【オリジナル】安価で脱出しよーぜ【ホラー風】 (103)

【あらすじ】
 彼女が目を覚ました場所は、見覚えのない一室だった。明らかに人の手が入っていない古ぼけた部屋の中、照明に立てられた真新しい蝋燭が揺らめいている。
 部屋の中を調べているうちに気味が悪くなった彼女は、一つだけあったドアから出ようとする。黒ずんだノブを回せば、思った以上にドアは簡単に開いた。
 しかし、そのドアをくぐった先は見知らぬ世界が待っていた。

 迫りくる恐怖から逃げながら、謎を解き明かして脱出しろ。これはそんなお話です。

【注意点】
 1、この話に選択肢はありません。その状況で考えうる範囲で解答願います。
 2、この話は地の文が基本です。ご注意を。
 3、主人公はあくまでも普通の少女です。人外のような行動は出来ません。
 4、解答があまりにも無茶だとかネタな場合、再安価もしくは都合よく話が進む場合があります。ご注意を。
 5、選択肢がないので、更新はかなり遅くなると思います。ごめんなさい。
 6、更新は主に夜の9時から12時ぐらいの間になると思います。

 しばらくしてから本文を投稿します。暇潰しにどうぞ。

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期待

待機

おそくなってすいません。

 ――私は今、どこにいるのだろう?

 まぶたを開いて見えた景色に、そんな疑問を覚えた。
 視界に映るのは、くすんだ茶色の布を貼ったような天井。真ん中に、艶を失った銀色の照明がぶら下がっていた。ぐねぐねと不規則に曲がりくねっているのに、そのデザインは優雅さを感じる。先端は八方向に分かれていて、丸い燭台が乗っかっていた。照明の大きさは人の頭ぐらいだけど、これもシャンデリアっていうのかな?

 よく見てみると燭台に立てている八本の蝋燭は、さっき付け替えたかのように真新しい。先端に灯った小さな炎は、風もないのにちろちろと動いている。生きているみたいで、ちょっと不気味……。

 ――きぃ、と音がした。

 小さい音だけど、辺りが静かだからよくわかる。音がした方向に顔を向けてみると、小ぶりの窓が見えた。

 ――きぃ、とまた音がする。

 窓は木製で、離れた所から見ても古いのがよくわかった。外は風が吹いていて、その度に軋んでるのかな? だけど、さっきから見える景色がちょっとおかしい。

 ……あっ、そうか。私が寝転んでいるから、見える景色が横になってるんだ。

 その事実にようやく気付いて、すぐに起き上がろうと体に力を入れる。けど、体の節々が妙にだるくて、両手を使って何とか上半身を起こせた。まるで長い時間眠っていたみたい。

 手をついた床を見ると、高級そうな赤の絨毯が敷かれている。少し埃っぽいけど毛は柔らかで、手のひらで撫でるとなめらかに滑った。装飾も手が込んでいて、綺麗だと思うと同時に、やはりくすんだ色合いが気になる。よっぽど長い時間放置されているのが、あちこちにあるほつれからうかがい知れた。

 ふと、私は辺りを見渡す。

 ここは大して広くない一室みたい。四方は白、というよりも灰色がかった壁に囲まれていて、窓がある正反対の壁に木製のドアが備え付けられていた。黒ずんだ金色のノブは丸くて、どこか年代を感じる。部屋から出たいのなら、ここからしか出れなさそう。窓からは……どうなんだろう? ここから見る限り、外は真っ暗だけど。

 私は今一度、辺りを見渡した。

 部屋の中には二人並んで座れそうな黒革のソファが二台、アンティークショップにでも売っていそうな低い机を挟むように置かれている。その近くの壁に、質素な額縁に入れられた風景画が三枚だけ並べて飾られていた。

 ここから見渡して、目に入るのはそれくらいかな。

 ……改めて見てみると、本当に長い時間放置されているのがわかる。人が使っている形跡もなくて、どれもくたびれていて埃っぽい。だけど、あの蝋燭は……。

 人が居るのは確か。でも、私がここにいるのは何故なんだろう? まさか誘拐された……、なんて考えすぎかな。なにかされた様子もないし、人の気配もしない。別にここから出て行っても問題ないよね?

 よし、とにかくこの部屋から出て見よう。あ、そういえば私の鞄はどこに行ったんだろう? 部屋の中を探してみた方がいいのかな?

 >>5ぐらい?

手ぶらは心許ないし部屋の中を探してみよう
ソファーの下とか何かないかな

 ……やっぱり部屋の中を見てみたほうがいいよね。

 ゆっくりと立ち上がってみる。足はちょっと痺れているような感じで歩きにくいけど、ソファは割と近いからよかった。

 …………近寄って見てみると、そのおんぼろさがよくわかる。革は破けていて、スプリングが飛び出していた。埃もすごいし、休もうと思ったけど……とても座る気になれないかな。あれっ、ソファの影に何か落ちてる。

 ……クマのぬいぐるみ? だけど、まるで刃物で切り裂かれたみたいにぐちゃぐちゃだ。お腹から綿が飛び出してるし、頭も半分割れている。気味が悪いから、元の場所に戻しておこう。次は……

ごめんなさい。書き直しに時間がかかってしまったので今はこれだけです。
また明日……じゃなくて今夜にやるのでよかったら見てやってください。そういえば、これって携帯でも書けるのかな?

あっ、>>8ぐらいで

いいな乙
俺はスマホから専ブラ経由だで携帯はわからんちん

すまん
安価下でお願いします

机をしらべる

ソファーの中を調べるしかないだろ 中に誰もいませんよ的に

 作者です。

 携帯で投稿できるか
 テストnow

 携帯でも投稿できるようなので書き込みます。ちょっと長くなりました。

 ん? 机に何か置いてる。白くて細ながい上、歪にならない程度に捻れた陶器だ。花は生けてないけど、多分花瓶だと思う。中を覗き込んでも水は当然入っていないし、他の何かが入っている訳でもない。

 よく見ると、底に何かを敷いていた。

 花瓶を掴んで力を込めると、……予想以上に重い。この花瓶で人を殴れば、火サス的な何かが起こせそう。もちろんやらないけど。

 掴んだ花瓶を机に置き直して、敷いていた物を手に取る。それは手帳の切れ端だった。急いでちぎったかのように切れ目は荒く、紙全体がぐしゃぐしゃになっていた。

 ――ふと感じた違和感に、私は切れ端を見つめた。

 …………そうか、この切れ端は古くないんだ。

 切れ端は白く、感触もすべすべしている。とてもじゃないけど、長い時間置かれていたとは思えない。これは最近置かれた物なのかな。……あっ、裏に何か書いてある。

 ――きぃ、とまた音がした。

 途端、部屋全体が蠢いた。……違う、蝋燭の炎が突然ゆらゆらと激しく踊ってるんだ。部屋の中なのに、風もないのにどうして……。

 ――きいぃ。

 さっきよりも大きな音に、私は窓を見た。相変わらず外は真っ暗で、だけど明かに雰囲気が違う。嫌な予感がする。

 私は窓から視線を外そうとした。なのに、視線は吸い込まれるように動いてしまう。窓の左下、枠の隅に、

 ――真っ白な顔があった。

「――――っ!?」

 思わず悲鳴をあげそうになって、両手を強く握り締めた。くしゃっと手の中で紙の切れ端が潰れた感触に、思わず背筋を震わせる。

 握り締めた右手をゆっくりと開き、視線を向ける。くしゃくしゃになった紙に、走り書きでこう書かれていた。

〈こえをだしてはいけない〉

 私は反射的に両手で口を押さえ、その場にへたり込んだ。

 蝋燭の炎は、狂ったかのように激しさを増す。

 ……どこぉ……。

 耳元で囁く、か細い少女の声。

 私は逃げ出そうとして、絨毯の上に倒れた。――足が震えて動かないっ!

 ……どこなのぉ……。

 再度聞こえた声に、私は髪を振り回す勢いで辺りを見渡す。当然、誰もいない。

 ――べちっ。

 窓を見た。真っ赤に濡れた小さな手が、窓ガラスに赤い引っ掻き傷をつけ、恐らくは少女であろう真っ白な顔が部屋の中をしきりに覗き込んでいる。……ううん、違う。少女は見ていない。

 だって、少女の顔には瞳がないんだから……。眼孔は黒く、ぽっかりと丸い。半開きになった口の中も、黒い何かが蠢いている。

 あれはきっと、少女の顔を被った『ナニカ』だ。

 ……どこなのおぉぉ……。

 ――バンッ、と小さな手が窓ガラスを叩く。ガラスには真っ赤な手形がくっきりと残っている。さっきから、少女は何を探しているの?

 ……どこなのおぉおおぉー!

 ――バンッ、バンッバンッ!

 少女の手が何度も何度もガラスを叩き続ける。ガラスはたわみ、赤い手形で埋め尽くされていく。やがて窓枠ごと軋み始めた。

 ――駄目っ、速くここから逃げないと。

 私は動かない足を引きずってドアに向かう。黒ずんだノブに手を伸ばして捻る――やった、回った!

 すかさず体重をかけてドアを引っ張る。思った以上にドアは軽く、あっさりと開いた。

 しかし、ドアが開いた瞬間、背後で絶叫と乱打の音がピタリと止んだ。

 半開きになったドア、背後に感じる重苦しい気配。蝋燭はまだ激しく揺れている。

 私は息を呑んで>>16ぐらい?。

・腹筋する

とかこんな安価の取り方でいいのかな?
>>16に期待

振り返った

ドアから出ようと思った

 読んでみてちょっと長いなと思ったので、これから小出しにしていきます。
 あんまり自由度もないような気がする……。

 ――振り返らずに、ドアから出ようと思った。

 背後から、ビシッと何かがひび割れる音を聞いたと同時に、半開きになったドアの向こうへ、半ば身を投げ出すように外へ転がり出る。

 体を打ってあちこち痛いけど、そんなことには構わずにノブを引っ掴んで、勢いよく引っ張った。

 バタンッと音をたてドアが閉まると、辺りは何事もなかったかのように静まり返る。……静寂が逆に不気味。

 私はドアノブを握り締めたまま、荒い息を何度も吐き出す。心臓の鼓動はとても速くて、吐く息も熱い。だけど、体の芯が冷えているようで、とても寒かった。

 ……ドアの前に座り込んで何十秒、いや何分経ったんだろう? 恐る恐る顔を上げると、相変わらず辺りは静かなまま。

 そっと、ドアに耳を当ててみる。………………とても静かだ。何かが居る気配もしない。両手で押さえているノブを、反対側から回される様子もなかった。

 ……もう大丈夫なのかな?

 私は、>>20

加速

kskst

そっと、ドアをあける

どきどき

 ――そっとドアを開けてみた。

 ――ぎぃ……。

 ノブを回しただけなのにドアが軋む音がやけに大きく感じて、落ち着いたはずの心臓が、また鼓動を速めた。緊張で耳鳴りがひどい。

 それでも、息を深く吸い込んで、ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり、少しづつドアを押していくと、当然隙間が徐々に開いていく。

 1ミリ、2ミリ、3ミリ……様子がおかしい。

 5ミリ、6ミリ、7ミリ……中が見えない。

 8ミリ、9ミリ、10ミリ…………蝋燭の明かりが、消えている。

 私は怖くなって一旦手を止めた。……手の震えが止まらない。ここから今すぐ逃げ出したい……。

 どうしよう>>25

超絶ウルトラビビリが読む代物じゃなかったァァァァァァ

ksk

取り敢えずドアは閉めよう、うん

なんかいやな予感する

 これって更新した時はあげた方がいいのかな?

 ――閉めよう。

 無理して開けることなんか……、ないよね。

 私は一呼吸おいてから、ノブを掴んだままゆっくりドアを引き戻す。

 ――ぎぃ……。

 私は、その微かな音にさえ敏感に反応してしまった。思わず、隙間に視線を向けてしまう。

 ――真っ暗な隙間の一番下。床に近い場所に、真っ白な何かが――ぽっかりとした眼孔をこちらに向けていた。

 ――――っ!? 私は驚いた勢いで、大きな音が出るにも構わずドアを思いっきり閉めた。しかし、待っていたのは先ほどのような静寂じゃなくて、カリカリカリカリとドアを引っ掻くような音。

 ……駄目、ノブが、ゆっくり、回っていく。

 私はその場から飛び退いた。すると背中に何かが当たって反射的に振り返ると、そこには窓があった。

 ――真っ黒……、窓の外はどこまでも真っ黒な景色。まるで、そこには何もないみたい。

 ――ぎぃぃぃ……。

 不吉な音に視線をドアへ戻すと、ドアはもう、わずかな隙間を開けている。真っ赤に濡れた小さな人差し指が、隙間から這い出ようと動いていた。

 ……逃げないと。

 私はあわてて左右を見渡した。ここは真っ直ぐな廊下。右も左も、蝋燭が灯っているけど奥が薄暗くて先が見えない。永遠に続いている、そんな風にさえ思える。

 違いがあるとすれば、右側の蝋燭が少し揺れているように見えるぐらい。

 ――ぎいいぃ……。

 ――――っ、速く>>30

にげー

更新したら上げて貰えると分かりやすい

加速下

左へ

左に

 ――ドアを見ずに、左へ駆けた。

 走る、走る、走る。私はついさっきまでろくに動かなかった両足で、今までにないぐらいの健脚ぶりを発揮した。だけど、

 ……どこまで続いてるのっ?

 延々と続く、真っ直ぐなだけの廊下。ずっと全力で走っているせいか、息が徐々にあがっていく。でも、終わりが見えない。

 ……今、3回目のドアを横切った。古い木製のドア。ノブは金色で、所々黒ずんでいる。……どのドアも、全く違いがわからない。

 私は本当に前に進んでいるの?

 廊下は茶色っぽいカーペットが敷かれていて、全然代わり映えしない。窓と蝋燭は一定間隔で設置されていて、壁はずっと灰色がかっている。同じ場所を走らされているような気分……。

 今、4回目のドアを横切った。

 ――ほんの少し、ドアが開いているような気がする。

 私は息を吸うことも忘れるぐらいの勢いで、足をさらに速く動かす。

 ――5回目。気のせいなんかじゃ、ない……。

 足が重い。何度ももつれそうになる。その度に大丈夫だと自分に言い聞かせて、ひたすら走る。

 ――大丈夫、私はちゃんと前に進んでる。




 ………………だけど、もし、――同じ場所を繰り返していたら?

 どうしよう>>33

走り続ける

壁に触れてみる

 ――壁に触れ、その場に崩れ落ちた。

 ……もう、駄目、走れない。

 私はうずくまり、喘ぐように呼吸を繰り返す。酸素不足で頭痛がして、手足が痺れてる。

 私、どうなるのかな……

 ぼんやりとした頭で、そんなことを考えた。体中が怠くて、まるで諦めたような考え方をしてしまう。

 けど、いくら待っても何か起こる気配はしない。結局、息を整えるまで静寂は続いた。

 ゆっくりと顔を上げ、汗で張り付いた前髪を、邪魔だからと払いのけて鮮明になった視界に、頼りない蝋燭の炎が映った。

 風も吹かないのになびく不可解な炎のすぐ横、6回目のドアは、もうすでに全開になってる。

 …………もう嫌だ。

 私は座り込んだまま後退る。すると、――とんっ、と軽い衝撃が背中に響く。振り向くと、そこには灰色がかった壁が当たり前のように鎮座していた。

 ペタペタと触ってみると、ずっしりとして冷たい感触が確かにそこにある。幻覚なんかじゃない……。

 私は今まで、どこを走っていたの?

 もう一度、視線を廊下に向けてみる。

 相変わらず真っ直ぐ延びる廊下。備え付けた蝋燭は微かに揺れ動き、ドアが開いた部屋の中からは灯りが溢れていた。

 私は、疲れきった足で何とか立ち上がり>>36

ドアの中を覗き込んだ

中を確認せずにドアをそっと開いた

全開のその先へ──

 >>36

 もうすでに扉は全開なので、これは閉めたでいいのかな?

 ちなみにドアは、廊下側からだと押して開くタイプです。

ああ。ごめんなさい 閉めた でお願いします。

逆にアクティブだ

 おそくなりました。

 ――ドアに近づいていく。

 アイツが出てくる前に、いっそのこと閉めてしまおう。もし出てきたとしても、時間稼ぎにはなるはず……。

 私は足音をたてないよう慎重に歩いていく。疲れているせいなのか集中しているせいなのか、たった10メートルもない距離がとても遠く思える。

 それでも、何とかドアの近くまで辿り着けた。中から見えないように、壁へ背中を張り付けて一呼吸おく。ドアを閉めるのなら、一度中に体を入れなくちゃいけない。目を瞑って聞き耳をたてた。

 ……とても静か。耳をすましてみると、高鳴る心臓の鼓動と、また荒くなった呼吸の音の方がうるさく感じる。ちらりと蝋燭を一瞥すると、炎は揺れてはいるけど穏やかだった。

 ……よし。

 私は意を決して壁から身を乗り出す。右手で壁を掴んで覚束ない体を支え、できるだけ中を覗かないようにドアノブだけに集中して、左手をそっと伸ばしていく。

 ……もう少し、もう少し。

 ついに、私の指先がドアノブに触れた。







 ――よかった、何も起こらないみたい。

 だけど気を抜かないよう注意しながらゆっくり、されどしっかりノブを握り締める。軋む音すらたてないように引き戻していく。

 …………あと、半分。

 ――そのときだった。

 突然、背中に強い衝撃を受けて、疲れきった私の体は踏ん張ることもできずに転がる。部屋の中に……。

 衝撃で息が止まってしまい喘ぐ私の目の前で、ドアが独りでに閉まった。

 私は力を振り絞ってドアに縋りつく。ノブを回そうと力を込めると、

 ――ガチャガチャ……、そんな、開かないっ!?

「開けてっ、開けてっ、――開けてよぉっ!」

 何度も何度もドアを叩く。ノブを掴んで揺すってみても、私の力じゃびくともしない……。

 とうとう力尽いて、ドアにもたれ掛かったまま体がずり落ちる。柔らかい絨毯の感触を下に感じながら、私は振り返った。

 最初と変わらない部屋の中。窓の向こうは相変わらず真っ暗な景色。真っ白な顔や、赤い手形もどこにも見えない。唯一違いがあるとすれば、

 ――ソファーの影に戻した熊の人形が、絨毯の真ん中に落ちている。

 私は>>44

kskst

人形を調べる

 ――無意識のうちに、熊のぬいぐるみに向かっていた。

 力も入らず、絨毯の上を這いずりながら進む。ぼんやりとして思考がまとまらないまま、何かに取り付かれたかのように体だけが動いていく。

 私の体はぬいぐるみの近くに辿り着くと姿勢を直し、絨毯に座り込むような姿勢で両手を伸ばし、ぬいぐるみを拾った。

 ――そこで私の意識が覚醒する。

 気がつくとぬいぐるみを持っていた感覚。ぬいぐるみは、相変わらずぼろぼろだった。

 ………ううん。違う、もっとひどくなってる。

 ぬいぐるみは首が捻れて、頭が落ちそうになっていた。ぬいぐるみだからって、いくらなんでもひどい……。

 ――ふと、蝋燭の炎が消えた。

 私は悲鳴をあげることもできずに、ぬいぐるみを胸に抱き締めて、真っ暗になった部屋の中を忙しなく見回す。

 ……どこっ、どこにいるのっ!

 後ろを振り向く――いない。

 …………ぽと。

 頬に、何か落ちてきた。頬に触れると、ぬるっとした液体の感触がする。

 …………ぽと。

 また、落ちてきた。つられるように、私は頭上を見上げる。

 ――暗闇に浮かんだ真っ白な顔が、ニタリと口元を歪ませて、そこに浮かんでいた。

 私は金縛りにあったみたいに動けない。悲鳴をあげることも、呼吸をすることも忘れて、ただ、ぽっかりと空いた眼孔と見つめ合う。

 そんな私の頬を、濡れた何かが挟み込んだ。そして――、










 ――――――私の視界がクルリと回った。


【BAD END】

何ができるか分からないのが難しいし面白いな
初めてクロックタワーやった時の気分だ

リプレイ

 リプレイの前に、もう一度注意書きを置いときます。言葉足らずな所と、変更が少しあったので。


【注意点】
 1、この話に選択肢はありません。その状況で考えうる範囲で解答願います。
 2、この話は地の文が基本です。台本形式でないのでご注意ください。
 3、主人公はあくまでも普通の少女です。人外のような行動は出来ません。
 4、解答があまりにも無茶だとかネタな場合、再安価もしくは都合よく話が進む場合があります。ご注意ください。
 5、選択肢がないので書き置きもありません。なので更新はかなり遅くなると思います。ごめんなさい。
 6、更新は携帯でも出来るようなので、朝、昼、夜、不定期にぼちぼちやっていきます。
 7、この話しはホラー、グロ要素があります。苦手な人はご注意ください。ちなみにエロはありません。

 では、コンテニュー回数はあと4回です。コンテニューを使いきった場合、強制的に少しネタばらし的なバッドエンディングになります。

 というわけで↓5までの多数決で戻る箇所を決めます。初めからの場合は>>4です。ばらばらな場合はコンマが00に近い方で。

>>4

>>6

最初

>>4

 もう決まってるみたいなので、コピペ。

 ――私は今、どこにいるのだろう?

 まぶたを開いて見えた景色に、そんな疑問を覚えた。
 視界に映るのは、くすんだ茶色の布を貼ったような天井。真ん中に、艶を失った銀色の照明がぶら下がっていた。ぐねぐねと不規則に曲がりくねっているのに、そのデザインは優雅さを感じる。先端は八方向に分かれていて、丸い燭台が乗っかっていた。照明の大きさは人の頭ぐらいだけど、これもシャンデリアっていうのかな?

 よく見てみると燭台に立てている八本の蝋燭は、さっき付け替えたかのように真新しい。先端に灯った小さな炎は、風もないのにちろちろと動いている。生きているみたいで、ちょっと不気味……。

 ――きぃ、と音がした。

 小さい音だけど、辺りが静かだからよくわかる。音がした方向に顔を向けてみると、小ぶりの窓が見えた。

 ――きぃ、とまた音がする。

 窓は木製で、離れた所から見ても古いのがよくわかった。外は風が吹いていて、その度に軋んでるのかな? だけど、さっきから見える景色がちょっとおかしい。

 ……あっ、そうか。私が寝転んでいるから、見える景色が横になってるんだ。

 その事実にようやく気付いて、すぐに起き上がろうと体に力を入れる。けど、体の節々が妙にだるくて、両手を使って何とか上半身を起こせた。まるで長い時間眠っていたみたい。

 手をついた床を見ると、高級そうな赤の絨毯が敷かれている。少し埃っぽいけど毛は柔らかで、手のひらで撫でるとなめらかに滑った。装飾も手が込んでいて、綺麗だと思うと同時に、やはりくすんだ色合いが気になる。よっぽど長い時間放置されているのが、あちこちにあるほつれからうかがい知れた。

 ふと、私は辺りを見渡す。

 ここは大して広くない一室みたい。四方は白、というよりも灰色がかった壁に囲まれていて、窓がある正反対の壁に木製のドアが備え付けられていた。黒ずんだ金色のノブは丸くて、どこか年代を感じる。部屋から出たいのなら、ここからしか出れなさそう。窓からは……どうなんだろう? ここから見る限り、外は真っ暗だけど。

 私は今一度、辺りを見渡した。

 部屋の中には二人並んで座れそうな黒革のソファが二台、アンティークショップにでも売っていそうな低い机を挟むように置かれている。その近くの壁に、質素な額縁に入れられた風景画が三枚だけ並べて飾られていた。

 ここから見渡して、目に入るのはそれくらいかな。

 ……改めて見てみると、本当に長い時間放置されているのがわかる。人が使っている形跡もなくて、どれもくたびれていて埃っぽい。だけど、あの蝋燭は……。

 人が居るのは確か。でも、私がここにいるのは何故なんだろう? まさか誘拐された……、なんて考えすぎかな。なにかされた様子もないし、人の気配もしない。別にここから出て行っても問題ないよね?

 よし、とにかくこの部屋から出て見よう。あ、そういえば私の鞄はどこに行ったんだろう? 部屋の中を探してみた方がいいのかな?

 >>45ぐらい。

 間違えましたすいません。

 >>55で。

風景画を見てみる

 ――部屋の中を見渡すと、ふと風景画が目に入った。

 私は絵に詳しくないからこの絵が有名かわからないけど、絵は三枚とも同じ景色を描いていた。

 ――森の中にある大きなお城。少なくとも日本の景色じゃない。

 三枚の違いは、時間かな。えーと、左からタイトルが『dusk』『fullmoon』『sunrise』

 ……確か英語で黄昏、満月、……日の出だったかな?

 あれ、よく見ると一番左にもう一枚絵を掛ける金具がついてる。

 下を見ると……あった。埃をかぶった額縁が倒れてる。拾い上げてみるとやっぱり同じ景色の絵だ。

 タイトルは『dawn』

 ダウンに似てるけどドーンって読むのかな? なんだっけ、ど忘れしちゃった。でも、絵は『sunrise』と似ている。

 とりあえず掛けておこう。ん? 額縁の下に何かのマークが書かれてる。三角と十字を組み合わせた……あっ、方角のマークだ。三角の先にNって書いてる。じゃあ右が当然Wで左がEだよね。

 ていうか、掛からない。身長がもう少しあれば……よしっ、掛かった。やった。

 んー、何も起こらない……って当然か。

 よし、次は>>58

ごめんなさい。また間違えた。

右がEで左がWでした。

>>60

ソファーをしらべる

ksk

>>58

脱出ゲームの雰囲気が凄いな

 ――そばにあるソファーを見てみる。


 …………よく見てみると、そのおんぼろさがよくわかる。革は破けていて、スプリングが飛び出していた。埃もすごいし……、とても座る気になれないかな。あれっ、ソファの影に何か落ちてる。

 ……クマのぬいぐるみ? だけど、まるで刃物で切り裂かれたみたいにぐちゃぐちゃだ。お腹から綿が飛び出してるし、頭も半分割れている。気味が悪いから、元の場所に戻しておこう。次は……63


 ちょっとやることが増えたので、この一週間ぐらいは更新が遅れます。すいません

つくえを見てみる

本当に何も起こってないか周囲をじっくり見渡してみる。

乙乙

 同じ展開なのでコピペだけ……。
 あと、聞いていたほど以上に忙しくなかったよいなので、時間が空いた時に更新していきます。質問がある場合も気軽にどうぞ。

 ――机を見てみる。

 ん? 机に何か置いてる。白くて細ながい上、歪にならない程度に捻れた陶器だ。花は生けてないけど、多分花瓶だと思う。中を覗き込んでも水は当然入っていないし、他の何かが入っている訳でもない。

 よく見ると、底に何かを敷いていた。

 花瓶を掴んで力を込めると、……予想以上に重い。この花瓶で人を殴れば、火サス的な何かが起こせそう。もちろんやらないけど。

 掴んだ花瓶を机に置き直して、敷いていた物を手に取る。それは手帳の切れ端だった。急いでちぎったかのように切れ目は荒く、紙全体がぐしゃぐしゃになっていた。
 ――ふと感じた違和感に、私は切れ端を見つめた。

 …………そうか、この切れ端は古くないんだ。

 切れ端は白く、感触もすべすべしている。とてもじゃないけど、長い時間置かれていたとは思えない。これは最近置かれた物なのかな。……あっ、裏に何か書いてある。

 ――きぃ、とまた音がした。

 途端、部屋全体が蠢いた。……違う、蝋燭の炎が突然ゆらゆらと激しく踊ってるんだ。部屋の中なのに、風もないのにどうして……。

 ――きいぃ。

 さっきよりも大きな音に、私は窓を見た。相変わらず外は真っ暗で、だけど明かに雰囲気が違う。嫌な予感がする。

 私は窓から視線を外そうとした。なのに、視線は吸い込まれるように動いてしまう。窓の左下、枠の隅に、

 ――真っ白な顔があった。

「――――っ!?」

 思わず悲鳴をあげそうになって、両手を強く握り締めた。くしゃっと手の中で紙の切れ端が潰れた感触に、思わず背筋を震わせる。

 握り締めた右手をゆっくりと開き、視線を向ける。くしゃくしゃになった紙に、走り書きでこう書かれていた。

〈こえをだしてはいけない〉

 私は反射的に両手で口を押さえ、その場にへたり込んだ。

 蝋燭の炎は、狂ったかのように激しさを増す。

 ……どこぉ……。

 耳元で囁く、か細い少女の声。

 私は逃げ出そうとして、絨毯の上に倒れた。――足が震えて動かないっ!

 ……どこなのぉ……。

 再度聞こえた声に、私は髪を振り回す勢いで辺りを見渡す。当然、誰もいない。

 ――べちっ。

 窓を見た。真っ赤に濡れた小さな手が、窓ガラスに赤い引っ掻き傷をつけ、恐らくは少女であろう真っ白な顔が部屋の中をしきりに覗き込んでいる。……ううん、違う。少女は見ていない。

 だって、少女の顔には瞳がないんだから……。眼孔は黒く、ぽっかりと丸い。半開きになった口の中も、黒い何かが蠢いている。

 あれはきっと、少女の顔を被った『ナニカ』だ。

 ……どこなのおぉぉ……。

 ――バンッ、と小さな手が窓ガラスを叩く。ガラスには真っ赤な手形がくっきりと残っている。さっきから、少女は何を探しているの?

 ……どこなのおぉおおぉー!

 ――バンッ、バンッバンッ!

 少女の手が何度も何度もガラスを叩き続ける。ガラスはたわみ、赤い手形で埋め尽くされていく。やがて窓枠ごと軋み始めた。

 ――駄目っ、速くここから逃げないと。

 私は動かない足を引きずってドアに向かう。黒ずんだノブに手を伸ばして捻る――やった、回った!

 すかさず体重をかけてドアを引っ張る。思った以上にドアは軽く、あっさりと開いた。

 しかし、ドアが開いた瞬間、背後で絶叫と乱打の音がピタリと止んだ。

 半開きになったドア、背後に感じる重苦しい気配。蝋燭はまだ激しく揺れている。
 私は息を呑んで>>67ぐらい?。

スクワットをしながらそっとドアの外を覗き見る

微妙な安価を取ったのですが、一度に二つの行動ってありなんですかね?
自分の持ち物を確認しながら、移動する、みたいな

>>68

 自由安価なのであり……と言いたいところですが、正直難しいところですね。

 例えを部屋の中でやってみると、――クマのぬいぐるみを引っ掴んでから、窓にぶん投げる! といった感じはOKです。

 止めてほしい例は、――机を調べて、ソファーも調べる。といった感じかな。時と場合にもよりますが……。

 自分の持ち物を確認しながら、移動するの場合、緊迫した状況で走り続けながら持ち物を確認する、などはできます。
してほしくないのは、持ち物を調べながらドアを出る。とか右に曲がる。はやめて欲しいです。

 他にも、部屋の中を隅々まで調べる。とか、移動のとき、ずっと右に曲がり続ける。のような場合は再安価にします。

 そして今回の安価>>67ですが……一応やろうと思えばできます。

 しかし、これも結構ややこしいです。ぶっちゃけて言うと、足が動かなくて引きずっているのにスクワットって……、できないよ……。それに、足を引きずってなくてもスクワットしながらドアの外を覗き見るのって難しいですよね?

 だから、ここで注意書きにもある都合のいい展開というのになります。

例【>>4の選択肢のとき】つまり平時のとき。

 ――よし、スクワットでもしてみよう。

 ちょっと体がだるいし、適度に動かした方がいいよね。

 私は両足を肩幅に開き、両手を頭にそえてから膝をゆっくり曲げていく。体がだるいせいか、それとも私が運動不足なせいなのか、膝を曲げきった時点で太ももが震えていた。まだ一回もしてないのに……。

 それでもなぜかしなければならないという強迫概念に迫られ、膝を伸ばしていく。よし、一回。

 そして二回、三回と繰り返し、五回目が終わったときだった。

 私は生まれたての小鹿のように両足を震わせながら天井を見上げていた。

 ――私、何をやってるんだろう……。見たことない部屋の中で突然スクワットって、どう考えてもおかしいよ。もういいや……。

 私は疲れた足で部屋の中を調べる気も起きず、ふらふらした足取りでドアへと向かった。

 黒ずんだノブを回してみると鍵がかかっている様子もないので、ドアをそっと開いて覗いてみる。見えるのは真っ暗な窓と灰色がかった壁。下は絨毯じゃなくて茶色のカーペットを敷いてる。窓までの奥行きは狭くて、部屋じゃないと思う。たぶん廊下だと思うけど……。人の気配もしないし、出てみても大丈夫かな?

 私は>> といったふうに、スクワットしてドアの外を覗き見ることになるわけです。書いてみたけど結構アウトかもしれない……。

 というわけで結論としては、できればスクワットをする。ドアの外を覗き見る。という風に分けて欲しいです。ごめんなさい。ただ、平時のときにネタを繰り返すと話が進まないので都合よく話が進んでしまう可能性があります。ほどほどに願います。

 さて、説明だけで長々とすみませんでした。それでは緊迫したときにおけるネタの使用については今から書いていきます。しばらくお待ちください。ちなみに>>67の安価を実行した本文です。

 

 ――無理やり立ち上がった。

 足が動かないのを承知で、両足で踏ん張って立ち上がる。だけど、やっぱり足に力が入らなくて、何度も曲げたり伸ばしたり、まるで不恰好なスクワットをしているみたい。

 それでもなんとかドアを支えに立ち上がり、――バリッという音に身を竦ませた。

 ひどい緊張と耳鳴りのせいで後ろか前か、どっちから聞こえたかわからない……。もし、いつの間にか移動したアイツがドアの向こうにいたらどうしよう……。

 そんな恐怖に駆られて、私はドアの外を覗きこんだ。

 ――パリィィンツッ!

 今度の音ははっきりと聞こえた。私の後ろで、窓が割れる音……。私は恐怖のあまり後ろを振り返ってしまう。そして後悔した。

 真っ白な顔が、何本も黒い線を垂らしながら、――割れた窓に体を捻じ込んでいる。

 そのあまりの異様さに、私の気力は限界を迎えた。辛うじて踏ん張っていた足から力が抜けて、体が崩れ落ちる。その拍子に私の背中がドアを押してしまい、ドアはいとも簡単に閉まってしまった。…………パタンと。






 外からの灯りが遮られて完全に真っ暗になってしまった部屋の中、真っ白な顔だけがうごめいている。

 私の体は動かせないぐらい震え、悲鳴をあげるどころか呼吸すらろくにできない。空気があるのに溺れているような感覚だ。必死に喘いでいる最中、

 ――ドサッという音とともに、とうとうアイツが部屋の中に入ってきてしまった。もう、逃げられない!

 ――――近づかないで、近づかないで、近づかないでっ!

 私が何度も心の中で願っても、アイツは這うようにベタッ、ベタッと音を立てながら徐々に近づいてくる。それにつれてはっきりしていく真っ白な顔に浮かぶ真っ黒な眼孔と口が、歪んでいくように見えた。

 ――喜んでるんだ……、アイツ、私を追い詰めて喜んでるんだ……。

 そしてついに、目の前にアイツが居る。ぽっかりと空いた二つの眼孔から目を離せない。――ベチャッと、私に何かがかかった。触れてみると生温かくてぬるっとする。

 呆然としたまま、私は目と鼻の先にある真っ白な顔を見つめる。

 あ、これってもしかして私――、


















 ――――イヤアアアアアァァァァァァアアアアアアアアッ!

【BAD END】



 とこんな風になります。

オワタ

オワタ

で、ルールはわかりました!

やっぱ文字情報のみを頼りに自由安価は難しいな
クリア目指すならガチで考えないと…

ガチでいきます…ガチで。
だと相談するタイミングもほしい気がするが

 コンテニュー回数はあと3回です。

 さて、コンテニューの前に、平時のときと緊迫時のときのネタ使用については分かりにくいかも知れませんが、上に書いた通りです。

 簡単に言うと、平時では無駄話に、緊迫時にはわりと死ぬことになります。

 あと>>74さんの相談するタイミングが欲しい、というのはどういう風にしたら良いのかな?

 安価を遠ざけたとしても、埋まらなければおっくうになるだけですし……。

 そもそも更新が不定期過ぎるので、誰もこのスレを見てない時間にあげることも結構あるみたいですし。何か案があれば下さい。

 それとコンテニュー先の選択肢は↓先着5名までの多数決で決めます。最初からの場合は>>4でお願いします。ばらばらな場合はコンマ00に近い方で。

最初から>>4の安価として

まずは所持品を確認してみる


相談に関しては参加者の人数もあるし、
現状のままでいいかも…と言い出した自分がいうのはあれですが。

>>4からに1票を

これは頭の中で考えてるだけじゃキツいかも?
絵とか記号とかの他にも調べたら何か有りそうななさそうなで調べたいし
とりあえず初期に机を調べちゃいかん

最初からがいいかな
相談なら時間安価にしてその間に候補上げて各々安価取りに行くとか

 忙しくなかったのは初日だけだったみたいです…………。すいませんが、少しの間放置するかもしれません。

 あと、注意書きにも書いてなかったですが、コンテニューと安価を同時に取るのはややこしくなりそうなので、なしの方向でお願いします。

 とりあえずコピペだけ。

 ――私は今、どこにいるのだろう?

 まぶたを開いて見えた景色に、そんな疑問を覚えた。
 視界に映るのは、くすんだ茶色の布を貼ったような天井。真ん中に、艶を失った銀色の照明がぶら下がっていた。ぐねぐねと不規則に曲がりくねっているのに、そのデザインは優雅さを感じる。先端は八方向に分かれていて、丸い燭台が乗っかっていた。照明の大きさは人の頭ぐらいだけど、これもシャンデリアっていうのかな?

 よく見てみると燭台に立てている八本の蝋燭は、さっき付け替えたかのように真新しい。先端に灯った小さな炎は、風もないのにちろちろと動いている。生きているみたいで、ちょっと不気味……。

 ――きぃ、と音がした。

 小さい音だけど、辺りが静かだからよくわかる。音がした方向に顔を向けてみると、小ぶりの窓が見えた。

 ――きぃ、とまた音がする。

 窓は木製で、離れた所から見ても古いのがよくわかった。外は風が吹いていて、その度に軋んでるのかな? だけど、さっきから見える景色がちょっとおかしい。

 ……あっ、そうか。私が寝転んでいるから、見える景色が横になってるんだ。

 その事実にようやく気付いて、すぐに起き上がろうと体に力を入れる。けど、体の節々が妙にだるくて、両手を使って何とか上半身を起こせた。まるで長い時間眠っていたみたい。

 手をついた床を見ると、高級そうな赤の絨毯が敷かれている。少し埃っぽいけど毛は柔らかで、手のひらで撫でるとなめらかに滑った。装飾も手が込んでいて、綺麗だと思うと同時に、やはりくすんだ色合いが気になる。よっぽど長い時間放置されているのが、あちこちにあるほつれからうかがい知れた。

 ふと、私は辺りを見渡す。

 ここは大して広くない一室みたい。四方は白、というよりも灰色がかった壁に囲まれていて、窓がある正反対の壁に木製のドアが備え付けられていた。黒ずんだ金色のノブは丸くて、どこか年代を感じる。部屋から出たいのなら、ここからしか出れなさそう。窓からは……どうなんだろう? ここから見る限り、外は真っ暗だけど。

 私は今一度、辺りを見渡した。

 部屋の中には二人並んで座れそうな黒革のソファが二台、アンティークショップにでも売っていそうな低い机を挟むように置かれている。その近くの壁に、質素な額縁に入れられた風景画が三枚だけ並べて飾られていた。

 ここから見渡して、目に入るのはそれくらいかな。

 ……改めて見てみると、本当に長い時間放置されているのがわかる。人が使っている形跡もなくて、どれもくたびれていて埃っぽい。だけど、あの蝋燭は……。

 人が居るのは確か。でも、私がここにいるのは何故なんだろう? まさか誘拐された……、なんて考えすぎかな。なにかされた様子もないし、人の気配もしない。別にここから出て行っても問題ないよね?

 よし、とにかくこの部屋から出て見よう。あ、そういえば私の鞄はどこに行ったんだろう? 部屋の中を探してみた方がいいのかな?

 私は>>92

また間違えました。すみません

>>82でお願いします。

とりあえず持ち物確認

うえ

持ち物確認は大事だよな。

んだんだ

んん?

ちょっとまってくれよ

>>1さんまだ~?

ふぇぇ

ニガサナイ

 スマホに変えたのでちょっとテスト。

 遅くなってすみません。

 ――まずは持ち物を確認してみよう。

 私は学校指定の制服、緑色を基調としたチェック柄のスカート。その右ポケットをまさぐる。何もない……、ってそんなわけないっ! 確かに財布を入れたのに。どうしよう……、財布がないと家に帰れない。電車の定期とかも入れてるのに。

 あっ、そうだ。携帯で誰かに電話すればいいんだ。

 すぐ左のポケットに手を突っ込んで、思わず動きを止めた。……携帯もない。どうして……、毎日肌身離さず持ち歩いてたのに。

 私は呆然として立ちすくむ。

 ――そんな時だった。どこかで音楽が鳴り響く。それはとても聴きなれた電子音。私の携帯の着信音だった。

 どこからだろう? 部屋の中を見回しても、それらしき物はない。音はかなり小さくて、――少しずつ大きくなってきてる。

 どこからだろう? 私はふとドアを見た。木製のドアに、音が少しずつ近づいてくる気がした。

 やがて、ドアの前で立ち止まるように、携帯の着信音は未だに鳴り響いていた。

 ――私は

 
 


ごめんなさい>>95

お帰りー

嫌な予感がしたので隠れて様子を伺ってみる。

ドア開けちゃう

おかえりなさい!お待ち申しておりました!

お待たせしました。今日から毎日残業三時間プレゼントされましたが、がんばって生きてます。

 ――ドア開けちゃう。

 私は音を立てないように、忍び足でドアに近づいていく。着信音は一向に鳴りやまず、まるで私を待っているようだった。

 そっと、黒ずんだドアノブを掴む。ゆっくり力を入れて回すと、ドアは思った以上にあっけなく開いた。わずかに開いた隙間から、ドアの向こうを覗き込んでみる。

 隙間から見えるのはヴァージンロードのように赤いカーペット。あとはドアの近くに設置された燭台ぐらいだ。燭台に立てられた蝋燭の炎は相変わらずゆらゆらと忙しない。

 ――どうしよう……。耳を澄ましてみても、着信音がうるさいせいでうまく聞き取れない。こうなれば、いっそのこと……。

 私は大きく息を吸って、勢いよくドアを引いた。視界が開けて、ドアの向こうの景色があらわになる。

 ――――真っ赤だった。カーペットだけじゃなくて、壁や窓やガラスでさえも血塗られたように真っ赤だった。

 ドアを開けた先は真っ赤な廊下。左右に分かれてはいても、どちらを向いても薄暗くて先が見えない。吸い込まれそうな闇が延々と続いている。

 そして、ドアの真ん前。誰もいなかったその場所に、私の携帯が無造作に落ちていた。

 私は携帯を拾い上げ、光り輝くディスプレイを覗き込んだ。その電話番号は――

『44444444444』

 私の手の中で、着信音がひび割れた。

 ――私は……>>99

 

こえぇぇ

多分、携帯はつながらないだろうから、
携帯を投げつけてガラスを割る

 亀更新でごめんなさい。あと、何か意見とかあったら書いといてください。


 ――携帯を投げつけてガラスを割る。

 私は気味が悪くなって、携帯を力いっぱい窓に向かって投げつけた。

 携帯はガラスにぶつかった瞬間、叩きつけられたカエルのような音を鳴らし、やがて静かになる。私の力が弱かったのか、はたまたガラスが予想以上に固かったのか、携帯をぶつけたガラスにはひび一つ入っていない。

 私は知らずのうちに荒くなっていた息を何度も吐きだして、その場にへたり込んだ。真っ赤な壁にもたれて膝を抱える。

 ……本当にここは何処なの? 私はどうしてこんなところに? 怖い、早く帰りたい……。

 着信音も聞こえなくなり、しんと静まり返った廊下。燭台の蝋燭が照らす範囲はわずかで、それも頼りない。左右に分かれた廊下の先はどちらも闇にのまれていて、とても向かう気がしなかった。結局、膝を抱えてじっとしているしかなく、それでも心細くなって目頭が熱を帯びる。

 その時だった。ふと、いまだに光っている携帯画面に目をやる。人が写っていた。

 私は膝を抱えるのをやめて、携帯に近づく。そろりと指一本で触れてみて、すぐに引き戻す。……何も起こらない。それでも警戒心を丸出しのまま、携帯を拾い上げてみた。

 写っているのは三人の男女。少し困り顔をしているメガネをかけた男性と、苦笑している長い黒髪の女性。そして真ん中には、抱えた猫に暴れられてあたふたしている私がいた。この前旅行に行った時の写真。何となく気に入っていたから、待ち受けに設定してたんだ。

 しばらく眺めていると恐怖心が少し薄れた。携帯を閉じて、私は立ち上がる。

 ――お父さんとお母さんもきっと心配してるから、早く帰らないと。

 怖さを押し隠して、私は携帯をポケットに入れた。また鳴らないか不安だけど、置いていきたくもない。

 深呼吸してから辺りを見渡す。部屋のドアは開けっ放しで、左右に伸びる廊下はどちらも真っ暗。燭台は固定されてるから、持っていけない。

 さて、どうしよう>>103

【持ち物】

 携帯〈圏外 バッテリー80%〉

 

のんびり見ているからエタらないで頂けたらww

あとエタる前にはネタ晴らしおねっしゃっす…


左右の廊下をひとまず携帯電話の明かりで照らしてみる。

kskst

>>101

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