進撃の白鳳騎士団(19)
長編ifです。
もし調査兵団と鷹の団が共闘したら?
リヴァイ班が生きていたら?
この2つのifを実現するために原作の筋を少し改変して、小説風に書いていきたいと思います。
ストックはぶっちゃけあまりありません。
「つまらない」のレスが多かったら打ち切りの方向で…
進撃の白鳳騎士団
850年────
ウォール・ローゼ南区防衛最高責任者ドット・ピクシス指揮の下、トロスト区奪還作戦は辛くも成功を見た。
そのために支払った代償は決して看過出来るものではなかった。
が、ともかく人類は百年来無かった快挙を成し遂げた。
勝利への躍進。垣間見えた希望。
このとき、人類の尊厳という反撃の刃は決して無力ではないことが証明された。
いよいよ人類の進撃が始まるの。
為すすべもなく狭い籠の中に捕らえられ、怯えながら過ごす虜囚の身から、存分に自由を謳歌し広大な世界という空に羽ばたく鳥となる。
こうしたことが、もはや馬鹿げた夢物語としてでは無く、現実味を帯びたものとして語れる日もそう遠くないかも知れない。
と、自由を渇望する人々はそう思った。そう願った。
しかし────
がんばれ!
後日、奪還作戦時、捕獲に成功した二体の巨人、もとい貴重な被検体が立体機動装置を高度に使いこなす何者かによって殺害された。
これは壁内に人類の躍進を阻もうとする人間の存在を示唆するのものであった。
他のどんな人々にも勝って、平和を望む民衆のために命を捧げ続けてきた、古株の調査兵団員、殊にその団長エルヴィンはこの事件から、敵が巨人だけではないことを確信した。
エルヴィン『しかし、一体誰が?
人間が巨人に荷担…だとすれば目的は…そんなことをして何になる?
それとも壁内にエレンの様な巨人の力を自在に操れる勢力が?』
エルヴィン『壁内に人類の根絶を目論んでいる者がいるにしても、それは目的とはなり得ないだろう。
何故といって、人間は利得を求める生き物だ。
人類…いや壁内人類を根絶やしにしたあと、何らかの利益を得ることが出来る者でなければ…
やはり、この壁外にも何者か…人間が存在しているのだろうか?』
エルヴィンはそれまでにも似たようなことに思い至ったことがあった。
結局、わからないことだらけだった。
事件後、憲兵団に一部の調査兵団も混じり、必死の調査を実施したが、それも虚しく物的証拠となるようなものは何一つ得られなかったのだった。
ただ推測の範囲で「敵」が知性を持った巨人である可能性が今のところは一番高いというという考えに落ち着いた。
─
──
────審議会を終え、壁外調査を一週間後に控えた日の夜────
エルヴィンは調査兵団本部の団長室にて、頭を抱え込み、懸命に思慮を巡らせていた。
その傍ら、馴染みのリヴァイ、ハンジも共に一言も発することなく、エルヴィン同様、考えたくもないことで頭を悩ませていた。
一体、どれほどの時間に渡って重苦しい沈黙が続いたことだろう。
だが、思わぬ来訪者によってその沈鬱な静寂は破られた。
─────コン…コン…
ノック。何か躊躇いの感じられる響き。
研ぎ澄まされた刃物のような眼光で、リヴァイが扉を睨みつけた。
ありがとうございます!
レスつくことなんてほとんど期待してなかったから嬉しいです。
安価忘れてた…。
>>4ありがとうございます(`・ω・´)
リヴァイ「誰だ?」
「突然の来訪まことに申し訳ありません。新兵のアルミン・アルレ──」
リヴァイ「用向きは何だ?些末事なら後にするんだな…」
ハンジ「まあまあ、そんなドスの利いた声出さないでやってよ。」
アルミン「あの、その…先日の…巨人殺害事件について…火急にお伝えしておきたいことがございまして。」
リヴァイ「ほう…?」
瞬間、目を丸くし、エルヴィンの方へ目配せをする。ハンジも同じく。
エルヴィンは無言のまま頷く。
エルヴィン「いいだろう。アルミン。入ってくれ。」
アルミン「失礼いたします。
ガチャリ…
三人が目にしたのは、わずかに青ざめ、何やら憔悴した面持ちの、兵士と言うにはあまりにも弱々しく見える小さな少年だった。
エルヴィン「よく来てくれたねアルミン。」
アルミン「恐縮です。お忙しい中まことに申し訳ありません。」
そう応えつつ、カッチリとした敬礼の姿勢を取る。
ハンジ「そんなに畏まらないでいいよ。楽にして。
何か具合が悪いみたいだけど、大丈夫?」
リヴァイ「チッ…そんなことより…」
エルヴィン「ああ、早速ですまないが、事件のことについて聞かせてくれないか?」
アルミン「はい…そのことなんですが、犯人に心当たりがあって…尤も、確かな証拠は掴めていないのですが。」
リヴァイ「! 何だと?」
ハンジ「本当!?例の調査では何もわからなかったはずなんだけど。」
エルヴィン「かまわないよ。揣摩憶測の類であろうとね。
少しでも手掛かりになるようなものがあれば。是非、聞かせてくれ。」
アルミン「それでは…
調査兵団トップの面々の食い入るような視線が注がれる。
アルミンはグッと生唾を飲み、覚悟を決めた。
表情から先ほどまでの憔悴は消え、目は稟として、強かな意志が如実に現れ出ていた。
それはまさに、自身の身の安寧を顧みることなく、戦場へ赴かんとする兵士の顔だった。
アルミンはよどみなく話し続けた。
全兵に対して一斉に行われた立体機動装置の精査を受けていたとき、偶然隣り合わせた同期の訓練兵が、自身の装置ではなく、トロスト区奪還作戦の折に殉職した他の同期のそれを提出していたこと。
一見、装置など見た目にはどれもほとんど差異は無いが、その殉職した同期のマルコとは頻繁に一緒だって装置の整備をしていたので細かな傷や凹みまで覚えており、はっきり見分けがついたこと。
加えて、その犯人とおぼしき同期の者は立体機動術、剣術(ブレード)にも優れており、二体の巨人殺害遂行を実行するだけの能力があったことなど─────
アルミン「────以上のことから推測し、元104期訓練兵、現憲兵団所属アニ・レオンハートが件の容疑者となり得るのではないか。との考えにいたりました!」
エルヴィンはアルミンの話していた間、目を瞑り、一言一句余すことなく吸い込むように傾聴していた。
そして聡明な新兵が話し終えてまもなく、落ち着いた動作で大きく頷いた。
エルヴィン「ありがとう。よく話してくれた。参考に値する報告として受け取るよ。」
アルミン「ありがとうございます!」
アルミンはこのとき、団長に対する信頼の念と、邪心無く、ただひたむきに人類に貢献しようとしてきた自身の志が報われたように感じた。
新兵として、一介の兵士としてというのではなく、上も下もない一人の対等な人間として自分を見てくれ、意見を聞いてくれたような気がしたから。
──そこへ不意にリヴァイが口を開く
リヴァイ「本当に証拠はねぇんだな…もし違っていたらどうする気だ?」
(いや、それも承知の上か。
そんときゃそいつの疑いが晴れるだけってか。
大人しそうな顔してなかなかやるじゃねえか。…気に入ったぜ。」
勿論、アルミンには後ろめたい気持ちもあった。
もし違っていたら、アニだけでなく、他の同期の者達の友情や信頼といったものを全て失うことになるかもしれない。
いや、それにもまして、五年もの間おなじ釜の飯を食べた間柄の同僚に対し、想像を絶する屈辱を味わわすことになるかもしれなかったからだ。
しかし、自分の立てた仮説が真実だったとしたら…?
もしそうなら、このことについて黙秘することは、全人類に対する反逆行為にも値しよう。
例え、それを知る者が、裁く者が誰一人いないとしてもだ。
アルミン「はい…そうなります。
ハンジ「さすがだね…。感心するよ。
エレンが言ってた通りだよ。君はかなりの切れ者みたいだ。」
アルミン「…恐れ入ります」
エルヴィン「本当に、よく話してくれた。 君にとってこの報告をすることはとても辛いことだったと思う。
自分自身とそして、その仲間の身より君は人類の存亡を大事としてくれたんだろう。」
エルヴィン「…何の代償も払わず、綺麗事ばかりを並び立て、その場その場をしのいでいくことは容易い。
平静凡々と生きることを願うなら、そうした態度で生きていくのは賢明なことでもある。
故に、世の中では不確かな希望のために、自ら進んで危険を冒す者は、ときに狂人の扱いを受けるものだ。
しかしね、そういった《敢えて為す》ことが出来る狂人でなければ、大きな事をし遂げることは決して出来ないと思うんだ。
私はそうした人間に敬意を払う。
だから…私は君を尊敬する。」
すいませんが、ストック分はこれで終わりです。
読んでくれてる人いるのかな?
ともかく、続きは地道に書いていこうと思ってます。
考えは大体まとまっているので。
白鳳騎士団の登場はもうしばらく後になります。
進撃の白鳳騎士団とかなんとか銘打って、この体たらく…申し訳ありません。
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