古畑任三郎「学園都市・・・・・・?」(571)

古畑「え~、大変ご無沙汰しておりますぅ~、古畑任三郎です。
    本日の舞台は、『学園都市』。人口230万人を有する、正真正銘、本物の超能力者たちの街です。
    そして――今回の事件には、この超能力が大きく関わってきます。

    ところで! みなさん、性癖ってお持ちですかぁ? フフフ。

チャッチャッ♪ チャチャン♪ チャッチャ♪ チャッチャ♪
チャッチャッ♪ チャチャン♪ チャチャッ♪ チャッチャ♪

    正しくは『性的嗜好』という言葉で、個人の性的な好みを示す専門用語だそうです。
    人間というのは不思議なもので、さまざまな性癖を持っています。
    『同性愛』からはじまり、『露出症』、『窃視症』、『動物性愛』……じつに多様です。
    えー、もちろん、超能力者でも、それは変わりません。

    ……ちなみに、フフフ、私の性癖は――」

チャチャチャチャチャチャラララ~♪ ドンドコデンドンドコドコデン♪

田村正和

チャチャチャチャチャチャラララ~♪ テケテケテケテー♪

古畑任三郎

コメントしづらいな

チャララララ~ララ♪ パッパーパラララー♪

チャララララ~ララ♪ パッパーパーラララッ♪

チャッチャッ♪ チャチャチャ♪ チャッチャ♪ チャッチャ♪
チャッチャッ♪ チャチャチャ♪

チャチャチャチャチャチャチャチャチャーン♪ デンデケデンデンデケデン♪

御坂美琴

チャチャチャチャチャチャチャチャチャーン♪ デンゲケデケデケデデデン♪

白井黒子

チャチャチャチャチャチャ チャチャチャチャーン♪

初春飾利  佐天涙子

チャチャチャチャチャチャ チャチャチャチャーン♪

西村雅彦

デドッデドッデド♪ チャラララ~ チャラララララ♪ チャッチャッ チャッ チャチャチャン♪

今泉くんでるのか

―午前0時03分 初春飾利 マンション自室前―

佐天「あ、あれ?」ガチャガチャ

佐天(なんで鍵がかかってるの?)

佐天「初春ぅーッ?」ピンポーン

佐天(何の音もしない……!? 電気は点いてるのに……)

佐天「どうしたの初春ッ!? 返事してッ!!」ピンポンピンポンピンポン!

佐天(そ、そうだ、携帯……)

プルルルルルル

佐天(出ない……!!)

佐天「初春ッ! 初春ッ!!!」ドンドンドンドン!!

ガチャッ

佐天「!?」

隣人「どうしたんですか……?」

佐天「実は友だちが……! 中に……! 何だか様子がおかしいんですッ!!」

隣人「わ、分かったわ! い、今、管理人さんを呼ぶから!」

管理人「まったく……なんなの? こんな夜中に……」シュッ ピー

ピー カチャ

佐天「ういは……ッ!?」

ガチャン

佐天(チェーンがかかってる!? どうして!?)

佐天「初春! 返事して! どうしたの初春ッ!!」

佐天「……管理人さん、アンチスキルに連絡して下さい!」

管理人「あ、アンチスキルに……?」

佐天「友だちが中にいるはずなのに、返事がないんです!」

管理人「寝てるだけなんじゃないのぉ?」

佐天「私、ここに泊まってたんです。ちょっと外に出たら、その間にチェーンが……ッ!
    それに、これだけ呼びかけてるのに起きないなんてありえません! 何かあったんです!」

佐天「嫌な予感がするんです! お願いしますッ!!」

犯人は御坂

―午前0時16分 初春飾利 マンション自室前―

アンチスキルA「これで……よっ!」

バギンッ!

佐天「初春ッ!」ダッ

アンチスキルA「あ、ちょっと待ッ!」











佐天「きゃぁぁああああああああッ!!」

アンチスキルA「ッ!?」ダッ

アンチスキルA「どうしたん……ッ!」

佐天「初春! 初春ぅぅうううッ!!」

初春「……」グッタリ

アンチスキルA「下がれ!」グイッ

アンチスキルA(失血、微量……呼吸……正常……脈拍もある……頭部以外目立った外傷無し)

佐天「初春は!? 初春は大丈夫なんですか!!」

アンチスキルA「ああ、平気だ。おそらく気絶してるだけだよ。命に別状はなさそうだ。
          念のためこれから救急車を呼ぶ」

佐天「良かった……初春ぅ……」グスッ

面白い

期待

―同日 午後2時 同マンション廊下―

今泉「古畑さんの親戚に、学園都市の生徒がいるなんて、すごいなぁ! フヒヒッ!」

古畑「今泉君さぁ」

古畑「何でこんな所まで、ついてくるんだよ」ペチン!

今泉「ナニ言ってるんですか、昔は一緒に、オーストラリアまで行った仲じゃないですか!」

古畑「私はね、個人的に甥に会いに来ただけなんだよ? 何で君がついてくるんだよっ!
    まったく……え~と、部屋の番号は……」

今泉「だって、学園都市、来てみたかったんだもん!」

古畑「? ……あれぇ? この部屋のはずなのに、表札が違うなぁ」

古畑「ん~? おっかしいなぁ~」

古畑「あれ~? ……あ」

今泉「ど、どうしたんですか、古畑さん」

古畑「ここ、甥のマンションじゃない」

古畑「間違えちゃったよ~。どうしてくれるんだ」

今泉「ボ、ボクに言わないで下さいよ!」

古畑「そもそもこの地図がいけないんだよ! ホラこれ、分かりにくいんだよ
    書き方がごちゃごちゃしてて」パシパシ

今泉「自分が迷ったくせに」

古畑「ん?」

今泉「ひっ!」

古畑「アレ……」

今泉「こ、今度はどうしたんですか?」

古畑「アレ。何かあったのかな」

きたい

アンチスキルB「はい、こちらの捜査ももうすぐ終わります。
          ……いえ、大した成果は……はい、はい。分かりました。それでは」ピッ

古畑「あの~」

アンチスキルB「うわあっ!?」

古畑「何かあったんですか?」

アンチスキルB「あ、あなた一体!? あ、ちょ、ビニールテープから入ってきちゃだめです!
          今ここはアンチスキル以外立ち入り禁止でぇ……!」

古畑「私、実は学園都市の『外』で刑事やってる者で、古畑と申します」

アンチスキルB「刑……事……?」

古畑「え~っと……あ。今泉君!」

今泉「はいっ」

古畑「警察手帳、見せてあげて」

今泉「は、ハイ!」ゴソゴソ…パッ

アンチスキルB「で、でもですね……刑事といっても、
          学園都市では我々アンチスキルが治安維持機構ですから……」

アンチスキルC「いいじゃん?」

アンチスキルB「は?」

アンチスキルC「ちょうど、手がかりが無くて困ってたところじゃん?
          『外』の専門家の手を借りるのも手じゃん」

アンチスキルB「で、でも、黄泉川先生ッ……」

黄泉川「細かいことは言いっこなし、じゃん。
     それじゃあ、後は任せたじゃん。刑事さん達に状況を説明してあげて」

アンチスキルB「よ、よみ……」

古畑「いやぁ~、なかなか柔軟な思考の隊長さんですねぇ」

アンチスキルB「黄泉川というのですが……柔軟すぎるきらいがありまして……」

古畑「で? 一体、何があったんですか? えー……」

アンチスキルB「鉄装、鉄装綴里(てっそうつづり)です」

古畑「鉄装さん。えー……変わったお名前ですね~」

鉄装「名前負け、してるんですけどね……(´・ω・`)」

古畑「それで、鉄装さん……。一体、ここで、何が起きたんですか?」

鉄装「そ、それが! 女子中学生が変質者に、襲われたんですっ!」

古畑「ふ~む……。もっと、詳しくお願いできますか?」

鉄装「えぇと、事件が起きたのは、昨日の午後11時50分頃です。被害者の名前は初春飾利、中学一年生。
    チャイムの音が聞こえたので、友人かと思ってドアを開けたらガンッと頭に一撃を。
    幸いにも傷は浅く、他にも目立った外傷はありませんでしたし、着衣も乱れていませんでした」

古畑「ちょっとタンマ」

鉄装「はい?」

古畑「友人?」

鉄装「は、はい。当日、ここに被害者の友人が一人、泊まりに来ていました」

古畑「う~ん……」

鉄装「どうしたんですか?」

古畑「あ、ちょっと不思議に思ったものですから」

鉄装「何がです?」

古畑「いくら治安が良いとはいえ、そんな真夜中に友だちの家に泊まりに来る中学生がいるでしょうか」

鉄装「あ、そんなことでしたか。それなら簡単です。被害者の友人、佐天涙子という同級生なのですが。
    夕方からずっと一緒で、昨日は前もってここに泊まることになっていたらしいんです」

鉄装「夜中に外に出たのは、被害者が急に熱を出したためで、
    佐天涙子は、ドラッグストアまで風邪薬を買いに行っていたんです。それで、11時45分頃、いったん外に。
    あ、時間は、本人が確認しています。たまたま時計が目に入ったそうで」

古畑「なるほど、それで?」

鉄装「被害者の証言では、そのおよそ5分後……玄関のチャイムが鳴ったそうです。
    おそらく、佐天涙子が帰ってきたと思ったんでしょうね。

鉄装「被害者は真夜中だというのに不用心にドアを開けた。で、そこをガツンとやられたそうです。
    被害者は、よろめきながらベッドに倒れ込み、そこで気絶しました」

鉄装「それから15分後、佐天涙子が部屋に帰ってくると、ドアには鍵がかかっていました。
    何度呼びかけても応答がなかったため、佐天涙子は、騒ぎで起きた隣人に管理人を呼んでもらうよう頼んでいます。
    しかし、管理人がマスターキーで部屋の鍵を外すと、今度はチェーンロックがかかっていた」

鉄装「被害者はチェーンロックをする習慣がなかったそうです。
    ただ事じゃないと直感した佐天涙子は、管理人にアンチスキルに通報を要請。

鉄装「これが、0時10分頃のことです。そしてその約5分後、たまたま近くにいた
    アンチスキルが現場に到着し、持っていた装備でロックを解錠」

鉄装「そして、そこのベッドに倒れていた被害者を、佐天涙子が発見した――
    これが、事件の大まかなあらましです」

古畑「なるほど。よく分かりました」

鉄装「あ、そうだ。あと、これは大した問題ではないのですが……。一応」

古畑「?」

鉄装「部屋は、完っ全に密室状態でした」

古畑「密室……!?」

古畑って視聴者には最初に犯人わかるよな

鉄装「ドアには、内側から鍵とチェーンがかけられ、ベランダに至る窓にも、しっかりと鍵が。
    それ以外に、この部屋に、人の出入りできる場所はありません。完全な密室です」

古畑「……」

鉄装「古畑さん? どうされました?」

古畑「え~、ふつうに考えるとですね、その状況はかなり『大した問題』だと思うのですが……」

鉄装「完全密室がですか?」

古畑「はい」

鉄装「古畑さん、ここは学園都市、超能力者の育成施設ですよ?
    『空間移動』、つまりテレポート能力を持つ者もたくさんいます」

古畑「て、テレポート……?」

鉄装「おそらく犯人は、被害者を殴った後、ドアに鍵を閉め、チェーンをかけて
    テレポートしたんでしょうね!」

古畑「え~、その、テレポートというのは、自分以外の物を移動させることも?」

鉄装「能力のレベルによります。『レベル』が低いと、自分しか移動できなかったりします。
    被害者を連れ去ってないことから、今回の犯人はそんなタイプだったのかと思います」

古畑「なるほど、それならある程度、筋は通りますねぇ」

鉄装「ある程度?」

古畑「犯人はおそらく何らかの能力を使って密室を作りだした。これはおそらく間違いないでしょう。
    しかし、犯人は、ただの変質者ではありません」

鉄装「な、なぜ……ですか……?」

古畑「さっき言いましたね、鉄装さん。被害者は、
    『傷は浅く、他にも目立った外傷はなかった』、『着衣の乱れもなかった』、と」

鉄装「そりゃ、まず頭を殴って、それから……、いやらしいことをするつもりだったんでしょう。
    しかし、そこに思いがけず佐天涙子が……」

古畑「いいえ、あり得ません。佐天涙子が出かけたのが11時45分、その5分後に犯人は現れています」

古畑「佐天涙子と入れ違えるように犯人が現れ、それからアンチスキルがドアのチェーンを切るまで
    ほぼ30分近くの時間があります。その間、誰もこの部屋には入ってこれなかった」

古畑「充分な時間があったはずです。しかしぃ? 犯人は被害者にそれ以上何もしていません……」

古畑「それにこの部屋、たしかに誰かが不自然に散らかした後があります……。
    しかしですね、よく見ると、タンスやクローゼット、机、棚は閉じられたままなんです。

古畑「変質者なら、タンスのひとつでも荒らすのがふつうでしょう。
    同様に、ただの物取りとも考えられません」

古畑「それに、もっとミョーなことがあるんですよ……」

鉄装「ミ、ミョーなこと?」

古畑「今泉君ちょっと」

今泉「ハイッ!」

          ,:~'゙⌒'"`     `丶、
        ,:='゙               `ヽ、_
      ,:'゙                  ヽ,

      ノ                     `:、
     ;′                     ヽ.

     }                _.,... -ー- .._      `:、
     ノ        r''''"´         `ヽ,     }
     }           {                 i.  /^′
     ,}         ,:彡              | /
     {       ,.イ´         j: i_,,. -ーt′
     } /~"ニフ {.   /二ニニィ  {フ=ニ、ト、  以上

     j | {// ,i'     ,ヘツ_>'/  : ド=’イ | ヽ   古畑任三郎でした。
     '; |`<''/  {    丶 ̄ ./    |、   ルリ
      〉 \イ,.,.、冫              l.、 |
      l、  \,,ハ.          /` 丶  :},)|
        ヽ、 ,ハ ヽ      / ` ‐⌒ー ' , |‐- .._
        >'i \ ヽ.    , ‐--ー一 ''゙!丿    \
       ,/l   ヽ \ 丶、    `"二´ ,' |       ト、
       ノ |    ヽ.  丶、 `ヽ、    ___ノ  |.      | |

古畑「玄関口に立ってくれる? そう、そこ。今泉君、被害者役やって」

古畑「いいですか? 私、犯人です」

古畑「まず犯人は、チャイムを鳴らします。ピンポーン。
    そして、被害者がドアを開けます。
    ほら、ドア開けるフリして。

古畑「で、私は被害者の頭に鈍器を振りおろします。えいっ!
    で、被害者はベッドの方に逃げ……そこで気絶します。
    はい、今泉君、フラフラしながら逃げて」

古畑「はいそこでストップ!」

古畑「……気づきませんかぁ?」

鉄装「ど、どういうことでしょう……。わ、私にはさっぱり……」

支援

古畑「どうして犯人は、よろめく被害者にもう一撃加えなかったんでしょうか……」

鉄装「そ、そりゃあ、命を奪う気が無かったんでしょう」

古畑「えぇ? それはおかしいですよ~?
    鉄装さん、さっき自分でおっしゃったじゃないですか!
    ここは学園都市です。相手が能力を使って反撃してくるかもしれないんですよ?
    即座に気絶させなければ自分が危険です」

古畑「今、被害者は後ろを犯人に後ろをみせて、よろめいています。
    今なら、軽くもう一撃加えれば、簡単に相手は気絶します!
    そう! 確実に気絶させるチャンスが犯人にはあった!」

古畑「もし私が犯人なら、このタイミングで殴ります。こんな風に」ゴッ

今泉「痛あッ! 本当に殴らないで下さいよ古畑さん!」

古畑「どうして、犯人は、こんなチャンスをみすみす逃したのか……」

http://viploda.net/src/viploda.net8437.jpg

古畑大好きな俺にはありがたい
頑張って完結させてね

古畑「つまりですね、犯人は初春さんを殴って、部屋を散らかしただけで、
    何もせずにただ立ち去ってるんです。
    もしこれが通り魔的な犯罪なら、どう考えてもミョーです」

鉄装「じゃ、じゃあ、どういうことなんですかっ!?」

古畑「犯人は……初春さんを知っているんじゃないでしょうか」

鉄装「え、ええぇぇっ!?」

古畑「初春さんの能力は、何なんですか?」

鉄装「た、たしか……レベル1の『定温保存(サーマルハンド)』という名前で……。
    触れている物体の温度を一定に保つ能力です」

古畑「ん~……犯人は知っていたんじゃないでしょうか……。
    相手が自分を圧倒する能力を持っていないことを!」

>>1の頑張った感がさむい

鉄装「それじゃあ犯人は、被害者の……知人……?」

古畑「一方的に知っているだけなのか……、それとも、知り合いなのかはわかりません。
    ただ、そう考えると、もうひとつ疑問が解けるんです」

鉄装「もうひとつの……疑問、ですか?」

古畑「犯人が、チャイムを使った理由です。
    さっきお話しをうかがったとき、引っかかったんですよね~……。
    もし犯人がテレポートの能力を使えるのなら、どうして、部屋の中に直接入りこまなかったのか……って」

古畑「しかし、もし犯人が被害者と知り合いだったとしたら、これは不思議ではなくなります。
    知人なら、部屋の中にいきなり現れるなんて失礼なことはしないでしょうからね」

鉄装「なるほど! たしかに……! 『親しき仲にも礼儀あり』ですねっ!」

古畑「逆恨みということもありますから、必ずしも被害者と親しい人物とは限りません。
    ただ、今のところその辺りが一番ありえると思いますよ~」

鉄装「さ、さすが刑事さん……! いつもドンパチやってばっかりの我々とは違いますね!」

古畑「いえ~、フフフ、『外』の警察も、充分ドンパチやってますよぉ。
    私は主に頭脳労働の方が得意でして……フフ」

保温さんかわいそす
面白い④

もう終わる雰囲気だな

脳内再生される

~十分後~

古畑「今泉君、何かめぼしい物見つかった?」

今泉「いいえ!」

古畑「ん~、特に犯人に繋がるような物は見つかりませんね~」

鉄装「やはりそうですか……」

古畑「アンチスキルの方でも?」

鉄装「ええ……くまなく捜査したんですが……。いっさい、見つけていないんです」

古畑「何も?」

鉄装「はい……。凶器も、指紋も、何も残っていませんでした」

古畑「ん~……、不審な人物を目撃したという人は?」

鉄装「一応、付近の住民に聞き込みはしましたが……収穫はゼロでした」

古畑「誰も、不審人物を見ていない……」

鉄装「現場の外……そこのベランダから駐車場が見えるでしょう?
    事件当夜、佐天涙子たちが部屋に入ったとき、もうひとりアンチスキルが車で待機していたんですが、
    その彼も、怪しい人間は見ていないとのことでした」

古畑「え~……、被害者の初春飾利さんは、今どこに……?」

鉄装「もう回復してますが、念のため病院で精密検査を受けてます。
    あ、話をしたいとおっしゃるなら、これからその病院までお送りましょうか」

古畑「あ、いえいえ、とんでもないとんでもない」

鉄装「いいんですよ。貴重なご意見をもらえましたからっ!」

古畑「そうですか、じゃあ~、お言葉に甘えて。ありがとうございます」

古畑「あの~、鉄装さん。ちなみに……佐天涙子さんの方はどうなってますか?」

鉄装「今、アンチスキルの方で事情聴取をしています。
    もし、彼女の話を直接聞きたいのであれば、それが終わってからですね」

古畑「すみませんが、それが終わったらご一報いただけますか?」

鉄装「ええ、分かりました。あ、佐天涙子について、今分かっている情報だけでも
    お伝えした方がよろしいでしょうか」

古畑「ええ是非。……それでは、参りましょう、鉄装さん」

鉄装「はいっ!」

古畑って犯人視点のイメージがあるんだが

―同日 午後3時 学園都市内 某病院病室―

鉄装「この部屋が、初春飾利さんが入院している部屋です」

ガラッ

古畑「どうも~、失礼します~」

黒子・美琴・初春「!?」

美琴「ど、どちらさま……ですか……?」

古畑「あ、どうも、私、刑事の古畑と申します。はじめまして」

黒子「刑事……? アンチスキルではなく……どうして学園都市外の機構が……?」

鉄装「こちら、『外』では優秀な刑事さんだそうで。
    この事件の捜査に、一時的にご協力をお願いしてるんです」

古畑「いや~、優秀なんて、フフフ」

黒子「な~んか胡散臭いですわね……」

ssで古畑は無理があるだろ…
って思ってすいませんでした

鉄装「それでは、私はこれで」

古畑「どうもありがとうございました」

鉄装「すみませんがみなさん、古畑さんにご協力をお願いします」

黒子・美琴・初春「はい」

古畑「療養中すみませ~ん。え~、あなたが、初春飾利さん」

初春「は、はい!」

古畑「昨日は大変でしたね~。怖かったでしょう。お察しします」

初春「いえ、こういうのには、慣れますから」

古畑「慣れている?」

初春「一応、私、『風紀委員(ジャッジメント)』ですから」

古畑「ジャッジメン……ト……?」

今泉「……古畑さん! 知らないんですか!
    学園都市にある、学生による治安維持機関ですよっ!」

古畑「何で君が知ってるの」

今泉「……」ガサゴソ……バッ

古畑「なになに……『学園都市完全ガイド』……?」

古畑「……」ペチンッ!

今泉「痛ッ! 何で叩くんですか!」

古畑「それくらい知ってるよ。忘れてただけだよ、口はさむな」

黒子・美琴・初春「……ふふ、あははは」

古畑「すみません、こいつのことは無視して下さい」

今泉「ひどいなあ! 人がせっかく教えてあげたのに」

美琴「あはは、古畑さんって面白い人ですね」

支援
脳内再生余裕です

「お察しします」って必ず言うよなww

支援

古畑「ウフフフ。お二人は初春さんのお友だちで?」

美琴「はい、御坂美琴です。常盤台中学の2年生です」

古畑「で、そちらが」

黒子「白井黒子です。お姉様と同じく、常盤台中学、1年生ですわ。
    ちなみに、わたくしも初春と同じく、ジャッジメントですの」

今泉「古畑さん……、古畑さん! 常盤台中学っていったら、
    学園都市でも、お嬢様学校で通ってる超、有名学校ですよ!
    何だかうれしいなあ!」

古畑「それはすごい!」

美琴「そんな大した物じゃないですよ」

古畑「で、みなさん、能力レベルは高くていらっしゃる」

美琴・黒子「え?」

古畑「いえ、だってそうじゃないですか? 超有名学校なら、当然能力のレベルが
    高い人間が集まるはずです……フフ」

美琴「た、たしかに……。常盤台はレベル3以上でなければ入学は無理です」

古畑「え~、もしさしつかえなければ、お二人の能力を教えてもらえないでしょうか」

今泉「ボ、ボクも知りたいなぁ!」

美琴「私は、『電撃使い(エレクトロマスター)』、レベル5です」

今泉「レベル5!?」

古畑「『電撃使い(エレクトロマスター)』というのは?」

黒子「お姉様はこの学園都市に7人しかいない、レベル5の能力者であり、学園都市230万人の頂点に立つお方ですの!
    分類で言えば発電系ですが、単に電流を操るだけでなく、『電』と名のつく物理現象は大抵操り、応用力も多彩です。
    例えば――」

美琴「ま、まあ、電気を操る力ってことで」

古畑「しかし……いや~凄いですね。レベル5とは!」

今泉「か、感動だなぁ~。こんな所でレベル5に会えるなんて!
    あ、握手、握手して下さい!」

古畑「やめなさい! こら! ……どうもすみません、フフ」

想像してた以上に面白いな

古畑「そして、白井さん、あなたは」

黒子「わたくしは、『空間移動(テレポート)』、レベル4ですわ」

古畑「……テレポート……」

今泉「うわぁ、古畑さん、今度はテレポートですよ!
    あの、ボクをテレポートさせたりとか、できるんですか!?」

古畑「……」

黒子「ええ、まぁ」

古畑「え~、白井さん……お願いがあるんですが……」

黒子「なんですの、古畑さん? あらたまって」

古畑「こいつのお願いを聞いてもらないでしょうか」

今泉「え?」

古畑「前から、テレポートで遠くに行きたい行きたいって、念仏みたいに言ってまして」

黒子「ええ、それは構いませんけれど……どこに飛ばしたらいいんですの?」

古畑「適当な場所で構いません、フフ」

今泉「え? え?」

黒子「じゃあ……適当に」

今泉「ちょ、まっ、古畑さ」

ヒュン!

古畑「凄い! 本当に消えちゃいました!」

黒子「まぁ、これがレベル4の力ですわ」

古畑「テレポート、本当に凄い力ですねぇ。これはアレですか、
    相手に触れないと、テレポートさせられないんですか?」

黒子「ええ、わたくしの場合は」

古畑「では、一度に移動できる距離は?」

黒子「80メートルくらいですわね」

古畑「誰かと一緒にテレポートしたりとか」

黒子「もちろんできますわ。自分も含めて、だいたい130キロの質量の物という制限はつきますが」

黒子「……古畑さん」

古畑「はい?」

黒子「ずいぶんとテレポートにご興味がおありなんですのね」

古畑「え~、実はですね……今回初春さんを襲った犯人なのですが……、
    テレポートの能力を持っている可能性が高いんです」

黒子・美琴・初春「ええっ!?」

美琴「ど、どうしてですか?」

初春「し、失礼ですが古畑さん、この学園都市には多種多様な能力者がいます。
    能力は、『空間移動(テレポート)』に限定はできないと思いますっ!」

黒子「初春の言うとおりですわね。犯行にテレポートが使われたという証拠でも?」

脳内再生余裕
支援

すげ

古畑「証拠……フフ……まだ確たる証拠はありません」

黒子「それなら、どうしてまたそんな推測をなさったのですか?」

古畑「この病院に来るまでに、さきほどのアンチスキルの方に色々とうかがいました。
    たしかに! この学園都市には様々な能力があるようですね。
    しかしぃ……、私は犯人がテレポートを使って犯行を行なったと、ほぼ確信しています」

初春「なぜ……ですか?」

古畑「まず、一番大きな理由は部屋が完全な密室だったことです。
    部屋には内側から電子ロックがかかっており、おまけにチェーンもかけられていました。
    ベランダへの鍵まで閉まっていたんです」

美琴「でも古畑さん、それなら私、その部屋から脱出できますよ?」

古畑「……と言いますと?」

誰か早くOPを作るんだ

この再現度はすごい

美琴「え~っと、まず、ベランダから外に出ます。それで、磁力を操作して外側から鍵をかけて……
    磁場を利用して、壁を足場にして地面に下ります。
    これで、現場を密室にしたまま、逃げることができます」

黒子「まぁ、お姉様でなくとも、磁力と磁場を操る能力者なら、充分逃走が可能ということですわね」

古畑「フフ……」

美琴「古畑さん?」

古畑「もちろん、そう考えてもみたのですが~……それはありえません」

初春「どういうことですか?」

古畑「事件当夜、ベランダの向かいにある駐車場で、アンチスキルが待機してるんですよ。
    壁を伝って逃げたのなら、彼に目撃されていなければならない。
    しかしぃ? 彼はマンションの壁に貼りついた人間は、見ていません」

美琴「……そう、なんですか」

昔、古畑×デスノとか古畑×ひぐらしとか書いた人なのか?

美琴「じゃあ、アンチスキルが来る前に逃げたとは考えられませんか?」

古畑「考えられません。なぜなら、アンチスキルが到着したときに、まだ犯人は部屋の中にいたからです」

黒子「どうしてそんなことが分かりますの!?」

古畑「部屋にかけつけたアンチスキルの証言です。アンチスキルが部屋に到着し、
    ドアを開ける寸前に、部屋の灯りが消えているんです。
    ちなみに初春さん、そのとき部屋の灯り、消しましたか?」

美琴「初春さんは、気を失っていましたんですよ、そんなことできるはずが……」

古畑「そうなんです。初春さんに灯りは消せません。とすれば、犯人はアンチスキルが
    チェーンロックを外す直前まで部屋の『中』にいたことになります」

初春「……」

古畑「それから、もうひとつあるんですよ~。犯人が磁力使いでない証拠が」

黒子「そ、それはなんですの?」

古畑「学園都市には、監視カメラが設置されているそうですね。
    ……実は事件当夜、偶然、カメラが初春さんのマンションをとらえているんです」

美琴「偶然、ってどういうことですか?」

古畑「そのカメラ、ふだんは別の場所を映しているそうなのですが、
    あの晩は機械にトラブルがあったようで、明後日の方向を向いていたんです。
    それが……」

初春「私のベランダ、ですか?」

古畑「遠くから映していたため、残念ながら部屋の内部までは見えませんでした。
    しかし、はっきりしたのは、あの晩、5階にあるベランダから壁を伝って下に逃げた人間は
    いなかった、ということです」

美琴「で、でも、窓からじゃなくても、ドアから出たかもしれないじゃないですか。
    磁力を使ってチェーンロックをかけて、ドアにも電子干渉で鍵を――」

古畑「フフフ……御坂さん、それはレベル5の『電撃使い(エレクトロマスター)』である、
    あなたにかできない芸当です」

美琴「あ……」

黒子「ふ、古畑さん! お姉様が犯人だとおっしゃるおつもりですか!」

古畑「いいえ。いくらレベル5の能力者でも、誰にも目撃されずに初春さんの部屋の灯りだけを
    消すなどという器用なことは不可能です。違いますか? 御坂さん」

美琴「……難しいと、思います。ブレーカーごと落とすなら、なんとかなるかもしれませんけど……」

古畑「残念ですが~……、ブレーカーは落ちていませんでした」

初春「じゃあ、こんなのはどうでしょうか。犯人は光学系の能力者で、部屋に隠れていた、とか」

黒子「そ、そうですわ! 犯人はきっと、逃げたと見せかけて部屋の中にいたんです。
    そして、アンチスキルと佐天さんが、気絶した初春に気を取られている隙に、部屋から出た。
    こう考えれば問題ありませんわ!」

古畑「フフフ……問題、あると思いますよ~」

黒子「ど、どうしてですの!?」

引き込むのがお上手

かきためてないの

古畑「ヒントは、部屋の間取りです」

黒子「間取り?」

古畑「初春さんが倒れていたベッドは、比較的玄関に近い位置にありました。
   佐天さんとアンチスキルが部屋に入った後に透明人間がドアから出たとしたら、
   当然、ドアが開く音がするはずなんです
   ――犯人が部屋から出るための、ドアの開閉音が……!」

古畑「あのとき、アンチスキルは初春さんの呼吸や脈拍を確認していました。
    佐天さんは固唾を飲んでそれを見守っています。現場は、まったく無音でした。
    そんな状態でドアがガチャリと開けば、すぐに犯人の存在はバレます」

古畑「え~、しかもですね、ドアのすぐ外にはマンションの管理人さんがいました。
    面倒なので、中に入らずに外で待っていたそうです。彼女も証言しています。
    佐天さんとアンチスキルが部屋に入ってから、ドアは一度も開いていない、と」

古畑「いかがでしょうか~?」

黒子「少しよろしいかしら」

古畑「はい?」

黒子「その推理、ひとつ穴がありましてよ」

古畑系見るの久しぶりだな 期待してるぞ

引き込まれるね、

古畑「穴、と言いますと?」

黒子「犯人は、ほとぼりがさめるまで、部屋のどこかに身を隠していたかもしれないじゃないですか。
    そして、隙を見て玄関から脱出する。いかがですか?」

古畑「ん~、それもありえないと思いますよ」

黒子「な、なぜですの……?」

古畑「アンチスキルは、現場の状況から、まず真っ先に犯人が室内に隠れていると疑いを持ちました。
    そして、現場をくまなく捜索しているんです。
    初春さんの部屋ですが、人ひとり隠れるスペースは多くありません」

黒子「姿を消して、部屋中を逃げ回っていたかもしれませんわ」

古畑「佐天さんは、アンチスキル以外に、人が部屋を歩き回る『音』を聞いていません」

古畑「能力というのはひとりにつき一種類です。光学系の能力者が、
    床を踏みならす音を消すことは、できない……。お分かりですね? フフフ……」

これは面白い
脳内再生度がぱねぇ

古畑wwww

これは良いSS
古畑好きにはたまらん
だけどなんで初春に犯人見たかどうか聞かないの?

古畑「そうなんです。現場の状況を分析する限り、犯人の能力はテレポートであると
    考えるのが一番自然なんです……!」

古畑「そして……もうひとつ。
    能力以外に、犯人について、大~きな手がかりが」

美琴「手がかり?」

初春「何なんですか!?」

古畑「はい。犯人は初春さんを、個人的に知っている人物で、おそらく女性です」

美琴「なっ……! どういうことですかッ!?」

古畑「現場は確かに荒らされていました。しかし、犯人は金目の物どころか
    タンスやクローゼットにすら手をつけていません。
    これらの事実から、物取りであるという可能性は消えます」

古畑「また、初春さんにもいっさい手を出していません。
    これで、通り魔的な変質者だという線も消えまし、た!」

全部フルボイスHD画質で脳内再生しようとしたらBC稼働率がヤバいことになった

古畑「犯人の狙い……それは最初から――」

初春「私……ですか?」

古畑「そう考えるのがもっとも自然でしょう。犯人はあなたに個人的な恨みを抱いていた。
    だから、あなたの家を訪ね、出てきたあなたを鈍器で殴りつけた!」

古畑「あなたはすぐに気絶せず、よろめきながらベッドまで歩き、そこで気絶しています。
    ここにはふたつ! 重要な点があります。
    まずひとつ目。

古畑「ふつうの強盗なら、被害者をすぐに追撃します。相手が未知の能力で反撃してくるかもしれないからです。
    なぜ、犯人はすぐに追い打ちをしなかったのか……!」

美琴「……そうか、初春さんのレベルを知っていたから犯人は……!」

古畑「注目すべき点ふたつ目。
    それは、一撃で初春さんを気絶させられなかったという事実、です。
    鈍器が特定されていないのではっきりとは言えませんが、腕力の弱い女性が殴ったのなら、
    一撃で気絶しなくても不自然ではありません」

古畑「つまりですね、犯人は初春さんを知っている、テレポート使いの女性……ということになります。
    ……え~、お心当たりありませんか?」

黒子「……古畑さん」

最初に犯人がわからない古畑なんて

これは面白い
気付いたら引き込まれていた

黒子「わたくしのこと、疑ってらっしゃいますの?」

古畑「え? え? 私が? 白井さんを? とんでもない!」

黒子「……それならよろしいのですけど」

古畑「え~、初春さん」

初春「は、はい」

古畑「アンチスキルの方からうかがいました。頭を打ったショックで、事件のことを
    ほとんど忘れているそうですね」

初春「はい……頭を叩かれた前後のことはほとんど記憶がなくて」

古畑「今の情報を元に、断片的にでも、何か思い出せないでしょうか……」

初春「そうですね……う~ん……」

初春「……」

初春「……すみません……やっぱり……何も……」

古畑「……そうです、か……」

初春「すみません……」

古畑「いえいえ! こちらこそ療養中にこんなことをお願いしてすみませんでした」

やはりブスジメか

前に古畑×禁書書いてた人?

今から読む 支援

さすが古畑

古畑「え~、これはもののついで、というやつなんですが、御坂さん、白井さん」

美琴・黒子「?」

古畑「昨日の午後11時30分から午前0時30分までの一時間、どこにいらっしゃいましたか?」

美琴「ちょっ! どういうことですか、古畑さん!?」

黒子「そうですわ! わたくしたちのどちらかが犯人だとでも!?」

初春「そうですよ、古畑さん! お二人は絶対そんなことしません!」

古畑「いえいえ、そんな! あくまで形式的な物です。あっちの警察ではこういう
    義務みたいなものが~……ありまして」

美琴「……そういうことなら……分かりました。……私は……寮で……寝てたと思います」

黒子「わたくしもですわ」

古畑「それを証明できる人は」

美琴「いません。私たち、一緒の部屋なんですけど、二人ともその時間には……寝てましたから」

古畑「そう、ですか……分かりました。どうも、ご協力ありがとうございます」

古畑「さて、それでは私はこの辺りで……。初春さん、ゆっくり、お休みになって下さい」

初春「ありがとうございます。……お優しいんですね、古畑さん」

古畑「フフフ、ありがとうございます」

美琴「黒子、私たちも行こっか」

黒子「そうですわね」

美琴「じゃあね、初春さん。また来るから」

初春「はい、今日はわざわざありがとうございました」

黒子「看護師さんにご迷惑をかけてはいけませんよ、初春」

初春「かけませんよっ!」

―同日 午後4時 学園都市内 某病院廊下―

古畑「初春さんとのお付き合いは長いんですか?」

美琴「ええ」

黒子「何度も死線をくぐりぬけた仲ですの」

古畑「フフ、いわゆる~、『戦友』というやつですね」

黒子「そう言ってもさしつかえありませんわ」

美琴「古畑さん」

古畑「はい」

美琴「犯人、必ず捕まえて下さいね」

古畑「もちろんです」

黒子「学園都市の外の刑事さんに何かできるとは思えませんけれど」

美琴「こら、黒子!」

古畑「フフフ……、え~、私、自分で言うのもなんですが、フフ、今まで担当した事件で
    未解決の物は一件もないんです」

なにしろイチローを逮捕したくらいだからな

記憶喪失か、なるほど

黒子「しかし、ここは学園都市。能力者の犯罪は初めてでしょう?」

古畑「はい。しかしですね、能力者も人間です。同じ人間が作った謎なら、人間に解けない道理はありません」

黒子「すごい自信ですこと」

今泉「古畑さ~ん!」

美琴「あ、今泉さん」

今泉「古畑さん! ひどいじゃないですか! 誰がテレポートで飛ばしてくれなんて言ったんですか!
    おかげで途方にくれましたよ!」

古畑「よく戻ってこれたね」

今泉「上条君っていう親切な少年に連れてきてもらったんです」

美琴「上……条?」

今泉「ボクと同じく不幸体質で、すっかり意気投合しちゃったっ!」

美琴「あンの野郎ォッ!」ダッ

黒子「お、お姉様!? どこへいらっしゃいますの!?」

黒子「まったくもう……」

古畑「ずいぶんと息巻いてましたね~。どこに行かれたんでしょう」

黒子「上条、とおっしゃいましたわね、今泉さん」

今泉「え、あ、はい」

黒子「おそらく上条なんたらという学生のところでしょう。お姉様に近づくケダモノですわ」

古畑「フフ……、御坂さんならそういう人は多いでしょうね」

今泉「あ、あの、上条君は、あまりにも不幸を呼びよせるんでぇ、『疫病神』って言われてたんですよ。
    暴漢に殺されかけたり、マスコミのさらし者になったり。
    ボク、何か他人とは思えなくて」

黒子「……い、今泉さんなら何となく想像がつきますわ……」

今泉「そうなんですよ! ボクも殺人犯にされかけたり、
    爆弾の仕掛けられた観覧車に閉じこめられたり、
    美術クラブのオークションで買った125万円の仏像が割られたり……っ!」

何で美琴キレてんの?

キレてるふり

黒子「は……ははは……」

古畑「ンフフ、えー、気にしないで下さい」

黒子「では、わたくしもこれで」

古畑「御坂さんによろしくお伝え下さい」

黒子「ええ、かしこまりましたわ」

古畑「……あ」

古畑「あ! すみません! 白井さん、ちょっと!」

黒子「……なんですの? もうお帰りになるのではなかったのですか?」

古畑「もうひとつだけ、よろしいでしょうか~。
    いえ、少し……気になっていたことを思い出しまして……」

黒子「……ふぅ……。なんですの? できれば、手短かにお願いしたいですわね」

古畑「大丈夫、すぐに終わります」

古畑「実はですね~……白井さんに是非、アドバイスをいただきたいことが」

黒子「わたくしにですか?」

古畑「レベル4のテレポート能力者である、あなたなら何か分かるのではないか、と思いまして」

黒子「もったいぶりますわね。何なんですの?」

古畑「はい……、この事件、おそらく犯人はテレポート使いです。
    しかし、そう考えると、どう~も腑に落ちない所があるんです~」

黒子「だから、その腑に落ちない所というのは、何なんですの」

古畑「はい。部屋が……完全な密室だったことです」

黒子「はぁ?」

古畑「どうして、犯人は部屋を密室にしたのか。これが分からないんですよね~……」

黒子「どうして、と言われましても。部屋には佐天さん用のお布団がありましたから、
    それを見て、誰かが外出していると思ったんでしょう。
    そこで、邪魔が入らないように部屋に鍵をかけた。
    ――そんなところではありませんか?」

これは黒子が犯人フラグなのか?

古畑「ええ、おそらくそうでしょう――玄関の鍵に関しては」

黒子「玄関の……?」

古畑「私が分からないのはですね、どうして犯人は『窓に』鍵をかけたままにしておいたのか、ということなんです」

古畑「少し考えれば分かります。
    完全な密室から犯人が消えたのなら、真っ先に疑われるのはテレポート能力者です」

古畑「逆に、もし、窓に鍵がかかっていなければ、光学系能力者が犯人であるという可能性もありました。
    犯人は、自分の姿を見えなくして、隣のベランダに移動したんじゃないか、と
    そんな風に考えることもできた!」

古畑「つまり、窓の鍵をかけたままにしておくということは、
    『自分はテレポート使いだ』、と
    犯人が自ら告白しているようなものなんです。
    これが、どうも引っかかるですよね~……」

黒子「……」

黒子「犯人の知恵が、そこまで及ばなかったのではないですか?」

古畑「30分……」

黒子「え?」

古畑「初春さんが気絶してから、アンチスキルが部屋に入るまでおよそ30分あるんですよ~……。
    切迫した状況であれば、ベランダの方を見逃すこともあるでしょう」

古畑「しかし、犯人には証拠を隠蔽する充分な時間と余裕がありました。
    事実、現場からは犯人に繋がる証拠品は、まるで見つかっていません!」

古畑「……そんな犯人がですよ? こんな致命的なミスを犯すでしょうか……!」

黒子「……」

古畑「いかがですか、白井さん」

黒子「面白いご推察ですわね」

古畑「ありがとうございます」

黒子「しかし、わたくし、ご期待に添えそうもありませんわ。
    『犯人はうっかり屋だった』
    それくらいしか思いつきませんもの」

古畑「そうです、か……」

黒子「それでは、今度こそ、ごきげんよう」

古畑「……はい」

黒子「……あ、そうそう、古畑さん」

古畑「……なんでしょうか」

黒子「わたくしをお疑いになるのも結構ですけれど。
    ……わたくしが初春を殺そうとするなんてありえませんわ」

黒子「確かに、わたくしにはアリバイがありません。
    しかし、同様に、動機もなければ証拠もない。違いますか?」

古畑「んぇ~……おっしゃるとおりです」

黒子「そうでしょうとも。……それに、初春はジャッジメントです。
    逆恨みを買うようなこともありますわ」

古畑「しかし~……聞いたところによると、ジャッジメントと言っても、基本的に重要な任務にはつかないのが常だとか」

黒子「わたくしと初春は例外ですわ」

古畑「え~……例外と言いますと?」

黒子「わたくしは戦闘で治安を維持しています。そして、初春は、学園都市が誇る超一流のハッカーです。
    初春が通称『守護神(ゴールキーパー)』と呼ばれる、伝説のハッカーだと知られたら、
    初春を狙う輩が出てきても不思議ではありませんわね」

黒子「まぁ、古畑さん、もし、また何か発見なさいましたら、常盤台まで是非いらして下さいまし。
    微力ながらお力添えさせていただきますわ」

古畑「……はい」




古畑「……」ペシッ

CM挟みまーす

―同日4時18分 佐天涙子 マンション自室―

佐天「もう、事件のことはアンチスキルに全部話したんですけど」

古畑「え~、すみませんが……もう一度だけ~……、お聞かせいただけないでしょうか」

佐天「……仕方ないですね……。どこから話せばいいんですか、刑事さん」

古畑「そうですね~、事件当日のことをなるべく詳しくお願いします」

佐天「なるべく詳しくと言われても……」

古畑「思い出せる限りで構いません」

佐天「……んむ~、そうですね……。
    あの日は、前から初春の家に泊まる約束をしていたんです。
    週末だから、色々遊ぼうって」

佐天「それで、御坂さん、白井さんと一緒に映画を観に行ったり、セブンスミストで洋服を見たり、
    ゲームセンターのUFOキャッチャーでゲコ太を必死に取ろうとする御坂さんを手伝ったり……」

今泉「いたって……ふつうの週末ですね!」

佐天「まぁ、みんなで遊ぶときは、いっつもそんな感じで」

古畑「それから?」

佐天「それから……夕方過ぎに白井さん、御坂さんと別れました」

古畑「その時間は」

佐天「う~ん……6時半くらい、だったかな? それから、私たちも初春の家に」

古畑「その日、何か……白井さんと御坂さんに、変わった様子はありませんでしたか?
    んぅ~、『あ、これ、いつもとちがうぞ?』と感じた部分とか」

佐天「う~む……。……あ」

佐天「そう言われてみると……」

古畑「何ですか?」

佐天「御坂さんの様子がちょっと変でした」

古畑「というと?」

佐天「あれは確か……1時間近くねばってゲコ太人形をゲットした後くらい、だったかな。
    御坂さんのケータイにメールが来たんです。
    そのメールを見てから御坂さん、急に様子がおかしくなって」

古畑「どうおかしかったんですか?」

佐天「なんだか、ソワソワしてるというか、浮き足立っているというか……。
    とにかく、いつもの落ち着いた御坂さん……あ、御坂さんはいっつもどっしり構えてるって感じなんですけど、
    あのときは地に足がついてませんでした」

学園都市って分からないけど、面白い

支援

超電磁砲とのコラボか

支援

これは是非完結させてくれ!
支援

古畑といえば最初っから犯人がわかってるけどさすがにここじゃ無理か
支援

これは個人的ストライク

ほしゅ

最後まで頑張ってくれ
支援

捕手



おい右を見ろ→              下を見ろ↓
       下を見ろ↓                  ←左を見ろ
               右を見ろ→                             下を見ろ↓

                        右を見ろ→        下を見ろ↓

↓下を見ろ                ←左を見ろ ↑上を見ろ            ←左を見ろ

       右を見ろ→                                      下を見ろ↓
               ↑上を見ろ                 ←左を見ろ
                       ↑上を見ろ                     ←左を見ろ
右を見ろ→              下を見ろ↓
       下を見ろ↓                  ←左を見ろ
               右を見ろ→                             下を見ろ↓
                        右を見ろ→        下を見ろ↓

↓下を見ろ                ←左を見ろ ↑上を見ろ            ←左を見ろ

       右を見ろ→                                      下を見ろ↓
               ↑上を見ろ                 ←左を見ろ

                       ↑上を見ろ                     ←左を見ろ
保守

上条関係か

これさるさん食らっただけだよな?

さるのばあいはこれから2時間保守ルートか

何て事だ

朝まで残しておくれ

ここで落ちたら生殺しもいいところだな

くそ!
もっと支援してやってればこんなことには……!

>>1
皆が保守してくれるらしいから2時間仮眠してこい

保守は任せたまえ、私はニートだ

任せろ
古畑任三郎ファンの俺得

レールガン知らないけどこれは読むぜ

>>119
頼りになるぜぇ!

ほしゅ

最近ブレ幅あるからなぁ、10分ごとで大丈夫かな

頼む

>>58
その域には達してないな。
古畑は必ず犯人(あるいは犯人もどき)との対決を重視してる作品で、
デスノもひぐらしも、俺らは犯人を知ってるから、それを巧妙に逆手にとって、新しい古畑らしさを出してた。
これはセリフがぽいだけだ。

まぁ、超期待してるんですけどね!

ワクワクが止まらない俺は異端だというのか………

面白い
つか脳内再生率が半端ねぇ

支援

まぁ>>1は仮眠でも取ってろって事です

なにこの完成度
支援支援

デスノとひぐらしのやつってタイトル何?

>>126
あれ面白かったよな
読み返してみよ

キング・クリムゾンすでにッ!!

>>133
古畑任三郎があの村へやってくるそうです
古畑任三郎があの男と対決するそうです

>>100-136

保守ありがとうございました。

>>112さんの言うとおり、調子に乗って連投していたら、バイバイさるさんを食らいました。
まだ半分いっていないので、さる対策にちょっと投稿スピードを落とそうかと思います。

また、急にレスが切れたら、またさるを食らったと思って下さい。

おけ
がんばれ

>>136
サンクス後で読むわ

きたあああああああ!さる回避も頑張るよ

良かった
期待してる!

佐天「あ、思い出してきた。
    ……そういえば、御坂さん、あの日は、そのときから、何だかいつもと違う感じがしてました!」

古畑「メールの内容は分からない」

佐天「はい。ケータイをむりやり覗こうとした白井さんが、電撃で返り討ちにあってました」

佐天「あ、でも……内容は分からなくても、差出人は分かる気がします」

古畑「ほ~、それはまたなぜ」

佐天「初春から聞いたんですけど、御坂さん、どうも『上条当麻』っていうレベル0にぞっこんらしいんですよっ!
    多分、差出人はそいつじゃないかと私はニラんでいます」

古畑「その人は、御坂さんの恋人で?」

佐天「本人の口が固いんで、よく分からないんですけど。つきあったり、とかはしてないみたいです。
    っていうか、私は信じてないんですけどね。
    『あの』御坂さんが恋だなんて。
    万が一そんなことがあったとしても、相手はレベル0。アウト・オブ・ガンチューですよ」

古畑「フフフ……分からないものですよ……。特に男女の仲、というのは、ンフフ」

佐天「うぅ~ん、さすが古畑さん、大っ人ですね」

支援

圧倒的ッ!

古畑「え~……他には、何か?」

佐天「そうですねぇ……。後は……特にいつもと変わった所はなかったような……」

古畑「分かりました。それでは、話を戻しましょう。
    あなたは6時半頃、初春さんの家に行ったんですね?」

佐天「はい。初春の家では、ゲームしたり、花札したり、おしゃべりしたりしてて……。
    でも、今思い返すと、そのときから、初春、ちょっと調子が悪かったみたいで」

古畑「調子が?」

佐天「一緒にお風呂に入った後、初春が『ちょっと具合が悪い』って言ったので、すぐ休むことにしました」

古畑「それは何時頃ですか?」

佐天「そうですね……よく覚えてないんですけど、多分、11時くらいじゃなかったかな。
    私としては、もうちょっと色々しゃべってたかったんですけどね。せっかくのお泊まりでしたし。
    でも、仕方ないなって」

支援

支援

もしかしたら初春の自演なんじゃないだろうか

佐天「で、私は寝つきがいいので、すぐに寝ちゃったんですけど、それから初春に起こされたんです。
    『すごく気持ち悪い』って言うから、とりあえず電気を点けて、おでこを触ったらすごく熱くて。
    風邪薬を飲ませてあげようと思ったんですけど、救急箱を見たら薬がきれていました」

古畑「それで、ドラッグストアに」

佐天「はい。とりあえず冷凍庫にあった保冷剤をタオルでくるんで額にあてて、薬を買いに」

古畑「それが11時45分頃」

佐天「たまたま時計が目に入ったので、時間は正確だと思います」

古畑「薬を買いに行く途中……、不審な人物を見かけませんでしたか?」

佐天「いいえ。というか、人をみかけませんでしたね、そもそも。深夜でしたし」

古畑「帰りも?」

佐天「人っ子ひとり」

古畑「そして、いざ薬を買って帰ってきたら、鍵がかかっていた、と」

佐天「はい」

>>148
こういうスレでは先読み推理はネタ潰しになるから控えるべき

佐天「驚きました。あんな状態で動けるわけないのに、どうして鍵がかかってるのって。
    チャイムを鳴らしてもドアを叩いても反応がなくって、すごく嫌な予感がしたのを覚えてます」

古畑「それは不安だったでしょう。……お察しします」

佐天「ドアをガンガン叩いてたら、隣の人が出てきたので、管理人さんを呼んでもらいました。
    管理人さんはすぐ来てくれて、カードキーで鍵を開けてくれたんですけど……」

古畑「今度はチェーンがかかっていた……」

佐天「そのとき確信したんです。絶対、初春の身に何かあったんだって。
    ……あの子、チェーンロックなんてかける習慣なかったんです。
    それに、元々何かとトラブルに巻きこまれやすいし……私、どうにかしなきゃって……」

古畑「そこでアンチスキルを呼んだのは良い判断でしたね~」

佐天「幸い、マンションにもすぐ来てくれて。
    すぐにチェーンロックを切ってもらって中に入ったんです。
    そしたら……ベッドで初春が……頭から血を流して……倒れてました」

佐天「アンチスキルの人に、部屋の中に犯人がいるかもしれないから、初春の側から離れるなって言われて……。
    私、初春をずっと抱いてました。
    それから、他のアンチスキルの人たちが来て、またちょっとしたら救急車も来たので、
    一緒に病院に連れて行ってもらったんです」

姿を消すってより存在を認知させなくするって能力あったよね
石ころ帽子的な

いいな

支援

おいつきしえん

古畑「いや~、中学一年生とは思えない対処ですね。この男、今泉って言うんですがね。
    こいつよりよほど頼りになりますよ」

今泉「ふ、古畑さんっ!」

佐天「自分で言うのもなんですけど、けっこー修羅場、経験してますから、はは」

古畑「……佐天さん、ひとつ確認したいことが」

佐天「なんでもどうぞ」

古畑「チェーンロックがかかっていたときのことです。最初、チェーンロックが
    かかっているのを知ったとき、確かに部屋の灯りは点いていましたか?」

佐天「はい」

古畑「どんな小さなことでも構いません。そのとき、他に何か……気づいたことは」

佐天「これは、これからお話しするつもりだったんですけど」

古畑「はい」

佐天「部屋の中は直接見えなかったんですけど、何かゴソゴソ音が鳴っていました」

古畑「ゴソゴソ……?」

ミサカはミサカは支援をしてみたりー!

支援

佐天「犯人が、部屋を荒らす音だったんだと思います。
    初春の部屋に入ったとき、大分荒らされてましたから」

古畑「部屋の灯りですが、アンチスキルは、チェーンロックを解錠する直前に消えた、と言っています」

佐天「はい。そのとおりです」

古畑「間違いありませんか?」

佐天「間違いありません」

古畑「……んぅ~……」

今泉「あ、あの、佐天……涙子さん?」

佐天「はい?」

今泉「け、警察とか興味ある?」

佐天「はぁ?」

今泉「ボクと古畑さん、学園都市の外で刑事してるんだ」

佐天「さっき聞きましたけど」

今泉「コ、コレ、警察手帳」キリッ

佐天「はぁ」ポカーン

支援

佐天「古畑さん」

今泉「ちょっ、佐天さん、コレね……」

古畑「はい?」

佐天「単刀直入にうかがいます」

古畑「……はい」

佐天「もしかして……白井さんのこと、疑ってますか?」

佐天「アンチスキルから聞きました。
    犯人は、初春の知り合いで、テレポートを使える能力者である可能性が高いって」

佐天「レベル0――何の能力も持たない私でも知ってます。
    『空間移動(テレポート)』は特殊なを計算をするから、能力者の数は多くない。
    私が知る限り……初春と知り合いのテレポート使いは……」

古畑「……んぅ~……正直、今のところ何とも言えない、といったところです」

佐天「私は、白井さんと初春がすごく強い絆で結ばれてるって知ってます。
    だから、白井さんが犯人じゃないって思ってます。でも……」

古畑「……」

佐天「私この前……見ちゃったんです……。
    その……白井さんと初春が、凄い剣幕でケンカしてるのを……」

支援

佐天確定じゃねーかww

フェイクフェイク

古畑のあの良い意味でいやらしい笑みが目に浮かぶわ

スレタイみて吹いた
期待

a

古畑「……ケンカ、といいますと?」

佐天「何であんなに怒鳴りあってたのか……内容まではよく聞き取れませんでした。
    でも、二人とも、すごく本気だったと……思います……」

佐天「古畑さん……私、不安なんです……何を信じたらいいのか……。
    もし、白井さんが本当に犯人だったらって……」

古畑「……え~……佐天涙子さん」

佐天「……はい」

古畑「『もしかしたら、信じても裏切られるかもしれない』。
    その気持ち、とてもよく分かります」

古畑「しかし……たとえ、裏切られるかもしれないとしても……もし、そうだとしてもですよ?
    最後まで相手を信じて抜いてあげるのが、本当の友人だと私は思います。
    あなたが白井さんの友人でありたいと思うなら……彼女を、最後まで信じてあげて下さい」

佐天「古畑……さん……」

古畑「……」ニコッ

あ、佐天だこれ

ピピピピピピピ

古畑「あ、これ私だ。え~っと」ゴソゴソ……ピッ

??『古畑さん、ですよね』

古畑「もしもし、はい、古畑です」

??『あの……御坂です……』

古畑「どうしました?」

美琴『実は……少し……折り入ってお話ししたいことが……』

古畑「……分かりました」

美琴『常盤台中学の……私の寮室まで、来てもらえますか……? できれば、なるべく早く……』

古畑「分かりました、ではすぐに参ります。それでは」ピッ

今泉「さ、佐天さんは、かか、彼氏とかいるの?」

佐天「あ、あの、ちょ、ちょっと……!」

ペシィッ!

今泉「痛ぁッ!」

古畑「何やってんだよ。すぐ常盤台中学に行くから。大至急」

なん…だと…

紫炎

今泉くん、ロリコンだったの…

―同日 午後5時02分 常盤台中学校 校舎前―

今泉「まさか、常盤台中学に入れるとはなぁ~」

古畑「……」

今泉「興奮してきませんか? 古畑さん! フヒヒッ!」

寮監「ちょっと、あなたたち!」

今泉「へ?」

寮監「何ですか、あなたたちは」

今泉「あ、ボク実は……この学校の生徒と」ゴキィッ!……ドサッ

寮監「……まったく、ここ最近、変質者が増えたな……」

今泉「」ピクッピクッ

古畑「え~、この学校の方でいらっしゃいますか?」

寮監「ええ、女子寮の寮監をしております。それで、あなたは?」

古畑「刑事の古畑と申します」

寮監「刑事……?」

古畑「アンチスキルから権限をもらって、今、ある事件の捜査を。これがIDと、権限委譲の証明書です」

寮監「……我が校の生徒が、この事件に関わっている、と?」

古畑「いいえ。あくまで参考までにお話しをうかがいたいだけです。
    話が終われば、すぐに退散します~……フフ。
    少しだけ、中に入らせていただいても構いませんでしょうか」

寮監「……アンチスキルから権限が委譲されているとなれば、仕方がありません。
    しかし、くれぐれも妙な行動は起こさないようにして下さい。ここは女子寮です」

古畑「はい。しっかり心に留めておきます……フフ」

寮監「ご帰宅されるときは、そこの警備に一言声をかけて下さい。それでは」

古畑「あ、ちょっと」

寮監「はい、なんでしょう」

古畑「御坂美琴さんの部屋まで案内して下さると、大変助かるのですが……」

死んだ……

しえ

―同日同刻 常盤台中学校学生寮 廊下―

古畑「いや~、やっぱり有名校ともなると違うものですね~。
    どこもかしこも気品に満ちあふれている……フフ」

寮監「古畑さん」

古畑「はい」

寮監「あまり騒ぎ立てないで下さい」

古畑「あ、これは失礼」

??「あ、ちょっとそこの殿方」

古畑「ん~、あれ? 私? 私ですか?」

??「あ、あの……御名前は、何とおっしゃいますの?」

古畑「……え~、古畑と申します」

??「古畑様とおっしゃいまして……。どうしてこんな場所にいらしたのですか……?」

古畑「ん~……フフ……ちょっとした、ヤボ用です」

しえん

やった!高貴な婚后さんだ!

寮監「婚后、なぜ貴様がここにいる」

婚后「わたくしも、『ちょっとした、ヤボ用』というやつですわ。それよりも古畑様、
    不躾で申し訳ありませんが、是非ご連絡先を教えていただけないでしょうか……?」

古畑「……」ポリポリ

寮監「婚后」

婚后「わたくし、貴方のような素敵な殿方と出会うのを待ち望んでおりました……!」

ガシッ

寮監「古畑さん、御坂と白井の部屋は突き当たりです。それでは私たちはここで」

婚后「ちょっ! な、何をするんですか! わたくしを婚后光子と知っての狼藉ですの!?」

寮監「知ってるに決まってるだろ、馬鹿者」ズルズル

婚后「ふ、古畑様、古畑様ぁ~!」ズルズル

古畑「……」

いいねいいね

シエンタ

―同日同刻 常盤台中学校学生寮 美琴と黒子の部屋―

ガチャッ

美琴「あ、古畑さん」

古畑「どうも」

美琴「聞こえてきましたよ、婚后さんの声」

古畑「フフフ……今のお嬢さんは積極的ですね~」

美琴「悪い人じゃないんですけど、ちょっとクセのある人なんですよ」

古畑「ん~フッフッフ……世の中、色んなタイプの人がいるものです」

美琴「あ、すみません、立たせてしまって……。そこのベッドに腰かけてもらってもいいですか?」

古畑「いいんですか? ……それでは、失礼して」

美琴「寮なもので、接客用の椅子がなくって。ごめんなさい」

古畑「いえいえ、お構いなく」

美琴「……」

古畑「……」

美琴「古畑さん……」

古畑「……はい」

美琴「古畑さんは……今回の事件、どうお考えですか……?」

古畑「どう、と言いますと?」

美琴「犯人は初春の知人で、女の人。そして、テレポート能力を持っている。
    そう、考えてるんですよね」

古畑「んぅ~……確かに、状況証拠は、すべてその人物を示唆しています」

美琴「黒子以外、その条件が当てはまる能力者、いましたか?」

古畑「……いいえ」

美琴「……古畑さん、私は、黒子は事件に無関係だと思っています」

古畑「……」

美琴「黒子は、私の大切な友だちです。
    確かに、人がシャワーを浴びているところにテレポートしてきたり、媚薬を飲ませようとしてきたり、
    人の下着を盗んだり、盗撮した写真をアルバムにして持っていたり、
    他にも数え切れないくらいの変態行為を、私にしでかしていますけど」

しえん

支援

美琴「――でも、私たち、いくつも、一緒に事件を解決してきました。
    だから、黒子は犯人なんかじゃない。
    黒子に罪を着せようとしている人間が別にいるんです」

古畑「……」

美琴「そして、あなたなら、必ずその真犯人を見つけ出してくれる」

古畑「……」

美琴「だから、私、本当のことを話そうと思いました。
    少しでも、事件の手がかりになるかもしれないから」

古畑「本当のこと、ですか……?」

美琴「実は……事件が起きたあの時間……私、この部屋にいなかったんです」

古畑「……詳しく、お聞かせ願えますか、御坂さん」

美琴「はい。私……ある人にメールで呼び出されて、ここから歩いて15分くらいの河原にいたんです」

―回想:事件当夜 午後11時45分 学園都市某所―

美琴(約束の時間まであと15分……なんだか早く来すぎちゃったかな)

美琴(アイツ、いったいこんな時間に呼び出して、何のつもりなんだろ)

美琴(ついに、完全に決着をつける気になった、とか……)

美琴(アイツの性格から考えて、そんなわけないか……)

美琴(くそっ! なんでこんなことで胸が苦しくなるのよ!)

美琴(とりあえず、飲み物でも飲んで落ち着け、私!
    ……久しぶりに四ッ矢サイダーでも飲んで、気分を爽やかに)カチャリカチャリカチャリ

美琴(そういえば、アイツに缶ジュース2000円分おごってやったことあったっけ……)ガコンッ

美琴「ハァ……」プシッ! ……ゴクゴクゴク

今北だがこれは神スレの予感

―回想:事件当夜 午前0時45分 学園都市某所―

美琴(……)イライライライラ

美琴(……)シュッ ピッピッピッピッピッシャ

美琴(……)イライライライラ

美琴(……)シュッ ピッピッピッピッピッピピシャッ

美琴(……)イライライライラ

美琴(……)シュッ ピッピッピッピッシャッ

美琴「だぁぁぁああああああああああああッッ!!
    いつまで待たせる気だあのボケナスーッ!
    何が悲しくて深夜にひとり川で水切りしてなきゃいけないのよ私はッ!!」

美琴(……)

美琴(……これってやっぱり)

美琴(……フラれたってことなのかな……)

美琴(……アイツにとって、あたしなんて、どうでもいいのかな……)ゴクゴク

美琴「もう、帰ろう……」コトン

―回想終了―

美琴「――という感じで、ずっと、私、河原にいました」

美琴「だから、事件が起きた11時50分から0時15分頃まで、私、黒子のことを見てないんです」

古畑「なるほど……そうです、か……」

美琴「何の参考にもならないですよね……」

古畑「いいえ」

美琴「え……?」

古畑「確かに、『今は』、まだこのお話にどういった意味があるのかは分かりません。
    しかし、正しい情報は、必ず捜査を正しい道へ導いてくれます。
    御坂さん、あなたが告白してくれたことは、決して無駄にはなりません」

美琴「古畑さん……」

古畑「真実とは、そういうものです」ニコッ

伏線回収乙
この>>1は出来る子

しえん

寝れないではないかッ!

デスノートとコラボした人かな?期待

寝れなくても私は一向に構わんッッ!

バンッ

今泉「古畑さんッ! ひどいじゃないですか! なんでいつもボクばっかりのけ者にするんですかっ!」

美琴「い、今泉さん、どうしてここに!?」

古畑「……騒ぐと、また寮監さんにやられるよ」

今泉「くっ……」

バンッ

婚后「古畑様ッ!」

美琴「こ、婚后さんまで……」

婚后「御坂さん、この私を差しおいて、古畑様と二人きりで一体何をしていらしたのかしら!?」

今泉「うわっ、ここが女子寮……! この部屋で、白井さんと二人で住んでるんですねっ!」

美琴「い、今泉さん、勝手に色々触られちゃ困ります!」

婚后「事と次第によっては貴女と一戦交えることも辞さなくてよ!」バッ!

美琴「ちょ、ふ、古畑さん、何とかして下さい!」

今泉「ふおぉっ! これはっ!」ガチャッ

寮監「――それには及ばん」バゴキィッ!

今泉「ゲフッ!」

婚后「ゴフッ!」

寮監「さて、古畑さん。そろそろお引き取り願いましょうか」

古畑「え~……、また、うちのバカがご迷惑をおかけしてすみませんでした」

寮監「まったく……『外』の刑事さんの品格を疑いますよ」

古畑「こいつは例外中の例外だと思って下さい」

寮監「ともかく、もうお時間です。これ以上の長居は許されません」

古畑「承知しました。すぐ退散します」

寮監「それでは」ズルズル

婚后「」ズルズル

美琴「古畑さん……」

古畑「いや~、すみません、お恥ずかしいところをお見せしてしまって」

美琴「……」

古畑「御坂さん」

美琴「……何ですか?」

古畑「佐天さんが言ってました。
    御坂さんはいつも落ち着いていて、どっしり構えてる人だ、と」

美琴「佐天さんが……?」

古畑「そんな弱気な姿は、あなたには似合いません」

美琴「古畑さん……」

古畑「この事件は、必ず私が解決します。
    ですから、心配なんかしないで、あなたは、あなたらしくあって下さい」

美琴「……はいッ!」

美琴「何だか、ちょっと心が楽になった気がします……。
    私がしっかりしなくちゃ、ですよねぇ!」

美琴「……ありがとう、古畑さん」

古畑「……」ニッ

支援

おもしれえな
支援

―同日 午後6時18分 学園都市某所―

古畑「……ふぅ~……」

今泉「いつまで考えこんでるんですか」

古畑「……んん~~……」

今泉「ハナっから、こんな超能力を使った犯罪なんて、解決はムリだったんですよっ!」

古畑「……」

古畑「……今泉君さぁ……」

今泉「はい?」

古畑「何か飲み物ない? ずっと動きっぱなしだったから喉かわいちゃったんだよ~」

今泉「は、はい、買ってきます!」

古畑「……」

書き溜めしてないの?

~5分後~

今泉「はいっ! 買ってきました!」

古畑「何これ」

今泉「ホットの、スープカレーの缶ジュースです。学園都市にしか売ってないやつ!」

古畑「こんなに暑いのに、こんな温かいもの誰が飲むんだよ」

今泉「発汗作用が、逆に身体を冷やすんですよっ!」

古畑「いらないよ。何か別の物。……あれ、君、何持ってるの?」

今泉「!?」

古畑「そっち冷たいじゃない。そっちちょうだいよ」

今泉「こ、これはだめですっ!」

古畑「つべこべ言わない」ペチッ

今泉「あ痛ッ!」

古畑「……ん~? 何だぁ、これ?」

ゲコ太?

一方さんに見えてワロタ

西園寺君はでないのか

しかし喋りの再現率がすごいな

古畑「ほとんど中身入ってないじゃないか。
    しかも、飲み口のところがシールで止めて……」

古畑「……今泉君」

古畑「これ、この缶ジュース、どこで手に入れた?」

今泉「……」

古畑「……」

今泉「さ、さっきの、御坂さんの部屋の……冷蔵庫から……」

古畑「……ッ!」

今泉「ど、どうしたんですか古畑さん、急に携帯なんか取り出して!」

古畑「……」ピポパポピピピ

プルルルルル……

古畑「……あ、どうも、古畑です。先ほどはどうも。
    実はですね、ちょっと至急お聞きしたいことが出てきまして。
    はい。実は――」

今泉wwww

――画面暗転 通話を終えた古畑にスポットライト――

チャラッ♪ チャ~♪ チャ~♪ チャ~♪ チャ~♪ チャラッ!♪

古畑「え~……非常~に変わった事件でした。過去、エセ超能力者が犯人だったことはありますが、
    本物の超能力者が関わった事件は、さすがに今回が初めてです。
    そして、おそらくこれからもないでしょう。

チャラッ♪ チャ~♪ チャ~♪ チャ~♪ チャ~♪ チャラッ!♪

    この事件では、すべての状況証拠がある人物を指しています。
    しかしぃ? 物的証拠は何もありません。果たしてその人物は、本当に犯人なのか。
    もしそうでないとしたら、別に真犯人がいるのか……?

チャラッ♪ ダダッ チャ~♪ ダダッ チャ~♪ ダダッ チャ~♪ ダダッ チャ~♪ ダダッ チャラッ!♪

    ヒントになったのは、コレ。
    御坂さんの部屋の冷蔵庫で見つけた、『ほとんど中身の入っていない缶ジュース』。
    それから、もうひとつ、『初春さんの部屋の状態』。ンフフフフ……。

    このスレを読んでいるみなさんも、ちょっと考えてみてください。
    ちなみに、『とある科学の超電磁砲』を知っていても知らなくても、
    ちゃんと真相の近くまで、たどりつくことができるように書かれてあると思います、多分。

    ――古畑任三郎でした。

チャララ チャチャチャチャ~!!♪

今泉やり過ぎだろwww

解決は30分後ぐらい?

わからん

と、いうところで問題編は終了になります。

このまま解答編に移ろうかとも思ったのですが、時刻が予想をはるかに超えてしまったので、
解答編は明日にしたいと思います。’(楽しみにしていた方、いらっしゃったらすみません)

おそらくみなさん、真相にたどりつくことは簡単だと思います。
ただ、解答編も飽きがなく読めるように作ってあるつもりですので、今日、この物語が楽しめた方は
同じように楽しめるのではないかと思います。

さて、最後にこのスレですが、保守していただければありがたいのですが、お手数かとも思います。
保守していただければそれに超したことはないのですが、dat落ちしても、今日「解答編」として
22時~23時ころにスレを立てるつもりです。(問題編読んでない人はわけ分かんなくなっちゃうでしょうが)

ここまでお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
また数時間後、お会いしましょう。
それでは、失礼します。

缶の種類が四つ矢サイダーならあの人確定か?
しかし細かいことはわからん

まあマンションの入れ替えトリックとかはないだろうな

あ、全部わかった

今のVIPの勢いで保守は無理だろうね
まあ続きを楽しみにしてます、おやすみ

朝か?起きたらチェックするよ!

まじか
また明日の夜だな

保守

ほしゅ

ほす

期待せざるを得ない

>>78
ちょっとその話聞かせて

保守

期待

保守

デコ

保守

じらされるな保守

保守

ほし

会社休みで良かった

これは回答編期待せざるを得ない

ちくしょう、もう時間だ
同士諸君保守を頼む

ほす

もう朝ですよ!古畑さん!

シエンタ

ほし

初春の自演に10ペリカ 保

終わってるだろ、と思ったら夜だと・・・

今夜はとってもヒヤシンス

上条さんからのメールって結局なんなん?

>>136
とりあえずデスノートの方読んだけどクソ面白かったわ
一気に最後まで読んだ
ひぐらしは知らないんだよなぁ、どうしよう

ほむほむ

ほし

残っていたか

面白いな

流石の古畑さん。

ほーほけきょ

黒子「ところで古畑さん、こんな話ご存じですの?
    ――ある晴れた日の午後道を歩いていたら、向こうから赤い洗面器を頭にのせた男が歩いてきますの……」

1時間経ってるし

>>265
それでその赤い洗面器をかぶった男はなんだったんだよ!

ほしゅ

古畑系書く人ってみんな上手いよな
いつも引き込まれる

内野手

外野席

>>223-271
まさかまだ残っているとは思いませんでした。
お忙しい中、保守していただきましてありがとうございます。

これ初春が嘘ついてんだろ

こめん、誰かその「学園都市」の登場人物をフルネームでふりがな付けて教えてくれまいか…。

御坂美琴→みさかみこと
白井黒子→しらいくろこ
佐天涙子→さてんるいこ
初春飾利→ういはるかざり
上条当麻→かみじょうとうま

>>276
ありがとう><
これで学園都市が全く知らなくても読みやすくなった…。

残ってる!すげー!
保守

ほしゃー

ほっしゅー

シエンタ

できるだけ保守






三谷脚本でまた見たいなぁ
三谷作品で1番好きだ

VIPで何気人気のある古畑

古畑任三郎の魅力は視聴者が犯人を分かっている状態で古畑がどうやって犯人を割り出していくかだから

ほしゅ

>>288
犯人に感情移入して見るもんだよな
特に玉置浩二の回が神だった
飛行機の機長に成りすまして、乗務員と古畑たちの間で板ばさみになる話のやつ
何気ないやりとりも全部伏線になってるし

ほシュッシュッシュッシュッ

ケツにおみくじ突っ込む回は古畑がふざけて死体に卵を握らせたのが伏線だったんだよな
あれってなんであの時いじってた死体が被害者の死体だとわかってたんだろう

ほっしゃん

ボール顔面

ドゥー

クリーンヒット

学園都市のフリーパスチケットはどこに売ってるんですか?

まだ解らない

支援

うい

まだかなまだかな

ぶーん

期待

再放送しないかな

火曜日のゴールデンに再放送したら確実に見るのに・・・どうせ他に見るものないし

保守し続けたら、再開までに1000いっちゃうだろ

追い付いた!
保守ってたやつありがとう
おかげで久々にGJスレに出会えたわ
SSなのにキャラがちゃんとたってて安易に想像出来るし
学校休んで良かった

保守

>>1は仕事中か

>>310
学校休むなよwww

でもどうせ落ちるんだろ?

生け花の先生役で以前出た山口智子が
初春の頭で生け花なんてやったら面白そう

保守

ちょっとあからさまだったかな

まあSSとしては面白い
ミスリードにすら気付けない人もいるっぽいけど

解決編、このあとすぐ

>>319
なんかきもちわるい

あげるが

>>319
晒しage

ほしゅ

>>319
晒しあげ
なんだこいつ気持ち悪い

古畑なんてガキの頃の遠い記憶なのに脳内再生余裕でビビった。

予定より大分早いですが、せっかくスレが残っているので、解答編を始めたいと思います。
スレを保守して下さった方々、どうもありがとうございました。

昨晩は見事にさるを食らったので、5~10分おきくらいの投稿になると思います。
それでは、よろしくお願いします。

きたーーーーーーーー

よっし

―同日 午後7時 学園都市某所―

黒子「まったく、何ですの? こんな時間にこんな場所に呼び出して」

古畑「んぇ~……、この事件の真相が分かったので、それをお伝えしようと」

美琴「本当ですかッ!?」

佐天「そ、それって……ッ!」

初春「だ、誰が犯人なんですかっ!?」

黒子「……ッ!」

古畑「……まずその前に。初春さん」

初春「は、はい?」

古畑「もうおケガは?」

初春「は、はい。特に異常はないそうです」

古畑「それはよかった」

キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ !!

はいおかえり

思いがけずリアルタイムに読む事になるとは wktk

きたあああああ

佐天「それでっ! 古畑さん、犯人はどんな奴なんですかっ!」

古畑「犯人は、やはり『空間移動(テレポート)』の能力者です。
    この能力でない限り、あの場から逃走することはできません!」ビシッ!

黒子「……」

古畑「え~……どうしても分からなかったのはですね、犯人は初春さんの部屋で、
    約30分もの間いったい何をしていたのか、ということでした」

古畑「30分あればですよ? タンスや机を荒らして、物取りの犯行にみせかけることもできたはずです。
    初春さんを殴った後、適当に金目の物を奪って、すぐにそこから逃走すればよかった!」

古畑「なぜ~……犯人はそうしなかったんでしょう。充分な時間があったのに……」

黒子「もうその答えは分かっておいでなのでしょう、古畑さん? あまり、じらさないで下さいまし」

古畑「フフ……ヒントは……これでした」ピラッ

っていうか何で被害者生きてるんだ

古畑「んぇ~……これ、現場の写真です~……。この写真を見て、どう思いますか?
    ……初春さん」

初春「あ、あたしですか? ……え、え~っと、かなり、散らかってますね」

古畑「いつもは片付いている」

初春「……はい、一応、整理整頓を心がけているつもりです」

古畑「そうなんです……私てっきり、最初、この部屋が荒らされているのだと思いました。
    しかし、そうじゃなかったんです。
    この部屋、『荒らされている』んじゃなくて、『散らかされている』んです」

佐天「あ、あの~……、古畑さん? それってそんな大事なことなんですか?」

古畑「……非常に重要です……!
   なぜなら! ここに空白の30分を埋める手がかりがあるからです~……」

古畑「犯人はですね! どうしても部屋から出るわけにはいかなかった。
    しかも、犯人はこの30分間、か~な~り、焦っていました……フフ」

なんぜ!

美琴「犯人が焦っていた? どうしてそんなことまで分かるんですか?」

古畑「え~……もし犯人がテレポートの能力を持っているとしたらですね、
    絶っ対にしてはいけないことを、犯人はしてしまっているからです」

黒子「……例の、ベランダの鍵の件ですわね」

古畑「はい。もし~……、犯人がテレポート使いであれば、
    部屋を密室にしておいてはならないと、気づくはずなんです……ふつうなら、ば」

古畑「部屋が完全な密室ならば、学園都市の誰もが真っ先に考えます!
    『犯人の能力はテレポートなのではないか』と!
    もし、犯人が冷静な判断力を持っていたとしたら、こんな初歩的なことは見落としません!」

古畑「何度も言うように、犯人には30分という時間的余裕がありました。
    気持ちを落ち着け、冷静な思考力を取り戻すには、充分な時間と言っていいでしょう。
    だとすれば? 犯人は、自分から疑いの目をそらすために、
    ベランダの鍵を開けておくくらいのことは、していて当然なんです」

古畑「……しかし、犯人は気づかなかった。いや、気づけなかった!
    まったく別のことで頭がいっぱいだったからです!」

はい

古畑「事件当夜。まず犯人はですね、佐天さんと入れ違いで初春さんの部屋に訪ねてきます。
    そして、犯人は初春さんと口論になり、
    おそらく、もののはずみで初春さんを鈍器で殴りつけてしまった」

古畑「倒れた初春さんに動揺して、いったん犯人は凶器を持って自室に戻ります。
    そして、少しずつ冷静さを取り戻していった……。ここまでは、よかった。
    しかし、そこで、初めに犯人の頭によぎったのは、ベランダの鍵のことではなかったんです」

古畑「犯人が真っ先に気づき、戦慄したこと……。
    それは、『自らの持ち物を初春さんの部屋に落としてきてしまった』という致命的なミスだったんです!」

古畑「犯人がそのミスに気づいたのは、自室に戻って、ある程度時間が経ってからでした。
    焦ったでしょうね~……。その証拠が発見されれば、自分が犯人だと一発でバレてしまう。
    そこで犯人は、テレポートを使って、初春さんの部屋に慌ててとんぼ返りしたんです」

古畑「そう! この部屋がこんなに散らかっているのは、犯人が焦ってさまざまな場所を探し回ったせいなんです。
    タンスや机が閉まったままだったのは、決定的な証拠を『落とした』か『飛ばした』かしたからだったんです」

古畑「そして……、その証拠を、犯人は結局、見つけられませんでした」

美琴「な、何でそんなことが分かるんですか!?」

古畑「アンチスキルが突入してくる直前まで、部屋に電気が点いていたからです。
    自分の影を見られるのを嫌ったのでしょう、犯人は佐天さんたちの声を聞きつけて部屋の灯りを消しました。
    ……ということはですね、そのとき、犯人はまだ探し物をしている最中だった、ということになります~」

犯人はヤス

>>342
ボートピアやってる途中だったのに

美琴「30分間、犯人はボーっとつっ立っていたわけじゃなくて、
    しっかり自分にとって重要なことをしてたってことか」

黒子「で、でも、アンチスキルや、あなたがたも何も発見できなかったのでしょう?」

古畑「はい」

黒子「では、その決定的な証拠品とやらは、いったいどこに消えたのですか?」

古畑「フフフ……。それはまた、後ほど。
    それより先にですね、この中に二人、『嘘』をついている人物がいるんです。
    真相を知るためには、まず、彼女たちに、本当のことを話してもらわなければなりません」

美琴「嘘!?」

黒子「嘘ですって?」

初春「嘘ですかっ!?」

佐天「嘘?」

古畑「んぇ~……フフフ……」

      ヽ      \   /   ____ヽヽ ___|__
    / ̄ ̄\   __/        /         |
         |     / ̄ ̄      /        / ̄|
         /    /          |         \_/
       /     \_        \        /

ktkr

     *      *
  *     +  うそです
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
      Y     Y    *

>>343
なんで今やってんだよ

古畑「あの夜、本当はここで何が起きていたのか……。話して下さいますね?
    ――初春飾利さん」

初春「……わ、わたし……」

美琴「う、初春さんが!?」

黒子「あ、ありえませんわ!」

佐天「そ、そんな、なんで初春が……!」

初春「わ、わたし、嘘なんか……」

古畑「事件当夜のこと、あなた、頭を殴られたショックで忘れてしまった、とおっしゃっています。
    にもかかわらず、なぜかドアを開けたときに殴られ、それからベッドで気絶した、とはっきり証言している!
    おまけに、犯人が現れた時間まで正確に憶えている。実に、ミョーです~……」

初春「わ、私……そのあたりの……ことも……、記憶が……混乱してて……」

古畑「あなた……、ある人物をかばってますね~……?」

初春「……っ!」

つーか死人が出てないし被害者も犯人を告訴しないだろうから事件性全くないよなこれ

>>348  蒲郡だろ?実況がいやらしいんだよな

たまらん面白い

古畑「あの夜、あなたはドアで殴られたわけじゃなかったんです。
    ドアから入ってきた知人を部屋の中まで招き入れた。
    そこでその知人と言い合いになり、もつれ合って、そして殴られてしまった。
    この一連の争いのときです! 知人、つまり犯人の持ち物が部屋に落ちたのは!」

初春「……」

古畑「……あの日、あなたが見たのは……、白井さんですね?」

黒子「ッ!?」

初春「……」

古畑「え~……お友だちをかばおうとするお気持ちは分かります。
    しかし、あなたはジャッジメントです。学園都市で起きた犯罪を隠蔽してはいけません……」

初春「……」

初春「……分かりました。……本当のことを……お話しします……。
    あの夜、部屋に来たのは……」

初春「……来た、のは……」

初春「……白井さんでした……」

黒子「初春……!」

古畑「それは間違いない?」

初春「……間違い……ありません……」

支援

完成度高けーなオイ

しえん

今更だが支援

古畑「これで、事件は解決です」

初春「……」

黒子「初春……どうしてですの……」

美琴「……」

佐天「……」

美琴「……そんなッ! そんなはずありません!
    黒子が犯人なわけない! 古畑さんッ!」

佐天「そうです! 白井さんが初春を傷つけるなんて、私は絶対に信じません!」

古畑「んぅ~……フッフッフッフ……フフフフ……
    え~……すみません、ちょっと、え~……慣れないことをしたもので、
    ちょっと笑いが……フッフフフ……」

美琴・黒子・初春・佐天「?」

古畑「んぇ~……御坂さん、佐天さん、誰が、誰がぁ~……
    白井さんが犯人だって言ったんですか?」

美琴・佐天「え?」

初春が黒子庇ってるは予想してた
まだ何かありそうだけど

犯人はあいつ

北茨城あげ

やっぱ古畑さんは焦らすなぁ

古畑「私、一言も、『白井さんが犯人だ』なんて言ってませんよ~?」

佐天「で、でも今……」

古畑「んぇ~……実はですね……フフフ……コレが、犯人の筋書きだったんです」

美琴「それは……どういう……」

古畑「『私が今言った推理に辿りつくこと』 これこそが、犯人の真の狙いだったんです!」

古畑「私……あえて犯人の思惑に乗ったんです。
    いえ、乗せられたフリをしていた、というべきでしょうか。
    ……今までそんな茶番を演じたことがなかったものですから、思わず笑いが、フッフッフッフ……」

古畑「え~、いつもはもっとちゃんと推理するんですが、今回はつい、やっつけな感じになってしまって……。
    フフ……お見苦しいところをお見せしました~」

美琴「じゃ、じゃあ、今、古畑さんは……犯人が用意した、偽の答えを言いってたってことですか?
    でも、どうしてわざわざ、犯人の罠にハマったふりなんか……」

古畑「え~……私言いましたね、この中には『二人』事件当夜のことで嘘をついている人がいる、と」

古畑「話して下さいますね?
    ――白井さん。あなたが事件の起きた時間、本当は、どこで、何をしていたのかを!」

なんだこの展開?④

始まってたか!

ワッフルワッフル

倒叙じゃない…だと…

黒子「わ、わたくしは……」

古畑「え~……、白井さん、コレ、見覚えありますね? あるはずです~」

美琴「それ、四ッ矢サイダーじゃないですか。さっき古畑さんが、電話で言ってた」

古畑「そうなんです! これ、事件のあった時間に、御坂さんが飲んでいた缶ジュースなんです!
    御坂さん、これを飲んだのは久しぶりだそうですね?」

美琴「はい、しばらく飲んでないなと思って、あの夜、河原で買ったんです」

古畑「御坂さんは飲みかけのまま、河原のベンチに放置したそうです。
    しかし~……なぜかこの缶ジュース、御坂さんと白井さんの寮室から見つかってるんです……。
    そして、フフ……この缶ジュースには、御坂さんともうひとり……白井さんの指紋が」

美琴「まさか……黒子、あんた……! でも、どうして……?」

黒子「……」

古畑「おそらく、あなたに叱られると思ってあえて黙っていたのでしょう。
    それから、私には不信感を覚えていたので、正直に話す気になって下さらなかった。
    ……そう、私は考えているんですが~……、違いますか~、白井さん……?」

古畑さんの女性に対する紳士的な態度が伝わってくるw
これは濡れるwww

古畑「事件当日、御坂さんはある人物からメールで呼び出しを受けています。
    メールを受け取ってから、かなりソワソワしていたそうですね、御坂さん」

美琴「してませんよ?」

佐天「してました」

黒子「してましたわ」

古畑「してたんです~」

古畑「白井さんは御坂さんに、変態的……おっと……過剰とも言える愛情を抱いています。
    あの夜も、御坂さんが別の男性と密会するのではないかと目を光らせていた。
    そして、その勘は見事、当たりました!」

古畑「相手の男性を確認するためだったのでしょう、あなたはこっそりと御坂さんの跡を尾けた。
    しかし、結局、御坂さんを呼び出した相手は現れませんでした。
    御坂さんはそのまま寮に帰りました……飲みかけの缶ジュースを置いて」

古畑「大好きな人の、飲みかけの缶ジュース……う~ん……フッフッフッフ……。
    今泉は、小学生の頃、好きな女の子の縦笛をなめるのが日課だったそうです。
    それと似た心理なんでしょう。
    白井さんは、その飲みかけの缶ジュースを、寮に持ち帰ったんです」

美琴「黒子、あんたってやつは……」

今泉くんwwwwwwww

黒子wwwww

今泉紳士wwwww

今泉くん何やってんすかwwwwwww

古畑「つまりですね! 事件当夜! 白井さんには完璧なアリバイがあるんです!
    白井さんは御坂さんのメールの内容を知りませんでした!
    相手とどこで会うか? 相手が誰なのか? いつ現れるのか?
    白井さんは何も知りません。
    つまり、一瞬たりとも、御坂さんから目を離すことはできなかったんです!」

古畑「さぁ、今度こそ、話していただけますね……?」

黒子「……そんな缶ジュース一本で、よくもここまで……。
    あなたに対する評価を、大幅に改めないといけませんわね」

古畑「ンフフ……ありがとうございます」

黒子「すべて、古畑さんのおっしゃったとおりです。
    わたくし、あの晩、ずっとお姉様を尾行しておりました。
    わたくしには、お姉様を世間のケダモノからお守りするという義務と使命がありますからっ!」

美琴「はぁ……、もう怒る気にもならない」

佐天「ちょ、ちょっと待って下さい古畑さんっ!
    白井さんに完璧なアリバイがあるんなら……!」

古畑「そう……この事件の真犯人……それは――」クルッ

初春「ッ!」

古畑「――あなたです、初春さん」ニッ

>美琴「してませんよ?」

>佐天「してました」

>黒子「してましたわ」

>古畑「してたんです~」



この流れで盛大に噴いたwwwwww

今回の今泉変態すぎると思ったらこういうことか

ほうほう

古畑「この事件、実に巧妙に作られています~……。
    ちゃんと、たどればたどるほど、疑惑は白井さんに向かうようになっている……」

古畑「実のところ、かく言う私も、途中までほんのちょっとだけ白井さんを疑っていました。
    ……あ~……ほんのちょっとだけですよ? 誤解のないように」

古畑「しかし、白井さんの『嘘』が発覚した時点で、すべてがくつがえりました。
    もし白井さんが事件に無関係なら、犯人は初春さん――あなたしか! あなたしかありえませんっ!」

古畑「そもそも、この事件、我々は知らないうちに、『ある前提』に立って、すべてを考えていました」

佐天「あるゼンテイ?」

古畑「はい。ここは学園都市です。『犯罪が起きたのなら、そこには必ず、能力が関わっているはずだ』
    誰もがそれを信じて疑いませんでした。一見、不可能な犯罪も、能力を使えば簡単に実行できてしまう。
    初春さんは、その先入観を利用したんです!」

初春「――ッ!!」

古畑「しかし? 言うまでもなく、犯罪は超能力なしでも起こすことができます。
    たとえば、そう、今回の密室犯罪のように~……」

支援

ていうか古畑さん親戚そっちのけw

未登場のキャラが犯人でないなら、密室に出来るのは状況的に二人だけだしな

古畑「しかも! あなたの賢いところは、最後の最後まで犯人を明言しなかったことです~……フッフッフ……。
    最初から白井さんが犯人だと言えば、自作自演であることを見破られる可能性が高くなりますからね。

古畑「だから、あなたは、外堀が充分埋まってから……つまり、状況証拠がそろい、
    全員の疑いの目が白井さんに向いた、だめ押しのタイミングで証言したんです。
    あたかも、ずっと親友をかばっていた被害者であるかのように!」

古畑「思い返せば、この事件、不自然なほど白井さんに不利な証拠がそろっています。
    『偶然にも』御坂さんに来たメール、『偶然にも』泊まりに来ていた友だち、
    『偶然にも』熱を出したあなた、『偶然にも』あなたのベランダを見ていたアンチスキル……」

美琴「まさか……」

古畑「ほとんどすべて、あなたが仕組んだことですね、初春さん」

初春「……」

このじわじわ感がたまらんなwwwwww

┌─────┐
│偶 然 だ ぞ.│
└∩───∩┘
  ヽ(`・ω・´)ノ

 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧     ,. :´. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
<         _     > /., . : : : : : : : : : : : : : : : : : ::r‐ 〈 〉, ィ:.ヽ
< ┌┐  ┌┘ └―┐ >/. :/ : : :./:/: : : : : .、: : 、: : : :ヽ:`フ(0)く: : :.',

< ││  │┌─┐│ >/.:.:,'. : : l: | |: : : |.:.:.:.:.}.:.: l.:i: : : :|.〈 _人 _〉..:. :',
< ││  └┘ //  >,'.: .:|.:.:.:i.:l ハ:|: : : |.: :.:ハ.:.:|.:|: : | |: : : : : : : : : : :.'

< ││    //    >i.:l.:::|.:::十:‐仆、.: :トー:==|十メ、|: : : :.:|::.:.:. : : l:.i
< ││     ̄      >|.:l.:::L.:.: /\ヽ ∨〃/\  \.:.:.:|:::: :. : :.l:.|
< ││       _    >|:.l:::::|:ヽ/(・) \ゞ/ /(・)  〉   |.:.:.:i:::::::::. l.: |
< ││     //   >|.:l.::::|.: :|\_/ノ  \_/ ノ し|l/ : : : :.:l: |
< ││    / |   >|∧::」::::il:::::::::∠~        ⌒|ノ} : : :l: l: |
< ││   //||   >| .`T: :|:::::::::r~~‐、ヽ      /   : : : : : l
< ││   ̄  |_|    >   |: :|:::::::::)jjjjjjjjjjjヽヽ    /  :::.:.::l: : : :|
<   ̄      __ __    >   |: :.|:::::::::|,,    ||  /   : : : :.l: : : :|
<  ロロ┌┐  / 八\   >   |: :.!::::: ヽiiiiiiiii // /    :. : :.:.:l:: :.:.:.:l
<   ┌┘│/ /  \\ >   |: .:l;ヽ  ヽ~~"/     . : : : : :l: : : :.:l
<     ̄ ̄/_/     ヽ_ヽ>   |: :.l.: ヽ、__,,,_∠_///: : : : : :./: : : : :.l
< ┌┐┌┐   _ _  >  |: .:|.:.l/.:.:.]:::::::   [_/. : :/:::/  <: : : .:l

< ││││  / / | |  >  レ'´/.:.:.:/      /. : ://:/ ̄ ̄>=、:}

< ││││ / /  | |、, >    /.:.:./      /. : ://:/    ,~ヽ
< └┘└┘/_/   |_ノ >   /.:.:.:../      /: : ://:/   ~ ノ ̄\
<  [] []         >  .:.:.:.:./      l: : :/〃  ’ノ⌒⌒⌒⌒〉〉
 ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨   {:.:.:./      l: : /    {       Y∫

古畑「まずあなたは、犯行の当日に、佐天さんを自分の家に泊まりに来るよう誘いました。
    もちろん、事件の一部始終を知る目撃者を作るためです」

古畑「それから、犯行当日、タイミングを見計らって、今度は御坂さんに偽のメールを送ります。
    あなたは、学園都市でもトップクラスの超一流ハッカーだそうですね。
    サーバをハッキングして偽装メールを送るくらい簡単なことだったはずです」

美琴「じゃあ、あのメールは……」

古畑「上条さん、約束を破ったわけじゃなかったんです、御坂さん。
    あのメールは、あらかじめ初春さんが用意していた偽のメールだったんです」

古畑「御坂さん、あなた、上条さんの能力を初春さんにデータベースで調べてもらったことがあるそうですね。
    レベル5であるあなたが、レベル0の、他校の、しかも男子を調べる……
    しかも、上条さんのこととなると、あなたあからさまに動揺します」

美琴「し、しませんよ!」

佐天「します」

黒子「しますわね」

古畑「するんです~」

古畑好きにはたまらない

クズ春さん

古畑「佐天さんが言っていました。御坂さんが上条さんに気があると『初春さんから』聞いた、と。
    初春さん、あなた、確信していたんです。メールで呼び出せば、絶対に御坂さんはそれに応じると」

古畑「実際、御坂さんは午後11時45分に、寮から15分かかる河原に行っています。
    約束の時間は0時だったそうですが、おそらく、じれた御坂さんが、少し早く寮を出ることも
    ある程度、織りこみずみだったのでしょう」

古畑「これで、11時45分から0時15分まで、白井さんのアリバイは完全になくなった……はずでした。
    誤算でしたね~……。まさか白井さんが御坂さんの後を尾けていたなんて……フフフ……。
    皮肉にも、完璧を期すための仕掛けが、逆に白井さんの無罪を証明してしまった……!」

初春「……」

佐天「ちょ、ちょっといいですか? 古畑さん」

古畑「何でしょう」

佐天「初春が風邪を引いたのは、偶然じゃないんですか?
    私、はっきり見てます。具合を悪くした初春を」

古畑「もちろん、それも初春さんの計画のひとつです……フフ。
   初春さん、あなた、あのとき、風邪なんて引いてなかったし、熱もなかったんです」

美琴可愛い

佐天「でも、私が計ったときは、確かに初春は熱を……」

古畑「『定温保存(サーマルハンド)』」

初春「ッ!」

古畑「あなたの能力です。触れた物を一定の温度に保つ力……
    あなた、この能力を使い、自分が熱を出したように見せかけたんです」

古畑「……ベッドに入る直前、あなたは佐天さんとお風呂に入っています。
    そして、体温が上がったまま床についた。
    そこで、あなた、こうやって……手で顔を覆っていたんです。顔の火照りを保つために……!」

美琴「す、すごい……そんなことまで計算してたなんて……」

古畑「この犯行を成立させるためには、あの場から佐天さんを一時的に遠ざける必要がありました。
    部屋に風邪薬がなかったのは、そのためだったんです」

古畑「あなたは佐天さんがドラッグストアに向かった後、部屋に鍵をかけ、チェーンロックをかけました。
    それから、部屋を散らかしました。もちろん、白井さんに不利な状況証拠を作るためです」

古畑「――そして……ベッドの柱かどこかに、思い切り自分の頭を打ちつけたんです。
    頭皮というのはですね、こう、皮膚がひっぱられているので、ちょっとした衝撃でも血が出るんです」

古畑「そこについた血を、あなたはきれいにふき取ります。ふき取ったタオルはすぐに洗ったのでしょう。
    あなたの出血の量はそれほど多くありませんでした。
    血をふき取るのに苦労はなかったはずです」

ここでサーマルハンとは

ここで初春の能力とは…

一応能力は使ってんだな

実に面白い

古畑「そして、あなたは、佐天さんが異常を察し、アンチスキルを呼ぶのを待ちました。
    部屋で具合の悪い友だちがいて、しかも内側からチェーンロックまでかかっている。
    こんな状況で心配しない友だちはいません。
    まして、ふだんからトラブルに巻きこまれているあなたなら、なおさらです」

古畑「そして、アンチスキル、佐天さん、大家さんがやって来る音を聞いて、
    あなたは部屋の電灯を消し、ベッドで気を失っているフリをした……
    これが、本当の、事件の一部始終です」

初春「……古畑さん、あなた、ひとつ見落としています」

古畑「……はい……?」

初春「あの日、私のベランダから誰も人が出ていかなかったのは、確かにアンチスキルの人が見ています。
    でも、それは偶然です。私がそんな『偶然』まで操ったとおっしゃるんですか?」

古畑「いいえ。もちろん、あなたはそんな偶然に頼るなんてことはしませんでした。
    ……ちゃんと、抜かりなく用意しておいたんですよ。ハッキングした監視カメラを」

初春「ッ!」

古畑「苦しい言い訳でしたね~……ンフフ。あの日、監視カメラがふだんとは別の、
    全然違う方向を向いていたのは、偶然なんかじゃなかったんです。
    あなたはあらかじめ、自分のベランダを映しておくために、監視カメラもハッキングしていたんです」

ほう

しかしそんな事をする動機は何だ?

あせるなよw

そろそろ脱いだ方がいいかな

おもしろいな

初春「で、でも、古畑さん! 今のはすべて……古畑さんの推測ですっ!」

古畑「……」

初春「すべて、私の仕業だという、ちゃんとした証拠はあるんでかっ!」

古畑「……んぅ~……フッフッフッフ……。
    お忘れですか? あなたさっき、ご自分できっぱり言い切っているんですよ。
    『自分を殴ったのは白井さんだった』と……!」

古畑「……あのとき、私が『これで事件は解決です』と言ったのは、あなたが『自白』したからなんです。
    まぎれもなく! この事件を仕立て上げたのは、自分に他ならない、と!
    あなたすでに、はっきり自供しているんですッ!

    ――いかがですか、初春さんッ!」

初春「ぐッ!」

佐天さんがゆってたじゃん
黒子と初春がケンカしてたって

古畑「んぇ~……ちなみに~、こんな物も見つけました」ゴソゴソ……パッ

初春「そ、それは……ッ!」

佐天「ぼ、ボタン……?」

黒子「そ、それ……もしかして……、わ、わたくしのパジャマのボタンでは……?」

美琴「あ、あんたの?」

古畑「そうです、コレ、白井さんの服のボタンなんです。
    白井さんの指紋と、初春さんの指紋がついていました」

黒子「そ、そんなもの、どこで……」

古畑「初春さんの、鍵のかかった机の引き出しです。私、さっき言いましたね。
    『犯人は部屋で探し物をしていた、しかし見つからなかった』と。
    初春さんは、白井さんを犯人にする『決定的証拠』として、あらかじめこれを用意しておいたんです。
    ……おそらく、白井さんの服からとっさにちぎりとった、とでも証言するつもりだったのでしょう……」

美琴「そんなものまで……」

あるんでかっ!

500ぐらいで終わるのって良いね

でも結局能力とハッキングか

初春策士だな

初春「古畑さん……」

古畑「……はい」

初春「……何が……いけなかったのでしょうか」

美琴「初春さん!」

黒子「初春……」

佐天「初春っ!?」

古畑「んぇ~、引っかかったのはですね、アンチスキルと佐天さんたちが部屋に入る直前に、
    部屋の灯りが消えたことでした」

初春「そうですか……やっぱり、不自然でした……?」

古畑「さっき私は『自分の影を見られたくなかったから消した』と言いました。
    ……しかし~……自分で言うのも何ですが、この推理は……フフ……少し強引すぎます」

古畑「あなたはどうしても、アンチスキルと佐天さんが部屋に到着したとき、犯人が部屋の中にいた、と
    推理してもらわないといけませんでした。
    そうしないと、白井さんに容疑がかかりにくくなりますからね~」

初春「何だか、嫌な予感は……してたんです。あなたを初めてみたときから……」

古畑「……」

黒子「初春……あなた、どうしてこんなことをッ!」

美琴「そうだよ、初春さん! 何で黒子に罪を着せたりなんか……!」

佐天「初春……」

古畑「白井さん」

黒子「何ですの!」

古畑「え~、私の勘が正しければ、初春さんがこの計画を実行したのは、
    おそらく、あなたのためを思ってのことだと思いますよ」

黒子「え?」

美琴「は?」

佐天「へ?」

古畑「……違いますか? 初春さん……?」

盛り上がってまいりました支援

黒子がパジャマを持ってるだと・・・

初春「さすがです……そこまで、お見通しでしたか……」

黒子「どういうことですの、古畑さん!?」

古畑「え~……さきほどアンチスキル第73支部で、指紋を検証するついでに、記録を見せていただきました。
    白井さん、あなた、一週間前に、暴漢との戦闘で肋骨にヒビを入れられていますね」

黒子「ッ!」

美琴「なっ! 本当なの黒子!」

佐天「そ、そんなこと隠してたんですか、白井さん!?」

古畑「あなたはアンチスキルでも有名な存在だとうかがいました。
    事件を戦闘で鎮圧する暴力的なジャッジメントだと」

黒子「よ、余計なお世話ですわっ!」

古畑「しかしですね……。それを、『余計なお世話』と考えなかった人物がいたんです」

初春「……」

猿よけ支援

追いついた! 予想以上に面白いぞこのSS!
新感覚っていうかなんていうか、とにかく面白い!

支援

古畑「佐天さん」

佐天「は、はい?」

古畑「あなたおっしゃってましたね。少し前に初春さんと白井さんがケンカをしているところを見た、と」

佐天「はい」

古畑「そのケンカの原因、白井さんのケガだったんじゃないでしょうか。
    初春さんは、白井さんが重傷を負ったことを知って、それをいさめた。
    しかしそれでも、白井さんは、今のように自分のスタンスを曲げなかった」

古畑「元々、『風紀委員(ジャッジメント)』は戦闘をもって治安を維持する組織ではありません。
    にもかかわらず、自分が傷つくのも恐れず犯罪者と戦う白井さんを、
    初春さんは見ていられなかった……」

黒子「そ、そうなんですの、初春……?」

初春「……」

ああ、完全にミスリードに引っかかってた
俺、頭悪いな…

>>420
お前の思ってたミスリードって何だ?
自分それすら気付いてないんだが

古畑「……白井さんを説得できないと悟ったあなたは、強制的に白井さんを
    ジャッジメントの職から外すことはできないか、と考えました。
    そして、今回の事件を思いついたんです。
    ……無実の人間に傷害を与えたとなれば、ジャッジメントを続けることはできませんからね」

初春「……白井さんに、ジャッジメントを辞めさせようとは……思っていませんでした……。
    後でちゃんと、『白井さんともつれ合いになって、自分でベッドの隅に頭を打った』と言おうと……。
    そうすれば、白井さんの処分は、少しの間ジャッジメントを離れるくらいで済むと思って……」

黒子「……」

美琴「初春さん……」

佐天「初春……あんた……」

古畑「……」

初春「私……わずかな間でも……危険なことから、白井さんを遠ざけたかったんです……」

黒子「初春……」

       / ̄ ̄ ̄\
     / ─    ─ \
    /  (ー)  (ー)  \
.   |    (__人__)    |  イイハナシダナ...

    \    ` ⌒´    /
   /            |
  (_ )   ・   ・   ||
    l⌒ヽ        _ノ |
     |  r ` (;;;U;;)   )__)
   (_ノ  ̄  / /
          ( _)

気がついたら続きがきてた

初春ェ

もっと他にやり方あっただろ感は否めない

てっきり鬱展開かと思った

古畑の犯人は大人が多いからなー

古畑「え~……、私は……他人をおとしめるため、傷つけるために犯罪を犯した人間を数多く見てきました。
    しかし、他人のためにここまで手のこんだ事件を起こしたのは、あなたが初めてです……初春飾利さん」

初春「……」

古畑「白井さん」

黒子「なんでしょうか、古畑さん」

古畑「え~……今回、初春さんは、かなり強引な方法を取りました。しかしそれは――」

黒子「古畑さん」

古畑「……」

黒子「それ以上は、おっしゃらなくとも分かりますわ」

黒子「……初春」

初春「はい……」

黒子「わたくしのために、ずいぶんと面倒なことをしでかしてくれましたわね。
    アンチスキルまで巻きこんで……。まったく、仕方のない友人ですわ」

初春「白井さん……ごめんなさい……」

ええ話や

黒子「顔を上げなさい、初春。……あなたの言うとおり、
    これから荒事はつつしむようにしますわ。……できるだけ、ですけれど」

初春「……白井さん……っ!」

初春「……ご、めんなさひ……」グスッ

黒子「もう、何を泣いてますの。ジャッジメントたる自覚が足りませんわよ」

古畑「……」

美琴「古畑さん」

古畑「……はい」

美琴「あなたは、やっぱり、最高の刑事さんでした」

佐天「ありがとうございました。私、信じててよかったです!」グスッ

古畑「……」ニコッ

チャ~ラ~ラ~♪チャ~ラ~ラ~~♪チャララララ~~~ー♪

古畑またやらんかな…

甥っ子はどうしたんだよwwwwwww

古畑は絶対メインキャストを変えられないからなあ

ファイナルシリーズの3回は最高だったよな
教師(教授)とイチローとあの綺麗な人が犯人のやつ

松嶋菜々子だったかな

黒子「わたくしからも、お礼を申し上げますわ。
   それと、数々の無礼な振る舞い、つつしんでおわびいたします」

初春「色々とご迷惑をおかけして、すみませんでしたっ!」

古畑「御坂さん、白井さん、初春さん、佐天さん」

古畑「私が思うにですね……あなたたちを結びつけているのは、単なる友情よりも、もっと強い力
    ――いわば『絆』です。
    この学園都市で、もしかしたらあなたたちは、今回の事件なんて比べものにならないくらい
    大きな困難に直面するかもしれません」

古畑「しかし、その『絆』がある限り、あなた方は、どんな危機も乗り越えていけるはずです。
    ――私は、そう信じています」

美琴「はいッ!」

黒子「もちろんですわ」

初春「古畑さん……」

佐天「トーゼンですっ!」

もう田村正和限界だろう

・゚・(つД`)・゚・

キムタク嫌いだが古畑の二作だけは評価する。

   /.   ノ、i.|i     、、         ヽ
  i    | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ        |
  |   i 、ヽ_ヽ、_i  , / `__,;―'彡-i     |
  i  ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' /    .|

   iイ | |' ;'((   ,;/ '~ ゛   ̄`;)" c ミ     i.
   .i i.| ' ,||  i| ._ _-i    ||:i   | r-、  ヽ、   /    / / ̄7l l   ― / / ̄7l l  _|_
   丿 `| ((  _゛_i__`'    (( ;   ノ// i |ヽi. _/|  _/|    \/   ― /   \/    |  ―――
  /    i ||  i` - -、` i    ノノ  'i /ヽ | ヽ     |    |   /   _/    /     丿
  'ノ  .. i ))  '--、_`7   ((   , 'i ノノ  ヽ
 ノ     Y  `--  "    ))  ノ ""i    ヽ
      ノヽ、       ノノ  _/   i     \
     /ヽ ヽヽ、___,;//--'";;"  ,/ヽ、    ヾヽ


??「古畑様~ッ!」

黒子「ッ! こ、このいかがわしい声は……っ!」

婚后「古畑様、ぜぇ~っ、ぜぇ~っ! お探し申し上げておりましたのよ!」

美琴「婚后さん……またあなたですか……」

??「古畑さ~んっ!」

佐天「この声……もしかして……」

今泉「毎度毎度ボクだけ置いていかないで下さいよっ!」

??「で、駅にはどう行けば良いのかな?」

初春「き、木山先生じゃないですかっ! な、何でここにっ!?」

木山「ああ、君達か。実はこのオデコの刑事さんに、駅までの道を案内して貰っている所だったんだが」

古畑「ちゃんと案内してあげなさいよ今泉君」

今泉「だって、絶対ボクをここに置き去りにして帰る気だったでしょ、古畑さん!」

古畑「よく分かったね」

ここに来て木山先生登場だと……!?

最後、古畑が部屋の外へ手を伸ばして犯人を誘導するみたいなやつがほしかった

美琴「……というわけで、木山先生は私たちが送っていきますから」

木山「いつも、すまないね」

黒子「で、こっちですけれど」

婚后「『こっち』とは何ですの『こっち』とは! 古畑さm」

ヒュン

黒子「これでよし」パンパン

黒子「っと……古畑さん」

古畑「はい」

黒子「これ、捨ててしまってもかまいませんので、取っておいて下さいましな」

古畑「え~……これは?」

黒子「婚后光子の扇子ですわ。彼女、あなたに自分のことを憶えていてほしいでしょうから」

古畑「フフ……それでは~……いただいておきます。婚后さんには、よろしくお伝え下さい」

黒子「了解ですわ」

初春「本当に、色々とありがとうございました」

佐天「また、遊びにきて下さいね」

美琴「今度は私たちがこの街を案内しますから」

古畑「はい、またうかがいます」

黒子「約束、しましたわよ、古畑さん」

古畑「はい、必ず」

今泉「また来ますっ!」

古畑「それでは、失礼します」ニコリ


チャッチャッ♪ チャチャチャッ♪ チャッチャッ♪ チャチャッ♪ チャッチャッ♪ チャチャチャッ♪ チャッチャッ♪ チャチャッ♪

古畑任三郎:田村正和   今泉慎太郎:西村雅彦

>>1

甥ェ…

メインテーマキター


面白かった

チャチャチャチャチャチャ チャチャチャチャ~♪ タララララララララララララ♪

御坂美琴   白井黒子   初春飾利   佐天涙子

チャチャチャチャチャチャ チャチャチャチャ~♪ タッタラタラタ~♪

鉄装綴里   黄泉川愛穂   アンチスキルA

チャラ~ラ ラ~ララ パッパーパラララー♪

寮監   婚后光子   木山春生   マンションの管理人   隣人A

チャラ~ラ ラ~ララ パッパーパーララー♪

脚本:『古畑、学園都市に行く』◆k6VgDYkyGI

チャ~チャチャ~♪ チャ~チャチャチャ♪ チャッ チャッ チャッ チャチャチャッ♪

掲載スレ:2ch ニュー速VIP板

久しぶりの良スレだったな

面白かった!乙!!

中々楽しめたよ

うおおおおおおおおおおおおおお乙!!!
ひさびさに良いSSを見た!

乙 おもしろかった


また古畑が見たくなってきた







この事件は創作であり

古畑任三郎は架空の刑事です。






~引き続き、おまけ「巡査・今泉慎太郎『慎太郎、学園都市に行ったの巻』」をお楽しみ下さい~

最後まで楽しめた
>>1

乙です。
面白かったです。


今度は別のメンツとも絡んでるのを待ってるぜ

おまけだと・・・

オマケキター

続くのか

ちょwwwwwwwおまけwwwwwww

乙です

>>1の性的嗜好は今泉君と黒子ので回収されてたのかああ
初春がサテンサンの脱ぎたてパンツを定温保存して30分間クンカクンカしてたのを
古畑さんは気づいたけどもっともらしい説明で暴露させなかったのかと思ってた

ぜひ攻殻機動隊とのコラボを……っ!

          ,:~'゙⌒'"`     `丶、
        ,:='゙               `ヽ、_
      ,:'゙                  ヽ,

      ノ                     `:、
     ;′                     ヽ.

     }                _.,... -ー- .._      `:、
     ノ        r''''"´         `ヽ,     }
     }           {                 i.  /^′
     ,}         ,:彡              | /
     {       ,.イ´         j: i_,,. -ーt′
     } /~"ニフ {.   /二ニニィ  {フ=ニ、ト、  以上

     j | {// ,i'     ,ヘツ_>'/  : ド=’イ | ヽ   古畑任三郎でした。
     '; |`<''/  {    丶 ̄ ./    |、   ルリ
      〉 \イ,.,.、冫              l.、 |
      l、  \,,ハ.          /` 丶  :},)|
        ヽ、 ,ハ ヽ      / ` ‐⌒ー ' , |‐- .._
        >'i \ ヽ.    , ‐--ー一 ''゙!丿    \
       ,/l   ヽ \ 丶、    `"二´ ,' |       ト、
       ノ |    ヽ.  丶、 `ヽ、    ___ノ  |.      | |

続くのかよ気づかなかったwww

面白かた
お疲れ様

今泉「え~、お久しぶりです。今泉、慎太郎です。
    突然ですがみなさん、超能力者って信じますか? コインをすごい速さで飛ばしたり、
    瞬間移動したり、温かい物を冷めなくしたり。
    嘘みたいな話ですが、今回はちょっと、そんな人たちがいる場所に行ってきました、フヒヒッ!

チャッチャッ♪ チャチャン♪ チャッチャ♪ チャッチャ♪
チャッチャッ♪ チャチャン♪ チャチャッ♪ チャッチャ♪

    しかも、そこにいたのは……なんと……美少女ばかりでした……ッ!
    え、ボクの好みですか?
    ……年上です。
    決して、中学生が好きなんていう、おかしな性癖は持っていません。
    ボクは、ロリコンではありません、本当です。
    でもっ……最近、恋愛に年齢は関係ないんじゃないか、と思うんです。
    これはつまり、純愛というやつでチャチャチャチャチャチャラララ~♪ ドンドコデンドンドコドコデン♪

西村雅彦

チャチャチャチャチャチャラララ~♪ テケテケテケテー♪

今泉慎太郎

おまけ…だと…?

>>421
黒子が犯人で初春がそれをかばってるって思ってた
古畑の最初の推理のまんま

チャララララ~ララ♪ パッパーパラララー♪

チャララララ~ララ♪ パッパーパーラララッ♪

チャッチャッ♪ チャチャチャ♪ チャッチャ♪ チャッチャ♪
チャッチャッ♪ チャチャチャ♪

チャチャチャチャチャチャチャチャチャーン♪ デンデケデンデンデケデン♪

西村雅彦

チャチャチャチャチャチャチャチャチャーン♪ デンゲケデケデケデデデン♪

伊藤俊人

チャチャチャチャチャチャ チャチャチャチャーン♪

チャチャチャチャチャチャ チャチャチャチャーン♪

デドッデドッデド♪ チャラララ~ チャラララララ♪ チャッチャッ チャッ チャチャチャン♪

伊藤さんェ

―某月某日某時刻 警視庁鑑識課 科学研究室―

桑原「聞きましたよ~、今泉さん。古畑さんと『学園都市』に行ってきたんですって?」

今泉「そうなんだよ~」ニヤニヤ

桑原「見た? 超能力?」

今泉「それが俺さぁ~、テレポートで瞬間移動しちゃったっ!」

桑原「へ~ッ! すごいじゃないっ!」

今泉「一瞬にして、辺りの風景が、パッと変わるんだよっ! そしたら全然知らない場所にいて」

今泉「しかも、一般人もめちゃくちゃ強いんだよ! 俺、一瞬で首を180度曲げられてさぁっ!」

桑原「激しい街だね~……」

今泉「でもね、キレイな子が、多かったんだよ、クククククッ!」

桑原「へぇ~、超能力者は美人が多いんだ」

今泉「中学生だったけどね」

桑原「ロリコンじゃないですかッ!」ガタッ!

>>1乙!!
くっそーー、「学園都市」知ってたら楽しさ2倍だったんだろなぁ~。
適当にけいおん(?)の女キャラを勝手にアサインして脳内再生してたw(けいおんも全く知らんww)
それでも古畑ファンにとっては、マジ楽しかったよ!!
久々の神SS、グッジョブ!!ありがとうノシ

凄く面白くて良い話でとても満足してるんだけど一つだけ

初春はどうやって気絶したん?

>>484
臭すぎワロタ

>>485
お風呂で温まって布団の上で目瞑ってたら気絶できるよ

今泉「えっ」

桑原「だーかーら、中学生はマズいでしょ、中学生は」

今泉「でも、すっごく可愛いんだよ。オ、オッパイも大きいし。佐天さんっていう子なんだけどさっ」

桑原「今泉さん」

今泉「な、何?」

桑原「あなた、警察官でしょ?」

今泉「う、うん、まぁ」

桑原「『まぁ』じゃなくて! 警察官が女子中学生に好意を抱いちゃだめでしょ!
    しかも、胸が大きいとか、よこしまな思いまで抱いちゃって!」

今泉「何で?」

桑原「な、『何で?』って……」

今泉「こ、恋に年齢は関係ないと思うなぁ、ボクは」

桑原「あのねぇ……」

>>485
気絶はフリで充分

でも自傷って結構な勇気が必要で難しい気もする

>>484
さっそくほかのスレでコピペされててワロタwwww

>>489
それだけういはるの思いが強かったと
脳内補完

>>484
ここまで臭いのは久しぶりに見た

今泉「実は、メルアドも交換してきたんだっ!」

桑原「えぇっ!?」

デデーン♪

今泉「いわゆる、メル友ってやつ? ンフ、ウフフッ! こ、これから送ってみるから。
    桑原君、文面、考えて」

桑原「やめなさいよ~。僕は協力しないよ?」

今泉「『佐天さんへ 今、何してるの? 今度、また会いに行くからね 今泉』
    こ、こんなんでいいかなぁ?」

桑原「だから、やめなさいって。ヘタすりゃ捕まっちゃうよ?」

今泉「大丈夫大丈夫。古畑だってねぇ、女子中学生から扇子もらってたもん!
    好きだって言われてたもんっ!」

桑原「古畑さんは魅力があるから、一方的に好かれてただけなんじゃないのぉ?」

やべぇこれは>>484が流れを持ってくパターンだ…

今泉くんのこれやってたの2期だっけ?

>>494
勝手に流れて行ってるだけじゃねえか

今泉はかわいいー 今泉はやさしいー 

今泉「え~っと……初めて送るから、ドキドキするなぁ……」

桑原「ちょっと今泉さぁ~ん」

今泉「送信っと」ポチッ

桑原「あ~あ……」

今泉「は、早く返信、来ないかなぁ! フヒィーッ!」

桑原「そんな早く来るわけ……」

ピロリロリン♪

今泉「き、来たぁっ! フヘェッ!」

桑原「もう来たのっ!? 最近の中学生はメール書くのに慣れてるんだなぁ……」

今泉「ク、クククククッ!」

今泉くん・・・

これは・・・メールって所から怪しげ

今泉「え~っと、なになに……」

桑原「何て返って来たの?」

今泉「……」

桑原「今泉さん?」

今泉「……桑原君、佐天さん、帰国子女だった」

桑原「は?」

今泉「文面が英語なんだよ~。俺、英語読めないからなぁ、くそっ!」

桑原「まさか……」

今泉「桑原君、英語読める? 読んで? これ」

桑原「英語はちょっとしか読めませんけど、多分、書いてあることは分かります」

今泉「ね、何て書いてあるの? 何て?」

桑原「mailer-daemon……」

ワロタ

ワロタ

かわいそうに・・・

今泉はかわいいー♪

こwwwれwwwはwww

泣いた

良スレや……

ワロタwwwwwwwwwwwwww

やめろ…

このスレで適当にレス抽出するとトリックロジックやってる気分になるよ!不思議!

>>473
それはアツい

今泉「め、めいらー、何?」

桑原「mailer-daemon! これ、宛先不明って意味です」

今泉「えっ?」

桑原「今泉さん、偽のアドレスを教えられたんですよ」

今泉「えぇっ!?」

桑原「何となくそうじゃないかと思ったんだよなぁ。
    軽々しく今泉さんにメールアドレスを教える女子中学生なんているわけが……」

今泉「送信っと……」ポチッ

ピロリロリン♪

桑原「何してるんですか! 無駄ですよ、そんなことしても!」

今泉「……」

今泉「……桑原君っ!」ガバッ

桑原「……はいはい、結局、いつもと同じオチだったね……」ポンポン

チャ~チャチャ~♪ チャ~チャチャチャ♪ チャッ チャッ チャッ チャチャチャッ♪

泣いた

部屋を出ていくシーンが容易に浮かぶw







この事件は創作であり

今泉慎太郎は架空の刑事です。





おつかれー

いちおつ!GJすぎる
久々の良スレだった

これで、『古畑任三郎』×『とある科学の超電磁砲』SSはおしまいです。
お別れを言う前に、ひとつお詫びを。

>>213で古畑がヒントとして挙げている『初春の部屋の状態』ですが、
描写が足りず、>>341のような推理をするのをほとんど不可能にしてしまいました。
ちゃんと推理をした方、申し訳ありません。

保守して下さった方含め、ここまでお付き合いいただきまして本当にありがとうございました。
できれば、感想など書いていただけましたら幸いです。

それでは失礼します。

          ,:~'゙⌒'"`     `丶、
        ,:='゙               `ヽ、_
      ,:'゙                  ヽ,

      ノ                     `:、
     ;′                     ヽ.

     }                _.,... -ー- .._      `:、
     ノ        r''''"´         `ヽ,     }
     }           {                 i.  /^′
     ,}         ,:彡              | /
     {       ,.イ´         j: i_,,. -ーt′
     } /~"ニフ {.   /二ニニィ  {フ=ニ、ト、  以上

     j | {// ,i'     ,ヘツ_>'/  : ド=’イ | ヽ   古畑任三郎でした。
     '; |`<''/  {    丶 ̄ ./    |、   ルリ
      〉 \イ,.,.、冫              l.、 |
      l、  \,,ハ.          /` 丶  :},)|
        ヽ、 ,ハ ヽ      / ` ‐⌒ー ' , |‐- .._
        >'i \ ヽ.    , ‐--ー一 ''゙!丿    \
       ,/l   ヽ \ 丶、    `"二´ ,' |       ト、
       ノ |    ヽ.  丶、 `ヽ、    ___ノ  |.      | |


楽しかった

一乙!
久々に次が気になる作品だったわ!

乙乙
昨日からずっと見てたが面白かった

乙~

非常に楽しかった!ありがとう!



>>484にぞっとした

乙だった!!!

俺もメーラーダエモンさんからよくメールくるんだよな
しかもすぐに返事返ってくるし

http://www.youtube.com/watch?v=kzxsPCBnBFY&feature=related

まだやってたのか

>>484は歴史に残る

よかった!
俺も可能なら攻殻コラボ読みたいな。

◆k6VgDYkyGI先生の次回作にご期待下さい

ふぇぇ・・・乙なんだよぉ・・・

久々にイイ作品

>>484おれも全く学園都市て分からんかったけど、田村正和は知ってるから楽しめた

>>86で御坂が上条にブチ切れてるのもちゃんと伏線になっててすげえと思った。



で さっきから題名を間違えてるヤツはなんなんだ

oi
みす

紀伊店のか

>>544
>>88で疑問のレスしたの俺なのに、完全に忘れてたwww
あれも伏線だったのか

乙。

面白かった

面白かったよ

ありがとう

楽しかったぜ! 乙!


他のも見てきた
やっぱり古畑紳士だな

乙!

脳内再生させながら読んでたら時間かかった
面白かったよ>>1ありがとう

乙でございます

>>421
おつおつ!

おもしろかった

>>561
安価間違えたよ
>>1乙!

乙!

>>1

ガッツリ読んでしまったwww
面白かった!!

面白れー!!!
乙せざるを得ない


やっぱ初春はマジ天使だったな


フッ… l!
  |l| i|li ,      __ _  ニ_,,..,,,,_
 l|!・ω・ :l. __ ̄ ̄ ̄    / ・ω・≡
  !i   ;li    ̄ ̄ ̄    キ     三
  i!| |i      ̄ ̄  ̄  =`'ー-三‐ ―

              /  ;  / ;  ;
          ;  _,/.,,,//  / ヒュンッ

            /・ω・ /
            |  /  i/             こ、これは乙の軌跡じゃないんだからねっ!
           //ー--/´

         : /
         /  /;
    ニ_,,..,,,,,_
    / ・ω・`ヽ  ニ≡            ; .: ダッ
    キ    三    三          人/!  ,  ;
   =`'ー-三‐     ―_____从ノ  レ,  、

>>521
このAAがこんなにきれいに決まるなんて

西園寺くんは?

>>1
超乙でした

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