照「え?だってお風呂上がりにすぐ服着ると汗かく」
咲「それは分かるけど…」
照「でしょ」
咲「で、でも、せめてバスタオル巻くとか」
照「バスタオル濡れてて冷たい」
咲「じゃあ下着だけでも着るとか」
照「したぎ…?したぎって何?」
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まーた仮想姉ですか?
咲「下着…あれ?したぎってなんだったっけ?」
照「調べる?」パラパラ
咲「うん」
照「…載ってない」パタン
咲「おかしいなぁ。なんで私したぎって言ったんだろう?」
照「なにかの言い間違いとか?」
咲「うーん?したぎ…しのぎ…しのび…」
照「しろみ…ころも…ともきー」
咲「さすがにそこまで言い間違えないよー」
照「なんだろうね?したぎって」
咲「うーん…」
咲「ってそんなことは、どうでもいいよ!」
照「!?」ビビクン
咲「あ、大きな声出してごめんね」
照「うん」
咲「全裸で部屋をうろうろするのはやめてって話だよ」
照「どうして?」
咲「どうしてって…その…女の子なんだし…」
照「なら、問題ない」
咲「…え?」
照「咲も女の子」
咲「は、はぁ…」
照「ここには私と咲しかいない」
咲「うん…」
照「なにも問題ない」
咲「なにその理屈…」
照「じゃ、そういうことで」パラパラ
咲(本読み始めちゃったよ…)
照「……」ペラッ
咲(全裸で)
照「……くすっ」
咲(笑ってるし)
照「……」ペラッ
咲(全裸で)
照「……」
咲(…あれ?なかなかページめくらない…)
照「…ふぁ」
咲(…?)
照「…っくしゅん!!」
咲「全裸だからだよ!」
照「!?」ビビクン
咲「あ…ごめん…つい…」
照「…咲はどうしてそんなに気にするの?」
咲「だって…その…目に入るし…」
照「気にしなくていい」
咲「そんなこと言われても気になるものは気になるよぉ」
照「…どうして気になるの?」
咲「え…」
照「…あ!」
咲「な、なに?」
照「…もしかして興奮するの?」
咲「そそそ、そんなんじゃないよ!」
照「…そう」
咲「なんでちょっと残念そうなの…」
照「とにかく、気にしなくていいものは気にしなくていい」
咲「強情だなぁ…」
照「咲こそ、どうしてそこまでこだわるの?」
咲「え、いや別にこだわってるわけじゃ…」
照「じゃあ、いいでしょ」キッパリ
咲「そんな…」
照「……」ペラッ
咲「……」
照「……」ペラッ
咲「……」
照「……さむっ」
咲「全裸!」
照「!?」ビビクン
咲「そろそろ湯冷めするよ…」
照「う…」
咲「お姉ちゃんこそ、なにかこだわりがあるの?」
照「……」
咲「ないなら、服、着よ?」
照「…ある」
咲「っ!?」
照「…全裸でいると気持ちいい」
咲「え…」ヒキギミ
照「い、いや性的な意味ではなくて」
咲「はぁ…」
照「布の感触、空気の流れ、全てが直接感じられて、まるで世界と一体化したような…」
咲「ま、待って。私の頭がついてけてないよ…」
照「…そうだ」
咲「?」
照「咲も、脱げばいい」
咲「……ふぇっ!?」
照「…隙あり」コークスクリュー
咲「!?!?」スポポポーン
照「ほら!」
咲「え…」
照「世界と繋がったでしょ?」
咲「ごめん。全然分からないよ…」
照「……」
咲「…寒いから、服着ていい?」
照「待って。せめて本は読もう」
咲「え?」
照「はい。読んで」
咲「う、うん…」
照「……」ジー
咲「え、そんなに見ないで…」カァァァ
照「…気にしなくていい」ジー
咲「は、恥ずかしいよぉ…」
照「……」ジー
咲「……」
照「……」
咲「…着るね」
照「えっ」
咲「……」モクモク
照「咲、どうして…」
咲「お姉ちゃん、私、なんだか疲れたよ…」
照「……」
咲「…じゃあね」
支援
照「待って!」ギュッ
咲「うわっ」
照「咲…咲っ…」
咲「全裸で抱きついてこないで…」
照「…死んじゃやだ」
咲「…えっ」
照「死んじゃやだよ咲!!」
咲「え?え?どうしたの??」
照「だって、さっき、もう疲れたよ…って」
咲「う、うん…」
照「そしたら、ネロは天国に…」
ふぅ~むなるほどなるほど、なるほど~
咲「は!」
咲「この本もしかして…」
咲「フランダースの犬!」
咲「さっきは恥ずかしくて全然頭に入ってこなかった…」
照「せっかく、せっかくまた一緒に暮らせたのに…」グスッ
咲「お、お姉ちゃん…」
照「…死んじゃやだ」
咲「しっかりして。ほら、私健康だから」
照「…本当?」
咲「うん」
照「…どこにも行かない?」
咲「うん」
照「…今日は一緒に寝よ?」
咲「うん……え?」
照「…咲と寝るの久しぶり」
咲「う、うん…」
咲(どうしてこうなったんだっけ…?)
照「〜♪」
咲「…ま、いっか」
照「裸で一番気持ちいいのは布団に入ったとき」
咲「……ん?」
照「布団の触感と重さがたまらない」
咲「え…ちょ、ま…」
照「さ、寝よう。咲?」
咲「…てよ」
照「え、なに…?」
咲「服着てよ!!」
カン!
照が家で普通に全裸なのは思春期ずっと母親と二人暮らしだったからで
咲が過剰に反応するのは思春期ずっと父親と二人暮らしだったからで
血が繋がってても、過ごしてきた時間は全然違って
また同じ家に暮らせても、思い通りにはならないねっていうほろ苦い話になるはずでした
なるはずでした
それもいいかもしれんがこっちで良かったんじゃね?おつかれちん
乙
感動的な物語だったな
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