ペトラ「エルドの髪ってきれい…」(38)
旧調査兵団本部 食堂
ペトラ「あ、エルド」
エルド「おう…ペトラか」
ペトラ「お風呂上がり?」
エルド「あぁ」
ペトラ「お茶入れようと思ってたとこなんだけど、エルドもいる?」
エルド「そうだな…頼む」
ぺトラ「はーい」
ぺトラ「どーぞ」カチャ
エルド「さんきゅ」
ペトラ「座ったら?」
エルド「ん…まぁすぐ部屋に戻るから」
ペトラ「そう?」
ペトラ「…」ジー
エルド「? どうした?」
ペトラ「エルドの髪ってきれいだよね」
エルド「はぁ…どうも」
ペトラ「ちょっと触ってもいい?」
エルド「…ペトラ?」ジリ…
ペトラ「ちょっとだけでいいから…」
エルド「お前なんか目が怖いぞ…」ジリジリ
ペトラ「エルド、どうして後ずさるの…あ」
エルド「っ」どんっ
グンタ「うおっ?」
ペトラ「グンタ!エルドを捕まえて!」
グンタ「? おう」がしっ
エルド「!!」
ペトラ「ふふふ…」ジリジリジリ
グンタ「…お前ペトラに何したんだ?」
エルド「分からん…っ、離せっ」
グンタ「えー…ペトラ、状況を説明してくれ」
ペトラ「えっと、エルドの髪がすごくきれいだなーって思って」
ペトラ「少しだけ触らせてってお願いしてたの」
グンタ「いいじゃないか少しくらい」
エルド「他人事だと思って…」
グンタ「悪いが俺じゃ代わりになれん」
グンタ「それとも髪を触られたらまずい事情でもあるのか?」
エルド「…事情ってなんだよ…」
ペトラ「ね、ちょっとだけ」
エルド「………」
ペトラ「…」キラキラ
エルド「…はぁ…もういい好きにしてくれ」
ペトラ「やった!ありがとエルド!」
ペトラ「わ、やっぱりさらさら」さわさわ
ペトラ「いいなぁ~キレイなブロンド…」さわさわくりくり
エルド「…ペトラ?なんだかすごく嫌な感じがするんだが」
ペトラ「はぁ…うらやましい」くりくりあみあみ
エルド「ちょ、触るだけじゃなかったのか?」
ペトラ「うねらないっていいなぁ…」ねじねじあみあみ
エルド「おいペトラ、風呂上がりでまだ乾ききってないんだやめろ癖がつくっ」
ペトラ「エルド、ゴム持ってる?」
エルド「あ?あぁ…風呂で外して手首に…あ、ちょ」スルッ
ペトラ「~♪」ギュッ、パチン
エルド「…」
グンタ「ふっ」
エルド「笑うな…」
ペトラ「ね、グンタ、どうっ?」
エルド「っ…」首グリッ
グンタ「お?なんだ、結構いいんじゃないか?」
ペトラ「でしょでしょ」
グンタ「しかし器用だな…さすが」
ペトラ「一応私も女子ですし?」
グンタ「女子って言う年かぁ?」
ペトラ「えーまだいけると思うけど」
エルド「ちょっとお二人さん、俺今どうなってんの…」
ペトラ「えーと、編み込みポニテになってる」
グンタ「結構似合ってるぞ」
ペトラ「エルドは男前だからね」
エルド「ぐ…お世辞でもそう言われると強く返せない…」
ペトラ「本音だって」アハハ
グンタ「まぁ、その頭で街を歩いてる男がいたら一瞬引くけどな」
エルド「おい」
オルオ「…お前ら声がでかいぞ」ひょこっ
グンタ「おーオルオ」
エルド「お前も風呂上りか?」
オルオ「あぁ…エルド、なんだその頭」
エルド「ペトラにやられた」
ペトラ「どうどう?」
オルオ「…ふむ…悪くない…」
グンタ「意外とイケてるよな」ははは
エルド「男からの世辞なんて嬉しくもなんともねぇ!」
グンタ「そうだペトラ、俺アレが好きなんだが」
ペトラ「なに?」
グンタ「こう…前髪の生え際辺りで編み込んである、カチューシャみたいな…編み込み
?」
エルド「まだやるのか?」
ペトラ「うーんと、カチューシャは裏編み込みがいいんだっけ…」
ペトラ「ゴム一回外すね」
エルド「まだやるのか…」
ペトラ「ふんふんふーん♪」
オルオ「…楽しそうだな」
グンタ「だな」
オルオ「…エルドは…あれだが」
グンタ「こればっかりは俺らじゃ代わりになれねぇからなぁ…」
エルド(…考えるのはもうやめよう…)
ペトラ「ふんふーん♪」
ペトラ「余った毛はサイドで結んで…」ギュッ
ペトラ「軽く逆毛を立ててふんわりと!」シュッシュッ
オルオ&グンタ「ぶはっ」
エルド「!?」
オルオ&グンタ「あははははははははは」
ペトラ「…ふっ」
エルド「ペトラまで!」
ペトラ「ごめ…ぷっ…あはは」
オルオ「くはっ…グンタ、どうだお望みの編み込みカチューシャは」
グンタ「これじゃない…これじゃな…ははははは」
ペトラ「似合わないー!あはははは」
エルド「…お前らなぁ…!」
オルオペトラグンタ「あははははははは」
エルド「…まったくお前らは人をなんだと…」
グンタ「腹いてー」
オルオ「ふっ…くくくくく」
ペトラ「あはっ…あははは」
エルド「……」
エルド「…はぁ…まったく、お前らは…」
オルオ「あー笑った」
ペトラ「オモチャにしてごめんね、エルド」
エルド「もういい、お前らが楽しそうで何よりだ」
グンタ「あぁ、すごく楽しかった」
グンタ「お前の格好、彼女さんにも見せてやりたいくらい」
エルド「やめてくれ…」
グンタ「ほどくの手伝ってやるよ」
エルド「頼む」
オルオ「もうほどいちまうのか?もったいねぇ」
エルド「一刻も早くほどいて寝たい」
オルオ「一度鏡で自分のカッコ見てみろよ…笑えるぜ」
エルド「壁外調査前に余計なダメージは受けたくない」
グンタ「まぁでも編み込みポニーは本当に似合ってたぞ」
ペトラ「そろそろ私もお風呂に行こうかな」
エルド「ペトラ」
ペトラ「何?」
エルド「…ありがとうな」
ペトラ「え?」
エルド「お前らのこんな笑顔、久しぶりに見た気がする」
エルド「ペトラのおかげだ」
オルオ「そういやここんとこ緊張しっぱなしだったからな…」
グンタ「今夜は気持ちよく寝られそうだ」
ペトラ「そんな、別に…私は…」
ペトラ「…こっちこそ…ありがとう、エルド」
ペトラ「髪、無理やりいじっちゃってごめんね」
エルド「もういいよ」わしゃ
ペトラ「わ」
エルド「これでおあいこだ」わしゃわしゃ
ペトラ「ちょっ…エルド!」
グンタ「…」
オルオ「…」
グンタ「」わしゃっ
オルオ「」わしゃっ
ペトラ「きゃーっ!?」
ペトラ「ちょっ、ちょっと!髪が乱れちゃう…!」
オルオ「これから風呂入るんだろ?」わしゃわしゃ
グンタ「少しくらいいいじゃないか」ぐりぐり
エルド「はははっ」なでなでぽんぽん
ペトラ「もー!」
ペトラ「お返しだー!」がっ
グンタ「!!」
オルオ「!?」
ペトラ「くらえー」ぐりぐりぐり
オルオ「うおっ」
グンタ「ぐっ…首がっ」
ペトラ「どうだ!」ぐりぐりぐり
グンタ「う…むぅ」
オルオ「…悪くない」
ペトラ「ふふん」
エルド「ペトラ、無理するな。ぷるぷるしてるぞ」
ペトラ「しっ…してないもんっ…」ぷるぷる
ペトラ「ふう」
ペトラ「…じゃあね、今度こそおやすみ」
エルド「あぁ、おやすみ」
オルオ「いい夢見ろよ」
グンタ「おやすみ」
「「また明日」」
おわり
なんて平和なんだ…乙
編み込みポニテ普通に似合いそうだなw
安らぐリヴァイ班をありがとう、乙
エルヴィン「髪・・・」
おまけ
投下する直前に読み返してて思いついてしまった話
若干中途半端かもしれませんが、どうぞ
※下ネタ注意
オルオ「ふぅ…いい湯だった」ほかほか
オルオ「一服してから寝るか…」とてとて
-食堂前-
エルド『おい、………まだ……』
オルオ「?…」ピタ
エルド『……めろ……くっ』
オルオ「…エルド?…食堂で何を…」
ペトラ『エルド、ゴム持ってる?』
オルオ「」
エルド『あ?あぁ………ちょ…』
オルオ「」
オルオ(…どういうことだ…何が起きている)
オルオ(エルドと…ペトラ?)
オルオ(二人で何を…つーかエルド彼女いんじゃなかったのかよ!?)
ペトラ『ね、グンタ、どうっ?』
オルオ「!?」
オルオ(グンタまで…!?)
グンタ『…器用だな…さすが』
ペトラ『一応……女子……』
グンタ『……って言う年かぁ?』
ペトラ『えー…まだイケ…と思…』
オルオ(なんなんだマジでなんだよこれ)
オルオ(俺が風呂に入っている間に一体何が)
エルド『ちょっと………俺今どうなってんの……』
オルオ(俺が聞きたい!)
オルオ(お前らここ食堂だぞわかってんのか!?)
ペトラ『…ーと、編み込みポニテになってる』
オルオ「」
オルオ「…編み込み?…ってあの編み込みか?」
オルオ「編み込みポニー…ポニーテール…?」
オルオ「……エルドが?…」
オルオ「何だそれ見たい」
オルオ「……こほん…」
オルオ「…あ…あー…」
オルオ「……」
オルオ「…お前ら声がでかいぞ」
おわり
オルオww
オルオお前www
俺も一瞬ゴムに反応した………
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