです……」


小鳩「クックックッ……さ、さすがは十花。この状況にも冷静に対象しているとは」

六花「違う。あれは冷静を装っているがそうとう取り乱している」

小鳩「へ……?」

六花「顔が僅かに赤くなり、瞬きの回数も増加。あと腕を組んで誤魔化しているが、人差し指がピクピクしている」

小鳩「我にはさっぱり分からぬが……それが邪王真眼察と言うものか」

六花「しかしプリーステスの身体能力をもってすれば、避けようと思えば避けれたはず」

小鳩「じゃあ十花もわざと受け止めたと……?」

六花「あの二人……本当に夫婦になるかもしれない」

小鳩「!!」

小鳩「そ、そんなん困る!」

六花「どうして?」

小鳩「だって……うちかてあんちゃんと結婚しぃたいんじゃ」

六花「落ち着いて。そんな事を言っても桐乃を喜ばせるだけ」

小鳩「うぅー……ちょっと聞いてくる!」タッタッタッ

六花「あっ!」


小鷹「ここはこう切り目を入れて……」

小鳩「あんちゃん、あんちゃん!」

小鷹「おお、小鳩。もうちょっと待っててくれー」

小鳩「あんちゃんは十花と結婚するん……?」

小鷹「急に何訳わかんない事言い出すんだよ。良いからむこうでまってろ」

小鳩「……うん!」タッタッタッ


小鳩「クックックッ、どうやら我が半身にはその気はない様子」

六花「そうとも限らない。小鳩が向こうに行ってから二人が妙にギクシャクしはじめた」

小鳩「なっ……」

六花「でも冷静に考えて欲しい。もし小鷹とプリーステスが結婚すれば、我々は4人で暮らす事になる可能性がある」

小鳩「4人で……?」

六花「現実的には兄妹という事になるが、家族構成的に小鷹が父親でプリーステスが母親役。私はお姉ちゃんで小鳩は妹」

小鳩「十花がお母さん役……それはちょっと良いかもしれん……」

六花「そもそも小鳩は小鷹と結婚する必要が無い。小鷹は小鳩の半身、つまり二人は一心同体のはず」

小鳩「それはそうじゃけど……」

六花「それに4人で暮らすのは楽しいと思う。毎日一緒にいられるから」

小鳩「うーん……確かに最近あんちゃんに悪い虫が寄ってきよるし……それなら十花と……」


数十分後……

小鷹「今日は色々ありがとうございました」

十花「またいつでも来ると良い。もちろん小鳩も一緒にな」

小鳩「十花、次ぎはいつ休みなんじゃ?」

十花「次ぎは確か月曜日だったか……」

小鳩「じゃあ月曜日にあんちゃんと来てもええ?」

小鷹「こーら、あんまり無茶言うなよ」

十花「私は別にかまわないぞ」

小鳩「クックックッ、ではまた月曜日に会おうではないか」

六花「下まで見送りに行ってくる」

それから数週間後……小鳥遊家に通うこと数回

小鷹「んんっ!」パフッ

十花「……小鷹、お前はうちにくるたびに私の胸に顔を埋めるな」

小鷹「本っ当にごめんなさい!わざとじゃないんです!!」

十花「まぁ勇太が隠し持っていた本にもやたらと胸の大きい女が載っていたが……やはり男はコレが好きなのか?」

小鷹「なっ……じ、自分で揉まないでくださいよ……」

十花「毎回顔から飛び込んできておいて、何を赤くなっているんだ」

小鷹「ぐうの音も出ないです……」

十花「まぁ料理には毎回真面目に取り組んでいるしおおめに見てやる」

小鷹「本当に申し訳ないです……」

十花「今日はもう遅い。続きはまた今度だな」

小鷹「もうこんな時間か……今日も遅くまでお邪魔してすみみませんでした。おーい小鳩ー、帰るぞー」

小鳩「クックックッ、今日も料理の腕は上がったか?我が半身よ」

小鷹「おう。十花さん直伝だからな」

小鳩「クックックッ、十花、また時間が出来たら連絡まっておるぞ」

小鷹「こら、ちゃんとお願いしなきゃダメだろ」

十花「気にするな。また時間が出来たら連絡してやる」

六花「では下まで見送りに行ってくる」


十花「まったく……あいつは毎回毎回どうして胸にばかり……」

十花「……シャワーでも浴びて来るか」

羽瀬川家

小鳩「クックックッ、やはり我が家は落ち着くのだ♪」

小鷹「お前はむこうの家でもくつろぎ過ぎなくらい落ち着いてるだろ」ガサガサ

小鳩「ん?何をしておるのだ?我が半身よ」

小鷹「風呂入るから着替えの準備してるだけだよ」

小鳩「随分と早いのだな。まだお湯は沸いておらぬぞ?」

小鷹「疲れてるからシャワーで良い。じゃあお先に」

小鳩「はーい」

小鳩「うむ……疲れているなら背中でも流してやるとするか」

風呂

小鷹「わざとじゃないとは言え毎回胸に飛び込んで……マジで十花さんには申し訳ないけど……」

小鷹「これは……さすがに処理しないとまずいよな……」ギンギン

小鷹「とにかく早く済ませて寝よう」

小鷹「……っ」

ガラッ

小鳩「クックックッ、背中を流しに来てやったぞ。我がはん……しん…………」

小鷹「なっ!!」

小鳩「…………」じーっ

小鷹「ちがっ……こ、これは……」

小鳩「我は背中を流しに来たのだが……この場合へらちおの方が良いのか……?」

小鷹「小鳩、どこでそんな言葉……あっ、桐乃か……」

小鳩「なるほど……思っていたよりずっと大きくて反っている物なのだな……こうして握れば良いのか?」ニギッ

小鷹「∞>≠∴±」声にならない声

小鷹「こ、小鳩、やめ……」

小鳩「えっと、確かへらちおはこれを口に……あーん……」

小鷹(これ以上はマジでまずい……小鳩にすら欲情しかねない……!)

小鷹「ス、ストップ!!」

小鳩「ん……?ちゅっ……」ピタッ

小鷹「く、口……!唇がちょっと触れてるから!!」

小鳩「なんなのだ……我が見た物だと男は皆喜んでおったが……」

小鷹「すぅー……はぁ……。どうせ桐乃が変なアニメかゲーム見せたんだろうけど、あれはアニメの世界限定だからな」

小鳩「つまり現実世界ではへらちおは好まれてはおらぬのか?」

小鷹「お、おう!その通りだ」

小鳩「ではお尻や胸に擦りつけても気持ち良くならぬのか?」

小鷹「どんなゲームやってんだあいつは……とにかく先にあがるから、小鳩はもうちょっとあったまってから出てこい」

小鳩「あんちゃんもう出ると?」

小鷹「出るよ(これ以上は理性が持つ自信がないし……)」

小鷹部屋

小鷹「うーん……」

小鷹「…………だあぁぁ、眠れる訳ないだろ!」

小鷹「どうするコレ……トイレが安全なのか?」

小鷹「それともベッドの中で……」

ガチャッ

小鳩「あんちゃん」

小鷹「おわぁぁ!な、なんだ!?」

小鳩「一緒に寝てもええ……?」

小鷹「なんで今日に限って……、ダメだ。今日は疲れてるし一人にしてくれ」

ゴソゴソ

小鷹「おい小鳩、いま言った事聞いて――」

小鳩「あんちゃん……うち、あんちゃんのをへらちおしてから変になってしもたんじゃ……」ポー…

小鷹「あれは未遂……じゃなくて、いやいや!その前に服はどうしたんだ!?」

小鳩「お風呂あがってそのまま来たから……」

小鷹「うわっ、髪もびしょびしょじゃないか。早く服着て髪乾かしてこい。風邪ひくぞ」

小鳩「やっ!!」

小鷹「どうしたんだよ……いつもはちゃんと言うこと聞いてくれてるだろ?」

小鳩「だって……せーこーいする時は裸になるのが普通や言うとったもん……」

小鷹「はあ!?そ、そんな事するわけ……」

小鳩「でも……、うちはもうあんちゃんとしたくて我慢出来なくなってまったんじゃ!あんちゃん、うちとせーこーいしよ……?」

小鷹「」

お昼の支度よー。またかくま

みんな誠実な小鷹が好きなんだな
ヨスガらない方向でススメる

小鳩「あんちゃん……」

小鷹「あっ……ぐ……」

小鳩「せーこーいってどないしたらええの……?」

小鷹「う、う……うわああぁぁぁぁ!」

小鳩「あんちゃん!?」

小鷹「ちょっとトイレ!!」ダダダダダ

小鳩「?」

5分後……

小鷹「ふぅ……」

小鳩「あんちゃん遅い!何しとったと!」

小鷹「トイレに行くって言っただろ?」

小鳩「じゃあはよこっちきてうちとせーこーい!!」

小鷹「馬鹿な事言ってないでこっちこい。着替えとドライヤー持ってきたから」

小鳩「服はいらへん言うたやろ!」

小鷹「あと10秒以内に来なかったら明日の夕飯は豚骨ラーメンニンニク入りから野菜ラーメンに変更だぞー」

小鳩「クックックッ……我がそのような脅しに屈すると思ったら大間」

小鷹「いーち、にーい、さーん」

小鳩「あうぅ……ま、まってー!」バッ

小鷹「これでよしっ……と。もう髪乾いたから良いぞ」

小鳩「ぶー……」

小鷹「そんな顔するなよ。今日は一緒に寝てやるから」

小鳩「ふんっ……その程度では我の欲求は満たせぬわ」

小鷹「じゃあどうしたら良いんだよ?さっきみたいなのは無しだからな」

小鳩「……じゃあ、いっぱいぎゅーってして」

小鷹「まあそれくらいなら良いか……。よし、じゃあこっちこい」

小鳩「……ん」ゴソゴソ

小鷹「えっと、こうか?」

小鳩「もっと強く!」

小鷹「ええ……じゃあこれくらいか?」

小鳩「んっ……うん、あと髪も撫でて」

小鷹「注文が多いな」

小鳩「言うこと聞いてくれへんのやったらさっきの続きし――!」

小鷹「わかったわかった。ほら、これで満足か?」

小鳩「んっ……これ好きかも……」

小鷹「で、いつまでこうしてれば良いんだ?」

小鳩「明日の朝までに決まっとるやろ!」

小鷹「ええー……」

小鳩「んー……ん?これ、さっきから手が止まっておるぞ」

小鷹「……」

小鳩「聞いておるのか!」

小鷹「すー……すー……」

小鳩「なんじゃ、寝てしもうたんか……朝までって言うたのに……」

小鳩「こ、これは約束を破った罰なのだからな!」

小鳩「んっ……うぅー……顔まで届かへんし……やったら首に…………ちゅっ」

小鳩「クックックッ、これで身も心も我の物……あれ?なんでじゃろ。首にキスしたらキスマークがつくって聞いとったのに……」

小鳩「もういっかいじゃ……んっ、ちゅっ……」

小鳩「まだつかへん……もういっかい」

小鳩「もういっかい……」

小鳩「もういっかい…………」

10分後……


小鳩「んー……ちゅっ」

小鳩「なんでじゃ……こんなにしとるのに全然つかへん……」

小鳩「それよりも……こんな事しよったら、どんどん身体が……なんじゃ……おかしくなって……うぅ……」

小鳩「あんちゃんにぎゅってされて、あんちゃんの匂い……あんちゃんの身体……」

小鳩「あんちゃん、あんちゃん…………うち、あんちゃんの事が大好きで……」

小鳩「あんちゃんといっぱい色んな事して、あんちゃんのお嫁さんになりたいんじゃ……」

小鳩「六花も十花も大好きじゃけど……でもあんちゃんはうちだけのあんちゃんなんじゃ……」

小鳩「うちにはあんちゃんしかおらへんから……あんちゃんもうちだけ――」

小鷹「わかってるから。何回あんちゃんあんちゃん言うんだよ」

小鳩「えぇ!?あ、あんちゃん起きとったんか!?」

小鷹「そりゃこれだけ近くであんちゃんあんちゃん言われたら起きるだろ普通」

小鳩「うぅー……ぜ、全部きいちょったんか……?」

小鷹「そーだなー。なんか首のあたりにちゅくちゅくされてた辺りからかな」

小鳩「!!」

小鷹「な、なんだよ」

小鳩「あんちゃんのあほー!!」

小鷹「おい小鳩、そんなに怒るなよ」

小鳩「しらんっ!」

小鷹「あー……なんて言うか、ほら!嬉しかったって言うかさ!」

小鳩「ふんっ……」

小鷹「そんなにほっぺた膨らましてると鼻つまむぞー」キュッ

小鳩「…………ぶはっ!な、何するんじゃばかたれー!」

小鷹「小鳩」

小鳩「我の怒りは当分おさまら……んっ、んん!?」

小鷹「……っ」

小鳩「んっ……ぷはぁっ……、あんちゃん……?」

小鷹「ま、まああれだ……えーっと、我慢できなくてつい!って言うのか?」

小鳩「だからって!な、なんでいきなりキスするんじゃ!うちにも心の準備が……」

小鷹「ほんと……何してんだ俺……寝ぼけてんのかな。いや、夢かこれ?」

小鳩「あんちゃん、もう一回!今度はちゃんとうちからもキスするから……」

小鷹「いや、これくらいにしとく」

小鳩「なんでそんないじわる言うと!」

小鷹「本当に……これ以上すると歯止めが聞かなくなるから」

小鳩「そんなんいらへんもん。うち、あんちゃんになら何されてもかまわへん!」

小鷹「だから……」

小鳩「痛いのも恥ずかしいのも全部我慢できるから……あんちゃんがしてくれんと、うちの身体がおかしくなってまうんじゃ……」

小鷹「……わかった。じゃあするか」

小鳩「ほんまに……?」

小鷹「ただし小鳩はまだ身体が子供だからなー。そういうのはもう少し大きくなってからだな」

小鳩「もう少し大きくっていつ?明日?明後日?!」

小鷹「そーだな、俺と同じ大きさになったらな」

小鳩「そ、そんなに大きくならへんもん!」

小鷹「そうか?じゃあグーンとハードルを下げて5cm身長が伸びたらってのはどうだ?」

小鳩「うーん、それなら……でもどうやったら背が伸びるんじゃ?」

小鷹「そんなの簡単だろ。夜更かしせずに、好き嫌いもしなかったらすぐだ。あっ、あと勉強もな」

小鳩「クックックッ……我の力を持ってすれば一週間で5cm伸ばす事など容易なのだ」

小鷹「よーし、そのいきだ。頑張れよー」

小鳩「貴様こそ我の物となる準備をしておくのだぞ。我が半身よ」

小鷹(まぁこれでしばらくは大丈夫だろ。小鳩の場合小学生の頃から変わらないし……)

10分後……

小鳩「うぅーん……」

小鷹「なんだ、まだ寝れないのか?」

小鳩「我が体内の魔力が暴走したままおさまらぬのだ……」

小鷹「暴走?」

小鳩「身体が熱くて、息が苦しくて胸がドキドキして寝られへん……あんちゃん、うち死んでしまうん……?」

小鷹「いや、死にはしないと思うけど……」

小鳩「はぅ……、あんちゃん、うち怖なってきた……たすけて……」

小鷹「ちょっ、泣くなよ。大丈夫だから」

小鳩「だって……ぐすっ、身体も熱……なって……」

小鷹「だあぁぁ!これは人助け。そうだ、人助けだ!」

小鳩「あんちゃん……?」

小鷹「見えないように布団の中でするから、うまく出来るかわからないけど……多分大丈夫だ。任せとけ」

小鳩「……うん、わかった。あんちゃんにまかせる」

小鷹「じゃあ……ここ、さわるぞ?」

小鳩「……そこ、おしっこするところ?」

小鷹「多分ここであってると思う……。こういうのは桐乃の方が詳しそうだけど……聞く訳にもいかないしな……」

小鳩「暴走してうちまで来そうじゃ……」

小鷹「えっと……ちょっとずらすぞ?」

小鳩「うん……」

小鷹「あとはここを触れば良いんだと思うんだけど……」

小鳩「……ッ」

小鷹(女の子のココって普段からこんなに濡れてるもんなのか……下着とか大変そうだな……)

小鳩「ぁ……ちゃん、いま……なに、しちょるの……?ぁぅっ……」

小鷹「え?何か変だったか!?」

小鳩「わからん、けど……そこが、キュッてなって……気持ち良くなる…………っ」

小鷹「だったら大丈夫だろ。多分……」

小鳩「んっ、ぁ……音、やっ……恥ずかしい……」

小鷹「痛いのも恥ずかしいのも全部我慢するんだろ?痛いのはしないから恥ずかしいのだけ我慢してくれ」

小鳩「んっ、ゃっ……あんちゃん……、あんちゃん……!ぎゅーって、こっち……」

小鷹「今は無理だから」

小鳩「そうやなくて……うちが、ぃぁっ……ぎゅーってするから……こっちに身体……んぁっ!」

小鷹「こ、こうか?」

小鳩「うん……何かにつかまっとらんと……ぃっ、んんッ!はぁっ……身体……」

小鷹(なんか……ここがすごいことになってるけど大丈夫なのか……?)

小鳩「んっ、ぃ……あんちゃん、うち……もう、へんになる……あんちゃん、好き。大好き……っ!んあぁっ!!」ガリッ

小鷹「痛っ!!」

朝ちゅんちゅん

小鷹「ん……あれ、いつのまに……」

小鳩「むにゃむにゃ……」

小鷹「昨日のあれ……ああ、そうか!夢か!」

小鷹「これが有名な夢落ちってやつだな。うん、そうだ間違いない」

小鷹「よーし、小鳩。朝だぞ起きろー」バサッ

小鳩「うーん……もうちょっとだけ……」

小鷹「…………こ、これはあれだ。小鳩のやつ、中学生にもなっておねしょしたんだな」

小鷹「器用に下着までずらして……ここまでしたならトイレに行けば良かったのに」

小鷹「と、とりあえずおねしょなんてショックだろうし黙って部屋に運んでやるか」


小鷹「これでよし、と……」

小鷹「さーて、シーツを洗濯して朝ごはん作るか」ズキッ

小鷹「痛っ……なんだ?背中が……引っ掻き傷?なんでこんなもんが背中に……?」


小鳩「あんちゃん……♪」スヤスヤ…

充電が10%をきりそうなので、またかき

きりも良いので次ぎは
>>127×>>128>>129へ行く話で

京介

樟葉

ケイト

『せんぱい……京介せんぱい……?』

京介(ああ……この女の子に耳元で甘く囁かれるこの感じ……目を開けなくてもわかるぜ……)

京介「夢落ちだってなぁ!!」

樟葉「きゃっ……」

京介「えっ……?樟葉ちゃん?」

樟葉「勝手に寝ちゃうなんてひどいですよ」

京介「えーっと……これ今どういうシチュエーション?」

樟葉「シチュエーション?まだ寝ぼけてるんですか?」

京介「そ、そーだな!あはは、寝ぼけてるみたいなんだ。だから説明してくれないかな?」

樟葉「……男女が裸になってベッドでする事って言ったら一つだけだと思いますけど」

京介「あー、なるほど!って!!はぁ!?裸!?…………」バッ

京介(なんてこった……いよいよ俺はマジでロリコンの変態クズ野郎になっちまったのか!?)

樟葉「あ……、あんまり布団の中まじまじと覗かないでください……恥ずかしいです」

京介(ぬおぉぉ!手で胸とあそこを隠して恥じらう樟葉ちゃんマジ天使……!じゃなくて、どうすんだよコレ……)

京介(ゆ、夢だからセーフか?いや、夢の中でこんな事してるなんて限りなくアウトに近いアウトな気がするぞ……)

京介(だいたい夢の中で変な事したら顔が合わせづらいし……)

樟葉「どうしたんですか?京介せんぱい……?あっ、そっか……ごめんなさい」

京介「……へ?なにがごめんなさいなんだ?」

樟葉「えっと……どうかしたの?おにいちゃん……」

京介「ゴフッ」

京介「な、なな、なんで急におにいちゃんとか言い出したんだ!?」

樟葉「もぉ……おにいちゃんが二人きりの時はそう呼べって言ったんでしょ?」

京介(マジかよー!俺はいったいどこまでシスコンなんだ!!救いようがねえぇぇ!!)

樟葉「あっ……でもこう言うことは兄妹じゃしないから、やっぱり今は京介せんぱいかな……?」

京介「ちょっ、ちょっと待って!ここどこだっけ!?」

樟葉「? 京介せんぱいさっきからなんだかおかしいですよ?」

京介「いや、なんだか混乱しちゃってさ」

樟葉「もう、本当に仕方がないおにいちゃんなんだから」

京介(いかん……呆れた顔されてもたまらん……!)

樟葉「ここは私の部屋でしょ?今日はみんな居なくて二人きりだから……って、言ってたのに」

京介「そ、そっか……へー」

樟葉「……あんまり、そうやって焦らすのはダメッ……」

京介(よし、決めた。俺は夢と現実はきっちり区別できる人間だ。だからここで何してもちゃんと――――)

バシッ!!

京介「ってぇぇぇ!!」

桐乃「寝顔キモ過ぎ。なにヘラヘラしながら寝てんの?マジ最っ低!」

京介「ったく、なんだよ朝っぱらから!せっかく人が良い夢見てたってーのによぉ」

桐乃「はっ。どーせエロい夢でも見てたんでしょ」

京介「…………お、お前には関係ないだろ」

桐乃「うわっ、マジで見てたんだ……」

京介「うっさい!だいたい何しに来たんだよ!!」

桐乃「はぁ!?お母さんにあんた起こして来いって言われてイヤイヤきたに決まってんじゃん」

京介「お袋に?……うわっ、もうこんな時間かよ!遅刻遅刻……っ」ダダダ

夕飯の支度。またかきます

放課後

京介「おーっす」

桐乃「ゲッ……なんであんたが来るのよ」

京介「部活なんだから普通は来るに決まってんだろ。……あいつらじゃあるまいし」

樟葉「すみません、お兄ちゃん達がどっか行っちゃって……」

京介「どわっ!!く、樟葉ちゃんも来てたのか……」

樟葉「?」

京介(くそっ……今朝見た夢が記憶から薄れるまでは顔を合わせたくなかったぜ……)

桐乃「ちょっと!なに私の樟葉ちゃんをエロい目で見てんるわけ?汚れるんだけど!」

京介「べ、別にエロい目でなんか見てねーだろーが!」

桐乃「フンッ、どーだか」

樟葉「ダメだよ桐乃ちゃん、そんな事言ったら高坂先輩が可愛そうだよ」

京介(そういえば俺ってお兄ちゃんどころか、京介せんぱいとすら呼ばれてなかったっけ……)

桐乃「ハアァ……♪樟葉ちゃんの目には天使フィルターが付いてるからコイツの汚い部分が見えてないんだ……。樟葉ちゃんマジ天使!マジ女神!!」

樟葉「あっ、みなさんコーヒーで良いですか?」

京介「ああ、サンキューな」

桐乃「ちょっと、私の樟葉ちゃんをメイドみたいにこき使わないでくれる?」

京介「だからいつからお前の私物になったんだよ」

小鷹「わるいな、いつも」

樟葉「いえ……あっ……」

小鷹「ん?どうかしたか?」

樟葉「すみません、コーヒー切らしちゃってるみたいで」

小鷹「あー、そういえばこの前使いきったの忘れてたな……。明日また買って来とくよ」

樟葉「それなら家の近くのスーパーが今日はコーヒー安いですから帰りに買っておきますけど」

小鷹「そっか?じゃあお金渡しとくから代わりに」

樟葉「コーヒー代くらい私が出しておきます。いつも小鷹先輩が用意してくれてますし」

小鷹「それはダメだ。一応先輩としての威厳がな……だからこれは受け取ってくれ。な?」

樟葉「先輩がそう言ってくれるなら…………はい、確かにお預かりします。でも、本当に安いんでこんなにも……」

小鷹「じゃあ余ったら茶菓子でも買ってきてくれ。樟葉の好きなやつで良いからさ」

樟葉「はい、わかりました」


桐乃「小鷹先輩はさりげなく気遣いが出来てカッコイイってのに……」じぃーっ

京介「な、なんだよ?」

桐乃「……はぁ」

京介「なんだよ!!言いたいことがあるなら言えよ!!」

桐乃「樟葉ちゃーん♪樟葉ちゃんってポッキーが好きだよねー♪」

樟葉「うん。コーヒーと残りのお金はポッキーに使おうかなって」

桐乃「うんうん♪じゃあちょっとそのお金かしてねー♪……はい」

京介「え?」

桐乃「え?じゃなくて、このお金でコーヒーとポッキー買ってきてって言ってんの」

京介「俺が?」

桐乃「他に誰がいんのよ?あんた、樟葉ちゃんに重い荷物持たせるつもりなわけ?」

京介「わ、わかったよ。コーヒーとポッキーだな」

樟葉「そんな、私が行きますから。夕飯のお買い物もありますし……」

桐乃「良いの良いの♪買い物するくらいにしか使えないし」

京介「よし、じゃあ一緒に行くか」

樟葉「先輩が良ろしければそれで構いませんけど……」

京介「いーのいーの。行かないとこいつうるさいし」

桐乃「ちょ……ちょっと!何かってに話し進めてんのよ!!一緒に行くなら私が樟葉ちゃんと一緒に行く!!」

京介「はあ!?」

ガラッ

小鳩「クックックッ、待たせたな。我が眷属どもよ……」

桐乃「小鳩ちゃんキター!!」

小鳩「ひっ……」

桐乃「小鳩ちゃんマジ天使!天使の降臨キタァァー!!くんかくんか」ギューッ

小鳩「は、離れろぉ……、あんちゃーん……!」

小鷹「はぁ……。で?桐乃はどうすんだ?樟葉と買い物に行くのか?小鳩と遊ぶのか?」

小鳩「わ、我をいけにえにすると申すのか!?」

桐乃「くっ……、もし私の樟葉ちゃんに変な事したら絶対許さないから!!」

京介「お前……もし男だったら最低な奴だぞ……」

樟葉「それじゃあ売り切れちゃう前に買いに行きましょうか」

京介「おう!」

樟葉「みなさん、また明日。さようなら」

小鷹「おー、悪いけどよろしくなー」

桐乃「あ、ああ……っ!樟葉ちゃーん!カムバーック!!」

京介「何言ってんだあいつ……」



京介「えっと、樟葉の家ってこっちだっけか」

樟葉「えへへ……なんだかおかしいですよね」

京介「ええ!?方向間違ってたか!?」

樟葉「いえ、そうじゃなくて。私が部室で使う物を買い物に行くときはいつも高坂先輩と一緒ですよね」

京介「そうだつけ?」

樟葉「はい。だいたいは小鷹先輩が揃えてくれますけど、たまに私が買いに行く時はいつもですよ?」

京介「あー……そういえば毎回桐乃が俺に行けだのなんだの文句言って……」

樟葉「最終的に私たち二人で行くんですよね」

京介「これはもう運命の赤い糸で結ばれてるのかもしれないな。なーんて……」

樟葉「運命の赤い糸ですか?うーん……はい、そうですね♪」

京介(やっべぇ……気を使ってくれただけなんだけど超うれしい!樟葉ちゃんマジ天使!)

スーパー

京介「けっこうでかいスーパーだなー。肉屋とか魚屋とか専門店もけっこうあるし」

樟葉「えーっと、コーヒーは……あった!」

京介「残り3つか。全部買っとく?」

樟葉「ダメですよ高坂先輩。お一人様一個ですから」

京介「そっか。じゃあ2つまでだな」

樟葉「はい。ですからレジにならぶ時は私と一緒にいてくださいね」

京介(くぅ~……なんか知らんが幸せだ!!)

樟葉「あとは……御夕飯の買い物も済ませて良いですか?」

京介「おうよ!」

樟葉「じゃあ先にコーヒー買っちゃいましょうか」

京介「え?買い物は?」

樟葉「お魚とかはむこうで買った方が安いですから」

京介(はぁ……ちゃんと主婦業をこなしてる感じが滲み出てて最高だぜ……)ボーッ

樟葉「あっ、高坂先輩!一緒にならんでくださいよー」

肉屋「おっ、樟葉ちゃんいらっしゃい!今日もお使いかい?」

樟葉「はい、今日もお母さんは遅いですから。えっと、このコロッケ4つください」

肉屋「えらいねぇー。じゃあそんな樟葉ちゃんには1つおまけだ!」

樟葉「すみません、いつもありがとうございます」

京介(いつもなのか)

その後……

魚屋「よーし、じゃあさんま一匹おまけだ!」

豆腐屋「今日はもう店閉めるから大サービスだ!」


京介「すげーな……俺なんて田村屋の所以外でおまけなんてされた事ないのに……」

樟葉「ここのお店の人は皆さん気前が良いですよね!」

京介(多分それは樟葉ちゃん限定だと思うけど……相手全員おっさんだし)

樟葉「後はお野菜だけど……最近はお肉よりお金がかかるんですよね」

京介「あー、そう言や大雨とか多かったもんな」

樟葉「さんまには大根おろしと思ったんですけど……また今度にしますね」

八百屋「!」ガタッ

ゴリッ!!

八百屋「あちゃー!やっちまったなぁ!!キズが入ってこれじゃ売り物になんねーや!!(棒)」

京介「マジかよこのおっさん……」

八百屋「樟葉ちゃん、悪いんだけど良かったら貰ってやってくれねーかな!」

樟葉「でも」

八百屋「いやいやいや!いーのいーの!どうせ残っても捨てるだけだし!むしろ貰ってくれた方が助かるって言うかさ!!」

樟葉「えっと……じゃあ遠慮なく」

八百屋「まいどありー!」


樟葉「なんだかたくさん買えちゃいましたね」

京介「ああ、なんか皆必死だったな」

樟葉「うちは4人なのにいつも5人分出来ちゃうんですよ」

京介「しっかしでっけー大根だなー」

樟葉「すみません、荷物持ってもらっちゃって……」

京介「いいって。むしろこれくらいしか役にたたないしさ」

樟葉「そんな事無いですよ!今日はとっても楽しかったです。先輩のおかげでコーヒーも2つ買えましたし♪」

京介(天使)

樟葉「こうやってお話ししながら歩いていたから時間が経つのも早くて、家に着くのも……ほら、もう着きました」

京介(もう着いちまったか……)

樟葉「高坂先輩、この後お暇ですか?」

京介「この後?」

樟葉「荷物持ってもらったお礼に、良かったら夕飯を一緒にどうかなって……ちょうど5人分材料がありますから」

京介「ひ、暇暇!超暇!!」

樟葉「良かった♪ちょっと待ってて下さいね。サッと部屋を片付けて来ますから」

京介「そんなの気にしなくて良いよ」

樟葉「ダメですよ!先輩が良くても私が恥ずかしいんです!だからちょっと待ってて下さい」

京介(なにこれ恋人の擬似体験?1プレイいくら?2000円くらいなら毎日お願いしたいんだけど!)

樟葉「お待たせしました」

京介「お、おう(部屋着になってる……可愛い)」

樟葉「すみません、あんまり綺麗じゃなくて」

京介「いやいや!十分可愛いから!!」

樟葉「可愛い?ですか??」

京介(しまったぁぁぁ!な、何か話しを変えなくては……そうだ!)

京介「き、今日は夜から雨らしいけど洗濯物入れなくて大丈……」

パンツ「よう」

京介「まさか……」

樟葉「あっ……ああっ!!あ、あ……あの……」ダダダッ

京介「ご、ごめんなさい!」

樟葉「これはその……ゆ、夢葉!そう、妹のなんです!!あの子、猫が好きだから……私は別に……なんですけど」アタフタ

京介(テンパる樟葉ちゃんも可愛いが……、今はそんな事言ってる場合じゃない……!)

京介「そ、そっかー、猫可愛いもんな!俺も好きだぜ!」

樟葉「そうなんですか?私も大好きで猫のプリントされてる物いっぱい持っ……あっ」

京介(自滅した……)

樟葉「えっと……夕飯作りますね……」

京介「お、おう」

日が昇ってきたし洗濯物干して寝る。またかきま

30分後……

京介「それにしても皆帰ってくるの遅いな」

樟葉「お母さんはいつも仕事で遅いんですけど……お兄ちゃん達は何してるんだろう……ちょっと電話してみますね」


樟葉「もしもし、お兄ちゃん?」

夢葉「いましんけんしょうぶのさいちゅうだから!」

樟葉「え?夢葉?」

勇太「こーら、勝手に出るなよ。もしもし?」

樟葉「あっ、お兄ちゃん?今何してるの?」

勇太「それがさぁ……何かまた六花と凸守が戦いはじめてるんだよ。良い感じの空地を見つけたとか言い出してさ」

樟葉「それっていつくらいに終わるの?」

勇太「ちょっと待って、おーい!その戦いいつ終わるんだー!?」

六花「それは分からない。1秒後に終わっているかもしれないし」

凸守「1000年続くかもしれないデス!!」

勇太「……だそうだ」

樟葉「そ、そうなんだ」

勇太「本当はこんなの放って帰りたいんだけどさ、夢葉が動かないんだよ。戦いを見届けるとか言い出して」

樟葉「じゃあ夕飯先に食べちゃってるね」

勇太「ああ、悪いけどそうしといてくれよ。じゃあ」

京介「勇太達はどうしたって?」

樟葉「なんだか忙しいみたいなんで先に食べましょうか」

京介「そっか。じゃあ仕方ないな」

樟葉「それじゃあいただきます」

京介「あっ……」

樟葉「どうかしましたか?」

京介「いや、別に良いんだけどさ。大根おろし的な……」

樟葉「あっ……ごめんなさい、すっかり忘れてました。すぐ用意しますね!」

京介(意外とドジだったりするんだろうか……)

樟葉「これでよしっ……じゃあ大根おろし作りますね」

京介「……」

樟葉「んっ……しょ……」

京介(はっ!!こ、これは……!!)

樟葉「大根ってかたいから中々すりおろせないですよね……っ」

京介(大根をおろす為に力を入れて前屈みになるから……何か丘のようなものがチラチラと……)

京介(あるけどない、ないけどある……!って言うか、下着とか付けないのか?桐乃は付けてるけど……)

京介(しかし無い谷間しか見えん…………じゃなくて!!)

京介「お、俺が代わりにやるよ」

樟葉「ほんとですか?たすかります♪」

京介(はぁ……危うく変態に成り下がる所だったぜ。いや、むしろ覗かずに代わった事で紳士と言うべきか!)

京介「よし、こんなもんか!」

樟葉「ありがとうございます」

京介「それじゃあ改めて……いただきます!」モグモグ

樟葉「いただきまーす」

京介「う……、めちゃくちゃうめー!!」

樟葉「秋のサンマは脂がのってるし、魚屋さんのオススメですからね」

京介「いやいや、樟葉ちゃんが美味く作ったんだよ!うちで食うのこんなに美味くねーし!」

樟葉「大袈裟ですよ。私はただ焼いただけですから……」

京介「そんな事ないって」

樟葉「でも……先輩が喜んでくれたなら私も嬉しいです……♪」

京介(ああ……もしこの世の可愛いって言葉を具現化したら、それは樟葉ちゃんになるんだろうな……)

樟葉「ここのコロッケはすごく美味しいんですよ」

京介「おお!本当だ!!これも樟葉ちゃんの盛り付け方が良かったからより美味いんだな!」

樟葉「じゃあこの大根おろしが美味しいのは先輩が一生懸命おろしてくれたからですね♪」

京介「どうだろうなぁー、あはははは」

京介(幸せ過ぎる……マジ生きてて良かった。なんかもう……このまま幸せ死しそうだぜ……)

京介「ごちそうさまでした。マジで美味かったよ」

樟葉「おそまつさまでした。食後はアイスコーヒーで良いですか?」

京介「え?いいよ、そこまでしてくれなくても」

樟葉「でも今日は部室でも用意できなかったし……入れちゃいますね」

京介(いれちゃいますね……か)ゴクリ


樟葉「お待たせしました」コトッ

京介(こう言うとき、エロゲーとかだと樟葉ちゃんがコーヒーをこぼしてお風呂イベントがあるんだけど……さすがに無いか)

ガシャッ!

樟葉「あっ!」

京介(きた!?)

樟葉「大変……すみません、すぐ洗って着ちゃいますから!」タタタッ

京介(俺にはかからないパターンか……)

ちょっと休憩します!

京介「よし、一応机は拭いておいたけど……遅いな」

樟葉「すみません、ベタベタしてたんでシャワー浴びてたら遅くなっちゃいました」

京介(シャワー浴びてきた?誘ってんの!?)

樟葉「あっ、片付けてくれたんですね。ありがとうございます」

京介「いやぁ……ははっ……(バカな事を考えるのはやめよう……)」

京介「悪いんだけどさ、お水一杯もらえるかな」

樟葉「そうだ、結局コーヒーださずじまいで……。すぐコーヒーいれちゃいますね」

京介「いやいや、お水でいいよ!(一気に飲み干して落ち着きたいし)」

樟葉「そうですか?じゃあ……」

京介(よし……心頭滅却すればなんとかだ……冷たい水を飲んで頭も心も落ち着かせよう……)

樟葉「おまたせしま――」

ガシャッ!!

京介「…………」ポタボタ…

樟葉「ご、ごめんなさい!私……あ、あの、そうだ、タオル!すぐ持ってきます!!」

京介「いやいや、気にしないで。頭は冷えたから……あはは」

樟葉「本当にすみませんでした……」

京介「いいって。それよりタオルありがとうな」

樟葉「服もびっしょり……そうだ、良かったらお風呂使ってください。乾くまで着替えはお兄ちゃんのがありますから」

京介「あー……確かにびしょびしょのまま部屋にいるのも悪いしなー。さすがに寒いし」

樟葉「後で着替えは脱衣所に置いときますからどうぞ」

京介「わかった。じゃあサッとシャワーだけ借りるわ」


京介「やれやれ、結局俺も風呂入る事になったな」

京介「しっかし樟葉ちゃんって意外とおっちょこちょいなのか?」

京介「まあそれすらも可愛いけど」

京介「さて、サッサと風呂入るか」

カポーン

京介「それにしても自分ちの風呂意外に入るのなんて久々だな。昔、麻奈実の家で入ったくらいか?」

京介「…………」

京介「はっ!!ま、まて、ココってついさっきまで樟葉ちゃんが入ってたんだよな……?裸で!!」

京介「よく見なくても壁や床が濡れてる……確実に使った後だ……」

京介「鏡が部分的に曇ってない……ここで自分を写して顔あらったりしてるのか?」

京介「この椅子に座って…………椅子!?」

京介「ま、まて、この椅子……座るよな、普通。風呂場は裸で入るもんだ。つまり樟葉ちゃんは……」

京介「裸でこの椅子に座った……お尻を直に付けて……!」

京介「いやいや、そんな事を考えるなんてまるで変態じゃないか!!」

京介「俺は紳士だ……クールダウンしろ……深呼吸だ……」

京介「すぅー……はあぁぁぁ…………よし!」

京介「何をバカな事を考えていたんだ俺は!」

京介「俺は風呂を借りてシャワーを浴びる身、つまり椅子に座るのはごく自然の事じゃないか」

京介「真面目に深く考えるあまり変な事を考えてしまったが、この椅子に座ると言う行為には全く深い意味はない」

京介「よし、座ろう。もちろんクリーンな気持ちで」

スッ……

京介「…………」

京介「くっ……心なしかこのプラスチック製の椅子が柔らかく感じるぜ……!」

コンコン

樟葉「失礼しまーす」

京介「ふぁ!?ひ、ひゃい!」

樟葉「高坂先輩、着替えここに置いておきますね」

京介「あ、ああ、サンキューな(裏声)」

京介「…………」

京介「なにやってんだろ俺は……」

京介「とにかく風呂場から出よう。これ以上いるのは危険だ」

京介「友達(後輩)の家の風呂でおかしな事するとか有り得ないしな……」

夜空「へっくしゅ!」

京介「えーっと、着替えはこれで、タオルタオルっと…………これか?」

京介「なんか濡れてるけどこれしか無いよな……ん?これって髪か?」

京介「この長さは樟葉ちゃんのっぽいけど……濡れたタオルに髪の毛……」

その時!京介に電流走る……っ!!

京介(これ……く、樟葉ちゃんの使用済タオルか!?)

京介(周りにタオルは無いし……)キョロキョロ

京介(これを使えって意味だよな……?犯罪にならないよな?)

京介(いったいこのタオルのどこでどの部分を拭いたのかしらないけど……)

京介(かっ、勝手に棚探ったりしてタオル探すのも悪いし……このタオルを使うのは自然な流れだよな……)

京介(じゃあ早速……)

くんかくんか……

京介(ってえぇ!な、なな、なにやってんだ俺は!!タオルは嗅ぐもんじゃなくて拭くもんだろうが!!)

京介(よし、今度こそ……まずは顔から――)

コンコン!

京介「は、はいい!!」

樟葉「何度もすみません、私タオル持っていくの忘れてたみたいで……ドアの前に置いておきますね」

京介「あ、ああ、わざわざありがとうな」

京介「これでこのタオルを使う大義名分がなくなったか……」

京介「ふっ……なに泣いてんだよ。さぁ早く新しいタオルで体拭いて風呂からでようぜ!紳士な俺!」

またかきます。多分あと1回か2回で終わります

中三=凸守、黒猫、沙織
中二=小鳩、桐乃、その他
中一=樟葉

京介と小鷹が高二で勇太は高一です

樟葉は全員年上だけど
小鳥遊さん、凸ちゃん先輩、小鳩ちゃん、桐乃ちゃんで

小鳩は
六花、樟葉、ミョルニルハンマーの使い手等、あいつ(あれ)

六花は全員呼び捨て、桐乃は全員ちゃん付けです

京介「はあー、あったまったあったまった」

樟葉「…………」

京介「どうしたんだ?窓の外なんて見て……って、うわ!なんだこれ、土砂降りじゃねーか!台風かよ!?」

樟葉「お兄ちゃんたちまだ帰ってきてないけど大丈夫ですよね……」

京介「それで心配そうな顔してたのか……」

樟葉「あっ、電話!お兄ちゃんからだ…………もしもし?お兄ちゃん、雨すごいけど大丈夫?」

京介(こんなに心配してもらえるなんて、正直かなり勇太がうらやましいぜ……)

樟葉「ええ!?そうなんだ……。うん、うん……分かった。気をつけて帰ってきてね」

樟葉「こっちは大丈夫だよ。今は高坂先輩も来てくれてるから。……うん、わかった」ピッ

京介「なんだって?」

樟葉「なんか隣町まで行ってたらしいんですけど、雨風で電車が止まっていつ帰れるかわからないらしいです……」

京介「確かにこの嵐じゃ電車も止まるか……」

ピカッ!!ドーン!!!!

樟葉「わー、今のは結構近くに落ちましたねー」

京介(一瞬、キャーとかいって抱き着いてくれるかと期待したけどダメか)

樟葉「あっ、また落ちた」

京介(しっかしこんだけ降ってると俺もどうやって帰ればいいんだ……まいったなぁ……どうすっかなぁ)

京介「帰り……」ボソッ

樟葉「……!」ニギッ

京介「……へ?」

樟葉「せ、先輩、あっちでゲームでもしませんか」

京介(ちょ……な、なんで生きなり手を握られてるんだ!?)

樟葉「だめ……ですか……?」

京介(……そっか。そりゃこんだけ土砂降りでいつ家族が帰ってくるかわからない状況じゃ心細いか)

京介「よし、良いぜ。俺けっこうゲーマーだからな!(エロゲーばっかだけど)」

樟葉「よかった……。一人じゃちょっと心細くて……。ありがとうございます」

京介(手……ちっちゃくてめちゃくちゃ柔らけー……すげぇ、女の子ってみんなこんな感じなのかな……)

京介「そういやゲームって何するんだ?まさかエ」

樟葉「お兄ちゃんの携帯ゲーム機なんですけど……これです」

京介(エロゲーじゃないのか。そりゃそうだ)

樟葉「同じ色のブロックを4つ引っ付けたら消えていくゲームなんです」

京介「なんか懐かしいな……」

樟葉「私これ大好きなんです。さぁ、どうぞ」

京介「え?俺が一人でやるの?」

樟葉「私は見てる方が好きなんで……頑張ってください♪」

京介「んじゃ、とりあえず電源入れて……スタートっと」

ススッ…

京介(ふぁ!?)

樟葉「まずはここのステージが簡単ですよ」ススッ

京介「そ、そか!(近い近い近い近い!!)」

樟葉「あっ、おしい!もうちょっと……、すごいすごい!高坂先輩ゲーム上手ですね!」

京介「はははっ……」

京介(やばいやばい……左腕に樟葉ちゃんの身体が当たってて超やわらかいぞ……)

京介(確かに小さい画面を二人で見ると必然的にこうなるけど……)

樟葉「ここは難しいですよー」

京介(零距離はまずい!まったくゲームに集中出来ん!……ってか超良いにおいするな、くそっ!)

樟葉「先輩?始まりますよ?」

京介「あっ悪い、なんか超良いにおいしたからさ(何言ってんだ俺!?)」

樟葉「においですか?窓も閉めきってるしよく分かりませんけど……」クンクン

京介「あ、あー……そっか、さっき風呂に入ったからシャンプーのにおいかな?あはは……」

樟葉「うーん、さっきはサッとシャワーで流しただけなんですけど……」

京介(じゃあこれが体臭!?いや、天然!?体臭なんて汚い言葉じゃない……これは樟葉ちゃんの天然の香りなのか!?)

京介(なに食ったらこんなにおいになるんだ?毎日花でも食ってるのか?……樟葉ちゃんなら主食はお花ですとか言い出しても納得しちまいそうだぜ……)

樟葉「えっと……、私のにおいなんですか……?」

京介「ああ、なんて言うか……花みたいなにおいがして超良いにおいだぜ!(本当に何言ってんだ俺……)」

樟葉「自分じゃあまりよく分かりませんけど……あはは……、ちょっと恥ずかしいですね」

京介(照れた?顔も超絶可愛い……)

樟葉「でも先輩が良いにおいって言ってくれるなら良かったです」

京介(樟葉ちゃんマジ天使!うちの妹とかだったら……)


桐乃「はあ……?におい?ちょ……マジでキモいんだけど……こっちこないでよ」

あやせ「お兄さん、それ以上言ったら通報しますよ?」

森夏「通報しましたから」


京介(地獄だ……)

30分後

京介「あああ!!ダメだー!何回やってもここでゲームオーバーになっちまう!!」

樟葉「ここから急に難しくなりましたね。何か他の事しましょうか」スッ

京介(あっ……左腕にかかってた体重が……)

樟葉「高坂先輩は何か好きな遊びとかありませんか?」

京介「俺が好きな遊び?」

樟葉「はい♪」

京介「二人で出来て楽しい遊びか……」

京介(それでいてスキンシップがある……そしてできればもう一度手を握りたい)

京介(手を握る……手を……手を……手…………そうだ!)

京介「腕相撲とかどうだろう!」

樟葉「腕相撲って……あの腕相撲ですか?」

京介「多分その腕相撲だよ。こうやって肘を立ててさ」

樟葉「でも年上の男の人相手でじゃ絶対勝てませんよ」

京介「もちろんハンデはあげるよ。そっちは両手でってのはどうだ?」

樟葉「両手なら勝てるかもしれませんけど……」

京介「よし!じゃあ樟葉ちゃんが勝ったら俺が何でも一つ言うこと聞くってのはどうだ?」

樟葉「先輩がそこまで言うなら……わかりました、やりましょう♪」

京介「よっしゃあ!」

またかきます

京介「じゃあ始めるぞー」

樟葉「はい」

京介「レディー……ゴー!」

樟葉「んっ……!」

京介(や、柔らかいな……しかも力が弱くて、それがまた可愛い……!)

樟葉「うーん……!うぅー……!!」

京介(可愛い!力いっぱい入れて顔真っ赤なのも可愛い!!よし……このままもう少し……)

京介「ほら、がんばれがんばれ」

樟葉「うぅー……!」

京介(なんかちょっとかわいそうになってきたな……そろそろ終わりにしてあげ――――)

樟葉「くっ……ん、はぁ……んっ」

京介(吐息!!?)フッ…

バタンッ

樟葉「あれ……?えっと、私勝ちました……?」

京介「しまっ……まさかこんな罠が……」

樟葉「えへへっ♪勝っちゃいましたよー」

京介(なんかテンション高い樟葉ちゃんも可愛いから良いか……)

樟葉「あとから本気じゃなかったとか無しですからね?」

京介「わかってるよ。本気でやって樟葉ちゃんが勝った。俺の完敗だ」

樟葉「じゃあ一つだけ言うこと聞いてくれるんですよね……?」

京介「きっついのだけは勘弁してくれよー」

樟葉「それじゃ……あの……」

京介「ん?」

樟葉「お兄ちゃん達が帰ってくるまで……一緒にいてくれませんか……?」

京介「あー、そのお願いは無しだな」

樟葉「そ、そうですよね……ごめんなさい」

京介「だってそれは最初から言われなくてもそのつもりだったしな(と、カッコつけてみる……)」

樟葉「…………」

京介(あれ?すべったのか……?)

樟葉「……」ニコッ

京介(なに!?いまのはどういう意味の笑顔だったんだ!?)

樟葉「高坂先輩が優しいから困っちゃいました」

京介「え?」

樟葉「だってさっきの以外にお願いしたい事考えてなかったから……」

京介「お、おお!なんでもこいだ!」

樟葉「うーん……困ったなぁ……」

京介「まぁ時間はまだまだたっぷりあるしゆっくり考え――」

ガチャッ

勇太「ただいまー」

夢葉「まー♪」

樟葉「お兄ちゃん?どうしたの?まだ電車は動いて無いってニュースで……」

六花「凸守が家に連絡して迎えをよこした」

樟葉「そうだったんだ。って、みんなびしょびしょじゃない。お兄ちゃんと樟葉はお風呂!」

勇太「あいつら雨の中でテンションあがるとか言ってしばらく動かなかったからな……そうさせてもらうよ。夢葉、風呂はいるぞー」

夢葉「はいるー♪」

樟葉「着替えとか用意しとくね」テキパキ

京介(かいがいしいな……勇太、羨まし過ぎるだろ……)

> お兄ちゃんと樟葉
どさくさ紛れて一緒に入ろうとしてんじゃねぇww

寝落ちしてました。

>>224
おおもう……

京介「さて、俺もお役ごめんだな。そろそろ帰るよ」

樟葉「でもすごい雨ですからもう少し……」

六花「その事に関しては問題無い。勇太の情報により京介がここにいるのは分かっていた。なので凸守の車を外でまたせてある」

京介「えーっと……つまり送ってくれるって事か?」

六花「へっくちっ!……そう。では私も家に帰って入浴する。ではまた」

京介「俺はほったらかし!?でもまぁ送ってもらえるならラッキーだな」

樟葉「あの、高坂先輩。さっきのお願いの事なんですけど」

京介「おう」

樟葉「また、私と遊んでくれませんか?」

京介「それも無しだな。んなもんお願いされなくてもいつだって遊んでやるぜ!」

樟葉「そんな事言われたらお願いする事がなくなっちゃうじゃないですか」

京介「まあ別に今日じゃなくても良いし、決まったらいつでも言ってくれ」

樟葉「わかりました。じゃあ今日ずっと一緒にいてくれた高坂先輩に……私も一つだけなんでも言うこと聞いてあげますね」

京介「なんでも!?」ガタッ

樟葉「先輩も決まったら遠慮せずに言ってくださいね?」

京介「わ、わかった。じゃあまたな」

樟葉「はい。じゃあまた部室で」

京介「ただいまー」

佳乃「ずいぶん遅かったわね。すごい雨だったから…………あら、あんたそんな服持ってた?」

京介「あっ……勇太の借りたまま帰ってきちまった」

佳乃「なんだかしらないけど、遅くなる時は連絡しなさいよー」タッ

京介「へーい」

京介「さてと、今日はもう寝……れそうにないな……」

桐乃「……」ジーッ

京介「なんだよその目は」

桐乃「なんかあんたから樟葉ちゃんのにおいがする」

京介(変態め……)

桐乃「まさか買い物にいった後、樟葉ちゃんの家に行ってたとかじゃないでしょーね」

京介「そりゃ行くだろ。夕飯ごちそうしてくれるって言ってくれたんだから」

桐乃「夕飯をごちそう!?ちょっとあんた私の部屋来なさい!!」

京介「は?なんでだよ」

桐乃「いいから黙って来るの!!」

京介(こりゃまだまだ寝れそうにないな……)

桐乃「……で?」

京介「だから、家の人が誰もいなくて不安だから一緒にいてくれって言われてたんだよ」

桐乃「しね!!」

京介「ひでえ!」

桐乃「ああもう!私も樟葉ちゃんの手料理食べたい!しかも二人きりで!」

京介「自慢じゃねーが超美味かったぜ」ドヤッ

桐乃「あっそ。そんなの当たり前じゃん。で?他には?」

京介「風呂入った」

桐乃「へー……誰が!?」

京介「樟葉ちゃんがコーヒーこぼして入った後に、俺も水ぶっかけられて入ったけど」

桐乃「この変態!」

京介「なんでだよ!」

桐乃「どうせ樟葉ちゃんが座った椅子を舐めたり、お風呂のお湯がぶ飲みしたりしたんでしょ!!」

京介「んな変態行為思いつくのはお前だけだよ!!」

桐乃「ずるいずるい!私も樟葉が身体洗ったタオル食べたい!」

京介「おちつけ。飯と風呂がごっちゃになってんぞ」

桐乃「どーせお風呂上がりに樟葉ちゃんの使用済タオルを食べたんでしょ」

京介「だからくわねーよ!!(嗅いだけど)」

桐乃「それでその後は?」

京介「ゲームした」

桐乃「樟葉ちゃんとエロゲー!?」

京介「あほか!普通のゲームだよ」

桐乃「なーんだ……つまんないの」

京介「なっ……!い、言っとくけどPSPだったから寄り添ってゲームしたんだからな。まだ左腕に樟葉ちゃんの温もりを感じるぜ」

桐乃「左腕……ほんとだ、ここから一番強く樟葉ちゃんの匂いがする。樟葉ちゃーん、ふひひ」スリスリ

京介「あ、あんま引っ付くなよ!」

桐乃「いーじゃん別に!私も樟葉ちゃんを感じたいの!」

京介「お前、最高に変態だな」

桐乃「で?他には?」

京介「後は腕相撲したくらいだよ」

桐乃「本当は足相撲でパンツ見ようとしたんじゃないの?」

京介「しねーよ!!」

桐乃「それで終わり?それだけで帰ってきたの?」

京介「そうだよ。俺は紳士だからな」

桐乃「あっそ。つまんないの。じゃあもう部屋から出てってよ」

京介「はあ!?ふざけん……あっ、そういや最後になんでも一つだけ言うこと聞いてくれるって言ってたな。何にすっかなぁ……」

桐乃「……ちょっと待って」

京介「なんだよ」

桐乃「……その権利言い値で買った!」

京介「売れるか!!」

桐乃「じゃあ私が代わりに何でも10個言うこと聞いてあげるからぁ!」

京介「自分には樟葉ちゃんの10分の1しか価値がないと……?なんて残念な奴なんだ……」

桐乃「うー……その権利さえあれば、樟葉ちゃんに桐乃お姉ちゃんって呼んでもらえるのにぃ……」

京介「でかい事言う割には願い事しょぼいな……」

桐乃「桐乃お姉ちゃん大好きとか、桐乃お姉ちゃんそんなの入らないよぉ……とか、桐乃お姉ちゃんとエッチしたいとか、いろいろ言ってもらって録音したいー!」

京介(やっぱこいつ変態だな。さっさと退散しよう……)ソソクサ


京介「いやー、やっぱ桐乃見てて思ったけど」

京介「俺ってマジで紳士だよな!」

京介樟葉はこのへんで、寝ます

次のカプ忘れてました
>>246>>247
目的地は>>248です

六花

京介

遊園地の後に、何故かラブホへ

ファッション雑誌○○イベント会場

ガラガラガラ…………カランカランカラン!!

係員「おめでとうございまーす!特等の遊園地ペアチケット大当りー!」

京介「……あのー、2等の新垣あやせのサイン入りポスターと交換してもらえませんか?無理なら3等のサイン入り色紙でも」

係員「えっ、そういうのはちょっと……」

京介(くっそぉー!1等のモデルさんと2ショット写真(もちろんあやせと)の権利が欲しかったのによぉぉ!!)


カランカランカラン!

係員「おめでとうございまーす!1等のモデルさんと2ショット写真の権利でーす」

男「じゃ、じゃああやせたんで、ふひひ」

あやせ「はい♪よ、よろこんで♪」


京介(ちくしょーっ!!特等とか言うなら一日デートとかにしろよ!!なんで特等だけモデル無関係なんだよ!!)

京介「しっかしまいったなぁ……ペアチケットなんて貰っても行く相手が桐乃くらいしか……」

桐乃『はぁ?なんで私があんたなんかと遊園地いかないといけないのよ?なに?罰ゲーム?』

京介「ってな感じだろうし桐乃は無いな……」

京介「勇太か小鷹にでもやるか。あそこなら妹も大喜びするだろーし」

京介「でも片方の兄妹にだけやるのもなー……」

京介「うーん……なんで特等当ててこんな事で悩まなきゃいけないんだよ……」

六花「京介」

京介「うわっ!びっくりした……なにしてんだ?こんな所で」

六花「不可視境界線を探して歩いていた。京介こそ何をし…………ああ、理解した」

京介「いや、これは桐乃と友達も出てるから見に来てくれってたのまれてだな!!別に好き好んで中学生のモデルを」

六花「それは?」

京介「え?あ、ああ、なんかガラガラ回したら特等が当たってさ。遊園地のチケットらしいんだけど……」

六花「おぉー……悪魔的強運!」

京介(そういえば六花の所は姉ちゃんがいるんだったな。六花にあげるのが一番当たり障り無いか)

京介(いや、六花が誘うとしたら姉ちゃんじゃなくて勇太か……?まあ良いか)

京介「あのさ、コレ良かったら貰ってくれねーか?」

六花「でもそれは京介が手に入れた物……」

京介「まぁ興味が無いなら無理にとはいわないけど」

六花「ある!興味はすごくある!!」

京介「そ、そっか?じゃあやるよ。調度処分に困ってたんだ」

六花「明日は学校も休みだしちょうど良い。朝の9時に出発する」

京介「ずいぶん張り切ってんな。それだけ楽しみにしてもらえたら、チケットやったこっちも嬉しいよ」

六花「では明日、ランデブーポイントBに9時。1秒たりとも遅刻は許されない。時間厳守」ダッ

京介「おー、気をつけてなー」

京介「……」

京介「あれ?なんであいつチケット1枚だけ持って行ったんだ?」

京介「……あっ、メール」

六花『ランデブーポイントBは通称駅前の自販機前とも呼ばれている。必ず遅れずに来ること』

京介「これは……もしかして俺と行く気なのか?」

京介「…………」

京介「まぁ良いか。どうせ明日は暇だし」

翌日

京介「おーい、ずいぶん早いんだな」

六花「遅い!もう20分も遅刻している」

京介「え?まだ8時50分だぞ?むしろ10分早く来たんだけど」

六花「私は8時30分に来ていた。なので京介は20分の遅刻」

京介「そんな無茶苦茶な……いくらなんでも張り切り過ぎだろ。行くのだってチケットやった翌日とか」

六花「それは偶然にも今日が休みだったから」

京介「夏休みなんだから明後日も明明後日も休みだけどな」

六花「しかし善は急げと言う」

京介「だいたい何で俺なんだ?姉ちゃんとか勇太は?」

六花「敵であるプリーステスと遊園地なんて有り得ない。勇太は数日前からパパ……父親と会いに家族で海外へ行っている」

京介「あー、それで何か元気無いのか」

六花「勇太とは魔力を共有し、高めあっている。しかしあまり離れた場所にいるとリンクが切れ私の魔力も低下してしまう」

京介「海外じゃ電話とかも料金バカ高くて出来ないもんな」

六花「あぅ……」

京介「大丈夫かよ。なんか髪の毛がヘナヘナになってんぞー」

六花「しかし遊園地に行けば何かしら魔力を得られるかもしれない」

京介「そんじゃまぁ行くか。勇太の代役として」

遊園地

六花「やはりココからは高濃度の魔力を感じる」

京介「けっこう遠くまで来たもんだな」

六花「くっ……胸騒ぎがする」

京介「大丈夫か?」

六花「ドキドキする……ワクワクする!」

京介(ああ、要するに楽しみって事か)

六花「爆発する!!」

京介「なんでだよ!」

六花「チケットには10時開園と書いているのにもうこんなに人が」

京介「夏休みだからなー」

六花「やはり始発で来るべきだった」

京介「勘弁してくれ」

係員「お知らせしいたします。開園10分前ですが、大勢のお客様が御集まりになられましたので、少し早いですが開園させていただきます」

六花「なんと粋な計らい……さすが遊園地!」

京介「もしかして六花は遊園地くるの初めてなのか?」

六花「昔、小さい頃に来たことはある……でもあまり記憶には無い」

京介「小学校の修学旅行とかは?」

六花「インフルエンザで自宅待機を余儀なくされた。」

京介「それは気の毒だな……」

六花「いま思えばアレは管理局側から私を遊園地に近づけない為の罠だったに違いない」

六花「まさか遊園地に来るだけでこれ程の魔力を得ることが出来るとは……力がみなぎってくる」

京介「そーだな。俺も遊園地なんて来るのは久々だし楽しむとするか」

また書きます

京介「ほら。フリーパスだから何でも乗れるぞ」

六花「フリーパス……なんだかちょっとカッコイイ!」

京介「そーか?」

六花「フリーパスを手に入れた時点でこの遊園地は制圧したも同然」

京介「で、まずは何に乗るんだ?」

六花「遊園地と言えばアレ」

京介「メリーゴーランドか。意外って言うかなんて言うか……(高校生になってメリーゴーランドってさすがに……)」

京介「俺はここで見てるから行ってこいよ」

六花「わかった。では出撃する」

京介「はいよ」



六花「おおぉぉ……っ!ゆけー!」

京介「高校生がメリーゴーランドなんて……とか思ったけど、六花は子供と混じっても違和感ないな……」

六花「なるほど……」

京介「まぁ本人も楽しそうだし良かったかな」

六花「京介!」

京介「おう、なんだ?写真でも撮るかー?」

六花「これは上下に動いてゆっくり回るだけでつまらない」

子供(うすうす感づいてはいたけどね……)

子供(お母さん達が喜んでたから楽しいふりしてたのに……)

京介「変な事いうなよ!妙な空気流れてんじゃねーか!!」

京介「はぁ……次は何のアトラクションにするんだ?」

六花「ブラックドラゴン……カッコイイ!これにする」

京介「マジ……?」

六花「今回は京介も一緒に」

京介「そ、そだな……せっかく来たんだしパスがもったいないしな」

ガコンガコンガコン……

京介「おいおい、どこまで上る気だよ……」

六花「噂では猛スピードで走り抜けると聞いていたが随分とゆっくり」

京介「これから猛スピードで走り抜けるんだ……あっ」

六花「おお、頂上にたどり着いた」

京介「ひっ……」

六花「ひ?」


京介「だああああああ!!!!」

六花「これはなかなかのスピード……」

京介「うおおおぉぉぉ!!!!」

六花「このスピードを上手く利用できれば不可視境界線を越えてあちらにいけるかも……」

京介「があぁぁ……ゴホッ、ゴホッ!!」

六花「しかし私一人の力では魔力が足りない……やはり勇太の力が必要になる」

京介「どめでぐれえぇぇぇ!!!!」

六花「京介、さっきから何を叫んでいる?もしや呪術的な何か!?」

京介「ハァ……ハァ……ッ、つっこむ余裕も無かった……」

京介「死ぬかと思ったぜ……」

六花「……京介、これは?」

京介「これ……?ああ、お化け屋敷だよ」

六花「お化け屋敷……よし、では次のアトラクションに――」

京介「ちょっと待った。なんでお化け屋敷はスルーしたんだ?」

六花「や、闇に生きる我々には暗闇で恐怖を感じるなど有り得ない。時間の無駄」

京介「……もしかして怖いのか?」

六花「有り得ない。闇に生きる我々には暗闇で恐怖を感じるなど」

京介「それはさっき聞いたけど」

六花「……邪王真眼は最強、恐怖など感じる訳がない」

京介「んじゃ入ろうぜ」

六花「わ、わかった」

数分後……

京介「闇に生きる者が聞いて呆れるって言うか……逆に清々しい程にへっぴり腰だぞ」

六花「クックックッ……闇の眷属である我にかかればこの程度の虚仮威しなど取るに足らぬわ」

京介「なんか微妙にキャラがブレてるし……とりあえずその服を掴んでる手を離してくれ。首がしまる」

六花「これは失礼。実は服の裾を掴むことで魔力を回復していた」

京介「どんな回復方法だよ」

六花「しかし幽霊が出てくるだいたいのタイミングと配置は覚えた。次は大丈夫」

京介「いやいや、常時目をつむってたろ。……ってか、次は大丈夫ってまた入るのか?」

六花「次来たときに勇太と入る。今日はもう満足した」

京介「そっか。でもお化け屋敷で怖がって悲鳴あげる女の子なんて可愛くて良いんじゃないか?」

六花「…………」

京介「?」

六花「可及的速やか的にトイレに行く必要がある」モジモジ

京介「おま……まさか……」

六花「可及的速やか的にトイレに行く必要がある」

京介「よかったな……勇太と来る前にお化け屋敷入っといて……」

またかきます

京介「もう昼過ぎか。けっこう色々とまわったな」

六花「ウォーミングアップは終わり。そろそろ本気出す」

アナウンス『まもなく2時よりアニメ鉄の死霊術師の催しを行います。是非特設ステージまでお越しください』

京介「くろがねのねくろまんさー?どっかで聞いた名前だな」

六花「鉄の死霊術師。通称クロネクと呼ばれ、小鳩が愛してやまないアニメ」

京介「そうだそうだ、小鳩の真似してるレイシスなんとかってキャラが出て来るんだっけ」

六花「レイシス・ヴィ・フェリシティ・煌。吸血鬼の真祖」

京介「詳しいな……やっぱアニメとか好きなのか?」

六花「アニメにはあまり興味はない。しかし、小鳩とより強い繋がりを手に入れる為に勉強した」

京介「じゃあどうする?別に見に行かなくても良いか」

六花「いや、見に行く。もしかしたら何かしら新しい情報を手に入れられるかもしれない。きっと小鳩も喜ぶ」

京介「六花、お前って超良い奴だな……」

六花「お、同じ闇に生まれし者としてこれくらいは当然……」

京介「んじゃ行くか。良い席とらないとな」

特設ステージ

司会「きゃーっ!ゲルニカちゃん!早くきてー!!」

怪人「グハハハハ、では誰かを人質にしておびき出してやろう。人質になってくれるお友達はいないかなぁー?」

司会「たすけてー!人質になってくれたお友達にはゲルニカちゃんの直筆サイン色紙をプレゼントいたしますよー!」

京介「いたせりつくせりだな……」

『はい!はいはい!!私がやるわ!!』

司会「えーっとぉ……出来れば大人じゃなくてお子様の中で募集してまーす」

『ええっ!?ちょっと!!なんで私じゃダメなのよ!!』


京介「向こう側が騒がしいな……ってか何か聞き覚えがあるような……」

六花「私がやる」

司会「えーっと……(小学生じゃないわよね……?中学生かしら……?まぁいっか)」

司会「じゃあそっちのお友達にお願いしまーす♪」

怪人「グハハハハ、人質はいただいた!」

京介「司会者に促されて子供をさらいに来る怪人って……」

六花「京介、これを持っててもらいたい」

京介「これってシュバルツなんちゃらマークツーじゃないか」

六花「怪人!?くっ……こんな時に限ってシュバルツゼクス・プロトタイプMk―2を持ってないなんて……!」

怪人「さぁこっちに来てもらおうか!」

六花「シュバルツゼクス・プロトタイプMk―2さえあればこんな敵なんて……ッ!!」

京介「まさかそれをやりたい為にコレを俺に?」

京介(ってかこれさっきまでスカートの中に入ってたんだよな……なんか温かいし……)

数十分後

司会「それではお手伝いしてくれたお友達に拍手ー♪」

パチパチパチ

六花「まさか敵である貴様に助けられるとは……とりあえず礼は言っておく、ゲルニカ」

司会者「えーっと……ではお手伝いしてくれたお友達にはゲルニカちゃん直筆サインが送られまーす」

ゲルニカ「お名前は?」

六花「我が宿敵、レイシス・ヴィ・フェリシティ・煌こと羽瀬川小鳩……でたのむ」

ゲルニカ「は、はーい」

京介「なにやってんだあいつ」

六花「無事小鳩へのお土産を確保した」

京介「ゲルニカちゃんのサインに発売前の人形か……最高のお土産になったな。ほらよ、シュバルツなんちゃら」

六花「ごくろう」

京介「この後どうする?あと行ってないのは……バイキングとかまだだよな」

六花「バイキング!?」

京介「なんだ?バイキング好きなのか?」

六花「好き!かなり好き!」

京介「じゃあ行くか」

海賊船 バイキング

京介「どわあああ!!背中の辺りがフヮッと気持ちわりぃ!!」

六花「……」

京介「なんかでかいブランコって感じ……ウワアアア!だな!!」

六花「…………」グゥゥ…

また寝落ちするまえに寝ます
すいませんまたかきます

京介「はぁー、バイキングって初めて乗ったけど結構激しいアトラクションなんだな」

六花「バイキング……」

京介「どうしたんだよ元気ないぞ?」

六花「我々の世界で言うバイキングは遊具ではなく食事の事を言う」

京介「もしかしてバイキングってあっちのバイキングと勘違いしてたのか?」

六花「……否定はしない」

京介「腹へってんのか?」

六花「……」ぐぅぅ…

京介「腹で返事するとは……わかったよ、何か食いに行くか。何がいい?おごってや」

六花「カレー」

京介「……返事早いな。んじゃカレー食いに行くか」

園内レストラン

『ビーフカレー1680円』

京介「た、たっけぇよ!!これでレトルトみたいなカレー出てくんだろ!」

六花「大丈夫。私はレトルトカレー食べたこと無いから少し楽しみ」

京介「いやでも1680円だぞ……」

六花「値段よりも空腹を満たすことが先決」

京介「そりゃ出すのは俺だからな」

六花「いいにおい……」

京介「ならこう考えてみろ。ここで具の無いカレーを食うか、駅前まで行ってカツカレーにトッピング増し増しで食うか」

六花「カツカレーにトッピング……!?そんな荒業が許されるなんて……」

京介「あそこは安いからサラダとデザートも付くぞ」

六花「わかった。要求を飲もう」

京介「はぁ……良かったよ。同じ金使うなら良いもの食いたいしな」

六花「京介、はやく」

京介「待て待て、再入場するならこっちから出ないと駄目だぞ」

六花「そんなの何処から出ても同じ」

京介「いや、ここで手にハンコみたいなの押してもらわないと入れないから」

六花「ハンコ?」

係員「はーい、失礼しまーす」

ペタン

六花「おお……。なにやら薄い印が。まさか闇の紋章!」

係員「これはこうやってライトを当てると……ほら♪」

六花「すごい!紋章が輝きはじめた!!京介!ここで紋章が受け取れる!!」

京介「静かにしてくれ!恥ずかしいから!」

六花「こっちの手にも紋章を刻みたい」

係員「はーい、どうぞー」ペタン

六花「フッフッフッ……これで私の魔力は3倍になった」

京介「もうわかったから早く外に出てくれ……」

六花「魔力充填完了」

店員「お会計3080円になります」

京介「マジか……まさか本当にカツカレーにエビフライトッピングしてデザートにケーキまで食べるとは……」

六花「魔力が3倍になったのでエネルギーも3倍必要」

京介「まぁ言ってても仕方ねー、園内に戻るか」



係員「はい、どうぞー」

六花「すごい、この紋章があれば遊園地に入りたい放題!」

京介「今日だけなー」

六花「凸守に見せるまでは手を洗わないようにしなくてわ」

京介「少しくらいなら落ちないから。ってか手は綺麗にしてろ」

アナウンス『まもなく4時よりパレードが行われます。どうぞお楽しみに』

六花「パレード!それは知っている。ネズミとかアヒルとか犬とかが歌って踊ってたのしいのに違いない!」

京介「お、おお……まぁネズミとかアヒルとかは出てこないだろうけどな……」

六花「今すぐ向かい最前列を確保する」

京介「って、おい!走らなくても大丈夫だって!!」


パレード

京介「なんか……あれだな……」

六花「……」

京介「思ってたよりだいぶ小規模って言うか……」

六花「……えへへ」

京介(六花の苦笑いは初めてみたな……)

3時間後

京介「さすがに暗くなってきたな……そろそろ帰るか」

六花「最後にアレに乗りたい」

京介「観覧車か……じゃあアレに乗ったら帰るか」

六花「わかった」


観覧車

京介「久々に乗ったけどこんなに狭かったっけな」

六花「ゆっくりだけど、どんどん上がっていく。多分この遊園地で1番高くまで」

京介「どんどん人が小さくなっていくなー」

六花「クックックッ、見ろ!人がゴミのようだー!」

京介「観覧車に乗った高校生の何%がその台詞言うんだろうな」

買い物行ってきますまたかきます

六花「もうすぐ我々がこの世界の頂点に立つ時!」

京介「実際乗ると結構遅いもんだな。やっと半分か」

六花「今は隣のカプセルが頂点だがまもなく我々…………ッッ!!」チラッ

ガタンッ!

京介「どわっ!いきなり慌ててどうしたんだよ!?」

六花「と、となりが、何やら怪しげな事を……」

京介「隣?……うわっ、マジか」

六花「な、なぜあの二人は、く……、口づけをしている!やはり契約的な何か!?」

京介「普通にカップルなんだろ。いくら頂上でも隣から丸見えだってのに……よくやるぜ」

六花「まさかこの頂上で口づけを交わした者には特別な力が……!?」

京介「って言うか、観覧車ってカップルが多いからな。密室で盛り上がってー……って感じ何じゃないのか?よくわかんねーけど」

六花「つまり付き合っている男女はこの頂上で口づけを交わすのが普通……」

京介「夜景とかも綺麗だし気分が盛り上がるんだろ」

六花「なるほど……だから姦乱車と言う名前が……」

京介「なんか今、観覧車を酷く言ったように聞こえたが気のせいだよな」

六花「確かに頂上から見る夜の世界は光りが沢山動いて綺麗……」

京介「まぁ昼間よりは夜の方が綺麗だよな。……勇太と来るときもちゃんと夜に乗れよ?」

六花「な……っ!な、なな、なぜ私が勇太と夜の姦乱車に二人で……」

京介「だって好きなんだろ?」

六花「ぃ……っ!そ、それは!だ……第一種機密事項だから教えられない……」

京介「そんな顔真っ赤にしたら……ずいぶんと分かりやすい機密事項だな……」

六花「そ、そういう京介はどうなのか聞かせる番である!」

京介「落ち着け。なんか言葉使いが変になってんぞ」

六花「京介が私の好きな人だけ知っていて、私が京介の好きな人を知らないのは不平等!公平にするべき!」

京介(サラっと認めちゃったな……)

六花「早く口を割らなければこの密室でシュバルツゼクスプロトタイプMr-2を抜くことになる」ガタッ

京介「だー、分かったから暴れるなよ!」

京介「俺が好きなのはなあ……」

六花「……」

京介「六花、お前だ」

六花「……ッッ!!」

六花「ま、まっ……気持ちは嬉しいが、私は勇太と契約した身であって、他の人間と深い契約を結ぶ事は、ダ、ダメ!だから、気持ちには……答えられない……」

京介「す……すまん、冗談だったんだけど……」

六花「……ッ」シャキンッ!

京介「だあぁぁ!わ、悪かった!悪かったから!!」

六花「今日は色々と世話になったから特別にもう一度だけチャンスをやろう。さぁ」

京介「い、いるよ!いるから!!」

六花「私はそれが誰かと聞いている」

京介「それはさすがに……あいたっ!こら、突くな!!お前達と違って色々問題があんだよ!」

六花「問題?」

京介「そうだよ。相手は俺の事なんか嫌いで、糞生意気で……でもまぁなんか好きなんだよ」

六花「つまり京介はドM……?」

京介「変態みたく言うな。……でもまぁそうなのかもな。どう転んだって相手とは永遠に結ばれない運命ってやつなのに……そんなのを追い掛けてる時点で十分ドMか」

六花「結ばれない運命……?」

京介「そーだよ。まったく、お前が羨ましいぜ」

六花「前に凸守が言っていた。モリサマーのマビノギオンによれば、最初から結ばれないと決められている恋はないのだと」

京介「マビノ……モリサマ??」

六花「たとえそんな物があったとしても……私なら、運命とか永遠とか壊してでも側にいる」

京介「なんだ、励ましてくれてんのか?」

六花「励ましてはいない。応援しているだけ」

京介「そっか。んじゃもうちょい諦めずに足掻いてみるかな」

六花「うん……」

京介「それにしてもさっきは良い事いってくれたよな。永遠とか運命とか壊してでも側にいる……だっけ」

六花「気にすることは無い。あれはたまたまこの前見たアニメの歌詞をそのまま言っただけ」

京介「お、おう……聞くんじゃなかったな……感動が半減だぜ……」

京介「はぁー、遊んだ遊んだ!久々にこんなに遊んだぜ」

六花「夏休みの宿題が丸々残っている事を忘れるくらい楽しめた」

京介「そうか、じゃあ宿題が待ってる現実に戻るぞ」

六花「あぅ……」

京介「ほらよ、帰りの切符」

六花「さすが京介、なかなか気が利いている」

京介「なかなかは余計だ。ほら、調度電車来たぞ」

六花「さよなら……さよなら……!!」

京介「……うん。え?なにこの空気、最終回?いや、そんな遊園地にさよなら言ってもさ、そこまで悲しくないだろ」

六花「この時間なのに電車が空いている。この鉄道の運営が心配」

京介「ほっといてやれ……」

六花「特等席を確保。窓の解放に成功した」

京介「そんな子供みたいに椅子に膝ついて……あんまり窓から顔出すなよ。あと足もバタバタしない」

うとうと……

京介「…………」

六花「京介」

京介「…………」

六花「京介!」

京介「はわっ!?な、なんだ!?」

六花「なぜあそこには城が沢山ある?」

京介「城?」

『HOTEL ル・チャペル』
『HOTEL かぼちゃの馬車』
『HOTEL もしもしピエロ』

京介「ガッ……あ、」

六花「どうして?まさかあれが魔王城?」

京介「そ、そうだな……あれは危険過ぎる大人の世界だ」

六花「そんなものがあるとは知らなかった。今度凸守と探索に来ざる得ない」

京介「い、いや!やめとけ!あそこはマジで危険だから!!」

六花「なぜ」

京介「その……最悪警察に捕まるから!」

六花「それは困る……プリーステスに知られたらただでは済まない……」

京介「だろ?だから近づくのはやめとけ」

六花「残念だが仕方ない。諦め…………ハッ!!」

『HOTEL 闇の古城』

車掌「まもなく○○駅~、まもなく○○駅~。右側のドアが開きます」

六花「闇の古城……これは行かざるを得ない!!」ウズウズ

京介「おい!話し聞いてたか!?」

六花「運命とか永遠とか壊してでもあそこに行く!」ダッ

京介「ちょ……お前それ言いたいだけだろ!俺の感動を汚さないでくれ!!」ダッ

寝落ち前にここまでで、またかきます

ホテル街

京介「何度も言ったけど外からチラッと見たら帰るからな」

六花「近くで見るとこれ程までに艶やかだったなんて、予想を超えていた!」

京介「ハァ……まさか本当に来ちまうなんて……」

六花「しかし建物が派手なのに対して人通りが少ない」

京介「まあな」

六花「時より見かける人間も何やらコソコソと建物に入ってしまう」

京介「道のど真ん中で仁王立ちしてるのは六花くらいだよ」

六花「何かを隠しているような様子……やはりこの辺りの建物には謎が多い。そしてその中核をになうのがまさしくココ……!」

『HOTEL 闇の古城』

六花「京介、ここに先入する!」

京介「だから何度も駄目だって言ってんだろ!」

六花「しかし闇に生きる者としては入らずにはいられない!」

京介「だいたい金は誰が払うんだよ。3時間3980円だぞ」

六花「それは京介に任せる」

京介「俺は財布か!」

六花「わかった。では半分出そう」

京介「駄目なもんは駄目だ」

六花「じゃあ全部私が出すから!」

京介「それでも駄目だ」

六花「……まさか京介がそこまで意気地無しとは思わなかった。仕方ない、私が一人で入る」

京介「お、おい……ん?」

女「彼女にあそこまで言わせて……かわいそう」ヒソヒソ

男「よっぽど自信が無いんだろナニに」ヒソヒソ

女2「あんなに可愛い子なのに……お金がどうこう言ってたよね」ヒソヒソ


京介(ぬあぁぁぁ!!なんだ、幻聴か!?気のせいか!?周りの視線が痛すぎる気がする!!)

六花「フロントはあるが人がいない……あるのは部屋の写真とボタン……?」

京介「適当に部屋を選んでボタン押すんだろ?多分」

六花「京介!やはり京介はやる時はやる男!」

京介「外にいると変なプレッシャーで死にそうだったからな……」

六花「しかしこの写真では内部の構造がよく分からない」

京介「なんでも良いから早く選んじまえよ。8時からは宿泊料金になっちまうぞ」

六花「じゃあ306にする」ポチ

ピカッ

六花「おお……ボタンを押したら地面に矢印が浮かび上がった……!」

京介「この矢印通りに進めば部屋に着くんだろ」

六花「しかし何者かの罠かも知れない。私たちはあえてこちらから行こう」

京介「頼むから道案内通りに進んでくれ。誰かとすれ違ったりしたら気まずいだろ」

六花「どうして?」

京介「どうしてもだよ。ほら行くぞ」

六花「あっ、京介!まって!」

京介「大きな声で名前呼ばないでくれ……」

六花「なんとか無事に到着」

京介「うわっ、広いな」

ガチャン

六花「!!」

京介「どうかしたか?」

六花「京介、やはり罠だった!扉が開かない!!」ガチャガチャ

京介「そりゃそうだろ。ここに料金支払機があるって事は、お金を払わないと鍵が開かない仕組みなんだろうな」

六花「なんと巧妙な罠……」

京介「別に罠でもなんでもないけどな」

六花「ハッ!机の上にお菓子が!まさか毒入り?」

京介「入ってねーよ」

六花「これはメニュー表?……なっ!京介、大変な緊急事態!!」

京介「今度はなんだよ?」

六花「メニュー表の料金がすべて0円!これは完全に罠!!」

京介「えっと、なになに…………なるほど。なんでも1品と1ドリンクは無料なんだってさ」

六花「なら私はカツ丼とアップルジュースにする」

京介「まぁサービスなんだし俺も何か頼むか」

京介「注文は電話で……あっすみません、カツ丼とミートスパゲティーとアップルジュース2つお願いします」

六花「ベッドが大きい。プリーステスのベッドより大きい!マッサージチェアも……あ”あ”あ”」

六花「テレビも大きい!お風呂も大きい!まさかこの部屋は巨人族の部屋!?」

京介「ちょっとは落ち着けよ。料理は30分くらいで来るってよ」

六花「京介!京介!!大変な物を発見してしまった!!」

京介「遊園地の時よりテンション高いな……」

六花「これはまさしく伝説のバスローブ!これを来て葉巻を吸いながらブランデーを飲めば完璧!」

京介「葉巻もブランデーも年齢的に駄目だからな」

六花「ならせめてバスローブを着たい」

京介「もう好きにしてくれ」

六花「ではさっそくお風呂を用意する」

京介「風呂!?」

六花「バスローブを着る前にはお風呂に入るのが決まり。風呂上がりのバスローブは最強」

京介「お、おう……」

ザァー……

京介「…………」

六花「これは空気の入ったベッド?なぜ風呂場にベッドが?」

六花「これは……な、なんだかヌルヌルする……」

六花「……わかった!これを身体に塗ってベッドに寝転がれば」

京介「…………」

六花「ぬるぬるして滑り台のように滑る!」

ガタンッ!バタンッ!!

京介「あいつ……風呂場でなに暴れてんだ……」

10分後

六花「ハッハッハー、バスローブを身につけた今の私は無敵!」

京介「はいはい」

六花「京介もお風呂に入ってくるといい。もう一組バスローブがあった」

京介「そうだな。せっかく入っちまったんだし風呂くらい入ってくか」

六花「私は料理が来るのを待ってる」

京介「ああ、頼んだぞ」

ガチャ

京介「うわ、マジで広い風呂……と!な、なんだ?床がヌルヌルするぞ!?」

京介「あっ、原因はこれか……そういえば六花のやつが身体に塗ってベッドを滑り台とかなんとか言ってたな」

京介「うわっ……ビニール製のベットがベチョベチョ……」

京介「…………ん?」

京介「これってさっきまで六花がローション身体に塗りたくって滑ってたんだよな……裸をこすりつけて……」

京介「…………」

京介「うわあぁぁ!なんだこのデジャヴュ!!つい最近似たような事があった気が!!」

夕飯の支度またかきます

京介「ヌルヌルのエアーベット……この上でさっきまで六花が……」

六花「京介、食事が届いた。京介!京介!」

京介「わ、わかった!すぐ行くから!!」

京介(落ち着け俺……、変な妄想ばっかしてるとこの後気まずいだろ)

京介「とは言え……」

ぐちゃぁ……

京介「なんか片付けるって言うか、せめてシャワーで流しとくか」



京介「わりぃ、ちょっと遅くなった」

六花「ズズズズズ……」

京介「……なんで俺のスパゲティー食ってんだよ」

六花「…………」モグモグ

京介「おい、聞いて……イヤホン?テレビに繋が…………おおおいぃぃ!!」

六花「わっ……!こ、これは違う、そうじゃなくて!」アタフタ

スポッ

TV「ん……あっ、イク……ッッ」

六花「…………」

京介「お前……なんで俺のスパゲティー食ってんの……」

六花「つい魔がさした」

京介「じゃあなんでこんなの見てんの……?」

六花「つい魔がさした……」

京介「えっ……こういうのに興味とかあるのか……?」

六花「ない」

京介「そ、そうだよな!よし、じゃあ切るぞ。きょ……教育にも良くないしさ!」

六花「待って」

京介「……なんだ?」

六花「やっぱり少しだけ興味がある。少しだけ……」

京介「でもこういうのは18未満は試聴禁止なんだぞ?(桐乃を見てるだけに強く言えんが)」

六花「問題無い。この世界では高校生てして生きているが、あちらの世界では数百年生きていた」

京介「どちらの世界だよ……」

六花「京介は興味がない?」

京介「はがないみたいに言われてもなぁ……そりゃ男として興味無くはないけど……」

六花「ならここに座って一緒に視聴するべき。今ならスパゲティーも少しある」

京介「だからそれはもともと俺のだから……」

京介(でもあれだな……いつも桐乃にエロゲーばっかさせられてたけど、三次元はエロゲーと全然違うんだよな……)ゴクリ

六花「大丈夫。ここで見た事はお互い他言無用の契約を結ぶ」

京介「し、仕方ないな、ちょっとだけだからな」

京介「…………」

六花「これは……っ」

京介(なんだこの状況……?風呂上がりにバスローブ来て女の子と二人でAV鑑賞?訳わかんねぇ!)

六花「くっ……!仕方ない……じゃ、邪王真眼察!」

京介(とうとう眼帯を取って真剣に見はじめたし……)

六花「京介……これはいまどういう状況?」

京介「そんなの決まってんだろ。……エロい状況だ!」

六花「た、確かに……漠然とそんな感じがする……」

京介「…………」

六花「なぜ先程から胸ばかり……やはり男は胸がすき……」

京介「ま、まぁ嫌いって方が珍しいだろうな」

六花「…………」むにっ

京介「おいぃ!いきなり揉むなよ!!なんかビックリしたわ!!」

六花「このさわり心地が好きなのか……それとももっと特別な理由が……?」むにゅむにゅ

京介(い、いかん!AV+目の前でこんな事されたらさすがに下半身が反応して……)

京介「あ、あー……よし、俺はちょっと寝るわ。ああ、そうするわ!」タッ

京介(これでとりあえず布団があるから下半身は隠せる……って)

京介「なんで六花までついて来てんだよ」

六花「あの距離では刺激が強すぎるので少し距離をおきたい……」

京介(結局二人でベッドに入ってAV視聴とか、状況悪化じゃねーか……)

六花「あぅ……」ガサッ

京介「うわっ!ちょ……布団引っ張るなって!い、いろいろと困んだからよ!」

六花「すまない……」ギュッ

京介「いやいやいや、俺で顔隠す方がダメだから!そんなに恥ずかしがるなら見なければ良いだろ?」

六花「し、しかし、万が一の事を考えると、予習は必要……」

京介(ダメだ……完全に息子が独り立ちしてる……。AVはともかく六花が問題だ……こいつ、柔らか過ぎる!)

六花「なっ……、男が何やら邪悪なモノを出した……。そうとうグロテスクなのか画像処理されている……」

京介(樟葉ちゃんが柔らかかった時も驚いたけど、それどころじゃねぇ……これが中学生と高校生の違いなのかよ……!)

六花「あっ……ぅ!あ、邪悪なナニかを口の中に……?これは儀式か何か!?」

京介「これはフェ……」

六花「ふぇ?」

京介「ぎ……儀式的な何かだよ」

六花「画面がぼやけて良く見えないが、確実に口の中に含まれている」

京介「そ、そだな……」

六花「見る限りでは男の方が気持ち良さそうにしている。これは女が男に奉仕する儀式?」

京介「そ、そうみたい、だなぁ……あはは……」

六花「…………」

京介「…………」

六花「ちゅくっ……ちゅくっ……」

京介「!?」

京介(なんでいきなり口をちゅくちゅく鳴らし始めたんだ!?)

六花「ちゅく……っ」

京介(画面見たまま真似……?無意識……なのか?よく分からんが一つだけ確実に言えるのは……)

京介(なんかめっちゃくちゃエロい!!なんだ?女の子が口をくちゅくちゅ鳴らすのってこんなにエロかったのか!?)

京介(別に指くわえて擬似フェラをしてる訳でも無いのに……)

六花「ちゅっ……」

京介(エロい……)

六花「む……どうやら儀式的な何かは終わったらしい」

京介「助かった……」

六花「京介……今度は胸の間にアレを挟んだのだが、あれにはどんな意味が……」

京介「もう勘弁してくれ……」

六花「これも凄く気持ち良さそう…………でも」むにっ

京介「だ、だから人前で胸を揉むなって!」

六花「プリーステスと違って私の胸はモノを挟むにはサイズが小さ過ぎる」

京介「まぁアレって結構大きくないと厳しそうだからな……別に出来なくても良いんじゃないか?」

六花「出来ないとダメ。きっと勇太はああいうのが好きだから」

京介「そんなこと暴露されても困るんだが……だいたいなんでそんな風に思うんだよ」

六花「以前、勇太のベッドの下に潜った際に一冊の書物を見つけた」

京介「頼むから男のベッドの下と鍵付きの引き出しはソッとしておいてくれ……」

六花「その書物には胸の大きな女性ばかり載っていた」

京介「でもそれだけの情報じゃなんとも言えないな」

六花「どうして?その書物は間違いなくあった」

京介「いや、俺達未成年だから基本的にああいう本は買えないだろ?特に勇太は俺とかに比べて童顔だしさ」

六花「最近はクリックするとAmazonと言う組織が持ってきてくれるらしいが」

京介「それも未成年は買っちゃいけないし、受け取りで親とかにバレる心配も少なからずある」

六花「なら勇太はどうやって……」

京介「今はネットでいくらでも見れるが……未成年がエロい雑誌を手に入れるとしたらやっぱ拾い物が一番多いだろ」

六花「なるほど……」

京介「つまり勇太の拾った雑誌がたまたま胸の大きな女性ばかりの本だっただけで、勇太自身の趣味はわからないって事だ!」

いかん、まぶたが落ちる
次で終わります

勇太の名誉のために言っておくと、
勇太がベッドの下に隠し持っていた雑誌は決してR18な雑誌じゃないぞ
ただ水着を着た胸の大きな女性が載っているだけの雑誌だ
未成年者の勇太が持っていても何の問題もない

>>335
水着のやつは十花が見つけたやつじゃなかったっけ?
「こういうのが好みなのか。……用心しよう」の十花さん最強台詞の!

六花が見つけたのは表紙も違って、顔真っ赤で「DFMはこんなの見ない」いたいなリアクションがあったからエロ本かと思った
エンドカードで六花の読んでた本も「えっちな本」だった気がww

とにかくSSの為にも勇太はエロ本をもっているべき!いや、あれはエロ本だ!しかも調教モノの!!

六花「わかった。では今から勇太に直接聞いて確かめてみる」

京介「ここから電話すんのか!?」

六花「そう」

京介「その……大きいおっぱいと小さいおっぱいどっちが好きなのかって、聞けるのか……?」

六花「…………やはり京介に任せる」

京介「えぇー……」

六花「真実を突き止めるには京介の力が必要」

京介「わ、わかったからあんまあっちこっちチラチラするなよ!」

六花「チラチラ?……あっ」

京介「……別に、見ようと思って見た訳じゃないからな」

六花「……京介のえっち」

京介「そういうリアクションが一番困るんだけどさ……わかったよ、聞いてやるから許してくれ」

六花「よしっ、許す!」

京介「まったく……」

勇太「ん?京介さんから電話?なんだ?……はい、もしもし」

京介「よお勇太、変な時間に電話して悪い。飯食ってる最中ならまた後でかけ直すけど――」

勇太「うちはまだ夕飯出来てないみたいだから大丈夫ですよ」

京介「そっか。んじゃさ、ちょっと変な事聞くけどよ」

勇太「はい」

京介「勇太って大きいおっぱいと小さいおっぱいどっちが好きなんだ?」

勇太「は、はい!?」

京介「だからさ、小さいおっぱいと――」

六花「京介、話が聞き取れない。スピーカーで頼む」ヒソヒソ

勇太「あれ?誰が隣にいるんですか?」

京介「き、気にしないでくれ!それよりどっちなんだ?」

勇太「どっちって言われてもなぁ……」

京介「頼む!人助けと思って教えてくれ!!」

勇太「そんな大袈裟な……うーん、まぁ大きいにこしたことは……」

京介「!!」

六花「!!」

勇太「あのー?もしもし?」

京介「お、おう!そうか、そうだよな!若いうちは!!アハハハハ」

勇太「?」

京介「すまん!また改めてかけ直すわ!!」

勇太「ええ!?ちょっ――」

プチッ

京介「……」

六花「……」

京介「ま、まぁなんだ、あいつもまだまだ分かってないよな!」

六花「やはり大は小を兼ねる……」

京介「でも六花だってけして小さくはないだろ?な?」

六花「しかし同じクラスの丹生谷は私より遥かに大きい……」

京介「あいつは特種なんだよきっと」

六花「そういえば隣人部内で我が結社を作った時、勇太は最初拒んでいたのに丹生谷が入ると聞いたらすぐに入った。まさか勇太は丹生谷に気が……」

京介(なんかめちゃくちゃネガティブモードに……)

京介「安心しろ。端から見てる限り、六花と勇太はお似合いのカップルだからよ」

六花「あぅ……」

京介「それに胸だけじゃなくて六花にはとっておきの武器があるじゃねーか!」

六花「武器?シュバルツゼクスプロトタ」

京介「じゃなくて!その太ももだよ」

六花「太もも?」

京介「そうだ!見た感じ六花の太ももはその辺のでかい胸より柔らかいんじゃないかと思うぞ!推測だが森夏のはかたそうだし」

森夏「へっくしゅっ!……なんかあの変態をぶん殴りたい気分だわ」

京介「俺レベルになると見ただけでだいたいの柔らかさが分かるんだよ」

六花「さすが京介、変態的観察眼」

京介「えっと、それ褒められてんの……?」

六花「しかしだいたいでは困る。はっきりした情報が知りたい。京介、手を」

京介「手?これで良いか?」

六花「これを太ももの間に……っ」ムギュッ

京介「だっ、な、あ……えぇぇ!?」

六花「どう……?丹生谷の胸より柔らかい……?」

京介(なんかあいつの胸を触った事前提に話が進んでるし!)

京介「すげえよこれ……柔らかいなんてもんじゃないぞ……。しかも温かくて肌触りがシルクみたいだし!こんなスゲー武器があれば胸の一つや二つ」

六花「も、もうわかった……京介は説明が長い……」

京介「マジで胸で挟まなくてもココで挟めば勇太も瞬殺だろうな」

六花「それは有意義な情報……こうやって動かせば良い?」スルスル

京介「がっ……!ちょ、ストップストップ!これ以上はまずいだろ!!」グッ

六花「んっ……、京介は動かしちゃだめ。変なところにあたる……」

京介「ッッ」

六花「でも確かにこれ以上は危険……この行為は感情の様な物が高ぶってしまう」

京介(これはもう……なんかもう、良いのか!?ここまでされるといくらなんでも限界が……)

六花「いま、こうしている相手が京介でよかった……」

京介「おいぃぃ!やめろ、マジでそういうのは勘違いしちゃうだろ!」

六花「本当の事しか言っていないから勘違いのしようは無いはず」

京介「えっ……じゃあマジで――」

六花「もし相手が京介では無く勇太ならまずかった……多分、この感情を抑え切れずに暴走してる」

京介(ちくしょー!やっぱ勘違いだった!!)

六花「手を解放。協力に感謝する」

京介「ああ……」

六花「さて、こちらの要件は全て終わった。約束通りここから出るとしよう」

京介(今日の俺は最高に紳士だった気がするぜ……)

六花「京介、今日はありがとう。本当に感謝している」

京介「まったくだ。もし俺が困った時は協力してくれよ?」

六花「わかった。では着替えて来る。そろそろ洗っておいた下着も乾いてるはず」

京介「はいよ――――え!?じゃあさっき……パンツはいて……」



六花「んー……、何かいろいろスッキリした」

京介「俺はまったくスッキリしてないけどな……」ボソッ

六花「さっきも約束した。スッキリしたくなったらいつでも言って。協力する」

京介「だから誤解を招く言い方はやめてくれ!!」

六花「なんだかさっきから姿勢が前傾的。どうして?」

京介「これはその……いろいろ事情があんだよ……」

六花「?」

京介「もう良いから帰るぞ!」



勇太「さっきの電話なんだったんだ?」

ガタッ

勇太「ん?」


母「樟葉ー、お兄ちゃん読んできてくれたー?」

樟葉「大きいにこしたことはない……」

母「樟葉?」

樟葉(はぅ……小鳥遊さんは将来有望だけど、私は前途多難だなぁ……)チンマリ

一時間後

勇太「さて、腹もふくれたし宿題でもするか」

コンコン

勇太「ん?」

六花「勇太、鍵を!」

勇太「はぁ……」

カチャッ

六花「この窓は我々を繋ぐ大切な通路。つねに鍵は開けておくべき」

勇太「って言うか、来るならいい加減に玄関から入って来い」

六花「確かに。夜分遅くに申し訳ない」

勇太「時間の事気にするなら入口の事を気にしてくれ。……で?何のようだ?」

六花「単刀直入に言う。明日私と遊園地に行ってもらいたい」

勇太「そんな急に言われても無理に決まってるだろ」

六花「大丈夫。なにも問題ない」

勇太「だいたい明日雨だぞ。全然大丈夫じゃない」

六花「雨天結構」

勇太「とにかくダメなものはダメだ」

六花「あぅ…………じゃあいつなら良い?明後日?明々後日?」

勇太「なんでそんなに遊園地に行きたがるんだよ?」

六花「ダメなら遊園地は行かなくても良い。闇の古城だけでも……」

勇太「闇の……なんだそれ?」

六花「本当はいますぐにでも行きたい……」

勇太「今から行っても着く頃には閉園してるよ」

六花「考えるだけで胸がドキドキして落ち着かない。心臓が爆発しそう」

勇太「子供か」

六花「ゆうたぁ……、ちゃんと話を聞いて」

勇太「おれはいたって真面目に答えてるだろ。遊園地は考えとくから、お前も宿題しとけよ?遊園地どころじゃなくなるぞ」

六花「わかった……じゃあ少し向こうを向いて。そうしてくれたら帰る」

勇太「振り返ったらいなくなってるとかか……もうそれって忍者――」

ぎゅっ……!

勇太「は……?ええ!?な、なな、なんだ!?」

六花「ゆうた、ゆうたゆうたゆうた……ゆうたぁ……!」

勇太「ど、どうしたんだよ急に……?とりあえず落ち着け、な!」

六花「落ち着けない……。勇太に私の一番柔らかい所、触ってもらいたい……」

勇太「なに言って……お前やっぱ今日なんか変だぞ?」

六花「自分でも良く分からない……何故か身体が勇太を欲している。きっと魔力が強く共鳴している証拠」

勇太「はあ……?」

六花「勇太は……DFMは邪王真眼の使い手である者の身体を欲してはいない……?」

勇太「欲しているって……い、意味が分からないし……」

六花「私は勇太の身体にいっぱい触れたい……勇太に私の身体をいっぱい触れてもらいたい」

勇太「ちょ……」

六花「勇太と……少しだけ、えっちな事をしてみたい……」

勇太「はあ……!?いや、DFMはエッチな本も見ちゃ駄目なんだろ!?」

六花「邪王真眼の使い手となら大丈夫……」

勇太「お前……本気で言ってんのか……?」

六花「……」コクッ

勇太「……」

六花「……」

母「勇太ー、お風呂入っちゃいなさーい!」

勇太「!!」ビクッ

六花「きょ、今日の所は引き上げる!また日を改めて」

勇太「わ、わかった」

六花「ではさらば!」スルスルスル

勇太(……あぶなかった)

寝ます。後半は六花と勇太になっちゃったけど勇太の前ではドスケベ六花になるから仕方ないね

次のカプは>>366×>>367でお願いします

プリーステス

小鷹

十花×小鷹、目的地は>>379で書きます書きます

海水浴

十花「勇太、お前に……頼みがある。夏休み六花と一緒に来て欲しい。お前が、必要だ……」

勇太「えっ……、すみません。実は明日から家族で父さんのいる海外に行くことになってて……」

十花「……そうか」

勇太「でも何か重要な用事だったら母さんに言って、俺は海外に行かずそっちに行きますけど」

十花「いや、大丈夫だ。お前は家族でゆっくり過ごして来てくれ。無理言って悪かったな」

勇太「はあ……」



十花「失敗したな……もっと早くに声をかけておくべきだったか……」

十花「勇太を連れていく事で何らかの変化に期待したんだが……仕方ない。二人で――」

十花「ん?電話……小鳩か」

小鳩「クックックッ、久しぶりではないか十花よ。元気にしていたか?」

十花「何を言ってる。3日前に来たばかりだろ」

小鳩「こ、こちらの時間軸と我がおる世界の時間軸は違うのだ。ちなみに我がおる世界では4年たっている」

十花「それで?その4年ぶりに何の用だ?」

小鳩「別に用と言うわけではないが、久々に十花の顔が見たくなってな。明日あたり暇ではないか?」

十花「そうだな……私は明日から連休だ、ちゃんと普通にお願い出来たなら考えてやっても良いが」

小鳩「うぅー……十花と六花に会いたいから明日あんちゃんと一緒に行ってもええ……?」

十花「最初からそう言え。……で、何時に来るんだ?朝から来るなら昼食くらい用意しておくが」

小鳩「えっと、朝から行って晩御飯食べてから帰る!」

十花「まったく、清々しいくらい遠慮しないやつだな」

翌日

小鳩「はぁー、美味しかった!やっぱり十花の作る料理は世界一じゃ♪」

十花「だが小鳩が一番美味いと言って食べていた料理は小鷹が作った物だぞ」

小鷹「俺は小鳩の好きな料理を知ってるだけで、味付け自体は十花さんに言われた通りしただけですよ」

十花「いや、確実にお前の腕前も良くなっている。もう教える事はほとんど無いかもな」

小鷹「そんな!俺なんてまだまだ……だからこれからもずっと俺に料理を教えてください!」

六花「おおー……小鷹がプリーステスにプロポーズをした」

小鳩「クックックッ、ついに結婚する気になったのか」

小鷹「バッ……と、十花さんが困るだろ!」

十花「なんだ小鷹、お前は私と結婚がしたいのか?」

小鷹「十花さんまでからかわないでくださいよ!」

十花「フッ……悪かったな。まぁ高校生と私じゃ歳の差がありすぎるか」

小鷹「そんなこと……お、俺は年上の女性とか良いと思うし、十花さんは料理も上手いしめちゃくちゃ素敵だと思うって言うか……正直憧れてますから」

十花「…………洗い物をしてくる」

小鷹「あっ、じゃあ俺も手伝――」

十花「いい。私が一人でするからお前達はゆっくりしていろ」


小鷹「まいったな……怒らせちゃったか……」

六花「いや、そうでもなさそう。プリーステスの耳をよく見てほしい」

小鳩「あれ?なんか真っ赤に見えよる」

六花「おそらく顔は我々に見せられないくらい真っ赤にな……あぅ!」カンッ!!

十花「無駄口をたたくな」

小鷹「もうこんな時間か。小鳩、そろそろ帰るぞ」

小鳩「えー……まだ帰りとーない……」

小鷹「来る前にわがまま言わないって約束したろ」

十花「帰ると言えば……六花、明日から田舎に帰るぞ」

六花「……あそこは管理局の影響下にあるから行きたくない」

十花「お前もわがままを言うな。お盆くらいは顔を見せてやれ」

六花「……」

小鳩「六花と十花、どっかいってしまうん……?」

十花「祖父母……おじいちゃん達の家に帰るだけだ」

小鷹「里帰りみたいなもんか……田舎とか良いじゃないか。六花はなんで行きたがらないんだ?」

六花「管理局の影響が……」

十花「こいつは祖父と折り合いが悪くてな。まぁそれ以外の理由もあるが……」

六花「……」

小鷹「そうなんですか……(なんか色々訳ありそうだし部外者は帰った方が良さそうだな……)」

小鷹「小鳩、帰――」

小鳩「あんちゃん、うちも田舎に帰りたい」

小鷹「あのなぁ……父さんも居ないのにいきなり無理に決まってるだろ」

小鳩「でもおっきいスイカとか海とか……あと美味しいものとか……スイカとか」

小鷹「スイカ率高いな……」

六花「……なら小鳩達も一緒に来れば良い。二人が居れば管理局の影響下でも立ち向かえる気がする。ちなみに海もスイカもあるはず」

小鳩「ほんまに!?」

小鷹「こーばーとー。わがままを言うな」

小鳩「でも六花が来てもええって……」

小鷹「子供だけで決めて良いわけ無いだろ」

十花「部屋は十分ある。一泊くらい問題無い」

小鷹「……え?」

十花「だから、来てもかまわないと言っている。いや、むしろ来てくれた方が助かる」

小鳩「ほら、十花もこうゆうとるもん!」

小鷹「でもなぁ……お邪魔しちゃ悪――」

小鳩「あんちゃん!わがまま言わんとよ!」

小鷹「……」

十花「もちろん用事があるなら無理にとは言わないが」

小鳩「クックックッ、我等は友達が居ないから夏休み中はずっと暇なのだ」

小鷹「小鳩、分かったからもうやめてくれ……」

六花「では明日の朝10時に駅前へ集合」

小鳩「クックックッ……今から楽しみなのだ♪」

祖父母家

婆「いらっしゃい。あらあら、六花はまだ海賊ごっこしてるの?」

爺「くだらん。いつまでそんな馬鹿げた事しとるんじゃ」

六花「……」

小鷹「なんか、相当上手くいってないみたいですね……」ヒソヒソ

十花「祖父は見ての通り真面目な人でな……六花の変化を受け入れられないんだ」

爺「何をコソコソやっとる」

十花「こっちは来る前に話しておいた私と六花の友人で」

小鷹「あっ……羽瀬川小鷹と言います」

爺「友人が来るとは聞いておったが男だったとはな。なんじゃその馬鹿みたいな頭は」

小鷹「これは生れつきで」

小鳩「あ、あんちゃんと六花の事悪く言うなぁ!あほー!!」

爺「なんじゃと!!貴様!!」

小鳩「いや、俺じゃ無いですよ!小鳩も後ろに隠れる程怖いならそんな事言うなよ……」

小鳩「ガルルルルル……」

小鷹「えっと、こっちに隠れてるのが妹の小鳩です……」

爺「最近の子供はまともに挨拶も出来んのか。まったく、親はどんな教育をしとるんだ……まぁ挨拶も出来ん子供自体が」

小鷹「すみません、俺が親代わりなんで。文句があるなら俺に言ってください」ピクピク

爺「なんじゃその顔は!」

小鳩「あんちゃんをいじめるな!ばかたれー!!」バッ

爺「…………」

小鷹「……?」

爺「婆さん、わしゃ……死んだのか……?目の前に天使がおるんじゃが……」

数分後

爺「わしが悪かった!」

小鳩「分かれば良いのだ……」

爺「それで名前はなんじゃったかな?レイ……」

小鳩「我が真名はレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌……吸血鬼の真祖なり。この世界では小鳩と名乗っている」

爺「そうか、小鳩ちゃんじゃな」

小鳩「クックックッ……ちなみにこれは遊びでは無い。我も六花も闇の眷属、六花は我の姉にあたる存在なのだ」

六花「こ、小鳩……おじ……ちゃんは、そういうのは」

爺「六花、すまんかった!わしを許してくれ……まさかお前が本当に闇の眷属だったとは気づかんかったんじゃ」

六花「えっ……あっ、う、うん……」

婆「さぁさぁ、暑かったでしょ?スイカが冷えてるから食べるかしら?」

小鳩「スイカ!」

婆「六花とお客さんが好きだからって聞いて、今朝おじいさんが遠くまで行って美味しいスイカを買ってきてくれたのよ」

爺「婆さん、余計な事は言わんでいい」

小鳩「えっと……ありがとう、六花のおじいちゃん……」

爺「……っ、わしゃ、わしゃ!」


小鷹「な、なんだか分からないですけど……良かったんですかね……?」

十花「祖父も嬉しそうだし良かったんじゃないか……」

婆「まったくおじいさんったら……昔から金髪の洋ロリが大好きなんだから」ボソッ

小鷹「本当に良かったんですかね!?」

十花「わ、わからん……私も祖父は頑固だが真面目な人だとばかり……」

茶番はこれくらいにして次から海行きます。またかきます

時間かかったのは何度も映像を見返したんですね
本編にあったセリフがちょくちょく出てくるあたり

>>408
はい、そうです(友達に誘われてネトゲばっかしてたのは黙ってよう)

小鳩「わあぁ……!うみだー!」

六花「確かに。誰が見ても海だと分かる」

小鳩「そうやなくて、海にきたら『うみだー』って叫ぶのが決まりやって誰かが言うとった!」

六花「そんな儀式的な物があったとは知らなかった……では早速」

小鳩「うみだー!」

六花「うみだー!」


小鷹「なにやってんだあいつら……?」

十花「なんだか知らんが楽しそうなら良いんじゃないか」

小鷹「それもそうですね。にしてもすいてるなぁ……こんなに綺麗な海なのに」

十花「特別何も無い田舎だからな。地元の人間やその知り合いくらいしか来ないんだろ」

小鷹「地元民しか知らない穴場みたいな感じかぁ……」


小鳩「あんちゃん、十花、はよー!」

小鷹「おー、すぐ行く」

十花「ではこの荷物を運んでくれ」

ドサッ

小鷹「パラソルとクーラーボックス……って、クーラーボックスでかっ!」

十花「私は車を止めて来るからよろしく頼んだぞ」

小鷹「よっこいしょ……」

小鳩「おぉー……でっかい傘じゃ!」

六花「まさかこれが伝説のシュバルツゼクスタイプ零……!」

小鳩「あんちゃん、十花は?」

小鷹「十花さんなら車止めに行ったぞ?」

小鳩「十花は海で泳がんと?一人だけ水着ば着ちょらんかったけど」

小鷹「そういえば服装がいつも通りだったな」

六花「それなら心配無い。プリーステスは中に水着を着用していた」

小鷹「まあ普通に考えりゃそうだよな。なのにお前ら……」

小鳩「十花も家から水着でくれば良かったと」

六花「我々のように水着で来れば到着と同時に海に飛び込める」

小鷹「いや、お前ら……田舎とは言え街中で水着は目立ち過ぎだったぞ……俺でも車降りるまでは服着てたのに……」

六花「人が少ないとはポジション取りは大事。ただ今より海の制圧に入る」

小鷹「制圧って……」

小鳩「あんちゃん、ビーチボールふくらませて!」

小鷹「その前に日焼け止め塗ってやるからこっちこーい」

小鳩「クックックッ、そうであった。日焼け止めを塗らないと後でピリピリが大変なのだ」

小鷹「ほら、ここで俯せになれよー」


小鳩「クックッ……クッ…………、アハハッ!あんちゃん、くすぐったい!」

小鷹「もうちょっとだから我慢しろーっ」

六花「透明のヌルヌル……まさかアレも身体をコーティングして敵の攻撃から身を守るアイテムだったのか……!」

小鷹「敵の攻撃じゃなくて紫外線から身を守るアイテムだけどな」

六花「紫外線……すなわち太陽。まさか銀河系レベルでの防御アイテム!?」

小鷹「よし、終わり。六花も塗っとかないと後で大変だぞ」

六花「わかった。では頼むとしよう」ペタッ

小鷹「俺が塗るのかよ。別に良いけど」

六花「くっ……、フッ、この程度の苦痛など……っ」

小鷹「俺には必死に笑いを堪えてるようにしか見えないけどな」

六花「なんのこれしき……!」ジタバタ

小鷹「こ、こら!暴れるなよ。ほら、背中は塗っといたから後は自分で塗っとけよ」

六花「これで太陽からの攻撃にも耐えられる最強の身体を手に入れた」

小鷹「そーか。おめでとう」

十花「やれやれ、ずいぶん賑やかだな」

小鷹「あっ、ご苦労……様です……」

十花「なんだその顔は?」

小鷹「いや、水着だけど上のTシャツは着てるんだなぁ……と思っただけで……」

十花「ほう、お前はそんなに水着に興味があったのか?」

小鷹「そ、そうじゃなくて……その」

小鳩「うーん……なんだか十花はTシャツで下の水着が隠れて下を穿いてないように見えるのだ」

六花「案外本当に穿いていないのかもしれない。プリーステスは痴女あぅっ!」カンッ

十花「うるさいやつらだな。脱げばいいのか?」

小鷹「……」

十花「……いくら中は水着とは言え、そんなに直視されるとさすがに脱ぎ辛いのだが」

小鷹「あっ、す、すみません!ぼーっとしてました!」バッ

十花「まったく……」パサッ

ざわざわ……っ、ざわざわ……っ

小鷹「なんだ……?やけにざわついてんな……」

六花「おそらくこの周辺でプリーステスの脱衣を見なかったのは小鷹だけ」

小鷹「え?な、なんだって……?」キョロキョロ

小鳩「なんで十花が服を脱いだ途端にみんな前屈みになってまったんじゃ?」

小鷹「これは……軒並み前屈みで面白い光景だな」

十花「本当に男と言うのはわかりやすい生き物だな」

小鷹「でもこれはさすがに大袈裟……なっ……」

十花「なんだ?」

小鷹(あらためて見ると脚めちゃくちゃ長いな……スタイル良いってのはもちろんだけど、それいじょうにやっぱ……小玉スイカ……)

十花「……あまりジロジロ見るな。恥ずかしいだろ」

六花「それほど露出度の高い水着を着て何をいまさ、あぅっ!」カンッ

小鳩「十花の水着、エッチ……はっ!」バッ

六花「あうぅ……小鳩にだけお玉が飛ばないのは不公平……」

十花「こんな小動物みたいなのに手を挙げられるか。なんならお前が代わりにもう1発――」

六花「こ、小鳩、向こうで遊ぼう!」ダダダッ

小鳩「クックックッ。我が半身よ、ビーチボールの準備は出来ておるか?」

小鷹「ほらよ」ポイッ

小鳩「うむ、ご苦労であったな。これは褒美なのだ♪んっ……♪」チュッ

小鷹「あんまり深い所まで行くなよー」

小鳩「うん!わかったー!」タッ


十花「なんだな……自然な流れだったが、兄妹で頬とは言えキスはどうなんだ……?」

小鷹「えっ?あんまり深く考えた事なかったですけど……普通じゃないですか?」

十花「いや、普通ではないと思うぞ」

十花「……で、何か感想は無いのか?」

小鷹「感想?ですか?」

十花「だからその……あれだ、女が水着を着たなら男は何か言うことがあるだろ」

小鷹「あっ、もちろん超似合ってます!すっげぇ綺麗って言うか、もともと綺麗ですけど……とにかく凄く良いと思います」

十花「そうか……。しかし私もまだまだだな」

小鷹「それでまだまだって……どこまで上り詰める気ですか」

十花「そうだな……小鷹、お前が見ただけで前屈みになるくらいまでだな」

小鷹「いや、俺もわりとギリギリなんですけど……」ボソッ

十花「まぁ良い。じゃあ私も早いとこ頼んだぞ」

小鷹「頼んだぞって、どうして寝そべるんですか?」

十花「日焼け止めを塗ってくれるんだろ?」

小鷹「俺が十花さんにですか!?」

十花「なんだ。小鳩や六花には塗って私には塗ってくれないのか?」

小鷹「そういう訳じゃ無いですけど……俺なんかが触って良いんですか?」

十花「これでも私はお前をかっているんだ。『俺なんかが』なんて言い方はするな」

小鷹「わかりました……じゃあ……失礼します!」ペタッ

十花「背中は自分では上手く塗れないからな。しっかり頼むぞ」

小鷹(心頭滅却すれば火もまた涼し……心頭滅却すれば火もまた涼し……無心だ……無心)

十花「何を黙りこんでいる?……ああ、そうか。気がつかなくて悪かったな」スルッ

小鷹「はい!?」

十花「紐が邪魔で上手く塗れなかったのだろ?しっかり頼むぞ」

小鷹(横乳……俯せでつぶれ……だ、だめだ、そっちを見るな!背中に集中……だあぁぁ!背中もダメだ!!)

十花「どうした?手が止まっているぞ」

小鷹「はっ……!す、すみません!」

十花「ついでに首元も頼む」スッ

小鷹(うなじ……あっ)

小鷹の小鷹起動

十花「よし、ご苦労だったな。後は自分でやろう」

小鷹「……」

十花「なんだ黙り込んで。他の部分もお前が塗ってくれるのか?」

小鷹「とっ、とんでもない!」

十花「それもそうだ。流石に水着の内側は頼む訳にもいかないしな」

小鷹「水着の中……?なっ、ちょっ……十花さん、何してるんですか!!」

十花「知らんのか?日焼け止めは水着で隠れている部分にも塗るものだぞ」

小鷹「だからってそんな目の前で胸元に手を……」

十花「そうか、お前はいつも飛び込んでくるくらい胸が好きだからな。やはり塗りたかったか?」

小鷹「あれは事故って言うか、とにかく……」

十花「フッ……お前は本当にからかいがいがあるやつだな、小鷹」

十花「さて、日焼け止めも塗り終わったし」

小鷹「あっ、先に行っててください。俺はしばらく立てそうにないんで……」

十花「とりあえずビールでも飲むか」

小鷹「って、泳がないんですか!?」

十花「何のためにビールを持ってきたと思ってるんだ」パカッ

小鷹「そのクーラーボックスの中身、ビールだったんですか……」

十花「ゴクッ、ゴクッ……ゴクッ……」

小鷹(美人は缶ビール飲んでるだけでも良く見えるな……)

十花「ぷはぁ……っ!やはり夏に飲むビールは最高だな」

小鷹(帰りの運転どうするんだろう……)

十花「小鷹、お前も飲むか?」

小鷹「いやいや、未成年ですから」

十花「つまらんやつだな。無礼講だ、無礼講」

小鷹「無礼講でも法律は守ってください!」

十花「仕方ない……では私がもう一本」

小鷹「昼間からそんなに飲んで大丈夫なんですか?」

十花「まだまだ持ってきているんだが」ガサッ

小鷹「どんだけ飲む気なんですか……」

十花「さてと、やっと良い感じになってきたな」ユラッ

小鷹「1、2、3、4……5……」

十花「さて行くか」

小鷹「行くって、どこに行くんですか!?」

十花「そんなもの海に決まっているだろう」フラフラ

小鷹「いやいやいや!そんなフラフラで海に入っちゃ危ないですよ!」

十花「なーに、ちょっと泳いで戻ってくるだけだ……よっ」ドポンッ

小鷹「あーもう、危ないですって!」タッ

十花「……」スイスイ

小鷹「うわ、速っ!!もうあんな沖まで!?」バシャバシャ

十花「ずいぶん沖まで来たな」

小鷹「ハァ……ハァ……、どこまで行くんですか……」

十花「遅いぞ小鷹。お前は泳ぎに無駄がありすぎる」

小鷹「ハァ……ハァ……、十花さんの方が異常に無駄の無い泳ぎなだけですよ……」

十花「しかしお前なら心配して追ってくると思っていたぞ。なにしろ小鷹は心配性だからな」

小鷹「だれだってあれだけビール飲んで海に飛び込まれたら心配しますよ……」

十花「小鷹、お前にここから小鳩や六花が見えるか?」

小鷹「うーん……小さ過ぎて良く分からないですけど……ってか、小鳩達以外もよく見えないですよ」

十花「だな。ここまで来れば誰の目も届かんだろう」

小鷹「とにかく早く戻りまし……」

十花「小鷹……」ギュッ

小鷹「は……い!?な、なな、なんですか急に!!」

十花「動くな。ジッとしてろ」

小鷹「そんな事言われても……背中に胸が……」

十花「小鷹や六花がいると、なかなか二人きりになる事が無いからな」

小鷹「それでこんな沖まで来たんですか……?」

十花「しかし情けないな。酒の力を借りても私には後ろから抱き着くのが精一杯だ」

小鷹「あの……なんでこんな……」

十花「やはりあと2・3本飲んでくるべきだったか」

小鷹「すでに飲み過ぎですから!」

十花「小鷹、そのまま聞いてくれ」

小鷹「……?」

十花「私はお前に、その……好意を抱いている」

小鷹「はあ……えっと、ありがとうございます。ってか、俺ももちろん同じですよ!」

十花「やはりお前は鈍感だな……」ドポンッ

小鷹「あれ?十花さん?」

ザバッ!

小鷹「うわっ!い、いきなり前から現れないでくださいよ」

十花「小鷹、私は……お前が好きだ」

小鷹「えっ……と、」

十花「やはり目を合わせてこんな事を言うのは恥ずかしいものだな……」

小鷹「たしかに……この距離でめんと向かって言われたらとぼける事も出来ないですね……」

十花「……」

小鷹「……」

十花「よし、戻るか」クルッ

小鷹「あ……っ、十花さん」

十花「……なんだ?」

小鷹「後ろから抱きしめたりしても良いですか……?」

十花「そんな事いちいち聞くなバカ者」

小鷹「すみません、こう言うの良く分からなくて……」

十花「……好きにしろ」

小鷹「じゃあ……」

十花「…………」

小鷹「…………」

十花「間が持たん。何か言うことは無いのか?黙って抱き着かれているこっちの身にもなれ」

小鷹「えっと……俺も十花さんにはその、好意を抱いてますから……」

十花「そうか。もちろん私も好意を抱いているぞ。お前にも小鳩にも」

小鷹「……もしかしてさっきの仕返しですか?」

十花「さぁ、なんの事だ?」

小鷹「だったら……」ドボンッ

十花「……」

小鷹「プハッ!……俺も、十花さんの事が好きです!もちろん特別な意味で」

十花「そうか」

小鷹「なんか……ずいぶんあっさりした返事ですね」

十花「別に、いつも通りの私だろ」

小鷹「でもその顔はずるいですよ」

十花「なに……が……」

小鷹「なんて言うか……十花さんも泣いたりするんですね」

十花「失礼な奴だな。殴られたいのか」

小鷹「さすがにオタマはありませんよ?」

十花「そうか、なら仕方ないな……今は気分が良い、特別に許してやる」

小鷹「うっ……、泣き顔もずるいですけど……その笑顔は反則ですよ。ってかそんな顔初めて見ました」

十花「うるさい。私も人間だ、笑う事くらいある」

小鷹「やっぱりあの時、俺もビール貰っとけば良かったかな……」

十花「法律は守るんだろ?」

小鷹「でも……もしお酒の力を借りてれば、正面から抱きしめる事も出来たかもしれないですから」

十花「そうか。ならお互い当面の目標はそれだな」

小鷹「ですね……」

十花「まぁ二人きりになる時が次いつ来るか分からんが……今もそこに」

小鳩「あんちゃーん、とーかー」バシャバシャ

小鷹「あー、そういえば小鳩のやつ遠泳が得意だったな」

十花「それに比べてお前は浮輪か。情けないかっこうだな」

六花「主に陸空で戦うタイプだから水中は苦手なだけ……」

小鳩「あんちゃん、二人で何話しとったと?」

小鷹「え!?んー……あ、あれだ、あの……」

十花「小鳩の事が好きだと言っていたんだ」

小鳩「ほんまに!?」

小鷹「あ、ああ。小鳩は大切な妹だからな」

小鳩「うちもあんちゃんの事が大好きじゃ♪もちろん十花も!」

十花「それはよかった……ん?なんだ不機嫌そうな顔をして」

六花「別に普通……」

十花「まったく、子供かお前は。……お前も大切な私の妹だ。言わなくても分かれ」

六花「おねえちゃ……、こほんっ!敵であるプリーステスから大切にされても、少ししか嬉しくはない」

小鷹「少しは嬉しいんだな……」

十花「じゃあ戻って昼食にするか」

小鳩「クックックッ、皆溺れるでないぞ」

小鷹「あっ、そうだ!十花さん、酔っ払ってるんだから無理しないでくださいよ!」

十花「酔っ払う?私がビール5本程度で酔うと思うか?」

小鷹「でもフラフラだった筈じゃ……」

十花「お前は本当に騙されやすい奴だな」

お盆に海はだめ!絶対!
また書きます

小鳥遊家

小鳩「ごはん、ごはん♪」

小鷹「ごはんの前に家へ入るときは言うことがあるだろ」

小鳩「クックックッ、そうであった。ただいまー」

小鷹「いや、おじゃましますだろ……」

婆「あらあら、もう帰ってきたのね。お昼ご飯の用意はもう少しで出来るから待っててちょうだい」

小鳩「クックックッ、では我も手伝うのだ」

六花「小鳩が手伝うのなら私も……」

婆「じゃあこの食器を運んでくれるかしら」

小鳩「そのような事、このレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌にかかればお安いご用……任せるがよい」

六花「なら私は飲み物を運ぶ」

婆「そうかい?じゃあお願いしようかねぇ。ありがとうね……六花、小鳩ちゃん」

六花「……うん」

小鳩「あれ?おばあちゃん、食器がいっこ足りひん!」

婆「おかしいわねぇ。ちゃんと5人分用意したけど」

小鳩「おじいちゃんはお昼ご飯食べんとー?」

婆「そうそう、おじいちゃんは山へ行ってるからしばらく戻らないのよ」


十花「やけに小鳩はうちの祖父母に懐いているな。人見知りじゃなかったのか?」

小鷹「うちは早くに母親が亡くなってますから、昔はよくおばあちゃんが家の事をしに来てくれてたんですよ。だからおばあちゃん子なんですかね」

申し訳無いです。これかり夜書くときはメモ帳に書きます

布団の中で携帯ポチポチ書き込みしてます
これが原因です

十花「小鳩が来てくれたおかげで六花と祖父達のわだかまりも随分と解けた用だし、本当に来てくれて助かったよ」

小鷹「なんか俺は役に立たなくてすみません……」

十花「お前はいるだけでも十分だが」

ガラッ

爺「ばあさん!!」

婆「あら、おじいさんも随分速かったんですねぇ」

爺「山で、作業しとったら……ハァ、天使達の……声が……!」

小鳩「あっ、おじいちゃん帰ってきたー」

爺「山でお土産をとってきたぞ」

六花「これは薬草……?」

小鳩「草……」

爺「これは山菜と言ってな……婆さん、天ぷらにしてやってくれ」

婆「はいはい、わかりました」

六花「これはなかなか……おつな味」サクサク

小鳩「クックックッ……おつなのだ」

小鷹「へー……小鳩がすすんで野菜食うなんて珍しいな」

婆「さぁさぁ、おそうめんが出来ましたよ」コトッ

小鳩「そうめん……」

十花「どうした小鳩、そうめんは嫌いなのか?」

小鳩「そうやないけど……」

小鷹「あっ、もしかして十花さんの手料理を期待してたのか?」

小鳩「……うん」

小鷹「そりゃいくらなんでも無理だろ。今まで一緒に遊んで貰ってたんだから」

小鳩「わかっとるけど……」

爺「仕方ないのう、じゃあ夕飯は二人の好きな物にしてやろう」

小鳩「十花の手料理が食べたい!」

六花「食材の指定は?」

小鳩「えーっと……おにくがええ!あとこのさんさい?の天ぷら!」

爺「肉か……確か婆さんの知り合いに精肉店をやっとるのがおったのう」

婆「ええ。あとで美味しいお肉買ってきますね」

爺「わしはもう一度山に行って山菜取りをしてくるとするか」

小鳩「山にはさんさいがいっぱいあると?」

爺「ああ、山にはなんでもあるからのう」

小鳩「じゃあまつたけも採れよるん?」

六花「松茸……いわゆるキングオブきのこ」

爺「当然採れるとも……まぁ数は少ないじゃろうが」

小鳩「スーパーでおにくより高く売っとるの見たことある!美味しいんかなぁ……」

六花「確かに少し気になる」

小鳩「おじいちゃん、うちらも山菜採りに付いて行ってもええ……?」

爺「も、もちろんだとも。よし、それじゃあお昼を食べたら出発じゃな」

小鳩「クックックッ……我が半身よ、袋にいっぱいまつたけを採って来るので楽しみにしておるが良い」


小鷹「それにしても自分の山で松茸狩りが出来るなんてすごいですね」

十花「いや、なんと言うか……非常に言いにくいのだが……」

小鷹「?」

十花「そもそもうちの山には赤松は生えていない」

小鷹「えっ……でも松茸が採れるって……」

十花「言ったものの、どうするつもりなんだろうな……」

婆「それじゃあ少しお友達の精肉店へ行ってきますね」

爺「わしらも行くとするか。軽トラじゃがこの二人なら楽々乗れるじゃろ」

小鳩「では留守番しっかりとたのんだぞ。我が半身よ」

六花「行ってくる」


小鷹「なんか……思ってたより随分早くまた二人きりになる機会が出来ましたね」

十花「そうだな。有り難みが薄れるか?」

小鷹「そんなこと無いですよ!いつでも、その……」

十花「スイカを食うか?まだ残っているが」

小鷹「あっ、いただきます」

十花「そうか。ちょっと待ってろ」

十花「……プッ」

小鷹「なんか意外だな……」

十花「何がだ?」

小鷹「なんて言うか、十花さんもスイカの種飛ばしたりするんですね。あまりそういうイメージが無いって言うか」

十花「お前には私がそんなおしとやかに見えるのか?」

小鷹「確かにおしとやかには見えな……」

十花「プッ」

小鷹「痛っ!なんで種飛ばすんですか……って言うか、破壊力ありすぎですよ!」

十花「少しは否定しろ。バカ者」

小鷹「しかしのどかな所ですね」

十花「良く言えばな。実際はコンビニや大きなスーパーも無くて不便だよ」

小鷹「でも老後に暮らすには良いところだと思いますけど」

十花「高校生でもう老後の事を考えているのか……?」

小鷹「小鳩も気に入ってるみたいだし、将来は田舎住まいも良いかなーって」

十花「お前、老後まで小鳩といるつもりなのか。小鳩は案外早くお嫁に行くかも知れないぞ?」

小鷹「あー……確かに、あいつ性格が引っ込み思案なだけで顔は俺と違って可愛いからなぁ……」

十花「何か危うい発言だな……確かに小鳩は可愛いが」

小鷹「なんかクラスとかにファンクラブみたいなのがあるんですよ」

十花「それは大変だな……ファンクラブと言えば聞こえは良いが、実際は付き纏われて大変だったからな」

小鷹「だった……?もしかして十花さんもそういうのがあったんですか?」

十花「私の場合は何故か後輩に付き纏われていただけだがな」

小鷹「それは何だか分かるな……。十花さんって後輩が憧れそうなタイプですから」

十花「……」

小鷹「こう言うの才色兼備って言うんですか?十花さんって悪い所が見当たらないですから」

十花「プッ」

小鷹「いたっ!今度は何ですか!?」

十花「……べつに何でもない」

小鷹「小鳩お嫁に行ったら老後は一人か……」

十花「言っておいてなんだが、小鳩がお前から離れるとも思えんがな」

小鷹「まぁ、まずはあの性格をなんとかしないとですね……いや、その前に父さんが納得するかどうか……」

十花「厳しい人なのか?」

小鷹「厳しいって言うか、重度の小鳩コンプレックスって言うか……小鳩は母さんに似てるから父さんが溺愛してるんですよ」

十花「小鳩もいろいろ大変そうだな……」

小鷹「まぁ年に数える程しか会いませんから。余計に可愛いんじゃないですか」

十花「お前は反対しないのか?」

小鷹「どうですかね……でも老後に一人で田舎は流石に寂しいか」

十花「なんなら私がお前の老後の面倒を見てやっても良いぞ」

小鷹「それって思いっ切りヒモじゃないですか!」

十花「小鷹はヒモ体質だと思うけどな」

小鷹「そんなの駄目ですよ。さすがにカッコがつかないですから」

十花「そうか……私はべつに構わんのだが……」

小鷹「だからやっぱり老後は、俺が十花さんの面倒を見ますよ」

十花「な……」

小鷹「十花さんは毎日美味しい料理を作ってください」

十花「プッ、プッ」

小鷹「あいたっ!また器用に……今度はまた何ですか!?」

十花「……小鷹のくせに生意気だからだ」

また書きます

小鷹「はぁ……、たまにはこうやってのんびりと過ごすのも良いもんだなぁ……」

十花「なに爺臭い事を言っている」

小鷹「そうだ……一つ聞いても良いですか?」

十花「なんだ?」

小鷹「十花さんはいったい俺のどこを気に入ってくれたんですか?」

十花「さぁな。気に入ったから好きになった。何がどう良いとかなんて考えた事無いな」

小鷹「なんて言うか……結構大雑把なもんなんですね」

十花「……そういうお前こそどうなんだ」

小鷹「俺ですか?そうだなぁ……確かにそう言われると思いつかないって言うか……」

十花「まさか、私が好きだと言ったから咄嗟にああ答えただけなのか……?」

小鷹「いや、本当は俺から言うつもりでしたから……でも先越されて慌てて咄嗟に――ってのはありましたよ」

十花「そうか……それは悪かったな。すこし先走り過ぎた」

小鷹「うーん……どこが好きなのか、か……」

十花「別にそこまで深く考えなくていい。なんとなく聞き返しただけだからな」

小鷹「目が好き……口元が好き、綺麗な髪が好き、モデルみたいな体型が好き、料理が上手い所も好き、面倒見が良い所も好き……」

十花「……」

小鷹「クールな性格が好き、後ろ姿が好き、綺麗な指が好き、声が好き、あとあの海で見た笑顔も好き……他にも色々……」

十花「も、もういい。やめてくれ」

小鷹「なんか全部が好きでどこが気に入ったかなんて分からないですね」

十花「そうか……まぁ、なんだ……褒められるのは恥ずかしいものだな……」

小鷹「あっ、照れた顔ももちろん好きですよ」

十花「きさま……私をからかっているな」

小鷹「からかってませんよ。本当に大好きですから」

十花「くっ……!」チラッ

小鷹「残念でした!スイカはもうないんで飛ばす種ももちろん無いで――」

カンッ!!

小鷹「いってぇ……ッ」

十花「残念だったな。種が無かったからオタマで殴られるはめになって」

小鷹「六花のやつは良くこんなの受けつづけてタンコブができないな……」

十花「鍛えられたんじゃないのか?いいからお前はこっちに来い」グイッ

小鷹「うわっ!」ポスッ

十花「絆創膏を貼ってやるからジッとしてろ」

小鷹「だからって何でひざ枕を……いや、嬉しいですけど」

十花「よし、これで良いな」ペタッ

小鷹「ありがとうございます」

十花「殴られてありがとうございますとは、お前はドMなのか?」

小鷹「絆創膏にたいしてのありがとうございますですよ!」

十花「冗談だ。そう怒るな」

小鷹「まったく……」スクッ

十花「さて、そろそろ皆帰ってくる頃か」

小鷹「えっ!もうそんな時間なんですか?」

十花「次はいつこうしてお前と二人きりになる機会があるか分からんな」

小鷹「似たような事を昼間にも言ってましたけどね」

十花「ああ、そういえばそうだったな。……さて、みそ汁くらい作っておくか」スッ

小鷹「それなら俺も手伝いますよ。この皿も持っていき……」

カブトムシ「あっ、食べ残しいただいてます」

小鷹「うわぁ!!」ドンッ

十花「おっと……」バタン

小鷹「なんでこんな時間からカブトムシが……夜行性じゃなかったのか……?」

十花「昼間に活動する奇特なやつもいるんだろ。毎回胸に飛び込むお前の様な奇特なやつが」

小鷹「あっ……」ムニュ

十花「まったく、胸に飛び込むどころか押し倒すとは……やってくれるな」

小鷹「そ、そんなつもりじゃ……」

十花「しかし今のうちから上下関係はしっかりしておかなくてはな。よっ……と」ゴロン

小鷹「うわっ!」

十花「さて、これで上下が逆になった訳だが」

小鷹「そういう意味での上下関係ですか……」

十花「今後の上下関係の意味でもだ。主導権を握られるのはどうも気にくわんからな」

小鷹「婚後って結婚後の事ですか!?」

十花「お前は本当に……恥ずかしい事を簡単に言うやつだな」

小鷹「すみません……」

十花「……」ジー…

小鷹「な、なんですか?」

十花「お前は私の目が好きだと言っていただろ」

小鷹「たしかに……」

十花「だからこうして目を合わせてみたんだが……どうやら私もお前の目が好きなようだ。こうしていると鼓動が早くなる」

小鷹「俺の目つきとかを褒める奇特な人は十花さんくらいですよ」

十花「そうか?まあそれならそれで良い。お前の目を独り占め出来るからな」

小鷹「なんか目玉を抜き取られてホルマリンづけにされるみたいだな……」

十花「後は口元も好きだとか言っていたな」

小鷹「はい」

十花「目も合わしたのだから口も合わせてみるか」

小鷹「はい!?」

小鷹「口も合わせるって、それってキ……キスですか?」

十花「そういう事になるな」

小鷹「でも昼間はお酒の力を借りても後ろから抱き着くのが精一杯だって……」

十花「お前が胸に飛び込んで押し倒したりするからだ」

小鷹「今はもう俺が押し倒されてる感じなんですけど……」

十花「言っただろ……主導権を握られるのは気にくわないと」スッ

小鷹「ちょ、近っ……!んっ……!」

十花「……」

小鷹「……あ、あれ?……うわぁっ!!」

十花「落ち着け。安心しろ、寸止めだ」

小鷹「顔がこの距離にある時点で落ち着けませんよ……!」

十花「主導権を握られるのは気にくわない……が、しかし、許可はちゃんと取らないとな」

小鷹「許可?」

十花「小鷹、キスしても良いか……?」

小鷹「この距離で十花さんにそう言われて断る人なんていないと思いますよ」

十花「そうか……なら良かった。私ももう……止まれそうにないからな…………んっ」

小鷹「……え?」

十花「な、なんだ」

小鷹「いや、随分可愛らしいキスだったなーって。小鳥的な」

十花「キ、キスはキスだろ。唇が接触したのだから」

小鷹「なんか……十花さんってやっぱり可愛いですよね」

十花「可愛いとか言うのはやめろ。なれていないから反応に困る……」

小鷹「そういう所が可愛いと思うんですけど」

十花「とにかく、だ……後は、私の身体が好きだとか言っていたな」

小鷹「モデルみたいな体型とは言いましたけど……それじゃ変態みたいじゃないですか」

十花「さっきは私が目を見て、私がキスをしたからな。次はお前の番だ」

小鷹「俺の番?……うわっ」ゴロン

十花「お前の目と唇は私が好きにした。だから一つくらいお前の好きにしても良いぞ」

小鷹「えっと、言ってる意味が……」

十花「だから……私の身体を好きにしても良いと言っている」

小鷹「だから体制も上下逆に…………ええっ!?」

十花「男はこれが好きなのだろう?特にお前は……」ムニッ

小鷹「そんなに寄せなくても十分強調されてますから……」

十花「遠慮するな。好きにしろ……」

小鷹「俺は……」

>>493
1、十花さん可愛い。本能のままに遠慮無くいただく
2、なんだか様子がおかしい。鋼の精神で断る


一本は平和な日常ルート、一本はド変態修羅道に続いています。

2

小鷹「十花さん、なんか変じゃないですか……?」

十花「私はいたって普通だ」

小鷹「いや、絶対におかしいって言うか……いつもの十花さんじゃないです」

十花「そうか……いつもの私じゃないか……」

小鷹「はい」

十花「確かに私は先を急ぎすぎたのかもしれないな……」

小鷹「?」

十花「だがな、小鷹……女にここまで言わせて何もしないのはどうかと思うぞ」

小鷹「それは――」

十花「お前が善意で断ったのは分かっている。でもな、小鷹……私だってそれなりの覚悟をして言ったんだ」

小鷹「……」

十花「よし……もうこの話しはやめにしよう。さっきの事は忘れてくれ」スクッ

小鷹「おっと……、どこ行くんですか?」

十花「みそ汁くらい作っておくかと言っただろ」

小鷹「ああ、そうだった!じゃあ俺も手伝い――」

十花「いや、いい。お前はそこでゆっくりしてろ」

小鷹「でも」

十花「小鷹、少しお前にはガッカリした……」

小鷹「……」


小鷹「なんか怒らせちゃったのか……?」

理科『そんなんだからヘタレって言われるんですよ!!先輩!勇気ある撤退とヘタレは全く違うんですからね!!このヘタレ!!』

小鷹「やべー……幻聴まで聞こえてきた……」

おやすみます。また書

寝るまで書きます(推定1.5レス)

小鳩「クックックッ、今帰ったぞ。我が半身よ」

小鷹「お帰り。転んだりして怪我しなかったか」

小鳩「うむ、まずは我の身を案ずるとは良い心がけじゃ♪」

六花「我々はついに山の主、まつたけを発見した。これがそのまつたけ」ドヤッ

小鷹「これはまた随分と立派な…………箱に入った松茸だな……」

六花「さすがはキングオブキノコと言ったところ」

小鳩「この状態で土に埋まっているのをジ・エンドが感知し、我々が掘り起こしたのだ」

小鷹「ジエンド?」

爺「わしじゃよ」

六花「その感知能力に敬意を表して我々がなずけた」

爺「我はー……えー…………闇の、情報管理人。ジ・エンドじゃ」

小鷹(マジでなにやってんだこの爺さん……)

婆「さあさあ料理が出来ましたよ」

小鳩「うわぁ……♪これ知っとる!オードブルって言うやつじゃ!」

十花「肉の他にも良い魚介類を頂いたらしくてな、いろいろ作ってみた」

小鳩「クックックッ、我は山で魔力を消耗してしまったからな……一刻も早く食事が必要なのだ」ゴクリ

小鷹「あんまりいじきたない事するなよー」

小鳩「うぅー……あんちゃん!はよ食べたい!!」

小鷹「ちゃんと皆揃ってからだ」

小鳩「そげな事言うても……お腹すいてしもたと……」

小鷹「少しくらい我慢しろ」

十花「そんなにお腹が空いたなら先に食べても構わないぞ」

小鳩「ほんまに!?」

十花「ああ。私はすすめて遠慮されるより、こうやって素直に本音を言ってくれる方が好きだからな」

小鷹(なんかチクチク突かれてる気がする……それにこの席……)

婆 爺 十花
『テーブル』
小鷹 小鳩 六花

小鷹(十花さんは一番遠い席だけど考えすぎだよな……)

小鷹「うわー!これ美味いですね!どうやって作ったんですか?」

六花「確かに美味しいが、どっからどうみてもただのエビフライ」

婆「きっと素材が良いから美味しく出来たのよ」

小鷹「そんな事無いです!調理方が良いからこの味が生まれたんですよ!」

十花「なぜこっちを向いて話をしている」

小鷹「えっと、だから料理の感想を……」

十花「お前が一番絶賛しているそのエビフライは祖母が作ったものだ。感想なら祖母に言うと良い」

小鷹「えっ」

婆「気に入って貰えて良かったわ♪後で作り方を教えてあげましょうね」

小鷹「あ、ありがとうございます……」

十花「良かったな、小鳩。明日からは美味いエビフライが食べれそうだぞ」

小鳩「うむ、でも我はやはりこのハンバーグが一番好みであるぞ♪ソースが甘くて美味なのだ♪」

十花「それは小鳩の好みに合わせてソースを作ってみたんだ。気に入って貰えて良かったよ」

六花「私はこのとりの照り焼きが一番好き」

十花「お前は本当にそれが好きだな。まぁ知っていたから作ったんだが」

六花「さすがはプリーステス、私の好みまで熟知しているとは……」

小鷹「こ、この、松茸の」

十花「松茸の料理は祖母に任せていたので感想は祖母に言ってくれ」

小鷹(なんか露骨に避けられてる気がする……)

小鳩「もう食べれんばい、ごちそうさまでしたー」

六花「魔力充填完了」

小鷹「お前ら本当に良く食うな……それだけ食べてもそのサイズって、食ったものは何処に行ってるんだ?」

小鳩「クックックッ、美味しいものは別腹なのだ」

小鷹「普通デザートは別腹とか言うんじゃないのか?」

六花「戦いの中にいる以上、食事は確実に摂らねばならない」

小鷹「満腹になるまで食べてたら、その戦いで動けないだろ……」

十花「私はお前たちの食べっぷりが好きだぞ。これだけ食べてもらえたら作りがいがあるからな」

小鷹「そ、そうですよね……」

十花「私は遠慮されるのが一番気に入らないからな」

小鷹「……」

小鷹(これは確実に怒ってるよな……)

婆「さて、片付けましょうかね」

十花「重いものは私が運ぶからおばあちゃんは無理しないで」

婆「そうかい?じゃあお言葉に甘えようかねぇ」

小鷹「あっ、片付けだったら俺も手伝います」

十花「気持ちだけで十分だ。部屋でゆっくりしてろ」

小鷹「……はい」

小鷹(そうだよな……一応客扱いされてるんだろうし、客に手伝いはさせないよな……うん、そうだ。そういう事だ)

小鳩「クックックッ、食事のお礼に片付けを手伝うのだ」

六花「この程度の片付けは邪王真眼にかかれば余裕」

十花「そうか。なら手伝ってもらうとするかな」

小鷹「!?」

その後も気まずい時間が流れ――

婆「さて、そろそろ御布団の用意しますかね。お客さんは一緒の部屋で良いのかしら?」

小鳩「うん!あんちゃんと寝る!……あっ、でも六花と十花とも寝たい」

小鷹「俺なら同じ家に住んでるんだからいつでも一緒に寝れるだろ?」

小鳩「うぅー、でも最近はあんまり一緒に寝てくれんと!」

小鷹(そりゃ色々あったからな……)

十花「なら六花と一緒に寝てくれ。今日は疲れたし独りでゆっくり休みたいんでな」

小鳩「じゃあ六花と一緒に寝たい!一緒に寝てもええ?」

六花「望むところ。今夜は寝かさない」

小鳩「クックックッ、夜こそ我の力が最大まで引き出され――」

小鷹「あんまり騒がしくするなよ」

小鳩「はーい」

小鷹「部屋に案内されたけど……初めてくる家で一人とかなんか緊張するな……」

小鷹「って言うか、完全に避けられてたよな……」

小鷹「やっぱりあの時、言われるままにした方が良かったのか……?」

小鷹「……だああぁぁ!分からん!!こう言うのは苦手だ」

小鷹「あの時どうするのが正解だったんだよ……」

小鷹「誰か教えてくれ……でも知り合いに恋愛が手慣れてるような男なんて…………」

小鷹「いや、一人いたな……」ピピッ



小鷹「もしもし」

京介「おー、どうした?こんな時間に」

小鷹「ゲームで擬似恋愛を毎日している京介に聞きたい事があるんだ」

京介「その言い方は止めてくれ。死にたくなる」

祭りが始まったようなので、また夜に書きます

小鷹「今から言うことをよく想像してくれ」

京介「なんだ?」

小鷹「目の前に好きなすっげえスタイルの良い年上の美人いるとするだろ」

京介「え?あ、うん……」

小鷹「……」

京介「で、なに?」

小鷹「訂正する。目の前に年下の可愛らしい女の子がいたとする」

京介「まて、それって何歳くらいなんだ!」

小鷹「ち、中二とか……」

京介「って事は小鳩くらいか……」

小鷹「いや、待て!やっぱり中一だ!中一!!」

京介「って事は樟葉くらいか!よし、想像出来たぞ!」

小鷹「あ、ああ(すまん樟葉……)」

小鷹「相手は高嶺の花なんだけど、自分はその女の子が好きでさ」

京介「確かに高嶺の花だな……」

小鷹「そんな時、人気の無い場所でいきなり後ろから抱き着かれて(いろいろあって)好きだと言われたんだ」

京介「な、なんだってー!!」

小鷹「いきなり好きだと伝えられて混乱してると、相手は伝えるだけ伝えてその場を去ろうとする。こんな時、京介ならどうする?」

京介「そんなの引き止めて俺も好きだって伝えるに決まってんだろ!」

小鷹(ここまでは間違って無いみたいだな……)

小鷹「それで二人の気持ちは分かりあったんだけど、色々事情があってなかなか二人きりになれないはずだったんだ」

京介「どんな事情だよ!インスピレーションが働かないだろ!」

小鷹「だからあれだ、妹がいつも一緒にいて二人きりになれない感じで」

京介「なるほど……よし、続けてくれ」

小鷹「そしたらさ、突然その日のうちに二人きりになる時間が出来たんだ。二人は縁側的な所でスイカを食べる」

京介「縁側か……」

小鷹「全然そんな風に見えないのにスイカの種を飛ばしてきたり」

京介「そんなことしてくるのか……すごいプレイだな」

小鷹「あと、軽く怪我したらひざ枕もしてくれるんだけど」

京介「縁側でひざ枕とか夫婦かよ!」

小鷹「まぁそれからもなんだかんだあってさ、ここからが重要なんだよ」

京介「おう、心の準備は出来てるぞ」

小鷹「ちょっとした事故で女の子の胸に顔からツッコミ押し倒しちまったんだ……」

京介「どこのエロゲー主人公だよ!どうせ照れ隠しにビンタとかされるんだろ!!」

小鷹「いや、確かに怒られはするんだけど、ビンタじゃなくて呆れたような笑顔で『しかたないやつだ』みたいに言われるだけだった」

京介「だった?ってかそんな事ってあんのか……」

小鷹「でも主導権を握られたくないとかで反転されて、こっちが押し倒された形になって」

京介「悪くないな」

小鷹「唇が触れる直前で寸止めされて言われるんだ『キスしても良いか』って。京介ならなんて答える?」

京介「むしろお願いします」

小鷹(ここも問題なし……)

小鷹「で、キスを終えた後――」

京介「ちょ、ちょっと待て、それはソフトなのか?それともディープなやつなのか!?」

小鷹「えっと……超ソフトなやつだな」

京介「やっぱりそうだよな」

小鷹「何がやっぱりなのか知らないけどな……とにかくキスの後、また相手は反転して元の体勢に戻る」

京介「俺が押し倒してる形だな」

小鷹「それで相手は照れながらこんな感じの事を言うんだ……」

『キスした代わりに私の身体を好きにして良い』

京介「ぐぬおぉぉぉぉ!!」

小鷹「いきなり奇声をあげるなよ」

京介「ぐ、具体的に身体のどこを好きにして良いって言ってんだよ!!」

小鷹「そこまでは言ってないけど……胸を寄せて強調はしてたな。ここが好きなんだろって」

京介「好きに決まってんだろ!!」

小鷹「この時京介ならど」

京介「揉むに決まってんだろ!!」

小鷹「即答!?でも本当にそれで良いのかよ!?」

京介「良いも何も、俺達は高校生だぞ?思春期だぞ?」

小鷹「なんだよそれ」

京介「お前なぁ……死ぬほど腹ぺこの人間の目の前に『どうぞ』って飯を出されて断る奴なんていないだろ」

小鷹「でも様子がおかしいって言うかさ、普段は絶対そんなこと言わないタイプの女の子なんだぞ!」

京介「それだけ覚悟を決めて誘ってくれてたんだろ。その気持ちに答えなくてどうすんだよ」

小鷹「それは……」

京介「その気持ちも分からずに断るような奴は、ハッキリ言ってとんでもないバカかホモだな」

小鷹「ぐ……」

京介「ってか、そこまでして何もされなかったら、冷めるって言うか本当に自分を好きなのか疑問に思うレベルじゃねーか?」

小鷹「そんなに深刻なレベルなのか……?」

京介「逆に考えてもみろよ。男が顔を近付けてキスして良いか聞く。女はとりあえずOKと言い、軽いキスをする」

京介「その後、今度は女の子の方からキスしてと頼んだら断られる。……どんな気持ちだよ?」

小鷹「こっちが頼んだから嫌々キスしたけど、本当はしたくなかったのかな……みたいな……」

京介「まあ真意はわからんが、傷付くのは間違いないんじゃないか」

小鷹「そうか……悪かったな、変な事聞いて。じゃあ」ピッ


小鷹「はぁ……どうするかな……」

小鷹「後ろから抱き着くだけでビールを5本も6本も飲むような人だし、あれだけの事するにはとんでもない勇気が――」

婆「あら、おじいさん。いつの間にお酒こんなに飲んだんですか?」

爺「おかしいのぉ、そりゃ度数が高くてチビチビとしか飲んどらんはずじゃが」

婆「昨日より半分くらい減ってますよ?」


小鷹「とんでもない勇気って言うか、とんでもない量のアルコールを摂取してたのか……」

小鷹「とにかく謝ろう。それで……次は俺が勇気を出す番だ」


十花の部屋

十花「さすがに今日は飲み過ぎたか……」

十花「それもこれも……あのバカのせいだ……」

十花「思い出しただけでもイラつかせてくれる」

十花「まったく……」

十花「……いや、私の身体に魅力が無かったのが原因か」

十花「大きければ良いと言うものでも無いのか……それともコレがもっと必要なのか……」ムニッ

十花「こんなものの何が良いんだ……こんなもの……」

十花「私は……何を期待していたんだ……」

十花「小鷹……どうして何もしてくれなかった……」

十花「お前がそんなだから、私は……一人でこんな事を……」

十花「……最低だな、私は。だがもう我慢出来そうに無い」

十花「小鷹、今日の事は全部忘れよう。明日からは今まで通り普通に接する」

十花「だから今夜一度だけ……お前を想い、こんな馬鹿な真似をする私を許してくれ……」

十花「小鷹……ッ、はぁっ……んっ、こだか……」

十花部屋前

小鷹「よし、謝る覚悟は出来た。殴られる覚悟も出来た。いくぞ……!」

続きはまた書きますます

高阪京介の妄想

京介「誰もいないのに勝手に上がって良かったのか?」

樟葉「はい、もうすぐ帰ってくると思いますから」

京介「そっか、んじゃおじゃまするぜ」

樟葉「……」

京介「それで言ってたクリア出来ないゲームってどれなん――」

樟葉「高阪先輩……っ」ギュッ

京介「なっ……、ど、どうしたんだ?立ちくらみか!?」

樟葉「立ちくらみ……でしょうか。大好きな高阪先輩と二人きりだなんて考えてたらフラフラしちゃって……」

京介「えっ……今、なんて……」

樟葉「私……高阪先輩の事が好きなんです……」

京介「!!」

樟葉「……えっと、あっ、ゲーム持ってきますね!」バッ

京介「ちょっと待ってくれ!」

樟葉「…………」

京介「俺も好きだから」

樟葉「……気を使ってませんか?」

京介「そんなもん使ってねーよ」

樟葉「私、こんな風に好きな人とか出来たの初めてだから……本当に、ほんとのほんとに、本気にしちゃいますよ……?」

京介「いや、本気にして貰わないとこまるって」

樟葉「先輩……」



京介「ん?電話なってるみたいだけど」

樟葉「……でなくちゃ、ダメですか?」

京介「出たくないのか?」

樟葉「はい。今は先輩の声以外聞きたくないです……」

京介「気持ちは嬉しいけどさ、緊急の用事とかだったら大変だろ?」

樟葉「先輩がそういうなら……少し失礼します」

京介「おう」

樟葉「もしもし、うん……うん、お兄ちゃんも一緒なの?……わかった、はーい」

京介「どうしたんだ?嬉しそうな顔して」

樟葉「道路が渋滞しててもうしばらく帰って来れないらしくて……もうすこし、先輩と二人きりでいれるみたいです♪」

京介「な、出て良かっただろ?」

樟葉「えへへ……♪そうだ。スイカがあるんで用意しますね!」タッタッタッ

京介「そういやもうスイカの季節も終わりに近いか」

樟葉「先輩」

京介「ん?」

樟葉「……だいすきですよ」

京介「わかってるよ。俺も大好きだ」

樟葉「……はい♪」

樟葉「んっ……」

京介「なんか意外だな。樟葉ちゃんってスイカの種とか爪楊枝で取ったりするタイプかと思ってたよ」

樟葉「えっ……高阪先輩はそういう感じの女性が好みですか……?」

京介「いや、樟葉ちゃんがそうやって食べるならその食べ方が好みだな。俺の好みは樟葉ちゃんなんだから」

樟葉「……プッ」

京介「いてっ」

樟葉「これでこの食べ方が好みになりましたか?」

京介「さすがにこれは無いけど……でも顔を真っ赤にして照れ隠しで種を飛ばしてるその顔は好みだな」

樟葉「もう……先輩のいじわる……っ」

京介「おっ、そのちょっと怒った顔も可愛いな」

樟葉「あぅ……。今はこっち見ないでください!」バッ

京介「痛っ……!」

樟葉「えっ……?あ、ご、ごめんなさい!ひっかくつもりなんて無かったのに……」

京介「いや、ちょっと鼻にかすっただけだから気にしなくて良いよ。」

樟葉「でもばい菌とかが入っちゃったら大変です。ここで横になってください。消毒しますから」

京介「それって……ひざ枕してくれるってこと?」

樟葉「……」コクッ

京介「そういう事なら消毒してもらうか!」

樟葉「ち……治療のためなんですからね」

京介「わかってるよ。よし、まかせた!」

樟葉「少ししみますよー」

京介「余裕余裕……ッ、イッテェェェ!!」

樟葉「先輩、そんなに暴れちゃ……あっ!」ドサッ

樟葉「いたたっ……先輩、大丈夫……ですか……?」

京介「わるいわるい……ってか、なんかやんわりと柔らかい様な……」フニフニ

樟葉「あぅ……先輩、くすぐったいです……」

京介「くすぐったい?……うわあぁぁ!ご、ごめん!!」バッ

樟葉「先輩のえっち……」

京介「今のは本当に事故なんだって!」

樟葉「ダメです、許してあげません。だから……」コロン

京介「え?」

樟葉「今度は私が先輩にちょっとえっちな事しちゃいます……」スーッ…

京介「な、なんだ!?近い近い!!」

樟葉「先輩、このままキスしても良いですか……?」

京介「良いも何も……そっちがちょっとエッチな事する番なんだろ?」

樟葉「そう……ですよね。それじゃあ……ちゅっ……」

京介「うっ……なんて言うか、キスってこんな感じなのか。初めてしたぜ……」

樟葉「えへへ……先輩のファーストキス奪っちゃいました。私も初めてなんですけどね」

京介「じゃあ俺も樟葉ちゃんのファーストキスを奪ったわけだな」

樟葉「はい。先輩に私の初めて……奪われちゃいました」

樟葉「じゃあ次は……」コロン

京介「おっと」

樟葉「先輩の番です」

京介「俺の番?」

樟葉「はい。いま私がキスしちゃいましたから……次は先輩の番です」

京介「それって……俺もキスするって事か?」

樟葉「キスはさっきしましたから……私の身体、先輩の好きにしてもいいですよ……?」

京介「な、なな、なにを……」

樟葉「男の人って胸が好きなんですよね……私はほとんど無いですけど、こうすれば……」グッ

京介「寄せて、上げる……」

樟葉「ほんの少しですけど……こんなんじゃダメですか……?」

京介「いや、むしろそれくらいが好みだから!樟葉ちゃん自体が好みだから!」

樟葉「じゃあ……私の身体、先輩の好きにしてもらえますか……?」

京介「よ、よし、じゃあ」

樟葉「あっ、でもこれだと私が2つお願いした事になっちゃいますね」

京介「?」

樟葉「一つ目は先輩とキスしたいってお願いして、今は身体を好きにしてくださいってお願いしちゃってますから」

京介「そんなの気にしなくても」

樟葉「気にしますよ。だから……これが終わったら私に2つ何でもして欲しいこと言ってしてくださいね?」

京介「なんでも……」

樟葉「はい、なんでも。……でもやさしくしてくださいね?」

京介「ま、まかせとけ!」


京介「ひゃっほおぉぉぅ!!」

壁『ドンッ!!』

桐乃「うっさい!!」

ほんの少しだけ樟葉ちゃんprpr書こうとしたら、1時間くらい経ってた。
何を言っry

また書きます

京介「うっ……なんて言うか、キスってこんな感じなのか。初めてしたぜ……」

京介「えへへ……先輩のファーストキス奪っちゃいました。私も初めてなんですけどね」

京介「じゃあ俺も樟葉ちゃんのファーストキスを奪ったわけだな」

京介「はい。先輩に私の初めて……奪われちゃいました」

十花「ん……っ」

コンコン

十花「!!」

小鷹「十花さん、ちょっといいですか……?」

十花「な、何の様だ」

小鷹「ちょっと話しをしたくて、中に入っても良いですか?」

十花「悪いな、今は取り込み中だ。また後にしてくれ」

小鷹(やっぱり避けられてるな……)

十花(服を……いや、まずは下着だけでも身につけなくては……)

小鷹(でもここで引き下がってたら、いつまでたってもこのままだ……)

十花(クローゼットまで5・6歩……それまで小鷹が入ってこなければ大丈夫だ)

小鷹(ああ!しっかりしろ!!今の俺はいままでと違うんだ。少し強引にでも気持ちをちゃんと伝えないと)

十花(あいつは変に聞き分けが良いから言うことは聞くはず。よし、行ける……)

ガチャッ

小鷹「あの、本当にすぐ終わるんで!少しだけ――」

ダダダッ!バサッ!!

十花「はぁ……はぁ……っ」

小鷹「えっと……何かありました?」

十花「別に何でもない(くそっ、間一髪布団に身を隠したが……)」

小鷹「夏場なのに布団そんなにかぶって暑くないんですか?」

十花「布団をどのように使おうと私の勝手だ。それより用件はなんだ」

小鷹「夕方の事なんですけど、あの答えは間違ってたと言うか、なんて言うか……」

十花「何が言いたい」

小鷹「あの時すっげえ迷ったんです。十花さんに言われるまま好きにするか、遠慮して我慢するか」

小鷹「それで遠慮して我慢する方を選んだんですけど、結果的に十花さんを怒らせちゃったみたいで……だからやり直したいんです」

十花「言いたいことは分かった。私も大人気なかったよ。でも今日はもう遅い、やり直しならまた今度で良いだろ」

小鷹「ダメですよ。次はいつ二人きりになれるか分からないし、それに俺が我慢出来そうに無いですから……」

十花「フッ……なんだ、お前は案外むっつりスケベだったりするのか?」

小鷹「自覚は無かったんですけどそうかも知れないですね。気付いたらずっと十花さんの事考えてましたから」

十花「相変わらずお前は恥ずかしい事を……」

小鷹「俺はもう我慢しません。でも、十花さんに拒否されたなら諦める事はします。その時は十花さんも遠慮せず言ってください」スタスタ

十花「……待て、止まれ」

小鷹「……」

十花「いや、別に拒否する訳では無いんだがな……その、寝る時は全裸になるタイプなんだ。私は」

小鷹「えっ……じゃあ今もですか……?」

十花「そうだ。布団に入る時は衣服を着用するなど有り得ないからな」

小鷹「……」

十花「なのでどうしてもこっちに来たいならお前にも全裸になってもらおう。それが最低条件だ。もちろん無理に――」

小鷹「わ、わかりました!」ゴソゴソ

十花「なっ……お前、本当に」

小鷹「死ぬほど恥ずかしいですよ。でもこれでやり直せるなら安いもんです」

小鷹「そっち……、行っても良いですか?」

十花「断る理由は無い……。ただし布団はめくるなよ」クルッ

小鷹「じゃあ、失礼します」


十花「…………」

小鷹「なんでそっち向いてるんですか?」

十花「どっちを向いていようが私の勝手だろ」

小鷹「やっぱり怒ってませんか?」

十花「怒ってはいない。ただ少し……恥ずかしいだけだ」

小鷹「それならあの時の――」

十花「分かっている。…………小鷹、私の身体を好きにして良いぞ」

小鷹「後ろからですか?」

十花「あの時と違って服も着ていないんだ。それくらい我慢しろ」

小鷹「我慢なんてとんでもないです。十花さんの背中、綺麗ですから」ピトッ

十花「んっ……こら、触るなら触ると言え」

小鷹「うわっ……改めて触ってみるとウエスト超細いですね」

十花「普通だ」

小鷹「これが普通なら世の女性はどうなっちゃうんですか」

十花「こ、こら、あまりお腹ばかり触るな」

小鷹「えっと……」

十花「もう遠慮はしないのだろ?かまわん、触りたい所を触れ」

小鷹「よし……、わかりました」スッ

十花「……ッ」

小鷹「うわっ!柔らか……」

十花「こ、小鷹、好きにして良いとは言ったが……もう少し優しくしろ……」

小鷹「ご、ごめんなさい!痛かったですか!?」

十花「いや、痛くは無いが……少し刺激が強すぎる」

小鷹「すみません、こういうの初めてだからどうしたら良いのか分からなくて……」

十花「それから、これは言いにくいのだが……」

小鷹「?」

十花「先程からお尻に何か硬いものがだな……」

小鷹「どわあぁぁ!ご、ごめんなさい!ごめんなさい!……うわっ!!」ズルッ

ドサッ!

十花「大丈夫か?何を一人で暴れている」クルッ

小鷹「イテテ……」

十花「まったく、慌ててベッドから落ちるなんて漫画か。お前は本当にまぬけな奴だな」

小鷹「あはは……でもそのおかげでやっとこっちを向いて貰えましたから、まぬけも悪く無いですね」

十花「……いいからさっさと隠したらどうだ」

小鷹「え?あっ……」サッ

十花「早くベッドに入れ。夏場とは言え布団もかぶらず裸でいたら風邪をひくぞ」

小鷹「確かにエアコンもきいてますからね……」

十花「ほら見ろ、こんなに身体が冷えてしまってるじゃ無いか。仕方ないから暖めてやる」

小鷹「えっ!?そんなすぐに冷えたりしてな――」

十花「いいや、冷えているな。だから仕方なく抱きしめてやろうと言っているんだ。口答えするな」

小鷹「だったら……十花さんの身体も冷えてますから、俺が暖めますよ」

十花「布団をかぶっているのに冷える訳無いだろ」

小鷹「へ、平熱が低いとか」

十花「もう好きにしろ。そういう約束だしな」

小鷹「よし、じゃあ抱きし……ん!?んんー!!」ジタバタ

十花「こら、暴れるな」

小鷹「ぶはっ!ち、窒息しますよ!!」

十花「でも好きなのだろ?そこに顔を埋めるのが」

小鷹「それは……まぁ男の夢ではありますけど……」

十花「胸に埋もれて死ぬのがか?」

小鷹「死にたくはないです!……って言うか、子供扱いはやめてくださいよ」

十花「別に子供扱いなんてしていないだろ?」

小鷹「さっきからずっと頭を撫でられてるんですけど」

十花「仕方ないだろ。撫でやすい所にあるんだから。それに……」

小鷹「うっ……!」

十花「子供はこんなに大きくて硬くはならないんじゃないか?」

小鷹「あ、足でそんな擦……や、やめてください」

十花「足は嫌か?なら仕方ないな……」ゴソゴソ

小鷹「なんで布団に潜るんですか……」

十花「さあ、どうしてだろうな」

小鷹「……」

十花「どうした?黙りこんで」

小鷹「いや、べつに……」

十花「何か期待しているんじゃないのか?私も経験が無いからな。ナニをどうして欲しいのかハッキリ言わないと分からんな」

小鷹「十花さんってやっぱりSっ気がありますよね……」

十花「どうだろうな。ただ、お前を見ていると少しいじめたくなるだけだ。……フーッ」

小鷹「うあぁぁぁ……!」

十花「どうした小鷹?私の身体は好きにして良いと言ったはずだが?」

小鷹「分かってますけど……そこに息を吹き掛けないでくださいよ……」

十花「さあ、どうして欲しいか言ってみろ。上手におねだり出来たら何でもしてやるぞ?」

小鷹「なんか立場が逆転してないですか!?」

十花「そうか?お前の立ち位置はいつも通りだろ?」

小鷹「ち、違いますよ!今は俺が十花さんの身体を好きにして良いって約束なんですから」

十花「ベッドから転げ落ちたくせに威勢だけは言いな」

小鷹「ぐ……、た、例えば今俺が、くわえて下さいって言ったら……」

十花「それは聞けない。私の身体を好きにして良いとは言ったが、何でも言うことを聞くとは言っていないからな」

小鷹「そうだったっけ……で、でもこの状況なら普通……」

十花「ああ。なら私は口を開けて待っててやろう。私の身体、つまりこの口もどう使うかはお前の勝手だからな」

小鷹「……ゴクッ」

十花「フッ……ここまで生唾を飲む音が聞こえて来たぞ?」

小鷹「そりゃ緊張しますよ!」

十花「本当に手間のかかる奴だな。……ほら、先を唇に当ててやるからそのままゆっくり入れてみろ」

小鷹「うっ……」

十花「ちゅっ……」

小鷹「十花さん……なんか、これだけでも十分気持ちいいんですけど……」

十花「んっ……ここでそれだけ気持ちいいのなら、口の中はもっと気持ちいいんじゃないか?ちゅっ……」

小鷹「うぁ……っ」

十花「ハァッ、まったく、仕方のない奴だな……私がしてやろうか?」

小鷹「いや、さっき言われた通り俺が好きにする約束ですから、十花さんにさせる訳には」

十花「なら早くしろ。……あまり焦らすな」

小鷹「どっちが焦らされてるのか分かりませんけど……いきますよ」

十花「んっ……いつでも良いぞ……」

小鷹「それじゃあ……、くっ……」ズズッ…

十花「ん……っ、んんっ!」

小鷹(なんだ……十花さんの頭を押さえてこんな事してるなんて変な気分だな……)

十花「んっ、んっ……ハァッ、んっ……」

小鷹(と言うかこれ気持ちいいのは確かだけど……)

十花「ぷはっ……ど、どうだ小鷹?気持ちいいか……?」

小鷹(ときどき歯が当たっていってぇ!!)

小鷹「十花さん……なんか、これだけでも十分気持ちいいんですけど……」

十花「んっ……ここでそれだけ気持ちいいのなら、口の中はもっと気持ちいいんじゃないか?ちゅっ……」

小鷹「うぁ……っ」

十花「ハァッ、まったく、仕方のない奴だな……私がしてやろうか?」

小鷹「いや、さっき言われた通り俺が好きにする約束ですから、十花さんにさせる訳には」

十花「なら早くしろ。……あまり焦らすな」

小鷹「どっちが焦らされてるのか分かりませんけど……いきますよ」

十花「んっ……いつでも良いぞ……」

小鷹「それじゃあ……、くっ……」ズズッ…

十花「ん……っ、んんっ!」

小鷹(なんだ……十花さんの頭を押さえてこんな事してるなんて変な気分だな……)

十花「んっ、んっ……ハァッ、んっ……」

小鷹(と言うかこれ気持ちいいのは確かだけど……)

十花「ぷはっ……ど、どうだ小鷹?気持ちいいか……?」

小鷹(ときどき歯が当たっていってぇ!!)

小鷹(そうか……大人ぶってるけど十花さんも初めてなんだよな……)

十花「あむっ……ん……」

小鷹「うわっ……そんなゆっくり、奥まで……」

十花(喉につかえる……しかし、奥まで入れた方が小鷹は気持ち良さそうだな……)

小鷹(気持ちいい、本当に気持ちいい……けど、ときどき激痛が……)

十花(もっと喉の奥まで……)

小鷹「あっ……!と、十花さん、それちょっとやばいです……!気持ち良すぎ……て」

十花「んっ……ん、ゲホッ!ゲホッ、ゲホッ!!」

小鷹「だ、大丈夫ですか!?」

十花「ああ、大丈夫だ。少し喉の奥まで入れすぎた」

小鷹「あんまり無理しないでくださいね」

十花「無理なんてしていない。無理はしていないが……その、なんだ……」

小鷹「?」

十花「さっしろ……バカ者」スリッ

小鷹「あっ、濡…………」

十花「胸と口だけじゃなく、ちゃんと他の所も好きにしてくれ……」

小鷹(やっぱりこの人可愛いな……。こんなに可愛いとさすがに……からかいたくなる!)

十花「小鷹、聞いているのか……?」

小鷹「え?なんですか?」

十花「だ、だから…………お前だけ気持ち良くなるのは不公平だと言っている……」ボソッ

小鷹「すみません、なんて言ってるのかよく聞こえなくて」

十花「んっ……」

小鷹「さっきから足に何をしてるんですか?」

十花「お前……気付いててわざと言っているな……」

小鷹(やばっ……)

十花「……たのむ、焦らさずに……してくれ」

小鷹(よかった……怒ってはないみたいだな……)

十花「でなければ私は……このままお前の足で、果ててしまいそうだ……」

小鷹「十花さんも結構エ」

十花「今は変な気分で意識が混濁しているが……このまま足で終わらせるつもりなら、後でどうなるか分かっているだろうな」

小鷹「ひっ!」

変な書き込みエラーがが、また書きます

小鷹「少し、足を開いてもらえますか」

十花「……」スッ

小鷹「じゃあ……」

十花「ん……ッ」

小鷹「こんな感じですか……?」

十花「ずいぶん、手慣れた……ハァッ、ものだな……」

小鷹(まさか小鳩との一件がこんな形で活かされるとは思わなかったな……)

十花「もう……十分だ……」バサッ

小鷹「ええ!?い、いきなり起き上がったら、いろいろ見えてますけど」

十花「少しばかり触れていなかったが……どうやらそれなりに興奮はしていたみたいだな」

小鷹「どうして馬乗りになるんですか……?まさかマウントポジション!?な、なにを……」

十花「お互い身体の準備は出来ているんだ。この先することなんて決まっているだろ?」グッ…

小鷹「ちょっ、避妊具も無しでダメですよ!」

十花「できちゃった婚とかあるだろ。私はあれが大嫌いでな……何の計画性もなく、ただ性欲を抑え切れず交尾をしたがるバカだと思っていた」

小鷹「それならこんな――」

十花「だが、なるほど…………これは、とめられないな……」ググッ

小鷹「うぁっ、入っ……」

十花「ぐっ……、ぅ……」

小鷹「十花さん、ダメですよ……」

十花「ハァッ……ん、そう言う割には、抵抗はしないんだな」

小鷹(初めてが騎乗位ってなんか情けないな……)

十花「つッ……、やっと、お前の上に座れたぞ……ハァッ、ハァ……ッ」

小鷹「だ、大丈夫ですか……?」

十花「思っていた以上に出血はしなかったが、これは少し……大変だな……」ズキンッ

小鷹「十花さん……?なんか震えてませんか!?」

十花「出血はたいしたこと無い……が、痛いのと熱いので、焼けているようだな……」

小鷹「だったら早く抜いた方が――」

十花「バカを言うな。どれだけ苦労してここまで入れたと思っている」

小鷹「でも……」

十花「痛くて苦しいが……嬉しくもあるんだ。もう少しこのままでいさせろ」

小鷹(動いていないといってもこの状況は……いつ暴発してもおかしくないぞ……)

十花「ハァ……ハァッ……、くぅ……っ」

小鷹「うあぁぁっ、十花さん、あんまり締め付けないでください……!」

十花「そんなに情けない声を出すとは……これが良いのか?」グッ

小鷹「あっ、ちょ……マジでやばいですから!」

十花「やめてもらいたいならそんなに気持ち良さそうな顔をするな」グッ

小鷹(なんだこの新種の拷問……!避妊具も無いし出すわけにはいかないし!)

十花「どうした小鷹、そんな苦しそうな顔をして」

小鷹「こんな生殺し、誰がされても……」

十花「……出したいのか?」

小鷹「そうですね。抜いてからそう出来れば」

十花「仕方ない、1分間だけ……気持ちいいフリをしてやる」

小鷹「気持ちいいフリ……?」

十花「好きな様に動かしてスッキリしろ。私は死ぬほど痛いだろうが1分間だけは我慢してやる」

小鷹「そんな事言われたらやりづらいですよ……」

十花「小鷹……奥まで思いっきり突いてくれ。もう私も我慢出来そうにないんだ……」

小鷹「十花さん……」

十花「早くしろ。それとも何か?我慢できなくなった私に腰を振らせて淫乱な女とバカにしたいのか……?」

小鷹「……もしかしてもう1分始まってるんですか?」

十花「あと50秒だ」

小鷹「!」

小鷹「あの、体制は……」

十花「この体制が良い……下から突き上げろ……」

小鷹「さ、最後は抜きますからね」

十花「あと40秒か」

小鷹「ぬっ……こうなったら、無理はしないでくださいよ!」ズンッ

十花「……ッ!」

小鷹「ぐっ……、これ……1分もいらないんじゃ……」

十花「小鷹、もっと激しくしろ……私を満足させてくれ……」

小鷹「十花さん、十花さん……!」

十花「ぁっ……、そうだ、小鷹、遠慮や我慢なんて、するな……私も、気持ち……いい、ぞ……」

小鷹(なにが気持ちいいフリだ……唇噛んでこんなに苦しそうな顔して……)

十花「ハァッ……、いっ……」

小鷹「十花さん……俺、もう……」

十花「ああ、構わないぞ……」

小鷹「イク……、抜きます――」

十花「……んっ」ズブッ

小鷹「はい!?な、なんで腰を落とすんですか!!ちょ、中に……ああっ!!」

十花「ぁっ……」

小鷹「あ、あ……」

十花「うむ……中に出されて気持ちいいと言うのは嘘だな。熱くはあるが」

小鷹「なに冷静になってるんですか!」

小鷹「とにかくお風呂で洗うかしないと……」

十花「いや、ちょっと待て」

小鷹「待てって…………なんか凄い汗ですけど大丈夫ですか……?」

十花「痛みは麻痺してだいぶマシだ……しかし足に力が入らなくてな……」

小鷹「そんなに無理しなくても良かったんじゃ……」

十花「無理させたのはどこのどいつだと思ってるんだ」

小鷹「俺は止めたじゃないですか」

十花「口でなんと言われようが、あんな気持ち良さそうな顔されたら止まれる訳ないだろ」

小鷹「……」

十花「小鷹、私の中は気持ち良かったか?」

小鷹「それは……もちろん最高でした……」

十花「そうか、ならお礼の一つでも貰っておかないとな。30分コースで2000円だ」

小鷹「有料だったんですか!?ってか値段が良心的過ぎますよ!!」

十花「お金を払いたくないと言うなら身体で返してもらおうか」

小鷹「臓器売買ですか!?」

十花「2000円分キスをしてもらおうか」

小鷹「俺のキスに2000円の価値なんて無いと思いますけど」

十花「あるさ。少なくとも私にはな」

小鳩「うーん……おしっこしたくなってしもた……」

六花「スヤスヤ……」

小鳩「クックックッ……我が眷属よ、目覚めるのだ……」

六花「おにぎりなら……ムニャ」

小鳩「六花、六花。おトイレ……」

六花「ムニャムニャ……」

小鳩「うぅー……おきへん……」

小鳩「あんちゃんは一階じゃし……こうなったら十花に……」

十花部屋前

小鳩「とーかー」ガチャッ

小鷹「ん?んん!?……ぷはっ!こ、小鳩!?」

十花「どうした、こんな時間に?」

小鳩「な……な、なにをやっとるんじゃー!」

小鷹「お、落ち着け小鳩、これは2000円を身体で払ってる最中でだな」

小鳩「2000円って何の事を言うとるんじゃ!ばかたれ!!」

十花「小鷹が私の身体に乱暴をしてくれたのでその代金を貰っていたんだが」

小鷹「十花さんも何言ってるんですか!」

小鳩「あんちゃん!だいたい何で裸になっとるんじゃ!」

小鷹「これはベッドに入るときは裸になるのがルールで……」

小鳩「それやったらうちも服脱いで入る!」パパッ

小鷹「おい、小鳩……っと、なんで間から出てくるんだよ」

小鳩「ガルルルル……」

十花「これはまた随分と可愛らしい番犬だな」


小鳩「うちも六花も十花とあんちゃんが引っ付けばええと思っとったけど……でもやっぱり嫌なんじゃ……」

十花「ほう、二人ともそんな事を企んでいたのか」

六花「もう食べられな……っ!」ビクッ

小鳩「でもやっぱり嫌じゃ……あんちゃんはうちのあんちゃんなんじゃ……」

小鷹「いや、どうなっても俺はお前のあんちゃんだろ?」

小鳩「そうやなくて……あんちゃんはうちだけのあんちゃんなんじゃ!!」ぎゅっ

小鷹「おっと……こら小鳩、あんまり引っ付くなって」

小鳩「いやじゃいやじゃ!ぜーったいあんちゃんから離れへん!!」グシグシ

小鷹「痛い痛い、あんまり頭をグリグリ擦りつけるなよ」

十花「では小鷹、今ここで選んでもらおう。私か、小鳩か」

小鷹「十花さんまでこんな状況で何を言い出すんですか!」

十花「そうだな、私を選ぶのなら今からもう一度さっきと同じ行為をしても構わないぞ」

小鳩「そ、そんなん、うちかて同じ事する!」

十花「無理だな。小鳩にはまだ少し早い」

小鳩「できるもん!あんちゃんのためじゃったら、うちなんでもできるもん!」

十花「だそうだが……小鷹、どうする?」

小鷹「どうするも何も……」

十花「今回は遠慮や我慢をして選択を間違えるなよ?」

>>602
1、十花
2、小鳩
3、六花

1 1 1 1 1 !!

小鷹「……小鳩は俺の大切な妹です」

小鳩「あんちゃん……」

小鷹「でも俺は、十花さんを選びます」

小鳩「!!」

小鷹「ごめんな、小鳩。俺は本気で十花さんの事が――」

小鳩「ぅっ……うああぁぁぁぁぁん!!あんちゃんのあほー!!!!」

小鷹「お、おい、そんなに泣くなよ……」

小鳩「ああぁぁぁぁん!!うあぁぁぁぁぁん!!!!ヒック……うああぁぁぁぁぁん!!!!」ダッ

小鷹「おい!服、服!!」

十花「良いのか?引き止めなくて」

小鷹「……はい。ここで引き止めてなだめたら何も変わりませんから」

十花「そうか」サッサッ

小鷹「えっと……どうして服を着るんですか?寝るときは着ないんじゃ……」

十花「私を選んでくれた事は素直に嬉しかったよ。だがな小鷹、お前は選択を誤った」

小鷹「え?」

十花「あそこは小鳩を選んでおくべきだったな。私はお前ならそう答えると思ってあんな事を言ったんだが」

小鷹「そんなの分からないですよ!」

十花「とにかくお前も早く服を着た方が良い。私は避難するだけだが、お前は命懸けだからな」

小鷹「な、なに言ってるんですか……?そんな真剣な顔で」

十花「小鷹……死ぬなよ」バッ

小鷹「窓から!?」

ドスン……ドスン……ドスン……

小鷹「…………」

爺「わるいごはいねぇがあぁぁぁ!!」

小鷹「は、はい!?」

爺「ハアァァァァ……」

小鳩「あんちゃんが、あんちゃんがぁ……うあぁぁぁぁぁん!!」

爺「ついさっき、我が寝室に全裸の小鳩ちゃんが泣きながら助けを求めにきよったあぁぁぁ……泣き叫びながらじゃ!!」

小鷹「そ、それは」

爺「我が天使は泣き叫びながら貴様の名を連呼していたあぁぁぁ……来てみればどうだ、貴様、裸で何をしたあぁぁぁぁ!!」

小鷹「これには事情が!こ、小鳩も、なんとか言ってくれ!」

小鳩「あんちゃんが……あんちゃんがぁ……ヒック、あんちゃん……」

爺「我が神の為ならわしは鬼にも蛇にもなる、悪魔にだって魂を売ってやるわぃ……」

小鷹「どこのヤクザ映画ですか……って言うか、とうとう小鳩が神に……」

爺「血の盟約に従い、我、汝を召喚する……出てこい、地獄の大鎌よ……」

小鷹「ちょ……、な、なんですかその物騒な物は!!」

爺「神より授かりし我が名はジ・エンド。すべてを終わらせる死を司る神、死神よ……」

小鷹「しまった、この人……六花の爺さんだった……老人でも中二病って発症するのか!?」

爺「地獄に堕ちよ!!」ブワッ!

小鷹「だあぁぁぁ!!うわっ!マジで死んじまうぞ……!!小鳩!こば……」

小鳩「スヤスヤ……」(泣きつかれた)

小鷹「あっ……死んだなこれ……」


六花「その後、小鷹の姿を見た人間はどこにもいない」

小鷹「勝手に殺すな!!いや、死にかけてるけども!!」

1、爺End
2、3PEnd
3、二人とも理科化End
でした

次のカプは>>612でおながいします

小鷹と小鳩でリベンジや!

小鷹「小鳩の機嫌が悪くなって、あれから結構たつな……」

小鷹「いや、特別喧嘩をするわけでも無ければ、会話が無い訳でもないし」

小鷹「ただなんとなく距離が出来た気がする」

小鷹「まぁ今までが普通じゃなかっただけで、年頃の兄妹なんてこんなもんなのかもしれないけど」

小鷹「なんて言うかさー……」

京介「何があったのかはしんねーけどさぁ、その話しまだ続くのか?もう今日で5日連続だぞ」

小鷹「しかたねーだろ。同じ境遇の兄妹なんてお前しかいないんだから」

京介「んな事言ってもよー……うちだってそんなもんだったって。昔は懐いてたけど今はこの有様だ」

京介「お前の所は今まで仲が良すぎたんだろ。普通は小学校卒業するまえに兄離れってのか?すんじゃねーの?」

小鷹「そーだよなー」

森夏「何の話しをしてるんですか?」

京介「ん?いつものアレだよ」

森夏「私は小鷹先輩に聞いてるんですけど。シスコンは黙っててください」

京介「なっ!だ、だいたいなぁ、こいつも毎日毎日妹の小鳩ちゃんの話しばっかりしてんだからシスコンだろうが!」

森夏「いいえ!小鷹先輩は妹想いの良いお兄さんなだけです!!」

くみん「ふたりとも仲が良いねぇ」

森夏「よくない!!」

京介「よくねーよ!」

くみん「ムニャムニャ……」

小鷹「確かに最近は小鳩の事ばっかり考えてるからなぁ……シスコン言われても仕方ないか」

京介「ほらみろ。本人が言ってるんだからシスコンだろ」

森夏「小鷹先輩と自分を一緒にしないでください!」

京介「一緒だろ!!」

森夏「少なくとも小鷹先輩は家で妹を押し倒し、服をめくって胸を揉んだりしません」

京介「ハァ!?なんだそりゃ!!」

森夏「現場に居合わせた友人の話しですから間違いないです」

京介「あやせかぁ……っ!」

森夏「でも妹の事でそこまで真剣に悩めるなんて、やっぱり小鷹先輩は素敵です……♪」

小鷹「悩んでるだけじゃなくて、早く打開策を考えないとな」

小鷹「……と言うわけなんですけど、何か良い考えはないですか?」

十花「こんな時間に電話がかかってきたかと思えば……私に他の女の話しをするとは良い度胸だな」

小鷹「そんなつもりじゃ……」

十花「冗談だ、真に受けるな。だいたいあの一件は私にも大いに責任があるからな」

小鷹「どうしたもんですかねぇ……」

十花「どこか遊園地にでも連れていってやればどうだ。在り来りだが小鳩は好きそうだろ」

小鷹「最近めちゃくちゃ暑いじゃないですか。あいつあの服だし暑いのが苦手で……」

十花「前にうちの田舎に来たときは涼しそうな格好もしてただろ?」

小鷹「アレって小学生の時の服なんですけど、もう着たがらないんですよ。体のサイズが変わらないから服は全部小学生の時と同じままだし」

十花「なんでまた突然そんな事を言い出したんだ」

小鷹「それが……一部の変なのに私服を見られてですね……撮影やらなんやらされて……それからしばらくして着なくなったんですよ」

桐乃・星奈「へくしゅん!」

十花「だったら服を買いに行けば良いんじゃないか?朝のうちに出かければそれほど暑くもないだろ」

小鷹「確かに野外じゃなくて建物の中なら冷房も効いてるし……夕方に帰れば陽射しは避けれるか……」

十花「小鳩も女の子なんだ。少しくらいは私服のオシャレにも気を使ってやれ」

小鷹「……ですね。さっそく明日にでも」

十花「明後日ではダメか?」

小鷹「それは別に大丈夫ですけど」

十花「なら帰りにはうちに寄っていけ。明日は休みだ、小鳩の好きな肉料理を作って待っている」

小鷹「良いんですか?」

十花「私だって小鳩と仲直りがしたいしな」

小鷹「そういや最近はそっちにも行ってませんでしたね……」

十花「小鳩はいずれ私の妹になるかもしれん。それに、たまにはお前の顔も見たいからな……」ボソッ…

小鷹「え?小鳩がなんですか?」

ブチッ

小鷹「あれ?電話が切れてる?もしもし?」

>>620
手間んしてたよな

小鷹「おーい、小鳩ー」

小鳩「んー」

小鷹「またゲームしてんのか……まあいいか、明後日一緒に買い物行くぞー」

小鳩「クックックッ……太陽は永遠の我が宿敵。出歩くなど有り得ぬ……」

小鷹「朝のうちに出かけるし建物入っちゃえば涼しいだろ?」

小鳩「こうそく、じゅ、ちゅ……じゅつ、しき解除が出来ぬ身なのだ」

小鷹「その拘束術式解除するための新しい服を買いに行くって言ってるんだけど」

小鳩「ほんまに!?」

小鷹「お、おう……」

小鳩「あんちゃん、2つ買ってもええ?」

小鷹「ああ、3着でも4着でも好きなだけ買えば良いよ」

小鳩「おお……!クックックッ、これでこうそく、じゅちゅ……しき解除してもあのアホ共にも馬鹿にされぬのだ!」

小鷹「アホ共って……でもまぁ良かったよ。機嫌が治ったみたいで」

小鳩「あっ……」(いろいろ思い出した)

小鷹「ん?」

小鳩「うぅー……ま、まだ許した訳やなか!」

小鷹「じゃあ明後日は許してもらえる様に頑張らないとな」

小鳩「クックックッ……言っておくが、我の機嫌はなかなかなおらぬからな」

小鷹「そうだ。夕飯も食べて帰るからなー。肉料理のフルコースだぞ」

小鳩「やったぁー♪」

またかきます

>>623
手間んじゃないよ!身体がおかしかったから介抱しただけだよ!!

桐乃「ドロー!私はこのターン、聖天使小鳩ちゃんを召喚してターンエンド!」

星奈「やるわね桐乃ちゃん。まさか1ターン目で聖天使小鳩ちゃんを引き当てるなんて!」

桐乃「へっへーん♪まだまだこのデッキには神のカードが眠ってますから覚悟してくださいよー!」

星奈「それはこちらも同じ……ドロー!私はこのターン、堕天使小鳩ちゃんを召喚。さらにカードを2枚伏せるわ」

桐乃「ぐぅー……いきなり堕天使小鳩ちゃんだなんて、やるー……!」

星奈「まだまだ、私の小鳩ちゃんデッキの力はこんなもんじゃないわよ」

桐乃「ドロー!私は場に聖女小鳩ちゃんを召喚!さらにカードを2枚伏せてターンエンド!」

星奈「また小鳩ちゃん……?それはもしや……美少女天使小鳩ちゃんデッキ!?」

桐乃「それは内緒です」

星奈「だったら私だって……ドロー!……きた!私は堕天使小鳩ちゃんをノアの箱舟へ送り、小鳩ちゃん制服バージョンを召喚!!」

桐乃「しゅ、しゅごーぃ!これ学園祭の時のやつですか!!」

星奈「同じ学校にいる私だけの特権よ。どう?私が攻撃を仕掛ければ桐乃ちゃんの小鳩ちゃんは全滅しちゃいわよ。降参する?」

桐乃「まだまだぁ!甘く見ないでください!」

星奈「そう……小鳩ちゃんを攻撃するなんて気が引けるけど……仕方ないわね!小鳩ちゃん制服バージョンで聖天使小鳩ちゃんを攻撃!」

桐乃「この瞬間、魔法カード聖母樟葉ちゃんを発動!このターンの攻撃をすべて無効化します!!」

星奈「聖母樟葉ちゃん!?フッ……聖天使小鳩ちゃんデッキだと思ってたけど、まさか樟葉ちゃんも入ってたなんて……予想通りね!!」

桐乃「!?」

星奈「私はその聖母樟葉ちゃんに対し、トラップカードDFMを発動!このカードは聖母樟葉と邪王真眼六花ちゃんの効果だけを消す特殊カードよ!」

桐乃「そんな……っ!」

星奈「さぁ、今度こそ終わらせてあげる!小鳩ちゃん制服バージョンで――」

桐乃「くっ……こうなったら!もう一枚の魔法カードを発動!!」

星奈「なに?時間稼ぎの壁モンスターでも発動し……えっ、ええ!?」

桐乃「フッフッフッ……星奈さんが制服バージョン小鳩ちゃんを持っていたように、私にも私だけのカードがあるんです!」

星奈「な、なんなのこのふわふわころころしてそうな……」

桐乃「この子は幼天使珠ちゃんです!」ドンッ


星奈「こ、こんな可愛いの攻撃出来るわけないじゃない……ターンエンドよ」

桐乃「それじゃあ遠慮なく……ドロー!そしてキタキタキター!!私は聖天使小鳩ちゃんと聖女小鳩ちゃんを融合させ、私服小鳩ちゃん(うさちゃんプリント)を召喚!」

星奈「あっ……」フラッ

桐乃「ノーマル小鳩ちゃんカードの攻撃力1800に比べて私服小鳩ちゃんカードの攻撃力は3200!これで終わりぃ!!」

星奈「こうなったら最後の手段……私は伏せておいた最後のトラップカードを発動!死のデッキ小鷹ウイルス!!」

桐乃「!!」

星奈「このカードの効果は……」

桐乃「確か、デッキの小鳩ちゃんカードすべてを破壊(虜に)する効果……」

星奈「いやあぁぁぁぁぁ!!」

桐乃「いやあぁぁぁぁぁ!!」


勇太(なんだこれ……)

小鳩「あんちゃん、こっちの服も買うてええ?」

小鷹「おー、買え買え」

小鳩「あっちも試着してみたい!」

小鷹「別に良いけど疲れないのか?」

小鳩「クックックッ、これしきで疲れる様なレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌では無いわ」

小鷹「ならいいけど。ほらよ」

小鳩「ではしばし待っておるのだぞ、我が眷属よ」シャッ

小鷹「ふー……よっと、もう3時か」


小鳩「待たせたな、我が半身よ」シャッ

小鷹「んー?」

小鳩「クックックッ、このスカートはこのあたりがフリフリになっていて、我はなかなか気に入ったぞ♪」

小鷹「おー、似合ってる似合ってる」

小鳩「うぅー……あんちゃんはさっきからそれしか言わへん!」

小鷹「仕方ないだろ……何着ても似合ってるんだから」

小鳩「そ、そんなお世辞などいらぬ……もっと正直な意見を言ってみよ」

小鷹「別にお世辞じゃないけど……そうだな、じゃあ髪をこうして……」サッ

小鳩「……?」

小鷹「うん、こっちの髪型の方がその服には似合うんじゃないか」

小鳩「服の話をしよるのに、なんで髪型を――」

小鷹「可愛いぞ、小鳩」

小鳩「…………じゃあこれも買う」

小鷹「服にスカートに靴……けっこう色々と買ったなぁ」

小鳩「うむ、なかなか楽しかったぞ♪」

小鷹「それにしても小鳩がこんなに買い物とか好きだったなんて、やっぱその辺は女の子だったんだな」

小鳩「クックックッ……我は性別などとうの昔に超越しているのだ」

小鷹「そこは超越しちゃダメだろ……。しっかし疲れたなぁ……夏休みだけあって人も多いし」

小鳩「あんちゃん、あそこの椅子が空いとーとよ」

小鷹「おっ、ラッキーだったな。少し座って休憩するか」

小鳩「うむ……しかしこのスペースに我と半身が二人座るには少し狭い気が……」

小鷹「俺は良いよ。あんまり疲れてないし」

小鳩「嘘を付くでない、先刻つかれたと言ったではないか」

小鷹「言ったか?そんな事」

小鳩「クックックッ、なのでこの席は譲ろうではないか」

小鷹「それなら休まず次に行くか」

小鳩「ああもう、ええからはよ座って!」

小鷹「なんだよいきなり。……これで良いのか?」

小鳩「うむ。では我はそのひざの上に座るとしよう」チョコン

小鷹「お前なぁ……もう中学生なんだし、人前でこんなの恥ずかしくないのか?」

小鳩「恥ずかしくなか!うちはこれ好きなんじゃ♪」

小鷹「へんなやつだなぁ」

寝落ちしそうまた書きます

小鳩「クックックッ♪いっぱいお買い物も出来たし、今日は良い日じゃ♪」

小鷹「喋り方がごちゃまぜになってるけど……小鳩が喜んでくれたなら俺も嬉しいよ」

小鳩「なんでうちが喜ぶとあんちゃんも嬉しいんじゃ?」

小鷹「そりゃそうだろ。今日は小鳩の為に来たんだから」

小鳩「うちのため?……うちだけのため?」

小鷹「そうに決まってんだろ?」

小鳩「そうか……うむ、良い心がけであるぞ……。と、時に我が半身よ……」

小鷹「ん?」

小鳩「あ……、えっと……」

小鷹「なんだ?まだ欲しいものがあるなら言って良いんだぞ?」

小鳩「そうやなくて……、だから…………ご、ごめんなさい……」

小鷹「え……?急に謝られても……何に対してごめんなさいなんだ?」

小鳩「前に六花と十花の家に泊まった時……うち、いっぱい迷惑かけてしもたから……」

小鷹「あ、あれは俺も悪かったって言うか……こっちこそ悪かったな」

小鳩「あとな、本当はずっと前からうちは別に怒っとらんかったんじゃ……」

小鷹「でもずっと機嫌悪かっただろ?」

小鳩「あれはその……怒っとったら、あんちゃんがずっとかまってくれよったから……」

小鷹「つまり機嫌が悪いフリをしてたのか?」

小鳩「うん……怒っとるふりしとけば、ずっとあんちゃんはうちを気にかけてくれよるかなって……」

小鷹「なんだ……心配してたのがバカみたいだな」

小鳩「あぅ……だから……、ごめんなさい!」

小鷹「よし、許す」

小鳩「ほんまに?」

小鷹「そのかわり俺の事も許してくれないか?」

小鳩「うちがあんちゃんを?」

小鷹「あの時、小鳩じゃなくて十花さんを選んだだろ?本当は殴られてでも適当にはぐかすべきだったんだよ」

小鷹「どっちも同じ様に大切だし、でも昼に色々あったし……なんか焦ってたのかもな」

小鳩「うちも十花と同じくらい大切にしてくれよるん……?」

小鷹「ああ。ここ最近小鳩と距離が出来た気がしててさ、なんて言うか……思ってた以上に俺の中で小鳩の存在ってでかかったんだなって改めて思ったよ」

小鳩「クックックッ、なんなら京介のようにシスコンになっても構わぬのだぞ?」

小鷹「もう周りから見たらそう見られてるだろうけどな……」

小鳩「じゃったら、十花としたみたいにうちともせーこーいしてくれる……?」

ざわざわ……

小鷹「ブッ!!おま……また!いや、なんで俺が十花さんとそんな事してたと思うんだよ!」

小鳩「男女が裸ですることはそうじゃって言うちょったもん」

小鷹「誰がそんな事……誰が……、だ、ダメだ、心当たりがありすぎて誰が吹き込んだのか分からん……」

とある日の部室

小鳩「はぁ……うちはどないしたらええんじゃ……」

ガラッ!

桐乃「こんにちわー、って小鳩ちゃんキター!!」

小鳩「はぁ……」

桐乃「小鳩ちゃんと二人きりなんてよだれが……じゃなくて、何かして遊ぼっか!お姫様ごっことかどうかな!もちろん小鳩ちゃんがお姫様で私はお姉ちゃん役ね!」

小鳩「……」

桐乃「あ、あれ?気に入らなかった?じゃあ……死霊術師ごっこにしようか!小鳩はレイシスで、私はオリジナルキャラのレイシスのお姉ちゃんね!」

小鳩「そんなんせん……」

桐乃「じ、じゃあ……私がお姉ちゃん役で、小鳩ちゃんは……うーん」

小鳩「……」

桐乃「……小鳩ちゃん、もしかして何か悩んでるの?」

小鳩「貴様には関係無いわ」

桐乃「関係あるし!小鳩ちゃんが悩んでるのに関係無いとか有り得ない!!だって……私たち友達じゃん!!」

小鳩「ともだち…………貴様と友達になった覚えは無いのだが」

桐乃「うぎゃー!!」

桐乃「ハアァ……」

小鳩「うぅー……はぁ、あんな」

桐乃「なになに?友達の私に相談!?」

小鳩「もうどうでもええ……。男女がベッドで裸でおったとしたら、何しよると思う?」

桐乃「えっ、それは、ねぇ……」

小鳩「やっぱりせーこーいしよったんかな……」

桐乃「ふぁ!?」ガタッ

小鳩「?」

桐乃「ちょ、ちょ、ちょっと待って!!録音機能、録音機能……ポチッと……はい!もう一度!」

小鳩「だから、せーこーいしよったんかなって言うとるんじゃ」

桐乃「ふひひ……まぁ、普通に考えたらそうなるかな。エロゲー的に」

小鳩「じゃあ桐乃が前に言うとったへらちおも?」

桐乃「……ッ!!こ、小鳩ちゃん、へらちおじゃなくて、フェラチオだよ?はい、もう一度」ポチッ

小鳩「フェラチオ?」

桐乃「ふぅ……」

桐乃「あくまでも私のエロゲー知識だけど、性行為……つまりエッチをする時ってフェラチオもするんじゃないかな」

小鳩「エッチ……じゃあ両方ともしたんじゃ……」

桐乃「そ、そだね(小鳩ちゃんと二人でこんな話しするなんて……なんか興奮してきた)」

小鳩「あんちゃん……うちがお願いした時はエッチもフェラチオもさせてくれんかったのに……」

桐乃「そぶぁにふやらかたにゆか!!!?」

小鳩「な、なんじゃ!?」

桐乃「こ、小鳩ちゃん、あんちゃんって、小鷹先輩に言ったの?」

小鳩「当然じゃ。あんちゃん以外にはそんな事ぜーったい言わへんもん。うちはあんちゃんとだけエッチがしたかったんじゃ」

桐乃「あっ……鼻血が、ティッシュティッシュ……」

ガラッ

理科「こんにちわーって、珍しいですね。小鷹先輩の妹さんと、京介先輩の妹さんの妹コンビさんが仲良くお話なんて」

小鳩「別に仲良くなどないわ……」

理科「確かに、想いはいつも一方通行で小鳩ちゃんは逃げてますもんね。それで鼻血を流しながら何のお話しですか?」

小鳩「えっとな」

桐乃「ええー!私の時は渋々だったのに先生の時はそんなあっさり!?」

小鳩「貴様と一緒にするでない。と言うか、先生とはなんなのだ」

桐乃「理科先生はこの業界で私の大先輩だから先生なの。ね、先生」

小鳩「どこの業界じゃ……」

理科「私でよければ相談に乗りますよ?」

小鳩(確かにああいう事に関しては詳しそうじゃ……)

かくかくしかじか……

理科「ブラコン無知エロ妹キタアァァァ!!」

桐乃「でしょでしょ!!」

小鳩「相談するんやなかった……」

理科「つまり愛しのお兄さんを奪った憎きその女が許せないと!」

小鳩「そうじゃなかっ!十花の事はうちも大好きじゃし……でも、あんな……」

理科「うーん、多分小鷹先輩はああ見えて真面目ですからねぇ。むしろ小鳩ちゃんの行為が拍車をかけたのかもしれませんね」

小鳩「うちのこうい?」

桐乃「ああ!愛しの妹、世界一可愛い妹の小鳩ちゃんにエッチを求められている!」

理科「でも俺達は兄妹、決してこんな行為は許されない!」

桐乃「しかし欲情を抑えこめる事など出来ず、年上の女に誘われつい我慢できずに……」

理科「小鷹先輩はその性欲の赴くままに、猛々しい己自身をその男性に!!」

小鳩「十花は女じゃ!!」

理科「おっと失礼。なんだか盛り上がって間違えてしまいました♪」



小鳩「って事があったんじゃ」

小鷹「やっぱあいつらか……」

出掛けるのでまた書きます

個人的にはレナ(中二)も混ぜたかったんだけど、それはまた別のスレを立てた時に

小鳩がお持ち帰りされたり、あやせ以上のヤンデレだと思うって言うかL5

小鳩「確かにうちはあんちゃんと十花が引っ付いたらええと思いよったけど……」

小鳩「あんちゃんは最近なんでもかんでも十花ばっかり特別扱いし過ぎなんじゃ……」

小鷹「別にそんな事ないだろ?」

小鳩「だってうちにはせーこーいもふぇらちおもさせてくれよらんもん」

小鷹「おま……頼むからこんな所でそんな事を言わないでくれ……」

小鳩「貴様は我が半身なのだぞ……もっと我を敬わぬか」

小鷹「だいたい十花さんだけ特別扱いって言うけどなぁ、小鳩の方がよっぽど特別扱いしてるだろ」

小鳩「されとらへんもん!」

小鷹「まずこんな風に膝の上に座るのはお前だけだろ」

小鳩「こんなもの特別のうちに入らぬわ……」

小鷹「一緒に暮らしてるのも小鳩だけだし、毎日飯も作ってるし、選択やら何やらしてやってるだろ?」

小鳩「それは貴様が血を分けた我が半身なのだから当然であろう!」

小鷹「さっきはいきなり謝ってきたのに、今度は怒ってたり忙しいやつだなぁ……じゃあ何が特別扱いなら満足するんだよ」

小鳩「うちは六花も十花も大好きじゃけど……でも、あんちゃんの事が一番好きなんじゃ!だからあんちゃんも――」

小鷹「だ、だから声がでかいって言ってるだろ!ああもうすげー注目されてるし……ちょっとこっち来い」グイッ

小鷹「はぁ……非常階段なら人もこないだろ」

小鳩「クックックッ、このような人気の無い場所に連れ込むとは……いよいよ真実を口にする決心がついたのだな」

小鷹「少しはお前も人目を来にしろ」

小鳩「クックックッ、偉大なる夜の血族である我が人の目を気にするなどありえぬ」

小鷹「俺にはあの場所で妹が好きなんて言う勇気は無いよ」

小鳩「……そ、それは本当か?」

小鷹「え?なにが?」

小鳩「だから!さっきあんちゃんが妹を好きって……」

小鷹「当たり前だろ、そんなの。俺が小鳩の事嫌いなように見えるか?」

小鳩「じゃあ十花は……?」

小鷹「十花さんも六花も好きだよ。あとは部活連中みん――」

小鳩「うぅー……あんちゃんのあほー!!うちが言うとる好きは、その好きと違う言うとるやろ!」

小鷹「やっぱだめか……」

小鳩「当たり前じゃ!」

小鷹「まぁそうだな……一番好きなのはやっぱり…………十花さんだな」

小鳩「……」

小鷹「でも一番特別なのはお前だよ。小鳩」

小鳩「そんなん……ずるぃ……」

小鷹「家族が特別なのは当たり前だろ?」

小鳩「でもうちは……」

小鷹「兄妹じゃ結婚もできないだろ?小鳩ももうちょっと大人になったらわかるよ」

小鳩「そんな事は知っちょるけど、でも好きなもんは好きなんじゃ……うちは世界で一番あんちゃんを、あ……愛しとるもん」

小鷹「だから兄妹でそういうのはおかしいって、もう少し大人になれば分かるから。俺もそうだったし」

小鳩「あんちゃんも……?」

小鷹「ああ。俺も高校入るくらいまでは今の小鳩と同じように、小鳩が好きだったよ。特別な意味でな」

小鳩「……うん」

小鷹「まぁ中学の時もそうだったけどさ、高校になると一人も妹が好きなんて言ってる奴はいなくてさ」

小鳩「京介は桐乃が好きって言いよる!」

小鷹「あれはまぁ特殊と言うか……でもまぁ、もっと前に京介と出会ってたら俺も同じ様になってたかもな。考えただけでも恐ろしいけど……」

小鳩「まったく……京介は使えぬ男なのだ……」

小鷹「まぁそんな感じで、十花さんと小鳩は別カテゴリーって言うかさ」

小鳩「かてごり?」

小鷹「十花さんは異性として好きだし尊敬もしてる。小鳩は妹として好きだし特別な存在。そんな感じかな」

小鳩「うーん……意味がよう分からん……」

小鷹「だから小鳩ももう少し大人になったら分かるよ。そしたら俺を兄妹カテゴリーに入れるはずだ」

小鳩「そうならんかったら?」

小鷹「京介みたいになる」

小鳩「うぅー……でもでも!じゃあ大人になるまでこの気持ちはどうしたらええんじゃ!」

小鷹「そんな事言われてもなぁ」

小鳩「うちはあんちゃんの事がずーっと好きじゃったから、あんちゃんがうちと同じくらいの時は好きどうしじゃったのに!」

小鳩「うちがまだ好きやのに、あんちゃんだけ大人になるなんてずるい!」

小鷹「お前は俺をシスコンに戻す気か」

小鳩「とにかくずるいもんはずるいー!こんなんじゃったらあんちゃんの妹や無かった方がよかった……」

小鷹「なんか悲しい事言うなよ」

小鳩「だって、あんちゃんの妹やなかったら今もあんちゃんはうちの事好きやったかもしれんもん……」

小鷹「はぁ……」

小鷹「小鳩、ここは何処だ?」

小鳩「非常階段?」

小鷹「違うな。ここは闇の眷属だけが入ることを許された異空間なんだ」

小鳩「おおー……!そう言われれば誰も人がこないのだ!」

小鷹「だからこの場所で起こった事は、元の世界に戻れば忘れるし無かった事になる」

小鳩「我が闇の世界での記憶が曖昧なのはそのせいであったか……」

小鷹「小鳩」

小鳩「どうしたのだ?我が半――――!」

小鷹「……」ギュッ

小鳩「あ、あんちゃん、どげんしたと……?」

小鷹「…………」

小鳩「あんちゃん……ちょっとだけ、いたぃ……」

小鷹「わ、悪い!」パッ

小鳩「あっ、いたいのはええから、もうちょっと……」ハグッ

小鷹「あー……これじゃあ京介にあれこれ言えなくなるな……」

小鳩「闇の力にあてられ、長き時を経てようやく記憶を取り戻したのか、我が半身よ……」

小鷹「そんな半身にお願いだ。……頼むからこれ以上俺好みに育ってくれるなよ。道を踏み外しかねん」

小鳩「クックックッ、それは約束出来ぬな。近い未来、貴様は十花ではなく我の虜になっておるかも知れぬぞ?」

小鷹「森夏やあやせに変態扱いされないように気をつけるよ」

小鷹「さて、そろそろ元の世界に戻るか」

小鳩「え……、我はまだこの混沌の闇に……」

小鷹「いや、これ以上ここにいたら俺が元の世界に戻れなくなりそうだから」

小鳩「やったら尚更は戻りとうない!」グウゥ……

小鷹「いいのか?ここにいたら肉料理のフルコース所か一生何も食べれないぞ?」

小鳩「あぅ……それは少し困るのだ……」

小鷹「一応確かめとくけど、ここで起こった事は」

小鳩「闇の世界から出たと同時に全てを忘れる……であろう」

小鷹「さすがは偉大なる夜の眷属レイシス・ヴィ・フェリシティ・煌だ」

小鳩「……あんちゃん」

小鷹「ん?」

小鳩「また一緒に闇の世界に来てくれる……?」

小鷹「……そんな顔されたら断れないだろ。まぁ……あんまり連れてきてくれるなよ」

小鳩「うん♪……クックックッ、では人間共の世界で再び戯れに興じてやるとするか」

小鷹「それじゃ行くぞ」

また書きますま

このまま延々と小鷹小鳩を続けると1000まで行きそうなので
次を>>693でおながいします

京介が変態なのはどう考えても桐乃が悪い

京介「くっそ~、森夏とあやせのやつ……変態だのロリコンだのシスコンだの好き勝手言いやがって!」

京介「いや、まぁあながち間違いではないんだけどさ……」

京介「何が言いたいって……俺がこうなったのはどう考えても桐乃が悪いだろ!」

京介「毎日毎日エロゲーを半強制的にさせられて、そりゃ俺の脳内もこうなるだろ普通」

京介「全部が全部桐乃のせいとは言わないけどよー……」

ガチャッ

京介「あー疲れた。飲み物飲んだらさっさと部屋戻っ――」

桐乃「キタキタキター!私服小鳩ちゃん!!」

京介「……なにやってんのお前?」

桐乃「はぁ?そんなの見れば分かるでしょ。デュエル小鳩ちゃんsに決まってんじゃん」

京介「知らねーよ!さも当然みたいに言ってるけど」

京介「うわっ、確かに小鳩の写真?がいっぱいあんな……」スッ

桐乃「ちょっ!勝手に触らないでよ!!変態!!」

京介「いや、カード触っただけだろ」

桐乃「あんたが今触った私服小鳩カードはねぇ!スーパーウルトラシークレットレアなの!!指紋付けたらマジ殺すから!!」

京介「カード一枚で殺されてたまるかよ!」

桐乃「ったく……星奈さんの制服小鳩ちゃんに対抗出来る唯一のカードだってのに……」

京介「制服小鳩?そんなもん学校行きゃ見れんだろ」

桐乃「無理無理、小鳩ちゃんってすぐに着替えちゃうし。それにデュエル小鳩ちゃんsルール第2、カードの小鳩ちゃんは笑顔でなくてはならない。があるでしょ」

京介「だから知らねーって……」

桐乃「隠し撮りは御法度。他人に頼むのも禁止。新しいカードを手に入れるには了解をとって笑顔の写真を撮るべし」

京介「そういやこの写真全部ポーズとってるか笑顔だな」

桐乃「昔は少しくらいなら撮ってくれたんだけどなぁ……最近は全然なんだよねー……」

京介「でもこの私服とか結構最近だろ?半袖着てるし。よく笑顔の写真撮れたな」

桐乃「それはあの店のポイント使ってクロネクの非売品フィギュアを小鳩ちゃんにあげた時の写真」

京介「あの店って、お前がメルルの非売品フィギュアの為に必死こいてポイント貯めてたやつだろ?」

桐乃「仕方ないじゃん。こうするしか無かったし。それにメルルのフィギュアは残念だったけど、それ以上の収穫はあったしぃ♪小鳩ちゃんprpr」

京介「まぁお前が満足してんなら別にどうでも良いけどよ」

桐乃「つまりこのカードはメルルのフィギュア以上の価値があんの!それをあんたは素手で触って……謝んなさいよ!」

京介「わ、わるかったよ」

桐乃「はあ?そんなんで許される訳ないじゃん。もっと深々とこうべを垂れなさいよ」

京介「人が謝ったのに偉そうに……」

桐乃「なに?なんか文句あんの?」

京介「だいたいなぁ、俺だって制服の小鳩写真みたいなもんくらい持ってるからな!」

桐乃「えっ……あ、あんた、盗撮は犯罪……」

京介「盗撮じゃねー!ってかマジでドン引きした顔すんなよ!」

京介「まぁ写真じゃないけどよ。ほら、このノートの裏に」ゴソゴソ

桐乃「!!!!」

京介「な?」

桐乃「あ、あんた……これ、どうやって……」

京介「どうって、普通にゲームセンターで――」

桐乃「そうじゃなくて!どうやって小鳩ちゃんと樟葉ちゃんと3Pプリクラ撮ったのかって聞いてんの!!」

京介「さ、3Pとか言うな!!」

桐乃「小鳩ちゃんだけでも卒倒物なのに、樟葉ちゃんまでだなんて……しかも超笑顔だし……なにより許せないのが……」

桐乃「あんたが真ん中にいて二人があんたの肩に超笑顔で顔乗せてる事よ!あんたのあんたにあんたの!!」

京介「お、落ち着け、それはあの機械の指示に従っただけで!」

桐乃「じゃあ何!あんた、機械に小鳩ちゃんを襲えって言われたら襲うの!?」

京介「プリクラの機械はそんな事言わねーよ!!」

京介「確かこっちに……あ、あった。ほら、いろんなポーズがあるだろ」

桐乃「ぐすっ、ぐすん……っ、べ、別に羨ましくて泣いてる訳じゃないんだからね!!」

京介「分かったよ……」

桐乃「ねぇ、このあんたがアホみたいな顔してる横で天使達がほっぺ膨らましてるプリクラはなんなの?」

京介「それは変顔の指示が出てたんだけどよ、二人とも初めてでとっさにした変顔がそれだったんだ」

桐乃「なにそれ超可愛いんだけど……恥ずかしいのか顔ちょっと赤いし。でも、なんで小鳩ちゃんは横向いてんのよ?」

京介「小鳩は変顔ってのが何か分からなくて樟葉の真似したらしい。まぁ正面向く前に撮られちまったみたいだけど」

桐乃「じゃあこのあんたがバカみたいな顔してる横で超笑顔の天使がいるプリクラは?」

京介「それは怒った顔……って指示だったんだけどさ、ほっぺた膨らまして真似した小鳩と樟葉ちゃんの目が合って、二人で大笑いしちゃったんだよ」

桐乃「なにその幸せハプニング……」

京介「で、最初に見せたのが仲良くポーズだってさ」

桐乃「10万……」

京介「ん?」

桐乃「そのプレイの権利、10万で買った!!」

京介「売れるか!!」

桐乃「ふぇーん……私も小鳩ちゃんや樟葉ちゃんとプリクラ撮りたい撮りたい撮りたい撮りたい!!」

京介「写真すら満足に撮らせてもらえないのに無理だろ」

桐乃「だいたいあんたはどんな手を使ってこんな事出来たのよ!」

京介「どんな手って……普通にゲーセン行って撮っただけだよ」

桐乃「だから、どうやって一緒にゲーセンまで行ったか聞いてんの!!」

京介「それいちいち説明しなきゃダメ……?」

桐乃「だーめっ」

京介「あの日は学校終わってからお前に頼まれてたエロゲー買いに行ってたんだよ」

京介「でさ、駅に向かって歩いてたら小鳩を見かけたから声かけたんだ。ほら、あいつは電車通学じゃないだろ?」

京介「話し聞いたらなんか六花の家に遊びに行くとかでさ、駅まで一緒に歩いてたんだよ」

桐乃「うぅ……すでにうらやましい……っ」

京介「そしたら後から樟葉ちゃんが走って来てさ、なんか俺達の姿が見えたから追っかけて来たらしいんだけど……超萌えるよな……」

桐乃「わかる……ふひひ……」

京介「で、まぁ樟葉ちゃんの家って六花の家の下だしさ、駅まで一緒に行く事になったんだよ」

桐乃「な、なにその新事実!!」

京介「それでさ、駅前まで行ったらゲーセンあるだろ?」

桐乃「あー、結構大きいのがあったっけ」

京介「あそこの入口にあったんだよ……クロネクのフィギュアが入ったUFOキャッチャーが」

京介「小鳩は目の色変えて走ってったんだけど、UFOキャッチャーの前でなんかもじもじやっててよ」

桐乃「もじもじする小鳩ちゃん……ふひひ」

京介「やらないのか聞いたら」

小鳩『あんちゃんがこういうのはしちゃいけんって言うとったんじゃ……』

京介「だってさ」

桐乃「お兄ちゃんに従順な小鳩ちゃん可愛いよぉ……」

京介(うちもほんの僅かでも小鳩みたいに従順なら……)

桐乃「ちょっと、黙ってないでさっさと続ける!」

京介「あ、ああ……だからさ、俺が保護者で同伴してるし、小鷹にもちゃんと説明してやるって言ってやったんだ」

桐乃「うんうん、あんたもたまには役に立つじゃない」

京介「お、おう……でもそのフィギュアってのが1回100円なんだけどよ、どうかんがえても持ち上がるように見えないんだ」

桐乃「あー、あの少しずつずらして取るタイプか。取れた時には確実に数千円無くなってるアレね」

京介「そうそう。で、一回やったんだけど1cmくらいしか動かなくてさ、まぁ俺は分かってたけど小鳩は明らかに焦ってたな……」

桐乃「焦ってる小鳩ちゃんもなかなか……」

小鳩『ク、クックックッ……まさかこの我をここまで愚弄するとは……』

京介「ってぎりぎりキャラは保ってたけど顔は引き攣ってたな」

京介「それで、もう1枚100円玉を取り出した時に信じられない事を言ったんだ……」

小鳩『クックックッ、まさかこの最後の銀貨を使うことになるとはな……』

桐乃「ええ!?小鳩ちゃん2回で取るつもりだったの!?しかも1回目で全然動かなかったの知ってるのに!?」

京介「さすがに俺も無理だって止めたよ……そしたらさ、何か納得いかないって顔であきらかに怒ってんだよ」

桐乃「まぁそりゃ初めてのUFOキャッチャーがそんなんだったら、いくら小鳩ちゃんが天使って言っても怒っ――」

京介「いや、怒ってたのは小鳩じゃなくて樟葉ちゃんなんだ」

桐乃「ええ!?樟葉ちゃんに喜怒哀楽で『怒』の感情なんてあったの!?」

京介「俺はどんなUFOキャッチャーか分かってたけど、樟葉ちゃんもゲーセンなんてよく知らないから理不尽に思えたんだろうな」

桐乃「怒の樟葉ちゃん、怒の樟葉ちゃん……」

京介「樟葉ちゃんがたまたま通り掛かった若い店員呼び止めて」

樟葉『あの、これどうやったら取れるんですか?』

京介「って聞いたんだよ……恐ろしいだろ……」

桐乃「はあ?なにが?」

京介「斜め下の角度から、覗き込むように!ちょっと怒ったような表情で!樟葉ちゃんにされるんだぞ!!」

桐乃「だ、だめ、悶絶しちゃう……しゅごすぎる……」

京介「直後、フィギュアは穴に半分落ちた状態にされてプレイ再開、小鳩は200円でフィギュアをゲットしましたとさ」

桐乃「それってお金いっぱい使っても取れなかった時にされる処置でしょ……樟葉ちゃん、すごい女子力……」

京介「それで駅に向かおうとしたときにプリクラがあって、二人ともやったこと無いって言うから撮ってきただけだよ」

桐乃「うわぁーん!私に言ってくれればいくらでも取ってあげたのに!!ってか、なんで小鳩は200円しか持ってないのよ!!」

京介「小鷹がお金持たすと危ない事に巻き込まれるかもしれないとかで持たせてくれないんだってさ。あいつも相当のシスコンだよな」

桐乃「はあ?小鷹先輩は親代わりなんだから心配して当然じゃん」

京介「ま、まあ小鷹に言えばだいたいの物は買って貰えるらしいけど(なんだこの温度差……)」

桐乃「でもだったら逆にどうして200円持ってたんだろう?」

小鳩『クックックッ……お手伝いを1回するごとに銅貨を1枚貰えるのだ』

京介「だってさ」

桐乃「うぅ……、安い、安すぎるよ小鳩ちゃん……!私なら時給1万円で雇ってあげるのに!」

京介「まあその200円も電車賃だったわけだけど……」

桐乃「えっ……」

京介「今日、俺のクラスまで律儀に返しにきたよ。別にあれくらい良かったのに」

桐乃「うらやましぃ……私もそっちの学校に通いたい!!」

京介「勝手にしろよ……同じ高校行けばいいだろ」

桐乃「でもこんな笑顔の3P写真があれば星奈さんの制服小鳩ちゃんにも……」

京介「だから3P言うなよ……」

桐乃「それが無理なら星奈さんに勝つにはやっぱり、水着小鳩ちゃんくらいのスーパーウルトラシークレットパラレルレアカードが必要だし」

京介「確かに小鳩やってみかけによらず水着は大人っぽいの着るもんな。まぁ俺は樟葉ちゃんのワンピース水着が好きだったけど……」

桐乃「あ、あんた……え、ちょ……」

京介「あっ……ち、ちがうぞ!あれは誰が見たって――」

桐乃「なんであんたが小鳩ちゃん達の水着姿を知ってんのよ!!!!」

またかくまー

京介「なんで知ってるのかって言われてもなぁ……普通に海へ行ったからだろ」

桐乃「だ・か・ら!!なんで小鳩ちゃんや樟葉ちゃんと普通に海へ行ってるのかって聞いてんの!!」

京介「お、落ち着け、別に3人で行った訳じゃないからな。小鷹や勇太もいたし!それに六花も!」

桐乃「あんた……小鳩ちゃんや樟葉ちゃんだけでは飽き足らず、六花ちゃんにまで……」

京介「お前なぁ、六花は2つ上なんだからちゃん付けはやめてやれよ」

桐乃「そんな事は今どうだっていいの!それよりそのメンバーでなんで私が入ってないわけ!?」

京介「いや、お前が来ないって言ったんだろうが!」

桐乃「はあ?言うわけないじゃん!小鳩ちゃん達と海とか断る理由無いし!」

京介「先週の事よく思いだしてみろよ。ほら木曜日」

桐乃「木曜日って、あの日はずっと家でメルル見てたし。ハッキリ覚えてるけど?」

先週木曜日、部室

京介「おーっす。やっと授業終わったな」ガチャッ

小鷹「おつかれ」

勇太「おつかれさまです」

京介「あれ、なんだ?今日は二人だけか?」

小鷹「そーいや誰も来ないな。みんな忙しいんだろ」

勇太「なんか男だけで集まるのは珍しいですね」

京介「そういやこの部は女っ気多いよな」

小鷹「そーか?」

勇太「それぞれ妹だけで1人づつ、3人いますからね」

京介「んじゃさ、たまには男だけでどっか行ってみるか!」

小鷹「なるほど……男同士で遊びに行くとか、そういうのもリア充っぽいな」

勇太「そういえばこの部のコンセプトって友達を作る!でしたっけ」

京介「じゃあ今週末の土曜日なんてどうだ?」

小鷹「俺はかまわないけど」

勇太「あっ、俺も大丈夫です」

京介「よし、決まりだな」

小鷹「で、どこ行くんだ?」

京介「そうだなー」

ガチャッ

小鳩「クックックッ……待たせたな、我が眷属共よ」

樟葉「あれ?今日はお兄ちゃん達だけなんだ」

小鳩「3人で集まって何を話しておったのだ?」

京介「土曜日にどっか遊びに行こうと思ってなー」

小鷹「海でも行くか?」

勇太「男3人で海ですか!?」

小鳩「海!?うちも行きたい!!」

小鷹「わるい小鳩、今回は男だけで行こうって話しなんだよ」

小鳩「えぇー……うみぃ……」

樟葉「お兄ちゃん、樟葉ちゃんも連れていってあげなよ」

勇太「いや、俺に言うなよ」

京介「まあ別に女の子がいても良いけどな。ぶっちゃけ男3人で遊びに行くとか虚しいしな」

小鷹「言い出しっぺのお前が言うなよ」

勇太「確かに男3人で海は無いですよね」

小鷹「無いとか言うなよ!」

京介「じゃあ小鳩も一緒に来るか?」

小鳩「うん♪」

樟葉「よかったね、小鳩ちゃん」

京介「よかったら樟葉ちゃんも来ないか?」

樟葉「良いんですか?」

小鷹「小鳩もその方が嬉しいだろ?」

小鳩「うん!樟葉、一緒に海いくばい!」

樟葉「じゃあ……よろしくお願いします」

勇太「だったら京介さんも桐乃ちゃん呼んだらどうですか?みんな兄妹がいる訳だし」

京介「あいつかぁ……」

木曜日自宅

京介「ただいま……」

桐乃「メルルキター!!」

京介「……」

桐乃「めーるめるめるめるめるめるめー!」

京介「あ、あのさ、盛り上がってる所わりぃんだけどちょっと良いか?」

桐乃「悪いと思ってるなら話しかけないで。……で、なに?」

京介「今週の土曜日なんだけどよ、海いかね?」

桐乃「うみ?うみ、うみ……はああ!?海!?」

京介「おう」

桐乃「な、なな、なんで私があんたなんかと海に行かなくちゃいけないのよ!ばっかじゃないの!?マジきもい!!」

京介「話しは最後まで聞け、今回は――」

桐乃「ないないない!ぜーったい無い!!」

京介(まぁうちの場合こうなるよな……)

桐乃「って言うか、その日は仕事入るかもだし」

京介「そっか、仕事じゃ仕方ないな。じゃあ諦めるわ。邪魔して悪かったな」パタン

桐乃「あっ、ちょ…………もう少しくらいは粘れっての。バカ……」

桐乃「あっ……」

京介「で、当日たまたまあった六花も一緒に行った訳。思い出したか?」

桐乃「そ、そんなの小鳩ちゃん達が一緒って聞いてたら行ったわよ!なんで言わないの!?」

京介「お前が聞かなかったんだろうが!!」

桐乃「と、とにかく……今回は私も悪かったって」

京介「今回『は』わたし『も』じゃなくて、今回も私がだろ」

桐乃「……お父さんにあんたが私を押し倒してブラの上から胸ワシ掴みにしたこと言うから」

京介「あれは事故だろ!!」

桐乃「とにかく、もう一回私も誘ってやり直しだから」

京介「さすがに小鳩も連続で海ばっか行きたくないだろ……なんか六花達とはその前にも行ったらしいし」

桐乃「つべこべ言わず電車する!」

京介「自分で誘えばいいだろ?」

桐乃「しょうがないじゃない。すーッッごくムカつくし信じられないけど、あんたは小鳩ちゃんに何か好かれてんだから」

京介(それはお前が避けられてるだけだと思うが……)

桐乃「いいから早く!」

京介「先に言っとくけど、嫌がってたらすぐに中止だからな」

桐乃「わ、わかってるわよ……」



京介「もしもし?」

小鳩「クックックッ、こんな時間にどうしたのだ?」

京介「あのよ、嫌なら良いんだけど今週また海行かねーか?さっきも言った通り、もちろん無理にとは言わ――」

小鳩「行く行く!うみー!」

京介「……」

桐乃「よしっ!」

小鳩「なぁなぁ、また樟葉達も呼んでええ?」

京介「ああ、もちろん」

小鳩「あんちゃーん!また海いくって京介がー!」

小鷹「海?別に良いけどあいつそんな海好きだったのか?」

桐乃「ちょっと!私も行くって言ってよ!」ヒソヒソ

京介「あっ、そうだった。……なあ、小鳩。今回は桐乃も行って良いか?」

小鳩「クックックッ、何人来ようがかまわぬわ♪」

京介(こりゃ浮かれててよく考えずに答えたな……)

桐乃「よっしゃぁー!!」

京介「じゃあまた今週の土曜日、集合場所も同じで良いか」

小鳩「了解した。楽しみにしておるぞ、我が眷属よ♪」


京介「やれやれ……よかっ――」

桐乃「ひゃっほーい!小鳩ちゃんと海、樟葉ちゃんとうみぃー!」

京介(はしゃぎすぎだろ……)

土曜日

京介「…………」

桐乃「…………」

TV「依然として勢力を強める台風27号は――――」

京介「しゃーねーだろ。台風なんだから」

桐乃「ああもう……雲を散らすミサイルでも撃って!」

京介「むちゃ言うなよ!」

桐乃「で、でもこれくらいの雨なら雨天決行……」

京介「殺す気か」

桐乃「……」

京介「あきらめろ。また今度で良いだろ?」

桐乃「う……うえぇぇぇん!!海行きたいよぉ!!」

京介「いい歳して泣くなよ……」

桐乃「ひっぐ、えぐっ……ゴホッ、ゲホッ!ずびびっ……ヒッ、うっ……ハァッ、ぐ……」

京介「えっ……マジ泣きかよ」

桐乃「ぐすっ……、寝る……」バタンッ

京介「あっ、おい……」


京介「普段からやりたい放題してるから罰があたったんだろ」

京介「自業自得だな」

京介「まったく……」

京介「……」

京介「ああもう、しゃーねーなぁ!!」

京介「もしもし?小鳩か?」

小鳩「京介か……今宵は残念であったな……」

京介「今宵とはちょっと違う気もするけど……あのさっ、今日うちに遊びにこねーか?」

小鳩「この嵐の中では我も身動きとれぬ」

京介「それならこっちでなんとかするからよ!頼む!!」

小鳩「でも……」

京介「もし来てくれたらまたゲーセン連れてってやるからさ!」

小鳩「ほんまに?」

京介「おうよ!前は時間が無かったから出来なかったけど、あのゲーセンはメダルゲームが超おもしれーんだぜ!」

小鳩「メダルゲーム?あっ、でもうちお金が……」

京介「安心しろ。あのゲーセンにはメダルいっぱい預けてっからよ、タダだよタダ」

小鳩「おおー!京介はお金もちだったんじゃ」

京介「お金もちって言うか、メダルもちだけどな」

小鳩「しかしどうしたものか……京介の家には奴がおるからのう……」

京介「その桐乃がさ、超落ち込んでんだ。よかったら元気づけてやって欲しいんだよ」

小鳩「……仕方ない。我が眷属である京介の頼みなら特別に聞いてやろう」

京介「サンキュー、恩にきるぜ!じゃあすぐに迎えに行くから待っててくれ!」

小鳩「クックックッ、待っておるぞ」

京介「よし。本当はメダルなんて持ってねーけど、まぁ……小鳩と行く前に買って預けとけば良いか」

京介「後は迎えに行くアシだな……」

ガチャッ

京介「親父!頼みがある!」

大介「なんだ朝っぱらから」

京介「休みの日に悪いんだけどさ、友達迎えに車出してもらえねーか?」

大介「台風が来ている時に何を馬鹿な事を」

京介「頼むよ!桐乃の為にも小鳩を迎えに車を出してくれよ!!」

大介「……京介、そういう大事な事は先に言え。すぐに行くぞ」

京介「親父……!やっぱ桐乃には甘――」

大介「早くしろ。小鳩ちゃんを待たせる訳にはいかんだろ」

京介「お、おう……(そういや親父も小鳩ファンだったな……)」

また書きます

それにしても夏休み中に台風27号とか異常ペース過ぎ

ゲームのことは知らんけど、小鷹の場合は
作者が変に美化したがるから持ってない可能性が……

そうでなくても小鳩が部屋に
当たり前の様に出入りするから下手に所持出来ないのでは

小鷹の人気凄いけど実際は事なかれ主義の意気地がない男なんだよね?京介が不憫だ

恋人になったらおっぱい揉み放題宣言した男が事なかれとな

>>744
いつ京介の人気がないということになった?
勇太の方が不遇じゃないか

>>744「京介の方が男気もコミュ力もあるじゃん」

>>745「小鷹だって男だぜ? おっぱい宣言したしな!」

>>746「出番が無いことを不遇って言うんですよ……」

ぴよぴよ

佳乃「桐乃ー、おりてらっしゃーい」

桐乃「うーん……」

佳乃「桐乃ー!」

桐乃「ああもう…………今はいい!!」

ガチャッ

京介「何が『今はいい』だよ」

桐乃「なっ……!あんた、何勝手に人の部屋に入ってんのよ!!」ブンッ

京介「開けただ……うわっ!枕投げるなよ」

桐乃「うっさい!さっさと出てけ!!」

京介「へー、せっかく人がお客さんを案内してきたのに出てって良いんだな?」

桐乃「……お客さん?」

小鳩「フンッ、何やら落ち込んでいると聞いておったのに元気ではないか」

桐乃「こ、ここ、小鳩ちゃん!?」

樟葉「でも元気そうでよかったよ」

桐乃「樟葉ちゃんまで!?どうしてうちに!?」

小鳩「クックックッ、京介が我と血の契約を交わしこの場に我を呼び出したのだ……!」

樟葉「私はその契約がどうこうって言うのに必要だったらしいんだけど……」

寝落ちばっかりするから早めに書きはじめたら、いつもより早く寝てしまった……

数十分前

京介「ええ!やっぱり行きたくない!?」

小鳩「……」コクッ

小鷹「悪い。なんか親父が海外から荷物送ってて今日届くらしいんだよ。で、どうしても家にいないとダメでさ」

京介「だったら小鳩だけでも」

小鳩「いやっ!あんちゃんが行かへんのやったらうちもいかへん!」

京介「えぇー…なんでまた………」

小鳩「あやつと二人きりで一緒にいては精神を破壊されてしまうからな」

京介「うっ、たしかに……でも今日はマジであいつが落ち込んでてさ、どうしても小鳩の力が必要なんだ!」

小鳩「うちの力が……」

京介「そうなんだよ!頼む!」

小鳩「……ならば一つだけ条件がある」

京介「条件?」

小鳩「我を連れて行きたくば、我が闇の眷属である羽瀬川小鷹の代わりに富樫樟葉の同行が条件なのだ」

京介「えっと……つまり二人きりには絶対なりたくないから……?」

京介「……と、いろいろあって二人が来てくれたんだ。感謝しろよ」

桐乃「うぅ~っ!小鳩ちゃん、樟葉ちゃん、心配してくれてありがとう!二人の顔見たら超元気出てきた!」

京介「俺にもそれくらい素直に礼言っても罰当たらねーぞ」

桐乃「さぁっ、散らかってるけど入って入って♪」

樟葉「おじゃましまーす……わぁ、すっごい綺麗な部屋ー」

小鳩「相変わらず部屋だけは綺麗なようだな……」

桐乃「さぁさぁ♪」

京介「やれやれ、俺には礼の一つも無しかよ」スッ

桐乃「ちょっと、何勝手に入ろうとしてんの?」

京介「え?」

バタンッ!!

桐乃「ねぇねぇ、何して遊ぶ?あっ、そうだ!三姉妹ごっこしよっか♪私が長――」

小鳩「やっ!」

京介「……部屋に戻るか」

京介「なんだろうな、この報われなかった感……」

桐乃「じゃあ王様ゲームしよー♪」

京介(テンションたけーな……こっちの部屋まで丸聞こえだし……)

樟葉「王様ゲームって何なのかな?」

小鳩「クックックッ……闇の血族が国を攻め、王を倒すゲームなのだ……!」

桐乃「えっと、そうじゃなくて……棒に番号と王様って書いたクジを用意して、王様になった人が何でも命令できるの!」

小鳩「つまり王様と言うのは全てを統べる闇の王と言う訳か」

桐乃「そうそう!おもしろそうでしょ?」

京介(3人で王様ゲームって……王様と1、2しかいねーじゃねーか……)

小鳩「クックックッ……では王の名をレイシス、数字の代わりにアスタロスとアシタロスを使うとしよう」

桐乃「おっけー!じゃあ準備するね♪」

京介(やるのか……)

桐乃「せーの!王様だーれだ!」

小鳩「くっ……まさか我がアシタロスを引いてしまうとは……」

樟葉「私はアスタロス?って書いてあるね」

桐乃「って事は……レイシスキター!!」

京介(レイシスどころか誰がアスタロスで誰がアシタロスかまで分かっちまったじゃねーか……)

桐乃「じゃあ……アスタロスの脇腹をアシタロスが指で突いてくすぐる!」

京介(なんだそれ)

小鳩「クックックッ……レイシス・ヴィ・フェリシティ・煌の命により、樟葉はこちょこちょの刑なのだ」

樟葉「えっ……ま、まって小鳩ちゃん、脇腹さわられるの苦手で……ね?」

桐乃「ダメダメ、王様の言う事は絶対なんだから♪ほらほら、観念する♪」グイッ

樟葉「きゃっ」バタン

桐乃(きゃって言った、きゃって言った、きゃって言った……)

樟葉「いたたっ……ごめんなさい、ベッドに倒れ……あ、あれ?起き上がれない……桐乃ちゃん?」

桐乃「ごめんね樟葉ちゃん、これもゲームだから……」グッ

小鳩「クックックッ、そのまま頭の上でしっかり両手を押さえておくのだぞ。我がしもべよ」

桐乃「はい!」

京介(お前は王様だったんじゃなかったのかよ!)

樟葉「うぅー……!はなしてぇー!」ジタバタ

桐乃(な、なんか、レイ……すごくやらしい事してるみたいになってきた……)ドキドキ

小鳩「クックックッ、暴れなら身体も拘束するまで……よいしょ」ストン

桐乃(小鳩ちゃんが樟葉ちゃんに跨がって……き、きき、騎乗位キター!!)

樟葉「小鳩ちゃん、やめようよ、ね?」

小鳩「クックックッ、その恐怖に怯える表情こそ我が力になるのだ……っ!」

京介(なんだかんだで小鳩もノリノリだな……)

小鳩「かくごー!」ツンッ

樟葉「や……んっ!…………もう、本当に怒るよ!」

桐乃(やんって言った……)

小鳩「そ、そのような脅しに我が……」オドオド

京介(やんって言った……)


京介・桐乃(やんっ!って言った……)

桐乃「よーし、じゃあ気を取り直して二回戦始――」

コンコン

京介「桐乃ー、ちょっと良いかー」

桐乃「うっさいなぁ……」ガチャッ

桐乃「なに?今良いところなんだけど!」

京介「良いところじゃねーよ。ちょっとこっちこい」グイッ

桐乃「ちょ……離してよ!うざい!!」

京介「あのなぁ……お前、樟葉ちゃんが嫌がる事してどうすんだよ」

桐乃「なに?盗み聞きしてたの?マジ有り得ないんだけど!」

京介「お前らがでっけー声で叫んでたから聞こえてただけだろ!!ってか、お前樟葉ちゃんにまで嫌われるつもりか」

桐乃「さっきのはゲームだし、スキンシップだし……」

京介「俺の部屋にはマジで嫌がってる様に聞こえてきたけど」

桐乃「それは……」

京介「小鳩はまだ良いよ。ハッキリ言うからな。お前もなんだかんだで楽だろ」

京介「でも樟葉ちゃんは違うぞ。あの子は気を使うからな」

桐乃「意味わかんないし……」

京介「つまり……嫌いとは言わないけど、会話も無いし話し掛ければ適当に会釈されるだけ。返ってくる言葉は『へー、そうなんだ』だけだぞ」

桐乃「だ、だから意味わかんないって……」

京介「いきなり抱き着いたら小鳩は『離せあほー!』とか言うけど、樟葉ちゃんに嫌われたら『すみません、やめてください』って真顔で言うかもしれないんだぞ」

桐乃「……そんなの堪えられない!」

京介「だったら王様ゲームなんてやめとけ。どうせこれ系は後半につれてエスカレートするんだから」

桐乃「わかったわよ……」

ガチャッ

桐乃「ごめん、おまたせ……」

小鳩「クッ……クックックッ、さすがはDFMと同じ血を分け合った兄妹よ……はぁ、はぁっ」

樟葉「ハァハァ……小鳩ちゃんこそ……でも、こういう遊びあまりしないからちょっと楽しかったよ」

桐乃「えっ……あ、あの、今どういう状況なの……?なんで二人とも息が上がって……」

小鳩「なにを呑気な……貴様が手の封印を解いてしまったから樟葉からの反撃を受けてしまったのだ」

樟葉「小鳩ちゃんも同じようにくすぐったがりさんだったんだよね」

桐乃「ベッドのシーツがグシャグシャに……」

樟葉「あっ、ごめんなさい、くすぐりあいっこしてたら暴れちゃって……すぐ綺麗にしなくちゃ」サッ

小鳩「樟葉、うちも手伝う」


桐乃「……ちょっとこっち来て」

京介「な、なんだよ」

桐乃「あんたのせいで超凄い何かを見逃しちゃったじゃない!!どうしてくれんのよ!!」

京介「知るかよ!」

桐乃「ハアァ……私のベッドの上で息が上がるまで二人はくんずほぐれず……弱点の責め合いとか……」

京介「……」

桐乃「うわぁぁん!人生の1/3損したあぁぁ!!」

また書きます

3時頃

佳乃「おやつがあるからおりてらっしゃーい」

小鳩「おやつ?」

樟葉「もう3時なんだ……早いねー」

桐乃「じゃあ下におりよっか」

ガチャッ

桐乃「げっ……なんであんたもいんのよ」

京介「そりゃいるだろ。隣の部屋なんだから」

小鳩「なぁなぁ、京介!おやつって何があると?」

京介「なんか親父が張り切ってケーキ買いに行ったらしいぞ。有名な何とかって店らしいけど」

小鳩「ケーキ!樟葉、はよおりよう!」

樟葉「あっ、小鳩ちゃん、走っちゃ危ないよ」

小鳩「クックックッ、高貴なる闇の血族である我が階段で転ぶなどありえっ……!」ツルッ

桐乃「あぶないっ!!」

京介「よっと」ダキッ

小鳩「い、今のは、京介の忠誠心を、た、たた、確かめる為に……、大儀であったぞ」

京介「わかったから、あんまりビックリさせないでくれよ……一人で立てるか?」

小鳩「クックックッ……あ、足が武者震いしておるわ……」ガクガク

京介「それは武者震いじゃなくて普通に震えてんだろ……ほら、手貸してやるからゆっくり下りるんだぞ」

小鳩「う、うむ、安全第一と言うし仕方あるまい……」ギュッ

京介「いや、そんなにしがみつかなくても……なんか心なしか後ろから視線が刺さるし……」

桐乃(うらやましい……うらやましい、うらやましい、うらやましい、むかつく!!)

小鳩「ケーキ、ケーキ!」

佳乃「いろんな種類があるから好きなのを選んでね」

小鳩「わはぁ……♪おいしそうなのがいっぱいじゃ!どれにしようかなぁ♪」

樟葉「わぁ、本当に見た目も綺麗なケーキだねー」

小鳩「あっ」

樟葉「?」

小鳩「クックックッ、我は樟葉より年上であるからな。樟葉には先に選ぶ権利をやろう」

樟葉「いいの?じゃあお言葉に甘えて……ショートケーキにしようかな♪」

小鳩「はうっ!」

樟葉「……あ、私べつに他のでも」

小鳩「クックックッ、問題など無い。我はモンブランも大好きであるからな」

桐乃「じゃあ私はラズベリーケーキ」

京介「俺はこのフルーツタルトにするかな。親父は?」

大介「俺は甘いものはあまり好かん。遠慮無くみんなで食べなさい」

一同「はーい。いっただっきまーっす」

寝落ちしそうなのでまたかきます

樟葉「わぁ、すっごくおいしい」

京介「マジで美味いなこれ」

桐乃「うん、さすがあの店のケーキ」

小鳩「……」

京介「ん?どうしたんだ小鳩。なんか元気ねーな」

小鳩「別にそのような事はない……」チラッ

京介「あー……もしかして、やっぱショートケーキが食べたかったのか?だったら一口貰えば良いだろ?」

小鳩「そ、そのような事は、高貴なる夜の血族である我がする訳には……いかへんもん……」

京介「つまり一度譲った物をやっぱり欲しいって言うのが恥ずかしいってか?」

小鳩「ち、ちゃうもん!」

樟葉「えっと……じゃあ一口交換しよっか」

小鳩「ク、クックックッ……気遣いは無用なのだ……」

樟葉「気遣いとかじゃなくて、私がモンブラン食べてみたいから一口交換してくれないかなーって……ダメ?」

小鳩「それなら……うむ、では一口づつ交換するとしよう♪」

京介(年下なのに気遣いが出来る樟葉ちゃんは偉いな)

桐乃(単純で純粋な小鳩ちゃん可愛いなぁ……)

小鳩(樟葉がモンブランを食べたかったおかげでうちもショートケーキを食べれてラッキーじゃ♪)

樟葉(ちょっと恥ずかしかったけど言ってみてよかった……モンブランどんな味なんだろう♪)

樟葉「それじゃあ……はい、あーん」

小鳩「あーん……んん~♪おいひぃ!」

桐乃「はわわっ……そんなプレイまで……!」

小鳩「ではおかえしのモンブランを……あーん」

樟葉「あむっ…………うん、モンブランもすっごくおいしいね♪」

京介「お前ら本当に仲良いな」

桐乃「ね、ねっ!私のラズベリーケーキとも交換しよっ!」

樟葉「ごめんなさい、私ラズベリーは苦手で……よかったらショートケーキだけでも食べる?」

桐乃「う、ううん、嫌いなら仕方ないよね。じゃあ小鳩ちゃ――」

小鳩「クックックッ……ラズベリーは酸っぱいから嫌なのだ」

桐乃「!!」

小鳩「それよりも我が気になっておるのは……」ジーッ

京介「なんだ?これ食いたいのか?」

小鳩「き、京介がモンブランを食べたいと言うなら一口交換しても構わぬ」

京介「へいへい、モンブラン食べたいから一口交換してくれ」

小鳩「クックックッ、仕方がない。ではまずフルーツタルトから……あーん」

京介「ああ、自分で好きなだけ食べて良いぞ」

小鳩「あーんっ!」

京介「わ、わかったよ。ほら」

小鳩「はむはむ……これはフルーツもさることながら、タルトの生地が凄く甘くて最高に美味ではないか……」

京介「確かにタルト生地うめーよな」

小鳩「ではモンブランを食べるが良い。さあ口を開けよ」

京介「いいよ別に」

小鳩「何事も等価交換が夜の血族……闇の血族である我々の決まりであろう」

京介「んー……じゃあ、あーん」

小鳩「クックックッ、どうだ?モンブランの味は」

京介「確かにうめー…………ん?」

樟葉「あ、あの、私も……一口……」

京介「ええっ!?」

樟葉「ダメ、ですか……?」

京介「いや、全然ダメじゃないけどさ、なんか珍しいよな。樟葉ちゃんがそんな事言うなんて」

樟葉「先輩は分かってないです。女の子は甘いものに目がないんですよ……?」

京介(なにそれ可愛い)

大介(なんだそれは。可愛い)

樟葉「あー……んっ…………。うんっ、甘くてサクサクで美味しいです♪はい、先輩もあーんしてくださいね」

京介「あ、あーん…………おお!シ、ショートケーキも美味いな!(今思えばこれって間接キスだよな……)」

樟葉「えへへ……なんだか変ですよね。普段ならぜったいこんな事恥ずかしくて出来ないのに」

小鳩「クックックッ、きっと美味しい幸せパワーがそんなものを超越しているのだ」

京介「樟葉ちゃんはともかく、小鳩なら普段からしそうだけどな」

小鳩「せーへんもん!……我を愚弄した罰にもう一口フルーツタルトを要求する!あーん」

京介「おまえは鳥の雛か」

小鳩「クックックッ、雛ではない。小鳩なのだ」

樟葉「私ももう一口交換してください」

京介「そりゃ別に良いけど……」

小鳩「あーん……」

樟葉「あーん……」

京介(目の前で女の子に口開けて待たれるのって……なんかエロいな)

桐乃「ぬぐぐ……っ!!」

京介(そして向こうから憎悪に満ちた刺すような視線が……)

充電してきます。またかきます

樟葉「ごちそうさまです」

小鳩「ごちそうさまでした」

佳乃「はい、喜んで貰えて良かったわ。ね、お父さん?」

大介「ああ、そうだな」

桐乃「お父さん無愛想過ぎ。もっと愛想良くすれば良いのに」

大介「俺はこれで普通だ」

京介「悪いな二人とも。親父は職業病じゃないんだけど、あんまり警察官がヘラヘラしてるのもあれだろ?」

樟葉「えっ、桐乃ちゃんのお父さんは警察官なんですか?」

佳乃「そうなのよ。怖い顔してるでしょ?」

大介「母さん、余計なことは言わんで良い」

樟葉「そんなこと無いですよ。確かにちょっと怖そうだけど……でも真面目で優しそうにも見えますから」

小鳩「クックックッ、おやつにこんな美味しいケーキを買ってきてくれる人間が悪い奴な訳ないのだ」

大介「……そ、そうだ、母さん。夕飯の事を言ってやりなさい」

佳乃「えーっ、自分で言えば良いのに」

大介「……」

佳乃「仕方ないわねぇ」

佳乃「二人とも良かったら夕飯食べていかないかしら?」

樟葉「お気持ちは嬉しいですけど……そこまでしてもらうのは悪いですから……」

小鳩「クックックッ……我も半身が家で待っておるからな」

佳乃「それがお父さんったら張り切ってたーっくさんお肉を買って来ちゃってるのよ」

小鳩「おにく……?」

大介「すき焼きは好かんか?」

小鳩「すき焼き!?うちすき焼き大好き!」

樟葉「すき焼き……」

京介「あれ?マジで好きじゃ無いのか?」

樟葉「いえ、そうじゃなくて……お父さんは海外へ単身赴任でめったに帰って来ないから、家族揃ってすき焼きなんて長いこと食べてないなぁ……って」

京介「そうか。樟葉も小鳩も親父さんは海外なのか」

小鳩「我のは今、外国にいるか日本にいるかも知らぬ」

京介「そういやあっちこっち飛び回ってるんだっけ」

大介「それなら尚更食べていきなさい。家族揃っての食事は大切だからな」

京介「家族揃ってって……」

大介「この家にいる間は俺を父親だと思えば良い」

京介(何言ってんだこのオッサン)

樟葉「じゃあ……せっかくですから夕飯いただいて帰りますね、お父さん」

小鳩「すき焼きまで用意してくれるなんて、おとうさんは神の使い……やなくて、地獄の使者に違いないんじゃ!」

京介「!!」ガタッ

京介(ぬぐぐ……俺の「樟葉ちゃんにお兄ちゃんって呼んでもらう計画」を差し置いて……親父め……!)

佳乃「それじゃあ夕飯が出来るまで子供は遊んでなさい」

桐乃「じゃあまた私の部屋で遊んでよっか!」

小鳩「クックックッ、外は嵐ゆえ仕方ないか……」

樟葉「でもくすぐるのは無しだよ?」

桐乃「わかってるわかってる、んじゃ行こー♪」


桐乃部屋

小鳩「で、何をしようと言うのだ」

桐乃「そりゃ女子が揃ってする事って言ったら恋ばなでしょ♪」

小鳩「こいばな?」

樟葉「誰が好きかとか話したりする事だよね。修学旅行とかで」

桐乃「そーそー♪」

小鳩「なんじゃ、そんな事か。うちはあんちゃんが好き!」

樟葉「えっと、多分そういう事じゃ無いと思――」

桐乃「100点満点の答えキター!」

樟葉「えっ……」

桐乃「だよね、だよね!小鳩ちゃんは小鷹先輩大好きだもんね!」

小鳩「クックックッ、当然なのだ」

桐乃「くぅ~っ!ブラコンの妹とかやっぱ最高!超萌える!!」

樟葉「そういうのも有りなんだ……」

桐乃「じゃあ樟葉ちゃんは?」

樟葉「えっと……じゃあ私もお兄ちゃんで」

桐乃「なんか適当に便乗した感が……」(審議中)

樟葉「……?」

桐乃「うーん……それってどんな風に好きなの?」

樟葉「どんな風にって言われても……」

桐乃「例えば小鳩ちゃんは?」

小鳩「うちは将来あんちゃんと愛し合って結婚したいだけじゃ」

桐乃「ごふっ……!ひ、百点満点!……で、樟葉ちゃんは!?」

樟葉「私も……小鳩ちゃんと同じ感じで……」

桐乃「ダメダメ!せっかくの女子会なんだから恥ずかしがらずにぶっちゃけないと!」

樟葉「でもお兄ちゃん最近小鳥遊さんと仲良いから……」

桐乃「そんなの気にしないで!……あっ、でも嫉妬する妹は高得点だけど!」

小鳩「あっ、うちも十花とあんちゃんが引っ付けばええって思っとったんじゃった……もう引っ付いとるみたいじゃけど……」

樟葉「仕方ないよね、私たちは兄妹なんだし……」

桐乃「そんなの気にしない気にしない!もしかしたら何年後かには兄妹で結婚出来るようになってるかもしれないし!」

樟葉「それはさすがに……」

桐乃「それに愛人とか、あと一夫多妻制ハーレム計画とか!!」

小鳩「いっぷたさいせい?」

桐乃「一人の男の人が何人も奥さんを作る所もあるらしいよ!日本は少子化だしあるよ、あるある!」

小鳩「だったらうちも十花もあんちゃんと結婚できる!?いっぷたさいせい最高じゃ!」

樟葉「それは無いと思うけど……でももしそんな制度があってもちょっと嫌かな……」

桐乃「へ?」

樟葉「だって好きな人は独り占めしたいし……お兄ちゃんが私以外の人とも結婚するなんて嫌だもん……」

桐乃「ブハッ!!」

桐乃「ふぅ……樟葉ちゃんは独占欲が強いんだね」

樟葉「そ、そんなこと無いよ!」

小鳩「確かにあんちゃんが十花とせーこーいしてた時はうちも何だか嫌な気分じゃった……」

桐乃「どんな修羅場!?」

小鳩「でもあんちゃんが初めてエッチな事したのはうちじゃし、あの時も後でぎゅーってしてくれたから許してあげたんじゃ♪」

桐乃「そ、その話、後でゆっくりと聞かせてもらいたいんだけど……」

樟葉「いいなぁ……」

桐乃「樟葉ちゃん!?今のは何に対しての『いいなぁ』だったの!?」

樟葉「べ、別に深い意味は……」

小鳩「何を興奮しておるのだ貴様は」

樟葉「そういう桐乃ちゃんはどうなの?」

桐乃「えっ?私?私は特にいないかなぁー……」

小鳩「一人だけ答えぬとは……ずるっこじゃ!」

樟葉「そうだよ、ずるっこはダメだよ!」

桐乃「え、なに?ずるっこって何か可愛い」

小鳩「……もうよい。本心をさらけ出さぬ様な奴とは仲良く出来ぬな」

桐乃「ええ!?」

樟葉「そうだね。残念だけど続きは二人でしよっか」

桐乃「ちょっ、ま、待って!言うから!!ちゃんと答えるから!」

小鳩「クックックッ、まあ貴様の好みなど興味は無いが聞いてやろう」

樟葉「ちょっとわくわくしてきたかも」

桐乃「うぅー……二人ともこっち。誰にも聞かれたく無いから布団の中にもぐって」

小鳩「仕方ないのう……我等に妙な事をしたらただでは済まさぬぞ」

樟葉「大丈夫じゃないかな。そんな感じしないし」

モゾモゾ

桐乃「――」

小鳩「!!」

樟葉「♪」

数十分後……

小鳩「結局みな同じではないか」

樟葉「ねー♪」

桐乃「き、今日話した事は絶ッッ対3人だけの秘密だからね!ね!?」

小鳩「分かっておる。我はどのような拷問にかけられようが口を割る事など有り得ぬ」

桐乃「なんかすっごい心配なんだけど……」

小鳩「しかしそれならば日頃からもっと優しくしてやれば良いものを」

樟葉「あまのじゃくって言うのかな。好きな人にいたずらしたりするのってあるらしいもんね」

ガチャッ

京介「おーい、ちょっと早いけど飯の準備出来たぞー」

桐乃「!! いきなりドア開けんなって言ってんでしょ!!マジ有り得ないんだけど!!」

京介「うわっ!いきなり物を投げるなよ!」

桐乃「うっさい!分かったから早く出てけ!!」

小鳩「なんでそんなに怒るんじゃ?ほんとは好」

桐乃「ぎゃあああああ!!」

京介「なんだ!?と、とにかく飯できてるから!ちゃんと言ったからな!」ダッ


桐乃「小鳩ちゃーん!約束したよね?したよね!?」

小鳩「す、すまぬ、ついうっかり」

桐乃「うっかりは可愛いけど、ここだけはうっかりしちゃダメー!!」

樟葉「よしよし」ナデナデ

桐乃「え……?」

樟葉「桐乃ちゃんって年上だけど、なんか妹みたいで可愛いなぁって♪」

桐乃(ナデナデは嬉しいけど私が妹ポジションに……)

またかくます

樟葉「でも桐乃ちゃんって先輩のどこが好きなの?」

桐乃「えっ……」

小鳩「さすがはDFMと血を分けし兄妹……えぐい事をきくではないか……」

樟葉「えぐ……?あっ、ち、ちがうの!悪い意味じゃ無くて!良いところは色々あるんだろうけど、その中でどこが好きなのかなぁ……って!」

小鳩「なんじゃ、うちは京介ごときの何がええんじゃ?って言うとるんかと思った」

樟葉「なにもそんな大きな声で……」

桐乃「うーん……はっきり言って良いところなんて一つも無いかな」

樟葉「そんな事ないよね……?だって好きだって……」

桐乃「それはちょっと昔の話し。今はとにかくムカつくって言うか……」

桐乃「昔はあんなんじゃなかったんだよね。あいつ」

樟葉「そうなの?」

桐乃「うん。もっとこう……なんて言うか、キラキラしてたって言うかさ……昔の写真見てみる?」

樟葉「うん、見たい見たい」


桐乃「これが小学生の時の私とあいつね」

小鳩「クックックッ、確かに今よりキラキラしている気がするのだ……」

樟葉「心なしか目も大きく見えるね」

桐乃「この頃は私もアニキに憧れてて、どこ行くにもずっと後ろついて歩いてたんだよね」

小鳩「今からは想像もつかぬな……」

桐乃「いくら追い掛けても追い掛けても追いつけなくて……いつか追い付いてやるっ!て私は頑張ってたのに……」

桐乃「なのにさ……目標にしてたあいつはあんな感じになってるし……俺はそういうの卒業したんだ~とか、マジムカつく!!」

樟葉「つまり桐乃ちゃんは昔の先輩に戻ってもらいたいんだね。こんなに大事に先輩の写真をいっぱい持ってるなんて♪」

桐乃「う……こ、これはただのアルバムで……とにかくご飯ご飯!」

小鳩「クックックッ、すき焼きが我を待っておるからのぅ……」

樟葉「でも桐乃ちゃんまでお兄ちゃんが好きだなんてびっくりしたよ」←何気に恋ばなに興味津々

桐乃「えっ、まだその話しする……?」←そういう質問攻めされるのは苦手

小鳩「あうぅ……」←そんな事よりすき焼き食べたい

樟葉「でも二人とも羨ましいなぁ……桐乃ちゃんも小鳩ちゃんも大切にされてて」

桐乃「そ、そうかな?」

樟葉「高坂先輩は自分でよくシスコンだとか言ってるから……シスコンって妹が好きって事なんだよね?」

桐乃「それはまぁそうだけど……でも「妹」って響きが好きなだけで私が好きとは限らないし……」

樟葉「そんな事無いと思うけど……でも私よりは全然良いよ。うちはほら、二人みたいに特別仲が良い兄妹って訳じゃないし……」

樟葉「それに最近は小鳥遊さんとばかり出掛けたりしてて……なんかもう…………」

桐乃(これは大変……!樟葉ちゃんがヤンデレ化しないか心配になってきた……)

小鳩(もうすき焼き食べよるんかな……お肉残っとるじゃろうか……心配になってきよったばい……)

また寝落ちしてた……明日から本気出す……

桐乃「だ、大丈夫!大丈夫!樟葉ちゃんも超可愛いし!!」

樟葉「でもお兄ちゃん……胸が大きい女の人が好きみたいだし……」ペターン

桐乃「それもほら、私たちまだ中学生で成長期まっただなかじゃん!それに六花ちゃんだって大きいって言うほどじゃ」

樟葉「小鳥遊さんは将来有望ですから……お姉さん的にも」

小鳩「クックックッ、確かに十花はおっぱいが大っきい。しかもフカフカでふにふにしてて気持ち良いのだ」

桐乃「あ、あー……でも姉妹揃って胸が育つかなんてわかんないし。エロゲーとかでも良くあるよ!姉は巨乳だけど妹は貧乳とか!」

樟葉「でもどのみち私は大きくなりそうにないんだよね……」ペペターン

桐乃「まああれだよ……もしもの時は私が責任持って樟葉ちゃんを貰ってあげるから!すき焼き食べて元気だそう!」

小鳩「!! それにはうちも賛成じゃ!すき焼きー!」ダダダッ

桐乃「小鳩ちゃん!また走ってたら転ぶよー!って行っちゃったし」

樟葉「私たちも行こっか」

桐乃「うん、そだね……と、その前に!樟葉ちゃん、こっちきて」

樟葉「?」

桐乃「よしよし……大丈夫だよ。お姉ちゃんはずっと樟葉ちゃんを応援してるからね」ナデナデ

樟葉「……」

桐乃(ハアァ……樟葉ちゃんと姉妹プレイ……ふひひ)

樟葉「うん……ありがとう、桐乃ちゃん。ちょっと元気でたかも。さっきは妹みたいとか言っちゃったけど、やっぱり桐乃ちゃんはお姉さんだね」

桐乃「……!」

樟葉「こんなふうに頭撫でられたのって久しぶりだな……やっぱりお姉さんって良いかも……」

桐乃「じ、じゃあ私のこと、お姉ちゃんって呼んでも良いんだよ?お姉ちゃんって!」

樟葉「桐乃お姉ちゃん大好き……」

桐乃「ゴフッ……」

樟葉「えへへ……ちょっと恥ずかしいね。やっぱり桐乃ちゃんって方が呼びやす……桐乃ちゃん!?」

京介「おーい、もう小鳩は下でよだれたらして待ってんぞー……って、なんだこの状況?」

樟葉「先輩!大変なんです、桐乃ちゃんが急にグッタリして……」

桐乃「ふひひ……」ニヤニヤ

京介「うわっ、なんてだらし無い顔してんだこいつ……」

桐乃「ハッ!あぶないあぶない……あやうく樟葉ちゃんに桐乃お姉ちゃん大好きって言われて果てる所だった!」

京介「な、なんだとー!!俺のお兄ちゃん計画を差し置いてお前!」

桐乃「ちょっ……なんであんたが部屋にいんのよ!!」

京介「小鳩が早く飯食いたそうだから呼びに来たんだろうが!」

樟葉「ふ、二人とも落ち着いて」

桐乃「だいたいあんたねー!なんで小鳩ちゃんを呼び捨てにしてんのよ!!ムカつくんだけど!!」

京介「そんなもん俺の勝手だろうが!!」

樟葉「先輩も桐乃ちゃんもケンカは良くないよ!こんな事でケンカするなんて……私、ケンカする人は嫌いだな」

京介「さあ、早く飯にしようぜ。今夜はすき焼きだ」

桐乃「うん、呼びに来てくれてありがとう」

小鳩「にくー……にくー……」

京介「待たせたな」

桐乃「さあ食べよっか」

樟葉「わぁー、お肉がたくさん」

佳乃「まだまだ、並べきれなかったお肉が冷蔵庫にもあるのよ……まったくお父さんったら、何キロ買ってきてるのよ」

小鳩「なぁなぁ、もう食べてええ……?」

桐乃「桐乃お姉ちゃん大好きって言ってくれたら食べて良いよー。なんちゃっ」

小鳩「桐乃お姉ちゃん大好き!いただきまーす♪」

桐乃「……」←親の前なので自重

樟葉「じゃあ私も。桐乃お姉ちゃん大好き、いただきまーす」

桐乃「……ちょっとトイレ行ってくる」スタスタ

京介「ったく、肉を買ってきたのは親父だってのによ」←羨ましい

小鳩「ん~!おいしぃ!こんな美味しいお肉初めてじゃ♪」

樟葉「ほんと、凄くやわらかくて……すぐに口の中でとけて無くなっちゃう」

佳乃「良かったわねー。喜んでもらえて」

大介「ああ、そうだな」

小鳩「お父さん、この肉はなんて名前の肉なんじゃ?」

大介「そ、それはロースだ」

小鳩「ロースかぁ♪今度あんちゃんにお願いして買うてもらうばい♪」

樟葉「お父さん、このお肉もう食べ頃だよ。はい♪」

大介「ああ、ありがとう」

京介(羨ましい)

大介(勝ち組……!圧倒的勝ち組……!!)

小鳩「はふはふっ」

大介「母さん、ビールを頼む」

佳乃「はいはい、ちょっと待ってくださいね」

樟葉「あっ、それなら私が注ぎます」

小鳩「あむあむ……うちもビールいれたい!」

樟葉「じゃあ一緒にしよっか」

小鳩「うん♪」



大介「おっと……」

小鳩「おおー……半分くらいアワアワになってしもた」

樟葉「ごめんなさい。自分で言い出したのに上手く出来なくて……」

京介「気にすることねーよ。見て見ろ親父のあの顔」

佳乃「ほんと。この人のこんな顔見たの久しぶりだわ」

大介「べ、べつに俺は普通だ」

樟葉「小鳩ちゃん、次はソーッと入れようね」

小鳩「ソーッと、ソーッと……」

桐乃「ふぅ……ただいま…………なに!?この両手に花状態!!」

小鳩「今真剣なのだ。大きい声を出すで無い!」

樟葉「確かコップを斜めにすれば良かったような……」

桐乃「私も私も!初めての共同作業する!!」

佳乃「あらあら、桐乃まで珍しい」

京介「うわっ!親父……」

大介(至福……!圧倒的至福……!歓喜……!!娘三人に囲まれ歓喜……!!)

10分後

小鳩「はふはふっ」

京介「すげーな……その体のどこにそんな肉ばっか入ってくんだ……?」

樟葉「はふっ……小鳩ちゃん、お野菜も美味しいよ」

小鳩「はふ、は、やはひはほ、はへふ」

京介「分かった分かった。いや、分からないから食いながらしゃべるな。樟葉ちゃんも早く食べないと小鳩に全部食われちまうぞー」

樟葉「私はマイペースで食べますから大丈夫ですよ」

佳乃「お肉ならまだまだあるからゆっくり食べなさい」

桐乃「はうー、食いしん坊の小鳩ちゃんかあいぃよぉ」

大介「母さん、ビールをもう一本」

佳乃「もう、注いでもらいたいからって飲み過ぎは体に悪いわよ?」

大介「べ、べつにそんなつもりは無い……」

京介「……あれ?って言うかさ、二人はどうやって帰るんだ?」

大介「何を言ってる。俺が車で……」

佳乃「あっ」

京介「あーあ……」

30分後

小鳩「はぁー、もう食べれんばい!ごちそうさまでした」

京介「めちゃくちゃ食ったな……」

佳乃「その皿だけでも700gはあったけど……よく食べたわねぇ」

樟葉「はふはふっ……それくらいすっごく美味しいですから」

京介「樟葉ちゃんも慌てずゆっくり食ってくれよな」

樟葉「はい♪」

さらに30分後

樟葉「お豆腐も美味しい。あっ、先輩、お肉が良い感じですよ」

京介「えっ?いや、俺はもうお腹いっぱいだから」

桐乃「私も……もう入らないかな……」

樟葉「そうですか。じゃあ私が」

さらにさらに30分後

樟葉「はふはふ……」

京介「……」

桐乃「……」

小鳩「……」ウトウト

樟葉「おにく……は、もう誰も食べないんだっけ。じゃあ私が……はふはふ」

京介(樟葉ちゃんもゆっくりだけどめっちゃ食うな……えっ?なに?二人ともサイヤ人?)

桐乃(うとうとしてる小鳩ちゃんを介抱するのはセーフだよね……?)

またかくます

桐乃「お父さん飲み過ぎで寝ちゃったし……小鳩ちゃんも眠たいなら私のベッドで横になる?」

小鳩「ぅ……ん……、よこに……なる……」

桐乃「ふひひ、じゃあ私の部屋に行きましょ……♪」

小鳩「うん……」ウトウト…

桐乃「樟葉ちゃんも早く早く♪」

樟葉「あっ、私は後から行くから先に行っててくれるかな?」

桐乃「わかった、じゃあ小鳩ちゃんは私が責任もって介抱しておくから……じゅるり」

京介「変なことすんなよ」

桐乃「…………さぁ、行きましょ♪」

京介「なんだよ今の間は……」


『「妹」って響きが好きなだけで私が好きとは限らないし……』


樟葉「先輩、ちょっと良いですか……?」

京介「ん?どーした?」

樟葉「質問してもいいですか?」

京介「おう、どんと来い!」

樟葉「えっと……先輩の好みってどんな感じなんですか?」

京介「俺の好み?そーだなぁ、すき焼きも好きだけどやっぱ焼肉かな?」

樟葉「そういう好みじゃなくて、なんて言うか……女の人の好みが知りたいんですけど」

京介「俺の?」

樟葉「はい……」

京介「そりゃまぁ公言してる通り妹が好きだけど」

樟葉「そういう事じゃなくてもっと見た目とか分かりやすい特徴で好みとかありませんか?」

京介「そうか?妹って言うのはかなり分かりやすい特徴的だと思うけど……」

樟葉(桐乃ちゃんの為にも好みを聞きだしたいな……)

京介(なんで急にこんな話し……え?もしかして……)

樟葉「でも一応私もお兄ちゃんがいるから妹だし……私も先輩の好みである「妹」に入るんですか……?」

京介(こ、これ、完全に樟葉ちゃんは俺のこと……)

樟葉「先輩?」

京介(なんてこったあぁぁぁ!!まさか樟葉ちゃん、俺のこと好きだったのか!?)



樟葉「じゃあ質問を変えて……」

京介(い、いかん、確かに樟葉ちゃんは可愛い天使みたいな子だけど、俺には桐乃と言う心に決めた相手が……)

樟葉「先輩の好きな「妹」って言うのはどれくらいの女の子なんですか?」

京介「ど、どれくらいの?身長とかの話しかな?」

樟葉「小学生くらいなのか、中学生くらいなのか、高校の後輩くらいなのか……」

京介「そりゃ中学生だぜ!(桐乃は中学生だしな)」

樟葉「はぁ、良かった……」

京介(ッッ!!し、しまった、樟葉ちゃんも中学生だったか!)

樟葉「後は……髪の長さとか、他にも何かありませんか?」

京介(ここは心を鬼にして、樟葉ちゃんには悪いけど俺を諦めてもらわねば……!クッ、心が痛むぜ……)

京介「そ、そうだな、髪は長くて明るい派手めが好きだ」

樟葉「長くて派手めな髪……」

京介「あと、やっぱ男は胸だな!胸があるにこした事は無いぜ!!」

樟葉「胸…………」

京介(スマン!樟葉ちゃん!!)

樟葉「大丈夫です、私達ってまだ成長期だから……これから大きくなると思います!」

京介「!!」

樟葉「だからその、胸の成長はもう少し待ってあげてください……」

京介(そうか、髪はのばしたり染めたり出来るし、胸も育つかもしれない……樟葉ちゃん、そこまで俺のことを……ッ)

樟葉「ありがとうございます。色々参考になりました。そろそろ桐乃ちゃん達の所に行きますね」

京介「あっ!」

樟葉「?」

京介「あ、あのさ、やっぱ短めで落ち着いた色の髪も好きだぜ」

樟葉「そうなんですか?でも長くて派手めな髪の方が好きなんですよね?」

京介「それはまぁ……そうだな」

樟葉「わかりました。ありがとうございます」タッ

京介(勇太、スマン!お前の妹が不良みたいになったら俺のせいだ……!)

桐乃の部屋

樟葉「おまたせー」

小鳩「だからエロゲーなんかやらへん言うちょるじゃろ!!」

桐乃「そんな事言わずにさぁ、ね?ね?」

小鳩「だいたい、なんで目が覚めたら隣で貴様が寝ていたんじゃ!」

桐乃「それはだって寝顔もマジ天使だったから……ふひひ」

樟葉「二人とも喧嘩しちゃダメだよー」

小鳩「樟葉!」タタタッ

樟葉「わっ……、いきなり飛びついたら危ないよ」

桐乃「良いなぁ、良いなぁ、私にも飛びついてくれれば良いのに」

小鳩「貴様なんかに飛びついたら何をされるか分かったもんじゃなか!」

樟葉「二人とも落ち着いて。そうだ、桐乃ちゃん!高坂先輩の好みの話しなんだけどね!」

桐乃「ゲッ……あ、あいつがどうかしたの?」

小鳩「おぉー……なんだか大人しくなったのだ」

樟葉「先輩の好みを聞いたんだけど、やっぱり桐乃ちゃん以外考えられ……な…………」

小鳩「? どうしたのだ?そうジッと見られては恥ずかしいではないか……」

樟葉(そう言えば小鳩ちゃんも妹で……派手めな髪……)

樟葉(胸は私と変わらないけど……小鳩ちゃんのお母さんってどんな感じだったんだろう……)

桐乃「樟葉ちゃん?」

樟葉(確か外人さんって言ってたし、やっぱり日本人離れしたスタイルだったのかな……)

小鳩「くーずーはー?」

樟葉(その辺り聞きたいけど、もう亡くなってるって言ってたからそんな事きけないし……)

桐乃「どうしたの?考えこんじゃって……」

樟葉「ううん、なんでもない……かな」

桐乃「あっ!じゃあさ、一緒にゲームしない?」

小鳩「こーらー!樟葉に変なゲームさせんなー!」

樟葉「私よく知らないんだけど、エロゲーってどんなゲームなの?」

桐乃「興味ある?興味ある感じ!?あのね、あのね、兄妹が愛し合って最終的にエロい事するゲームなんだけど」

桐乃「その過程が楽しくて、ほら!これなんて12人の妹がいて誰とフラグを立てるかって話しでね!12パターン+1人の計13回楽しめるの!」

樟葉「すごい大家族なんだね……」

桐乃「13人兄妹で男の子は1人……生き別れになっていた12人の妹達はみんなブラコンで共同生活をはじめるの!」

小鳩「うちは妹が一人で良かったばい……」

樟葉「あれ?でもここに18歳未満はプレイ禁止って……」

桐乃「大丈夫、大丈夫!私達ってもう中学生だし!0歳か18歳かって聞かれたら18歳だから!」

樟葉「えーっと……それはちょっと……」

小鳩「なるほど……」

樟葉「小鳩ちゃん!?しっかりして!」

桐乃「とにかくお父さんはあんな感じだし、今日は泊まって行くよね!夜は長いしエロゲー祭だぁー!」

小鳩「だ、だれがこんな危険な所に泊まるかあほー!」

桐乃「でもでも、外は嵐だし歩いて帰れないよ?」

小鳩「うぐぅ……」

京介「おーい、迎えが来てるぞー」ガチャッ

桐乃「ハァ!?台風なのにどうやって!?ってか勝手に開けんな!!」

小鳩「クンクン……あっ!あんちゃんの匂いじゃ!あんちゃーん!!」タタタッ

京介「犬かよ!!」

桐乃「いったいどうやって……」

京介「どうやっても何もなぁ……カーテン開けてみろよ」

桐乃「カーテン?」シャッ

京介「もう台風は通りすぎたんだと。そりゃそうだわな。朝が直撃だったんだから」

桐乃「うぅー……台風仕事しろー!!」

樟葉「それじゃあ私もそろそろ」

桐乃「樟葉ちゃんまで!?台風カムバーック!!」

京介「小鳩は走ってったけどよ、樟葉ちゃんも急いで行ってやった方がいいぞ」

樟葉「私も?」

玄関

小鳩「あんちゃーん!あんちゃん、あんちゃん!」

小鷹「わかったから、人様の玄関先であんま引っ付くなって」

小鳩「じゃあ玄関先をでたら引っ付いてもええん?」

小鷹「勝手にしろ。それより樟葉はまだか?」

樟葉「こんばんわ。羽瀬川先輩……って、お兄ちゃん!?どうしたの!?」

勇太「ははは……」ボトボト

小鷹「あー、迎えに来る途中で叫び回ってる勇太を見つけたから連れてきたんだ」

勇太「お前なぁ……遊びに行くならそうと言ってから出かけろよ」

樟葉「だってお兄ちゃん寝てたし……でも夢葉には言ったよ?」

勇太「夢葉に聞いたら」

夢葉『きゅうによびだされたからでかけるって』

勇太「って言うし、携帯に電話かけたら携帯も財布も部屋に置いたままになってるし」

樟葉「あっ……それは急だったから慌てて……」

勇太「台風で嵐の時に携帯も財布も持たず、誰かに呼び出されたなんて聞かされたらビックリするだろ」

樟葉「それで心配して探してくれてたの……?」

勇太「台風の日に一人で外出て遊んでた様に見えるか?」

樟葉「ううん……ありがとう……」

勇太「もう良いよ、無事だったんだし。それより昼前から夢葉を六花に預けたままなんだ早く帰るぞ」

樟葉「たいへん……じゃあ桐乃ちゃん、おじゃましました!」

小鳩「クックックッ……皆の者にもよろしく伝えておいて欲しいのだ」

桐乃「ああ、天使が二人とも……!!」

小鳩「あんちゃん、あんちゃん!帰りにアイス食べたい!」

小鷹「危ないからもっとこっちこい」

小鳩「クックックッ、夜道は車がいっぱいで危険なのだ。我が肉体と半身の肉体を繋ぎ合わせ、より強固な」

小鷹「良いからさっさと手つなげ」


樟葉「お兄ちゃん、びしょびしょ……」

勇太「帰ったら風呂入らないとな」

樟葉「わっ、手も冷たくなってる……私の手あったかいから暖めてあげるね」ギュッ

勇太「い、いいよ!この歳で兄妹が手つなぐとかありえないだろ!」


小鳩「あんちゃん、アイスー!」

小鷹「わかったから手引っ張るなよ」


樟葉「普通にいるけど」

勇太「いや、あれは普通じゃないだろ」

樟葉「とにかく、私のせいでこうなったんだから……これくらいする」

勇太「もう勝手にしてくれ」

樟葉「うん♪」


桐乃「あーあ……行っちゃった……マイスイートエンジェル達……」

京介「いつまで玄関先で突っ立ってんだよ。蚊に刺されんぞ」

桐乃「……ねぇ」

京介「んー?」

桐乃「あのさ、今日はありがとね……」

京介「な、なんだよいきなり」

桐乃「あんた、私を心配して小鳩ちゃんと樟葉ちゃん連れてきてくれたんでしょ」

京介「まあ車を運転したのは親父だけどな」

桐乃「だから!だから……その、お礼言っとく。ありがと……元気出たし」

京介「そりゃ良かったよ。さぁ家ん中に入れよ」

桐乃「じゃあさ、次はちゃんと海に連れて行ってよね!もちろん小鳩ちゃんと樟葉ちゃんも一緒に!」

京介「ええ!?」

桐乃「当然じゃん!海にはまだ行ってないんだから!」

京介「マジか……」

桐乃「そんじゃ、期待してるからね。あにきっ♪」タッ

京介「やれやれ……中学生は最高だぜ!」

とりあえずココまでで

次のカプは>>865

まぁ皆夜空が好きみたいだから聞かなくても分かるけどな!!

肉×桐乃×理科

?「諸君、私は妹が好きだ。」

諸君、私は妹が好きだ
諸君、私は妹が好きだ
諸君、私は妹が大好きだ

クーデレ妹が好きだ
ヤンデレ妹が好きだ
ボクっ娘妹が好きだ
ツンデレ妹が好きだ
デレデレ妹が好きだ

膝の上で
プールで
お風呂で
ベッドの中で
一緒のベンチで

この地上に存在するありとあらゆる妹が大好きだ

満面の笑みを浮かべた妹が好きだ
こちら目掛けて抱き付いてきた時など心がおどる

テスト勉強を手伝ってあげた妹が好きだ
満点を取ってきて「ありがとう」って言ってくれた時など胸がすくような気持ちだった

ピアノの練習を頑張った妹が好きだ
発表会で万雷の拍手で賞賛された時など感動すらおぼえる

「一緒に寝て」と首を傾げて言い寄られた時などもうたまらない
体温の高い妹を抱いて冬の寒さを和らげるのは最高だ

ませたガキ共が妹に言い寄ってくるのを
鬼の形相で蹴散らした時など絶頂すら覚える

かけっこでは絶対の自信を持っている妹が好きだ
それなのに躓き、転けて泣いてしまうのはとてもとても悲しいものだ

私の誇りたる妹が好きだ
将来はどこぞの野郎の嫁になるというのは屈辱の極みだ

諸君 私は妹を 星の様な妹を望んでいる
諸君 私に付き従う妹好きの諸君 君たちは一体何を望んでいる?
更なる妹を望むか 
糞の様な妹を望むか?
夜空に輝く大粒のダイヤモンドのような妹を望むか?


妹!! 妹!! 妹!!


よろしい ならば妹だ

だが、周囲の監視の目の中で兄×妹の禁忌に耐え続けて来た我々には
ただの妹ではもはや足りない!!
大妹を!! 一心不乱の大妹を!!

我々はわずかに小数
ノーマルどもに比べれば物の数ではない
だが諸君は一騎当千のしすたーらう゛ぁーだと私は信じている
ならば我らは諸君と私で総兵力100万と1人の兄×妹集団となる
我らを忘却の彼方へと追いやり、絶対に我々を認めようとしない両親を叩きのめそう
髪の毛をつかんで引きずり下ろし 眼(まなこ)をあけて思い出させよう

連中に兄から妹への愛の深さを思い出させてやる
連中に妹から兄への愛の深さを思い出させてやる
妹には奴らの哲学では思いもよらない法則がある事を思い出させてやる
1000人のしすたーらう゛ぁーの集団で 世界を兄妹愛で埋め尽くしてやる

目標 居間

お兄ちゃん大好き作戦 状況を開始せよ

ブラコンばかりで食傷気味だったので樟葉を所望したところ
樟葉までブラコンになっていた
ブラコンじゃないから好きなキャラだったのに
あばばばばばば

友達にネトゲにさそわれる→借りてた本の返却日が近づく→徹夜で読む→翌日お父さんが家にくる

この超ハードスケジュールでした。明日から元に戻るます

桐乃「じゃーん♪」

星奈「ふ……ええぇぇ!?ど、どど、どうしたのコレ!?」

3ショット写真(笑顔)『樟葉 桐乃 小鳩』

桐乃「実はうちのアレがあれして……かくかくしかじかで……」

星奈「う……うらやましい!うちにも小鳩ちゃんや樟葉ちゃんをお迎えしたいー!」

桐乃「そんな、御人形じゃないんですから……」

星奈「SDならもう家にあるわよ。私が欲しいのは生の小鳩ちゃんなの」

桐乃「SD……?」

星奈「スーパードルフィー羽瀬川小鳩ちゃん1/1スケールだけど?」

桐乃「星奈さんって時々さも当然みたいに凄いこと言いますよね……」

星奈「ハアァ……なんで私には小鳩ちゃんみたいな妹がいないのよぉ……それ以外は全て兼ね備えているってのに……」

桐乃「こればっかりは仕方ないですよ。私だって本当は可愛い妹が欲しいんだけどなぁ……」

理科「これはこれは、星奈先輩とちっさい星奈先輩じゃないですか。お揃いでお出かけですか?」

先輩「ちっさい私?……なにそれ?」

理科「はたから見てるとお二人は姉妹にしか見えませんよ?」

星奈「私たちが姉妹?」

理科「はい。髪の色から性格とかなにもかもがそっくりですよ?」

桐乃「確かに趣味は合いますけどなにもかもって事は……」チラッ

星奈「ん?」ボイン

理科「あっ……、だ、大丈夫ですよ!桐乃さんも小さい訳じゃ無いですし!まだまだ成長はこれからです!」

桐乃「虚しくなるんでやめてください」

星奈「でもまぁこーんな可愛い妹なら私は大歓迎だけどね」

桐乃「あ、ありがとうございます」

理科「タチ……ネコ……、いやいや、案外星奈先輩がネコ……」

星奈「なーにぶつくさ言ってんのよ」

理科「いえ、なんでもありませんよ。それより!!」

星奈「わっ……いきなり大声出すんじゃないわよ」

理科「同じ趣味を共有する理科も星奈先輩シスターズに入れてくださいよ!」

星奈「別にあんたは同じ趣味を共有してないでしょうが」

理科「何を言ってるんですか!理科だって超一流のエロゲーマーですよ!」

星奈「ジャンルが違うわよ。ジャンルが」

理科「あっ!なんなら理科の作った薬品で一時的にですが髪を金髪にすることも可能ですよ?」

桐乃「別にそこまでしなくても……星奈さん、エロゲーしてるらしいですし仲間に」

星奈「じゃあ聞くけど、桐乃ちゃんにとってのエロゲーって何?」

桐乃「私にとってのエロゲーですか?それはやっぱり……可愛い妹が出てくるやつですね」

星奈「私は可愛い女の子が出てくるギャルゲーと、最近は妹物のエロゲーもするわね。……で、あんたは?」

理科「主に男同士が絡み合い、やおい穴に猛り狂った己自身をぶち込むエロゲーですね。あっ、ロボ物も大好きですよ!潤滑油が――」

星奈「……ね?」

桐乃「はい……」

理科「何を言うんですか!エロゲーに国境はありませんよ!!」

星奈「国境どころか惑星レベルで別物でしょうが!!あんたのむさ苦しいホモゲーと私達の可愛らしいエロゲーを一緒にするんじゃないわよ!」

桐乃「そうです!エロゲーとホモゲーは別物ですよ!」

理科「何を言ってるんですか!ホモゲーだってエロい事しまくりですよ!!エロい事するホモゲー、略してエロゲーです!!」

京介「おい……なに道端で訳わかんねー事叫んでんだよ。聞いてるこっちが恥ずかしいわ」

桐乃「げっ……」

星奈「何あんた?ナンパでもしてるつもり?死ねば?」

桐乃「……」

理科「何を言うんですか!エロゲーに国境はありませんよ!!」

星奈「国境どころか惑星レベルで別物でしょうが!!あんたのむさ苦しいホモゲーと私達の可愛らしいエロゲーを一緒にするんじゃないわよ!」

桐乃「そうです!エロゲーとホモゲーは別物ですよ!」

理科「何を言ってるんですか!ホモゲーだってエロい事しまくりですよ!!エロい事するホモゲー、略してエロゲーです!!」

京介「おい……なに道端で訳わかんねー事叫んでんだよ。聞いてるこっちが恥ずかしいわ」

桐乃「げっ……」

星奈「何あんた?ナンパでもしてるつもり?死ねば?」

桐乃「……」

京介「ひっでぇ!ってか、前に会った事ありますよね!隣人部の集まりで!!」

星奈「確かに私は隣人部だけど、あんたみたいな人間は知らないわよ」

京介「ほ、ほら、小鷹や麻奈実とかと一緒にいた……」

星奈「小鷹ってのは小鳩ちゃんと兄妹の人でしょ。麻奈実って子は幼なじみだっけ」

京介「麻奈実は俺の幼なじみだ!!」

星奈「いい加減にしないと人を呼ぶわよ?この私が一声かければいくらでも集まって来るんだから。だいたいナンパじゃないならあんたいったい何なのよ?」

京介「もしかしてマジで忘れられてんのか……?」

星奈「道端に落ちてる石ころの事なんて覚えてる訳ないじゃない」

京介「俺はそこにいる桐乃の兄貴だよ!!」

桐乃「あははははっ、あんたの妹がこんなに可愛い訳がないに決まってるじゃない。つくならもうちょっとマシな嘘つきなさいよ」

京介「ひっでぇ……桐乃ぉ……」

桐乃「あー……あの、星奈さん。一応アレうちの家族なんです」

京介「なんか言い方ひどくね!?」

赤城「あのよ、御取り込み中の所悪いんだけど先に帰ってて良いか?うちも可愛い妹が待ってんだよな」

桐乃(シスコン!?)ピクッ

星奈(冗談はさておき、こっちのは本当に初対面よね……?)

理科「そっ、せっ、しょあああああ!!」

星奈「あーもう!いちいちうっさいわねぇ!!今度は何!?」

理科「そ、その手に持ってるのはまさか、新作のホモゲ部ではありませんか?」

赤城「ああ。妹に頼まれててな」

星奈「妹って……そんな歳でホモゲーなんてやってたらコレ(理科)みたいになるわよ……?」

桐乃「って言うか、男なのにホモゲーを買いにいったんですか……?」

赤城「いやー、最初は俺も抵抗あったんだけどさ。あの列に並ぶと何故か周りの女子からキラキラした目で見られるんだよな」

桐乃「腐った目の間違いじゃないですよね……」

赤城「まあそんな訳で今か今かと俺の帰りを妹が待ってるからよ」

星奈「あ、そう。それじゃお大事に……」

桐乃「あまりこじらせる前に治した方がいいですよ。手遅れかもしんないけど」

京介「お前が言うなよ」

星奈「ちょっと、私の桐乃ちゃんにお前呼ばわりとかしないでくれる?まったく、何様のつもりよ」

京介「兄貴のつもりだよ!」

瀬菜「お兄ちゃーん!」

赤城「おー、瀬菜。お出迎えか?」

瀬菜「もう待ち切れなくて……あっ、先輩こんにちわ」

京介「相変わらず腐ってそうだな」

瀬菜「何を言っているんですか。ホモゲーを愛する女子は腐っているのではなく、むしろ乙女なんですよ」

赤城「そうだぞ。俺の可愛い瀬菜が腐ってる訳無いだろ」

瀬菜「お兄ちゃん、気持ち悪い」

赤城「瀬菜~!」

星奈「ああもう!せなせなうっさい!!」

星奈「せっかくの桐乃ちゃんとの楽しい放課後が最悪の放課後になっちゃったじゃない!」

瀬菜「ええーっと……なんだか怒っているみたいだし先に帰ってるね。お兄ちゃん、ゲーム」

赤城「ああ、俺も帰るよ」

理科「男だらけの情熱大陸……」ボソッ

瀬菜「!!」ビクッ

理科「……」

瀬菜「……」

理科「HMG48」

瀬菜「ホモゲーフォーティーエイト!」

理科「48人の男子全てを攻略しましたか?」

瀬菜「当然!48人+シークレット1人までコンプリート済みです!」

理科「ちなみに理科はロボ物も大好きです」

瀬菜「私はスプーンとフォークのカプでもイケます」

理科「…………」

瀬菜「…………」

ガシッ!

理科「なかなかやりますね」

瀬菜「そちらこそ。相当の猛者ですね」

京介(変な友情が生まれてしまった)

また書きます。今回は短く終わる予定です

>桐乃「あははははっ、あんたの妹がこんなに可愛い訳がないに決まってるじゃない。つくならもうちょっとマシな嘘つきなさいよ」

桐乃さん、とうとう自分で言ってしまったか

>>912
おいやめろおいぃぃ!!

理科「やはり棒が――」

瀬菜「私は逆に穴に――」

星奈「なんなのあいつら」

桐乃「アハハ……」

星奈「そうだ!それより、どうやって小鳩ちゃんと樟葉ちゃんを家に招き入れたの?」

桐乃「それは……一応、あいつが連れてきてくれた感じで……」ボソッ

京介「?」

星奈「ふーん……あんなのでも役に立つことがあるのね」

京介(なんか酷いこと言われてる気がする)

星奈「じゃあ写真は?小鳩ちゃんがこんなに笑顔で写真撮影に応じてくれるなんて信じられないし!」

桐乃「それはアレですよ!将を射んと欲すれば先ず馬を射よ!ってやつです!」

星奈「えっ……う、うん?」

桐乃「ぶっちゃけ小鳩ちゃんも樟葉ちゃんも将なんですけど、この場合は攻略難易度的に小鳩ちゃんを将とします」

星奈「うんうん」

桐乃「直接小鳩ちゃんに写真の話を持ち掛けても断られるので、まず樟葉ちゃんに声をかけたんです」


桐乃『樟葉ちゃん、せっかく楽しいすき焼きパーティーだし記念撮影しようよー♪』

樟葉『そうですね、せっかくだし撮りましょうか。小鳩ちゃんも一緒に撮ろうよ♪』

小鳩『ま、まあ樟葉がそう言うんじゃったら……』

桐乃『お母さん!撮って撮って!』

佳乃『はいはい。じゃあ笑ってー』


桐乃「って感じで外堀から埋めていったら撮ってくれましたよ!」

星奈「なるほど……しかも小鳩ちゃんもまんざらでも無い感じだし……」

桐乃「本当は写真とか嫌いじゃ無いけど後押しが無いと言い出せない、すっごい恥ずかしがりやなんですよ。ふひひ」

星奈「勉強になったわ。ありがとう桐乃ちゃん」

理科「ところでお二人はホモなんですか?あっ、すみません、間違いました。どちらが攻めでどちらが受けなんですか?」

瀬菜「私的にはお兄ちゃんのへたれ攻め……いやいや、案外鬼畜攻めだったり……」

京介「訳のわかんねー妄想はやめろ!!」

赤城「そうだぞ。断じてホモなどでは無い」

瀬菜「えーっ、絶対二人は出来てますよねー?」

理科「今日も仲良くお二人で逢い引きだったんじゃ無いんですか?」

京介「たまたま秋葉で会っただけだよ!!」

赤城「俺は妹一筋だからな!」

京介「お、俺だって妹一筋だ!!」

瀬菜「ちょっ……そんな事大声で言わないでよ!お兄ちゃんのバカ!」

桐乃「あのさ……マジでキモいんだけど……」

京介(酷い温度さだなおい……)

桐乃「だいたいなんであんたまで秋葉に行ってたのよ」

京介「おう、それ聞いちゃうか!聞いちゃったんな?」

桐乃「キモいからやっぱいい」

京介「そういわずに聞いてくれよ!ぜってー損はしないから!な?」

桐乃「はぁ……わかったからさっさとしてよ」

京介「おう!んじゃ……じゃーん!」ゴソッ

桐乃「!!」

京介「今日、秋葉の某店にのみ入荷されたメルルの限定フィギュアだ!どーだまいったか!!」

桐乃「そんな……私とした事がそんな重大なニュースを見過ごしてたなんて……」

京介「しゃーねーよ。ゲリラ的なアレで何の情報も無しに30体だけ用意してたらしいからな」

桐乃「な、なんであんたはそんなレアな情報を知ってたのよ!!」

京介「前に加奈子のSPでスタジオ行った時にたまたま聞いたんだよ。ほら、あいつメルルやってんだろ?」

桐乃「くっ……!で、そんなの見せてどーするつもりよ!まさか私にエロい事させようってんじゃないでしょうね!?」

京介「そんな事言うかよ!(興味はあるけど)……ほら、やるよ」

桐乃「タダで……?」

京介「そーだよ。極秘情報とは言え、どっから聞いたのかそれなりに人もいて3時間ならんだんだからな。大事にしろよ」

桐乃「そんな事言われなくても分かってるし……わ、私がメルルを大切にしない訳ないじゃん!」

理科「そういえば、ドキッ!男だけの陸上水泳大会!絡み絡まれ汗だくアスリートはプレイしましたか?」

瀬菜「はい!……でもあれって中途半端に終わっちゃいましたよね」

理科「3作目の制作中に会社が吸収合併されゲーム制作は中止、お蔵入りでしたからね。あの良さが分からないとは嘆かわしい限りです」

瀬菜「男子100×4、400メートルゥホッリレーは最高に燃えましたよ!まさかバトンがわりにあれを握るとは……」

理科「選手4人+バトン1人の5人でリレーすると言うまったく新しく素晴らしいアイディアでしたからね」

瀬菜「3では肉棒高跳びや睾丸投げがあると聞いていただけに残念です」

理科「でしたらやってみますか?」

瀬菜「はい?」

理科「実は理科、そのゲーム会社には貸しがありまして……途中までですけど3のゲームデータを頂いたんですよ」

瀬菜「マジですか!?」

理科「なので良かったら今から理科室に来ますか?肉棒高跳び、睾丸投げ、3男子飛び、ヤリ投げまでプレイできますよ?」

瀬菜「や、やります!やりたいです!」

理科「では理科室に行きましょうか♪」

桐乃「メルルー♪メルルー♪っと、日焼けでもしたら大変じゃん!!星奈さん、お先に失礼します!」

星奈「えっ!?」

理科「理科も用事ができたので失礼しますね」

星奈「ちょっ……あんたまで」

瀬菜「そうだ。お兄ちゃん、ゲームありがとうね。帰ったらすぐにするから!」タッ

桐乃「ふーんふーん♪…………あ、あのさ、ありがとね。あんたにしたら中々のサプライズだったし、まぁだからありがと」タッ

京介「はいよ」


京介「……」

赤城「……」

星奈「あーあ、行っちゃったし……って言うか、あんた達悲惨ね。せっかく気を引こうと貢ぎ物持ってきたのに放置されて。超哀れ」

赤城「何言ってやがんだ!瀬菜にありがとうって言われる為になら俺は何万回でもホモゲーを買いにならぶからな!」

桐乃「俺だって桐乃の為なら何時間並ぼうが苦にならねー!」

赤城「さすが俺の親友!さぁこのまま飲みに行こうぜ!」

>桐乃「俺だって桐乃の為なら何時間並ぼうが苦にならねー!」

!?(゜ω゜ノ)ノ

>>1、桐乃好きなん?

桐乃「メルルー♪メルルー♪っと、日焼けでもしたら大変じゃん!!星奈さん、お先に失礼します!」

星奈「えっ!?」

理科「理科も用事ができたので失礼しますね」

星奈「ちょっ……あんたまで」

瀬菜「そうだ。お兄ちゃん、ゲームありがとうね。帰ったらすぐにするから!」タッ

桐乃「ふーんふーん♪…………あ、あのさ、ありがとね。あんたにしたら中々のサプライズだったし、まぁだからありがと」タッ

京介「はいよ」


京介「……」

赤城「……」

星奈「あーあ、行っちゃったし……って言うか、あんた達悲惨ね。せっかく気を引こうと貢ぎ物持ってきたのに放置されて。超哀れ」

赤城「何言ってやがんだ!瀬菜にありがとうって言われる為になら俺は何万回でもホモゲーを買いにならぶからな!」

桐乃「俺だって桐乃の為なら何時間並ぼうが苦にならねー!」

赤城「さすが俺の親友!さぁこのまま飲みに行こうぜ!」タッ

京介「おうよ!妹談義に花をさかそうぜ!!」タッ

星奈「ちょっ……あんた達まで……いや、あんた達は行って良いのか」

星奈「あーあ、一人になっちゃったし……」

小鷹「あれ?確か隣人部の……」

星奈「あんたは確か……馬!」

小鷹「馬じゃなくて鷹だけど」


星奈(将を射んと欲すれば先ず馬を射よ……小鷹ちゃんが将だから、こいつは馬ね……だったらまずは馬から……)

小鷹「あ、あのー……」

星奈「喜びなさい。この私が相手をしてあげるわ」

小鷹「いや、もう帰って夕飯の支度するから」

星奈「それは家に誘ってる訳?いいわ、仕方ないから付き合ってあげる」

小鷹「いや、別に――」

星奈「そのかわり私が小鳩ちゃんと2ショット写真撮れるように上手くやりなさいよ!」

小鷹(ダメだ。これは人の話をまったく聞かないタイプだな……)

星奈「さあ行くわよ!待っててね小鳩ちゃーん♪」

おわりです。

誤字が多いのはいつも通りだけど半分寝ながら書いてたからいつもより酷いな!
今は大雨で目が覚めたけど時既にお寿司

>>924の4分後くらいにまったく同じのを>>927にも投稿してた……完全に4分くらい意識が無くなってたか

とにかくここまで見てくれた方々ありがとうございました

>>926
すべてのキャラを愛する特殊能力を持っているので勿論好きですよ

せっかく>>887さんもこう言ってる事ですし、1レスくらいの短編短編で

勇太「洗い物手伝おうか?」

樟葉「いいよ。お兄ちゃんすぐ食器割るし。後片付けの方が大変なんだから」

勇太「あれはたまたま……」

樟葉「洗い物はしておくからお掃除でもしててよ」

勇太「それじゃあ洗濯物でもたたむか」

樟葉「あっ!私の洗濯物さわらないでよ!」

勇太「そんな事言っても一緒に取り込まれてるんだから無理に決まってるだろ」

樟葉「じゃあもう良いよ。何もしないで」

勇太「仕方ない……じゃあ寝るか」ガチャッ

樟葉「はぁ……どうせならお姉ちゃんが欲しかったな……」

小鳩「うわぁーん!!」ダダダッ

小鷹「どうした小鳩?」

小鳩「お、お風呂のお湯が水になっておるではないか!!」

小鷹「え?故障かな……?」

小鳩「まったく、貴様はそれでも我が半身か!!」

小鷹「明日にでも電話して見てもらわないとな」

小鳩「まったく……湯もろくにためれぬとは、貴様は半身失格なのだ」

小鷹「とりあえず今日はお風呂我慢しろ。明日もなおらなかったら銭湯でも行くか」

小鳩「我は銭湯より家の風呂を望んでおる。今すぐ治さぬか!」

小鷹「むちゃ言うなよ。もう10時まわってるだろ」

小鳩「本当に使えぬ奴……へっくしゅっ!くっ……風邪をひいたら貴様のせいであるからな!!」

小鷹「やれやれ……反抗期かな……?」

桐乃「……」

京介「……」ガチャッ

桐乃「…………」

京介「…………」

桐乃「……」

京介「あー喉かわいた」

桐乃「…………」

京介「……あれ?なぁ、ここにあったコーラしらねぇ?」

桐乃「…………」

京介「おい、桐乃ー」

桐乃「……チッ」スタッ

京介「……」

桐乃「…………」バタンッ!

京介「…………」

京介「お茶飲むか」


ブラコンなんていなかった

小鳩「クックックッ、我が名はレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌……吸血鬼の真祖なり……!」

小鷹「分かったからさっさと行くぞ。早くしないと置いてくからなー」

小鳩「クックックッ……我は急がぬ」

アーカード「ほぅ……そのナリで吸血鬼の真祖を名乗るか……名をもう一度聞かせてみろ」

小鳩「な、なんじゃあんた……!」

アーカード「あんた?なんだそれは?おい、婦警!」

セラス「はいはい、なんですかマスター……って!何女の子に声かけてるんですか!警察に捕まりますよ!!あっ、私婦警だから捕まえますよ!」

アーカード「こいつは吸血鬼の真祖らしい。実に興味深いではないか」

セラス「えっ!こんなに小さい子が吸血鬼の真祖……ってマスターと同じレベルなんですか?」

アーカード「婦警、貴様どれだけ吸血鬼をしている。コレが吸血鬼であるかどうかも分からんのか」

セラス「うーん……スンスン、クンクン……」

小鳩「な、なんじゃあんたら……」

アーカード「興味深いのは吸血鬼の真祖を名乗る人間……何故吸血鬼を名乗る。さぁ答えろ、早く。ハリー!ハリー!!」

セラス「マスター、怖がってるじゃないですか。顔が近すぎますよ」

小鳩「わ、我はレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌……偉大なる闇の、血族にして、吸血鬼の真祖なり……あ、あんちゃーん!もどってきてー……」

セラス「きっとアレですよ。テレビとかで吸血鬼を見て憧れてるんじゃないですか?」

アーカード「ほう……貴様、吸血鬼になりたいのか」

小鳩「ク、クックックッ……我は既に吸血鬼の……」

アーカード「ならば問おう。貴様、処女か?」

セラス「ピピーッ!せ、セクハラですよ!セクハラ!!」

小鳩「クックックッ、我が名はレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌……」

レナ「はうぅ~!小鳩ちゃんかぁいぃよぉ♪お持ち帰りしても良いかな?かな?」

小鳩「いかんに決まっちょるじゃろうが!」

小鷹「騒がしいな。部室前の廊下まで丸聞こえだぞ」

レナ「あっ、小鷹くん。おつかれさまー」

小鳩「あんちゃ~ん!」

レナ「はうぅー、お兄ちゃんに甘える小鳩もかぁいぃよぉ♪お持ち帰りぃ♪」

小鷹「はいはい、ストップ」

レナ「えーっ、小鷹くんは他の女の子と一緒に遊んでるんだから良いでしょ。一人で何人もお持ち帰りはずるいよぉ!」

小鳩「他の女の子……?」

小鷹「なっ……レナ、なに言ってんだよ!」

レナ「レナは本当の事を言ってるだけだよ?台風の日、小鷹くんの家に来てたよね?黒髪ロングの女の人」

桐乃「台風の日って樟葉ちゃんと一緒にうちへ来てた日だよね♪」

レナ「小鳩ちゃんがいなくなった後、来てたよね?二人で何をしてたのかな?かな?」

小鷹「あれは料理を――」

レナ「嘘だ!!レナ知ってるよ?二人で何してたのか……」

京介「って言うかよ、レナ……お前、台風が来てた日に小鷹の家ずっと覗いてたのか?そっちの方がヒクぞ」


翌日、京介くんは鬼隠しにあいました

樟葉「カエルって意外に美味しそうかも……」

勇太「!?」

やっぱり意識がとびとびなので寝ます。きっと目が覚めたらわけわからん事書いたと頭抱えるんだろうな

おやすみ

森様は森ガールになるべく商店街へ
しかし森夏を待ち受けていたのは黒猫の巧妙な罠だった

という文をコピーして安価を狙っていたが
消すのも勿体無いので貼る
気が向いたら書いてやって下さい

あと50程あるので>>945をば


森夏「こ、小鷹先輩!」

小鷹「んー?」

森夏「あの、小鷹先輩の好みってどんな感じなんですか……?」

小鷹「俺も小鳩も肉全般が好きだけど?」

森夏「そうじゃなくて女性の好みの話ですよ!(ベタな小鷹先輩もお茶目で可愛い……)」

小鷹「急にそんな事言われてもなぁ……」

森夏「…………」

小鷹「背は高くてスタイルが良くて……髪の長い人かな」

森夏「それは胸が大きいとかも関係ありますか!?」

小鷹「え?あ……まぁ大きいかな……かなり」

森夏(背は小さくないし胸だってそれなりに自信ある……髪だって長い!)

小鷹「まぁそれ以上に内面かな。しっかりしてて、面倒見が良くて」

森夏(クラス委員してるからしっかりしてて面倒見にも自信はある……!)

小鷹「あと運動神経も良いとか」

森夏「私、チア部もやってました!」

小鷹「?」

森夏(いける!小鷹先輩の理想にかなり近い位置にいる気がする……!)

小鷹「でもちょっと変わってるって言うか……なんかミステリアスな感じって言うのかな」

森夏(変わってる?ミステリアスな感じ?それって厨二病……じゃなくて、そうよ!森ガールだわ!!)

小鷹「あっ、あとはやっぱ――」

森夏「すみません!ちょっとこれから用事が出来たので失礼します!!」ダッ

小鷹「あ……なんだったんだ?」

森夏「森ガール……よく考えたら森ガールってどんな感じなのかしら……」

森夏「森にいそうな感じ?確かヒラヒラしてたりレースがついてたり、変な帽子かぶったりしてて変わった雰囲気をまとってる感じよね……」

森夏「実際にそういうの見たこと無いから困っ……」

初春「樟葉さーん、今帰りですか?」

樟葉「うん。初春さんも?」

初春「いえ、私はまだこれから一仕事――」

森夏「も……森ガールっぽい!!制服だけど頭に花の髪飾り付けてるし!!」

森夏「よーし……やってやる!!」

数日後

小鳩「うーん……」

六花「小鳩、どうかした?」

凸守「何やら元気が無いように見えるデスね」

小鳩「最近、うちのあんちゃんに悪い虫がいっぱい寄ってきよるんじゃ……」

六花「なるほど。それは早急にお風呂に入った方が良い」

凸守「マスター!おそらくこの場合の悪い虫とは男の事デス!!」

理科・瀬菜「!!」ガタッ

小鳩「あんちゃんに変な女が寄ってきよる言うとるんじゃ!」

六花「変な女?そういえばプリーステスと随分仲良くなったように見える……」

小鳩「十花はええんじゃ。うちが引っ付けようとしたんじゃから……でも」

小鳩「最近よーわからん他の学校の女じゃったり、幼なじみじゃったり、最近は丹生谷も変な事になっとるし!」

六花「そういえば最近の丹生谷は様子がおかしい。何かぽーっとしていると言うか……」

凸守「頭に花の髪飾りとか乗せているデスね。攻撃しても引き攣った笑顔をするだけデスし……とうとう脳が焼けてしまったのでは無いデスか?」

小鳩「多分この前あんちゃんの好みとか聞きよったから、それが関係しとるんじゃ」

凸守「つまり偽モリサマーにあのアホな格好や言動を辞めさせれば良いのデスね」

六花「その程度の事は我々の手にかかれば朝飯前」

小鳩「ほんまに!?」

凸守「凸守も最近なんだか張り合いがなくてつまらなかった所デスからね。化けの皮を剥がしてやるデス!!」

六花「そうと決まればどこかで待ち伏せしなくてはならない」

小鳩「今日はもう帰ってしもたし……」

黒猫「あら、門の前で皆揃って何をしているの?せっかく来たけど部活はお休みなのかしら?」

小鳩「あーっ!黒猫!!」ダッ

黒猫「あんまり大きな声で叫ばないでちょうだ……いっ!ちょっと、飛びついたら危ないでしょ……」ダキッ

小鳩「黒猫ー」←自分よりゲーム上手い、裁縫で色々作ってくれる等、十花と同じかそれ以上に尊敬して(懐いて)いる

黒猫「まったく仕方ない子ね……」←満更でも無い

凸守「お、おおー……マスター!」ダキッ

六花「凸守ぃー!」ダキッ


京介「なんか門の近くに知った顔がみえるけど……」

小鷹「なにやってんだあいつら……?」

勇太「関わらない方が良いですよ。あっちから帰りましょう」

京介「だな」

数分後

黒猫「つまり先輩に寄って来る女共を蹴散らせば良いのね」

六花「しかし目標である丹生谷は現在行方不明」

黒猫「丹生谷……ああ、あの乳女ね」

凸守「凸守が思うに、やつの乳からは凸守の苦手な牛乳が作られてるに違いないデス!」

黒猫「あの女なら最近うちの近所の商店街で夕方くらいによく見かけるわよ?」

凸守「しかし黒猫の学校は少し遠いデスよね……なぜわざわざそんな遠出を?」

六花「まさか……丹生谷はどこかの組織の手先でテリトリーを広げているのでは……」

凸守「それは一大事デス!!」ピピッ

六花「各自、戦闘用の衣服に着替え駅前に集合――」

凸守「その必要は無いデス!黒猫と小鳩は既に戦闘服、そして凸守とマスターの服は」

ブロロロ……キッ

使い「お待たせ致しました」ササッ

凸守「こんな事もあろうかと用意しておいたデス!」

六花「さすが凸守、私の優秀なサーバントなだけはある」

凸守「さぁさぁ、車内でササッと着替えるデス!」

バタンッ

六花「サイズもピッタリ」

凸守「サーバントととしてそれくらいの情報は知ってて当然デス。あとはこちらを」

六花「下着まで変える必要は……」

凸守「下着を変えると心も引き締まると言うデスよ。あっ、脱いだ下着はこちらのジュラルミンケースに入れて置いて下さいデス」

また書きます

商店街

凸守「ここが偽モリサマーの出現ポイントなのデスか?」

黒猫「ええ。私が見かけたときは特にに何を買う訳でもなくブラブラしてるみたいだったけど」

小鳩「クックックッ……我等闇の血族が一様に待ち構えているとは夢にも思うまい」

六花「しずかにっ、ターゲットが現れた」

森夏(だいぶこの格好にも馴れてきたわね♪最新は死ぬほど恥ずかしかったけど……)

森夏(とは言え学校の知り合いには見られたくないし……でも隠してちゃ意味もないか……うぅーん)

凸守「そこまでデス!偽モリサマー!!」バッ

森夏「げっ!!く、くそ厨房」

六花「凸守だけではない」

小鳩「クックックッ、観念するがいい。哀れな人の子よ」

黒猫「ちょっと、商店街の真ん中で騒ぎすぎよ……」

森夏「な、なんの用なのよ!?」

凸守「なんの用?とぼけるなデスッ!!」

森夏「本当に分からないから聞いてるんでしょ!」

凸守「そんな事も分からないデスか!凸守達は!凸守達は……えーっと、凸守達は具体的に何をしに来たんデスか?」

黒猫「悪い虫をはらいに来たんでしょ?」

六花「ムムッ……!凸守、このドレス……全体的にサイズは調度良いけど、胸のあたりだけが少し苦しい」

凸守「マスター!また成長したデスか!?それは夏のデータを元に作ったのできっとサイズに誤差が生まれてしまったのデス」

森夏「ちょっと!人の話聞きなさいよ!!」

凸守「今はお前の無駄乳よりも、マスターの胸のサイズの方が重要デス」

森夏「なんなのよほんと……」

黒猫「さあ、そろそろ本題に入りなさいな」

小鳩「うん……」

森夏「?」

小鳩「あ、あの……うちのあ――」

婆さん「はいはい、これチョコレートねぇ」

小鳩「ぇ……?く、くれるん……?」

婆さん「もちろん。……そういえば、なんだったかいのぅ……あのー、トリッカトリート?だかなんだか」

黒猫「そういえば今日はハロウィンだったわね……」

婆さん「はい、皆の分もあるからねぇ」

黒猫「あっ、ちょっと……これは」

六花「ご老人、かたじけない」

凸守「ありがたく頂戴するデス」

森夏「なんで私まで……?」

黒猫「と、とにかく本題よ!」

小鳩「えっと、うちのあんちゃんに――」

爺さん「おー……、とりくあとりと、とりくあとりと、かりんとうでもええんかいのう」

小鳩「あっ……」

六花「もちろんかりんとうも受け付けている」

凸守「デス!」

黒猫「ちょ……あんた達、真面目にやりなさい!」

爺さん「かりんとうは好かんかったかいのう……」

黒猫「そ、そういう訳じゃ……有り難くいただきます……」

30分後

ざわざわ……っ

女「ほらほら、こっちで女の子達がハロウィンの仮装してるんだってば!」

女2「うわぁー!お人形さんみたいな子がいっぱいいるー!」

(凸守も髪を下ろして美少女モード)

男「この辺りで合法的に美少女へお菓子をあげれると聞いたんだけど!」

男2「写真、写真はOKですか!?ちゃんと貢ぎ物は持ってきました!!」

男3「すげー!ハロウィンマジすげー!ゴスロリ美少女があんなに!」

黒猫「……」チラッ

小鳩「うぅー……こんなにお菓子もらったらあんちゃんに怒られてまう……」

六花「大丈夫。どうやら今日はハロウィンと言うお祭りらしい。多分クリスマス的な何か」

凸守「たまにはこう言う添加物がアホほど入ったお菓子も悪く無いデス!」ムシャムシャ

黒猫(確かにこの娘達は可愛いけれど私は……この中にいるだけで息苦しいわね……)

男4「あの、写真撮って貰っても良いっすか?」

黒猫「別に構わないけれど……許可はとってるんでしょうね」

男4「えーっと……その許可を貰いたくて聞いたんですけど」

黒猫「?」

男4「それってマスケラのコスプレですよね?超クオリティー高いッスよ!!頭の髪飾りとかも!」

黒猫「あ、ありがとう……」

男4「あっ!もちろんコスプレしてる女の子自体が可愛いってのもありますよ!その目元のホクロとかも超キュートっス!!」

黒猫「キ、キュートなんて今時使う人いないわよ……。ほら、撮影でもなんでもしてあげるからさっさと横に並びなさい」

男4「ありがとうございます!すみません、シャッター良いっスか?」

女3「私はこの御人形みたいな金髪の子とお願いしまーす」

男5「俺はこっちのデスデス言ってる子と!」

女4「私はこの眼帯してる子が良いでーす」

森夏「なんで私がこんな事を……」

キキーッ!!

小鳩「な、なんじゃ!?なんで車が……げっ」

星奈「こ、ば、と、ちゃーん♪」

小鳩「な、なんであんたがここに来るんじゃ!!」

星奈「この商店街で美少女がゴスロリの仮装して撮影会してるって風の噂を聞き付けて来たに決まってるじゃない♪」

小鳩「来んでよかっ!!」

星奈「やーん♪超拒否られてるぅ♪あっ!やっぱり六花ちゃんと瑠璃ちゃんもいたのね!もちろん二人も超可愛いわよ♪」

黒猫「その呼び方はやめてちょうだい……」

星奈「!!」ガタッ

六花「!?」ビクッ

星奈「こ、この美少女もお友達なの?お名前は!?やだっ、見た目だけなら小鳩ちゃんに匹敵する美少女かも……!」

凸守「何を言っているデスか?凸守とは既に面識があるはずデス!」

星奈「デス?デス……凸守……?凸守ってあの?」

凸守「凸守早苗デス!!」

星奈「なになに?メガネを外したら実は美少女でした的なアレなの!?超萌えるんだけど!!」

小鳩「もうええから、用が無いんじゃったらあんたははよ帰れっ!」

星奈「おっと、そうだったわ。ちゃんと持ってきたわよ♪はい、幻のとんこつラーメンセット♪」

小鳩「幻のとんこつラーメン……?」

森夏(もはやお菓子ですらないじゃない……)

小鳩「そ、それはもらっちゃるから早う帰――」

星奈「ダメダメ♪ちゃんとトリックオアトリートって言ってくれなきゃ♪」

小鳩「とりっくおあとりーと……」

星奈「もちろんトリートで♪」

小鳩「ぜったいそう言うと思ったわ!ばかたれー!!」

森夏「まったく……なんなのよいったい…………あれ?確か小鷹先輩の好みの女性って……」

1、背が高くてスタイルが良い。髪も長い方が好き

森夏(私より背が高いしスタイルも抜群ね……髪も長いわ)

2、胸は大きい方が好き

森夏「……」大盛り

星奈「冗談だってば♪ほらほら、ニンニクも持ってきたからぁ♪」特盛り

3、しっかりしてて面倒見が良い

森夏(随分小鳩ちゃん達に気を使ってる?みたいだけど面倒見は良いの……?でもしっかりしてるって面ではクラス委員もやってる私の方が)

星奈「あーあ、パパが聖クロニカ学園の理事長なんてやってなかったら私も小鳩ちゃんと同じ学校へ行ったのになぁ」

森夏(親が学校の理事長!?しかも聖クロニカって超頭良い……なんかしっかりしてそう……)

4、運動神経が良い

森夏(で、でもさすがにあの胸じゃ運動神経は)

星奈「そうだ!次の体育祭で短距離走とリレーとマラソンに出るの!今年もぶっちぎりで1番になるから見に来てね♪」

小鳩「ぃやっ!」

森夏(何よ……スタイル抜群で運動神経も良くて頭脳明晰でお金もちのお嬢様?そんな人間……)

森夏「貧乏神に取り付かれて幸福エナジー吸い取られれば良いのよ!!」

森夏(……と、取り乱しちゃったけど、この人って小鷹先輩の好みにピッタリ当てはまるのよね)

小鳩「さっさとあっちいけーっ!!」

星奈「やーん♪嫌よ嫌よも好きのうちってやつ?」

小鳩「普通に嫌なだけじゃあほたれーっ!!」

森夏(ブラコンの妹があんなに敵意を剥き出しにするのはやっぱりあの人を脅威に感じているから……?)

森夏(将を射んと欲すれば先ず馬を射よ……つまり小鷹先輩を手に入れる為にまずは妹からって事なの!?)

ステラ「お嬢様、そろそろお屋敷の方も準備が整いましたが」

星奈「あっ、そうだったわ。ねぇ小鳩ちゃん、今からうちに来ませんか♪」

小鳩「じぇーったい行かへん!!」

星奈「そんな事言わないで♪ハロウィンパーティーの準備も出来てるから♪」

六花「ハロウィンパーティー……?」

星奈「うん♪もちろん六花ちゃんも瑠璃ちゃんも凸ちゃんも来てくれるわよね?御馳走も用意してるわよ♪」

六花「御馳走……」

凸守「凸守はマスターが行くのなら地の果てまでも付いて行くデス!」

星奈「じゃあ決まりね♪」

小鳩「う、うちは行く言うちょらんじゃろ!」

黒猫「私も遠慮しておくわ」

星奈「えぇー……せっかくクロネクとマスケラのDVDも用意してホームシアターで上演する予定なのに」

小鳩「クロネク……?」

黒猫「マスケラをホームシアターで……?ち、ちなみにそのホームシアターと言うのはどれくらいの大きさなのかしら?」

星奈「どのくらい?うーん……その辺の映画館の普通サイズくらいはあると思うけど」

黒猫(劇場版マスケラ!!)

黒猫「でもうちは妹がいるからやっぱり遠慮させてもら――」

星奈「妹ってもしかして珠ちゃんと日向ちゃん!?」

瑠璃「ええ、……ってどうして知っているのかしら?」

星奈「そんなの皆まとめてご招待するに決まってるじゃない!だから気兼ねなく参加して!ね?」

黒猫「そこまで言うなら……妹達も喜ぶでしょうし……」

小鳩「黒猫まで……」

六花「小鳩、一緒に行こう。御馳走が待ってる」

凸守「パーティーならもう少しちゃんとしたドレスが良かったデスね」

黒猫「劇場版マスケラ…………フフッ、クロネクもあるようだしあなたもいらっしゃいな」

小鳩「あぅ……み、みんなが行くんじゃったら……」

星奈「決まりね!!じゃあ早速出発!まずは日向ちゃんと珠ちゃんを迎えに行くわよー!」

森夏「ちょっ……ちょっと!!」

ブロロロローン

森夏「結局何の用があったのよー!!って言うか、私にも声かけなさいよー!!!!」

キキッ!ガチャッ

森夏「あっ……止まった」

ステラ「わたくし、不遇な女性は放って置けないたちでして。こちらにご連絡いただければいつでもお相手いたしますよ。では失礼いたします」

ブロロロローン

森夏「なんなのよ……本当に……」

ここで終わりデス

最近アニメあまり見てないなと思ってなんとなく「境界の彼方」ってアニメの歌を歌ってるシーンを見たんだけど
なんだ真ん中で歌ってる娘。天使なのか。俺は死んだのか
はよBDでもDVDでも良いからだしてくださいお願いします

神龍「どんな願いでも3つだけ叶えてやろう」

桐乃「可愛い妹がいっぱい欲しい!」

神龍「たやすい事だ」

龍玉で願いを叶えてもらった桐乃は小鳩ちゃん、樟葉ちゃんに始まり珠ちゃんや日向ちゃん。さらに他の妹キャラも片っ端から自分の妹になり
毎日色んな家に引っ張りだこになるのでした


小鳩「今日はうちに来る言うちょったもん!」

樟葉「ダメだよ小鳩ちゃん、今日はうちへ泊まりに来る番だよ?」

日向「ちがうよ!昨日桐姉は私の家に泊まりに来たんだから、順番だと次は珠ちゃんの番だもんねー」

珠希「今日は桐乃姉さまと一緒におままごとする約束をしました♪」

桐乃「いやぁー、まいったなぁ♪」

日向「桐姉!」

珠希「桐姉さま」

樟葉「桐乃ちゃん!」

小鳩「あ……ぅ、お……おねえ……ちゃん……」

桐乃「神の力でモテ季がキター!」


次新しく書くときは桐乃のハーレム計画を書きます

桐乃「ただの小中学生には興味ありません。この中にシスコン、ブラコンの妹がいたら私のところに来なさい。以上」

ざわざわ……

数日後の放課後

桐乃「結構あつまったけど……」

小鳩「呼ばれたから来たけど何をすればええんじゃ」グター

美柑「ティーセット用意してきたので紅茶入れますね」

樟葉「あっ、それなら私も手伝うよ」

桐乃「なんて言うか……皆めちゃくちゃ可愛いんだけど、もっと無口な妹とか百合属性の妹とかも欲しかったのになぁ。お茶くみ(巨乳ではない)は2人もいるのに……」

ガラッ!

凸守「ゲフフフフ!今からこの教室は我々極東魔術結社がいただくデス!!」

六花「あ……なにやら紅茶の良いにおいがする」

小鳩「なんじゃ、あんたらは」

凸守「よくぞ聞きやがったデスね!邪王真眼の使い手小鳥遊六花第一のサーバント!ミョルニルハンマーの使」

小鳩「へっくち!」

凸守「……よくぞ聞きやがったデスね!邪」

桐乃「えっと、サーバントってなんなの?」

凸守「サーバントとはマスターに生涯使える事を誓っ」

桐乃「それって百合!?凸守さんは小鳥遊さんを好きって事!?」

凸守「す、好きとか嫌いなどではなく……ま、まぁ好きか嫌いかと問われれば好きデスけど……」

桐乃「LikeかLoveて問われたら?」

凸守「……Loveデス」

桐乃(百合が来て、正確は分からないけど大人しそうで本が似合いそうなショートカットの子も集まった!)

桐乃「分かったわ!あなたたち二人の入部をみとめてあげる!」

凸守「何を言っているデスか!だいたいマスターは高校生デス!!」

桐乃「あははっ、こんなに可愛い子が高校生な訳がないいじゃない!さぁ、始動するわよ!」

桐乃「シスコン、ブラコンの・女の子が集まる・シスターズの団!略してSOS団!!」

六花「よくぞこの辺境の地まで来てくれた。感謝する」

勇太「来てくれたって、来たのはお前らでココは俺の家だろ」

凸守「口答えするなデス!!」

六花「今日ここへ来てもらったのは他でもない、より協力な契約を交わしてもらうため」

勇太「より協力な契約ってなんだよ。まさかキスでもするのか?」

六花「そ、そうじゃなく……いや、違わない……けど、わ、私が言う、あぅ……」

凸守「マスター!ファイトデス!」

勇太「って言うか、ただの冗談なんだから真に受けるなよ。で?なんなんだ?」

六花「わ、私たちは目が共鳴したあの日、より強い契約で結ばれた」

勇太「あー……お前が飛び出して田舎から電車で帰ろうとした時か」

六花「あぅ……」

凸守「マスター!」

六花「す、すまない。……よし、それで今回は、か、身体……肉体を使った契約を、しようと……」

勇太「お前、なんか変な物でも拾い食いしたんじゃ……」

凸守「ああもう!いちいちうるさい奴デスね!!良いからさっさと服を脱いでまぐわえデス!!」

勇太「まぐ……!?えっと、いや、さすがにそれも冗談だろ?なあ、六花」

六花「こっ……これにはいやらしい意味は無い。儀式は神聖な物だから」

勇太「お前、闇の者とかなんとか良く言ってるのに、神聖な物はまずいだろ……」

六花「だ、大丈夫、今回は凸守にも協力してもらう!」

凸守「気はのらないデスけどマスターの頼みなら仕方ないデス」

勇太「協力してもらうって……」

凸守「マスターの契約者ならマスターのサーバントである凸守とも深く関係があるデスからね」スッパーン

勇太「ちょ……!!なにルパンみたいに脱いでんだ!六花、お前からも止め……」

六花「あ、あまり見ないで……凸守のように華奢じゃないから恥ずかしい……」

凸守「そんなこと無いデス!マスターのむっちりとした太もも、そして育ち盛りの胸元!最高デス!ほら、お前もなんとか言えデス!!」

勇太「なんとかって、言われても……」


このあと何だかんだで凸守は奥までくわえすぎて鼻から精子を出したり
六花も色々アピールするけど最終的に凸守がお尻犯されて

次スレ立てた時のお題

1、妹達にベタボレされる桐乃

2、周りから慕われまくって小鷹にもベタボレされる夜空


他に何かありますか

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