私「私には絵の才能が無いらしい」 (23)
私「私、絵上手くなって皆から褒められたい」
少年「絵? 描くだけだよ。上手くなるなんて無いよ」
私「天才はこれだから困る。私は絵が下手だ。それが分かってる。だから気に食わない」
少年「ふむ」
私「今の絵は嫌い。描いてて楽しくない。私の想像を形に出来ない」
少年「僕は楽しいよ」
私「そりゃ、若いのに私より上手いもんね」
少年「そうかな」
私「ずるいなぁ。嫉妬しそう」
少年「でも、僕はお姉ちゃんの絵好きだよ。お話し作るのはもっといいと思うなぁ」
私「お世辞ありがとう。私は嫌い。だから、描き方変える」
少年「今のままで良いのに」
私「なんか上手くなってるかな」
少年「良かった。ボクも描いてみたよ」
私「…………!!!」
少年「?」
私「私も頑張ったらそのくらいかけるもん」
少年「???……」
私「今はまだ顔だけだけど、ちゃんと描けるようになるもん」
少年「毎日同じ物描いて練習してるし頑張ってるもんね、ボクはお姉さんの絵好きだよ」
私「お世辞ありがとう。逆に嫉妬しそうだよ」
なにこれアルケミスト?
私「やっと全身描いた。でもなんか骨格おかしいのなんでだろ」
少年「同じ物描いて練習してるのにね」
私「なんで他の人が描いてるように描けないんだろう、あんなの描けそうなのに。嫉妬しそう」
少年「そんな事無いよ。みんな個性があって素敵な絵だよ」
私「上手いから上から目線で言えるんだよね。君の絵だってここがダメじゃないか」
少年「うう………」
きもちわるい
私「もう、絵なんて才能だよ。諦めた。想像する力が有ってもそれが形に出来なければダメだよ」
少年「姉さん、今回の絵はどう?」
私「いいなぁ。こんなに描けたら楽しいだろうな」
少年「姉さんが指摘してくれるから助かるよ」
私「なんで、指摘できるのに描けないんだろう。嫉妬しそう」
私「いつの間にかこんな年になった」
少年「でも、私さんお話し作るの上手いと思うな」
私「そんな事無い。描けなければ意味ないもん」
少年「そうかな。ねぇ、みてみて。じゃーん。漫画描いてみたんだ」
私「…………!!!!」
少年「えっ、私さん泣いt」
私「凄いいいなぁ、こんなお話し思い付いて絵が上手いなんて」
少年「そうかな。俺はこの前聞いた私さんのお話しの方が凄いと思ったんだけど」
私「なんだろう、嫉妬してるのかな」
私「上手く描けたと思ってもやっぱり上手い事かけてない。本当に描きたい絵じゃない。もうこんな年だ。別の趣味しよう。ああゲーム楽しいな…………」
私「え、この絵……」
私「……………………」
私「……やっぱり」
私「いいなぁ。絵上手かったもん」
私「んー。久々に絵描いてみよ」
私「ふふ………」
少年「なんだろこの手紙」
少年「なんだこの絵」
少年「なんだろ、そんなに綺麗な絵じゃないのに凄い好きだ」
少年「お姉ちゃんからの手紙………」
少年「この紙の束もしかして……」
少年「………………」
少年「やっぱり、お姉ちゃんお話し作るの上手いね楽しいよ」
少年「お姉ちゃん今何してるんだろ」
私「絵はよくみて描くものだ」
私「物の形を捉える事」
私「他人の絵はよく見てみると、凄く良いところがある」
私「私なんかより卑下してきた他人の絵の方が数千倍素敵だ」
私「同じ物を描いてても意味がない」
私「同じ問題何回も解くものと一緒」
私「こうやって、分かった振りするのが良くない。実践して私が納得するまで絵を完成させる事大事」
私「何故描けないのか」
私「絵の才能が無かったから」
私「絵の描き方を知らなかった」
私「本質は同じ事」
私「描いてて楽しい絵を描こう」
私「ねぇ…………」
私「君達はどう思う?」
私「なんだか、独り言多くなっちゃったかな」
少年「お久しぶりです。はじめておじゃましますね」
私「そうだね」
少年「そう言えば、最近物騒な事件ばかり多くなってきたけど、お姉ちゃんは大丈夫ですか?」
私「私は大丈夫」
少年「そうですか。良かったです」
私「久しぶりですね」
少年「そうですね。お姉ちゃんは何してるんですか? 」
私「んーとね。こいしてる」
少年「素敵ですね」
私「でも、あきれてる」
少年「どうかしたんですか」
私「あいしていたのに」
少年「…………?」
私「ころしてしまった」
少年「えっ………」
私「嫉妬(こい)して嫉妬(あき)れて嫉妬(あい)して嫉妬(ころ)した」
少年「何を…………」
私「私は才能が無いから、人体を知らないからダメなんだ」
少年「お姉ちゃん?」
私「ごめんね。あいしてたのは間違いかもしれない。ここがあるからおかしいのかもね」
少年「お姉ちゃん!」
私「ここで終わりにしよう」
「そんな………やめて……刃物を向けないで! お姉ちゃんやめてよ」
「ごめんね。最後のメッセージ届いたかな」
「とどいたから辞めよう! 今からなら遅くないよ」
「もう、遅いよ。 ……ほら、いっぱい血が出てる」
「お姉ちゃん……なんで」
「死ぬの………怖い……?」
「当たり前じゃないか! なんでこんな事したんだよ!」
「ふふ………どこでおかしくなっちやったのかな」
「こんなのっておかしいよ」
「そう……だね………あの世で会おう」
「うん。絶対恨むから」
「つぎは……絵が上手い子になりたいな」
おわり。
文章の才能も無いらしい
ぼく「ごくごく(おねえさんのおしっこおいしいな)」
途中までは好きだよ
そうか
時間たったかれネタバラシするけど少年はそれぞれ一人称と私の呼び名を変えてて別人最初と最後のは一緒
私は嫉妬という言葉が出てきた時点で少年を殺した
いつまで立っても少年が青年に変わってないのもそれ
今度はもっと考えてから作るわ
うーん
ずっと殺しそうっていってたのか
>>18
解説聞いてなるほどそういう設定があったのかと思った
前のSS作者SSの絵バージョンかと
あと死んだのは私
刃物は自分に向けてた
文章で表現するって難しいな
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