安価でファンタジー小説 (147)

誰か俺にきっかけをくれ……

>>3 舞台。1現代
      2異世界的なところ(ただし、転生・転移ものではない)

>>4能力の総称(それを使って戦う)

>>5敵全体の呼び方(例えば、エヴァでいう使徒みたいなもん)

>>6主人公(女固定)の名前

とりあえず、このあたりから……。場所が違うなぁって感じたのは、合ってると思う場所に移動させる。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379842837

2

1

災素(いわ)

妖(あやし)

アイリス・キャロル
通称アリス



能力【チカラ】

アイツラ

水田 真理(ミズタ マリ)



こんな感じ?

>>4はいわくです、すみません

>>7まぁそんな感じ。

ちょっと待っていわくの意味調べてくる。

次安価は……ボス2体とラスボス1体の名前。雰囲気にあったのを頼む。

安価は↓2~4

舎人天狗

ロナルド・キャロル

殺生狐

禍輪

調べても、いわくの意味がわからん……

ちょっと、一番目に親族はキツイから2番目かなぁ……。

次安価 主人公の仲間2人

↓2,3

ついでに13はなんて読むの?

篁宗

近衛睦月

>>1
「かりん」じゃない?


秋山雄助

13はカリンです

いわくっていわく付きとか言葉があるでしょ?
それから適当に広げてくれれば良いよ
無理なら再安価でもいいし

ちょっと整理してくる。
安価内容はなにかいいのあったら言ってって。

任せた、設定増やしすぎても回収できなくなるからこれくらいで気になったら安価出すやり方でいいよ

細かい設定は置いといて、取り敢えず登場キャラの性質を固めておいたら?
聖杯戦争スレみたいに善・混沌や悪・秩序みたいに決めておくと大分やりやすくなると思う

とりあえず主人公のいわく決めようよ

 妖(あやし)。町にはそう呼ばれる異形がいた。
 彼らは、いたずら好きで、いたずらせずにはいられない!
 近所のみんなは大迷惑!
 そんなご近所事情を解決するため、主人公・アリスは二人の仲間と異能の力・災素(いわく)とともに立ち上がった!

 うーむ。調子悪い。

性格とかは、安価に任せると破綻するんよ……

いわくはいいね。

じゃあ、アリス、睦月、雄介の順で安価↓2~4

加速下?

尿意と引き換えにさまざまな超能力を使うことができる
能力が強いほど尿意も強くなる

自分の思い通りに人形を動かせる

自身のいわくで相手を金縛りにする

あの、万能系はちょっと……。
事前に言ってなかったこっちのミスです。申し訳ない。
あと、いわくつきって言うくらいだから代償はありで。

再安価↓2~4

妖精を見ることができる

自分の髪の毛の伸びる速さが遅くなると髪の毛を代償に髪の毛を自身の分身にして動かせる

五本の刀を手を触れずに操作する
呼吸を止めている間でないと操作に乱れが生じる

>>25
性格じゃなくて性質ね
それと聖杯戦争スレでは(善・中立・悪)と(秩序・中庸・混沌)の双方から一つずつ選ぶ形になってる

もしかして選択安価はNG?
安価ならksk

使う度に見える色が一つ無くなることを代償に目があった相手の意識を奪える

選択安価でもええよー。聖杯ってか、メガテン?

>>32日本語でお願いします。

>>33OK!

>>35重いな……けど採用!

>>36
髪の毛を使って自分の分身を作れるけど代償にどんどん髪の伸びる速さがか遅くなってしまう

>>32
要は髪の毛とハゲやすさを代償にした分身能力?

>>33
息を吸う→能力の制約上操作性低下
息を吸わない→酸欠で操作性低下
\(^o^)/

>>35
色って国や時代によって認識が違うんだけど、そこらへんはどんな感じで?

>>38
うん最終的には使いすぎるとハゲちゃうかもよっていう能力

普通に日本人の名前の設定だし日本に有る色で良いよ、若草色とか山吹色みたいなマイナーなところから赤色、青色みたいにメジャーなところまで何がなくなるか分からない

つーか、あれだ、主人公たちの呼び名がないと締まらんな。
いわくについては全部了解した。

>>38そういう細かいことは必要ないと思ふ。普通に何色が見えなくなったとかでしょ?

安価↓2

>>38
酸欠になる前に思い切り息を吸えばいい

アリス→睦月  ムッキー
睦月→アリス  アリスさん
雄輔→睦月 睦月
雄輔→アリス アリス
睦月→雄輔 ゆーくゆ
アリス→雄輔 雄輔

ちょっとメシ行ってくる。安価だったら↓の人で。

ゆーくゆじゃなくてゆーくんです

>>43すまぬ説明不足だった。組織名的なのを頼む。

安価↓

コングリオ

ワンダラーズ

んじゃあ、書いてく。安価はその都度その都度で。

 夕暮れ時。
 金髪(ブロンド)ロングのあどけない美少女、アイリス・キャロル(通称アリス)とその仲間の前には〝敵”がいた。
 その”敵”は妖(あやし)と呼ばれ、今回は黒い子狐の姿で、ブロック塀を背にしてアリスたちを威嚇している。

「あー、今度の被害はブロック崩しってところね」
 アリスは、その幼さを残した顔に見合わぬ、まがまがしい釘バットを肩においている。

「アリスさん、怖いですよ……」
 アリスの仲間の一人が、おどおどとアリスに苦言を呈する。
 彼女の名は、近衛睦月。緑髪のショートヘア。
 背丈はアリスより高いものの、その小心者な態度から、年下に見える。
 彼女は普通ならば法に接触する刀を武器としている。

「ま、コングリオと妖のバトル、開幕ってとこだな」
 余裕然として答えたのは、仲間内唯一の男性・秋山雄介。
 武器は杖。そして、チームの名付け親でもある。
 しかし……。

『ダサッ』

 女性陣からは不評なようだ。

「だいたいなんなの? そのコングリオって? ゴリラ?」
「いや、コングリオってのは深海生物の一種でなぁ……」
「もう、そんなこといいからはじめましょーよー!」
「きしゃぁぁぁぁ!!」

 のっけからぐだぐだなコングリオの会話は、妖の叫び声で断ち切られた。
 睦月以外は、仕方ない、やるか、といった様子で、睦月はさぁやるぞ、といった様子で、改めて妖の方に向き直る。
 ようやく戦いは開幕するのだ。

「そう生き急がなくても、死刑にしてあげるわよ」
「だから、怖いですって……」
 残忍な笑顔を浮かべて釘バットを素振りするアリスを諌める、睦月。
 しかし、そんな彼女の言葉にも聞く耳持たず、破壊力満点の釘バットは妖へ向かった。

 

 どぐしゃぁ!
 そんな生々しい音を響かせ、一体の妖はブロック塀に叩きつけられた。

「ぎぃぃぃぃ!!」
 その妖は苦しそうに悶えている。
 しかし、悪魔は追撃の手を緩めなかった。

「オラッ! もっといい声で啼けよ!」
 ゲシッ、ゲシッ、と何度も過剰に妖の腹を踏みつけるアリス。
 彼女の顔は快楽で溺れていた。
 彼女はこういうことが好きなのだ。

「ひゃー、うちのリーダーおっかねぇ」
「いや、あれはそういうのを通りこしているような……」
 睦月も雄介も、それぞれの武器で妖に攻撃を加えていく。
 その途中で、アリスの様子を横目で見て、軽く震える。
 アリスとは違って、過剰攻撃はしないが……。

コングリオってちなみにイタリア語でウサギって意味らしいよ

「あー! うちの子たちになんてことしてくれてんの!!」
「あぁん!?」

 後ろからかかる呼び声に、ドスの利いた声を発しながらアリスは振り返った。
 そこにいたのは、狐の耳と尻尾があり、巫女服をした、アリス幼い少女だった。
 しかし、彼女の正体は……。

「あ、殺生狐さん、こんにちは」
「あ、これはどうも、睦月ちゃん……じゃなくて!」
 丁寧に挨拶を交わされ、幼女、殺生狐はノリツッコミをするまでに追い詰められた。
 睦月は根は真面目なのだが、天然のきらいがある。

「おい、女狐。あたしはなんでもかんでも擬人化して美少女化しようって風潮認めねぇぞ?」
「な、なんの話よ?」
 またもドスの利いた声で発したアリスの言葉は、わけのわからないものだったが、殺生狐を怯ませるには十分だった。

あ、間違えた。アリス”より”幼いが抜けた。

 しかし、押し流されてしまいそうな雰囲気に逆らい、殺生狐は叫ぶ。
「う、うちの子狐たちになにしてんのよ!」
 そう、彼女はさきほどアリスたちが戦ってきた妖たちのリーダー格なのだ。

「いやいや姐さん、なにかしたのはあっちの方ですよ。ブロック塀のブロックくり抜くなんて、あんたの子分はなに考えてんですか?」
 雄介の調子はふざけているのだかふざけていないのだかわからない。ただし、正論だ。

「う……うぐ……うっさーい! 私たち妖はいたずらするのが性分なの!! それくらいいいでしょ!!」
 コングリオのペースに乗せられた殺生狐には、もはや逆上する以外の道はなかった。

 実を言うと、この時コングリオは焦っていた。
 それは、目の前の殺生狐がそれなりの力を有しているからだ。
 ここで重要なのは、それなりということ。
 倒せないではないのだ。

 では、なぜ焦っていたのか?
「ふふふ。私が相手では、災素(いわく)を使わざるを得ないでしょ?」
 さっきまでの動揺を棚上げにして、不敵に微笑む殺生狐。
 しかし、問いかけの答えは彼女の言葉の中にあった。

狐幼女……

 災素。
 森羅万象の生物、その一部が宿す異能の力。
 それは持ち主に大きな恩恵を与えるとともに、重い代償を課す。

「なぁ、アリス。お前の代償ってなんだっけ?」
「なんで聞くの?」
「うう……」
 明らかにコングリオの指揮が下がっている。
 それほどまでに代償が嫌なのだ。

殺生狐の能力。安価↓2

石化能力

あらゆる「毒」を作り出せる能力

「ふふん。もう罠はまいてあるもんね~だ」
 コングリオの焦りを知ってか知らずか、勝ち誇る殺生狐。
「確か……あんたの能力は……」
 アリスの体が急にふらつく。
 いや、アリスだけではない。
 他の二人もふらついている。
 これは、殺生狐の能力によるものだ。

「そう、私は毒の使い手。今回は麻痺毒だね~」
 
 もう、コングリオには道は残されていなかった。
 代償を担ってでも、殺生狐を倒さねば命はない。

「雄介、あんた男でしょ!? こういう時はあんたがやりなさいよ! か弱い乙女にやらせるつもり?」
「はっ、都合のいい時だけ乙女になってんじゃねぇよ!」
「……」
「逃がさないわよ、睦月」
 睦月はドタバタしたその場を黙ってやり過ごそうとしたが、そうは悪魔が許さなかった。
 悪魔は敵に向ける残虐な微笑みを、睦月に向ける。
 気の弱い睦月に断り切れる術などなかったのだ。

「む、睦月ちゃんは無理しなくていいんだよ?」
 わりかし悪態をついてこないからか、殺生狐は睦月には優しい。
 しかし、今の睦月には、その優しさを跳ね除けられるだけの恐怖が、すぐ近くに存在していたのだ。
「やります……」
 もはや、睦月の瞳からは涙が出ている。
 そして、彼女は自殺行為とも思える行動を敢行した。

今日はもう、なんか眠いっす。
明日の朝~昼ごろに再開しますん。

乙 普通に面白くて驚いた

起床age

毒漂う空気を、肺腑に吸い込んだのだ。
 息を止める。それが彼女の災素の代償。
 そして、その行動の後、睦月の周りを五本の刀が漂い始めた。

「そーれ、そーれ、一気! 一気!」
 仲間の苦しそうな表情にも、アリスは悦びを感じていた。
 アリスはもはや、人間として終わっていたのだ。

「お前なぁ……」
 雄介は表面上ではアリスをたしなめる。
 しかし、彼の表情からは、自分がやらなくてよかった、と安堵の表情が隠しきれていない。

「……ん~!!」
 睦月は喉で焼け付く毒の痛みを感じながら、周囲に漂う刀を殺生狐に”飛ばした”。

 ざしゅっ!
 そんな鋭い音を立てて、刀は殺生狐の頬を通り過ぎる。
「い、いや、ほんとに頑張らなくていいんだよ?」
 殺生狐はもはや、忠告だか懇願だかわからない言葉を流して、冷や汗をだらだらと滝のごとく流していた。
 そして……。
「きょ、きゅうのところはこれくらいできゃんべんしてやりゅ!!」
 お決まりのセリフを噛みながら逃走した。

「ふふん、私たちに恐れをなしたようね……。雄介、睦月を連れて退散!」
「偉そうだなぁ……」
「リーダーなんだから、あたり前でしょ?」
 なにもしていないのに勝ち誇るアリス。
 雄介はそんなアリスの指示に従い、酸欠気味に倒れている睦月を背負う。
 そして、コングリオはその場を後にした。

「あら、アリスちゃんたち、いつも悪いわね」
「いえいえ、みなさんのためですから~」
 道行くおばちゃんとにこやかな会話を交わすアリス。
 戦闘中と異なり、猫をかぶった笑顔をはっつけている。
 もちろん、彼女の戦う理由は町のみんなのためなどではない。
 ストレス発散のためだ。
 いや、みんなのために戦おうとしているのなど、睦月くらいだろう。
 雄介は、女性陣に引っ張られて、という形だ。

「おーい、大丈夫か? 睦月~?」
 雄介は、あまり感情のこもっていない声で睦月を気遣う。
 だが、彼は彼なりに睦月のことを心配しているのだ。
「あー、はい、大丈夫です……」
 空返事を返す睦月。
 だが、顔は大丈夫じゃないくらい蒼白となっていた。
「……仕方ないわね。私の家で休ませましょうか」
 アリスは一度ため息をついてからそう言った。

あんなんやってる場合じゃなかった……

なんかいい安価項目ない?

お仕事の依頼安価とか?でなければ日常生活の補足とか

ふとんssわらた
↑にある仕事の依頼内容とか決めたらいいと思う

うむ。じゃあそれで。
注意事項としては、その過程で殺生狐と会いそうな感じで。

安価↓2

町外れの丘陵に大量発生した獣型の妖退治

街にはびこるかぶるととれなくなる呪いの仮面を回収

>>77OK
しかし、殺生狐可愛いなぁ。名前考えてくれた人には感謝せねば。

 アリス家。
 いつもコングリオが妖退治に行く前は、彼女の家に集まる。
 彼女の家はわりと裕福な家庭で、たいていのものはそろっているからだ。
 ただ、アリス自身はその裕福さに窮屈さを感じているようだが……。

「ほれ、幻の秘薬よ。もちろん、私ブレンド」
 なにやらまがまがしい色の薬を取り出すアリス。
 こんな時でも、悪魔の微笑みは消えなかった。
 そして、睦月はある程度、色々なものを失うことを覚悟したのだった……。

きょうははやいけどここまでっす。

 睦月に自由はないため、アリスがゆっくりと暗黒物質を垂れ流す。
 それは、苦い辛いなどの騒ぎではなく、睦月の喉を確実に仕留めにかかっていた。
「~~~~!!」
 それでもなお、言葉ににならない声を張り上げ、睦月は抵抗する。
 吐き出さないように、痛みを受け止めるのだ。
 アリスは快楽。雄介は無念。
 他のメンバーはそれぞれの表情に溺れていた。

「あ……」
 睦月は半ば傷心状態の目で、助かったんだか助かってないんだかとくわからない声をあげる。
 とにかく、この世の混沌を詰め込んだかのような物質を、睦月は飲み込んだのだ。
 その代償として、しばらくまともな思考能力を奪われてしまったが……。

 翌朝。
 睦月を始め、他の二人の毒もすっかり抜けきっている。
 コングリオの日常は、アリス家付近の事務所に届いた依頼を確認することから始まる。

 此度の依頼内容は、どうやらかぶると外れなくなってしまう、呪いの仮面が町にいくらか流れているらしいので、それを調べてほしいというものだった。

「ふむ……うまくいけば人間の顔面を叩き割ることができそうね」
「朝っぱらからなに言ってんだよ、お前は……」
「私たちが戦うのは町のみなさんのためで、傷つけるためじゃありませんよ!?」
「あ~、はいはいわかったわかった。冗談よ」

 軽い掛け合いを終えた三人は、それぞれの武器を手に取り、町へと向かった、

 ひとまず、仮面をつけてしまったという人の元へ。
「いや~、困ったよ、マジで」
 あまり困ってなさそうに仮面をつけた男性は言う。
 仮面は、笑い道化を模したものとなっている。
「ふ~ん、いかにもって感じですね……」
「あの? アリスちゃん? なんかブンブン鳴ってるんですけど……」
 アリスは男性の反応をよそにして、釘バットを意気揚々と素振りしている。
「気のせいじゃないですか~?」
「いや、ダメですって!」
「仕方ないわね……」
 釘バットを構えるアリスを抑える睦月。
 それが功を奏したかアリスは行動を踏みとどまった。

「しかし、あれね。もうこれはあいつの仕業に違いないわ」
「あいつってどいつだよ?」
「決まってんでしょ。森羅万象、全ての事象は全て殺生狐のせい、ってしとけば色々つじつまが合うのよ」
「横暴ですよ……」
「あの~、俺はどうすれば?」
 コングリオの会話を横から聞いていた男性が、自分の存在を確認させるかのように問いかける。
 それをアリスは、チラッ、と見て、言い放った。
「元凶とっちめてきますんで、それまで待っててください」
「え~~?」
 男性はやや不満げだったが、ともかく一行は殺生狐の元へと向かった。

 町外れの神社。
 殺生狐はそこを拠点として、町にいたずらをしかけている。
 コングリオがたどり着いた時、殺生狐はいた。
 スピー、スピーと鼻ちょうちんをでかでかと膨らませて、眠っていたのだ。
「敵ながらベタなやつ……」
「おい、起きろ、女狐!!」
「か、可哀相ですよぉ!」
 殺生狐を乱暴に叩き起こそうとするアリスを例のごとく睦月は諌める。
 しかし、その努力もむなしく、殺生狐は起こされた。
「むにゃ……。な~に、騒がしい……って!!」
 そして、殺生狐はオーバーなリアクションをとり、叫んだ。

「あ~!! お前たち、睦月ちゃんとその一味!!」
「ほう? あんたの眼にはそう映ってるんだぁ。じゃあそんな眼、いらないでしょ?」
 自分がリーダーだと理解しない女狐だ、と、アリスは狂嬉々として釘バットを殺生狐にあたるかあたらないかといったところで素振りする。
 それは威嚇も兼ねているのだが、92パーセントは彼女の趣味だ。
「ひぃ!!」
 大人げないアリスの行動に、殺生狐は恥も外聞もなく瞳に涙を浮かべてしまったのだった。

「あ、あの~、町で妖しい仮面が出回ってるんですけど、心あたりありませんか?」
「仮面? う~ん」
 アリスをなだめ、睦月は殺生狐に優しく問いかける。
 それに対し殺生狐はなにか心あたりを頭の中で探しているようだった。
「あっ!」
 一瞬だけ声をあげたが……。
「い、いや、なんでもないよ!」
 明らかになにかありそうである。
 アリスはそれを問い詰めることとした。
 

「な~んか握ってんでしょ? たまたまでも噂の仮面の正体でもいいから、さっさとボロを出しなさいよ」
「いや、私たまたまついてないよ!?」
「あ? じゃあつけてこいよ、すぐにもぎとってやるから」
「ひぃっ!!」
 もはや、どっちが悪者なのだかわからない会話を続ける殺生狐とアリス。
 話は速くもグダグダ展開に陥っていた。

「か、禍輪(かりん)様に言われたんだよ、あの仮面をばらまけって」
「かりんさまぁ?」
 アリスへの恐怖からか、あっさり白状する殺生狐。
 しかし、耳慣れない人物の名を口にする。
 妖に関係あることは間違いないのだろうが……。

「おい、女狐ぇ。口んなかに釘バットつっこまれるのと、そのかりんさまとやらについて話すのと、どっちがいい?」
 実質、選択肢が一択しかない選択を迫るアリス。
 そして殺生狐は……
「ふ、ふんだ! 妖はこー見えて口が固いんだ。絶対に話すもんか!」
「あ?」
「かりんさまっていうのは、私たちのボスです、アリスさま」
 一度抵抗は見せたものの、アリスにすごまれあっさりと白状した。

「ボスねぇ? んで、そいつの居場所は?」
「いや、そればっかりはほんとにわかんないんだよ……」
「ああ!?」
「ひぃっ!! ほ、ほんとのほんとにわかんないんだよぉ……」
 アリスにすごまれても困ったように怯むことしかできない殺生狐。
 嘘はついていないようだ。

「ほーほっほっほっ!!」
 膠着状態の場に突如として現れた、無粋な影。
 それは、人間のような物体だった。
 髪色はアリスと同じ金髪だが、ものすごいロールがかかっている。
 漫画の中のお嬢様然とした風貌だった。
 金髪ロールの物体は、さらに言葉を繋げる。
「見つけたわよ、アイリス・キャロル! このロナルド・キャロぬぁぁぁ!?」
 金髪ロールが名乗りを終える前に、アリスは釘バットをその顔にぶちこむ。
 どぐしゃぁ!
 あいもかわらぬ鈍い音が神社に響く。
 そして、金髪ロールは神社の石畳に叩きつけられながら、何度も跳ね跳んでいった。

「おい、明らかにお前の関係者だろ。キャロル云々言ってたし」
「私の苗字はキャロルじゃないわ」
「いや、キャロルですよね?」
「やかましい! 私の苗字とか、最初一人称があたしだったことなんて誰も覚えてないのよ!」
「お、横暴だぁ~」
 殺生狐さえ混じって、コングリオはグダグダな会話を続ける。
 いや、これが彼女たちの普通のペースではあるのだが……。
 そんなおり、ロナルド某がむくりと起き上がる。
 その顔は血まみれで、ぼこぼこに腫れていた。

「あ、あなた、ふざけないでくださる!?」
 負け惜しみに近い口調で立ち上がる、ロナルド某。
「いや、あんたの見た目ほどはふざけてねーよ」
 それにアリスは、辛辣なツッコミでカウンターしたのだった。
「ふふふ……これを見てもそんな態度が取れるのかしら?」
 それでもめげないロナルド某。
 なにか奥の手でもあるようだ。

「そう、これを見なさぁぁぁぁ!?」
 ロナルド某がためている間に、アリスの釘バットは彼女を襲った。
「ひどい……」
「なによ、女狐。先手必勝って言葉知らないの?」
 これには、敵方の殺生狐も呆れ顔だ。

「ふふふ……」
「あー、向こうさんは向こうさんでタフだなぁ……」
 雄介の言葉通り、ロナルド某は何事かはあったようにだが、むくり、と起き上がる。
「アリスさん、このままだと話が進みませんよ~」
 睦月の意見も、もっともな意見だ。
 アリスは大きく舌打ちをして、加撃を一時中止した。

「これを見なさい!」
 ロナルド某は三度目の正直で、自分の片腕をアリスたちに見せつける。
 それは、とても人間のものとは思えない、禍々しい色合いをしていた。
「な、なんですか、それ?」
「ふふふ、わからない? そう、これは!」
 またもやアリスは言葉の終わる前に突っかかっていった。
 本当に空気を読まない。
 しかし、そんな不意打ちの攻撃は、ロナルド某の片腕によって防がれ、未遂に終わった。
「なっ!?」
 さすがのアリスも、これには動揺を隠せていない。

「ふふふ。そう、私は人間でありつつ、妖と融合したのよ!」
「え~。こんな序盤からそんな最終回付近みたいな設定出されてもなぁ……」
 なにかがアリスの癪に障ったのか、彼女の反応はブルーだった。
 しかし、なによりブルーと、いうより真っ赤になったのは、衝撃カミングアウトをあっさり流されたロナルド某に違いないだろう。
 彼女が激昂するのも無理もない。
「あ、あんたねぇ~~!!」

「なんなの!? もっと驚きなさいよ!!」
「え? 驚いてほしかったの? うっわぁぁぁぁ!? な、なんですってぇぇぇ!?」
「ぐぬぬ……」
 わざとらしく驚きのリアクションをするアリス。
 それにつっこむことのできないロナルド某。
 またもや、妖側の人物は、コングリオ、というよりはアリスのペースに乗せられていた。

「殺生狐ちゃん、お菓子食べます?」
「うん、食べる~」
「あ、俺お茶持ってるわ」
 殺生狐は殺生狐で、コングリオのペースに飲み込まれ、ほのぼのとした空気を作りだしている。
 そこにはもはや、対立の面影はない。
「殺生狐! あんたもあんたでなごんでんじゃないわよ!」
「うっさい、おばさん!」
「きぃぃいぃ!!」
 どうやら、妖側だからといって連携がとれてるわけではないようだ。
 馬鹿馬鹿しい空気が周囲に漂い始めた。

「えへへ~、私、睦月ちゃんのお嫁さんになる~」
「え~、どっちかって言うと、殺生狐ちゃんの方がお嫁さんじゃないですか~?」
「えへへ~」
 今度は馬鹿馬鹿しいを通り越して甘ったるい空気。
 今回、これを快く思わなかったのは二名。
 ロナルド某と……。

 だんっ!
「おい、睦月。なに敵と仲良くしてんだ?」
 釘バットを地面に叩きつけたアリスだった。
 その行動に他の四名の肩がビクッ、と震えあがったのは言うまでもない。

 もちろん、アリスがキレた理由は、睦月が殺生狐と仲良くしてるからなどと言う理由ではなく、流れる甘ったるい空気が気に喰わなかったからだ。
 他の四名にはそれを思考する隙も無い恐怖を与えてはいるが。
「よーし、気分が悪い。ロナルドなんたら、勝負してやるよ」
 ビッ、とロナルド某に釘バットを向け、ようやくアリスはまとまな戦闘体勢に入った。
 しかし、ことここにおいて、彼女は致命的なミスをしていたのだ。

 彼女のミスは、勢いに任せ、自分が戦う空気を作ってしまったこと。
 つまりは、あれほど嫌がっていた災素を使わなくてはならないのだ。
 もう、引くに引けない。
「……」
 さすがのアリスも汗を滝のごとく流すしかなかった。

「ほーほっほっほっ!! どうやら、私の迫力に恐れをなしたようね!」
 アリスの様子を、自分の手柄と勘違いしたか。甲高い高笑いをあげる、ロナルド某。
 もちろん、そんなことはないのだが、アリスが災素を使いたくない理由は、代償以外にもあった。
 それは……。

 純粋に、災素発動時の姿がダサいのだ。

 しかし、背に腹は代えられない。
 アリスは災素を発動した。

 アリスの髪をグングンと伸び始め、やがてそれはちぎれた。
 この過程の、髪が伸びきっている状態がどうしようもなくダサいのだ。
 そして、ちぎれた髪は、もう一人のアリスを形づくる。
 それが、彼女の能力だ。

「分身能力?」
 自分の推理に自信がないのか、疑問形で投げかけるロナルド某。
「そうよ」
 アリスはそれに、あっさりと答えた。
 どうせ、隠したところですぐにバレるからだ。
 もっとも、完全に分身するというわけでもなく、髪アリスの方は、釘バットを持っていない。
 それはともかく、ロナルド某とアリスは双方がともに構えた。

>>108
ロナルド某の、具体的な戦闘法

注:妖化した腕とつながる感じにしてください。

再安価↓2

加速下

様々なところから熱々のハンバーグを持った腕が現れる

「ふふふ、私の能力を喰らいなさい!」
 ロナルド某がそう凄み、いきなり無数に開いた時空の歪みから取り出したるは、ハンバーグを持った腕!
「へ……?」
 これにはギャグ属性のアリスも、呆けざるを得なかった……。
「しかも、ただのハンバーグじゃないわ!」
 そして、腕がハンバーグ投げの一斉攻撃!
 それに対し、アリスのリアクションは……。
「あちゃちゃちゃちゃ!!」
 そう、ハンバーグは、熱々だったのだ!

「ぜはーぜはー」
「ほーほっほっほっ!!」
 息を切らしたアリスを見て、勝ち誇るロナルド某。
 彼女は性格・技・見た目。
 つまりは心技体、全てにおいてギャグキャラだったのだ。
 ロナルド某を睨みつけるアリス。
 そして、渾身のドロップキックを放った!
 ……のはアリスではなかった。

「食べ物を粗末にしちゃいけません!!」
 普段おとなしい睦月の怒りのドロップキック!
 不意をつかれたロナルド某は、またもや盛大に吹き飛んだ!
「な……なぁ!?」
 それでもめげないぞ、ロナルド某!
 タフさだけが取り柄だ!
「どこのどなたか知りませんが、生命は大切にしてください!」
 そして、睦月の正論が、ロナルド某の耳に突き刺さった……。

「ぬ、ぬぐぐ! きょうのところはこれくらいで勘弁してやるわ! 覚えておきなさい!」
 そして、ロナルド某は、先日の殺生狐と同じ捨て台詞を噛まずに吐いて、闘争した。
「ほんと、あんたたちはあの台詞好きよねぇ……」
「うぐぐ……」
 殺生狐をジト目で見つめるアリス。
 その後、アリスの脅迫と睦月の説得で、殺生狐は町にはびこる仮面を取り外していったのだった。

安価↓2

次の事件。特に注意事項はなし。

ksk

森の中にあるお化け屋敷の捜索

 翌日。
 此度の依頼は、町外れの森奥、その中にあるいかにもな屋敷の捜索だった。
「な~んか、私たち、何でも屋と勘違いされてない?」
「一理あるな……」
「でも、みなさんのお役にたてることには変わりありませんよ!」
 コングリオの指揮は相変わらず、役一名を除いて、かなり低い。
 どんよりとした空気のまま、コングリオは屋敷を進んでいく。

「けーけけけ!」
「やかましい」
 アリスは布おばけ型の妖に特に驚くでもなく、釘バットでぼこぼこにしていく。
「風情がねぇなぁ……」
「風情があったら、仕事になんないでしょ」
 コングリオは低テンションのまま、さくさくと屋敷を探索していく。
 特に、妖しいところはないようだ。

「ほーほっほっほっ!!」
 だらけた空気のまま捜索を続けていると、どこかで聞いたような、聞きたくもなかったような声が屋敷内に響き渡る。
 金髪ロールの、存在そのものがギャグ。
 ロナルド某の登場だ。
 コングリオの低かったテンションが、さらにだだ下がったのは言うまでもないだろう。

「しかし、大量の妖の中にいても目立つなぁ」
 ボソッと呟く雄介。
 それにロナルド某が反応しないはずがなかった。
「ほーほっほっほっ!! 私の存在感がなせる業ね!」
 ある意味、間違ってはいない。

「あら? あんた、よく見れば妖の侵食が深まってるじゃない?」
「そういうあんたも、髪切った?」
 二人の言葉通り、ロナルド某の腕の妖部分は、侵食が深まっていて、一方アリスはロングだった髪が、かなり短くなっている。
 ……アリスの代償は、髪が再生しなくなること。
 つまり、能力を使い続けていると、ハゲるのだ……。

女の子にとっては切実だな

「え~と、これはまた対決の流れなんでしょうか?」
「雄介、今度はあんたが行きなさい」
「……俺はお前らと違って、代償が重いんだがなぁ」
「私だって重いわ!」
 相も変わらず、ぐだぐだな会話を経て、雄介が一歩前に出る。
 妖がうずめくこの戦場は、わりと雄介の能力を活かしやすい。

「ほーほっほっほっ!! あなたの災素はなんなのかしら?」
「……もう、発動し終わってる」
「へ……?」
 雄介の言葉が早いか、ロナルド某の周囲に漂う妖たちが、大混乱を始める。
「まさか、精神かく乱系!?」
 確かに、そう見えないこともないだろう。
 しかし、ロナルド某の推理はまるっきり外れていた。

「いや、視界を塞ぐだけだ」
 そう、視界を奪われた妖は右も左もわからず、ぶつかり合う。
 そして、その荒波に、ロナルド某も巻き込まれるのだ。
「ぬなぁぁぁ!?」
 竜巻のごとき妖の群れに、ロナルド某はその身を預けることしかできなかった……。

 訳がない。
 ギャグキャラの回復力と対応力を見誤ってはならない。
 錐もみ状態から、ズデンと着地し、またむくりと起き上がる。
 不死身かってくらい、色々無視してて、やはりボロボロながら立ち上がるのだ。
「ふふふ……あなたの能力もなかなかやるようだけど、まだまだね!」
 攻撃を喰らっているだけなのに、勝ち誇るロナルド某。
 何様なのだろうか。

滑稽な様だね

「今度はこちらから行くわ!」
 ロナルド某が手を振りかざすと、屋敷の天井付近から、無数の熱々ハンバーグが降り注ぐ!
「だから、食べ物を粗末にしちゃいけません!!」
「先日の恨みぃぃぃ!」
「ぬぁぁぁぁ!!?」
 コングリオの女性二名のドロップキックが、取り巻き妖すら巻き込み、ロナルド某を星の彼方へと吹っ飛ばした!
 しかし、明日も彼女はやってくるだろう。
 なぜなら彼女は、ギャグキャラだから!

「ええと、異常なしってことでいいのか?」
「そうね」
「帰りますか」
 コングリオはもはや、過去類を見ないほどの低テンション!
 それでいいのか、主人公グループ!
 ラスボスまで、後一回戦い挟むだけだが、それでいいのか主人公グループ!
 戦いはまだまだそれなりに続くぞ!!

 コングリオが仕事をこなしていくこと数日。
 なにやら、汚い字で書かれた便箋が、彼女たちの元に届いていた。
「これは……果たし状?」
「差出人は……女狐と愉快女ね」
「決着をつけたい、か。どうする? アリス」
「決まってんでしょ。ボコしに行くわ」
「なるべく穏便に済ませましょうよ~」
 なんとか話もまとまり三人は神社へと向かうのだった。

「ふふふ、待っていたわ」
「まってたぞ~」
 神社では、すでに二人が仁王立ちでスタンバイしていた。
「そういえば雄介、あんた何色失ったの?」
「ん~? 金ってか、黄色かなぁ」
「じゃあ、アリスさんの髪、白髪に見えてるんですね……」
「くそう……最後まで話しを流すやつらだ……」
 決着を前にしても、コングリオがぐだぐだなのは変わりなかった、
 ちなみに、雄介の代償は、能力を発動するごとに色が見えなくなること。
 今回は黄色というわけだ。

「ええい! 決着をつけてやる!」
「殺生狐ちゃんはどうして私たちと決着つけたいんですか?」
「え!? そ、それはその、えーと、なんとなくだ!」
「そっちもわりかしグダグダだよな……」
「ほーほっほっほっ!! 先手必勝!」
 またもやロナルド某のハンバーグ!
 それに加えて、殺生狐の毒攻撃だぁぁぁぁぁ!!
 睦月は毒が広まる前に、息を思いっきり吸い込んだ!

 アリスも分身を生成! 髪量残りわずか!
 雄介も災素を発動し、ロナルド某と殺生狐の視界を奪う!
 まるで最終決戦のようだ!
「いくぞ~!!」
「ほーほっほっほっ!!」
 どぐしゃぁ!
 しかし、雰囲気を出すまでもなく、妖側二人は釘バットの餌食となった……。

 
 

「ほんと、使えないわねぇ」
 おおっと!?
 ここで乱入者だぁぁぁぁぁ!!
 一体何者だこの女ぁ!!
「誰よ、あんた」
「うふふ。私は禍輪。妖の親玉ってとこかしら」
 突拍子もなくラスボスが出てきたぁぁぁぁ!!


 ……気づいてる人もいると思うが、俺が飽きてきた。

「で、その妖の親玉さまがなにかようか?」
「ちょ~と、邪魔なのよね。本当はそこの二人に排除させる予定だったんだけど、使いものにならないし」
「あ、あなたの目的はなんなんですか!?」
「そうねぇ。ま、冥土の土産ってやつで教えてやってもいいわ」
「……」
「人間と妖の境界を失くすのよ。それこそが本当の百鬼夜行ってね」
 シリアスならよそでやってくれって感じの内容が飛び出してきたぞぉ!
 しかし、我らがコングリオはシリアスになど付き合わない。
 アリスの釘バットが唸ったぁ!

 最後の安価↓2

 禍輪の能力。

輪のような空間に敵を封じ込める

>>136

 しかし、空間に輪のような穴が開いたぁぁ!!
 そして、ロナルド某と殺生狐も巻き込んで、コングリオはその中に吸い込まれたぞぉぉ!?
「うふふ。あははははは!」
 そして、神社には禍輪の不敵な笑みだけが木霊する!
 コングリオとその他二名は一体どうなってしまうのかぁ!?

「はぁ……空間系だったとはね」
「空間系に対する定石は、精神力やらなんやらで打ち破ることだが……」
「この空間、かなり強固ですね……」
 おおっと!?
 冷静だぞ、コングリオ!
 しかし、ピンチであることには変わりない!
「……ねぇ、睦月ちゃんとその一味?」
「どうしたのよ、殺生狐?」
 おや? 殺生狐がなにか言いたいようだぞ?

「だから、私がリーダーだって……」
「まぁ、聞きましょうよ」
「正直言うとね、私は禍輪さまの目的聞かされてなかったんだ」
「まぁ、あれの態度からして、想像はつくな」
「でも、やっぱり私は禍輪さまの考えには反対なんだ」
「どうしてですか?」

「いたずらっていうのは、相手の反応があってこそのいたずらなんだ。だから!」
「ふっ。OK、女狐。力を借りるわ」
「私も力を貸すわ。あなたの姉である、ロナルド・キャロルが!」
「いいんですか?」
「元々、私は人間だし、特に妖側に忠誠を誓っているわけでもないわ」
「じゃあ、決まりね。ここから出るわ!」
『おう!』
 そして、五人の力は一つとなった……。

「ふふふ。すでに下準備は済んであるわ。仮面に屋敷。人間と妖がないまぜになるための準備がぁぁぁ!?」
 なにやら悪い顔をしていた禍輪。
 しかし、そんなシリアスなんのその!
 我らがコングリオとその他二名は、シリアスをぶち壊すのが生業だ!
 その勢いで空間もぶち破ったぞ!

 ここから先は、しばらく鳴りを潜めていたアリスのサディズム、その独壇場!
 禍輪の体を、何度も釘バットが襲う!
「あの! 痛! ゆ、許してください!」
 ラスボス然とした面影はどこに行ったのか、必死に懇願する禍輪!
 しかし……。
「ふふふ。ダーメ」
 我らがコングリオのリーダー、アイリス・キャロルがそれを許すはずもなかった!
 そして、釘バットはアリスの気が済むまで振るわれたという……。

 後日。
「おらっ、きりきり働け!」
「は……はい、アリスさま……」
 禍輪を倒したと言っても、まだ野良妖の処理は残っていたりもするのだ。
 そこで、殺生狐やロナルド某と禍輪を奴隷のようにこき使い、今日もコングリオは妖を退治する!
 戦えコングリオ!
 自分たちのために! ついでに町の平和を守るために!
 シリアスを打ち砕くのだ!

 おわりだ!

 正直、途中でこれつまんないって思った。
 疲れた。申し訳ない。

乙でした

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom