咲「そうは思わないかな、和ちゃん」

和「そうですね。私も変態淫乱ピンクという風潮を何とかしたいです」

咲「えっ、和ちゃんが淫乱ピンクなのは間違いではないよね。指なめしたりしてるし」

和「・・・見てたんですか」

咲「うん、ばっちり」

和「そうですか、見られてましたか。では単刀直入に言いますね」

咲「？」

和「咲さんの指を舐めさせてください、お願いします」

咲「嫌だよ！」

咲「そんなことより今は私の風潮の払拭についてだよ」

和「そんなこと・・・ですか。分かりました。それは快諾と受け取ってもよろしいんですね」

咲「ちょっと待って、なんでそうなるの？」

和「だって咲さんにとっては私の指なめなんて取るに足らないことなんですよね？ それは要するに舐めてって言ってるのと何らかわりありません」

咲「飛躍しすぎだよ！どうしてそんな解釈になるの！？」

ふなな

和「というかさっきから風潮風潮と言ってますが、咲さんがシスコンなのは合ってますよね？」

咲「シ、シスコンじゃないよ？」

和「シスコンじゃないひとがわざわざ嫌いだったもので全国制覇しようなんて思いませんよ」

咲「お姉ちゃんがかっこよすぎるのが悪いんだよ！」

和「うわぁ」

和「チャンピオンはどちらかと言えば、可愛い系だと思いますが」

咲「ちっちっちっち、まったく、和ちゃんは分かってないなぁ。いい、今からたっぷりお姉ちゃんのかっこよさを教えてあげるよ」

和「いえ、結構です」

咲「即答！？」

良い

シスコン咲ちゃんいいな

咲「そこは私のお姉ちゃんに対する思いがどれだけ強いか、お姉ちゃんの魅力がどれほど凄いか、耳を傾ける場面だよね！」

和「いえ、長くなりそうなので」

咲「ほんの六時間程度だよ！」

和「あ、やっぱり結構です」

京ちゃんがおもち大好きなのは事実か
くろちゃーのも事実か

和「なんでそんなにお義姉さんを溺愛してるんですか？」

咲「それはね、話すと長くなるんだけど」

和「あ、なら結構です」

咲「話を振っといて！？」

和「その愛情を少しでも私に向けてくれると嬉しいんですけどね」

咲「え、和ちゃんのことも好きだよ？」

和「そ、そうですか////」

咲「？」

ほ

支援

ほ

しゅ

ほ

しゅ

捕手

しゅ

え
義なの？

咲「顔赤いよ、和ちゃん。どうしたの？」

和「な、なんでもありません」

咲「ならいいけど」

和「それで何の話でしたっけ」

咲「私のお姉ちゃんが可愛い件についてだよ」

和「あー、はいはい。そうですね」

咲さんも人の事言えない気が…

咲「かっこよくて可愛いなんて、もう最強だよね」

和「そうですねー」

咲「麻雀も強いし」

和「そうですねー」

咲「優しいし、頭いいし」

和「そうですねー」

咲「…胸は控え目だけど、それはそれでいいよね！」

和「…そうですね」しゅん

咲「あ、和ちゃんみたいな大きなお胸もいいとは思うよ。でも、ほら、お姉ちゃんみたいな小さいのもまた」

和「結局、お義姉さんの全てが好きなんですね」

咲「うん」

和（即答ですか…）

咲「もうね、お姉ちゃんは奇跡のような存在だよ。全てを備えてる魅惑の塊だよ。咲に愛された少女の中でも堂々のトップだよ。むしろ、殿堂入りだよ」

和「ちなみにその咲さんに愛された少女の中に私は？」

咲「もちろん、入ってるよ？」

和（よかった…）

酢酸なら何でも手込めにできるだろ

和「でもこれだとお義姉さんの将来のお婿さんは大変ですね」

咲「えっ」

和「？」

咲「お婿？ えっ、何言ってるの？ お姉ちゃんがお嫁になるの？ 誰の？ 私の？ ならいいや」

和「いや、将来の旦那さんの」

咲「あーあー聞ーこーえーなーいー」

和「…」

和（これは本当に将来のお婿さんは大変ですね。…もしかするとお嫁さんかもしれませんが）

これじゃいつも通りの咲さんなんだよなあ

和「ま、それはいいとして、話を戻しましょう」

咲「えっ、あっ、うん」

和「それで咲さんのシスコンヤンデレという風潮をどうやって払拭するんです？ もう手遅れのような気がするんですけど」

咲「そんなの簡単だよ。和ちゃん！」

和「はい？」

咲「け、結婚してください！」

和「…はい」

カン！

おっつ

菫「ただいまー」

照「…菫」

菫「なんだ、照。また勝手にひとの部屋に上がり込んで、どうした？」

照「妹が結婚するらしい」

菫「咲ちゃんが？ それはおめでたいな」

照「うん、だけど何か少し寂しい」

てるてるも結婚すればいいねん

菫「ああ、なるほど。だから私のところに来たのか」

照「うん、とりあえず気晴らしに飲まない？」

菫「あー、先に風呂入ってくるよ」

照「じゃあ、私も一緒に」

菫「言っておくが、勝手に入ってきたら射抜くからな」

てるてるー

照「え、ひとりは寂しい。一緒に入ろうよ、菫」

菫「断る」

照「…ねぇ」

菫「あーもう離れろ暑苦しい。今日はダメだ！」

照「…菫のケチ」

今日「は」？

菫「ーーーふぅ」

菫（さっぱりした）

菫「それで、照。お前はさっきからそんな隅っこで何をやってるんだ？」

照「…一緒に入りたかったのに」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

菫（面倒なやつだな）

菫「はぁ…まったく」

照「…ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」

菫「…照」ぎゅっ

照「！」びくっ

菫「そう不貞腐れるな。今日は疲れてるからそういう気分じゃなかったんだよ」なでなで

照「…菫」ぎゅっ

照（シャンプー…いい匂い）

これは菫さんがいけませんねぇ…

照「菫、私のこと好き？」

菫「……嫌いなやつとはいつまでも一緒にいないさ」

照「…菫。真面目に答えて」

菫「うっ」

照「私は真剣。だから菫も真剣に考えて結論を出して」

菫「っ」

咲照スレかと思ったら咲和スレかと思ったら照菫スレだった

菫「…」

照「…」

菫「好きに…決まってるだろ」

照「それは…どっちの意味で？ 友愛？それとも」

菫「多分…恋愛感情だ」

照「…そう」

菫「…」

照「…」

菫「照、なんでいきなりこんなことを聞いてきたんだ？」

照「…咲の結婚報告を聞いて、ちょっとね」

菫「羨ましかったのか？」

照「…多分」

菫「…照は、なんだその、私と、結婚したいのか？」

照「うん、できたらいいと思ってる」

菫「そうか」

照「菫、別に返事は今すぐじゃなくてもいい。だけど、考えておいてほしい」

菫「ああ」

照「それじゃあ、そろそろ飲もう」

菫「…そうだな」

照「菫、乾杯」

菫「乾杯」

カーン

おわり

おつかれちん