初投稿です。お手柔らかに。
~訓練中~
ライナー「ハァ、ハァ」タッタッタッ
アルミン「ふぅ、ふぅ」タッタッタッ
エレン「ゼェ、ゼェ」
キース「どうしたアルレルト‼‼ 隊列から外れているぞ‼‼ その程度なら兵団のため巨人の餌となれ‼」
アルミン「いいえ‼‼ 自分は巨人の餌になどなりたくありません‼‼」
キース「ならば走れ‼‼ 足手まといになりたくなければな‼」
アルミン「はっ‼‼」
ライナー(大丈夫かアルミン・・・目が虚ろだ・・・下手すりゃ倒れちまうぞ・・・)
ガッ‼‼
ライナー「うおっ‼‼」よろっ
ライナー「ってて・・・足吊っちまったか・・・ったく、何につまずいたんだ・・・」
ライナーは背後を振り返る。足元に、何やら石のようなものが横たわっており、その石の上にはライナーの足跡がくっきりと付いていた。
ライナー「なんだコレ・・・ずいぶん長い石だな」
ライナーは石をしげしげと見つめる。
ライナー(ん・・・?表面に・・・なんだ?文字か・・・?」
ライナーは石の表面に付着した泥を払おうとする。しかし、前方を馬に乗って走るキース教官にどやされた。
キース「どうしたライナー・ブラウン‼‼ 戦場でお前は足を止めるのか‼‼」
ライナー「・・・やべっ。はっ‼‼ 申し訳ございません‼‼」ダッ
ライナーは石をそのままにして走り去った。
~訓練所~
キース「では本日の訓練はここまでとする‼ 各自消灯時間は厳守するように‼」
「「「はっ‼‼‼」」」
~男子寮~
ライナー「いっててて・・・」
ベルトルト「どうしたのライナー」
ライナー「ほら見てくれよ・・・今日の行進でデカイ石につまずいちまってな・・・この通りだ」
アルミン「大変!腫れ上がってるじゃないか!」
ジャン「足元ちゃんと見とかねぇからだ」
アルミン「待ってて、今医務室から湿布もらって来るよ!」
ライナー「あ~いい、いい。気にすんな。兵士がこの程度で音を上げるようじゃ、それこそ巨人の餌さ」
アルミン「でもライナー・・・」
エレン「アルミン、兵士のライナーが大丈夫だって言ってんだ。それ以上の口出しは野暮だぜ」
アルミン「・・・うん・・・ライナー、お大事にね」
ライナー「(天使か)・・・ああ、ありがとなアルミン」
ライナーはいそいそと立ち上がる。
コニー「どこ行くんだよ?」
ライナー「医務室さ。湿布くらい自分で取ってくるよ」
ライナーは扉を開けて出て行った。
ジャン「アイツ大丈夫かよ。足引きずってたぜ」
エレン「プライドがあんだろ。仕方ねえよ」
ベルトルト「・・・・・・」
マルコ「・・・どうしたのベルトルト」
ベルトルト「・・・いや、なんか、変だな~って」
コニー「は?何が?」
ベルトルト「いや・・・・・・今日のライナー・・・」
アルミン「そう?別にいつものライナーだよ?」
エレン「俺もそう思う」
ジャン「なんだぁベルトルト?ついに宇宙と交信でもおっ始めたか?」
ベルトルト「そんなんじゃないって・・・でも、なんだか違和感が・・・」
エレン「ベルトルトってさぁ、たまに面白い発想するよな」
コニー「ははは、お前も馬鹿ってことか!俺と同じかな」
ベルトルト「それは非常に屈辱だよ」
~医務室~
兵医「はい、ただの打撲だね。ただ酷使し過ぎると後々響くから、対人格闘と立体起動の訓練は休むように教官にかけ合っておくよ」
ライナー「はい。夜分遅くにご迷惑おかけしました」
兵医「安静にしとくんだよ~」
ガラッ
ライナーは医務室を出た。消灯時間が近いとあって、廊下には誰もおらず、明かりも廊下の脇に取り付けてある
蝋燭の灯火だけで、嫌に薄暗い。
右足を引きずっているため、左足に体重がかかり、その重みで木造の廊下がギシギシという不快音を上げる。
ライナー(嫌な夜だ・・・じっとりしてやがる)
廊下の角を曲がろうとした、そのときであった。
ライナー「ん・・・・・・?」
ライナーの先の突き当たりの所に、人が立っている。暗くて顔はよく見えないが、身体の線から推察するに、女のようだ。
奇妙なことに、女は突き当たりの角から左半身だけを出すようにして、こちらを見ている。
ライナー(何だあの女・・・こんな時間に、気色悪い)
ライナーはいささか腹立たしくなり、語気を強めて言った。
ライナー「おい、そこの女。誰だか知らんが、脅かそうって魂胆なら他を当たーーーー」
しかし。
ライナー「・・・・・・ん?」
女の姿がない。先ほどまで突き当たりの所に立っていたはずだが、いざ角を曲がってみると、その先には暗い廊下が伸びているだけであった。
ライナー「・・・・・・錯覚か?」
ライナーは目をこすった。ここのところ疲労が重なっていることは事実である。
先日はサシャによる特に理由のない暴力に襲われ、その後ミカサとアニの修羅場に巻き込まれ、なぜか投げ飛ばされるという
理不尽な目に遭った。
ライナー「・・・女子のせいか」
ライナーは首を掻きながら男子寮へ戻った。
~男子寮~
アルミン「あ、おかえりライナー。どうだった?」
ライナー「ああ、ただの打撲だとよ。ただ明日の訓練は見学するように言われちまった」
コニー「ふーん・・・」
ジャン「ん⁉ ははっ、冗談だろおいライナー‼」
ライナー「何だよジャン」
ジャン「その女誰だよ⁉ どこでナンパしたんだぁ?」
ライナー「えーーーーー」
ライナーは振り返る。しかしそこには今しがた入って来たドアがあるだけである。
ライナー「・・・どこに女がいるんだよ」
ジャン「・・・んあ?ありゃ?どこ行った・・・?」
ベルトルト「・・・・・・」
コニー「おーい、ジャンが幻覚見てるぞ~。誰か医務室連れてけ~」
ジャン「いや、幻覚じゃねぇって!確かにさっきそこにーーーー」
エレン「ジャン、お前ミカサの幻覚でも見たんじゃねぇか?」
マルコ「ああ・・・好き過ぎてついに幻覚を・・・気持ち悪っ」
ジャン「気持ち悪ってなんだよマルコ⁉ おい、やめて、ねえ、距離をとらないで」
ライナー「・・・・・・」
wktk
続き
期待
き
た
い
続きマダー?
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