クリスタ「魔法の屍揮者」 ユミル「くりすた☆ヴェンデッタ」(35)


リンホラ・藤田咲繋がりでサンホラネタです。
しかしそのわりには元ネタに忠実じゃなかったりする



クリスタ『なんやかんやで私達は古井戸に落ちそんなこんなで死んでしまった』

ユミル『しかし気が付くと私達は井戸の底に立っていた。 そればかりか』

クリスタ『ユミルがお人形みたいに小さくなってる…ドレスまで着てて可愛い!』

ユミル『こういうのは私のガラじゃねぇ。 おまけに赤と黒…随分厳つい色だな。 何にせよこんな格好はお前の方が似合うはずだが』

クリスタ『けどユミル、私は今着てるこの服も好きだよ。 指揮者みたいで格好いいし』

ユミル『指揮者って…そんな十字架やら鎖やらつけた指揮者が何処にいるんだよ。 ったく…服装絶対逆だろこれ』

クリスタ『私はこの服もユミルのドレスもいいと思うんだけどな…それにしても、これからどうすればいいのかな? とにかくこの井戸から出ないと…立体機動もないしどうしよう』

ユミル『おい、クリスタ! この井戸向こうに続いてるみたいだ』

クリスタ『本当? 行ってみよう!』

クリスタ『…あ、ユミルは抱っこしていくね』ヒョイ

ユミル『』


―数分後

クリスタ『ここは…?』

ユミル『この森…訓練所からそう遠くない所だ。 なるほどあの井戸ここの洞窟と繋がってたのか…』

クリスタ『知ってるところだったの? じゃあ向こうに道が見えるけどあれを辿れば訓練所に戻れるかな…』

ユミル『ああ、間違いない。 しかし暗いな…クリスタ、もし変質者が出ても私はこんなナリだから守ってやれないぞ』

クリスタ『! 大丈夫だよユミル…! これでも訓練で少しは強くなってるから…!』ピョコピョコシュッシュ

ユミル(…)

ユミル『おっ…寮の裏に出た』

クリスタ『さすがにもう夜遅いしみんなは就寝かな…』

ユミル『イヤ待て。 向こうに早速誰かいるみたいだ。 行ってみるか』



ジャン「…」イライライライラ


クリスタ『ジャン…怒ってるのかな? なんだか近寄りがたい…』

ユミル『しかしアレだ、なんか様子がおかしいぞ』ヒョイスト トコトコ

クリスタ『ちょっ、今はからかったりし『…』オテテフリフリゲシゲシスカスカ

クリスタ『!?』

ユミル『…やっぱりか。 どれだけ近付こうが気付きやしねぇ。 それだけじゃない。 触れないみたいだ』

クリスタ『な、なにそれ…まるで幽霊みたい…』

ユミル『まぁ、死んだしな私ら』

クリスタ『そんな…』

ジャン「…はぁ」スタスタ


ユミル『ま、諦めろよ。 こればっかりは仕方ねぇ』

クリスタ(どうせ死ぬなら…こうじゃなくてもっと他に…)


ピコーン♪
フクシューノカオリッ フクシューノカオリッ


クリスタ『えっ…?』

ユミル『おいクリスタ、お前の右ポケット、なんか光ってるぞ』

クリスタ『ホントだ…』ゴソゴソ


クリスタは まじかる☆ヴェンデッタクトを てにいれた!


クリスタ『何、これ?』

ユミル『タクトか…なんか指揮者っぽくなったな』

クリスタ『指揮者…この衣装と関係あるのかな?』

ユミル『無関係ならこの上なく悪趣味だが』

クリスタ(あれ…? 手が勝手に…)


ウタッテゴランー!
ソォレイーチ,ニー,サーン!


ジャン「…」ピタッ


クリスタ『ジャン…?』

ジャン「…」シャカシャカシャカシャカ

ユミル『うおッこっち来やがった!』

ジャン「エレンの奴…今日もミカサに散々…羨まs…いや、それもあるが…何よりもミカサの言動はアイツを想っての事なのにそれをアイツが蔑ろにしているのが…許せねぇんだ…」

ユミル『随分と説明的な独り言だな…』

クリスタ『ジャン…』

ジャン「…Σハッ」

ジャン「? ??」スタスタ

クリスタ『行っちゃった…』

ユミル『何だったんだ…?』

クリスタ『それにしても、ジャン…』

ユミル『どうやら今外に出てたのもエレンとひとしきりやらかした後みてーだな。 よく飽きないもんだ』

クリスタ『けど、エレンがミカサの話に耳を傾けないっていうのは、私も思う…ジャンの言う通りエレンの為に言ってるのに…』

ユミル『鬱陶しいのは分かるが私らからすると贅沢、ではあるな…』


ピコーン♪
フクシューゲキ! フクシューゲキッ!


ユミル『なんだ…?』

クリスタ『ちょっ…また手が勝手に…!!』


イーチ,ニー,サーン!!

翌朝・食堂


ミカサ「エレン、肘をついて食べては駄目。 行儀が悪い」

エレン「分かってるっつの…ふぁあ…ッ」ウトウトカチャカチャ

ミカサ「器をひっくり返しでもしたら大変。 姿勢を正して」

エレン「ったく、俺はお前の子供かよ…」

アルミン「エレン、ミカサの言う通りだよ。 夜更かしのせいで眠いからってそん…」


ドザッパァァァァァァァァァァン


エレン「…!?」ビシャビシャア

ミカサ「天井から大量のスープ…!?」

サシャ「ガタッ」

アルミン「どうして…!?」


ユミル『オイオイ…どうなってんだこれ?』

クリスタ『何もないところからいきなりスープが現れるなんて…』

ユミル『その後もエレンがミカサの忠告を無視する度に様々な災難が奴を襲った。 その結果、日の暮れる頃にはすっかり彼女に従うようになっていた』


フクシューカンリョー!
ピコピコリーン♪


ユミル『なるほどな…』

クリスタ『何かわかったの?』

ユミル『どう考えてもお前の持ってるタクトが原因だろう。 ジャンが独り言言い始めたのもエレンがああいう目に遭ってるのも多分お前がそのタクトを振ったからだ』

クリスタ『このタクトが…』

クリスタ(私のせいでエレンが…だとしたら、もう二度とこのタクトを振らないようにしないと)

クリスタ『…えいっ!』ポーイ


クリスタは まじかる☆ヴェンデッタクトを なげすてた!


ユミル『いきなり投げ捨てるってお前…良かったのか?』

クリスタ『死んでいるのに誰かを苦しめるなんて絶対に嫌だ』

ユミル『そうか…』

スマホの書き込み欄使いにくいのな
見てる人いるかわからんがパソコンのがええんかね

>>10
2chmate使えば?

俺はみてるぞ!

>>11
なるほどスマホアプリ?
ストレージが今悲鳴あげてるからまず機種変しようと思う
ありがとよ


数日後

スコォォン…ドッ
ライナァァァァァ!!


ユミル『……ライナーの奴またアニに蹴り倒されてやがる……』

クリスタ『この前はミカサに投げられてたよね。 ライナー、ちょっとかわいそう』

ユミル『……ったく…どいつもこいつもちっとも変わんねよ…』

クリスタ『そうだね…みんないつも通りに訓練を続けてる。 けど、たまに誰かが私たちのことを思い出してくれる』

ユミル『どうやら…私らは脱走扱い、らしいがな……』

クリスタ『脱走がそう珍しくないのかも。 誰もあんな古井戸の底、いるとは思わないだろうし…』

ユミル『…いたとして…ある、のは…腐った死骸…だ……』

『『……』』



『『……』』

クリスタ『私の望みは、叶ったのかな?』

ユミル『望、み…だと…?』

クリスタ『…ごめん、ただの独り言』

ユミル『……それで…お前は……ぇ……か…?』

クリスタ『ユミル…?』

ユミル『……ぁ…』

クリスタ『…!』

クリスタ『ユミル!! どうしたの!? ねぇ!! 』

クリスタ(ユミルがほとんど動かない…!! これじゃあまるで本当に人形…どうしよう…)


ピコーン♪
フクシューノカオリッ フクシューノカオリッ


クリスタ『!?』コロコロカラン

クリスタ(タクト…!? 確かに捨てたはずなのに…!)

クリスタ(……このタクトを振るとまた誰かに迷惑をかけてしまうかもしれない…)

クリスタ(けれども…あの時みたいにありえない事を起こせるのなら…ユミルを助ける事だって出来るかもしれない…!!)

ユミル『…?』

クリスタ『お願い…ユミルを助けて……!』

(じゃないと私は…!)


ピコーン♪
フクシューゲキノハジマリダアッ!!


ドサッ

エレン「くそ、もう一回だ!」グイ

アニ「あんたも懲りないね。 その割にはいつまで経っても私に勝てないけど」

エレン「けどよ、少しずつお前の技盗めてるだろ?」

アニ「…全然。 またライナーみたいに転がそうか?」

エレン「今度はそうはいかないから、なッ!!」シュッ

アニ「まだ甘い…っ!」

エレン(やっぱり当たらないか…けどこっから更にもう一撃いける!)

アニ「…」ガシッ

エレン(しまっ…)


ポスッ …ドッ


「!?」

小文字よく見たら『復讐劇の始まりだあっ!!』って書いてあった。
期待して待機して舞ってる。



「!?」

エレン「おいおい大丈夫か…蹴り倒そうとして自分が転ぶなんてお前らしくないぞ? ほらよ」

アニ「そうだね…少し言いすぎたのかもしれない」ヨッコィ

アニ(おかしい…蹴るとき確かに軸足は安定していたハズだ…なのにアイツの脚は微動だにしなかった…それどころか私の方が転倒してしまった)

アニ(いや違う…ほんの一瞬だったけど自分の身体から全体重が抜けたような…)

アニ(一体なぜ…?)


ベルトルト「アニ…」アセアセ

ライナー「まさか俺を転ばせてたアイツが自分の蹴りで転ぶとはな…」


クリスタ『あ…まただ……』

書き溜めあるがちょいと休む

>>18
ありがたやありがたや…
舞うのもいいが暑いんで水分補給はしろよ

こっちも舞ってる


夕~夜・図書室


ガチャ ギィィ…

クリスタ『あっ、あれはミカサ…! そういえば今日は一度も見なかったけどどうしたんだろう?』


ミカサ(…今日は生理痛が酷くて訓練を受け損ねてしまった)

ミカサ(…ので、アルミンが休日にでも読みたいと言っていた本を借りておこう。)トコトコ

ミカサ(確かはしごがいる所にあるはず)ヨッコイショ

ウンセウンセ

ミカサ(見つけた。 後でアルミンに渡せる。)

ミカサ(…それにしても、ひどく頭が重い。)


ズルッ

ミカサ「!?」

クリスタ『!!』


ガラガラ ドッ ゴトッ


コニー「なんの音だ?」

サシャ「あっ、ミカサ! 大丈夫ですか!?」

ミカサ「大丈夫。 受け身を取ろうとして少し擦りむいただけ。」

サシャ「念のため医務室に行った方が良いんでは…?」

ミカサ「その必要はない。 本当に大したことはなかったから。」

ミカサ(おかしい…いくら生理痛が酷くても頭から転倒するなんてさすがにありえない。)

ミカサ(それにまるで…本当に頭が重くなったようだった。)


ライナー「おいおいなんの騒ぎだ?」

ベルトルト「…ミカサが梯子から落ちたみたいだ」

ライナー「俺を投げ飛ばしてたあのミカサがか? よっぽど調子が悪かったんだろうな…」


クリスタ『ごめんなさい…』

フクシューカンリョー!
ピコピコリーン♪


クリスタ(結局今度はアニとミカサが不自然に転倒させられていた)

クリスタ( 大きな怪我はなかったみたいだけど、やっぱり使うんじゃなかった…!)

ユミル『…ぅ…ん……』

クリスタ『ユミル!? 気が、ついた?』

ユミル『あぁ…お陰様でな。 もう普通に話せるし動ける』ヒョイトコ

クリスタ『っっ…!』ギュッ

ユミル『お、おい!? いきなり抱き締めんなっ』パタパタ

クリスタ『あ…っ、ユミルが動けるようになったから…つい』

ユミル『…けどよお前、結局タクト振っちまったみたいだな』

クリスタ『…ごめんなさい』

ユミル『私に謝んなよ。 ま、幸いアイツらも大怪我ってワケじゃねぇらしいが』

クリスタ『…』

クリスタ『どういうこと…?』

ユミル『いや、あくまで憶測の域を出ない話だが…私の調子が悪くなったのはタクトを捨てた数日後だ。』

ユミル『そしてお前がタクトを振ったらこの通りだ。 …いや、もっと言うならタクトを使って一通りの事が起きてから、だな』

クリスタ『じゃあ…私がこれを使わないとまたユミルが動かなくなってしまうの…?』

ユミル『まぁ待て待て。 まだそう決まったワケじゃない。 偶然ってことも十分あり得る。』

ユミル『だから確かめるんだよ。 そいつを封じてまた私が動けなくなったら確定だ。』

クリスタ『けどそうしたらユミルが…!』

ユミル『そん時はそん時決めりゃいい。 それにお前も…もうそのタクトを使いたくないだろ?』

クリスタ『うん…』

ユミル(……)

あっとしくじった

>>23>>24 の間にコレ



ユミル『…それはそうと、なんでまたあのタクト使おうと思ったんだ?』

クリスタ『それは…エレンの時みたいにありえないことを起こす力があるなら…同じようにユミルも助けられるんじゃないかって思って』

クリスタ『…けど、今度はライナーの…またみんなを巻き込んでしまった』

ユミル『だが私は今こうしてピンピンしてるぞ?』

クリスタ『確かにそうだけど…』

ユミル『…無関係だと思うか?』

クリスタ『えっ…?』

ほう

支援

>>1に期待を捧げよ!!

二日後


ピコーン♪
フクシューノカオリッ!!フクシューノカオリッ!!


ユミル『また鳴ってやがる…頻繁な上にしつけーな…』

クリスタ『復讐の香り、か…』

ユミル『ったく、どんだけ復讐心抱いてんだようちの同期は』

クリスタ『で、でも! みんなそういう事を望むような人じゃないよ…』

ユミル『だがお前も全く知らないワケじゃないだろ?』

クリスタ『!』

ユミル『こうしてあいつらから距離を置いて眺めるようになって…これまで以上に人間の汚い面が見えるようになったはずだが』

ユミル『ましてやここは訓練兵団。 憲兵団狙いの連中にとっちゃわずかな順位の変動…これだけでも他人を憎む動機としちゃ充分だ』

ユミル『正直、今まで起こった復讐とやらがあの程度で済んだことを喜ぶくらいにな』

クリスタ『それは…』

ユミル『…ま、とりあえず引き続き様子見だ』

改行にかなり怯えないといけないもんだからさっさと機種変してアプリ入れたいが希望機種がなかなか入ってこない

行数にかなりムラが出てくるがすまん

クリスタ(…人間の汚い面を全く知らなかった訳じゃないよ。 あの家にいた頃から…そして私だってそれはきっと同じこと。)

クリスタ(最初の復讐は多分、ジャンとライナー。 二人とも思うところはあったのかもしれないけど、だれかの不幸を願うような人じゃない。)

クリスタ(本当の復讐心なら…それこそ誰かが死んでしまうようなもっと酷いことが起きてもおかしくないんだ…)

クリスタ『ユミル…』

ユミル『何だ?』

クリスタ『私もう二度とこれを使いたくない…』

ユミル『…そうか……』

ユミル(…クリスタ…すまない)


フクシューノカオリシテルヨー!!
フクシューシナイノー!?ピッコーン!!

三日後


ユミル『……くそっ』カタカタ

クリスタ『ユミル…』

ユミル『悪いなクリスタ…どうやらまた…動、けなくなっちまってるみてぇだ……』

クリスタ『そんな…じゃあ本当にタクトを使わないとあなたが…』

ユミル『だが…まだそう、と決まった…ワケじゃねぇ…』

ユミル『このまま、置い…といて…治る、かもしれないが…?』

クリスタ『! け、けど…このままにしておいたら二度とユミルが動けなくなるかもしれないじゃない…!!』

ユミル『…お前も…復、讐の…手伝い…なん、か…したくねぇ…だろ……』

クリスタ『!』

ユミル『…私が…動かなく、なる…だけで…済むんだ……だから…もう……』

クリスタ『ユミル…』


クリスタ『…誰も不幸にしなくて済むかもしれないけれど、目の前のあなたを放っておくなんてできない』

クリスタ『待ってて、絶対にあなたを助けるから!』

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