ゲンドウ「乗らないのなら、帰れ!」
レイ「…あの…碇司令?」
ゲンドウ「冬月、予備が使えなくなった。レイを起こせ」
冬月「使えるのかね?」
ゲンドウ「死んでいるわけではない」
レイ「…どうなっているの?」
第一話
使
徒襲来
あの時、私は確かに、使徒に浸食された零号機と一緒に自爆したはず…
それなのに、どうして生きているの?
どうしてネルフ本部の中、初号機の前に立っているの?
ズズン―――!
衝撃…まさか、使徒!?
モニター「ズシンズシン…キュピュン!ズドドドン!ズシン、ズシン…」
…!?あれは、第三新東京市に最初に来た、碇君が倒した使徒?!
ここは、私と碇君が初めてあった場所なの?
使徒の能力?幻覚?それとも、私の理解できない、なにか特殊なことが起こっているというの?
司令は私を、シンジ、と言った。でも、私はレイ。綾波レイ。
この体も、いつもの私の物…
ガラガラガラ…
レイ「…!」
ゲンドウ「レイ、予備が使えなくなった。もう一度だ」
レイ(包帯)「はい…」
レイ「?????」
レイ「(私は、何人目?????)」
ズズン!
ミサト「天井が崩れ始めた!」
ガシャガシャン!
レイ(包帯)「くぅっ…」
レイ「!」ダダッ ガシッ
レイ「(どういうことなの…)」
ミサト「シンジ君、何のためにここに来たの?だめよ、逃げちゃ。お父さんから、何よりも自分から!」」
ゲンドウ「もういい、放っておきたまえ、葛城一尉」
レイ「…!?」カチン
レイ「…」イライラ
レイ「…乗ります」
ミサト「シンジくん…」
リツコ「良く言ったわ、シンジくん。こっちへ来て。簡単に操縦システムを説明します」
レイ「(わけがわからん…)」
マヤ「エントリープラグ、注水完了。主電源接続、全回路動力伝達。起動スタート!」
マヤ「A10神経接続異常なし。初期コンタクト、すべて問題なし。双方向回線、開きます!」
レイ「(初号機が、私を拒まない…?)」
リツコ「すごいわ…ミサト、いけるわ」
ミサト「(コクン)エヴァンゲリオン初号機!発進!」
ギュン!
レイ「…!」
ガシン!
ミサト「エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ!」
ガゴン!
ミサト「シンジくん、まずは歩くことだけを考えて!」
レイ「行きます」
ズドドドドド!
リツコ「は、走っている?!」
ミサト「シンジくん、落ち着いて!」
レイ「大丈夫です、やります」
初号機「」ギュピーン!タックル!!!
サキエル「」ドゴアァッ
サキエル「」ズシンッ
マヤ「使徒がATフィールドを展開!」
ミサト「シンジくん、いったん離れて!」
レイ「ATフィールド、全開…!」
初号機「」キュピーン!
マヤ「しょ、初号機もATフィールドを展開…位相空間を中和して行きます!」
リツコ「なんですって?!」
レイ「わけがわからない…」
初号機「」グォォォ!
サキエル「」ブチッブチブチッ
ミサト「使徒を…引きちぎっている…!?」
マヤ「うっぷ…」
レイ「なんだか、ワナワナする…」
レイ「これは、苛立ち?」
レイ「怒っているの?私…?」
サキエル「キエーーーー!」
レイ「黙って」
初号機「」キュピーンッ ボゴッ!
サキエル「」グバッ
初号機「」ブチブチ…バシャッ!ムシャムシャ、ガツガツ…
ミサト「これは…暴走!?使徒を、喰ってる」
リツコ「まさか自らS2機関を取り込んでいるというの!?」
マヤ「オボロロロロ」
サキエル「」チーン
初号機「ゲップ」
レイ「血の味、血の匂い…肉は、キライ…うぷっ」
青葉「使徒、沈黙しました!」
冬月「勝ったな」
ゲンドウ「あぁ」
冬月「…」
ゲンドウ「…」
冬月「こんな計画だったっけ?」
ゲンドウ「冬月、私はシンジをいじめすぎてしまったかもしれない…」ガタガタ
つづくかもしれない。
レイ「誰?」
レイ「私。エヴァの中の私。」
レイ「いいえ、私以外の誰かを感じる。」
レイ「あなた誰?使徒?私たちが使徒と呼んでいる人?」
使徒「私と一つにならない?」
レイ「いいえ、私は私、あなたじゃないわ。」
使徒「そう。でもだめ、もう遅いわ。」
使徒「私の心をあなたにも分けてあげる。この気持ち、あなたにも分けてあげる。」
使徒「痛いでしょう?ほら、心が痛いでしょう?」
レイ「痛い…いえ、違うわ…サビシイ…そう、寂しいのね…」
使徒「サビシイ?分からないわ。」
レイ「一人が嫌なんでしょ?」
レイ「私たちはたくさんいるのに、一人でいるのが嫌なんでしょ?」
レイ「それを、寂しい、というの。」
使徒「それはあなたの心よ。悲しみに満ち満ちている。あなた自身の心よ。」
レイ「はっ!」
ピッピッピッピッ
レイ「…これは…涙…また、泣いていたのね、私…」
レイ「」
レイ「(ここはネルフの病院…)
レイ「(知っている、天井ね…)」
第二話
割とよく見たことある天井
ミサト「一人でですか?」
ネルフ職員「そうだ。彼の個室はこの先の第6ブロックになる。問題は無かろう」
レイ「はい」
ミサト「それでいいの?シンジ君?」
レイ「いいんです。一人のほうが。どこでも同じですから」
ミサト「…」
ミサト「暗い…」
レイ「え?」
ミサト「暗すぎるわ!その性格、私が直してあげるわ…」ゴゴゴゴゴゴ
ミサト「(ケータイスチャッ!)あーもしもし、冬月副司令ですか?」
―――――――
――――
リツコ<なんですって?>
ミサト「だから、シンジ君は私んとこで引き取ることにしたから。上の許可も取ったし。
ミサト「心配しなくても子供に手ぇ出したりしないわよ」
リツコ<当たり前じゃないの!まったく何考えてるの、あなたって人は!いっつも…>
ミサト「相変わらずジョークの通じない奴…」
ミサト「さぁーて、今夜はパーっとやらなきゃね。」
レイ「何を、ですか?」
ミサト「もちろん、新たなる同居人の歓迎会よ。」
ミサト「あ、でも、そ・の・ま・え・に!ちょーっち寄り道するわよ。」
レイ「どこへ、ですか?」
ミサト「うふ、い・い・と・こ・ろ!」
ブルゥン、キキィッ
ミサト「時間だわ。」
ウゥゥゥゥ――――!ウゥゥゥゥゥ――――!
ズズズズズズ、ニョキーーーン!
シンジ「武装ビル?」
ミサト「これが使徒迎撃専用要塞都市…第3新東京市。私たちの街よ。」
ミサト「そして、あなたが守った街…」
レイ「…あ…はい…」
ミサト「…」
レイ「…」
ミサト「か、帰ろっか!」
レイ「…はい」
ミサトのマンション
ミサト「シンジ君の荷物はもう届いてると思うわ。実は私も先日この町に引っ越してきたばっかりでね…さ、入って。」
レイ「…お邪魔します」
ミサト「…シンジ君、ここはあなたの家なのよ」
レイ「…ただいま」
ミサト「おかえりなさい」
ミサト「まあ、ちょーっち散らかってるけど、気にしないでね」
レイ「汚い…」
ミサト「あ、ごめん、食べ物を冷蔵庫に入れといて。」
レイ「はい」
レイ「氷…おつまみ…ビールばかり。葛城一尉、お腹出っ張らないのかしら…」
ミサト「とりあえず、先にお風呂に入って、いやなことはパーっと洗い流しちゃいなさい!風呂は命の洗濯よ!」
ミサトのマンション――風呂場
ガララッ
ペンペン「ワキャキャキャキャキャキャキャ!」
レイ「こんばんは、ペンペン」
ペンペン「クヮッ!?」
レイ「…?」
ペンペン「…?!」
レイ「お風呂、貸してもらうわね」
ペンペン「クッ、クワッ」ペタペタペタ…ギィパタン
レイ「ふぅ…」ザブン
レイ「(いったい、何が起こっているというの?これは、間違いなく碇君の体験してきたこと…私が、碇君になってしまったというの?)」
レイ「(でも、体は以前の、一般的な中学生のまま。なぜ、私が碇君と呼ばれて、もう一人の、この世界の私と並んでも、誰も疑問にすら思わないの…?)」
レイ「(そう言えば…湯船に入るのは久しぶり…)」
レイ「(暖かい…)」チャポン
レイ「…」
レイ「のぼせそう…」
ザパッ ガラガラ、パタン
フキフキ
レイ「(私は、どうしたら良いの…?碇君。碇君の居るところへ、帰りたい…)」
鏡チラッ
レイ「!」
レイ「(髪の色が…碇君と、同じ?)」
レイ「(瞳の色も…)」
レイ「(顔は私のままなのに…)」
レイ「(まるで…人間として生まれ変わってしまったみたい…碇君の居ない世界に、碇君として…?)」
レイ「(碇君…)」フラフラ ギィ パタン
ミサト「ぶっふぅぅぅ!!!」
レイ「葛城一尉、ビール噴き出してどうしたんですか?」
ミサト「…!?…!?!?!?!?!?」
レイ「(あ、裸だった…)…ごめんなさい」タオルマキマキ
レイ「服を着てきます」
ミサト「…ちょぉっと待ったぁぁぁ!!!」
レイ「?」
ミサト「シンジくん…あ、あなたって…お、お、女の子だったの!?」
レイ「はい」
ミサト「…な、なんてことなの…(碇司令、自分の子どもの性別もしらなかったわけ!?そりゃぁ、女の子なのにシンジなんて名前つけられて、普通にしてられるわけないわよ…きっと、小さい頃から辛い目に遭ってきたのね…)」
レイ「葛城一尉?」
ミサト「シンジくん…いや、シンジちゃん?…と、とにかく、明日の学校は、延期!」
レイ「どうしてですか?」
ミサト「碇司令に文句言いに行くわよ!同じ女同士、そんな扱いされてるのを見てだまってはおけないわ!まっかせときなさい!私がガツンと言ってやるから!」
レイ「…?」
ネルフ本部、司令執務室
ミサト「碇司令、答えてください!」
ゲンドウ「…」
冬月「…」
レイ「…」
ミサト「ご家庭の教育方針に口を挟みたくはありませんが、司令のされていることは、同性の視点からして、決して許容されるべきものではないと考えています!」
ミサト「どうしてこのようなことになっているのか、答えてください!」ドンッ
レイ「」キャミソールにサンダル
冬月「碇、お前、子どもの性別くらい把握していなかったのか…?」
ゲンドウ「…子育てはユイに任せていた…ユイが男の子だと言っていた気がしたんだが…」
冬月「どうみたって女子だぞ!?」
ゲンドウ「それも、良く見たらユイにそっくりだ…」フルフル
冬月「ま、まぁ、確かに…面影はあるな」
ゲンドウ「葛城一尉!」
ミサト「はい」
ゲンドウ「進言を感謝する。私はこれまで仕事にかかりきりで大切なことを忘れていたのかもしれない」
冬月「碇、まさか…!」
ゲンドウ「これからは、親子水入らずでの生活を取り戻したいと思う。シンジ、私と一緒に住むんだ」ハァハァハァ
レイ「(なんだか胸がギリギリする…背中もゾワゾワ…碇指令と話がしたくない…)」
レイ「気持ち悪い…」
ゲンドウ「うぐっ!?」
レイ「失礼します」クルッ スタスタスタ
ミサト「ちょ、シンジく…シンちゃん!待ちなさい!」バタバタバタ
冬月「…」
ゲンドウ「…」ハァハァハァ
冬月「…」
ゲンドウ「冬月先生…私は、人類補完計画、いらないかもしれない」
冬月「!?」
お風呂に入ったら、また続けるかもしれない。
期待
これは面白くなりそうやな
スレタイでギャグだと思ったらシリアスだったのは気のせいでやっぱりギャグだった。
レス感謝。
つづきます。
第三新東京私立第壱中学校、校舎裏
トウジ「いきなり済まんな、転校生、わいはお前に言っとかなあかん。言っとかな気がすまへんのや」
レイ「…?」
トウジ「わいと、付き合うてくれへんか!?」
レイ「付き合う?」
ケンスケ「恋人同士にならないかってことだよ」
レイ「…イヤ」
トウジ「なっ…」
パタパタパタ
レイ(青)「…碇…さん、非常召集…先、行くから」
レイ「…」パタパタパタ
シャムシエル「」キシャー!
レイ「(…)」
初号機「」パレットライフル ダダダダダッ
シャムシエル「」キェー!ムオンムオンムオン
レイ「(…)」
初号機「」ノシノシノシ
シャムシエル「」ブイン
レイ「(…!)」
初号機「」ガシッ ボコッドコッメコッ
シャムシエル「」キューン!
レイ「()」
初号機「」プログナイフソウビ ザックリ
シャムシエル「」キューン…
マコト「目標は、完全に沈黙しました」
第
参
話 レイ(青)、心の向こうに
ネルフ本部―――7月期第12次シンクロテスト
レイ「…………」コポコポ
レイ(青)「…………」コポコポ
レイ「(不思議…この世界には碇くんはいないのに…碇くんのにおいがする…)」
リツコ「ふーん、シンジちゃん、安定してるわね」
ミサト「そうねぇ、これもあたしの監督が良いからかしら?」
リツコ「どちらかと言ったら悪影響がでそうなものだけどね」
ミサト「それ、どういう意味よ」
マヤ「気になるのはレイの方ですね…前回、前々回より、乱れは少ないですが、低調な推移です」
リツコ「ゼロ号機は再起動に成功して間もないわ。仕方ないことよ。…いいわ、二人とも、上がってちょうだい」
シンジくんも何かしらで出てくるのか?
きたい
ロッカールーム
レイ(青)「………」
レイ「………」
レイ(青)「………碇さん」
レイ「…なに?」
レイ(青)「…碇さんはどうしてエヴァに乗るの?」
レイ「え…?(それはいつか、碇くんが私に聞いて来たこと…絆だから…あのときは、そう思っていた)」
レイ「(でも、次第にそれは碇くんを守るためと言う理由に変わって行った…今の私は…なぜ、エヴァに乗るの?)」
レイ(青)「」ジットミツメル
レイ「(そう、きっと、それが役割だから…)」
レイ「(碇くんのいないこの世界で、私は碇くんの変わりをしなければいけない…それが私の役割で、義務…)」
レイ「そうしなければならないからよ…この世界は私にエヴァに乗って、戦うことを求めている」
レイ(青)「…分からないわ」
レイ「でも、そうなの。どうしてそんな事を聞くの…?」
レイ(青)「…分からなくなってしまったから、私」
レイ「え?」
レイ(青)「以前は、絆だった、碇司令との。でも、あなたが来てから、あの人は…」
ガタタッ ドア バァーン
ゲンドウ「シンジ、ここにいたのか」
レイ(青)「碇司令…」
レイ「いかr……と、とうさん…」
ゲンドウ「シンジ、どうだ、久しぶりに一緒に食事でも?」ツカツカ ドンッ
レイ(青)「うっ!!」コテン
レイ「!?」イラッ
ゲンドウ「何が食べたい?好きなものを言え。それなりの店に案内するぞ。どうだ、シンジ?」
レイ「…とうさん…」イライラ ピキピキ
ゲンドウ「どうした、シンジ?」
レイ「まだ、着替え中」ビキキ
ゲンドウ「」ハッ
レイ「出ていけこのクソ親父がぁ!!!」翔!龍!拳!
ゲンドウ「ブベラァッ!!!」ドガァァン
レイ「」ツカツカ ドア ガシャン セジョウッ
ゲンドウ「あふぁん!ちょ!シンジィ!違うっ今のは違うんだって!ね!
ゲンドウ「お願い!聞いて、ここを開けて…!」ガンガンガン
レイ「ふぅ…」
レイ(青)「い、碇さん…?」
レイ「ハッ!(私、今何を…?碇司令が話しかけて来たと思ったら、とてもイライラして…)」
レイ「(近くに寄られたくない、って思ったら…咄嗟に→↓→P 、だなんて…)」
レイ(青)「碇さんは、お父さんが嫌いなのね…」
レイ「(嫌い…?そう、かも、しれない…なぜか碇司令を見ると胸の辺りがゾワゾワして)」
レイ「(近づかれると↓タメ↑Kで迎撃せずにはいられなくなってしまう…)」
レイ「分からないわ…でも、そうなのかもしれない…」
レイ(青)「そう…私は好き。この世でただ一人の、信用できる人…」
レイ(青)「でも、あなたが来てから、指令は私に冷たいわ。話しかけても答えてくれない。」
レイ(青)「今のように、視界にも入っていない…胸がチクチクするの」
レイ「…寂しいのね」
レイ(青)「!…寂しい…?」ポロッ
レイ「!」
レイ(青)「!?…涙…?私、泣いてるの?」ポロポロ
ビーッ!ビーッ!ビーッ!
レイs「「!?」」
使徒接近を確認!
総員、第一種戦闘配置!繰り返す!
総員、第一種戦闘配置に着いてください!
ナナメ矢印が環境依存文字だったんでコマンドが間違っているけど
気にしちゃダメなんだぜ。
それよりも技の名前だよ
まあそうだな
でも面白いよ
青葉「目標は、塔ノ沢上空を通過!」
レイ「(この使徒は、碇くんと初めて一緒に戦った使徒。
レイ「(陽電子砲を使わなければ、使徒の高エネルギー狙撃でこちらが被害を受けてしまう)」
レイ「(だけど、葛城一尉はそれを知らない…このことを知らせなければ…)」
ミサト「シンちゃん、発進準備、急いで!」
レイ「葛城一尉。聞いてください。あの使徒は、射程圏内に入った目標をほぼ自動的に捕捉し」
レイ「強力な熱線で狙撃します」
ミサト「シンちゃん?何を言っているの?」
レイ「まずは、ダミーで使徒の動きの確認をお願いします」
ゲンドウ「その必要はない」
ミサト「司令!」
ゲンドウ「お前が出るんだ、レイ」
レイ(青)「!?」
レイ「…!」ピキッ
ゲンドウ「初号機を損傷させるわけにはいかん、そのパイロットもだ」
ゲンドウ「「お前が出て、使徒の出方を確認しろ。できるな?」
レイ(青)「…はい!」パァッ
レイ「(ダメ、ダメよ…あの使徒の攻撃を受けては…命に関わる…!)」
レイ「と、とうさん!私が出ます!」
ゲンドウ「ダメだ、シンジ。許可しない」
レイ「!」
ゲンドウ「零号機の発進準備を急がせろ」
リツコ「しかし司令!零号機は先日再起動実験をクリアしたばかりで、シンクロ自体がまだ不安定です!」
ゲンドウ「使徒の動きを見るだけだ。それ以上は望まん。いいな、レイ」
レイ(青)「はい!」
レイ「(くっ…あのクソ親父…!)」ビキキッ
リツコ「零号機の発進準備急いで!」
マヤ「はい!」
レイ「(ダメ、このままでは、あの子が…だけど、どうすればいいの?陽電子砲の調達はこの段階では難しい…)」
レイ「(なにか、他に手だてを考えないと…)」
レイ「…!」
レイ「葛城一尉!」
ミサト「なぁに、シンちゃん?」
レイ「初号機で、使徒から一番近い射出口へ待機させてください。すぐにでも、零号機の援護に行けるように…」
ミサト「シンちゃん…わかったわ。初号機の準備もするわよ!」
マヤ「はい!」
ミサト「パイロット二人は、出撃準備!」
レイs「「はい!」」
ケージへ向かう廊下
ケージへ走るレイs
レイ「…気を付けて、あの使徒は、地上に出た瞬間に、あなたを狙い撃つ」
レイ(青)「なぜ、そんなことがわかるの…?」
レイ「知っているから。地上に出たら、すぐに防御姿勢を取って。武装ビルを一瞬で溶解させるほどの火力がある」
レイ「ATフィールドでも防ぎきれない。できれば撃たれる前に、撤退するべきよ」
レイ(青)「私は、逃げないわ」
レイ「!?どうして?」
レイ(青)「碇司令が、任せてくれた。私は、あの人のためにエヴァに乗るの」
レイ「!!」
レイ「(なんて悲しいことを言うの…。いいえ、この言葉は、この思いは、かつて私も感じていたはず)」
レイ「(彼女の気持ちは、私が一番理解できるはずなのに…どうして…)」
レイ「(どうしてこんなに、胸がチクチク痛むの…?なぜ、こんなに悲しいの?)」
レイ「…ダメ」
レイ(青)「え?」
レイ「地上に出たら、すぐに回避行動を取って」
レイ(青)「どうして?」
レイ「あなたに、傷ついてほしくないの」
レイ(青)「!////」
レイ「安心して」
レイ「あなたは死なないわ」
レイ(青)「え?」
レイ「私が守るもの…!」キッ!
日向「零号機、発進準備に入りました」
日向「第1ロックボルト外せ」 バシュン!
レイ(青)「解除確認」
日向「了解。第2拘束具、外せ」
オペレータ「了解」 ガシャシャン!
青葉「目標は芦ノ湖上空へ侵入」
ラミエル「」ラー♪ラー♪
日向「エヴァ零号機、発進準備よろし!」
ミサト「発進!」
バシュン!シュァァァ!!!
ラミエル「!」ラー!
ラミエル「」カシャカシャカシャン!キュイイイイイ…
青葉「目標、急速に変形!内部に高エネルギー反応!」 ピピピピ!
ミサト「なんですって!?」
青葉「円周部を加速、収束していきます!」 ビービービー!!!
リツコ「まさか!」
ミサト「だめ!よけて!」
ラミエル「」ラー♪バシュゥゥゥゥ!!!!
零号機「」ガシャン!
レイ(青)「え!?」
レーザー ギュゥン!バシュルルルルル!
レイ(青)「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
ミサト「レイ!!」
レイ「葛城一尉!射出を!」
ミサト「くっ…!エヴァ初号機、発進!」
日向「エヴァ初号機、発進!」
初号機「」バシュゥゥ!
初号機「」ガシャン!
ラミエル「!」ラー!?
マヤ「零号機、反転!敵狙撃をかわしました!」
ミサト「使徒が、初号機に気を取られた隙に!」
レイ「その攻撃は、一点照射しかできない。連続発射もできない」
レイ「発射の直後に、ATフィールドを中和しながら接近して、叩く…今の私と、初号機なら…!」
マヤ「エヴァ初号機、ATフィールドを展開!使徒のATフィールドを中和!」
初号機「」キュピーン!グワッ!
ラミエル「」ラー!汗 カシャカシャカシャ!汗汗
青葉「目標内部に、再び高エネルギー反応!」
ミサト「ちっ!早い!」
レイ「!!!」
初号機「」ガシュイン!キュイイイイン!
マヤ「エヴァ初号機、プログナイフ装備!」
ミサト「ダメ、シンちゃん!間に合わない!」
バラララララララ!
ラミエル「」ラー!?
ラミエル「」ドガガガガガン!
リツコ「なに?!」
ミサト「レイ!」
マヤ「零号機、パレットライフル掃射中です!」
ミサト「レイ!そのまま射撃を続けてシンちゃんを援護!」
レイ(青)「はい!」
レイ「あなたは、一定距離以内に近づかれたら、射角の取れずに攻撃できない…!知っているのよ!」
ラミエル「」ラーーーーーー!!!!
初号機「」ギュイン!グサッ!バリリリリ!!!
マヤ「初号機のプログナイフが使徒のコアを捉えました!」
ミサト「行ける!」ググッ!
レイ「…ごめんなさい」ギリッ レバーガシャッ
初号機「」キュピーン グググッ バリバリバリバリ
ラミエル「」ラーーーーーー!
カッ!!!!!!!!
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!
ミサト「シンちゃん!」
ゲンドウ「シンジ!」
オオオオオオオオオン…
…
…
マヤ「初号機からパイロットのバイタル確認!生きてます!」
青葉「使徒、完全に消滅!初号機も沈黙状態!」
日向「パイロットのバイタル低下中!」
リツコ「使徒の強力なATフィールドを中和していたせいで、爆発の衝撃をまともに受けたのよ!」
ミサト「シンちゃん!…救護班急いで!」
レイ(青)「碇さん…!」
零号機「」ガシンガシンガシン!
初号機「」ドガシャン!プシュゥゥゥプスプス…
レイ「うぅっ…」
零号機「」ガシン!グググッ バキッ!
青葉「零号機が初号機へ到達!固定装置破損、プラグ、強制排出されます!」
初号機「」バシュッ!ブシューーーー
零号機「」ガシッ ゴトン
レイ(青)「碇さん!」
零号機「」バシュッ!ガコン!タタタタタ!
レイ(青)「はぁ、はぁ…熱っ!くぅっ…!」グググググ
レイ(青)「きゃっ!」バゴン!エントリープラグ開く
レイ(青)「碇さん…!」ガバッ!
レイ「…碇…くん?」
レイ(青)「!?」
レイ「…あ、綾波、さん…」
レイ(青)「良かった、無事で…」ポロポロポロ…
レイ「また、泣いている…」ゴシゴシ
レイ(青)「…ごめんなさい、こういう時、どういう顔したらいいのか分からないの…」
レイ「…クスッ」
レイ「笑うのよ」
レイ「嬉しい時は、笑うの」
レイ(青)「…!」
レイ(青)「…ニコッ」
シンジィィィィ!
生きているのかぁ?!
レイ「」ビキッ
ミサト「司令!危険です!」
ゲンドウ「シンジィィィィ!」
レイ(青)「碇司令…」
レイ「綾波さん」
レイ(青)「なに?」
レイ「悲しいときと、寂しい時は泣くものよ。嬉しい時は笑うもの。そして腹が立っているときは…」
ゲンドウ「シンジ!無事か!?」エントリープラグ覗き
レイ「こういうことしても良いのよっ!KKKKK!」百!烈!脚!
ゲンドウ「ウボォォォ!」ズドドドドド!ドサッ…
ミサト「し、司令…!」
リツコ「…」
リツコ「無様ね…」
次回もサービスサービス!なのかもしれない。
乙!
楽しみにしてるよっ
レス感謝。
続き行きます。
相模湾沖―――ネルフ輸送ヘリ
レイ「(葛城一尉に呼び出されて、現在は、ヘリで移動中。見渡す限りの青い海が広がっている)」
レイ「(命の源…原始の海。LCLから生まれた、地球の、血液)」
レイ「(太陽をこんなに反射している…きれい…)」
レイ(青)「葛城一尉…どこに行くんですか…?」
ミサト「むふっふっふーん。豪華なお船で太平洋をクルージングよ」
ミサト「ほーら、見えてきた!」
レイ「大きい…あれは、第7艦隊…?」
ミサト「よくこんな老朽艦が浮いていられるものねー」
パイロット「着艦します、ベルトを」
ミサト「はいはぁーい」
バババババババ
ミサト「ふぁーくぅっ!いやぁ、長かったぁ」
アスカ「ハロ~ォ、ミサト!元気してた?」
レイs「!」
ミサト「まあねー。あなたも、背、伸びたんじゃない?」
アスカ「そ。ほかのところもちゃんと女らしくなってるわよ」
ミサト「紹介するわ。ユーロ空軍のエース、式波・アスカ・ラングレー大尉」
ミサト「エヴァンゲリオン弐号機専属パイロット、セカンドチルドレンよ」
レイ「(式波…?アスカは、確か、惣流ではなかった?)」
マリ「私も忘れないでほしいにゃあ?」ピョコン
レイ「?!」
ミサト「あーはいはい。こっちは、真希波・マリ・イラストリアス大尉。同じく、ユーロ空軍出身」
ミサト「フォースチルドレンで弐号機の試験パイロットよ」
レイ「試験?」
アスカ「あんたがサード?」
レイ「…そうよ」
アスカ「ミサト、男の子って聞いてたんだけど?」
ミサト「それが、ちょっちいろいろあってね。その話は、あんまりしないで置いてもらえると助かるわ」
アスカ「ふーん?まぁ、良いけど」フンス
アスカ「試験てのはね!弐号機でやってるテストのことよ!ダブルエントリーシステムの試験」
レイ「ダブルエントリーシステム?」
アスカ「エヴァのエントリープラグに二人が搭乗すんのよ!」
レイ「(そんなシステム、聞いたことがない…アスカの名前と言い、真希波と言う知らないパイロットと言い)」
レイ「(ここは、私が経験してきた世界とは、異なった歴史の上にあるの…?)」
マリ「そうなんだよ?二人でシンクロしてると、お互いのいろんな感覚が伝わってきて興奮するんだにゃっ」
アスカ「黙ってなさいよ、このエロメガネ!」
レイ(青)「いろんな感覚…?」
マリ「ん~?あなたはファーストだね?ん、聞きたいかい?姫のあられもない感じっぷりを?」
アスカ「あんたは変なこと吹き込んでんじゃないわよ」ギリリリッ!
マリ「ぎゃぁぁーー!姫!コブラツイストはひどいにゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」アウアウアウ
アスカ「だいたい、あたしの弐号機にあんたみたいのを乗せるのが気に入らないのよ!」ギリリリリッ
マリ「私は姫と一緒は好きだけどね!あぁぁっギブ!姫、ギヴだにゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」アウアウアウ
レイ「…(可笑しい)」クスッ
第四話
アスカ達、来
日
ブリッジ―――
艦長「おやおや、ガールスカウト引率のお姉さんかと思っていたが、それはどうやらこちらの勘違いだったようだな」 ツカツカツカ
ミサト「ご理解いただけて幸いですわ。艦長」
艦長「いやいや、私の方こそ、久しぶりに子供たちのお守りができて、幸せだよ」
ミサト「このたびはエヴァ弐号機の輸送援助、ありがとうございます」
ミサト「こちらが非常用電源ソケットの仕様書です」 バサッ
艦長「ハッ、大体この海の上であの人形を動かす要請なんぞ、聞いちゃおれん」
ミサト「万一の事態に対する備え、と理解していただけますか」
艦長「その万一の事態に備えて、われわれ太平洋艦隊が護衛しておる。いつから国連軍は宅配屋に転職したのかな?」
副長「某組織が結成された後だと、記憶しておりますが」
艦長「オモチャ一つ運ぶのにたいそうな護衛だよ。太平洋艦隊勢揃いだからな」
ミサト「エヴァの重要度を考えると、足りないくらいですが」
ミサト「では、この書類にサインを」ピラッ
艦長「まだだ!エヴァ弐号機および同操縦者は、ドイツの第3支部より本艦隊が預かっている。君らの勝手は許さん!」
ミサト「では、いつ引き渡しを?」ピクッ
副長「新横須賀に陸揚げしてからになります」
艦長「海の上は、われわれの管轄だ。黙って従ってもらおう」プンスカ
ミサト「分かりました。ただし、有事の際は、われわれネルフの指揮権が最優先であることを、お忘れなく」ツンツン
艦長「行くぞ」ゲキオコ
副長「はっ!」
アスカ「ホント、変わってないわね、ミサト」
ミサト「ああいう年寄りにはこんなんでいいのよ。ただ威張り腐りたいだぁけなんだから」ニヤニヤ
ミサト「そう言えば、加地は一緒じゃないの?」
アスカ「あぁ、あの人?なんか、司令に用事があるぅとかで、さっさと別のヘリでとんでっちゃったわよ」
ミサト「そうなの…」
マリ「なに、葛城一尉は寂しいのかね?」ニヤニヤ
レイ(青)「加地?」
アスカ「ミサトのカレシよ」
レイ(青)「カレシ?わからない」
レイ「恋人と言うことよ」
レイ(青)「ナットク」
ミサト「腐れ縁よ、忘れて」苦笑い
ズズーーーン!
グラグラッ
ミサト「!?」
レイ(青)「!」グラッ
レイ「危ない!」ガシッ
アスカ「な、なによ!?」
マリ「衝撃波みたい…!?」
ミサト「まさか、使徒?!弐号機を狙って?」
アスカ「へぇ!ちょうどいいじゃない!サード!ファースト!あたしの操縦、見てなさいよ!ミサト、あの親父達に言っといて!」ダダッ
マリ「あぁっ、姫、私も!」ダダダッ
チョ、エロメガネ、ナンデツイテクルノヨ!
ヒメト ワタシハ イッシンドウタイニャ!
キモチワルイコト イッテンジャナイワヨ!
ヒメハ スナオジャナイニャ!
ガギエル「」ギャシャーーーー!ザブーン!
アナウンス「各艦、艦隊距離に注意の上、回避運動!」
副長「状況報告はどうした!」
無線「シンベリン沈黙、タイタス・アンドロニカス、目標、確認できません!」
艦長「くそぉ、何が起こっているんだ」
バタバタ バタン!
ミサト「ちわー、ネルフですが、見えない敵の情報と、的確な対処はいかがっすかぁ?」ニヤニヤ
艦長「戦闘中だ!見学者の立ち入りは許可できない!」
ミサト「これは私見ですが、どう見ても使徒の攻撃ですねぇ」
艦長「全艦任意に迎撃!」
ミサト「無駄なことを…」
無線「オセロウより入電、エヴァ弐号機起動中!」
艦長「なんだと!?」ガタン
ミサト「ナイス、アスカ!」
艦長「いかん、起動中止だ、元に戻せ!」
ミサト「かまわないわアスカ、発進して!」
艦長「なんだと?エヴァおよびパイロットは、われわれの管轄下だ!勝手は許さん!」
ミサト「何言ってんのよ、こんな時に!段取りなんて関係ないでしょ!」
艦長「こら!」
副長「しかし、本気ですか?弐号機はB装備のままです」
艦長・ミサト「えっ!?」
マリ「海に落ちたらやばいんじゃない?」
アスカ「落ちなきゃいいのよ」
ミサト「アスカ、出して!」
アスカ「エヴァ弐号機、発進しまーす!」
グバァッ ガシィン!
マリ「姫、後58秒しかないよ!」
アスカ「分かってる。ミサト!非常用の外部電源を甲板に用意しといて!」
ミサト「分かったわ!」
艦長「何をするつもりだ!」
アスカ「さあ、跳ぶわよ」
アリ「合点承知~!」
甲板作業員「予備電源出ました!」
甲板作業員「リアクターと直結完了!」
甲板作業員「飛行甲板待避!」
甲板作業員「エヴァ着艦準備よし!」
副長「総員、耐ショック姿勢!」
艦長「でたらめだ!」
アスカ「エヴァ弐号機、着艦しまーす!」
ヒュルルルルル!ドガシャァァァン!
アナウンス「目標、本艦に急速接近中!」
マリ「来たにゃ、左舷9時方向!」
アスカ「外部電源に切り替え…切り替え終了!」
マリ「プログナイフでやれるかにゃ?」」
アスカ「十分よ!」
弐号機「」ガシュン!シャキン!ブイイイイイイン!
マリ「でかい!」
アスカ「思った通りよ!」
ガギエル「」ギャシャァァァァ!ズシーーーン!
弐号機「」ミシミシ ギリギリ!
艦長「どうするつもりだ!?」
ミサト「使徒を倒すには、近接戦闘がベストです。」
ミサト「アスカ、よく止めたわ!」
艦長「冗談じゃない、飛行甲板がめちゃめちゃじゃないか!」
アスカ「マリ、行くわよ!」
マリ「はいはぁーい!」
アスカマリ「どっっせい!」
弐号機「」キュピーーン ググッ ドッコーーーン!
艦長「バ、バカな、あの巨体を…!」
レイ「蹴り上げた?!」
艦長「まさか…跳ぶ気か?!」
副長「まずい…!総員、耐ショック姿勢!」
弐号機「」グバッ ビュウン!
空母「」グラグラグラグラ
レイ(青)「くっ!」ギュッ
レイ「すごい…」ダキシメ
ミサト「いったれぇぇぇぇ!」
ガギエル「」ギシャーーーー! ヒュルルルル…
アスマリ「でやぁぁぁぁ!」
弐号機「」キュピーン グァッ! ドスッ バリバリバリバリバリバリ!
ガギエル「」ギシャーーーー!!!!ヒュルルルルルルル…
ドボーーーーーン、カッ!
ズドドドドドドドドドォォォォォォン!
ミサト「おっしゃー!アスカ、マリ、大丈夫?」
マリ「痛ぅぅ…着水、失敗したにゃ…」
アスカ「痛たたた…もう!着水くらいちゃんとやんなさいよ!」
マリ「ごめんよ、姫。最後に気ぃ抜いちゃった」
アスカ「…まったく…!でも、勝てたからいいわ!」
マリ「姫は優しいにゃぁ」ニヨニヨ
アスカ「ミサト!ささっと引き上げて!」
ミサト「ほいほーい!お疲れ!」
たぶんつづくにゃ。
乙
新劇世界だったのか!
これはいいキマシタワ?の予感
レス感謝。
世界観としては新劇、TV、漫画ごった煮のいろいろと異なる世界なのかと思います。
百合こそ至高にて究極!w
続き行きます。
第三新東京私立第壱中学校、屋上
レイ(青)「碇さん…はい」ハイ、アーン
レイ「あ、ありがとう…」アーン、モグモグ
アスカ「なによ、あんたたち!女同士できもちわるいわよ!」
マリ「私はうらやましいけどね…ね、姫?」
アスカ「にじりよるんじゃないわよエロメガネ!」ベシッ
キャッキャッ
この世界に来てから、ずいぶん時間がたった。
最初は戸惑うことばかりだったけど、今は少し、慣れた気がする。
この世界の私には、なぜかとてもなつかれている。碇くんが私にしてくれたことをしてあげているから?
最近は手にいっぱい傷を作りながら、お弁当を作って来てくれる。
碇くんがしてくれているわけじゃないのに、心が少しだけポカポカする。
アスカとマリと言うパイロットとも、仲良くしている。この世界のアスカはプライドは高いけど、私たちを拒まない。物言いは大きいけど、素直で付き合いやすい。
碇くんのいないこの世界が、少しだけ、好きになれているような気がする…
レイ「あ」
アスカ「ん?なによ、シンジ?」
レイ「アスカ、新しい髪止め?」
アスカ「あ!わっかるぅ?昨日学校の帰りに湯本まで出て見つけたのよ!」
レイ「かわいいわね」
アスカ「トーゼン!」
アスカ「シンジだって素材は良いんだから、もっとちゃんとおしゃれすればいいのに!」
レイ「!おしゃれ…!」
アスカ「そうよ!髪もなんかボサッとしてるし、美容院行ったりかわいい服買ったりすればいいじゃない」
レイ「(おしゃれ…今まで考えたこともなかったかったけれど…なぜか最近、とても自分の容姿が気になる…)」
レイ「おしゃれ…したい。でもわからない」
レイ「アスカ、一緒に買い物にいかない?」
マリ「むむ?!ワンコちゃん、私の姫に抜け駆けアプローチ!?」
アスカ「誰があんたのよ!…いいわよ!善は急げ、だしね!早速帰りに連れてったげるわ!マリ、あんたも来なさいよね!」
マリ「姫のご要望とあればっ」
アスカ「ファースト、あんたも行くでしょ?」
レイ(青)「私…いかないわ。興味、ないもの」
レイ「(私、あの世界にいた頃は、こうだったのね…とても、切ない感じ。ダメよ…そんなの…)」
レイ「綾波さん…一緒に行きましょう?」
レイ(青)「…碇さんが言うなら…」
箱根湯本新市街
レイ「人がたくさんね…」
アスカ「むっふっふー、まずは予約した美容院に行くわよ!」
レイ「髪を切るのね」ワクワク
アスカ「そ!あんたとファーストがやぼったく見えるのはその髪!このアスカ様のコーディネートに任せておきなさい!」
レイ「アスカ、頼もしい」
アスカ「さ、いくわよ!」ズンズン
マリ「むふふ、姫が張り切っているなぁ、良いことだ」
レイ「真希波さん」
マリ「姫はああ見えて寂しがり屋だからねぇ。そのわりにタカビーで他人を寄せ付けないから余計に、なんだよ。こうやって肩の力を抜いて付き合える友達と一緒にいられるのが嬉しいんだにゃ」ニヨニヨ
レイ「真希波さんはそうじゃないの?」
マリ「私と姫はもっと特別だよ。お互いの事を半ば強制的に暴露しあっているみたいなものだからね…。姫の寂しさも辛さも、全部分かっちゃってるんだにゃ」
レイ「…」
レイ(青)「…」
マリ「それに、姫だって私の中を覗いても、変わらずに、私のことを嫌がる風に言うだけで、避けたり傷つけたりしないから。普段はあんなだけどね…ホントは、私の辛さも、受け止めてくれる優しい人なんだ。だから、私も、姫のそばにいたいと思うんだよね。姫が寂しいって思わないように…なぁんて、マジメな話は恥ずかしいにゃ!」ケタケタ
アスカ「ほーらぁ、なにちんたらやってんのよ!置いてくわよ!?」
マリ「やーん、捨て猫になるのはイヤだにゃんっ」バッ
ダッタラ チャント ツイテキナサイ!
ア,ヒメ,首輪ウッテルヨ!姫ニ似合ウカモ!
ア,アタシニ!?バカイワナイデヨ,アンタノホウデショ!?
レイ「(特別…私にとって碇くんがそうだったように…)」
ギュッ
レイ「!」手ヲギュッテ…
レイ(青)「はぐれてしまうわ、碇さん…///」
レイ「(そう、私は碇くんの代わり…彼女の特別にならなければいけない…)」
レイ「ええ、行きましょう」
レイ「(イヤではないけれど、とても、複雑…)」
第
伍
話
命の選択を
ミサトのマンション
アスカ「たっだいまぁ!」
ミサト「あらー、遅かったわね」
マリ「ありゃりゃ、葛城さん、もう帰ってたの!?今日の夕飯当番私じゃぁん」
レイ「手伝うわ」
マリ「ホントに?!やーん、ワンコちゃん、天使!マジ天使!」
ミサト「あー、何なら外に食べ行くぅ?今から作るの何て面倒だし」
アスカ「ていうか、ミサトいたんなら自分でやればいいじゃないのよ!」
ミサト「悪いけど、私の料理はアスカのよりひどい自信があるわ!」ドヤァ
アスカ「胸を張って言うな!って言うか、あたしを比較対象に出さないでよ!」
マリ「今からまた出かけるのも辛いにゃ」グテッ
レイ「出前、取る?」
アスカ「そうね!ピザのデリバリーがいいんじゃない?」
ミサト「あ、それ賛成!今夜はビールが進みそうね…って、ちょっとシンちゃん、髪切ったのね!」
レイ「あ、はい…に、似合いますか?」
ミサト「さっぱりしちゃって良いじゃない!素敵よ~それにしてもベリーショート何て思いきったわねぇ」
レイ「アスカが…似合うから、って///」
アスカ「ふっふーん!どう、あたしの見立てはたいしたもんでしょ!?」
ミサト「やるわねぇ、アスカ!シンちゃん、グッと大人っぽくなったわよ?」
レイ「あ、ありがとうございます(容姿を誉められるのって、こんなに嬉しいことなのね…)」
アスカ「それにしても、ミサト。今日はずいぶんと早かったじゃない?」
ミサト「あ、うーん、ちょっちね。ご飯食べる前に話すわ」
レイ「…?」
アスカ「参号機と四号機が?」
ミサト「そうなのよ。何でもムコウさんの実験施設が機材トラブルで復旧に時間がかかるらしくてねぇ」
ミサト「それで急遽、こっちで引き受けたってわけ」
アスカ「パイロットはどうなるのよ?」
ミサト「参号機については専属のフィフスが選任されてるわ。でも、四号機はまだなのよ」
ミサト「起動実験だけでも誰かにやってほしいんだけど、マリはどう?」
マリ「へ?わ、私?」
ミサト「えぇ、ダブルエントリーシステムの試験結果も上々だし、パイロットとしては申し分ないわ」
ミサト「それに、強力な弐号機の維持よりも多方面展開を想定すると数の底上げが必要なのよね」
アスカ「やったじゃないマリ!これであんたも正式に専属パイロットね!」
マリ「姫…」
レイ「どうしたの、真希波さん?」
マリ「いやぁ…姫と一緒じゃなくなっちゃうのは寂しいにゃぁ、なんて…」
アスカ「なぁに言ってんのよ!同じエヴァに乗ってなくたって…」
アスカ「べ、別にお別れとかそういうんじゃないでしょうが…///」
マリ「姫ぇ…姫が天使に見えるよ」グスッ
ミサト「まぁ、実際に専属パイロットになるかは結果次第ってところもあるから、そこはまだ考えなくて良いわよ」
ミサト「マリ、頼める?」
マリ「分かった、やる」コクン
ピンポーーン バンワー ピザファットデース
ミサト「おー来た来たぁ、さ、今日はパァーっとやるわよー!」
新しいパイロット…?フィフス…渚カヲルなの?やはり、私の世界とは違う出来事…
しかも、この起動実験は…もしかして…
一週間後、ネルフ本部、作戦室
アスカ「参号機のパイロットって、男の子、って話よね?」
マヤ「そうね。なんでも、アメリカ支部で、内部電源58秒だけで、使徒を一体殲滅した凄腕って話よ」
アスカ「ふぅん。なかなかやるじゃない。でも、あたしと弐号機にかなうはずないわ!」
マリ「姫、その弐号機には私が乗っていることも忘れてはいけないにゃ」
レイ「遅いわね、葛城一尉」
レイ(青)「…来たわ」
プシュー
ミサト「おっまたせー!駅でなっかなか会えなくってさ!」
ミサト「ささ、入って!」
レイ「!?!?!?!?!?」
プシュー
ミサト「おっまたせー!駅でなっかなか会えなくってさ!」
ミサト「ささ、入って!」
レイ「!?!?!?!?!?」
ミサト「こちら、フィフスチルドレンの浦波シンジくん」
浦波「浦波シンジです…えと、よ、よろしく」
レイ「(碇くん!?間違いない、あれは碇くんだわ…!しかも、私たちのように作られた体ではない)」
レイ「(黒い髪と黒い瞳、人間の体のままの、碇くん…!)」
アスカ「シンジぃ?ややこしくなりそう~ていうか、女みたいな名前なのね!」
マリ「姫、シンジはふつう、男につけられる名前なんだよ」
アスカ「えぇ?!じゃ、じゃぁ、こっちのシンジは、女なのに、そんな名前を!?」
マリ「そうだよ」
アスカ「あんた、分かってたんならなんで言わないのよ!?」
アスカ「あ、もしかしてあんたがシンジをワンコワンコって呼んでたのは…」
マリ「そ、名前呼ぶの避けてたにゃ。デリカシー無い姫のことだから分かって呼んでるのかと思ったよ」
アスカ「あんたねぇ!あたしに恥をかかせるなんてどういう了見よ!?」ガシッギリリリリ
マリ「だって姫がぎゃぁぁぁぁぁぁ!パロスペシャルなんていつ覚えたにゃぁぁぁぁぁ!?」アウアウ
レイ(青)「綾波、レイです」
レイ「…碇、シンジです」
浦波「君もシンジって名前なんだね!」ニコッ
レイ「え、ええ…(!!!/////)」
浦波「優しそうな人と名前がおんなじなんて、うれしいよ」ニコニコ
レイ「(碇くん碇くん碇くん碇くん碇くん碇くん碇くん///////)」
浦波「君が、綾波、だね」
レイ(青)「ええ」
浦波「良かった、元気そうで」
レイ「?!」
レイ(青)「?」
ミサト「ん?なに、浦波くんはレイと知り合いなの?」
レイ(青)「知りません」
浦波「あ、いっ、いえ、その…なんでもないんです!」
ミサト「そう?ま、いいわ。それより、これからのことを説明するわね」
ミサト「ほら、アスカ。試験前のマリをそれ以上いじめないで」
アスカ「ちぇっ、分かったわよ」
マリ「も、もう手遅れにゃ」ブクブクブク
ミサト「これから、浦波くんとマリは専用機で松代に向かいます」
ミサト「レイとシンちゃんとアスカは、エヴァに乗って使徒の警戒をお願いね」
ミサト「弐号機の輸送のときを考えれば、このタイミングで奇襲をかけて来ても不思議ではないわ」
レイレイアス「はい」
ミサト「まぁー、たかが実験だしね。三人はのんびり待っててくれていいわ」
ミサト「そう言うわけだから、各自準備に入って。浦波くんとマリは付いてきて」
浦波「はい」
マリ「へーい」
アスカ「マリ!」
マリ「?」
アスカ「き、気を付けなさいよね!/////」
マリ「!///大丈夫にゃん!ありがとう、姫」ニコニコッ
百合の園に放り込まれたしんじくんはどうなるのかね
エヴァエントリープラグ内
レイ「(この実験は、失敗するはず…使途にエヴァ参号機を乗っ取られて…。でも、今回は二機一緒)」
レイ「(碇くんにそっくりなパイロットの出現のこともある。私の居た世界とは、違う歴史を辿る可能性もある)」
レイ「(でも…でももし、参号機が乗っ取られたら…いいえ、参号機だけなら、良いわ)」
レイ「(もし、二機一緒に乗っ取られたとしたら…)」
レイ「(零号機は近接戦闘には向いていない。私と、アスカだけで、二体の使徒に勝てるの…?パイロットを殺さずに…)」
アスカ「はぁータイクツねぇ」
レイ(青)「任務だわ」
アスカ「あんたはマジメよねぇ、ファースト」
レイ(青)「私には、これしかないもの…」
アスカ「あーその気持ちわからなくもないのよね。あたしも昔そんな風に思ってたことあるし」
レイ(青)「そうなの?」
アスカ「そ!でもね、そう言う風に思うのもツマンないじゃない?マリやシンジたちとバカやってるのも悪くないし」
レイ(青)「そう、そう思うのね」
アスカ「なによ?あんたは楽しくないわけ?」
レイ(青)「わからないわ…でも、碇さんと一緒にいると、ポカポカする…」
アスカ「そうそう、そう言うのよ!」
レイ(青)「楽しい?そう、私、楽しいのね…」ポカポカ
レイ「アスカ」
アスカ「ん?なぁに、シンジ?」
レイ「たとえば、もし、エヴァが使徒に乗っ取られるようなことがあったら、あなたは、どうする?」
アスカ「なによ、いきなり?」
レイ「…嫌な予感がするの」
アスカ「なに、それ?まぁ、いいわ。シュミレーションってことね」
アスア「あたしなら…そうね、使徒エヴァの脚を刈り取る」
レイ「脚を?」
アスカ「そう!脚をなくせば、怖くないでしょ?パイロットとシンクロしたまんまだとかわいそうだけど…」
アスカ「脚を取って、身動きできなくしてから、パイロットを助け出す方法を考える、で、どう?」
レイ「良い案だと思う…(でも、もしエヴァの全能力を使徒に奪われているとすれば、器官の再生も行える…)」
レイ「(それだけじゃ、不十分だわ)」
アスカ「あとは、分担よね。1人が足止めして、もう一人が取り押さえて、」
アスカ「もう一人がエントリプラグを力任せで引っこ抜く!」
レイ「それは…危険だわ」
アスカ「でも、それが一番いいじゃない?3対1なら、なんとかなるわ!」
レイ「そうね…(3対1なら、そうかもしれないけれど…)」
ビーーー!ビーーーー!ビーーーーー!
アスカ「なに?!」
レイ(青)「?!」
レイ「(やっぱり…!)」
青葉「松代にて、爆発事故発生」
オペレータ「被害、不明!」
冬月「救助、および第3部隊を直ちに派遣、戦自が介入する前にすべて処理しろ」
日向「了解!」
青葉「事故現場に未確認移動物体を2体発見」
日向「いずれもパターンオレンジ、使徒とは確認できません」
ゲンドウ「第一種、戦闘配置」
青葉「総員、第一種戦闘配置!」
日向「地、対地戦用意!」
マヤ「エヴァ全機、発進!迎撃地点へ緊急配置!」
オペレータ「空輸開始はフタマルを予定」
青葉「野辺山で映像を捉えました。主モニターに廻します」
職員「おおっ…」
冬月「やはり…しかし、二機とも、とは…」
ゲンドウ「活動停止信号を発信。エントリープラグを強制射出」
マヤ「だめです、停止信号およびプラグ排出コード、認識しません」
ゲンドウ「パイロットは?」
日向「呼吸・心拍の反応はありますが、応答はありません…」
ゲンドウ「エヴァンゲリオン参号機、四号機は現時刻をもって破棄。目標を使徒甲、乙と識別する」
日向「しかし!」
ゲンドウ「予定通り野辺山で戦線を展開、目標を撃破しろ」
空輸中のエヴァ機内
アスカ「もう!なんでこんなことになってんのよ!ミサトは無事なの?!」
マヤ「今、救助隊が向かっているわ!」
アスカ「その機体には、パイロットが乗ってるのね?!」
マヤ「えぇ…エントリープラグからの情報は送られ続けている…乗っているわ…」
アスカ「そんなのを処理しろっていうの!?」
ゲンドウ「弐号機パイロット、これは命令だ。騒ぐな」
アスカ「くっ!」
アスカ「シンジ、あたな、分かってたの?!」
レイ「…いいえ。でも、前回も狙われたのは、ネルフ本部ではなく、エヴァ」
レイ「使徒が、目的達成のための障害として認識しているエヴァを利用しようとしたということは想定できる」
アスカ「確かに…!戦うよりも、ずっと確実ね…」ギリリッ
アスカ「…シュミレーションが役に立つと良いわね」
レイ「そう、思いたいわ」
―――野辺山
青葉「目標接近!」
日向「全機、地上戦用意!」
ゲンドウ「弐号機と零号機が前線に出ろ。初号機は援護を担当しろ」
レイ(青)「了解」
アスカ「ファースト、あんたやれるの!?」
レイ「…」ギリリ
レイ「…とうさん、私が前に出ます」
ゲンドウ「ダメだ、シンジ。初号機を危険にさらすわけにはいかん。下がって援護を担当しろ」
レイ「…初号機と、私を守るためなら、アスカや綾波さんが犠牲になってもいいというの!?」オコオコ
ゲンドウ「そうだ、シンジ」
アスカ「な!?」
レイ「そんな命令は、聞かない…!」
ゲンドウ「シンジ!」
ゲンドウ「シンジ!」
レイ「戦っているのは私たち!」
レイ「いつも高いところから見下ろしてるクソ親父は、今日もそうやって高みの見物してればいいわ!」ゲキオコ!
ゲンドウ「」ガーーーーン
冬月「泣くな、碇…」
レイ「アスカ、行くわよ」
アスカ「あんた、言うときは言うのね。良いわ、マリを助けるわよ!」
レイ(青)「さっきのプランね。なら、私が参号機を足止めするわ」
アスカ「頼むわ、ファースト。シンジ、とっとと四号機からプラグ引っこ抜くわよ!」
レイ「ええ!」
ゲンドウ「命令に従え!シンジ!」
レイ「黙って!」
初号機「」キュピーーン ガシャッ バババババッ!
弐号機「」シャキーン ブゥゥン!
マヤ「初号機、パレットライフル掃射!弐号機、ソニックグレイヴ最大出力!」
アスカ「来るわよ!」
レイ「!」
四号機「」シュバッ!
アスカ「跳んだ!」
レイ「アスカ、気を付けて!」
初号機「」バババババ!
四号機「」ゴゴゴウン、ヒュルルル…ドシーーン
四号機「」ギュピューン
アスカ「!」
レイ「くっ!?」
四号機「」シュルルルッ!ガシッ!
アスカ「腕が伸びた!?」
弐号機「」ギリリリリ
アスカ「くっ…苦しっ…」ゴボボボ
アスカ「…ごめん、マリっ…!」
弐号機「」ブンッ! ズパッ!
ボトッ
アスカ「ハァッ…ハァッ…」
マヤ「四号機…い、いえ、使徒乙、左腕破断!」
青葉「これは…?!使徒乙、急速に左腕が復元中!」
四号機「」グニュルルルルッ
アスカ「こいつ…!?」
レイ(青)「きゃっ!」
レイ「!…綾波さん!」
マヤ「零号機、左腕に使徒侵入!神経節が侵されて行きます!」
ゲンドウ「左腕部切断。急げ!」
マヤ「しかし、神経接続を解除しないと!」
ゲンドウ「切断だ」
マヤ「はい…」
零号機「」左腕爆発、切断
レイ(青)「あぁぁぁぁぁぁ!!!!」
マヤ「零号機中破、パイロットは負傷」
アスカ「ファースト!こんのぉぉぉ!」
弐号機「」ブゥン!スカッ!
四号機「」シュルルルル!ガシッ!
アスカ「負けてらんないのよぉぉ!!!」
弐号機「」キュピーン ムンズ! 四号機デ砲丸投ゲッ!グワッ ブンブンブオン!
四号機「」グワッ ズズズーン!
アスカ「シンジ!ファーストを援護!」
レイ「了解!」
初号機「」ズンズンズン ドカカッ!
参号機「」ズシーン、ガバッ!
レイ「!?」
参号機「」シュルルルル!ガシッ!首メリメリメリ!
レイ「くっ…かはっ!」
レイ「(この参号機に乗っているのは、碇くん…ダメ、壊せない!できないっ!!!)」
レイ「(それなら…あのときのように、ATフィールを弱めて初号機を明け渡して…参号機を解放させてから…)」
レイ「(自爆を…!)」
日向「生命維持に支障発生!」
マヤ「パイロットが危険です!」
冬月「いかん、シンクロ率を60%にカットだ!」
ゲンドウ「待て!」
冬月「しかし碇!このままではパイロットが死ぬぞ!」
ゲンドウ「親の言うことを聞かないシンジなんてもう知らん」
ゲンドウ「シンクロを全面カット、回路をダミーシステムに切り替えろ」
マヤ「しかし、ダミーシステムはまだ問題も多く、赤木博士の指示もなく!」
ゲンドウ「今のパイロットよりは役に立つ!やれ!」
マヤ「はい…」
バツン!
レイ「なに?!…真っ暗に…?まさか、司令…!」
キュイィィィィン!
日向「信号、受信を確認」
マヤ「官制システム切り替え完了」
オペレータ「全神経、ダミーシステムへ直結完了」
オペレータ「感情素子の32.8%が不鮮明、モニターできません」
ゲンドウ「構わん、システム開放、攻撃開始」
初号機「」ギュピーン!ドゲシッ!
参号機「」ドカァァン!ビクビク
初号機「」グアァァァ! ズドン! ドコッ!メコッ!
参号機「」ガクガク
マヤ「これが、ダミープラグの力なの…?」
オペレータ「システム正常!」
オペレータ「さらにゲインがあがります!」
アスカ「ちょっと!?シンジ、どうしたのよ!?暴走?!」
弐号機「」ググググ
四号機「」ギリリリ
アスカ「これは、ちょっと旗色悪し、ね…しゃーない、いろいろガタが来るから、イヤなんだけどな…」
アスカ「…モード反転、裏コード、ザ・ビースト!」
アスカ「我慢してよね…あたしの弐号機。マリを助けなきゃなんないんだから!」
弐号機「」ギュピーーーン! グガァァァァ!
四号機「」メリメリメリメリッ
日向「なっ…エヴァにこんな機能が…」
マヤ「リミッター、外されていきます!すべて規格外です!プラグ深度はマイナス値!汚染区域突入します…!」
マヤ「ダメです!危険すぎます!」
アスカ「あたしのマリを!返しなさいよぉぉぉぉ!!!」
弐号機「」ギュピーン シュバッ!ズブブ!!
四号機「」グバッ!ガクガクガク!
マヤ「弐号機の手刀が、使徒乙を貫通!」
冬月「まさか!あのままエントリープラグを引き抜くつもりか!?」
弐号機「」ギリギリギリ ドゲシッ!ヌプッ!
四号機「」ドガシャーーーーン!ガクガクガク!
マヤ「弐号機が、使徒乙よりエントリープラグを回収しました!」
冬月「なんて戦い方を…!」
日向「使徒乙、完全に沈黙!」
青葉「初号機も使徒甲を圧倒しています!」
マヤ「!?…うぷっ」
初号機「」ドガン!ドガン!ドガン!メキ!グシャ!ブシュ!!
参号機「」ビクンビクン
レイ「止って…!お願い、初号機…!止って…!!!」ガシャッガシャッガシャッ
初号機「」エントリープラグ ニギニギ
レイ「だ、ダメ…碇くん!!!」
初号機「」メリメリッ
レイ「助けて…お願い…止って、誰か、初号機を止めて!碇くんが!!!」
アスカ「チェストォォォ!」
弐号機「」ドゲシッッ!
初号機「」ドテーーーン
レイ「!?」
アスカ「うわぁ…エグッ…。ちょっとシンジ、あんた大丈夫なの?」
レイ「アスカ…!」
初号機「」ビクンビクン
シゲル「エ、エヴァ参号機、あ、いえ、目標は、完全に沈黙しました!」
ゲンドウ「ダミープラグを解除」
マヤ「ダミープラグ、接続解除します…うぅっぷ…オボロロロロロ」
ゲンドウ「すぐに回収班を向かわせろ。初号機を最優先にエヴァを回収する」
ガタッ
冬月「どこへ行く、碇」
ゲンドウ「冬月先生、あとを頼みます…やはり、私はやらなくてはならないようです」
冬月「そうか。わかった…」
ゲンドウ「」コツコツコツ
冬月「娘に嫌われたくらいで拗ねるとはな…」タメイキ
―――――ネルフ本部内病院
アスカ「あーしんどい…帰って寝たい…」
ミサト「そうしたら?遅らせるわよ」ボロボロ
アスカ「ダメよ、マリの検査が終わるまでは、ここを離れないわ!」
レイ「ええ…」
ミサト「そう…」
アスカ「ミサトは、平気なの?」
ミサト「こんなケガくらいなんでもないわ。あなた達に比べたら…」
アスカ「マリが無事なら、あたしのことなんでどうでもいいけど…。あ、そう言えばファーストは?」
レイ「左腕の神経系を負傷しているそうよ。安定剤を投与されて、今は眠っているって話だわ」
アスカ「そっか…無茶するわよね、あんたのお父さん」
レイ「…あんな人、父親じゃないわ」プンスカ
アスカ「反抗期ねえ、まぁ、あんな父親だったらあたしも願い下げだわ」ゲンナリ
アスカ「参号機のパイロットの方のシンジはどうなったの?」
レイ「彼は、もっと重傷。命に別状はないけれど、経過観察が必要らしいわ」ションボリ
アスカ「なに、へこんでるわね?」
レイ「えぇ…」
アスカ「まぁ、仕方ないわよ。みんな生きてただけ、良かったと思いましょ!」ナデナデ
レイ「…そう、そうね…(暴走した参号機に乗っていた、鈴原君は、死んでしまった)」
レイ「(確かにそれを考えれば、最小限の被害で済んだとも言える…)」
レイ「(良かった、のかも、知れない…)」
プシュッ
アスカ「!」
レイ「!」
ミサト「!」
ガラガラガラガラ
アスカ「マリ!」ガバッ
マリ「あ、姫ぇ…」グッタリ
アスカ「あんた、大丈夫なの?!」
ミサト「リツコ、どんな容体なの?」
リツコ「多少の神経的混乱はあるようだけど、大事はないわ」
リツコ「精神汚染の兆候もないし、2、3日寝てれば、すぐに元気になるわよ」
アスカ「そっか…良かった…」ポロポロポロ
マリ「姫、泣いてるよ」
アスカ「泣いてない!」ガバッ
マリ「姫、助けてくれてありがとうにゃ」ヨシヨシ
アスカ「蹴ったり斬ったりぶっ刺したりして、痛くなかった?」カオヲ ウズメテ
マリ「全部死ぬほど痛かったにゃ」ヨシヨシ
アスカ「ごめん…」シクシク
マリ「こうしてまた姫に会えたから、どうでもいいにゃ」ヨシヨシ
レイ「真希波さん…」
マリ「ワンコちゃん」
レイ「無事で良かった」
マリ「迷惑かけちゃったね。お陰で命拾いしたよ」
リツコ「大事を取って今日のところは入院させて様子を見るわ」
リツコ「あなた達の部屋も取っておいたから、そこで少し休みなさい」
レイ「赤木博士」
リツコ「なに、シンジちゃん?」
レイ「参号機パイロットと、綾波さんの病室も教えてください」
リツコ「ふふ、優しいのね。いいわ。あとで知らせに行くから、今は部屋で休んでいなさい」
レイ「ありがとうございます」
マリ「姫、今日の私は超絶に不安だよ。一緒に寝てくれるよね?」ヨシヨシ
アスカ「なっ!何言ってんのよ!」
マリ「姫もビーストモード使ったんなら、癒しが必要なはずだにゃ」ヨシヨシ
アスカ「うっ…わ、わかったわよ、きょ、今日だけだからね!/////」フンス
マリ「二人一緒ならきっと治りが早いにゃ」ニコニコ
リツコ「ほら、二人とも、病室に運ぶわよ。それじゃぁ、お願いね」
ナース「はい」
ガラガラガラガラ
つづく。
おつ
乙
新劇は全くわからないけどいい感じ
乙
アスカ×マリにニヤニヤ
完全にデレてるなアスカw
色々混ざった世界なのか
フィフスは意外だった
名前忘れたけど分裂する使徒との戦いはかなり余裕になりそうだ
レイレイ組でも、アスカマリ組でもどっちでも特訓無しでシンクロできそうだし
レス感謝!
晩くなったけど続きます。
ネルフ本部内病院 203病室
ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ
レイ「…」
浦波「…zzz」
レイ「…アヤ…ナミ…」ポロッ
レイ「!…浦波くん…?」
浦波「ハッ」
浦波「ここは…」
レイ「ネルフの病院よ」
浦波「あ…君は…えと、碇シンジ、さん…?」
レイ「えぇ、そうよ」
浦波「僕は…そうか…トウジの代わりに、参号機の試験をして…それで…」ハッ ガバッ
浦波「綾波は?綾波は無事なの?!」
レイ「えぇ…軽いケガはしているけど、大丈夫よ…」
浦波「そっか、良かったぁ…」ハァ…
レイ「やっぱり…」
浦波「あ、えと、僕今何か変なこと言ったかな…き、記憶が混乱してるみたいだ。あ、あはは…」
レイ「…」
浦波「…あの」
レイ「あなたは、碇シンジくんね?」
浦波「え!?」
レイ「あなたの外見、あなたの瞳、あなたの声、あなたの温もり…」
レイ「この世界の誰もがそれを知らなくても、私だけは知っている。記憶している」
レイ「あなたは碇シンジくん。私の知っている、あの優しい碇くんよ」
浦波「君は、一体…」
レイ「私も、気がついたらこの世界にいたのよ。碇シンジとして…私の本当の名前は、綾波レイ」
浦波「綾波…?君が?!」
レイ「そうよ、碇くん。私はあなたの知っている、綾波レイよ」ウルウル
浦波「そんな…綾波までこっちに来ていたなんて…本当に綾波なの?」
レイ「えぇ、本当よ…嬉しいときは、笑えばいい、そう言ってもらった綾波レイよ」
浦波「!綾波…本当に綾波なんだね!」ガバッ ダキッ
レイ「碇くん…ずっと会いたかったわ…」ダキッ
浦波「僕もだよ…こっちに来てからずっと孤独で…」
レイ「誰にもここに来る前のことも話せなくて、苦しくて寂しくて…一人ぼっちだったんだ!」
レイ「もう、一人じゃないわ」
浦波「綾波…」
レイ「あなたはもう、一人じゃないわ。私がいるもの」
浦波「うん…うん!」
-------------------
レイ「そう…それじゃぁ…」
浦波「うん、そうなんだ…綾波が自爆して、違う綾波になってから」
レイ「補完計画が始動して、初号機の中で意識を…」
浦波「うん…」
レイ「(碇司令…やはり、あなたは自分の欲望のために碇くんや他のみんなを…)」ギリリッ
レイ「どうしてこんなことが起こったのかはよくわからないけれど…とにかく、碇くんにまた会えて良かったわ」
浦波「僕もだよ、綾波っ…」ウルルッ
レイ「それじゃぁ、私、他にも行かなきゃ行けないところがあるから」スクッ
浦波「あぁ、うん…」
レイ「これ、私の連絡先。何かあったら、掛けてきて」
浦波「ありがとう…」
レイ「おやすみなさい、また明日。ゆっくり休んでね、碇くん」
浦波「うん、ありがとう。綾波もね…おやすみ」
ネルフ本部内病院 303病室
ガララッ
ミサト「!」
レイ「葛城一尉!」
ミサト「あら、シンちゃんも来たのね」
レイ「はい…綾波さんの様子は?」
ミサト「見ての通りよ。外傷はほとんどなし。左腕を強制的にパージしたせいで、筋肉の一部損傷と神経系の混乱がある、って話だわ」
レイ「そうですか…」
ミサト「まぁ、たいしたことなくて何よりだわ」
レイ「そうですね…」(青)ヲ ナデナデ
ミサト「しっかし、こうして見ると良く似てるわよね、あんたたち」
レイ「え?」
ミサト「レイって司令の親戚なんでしょ?」
ミサト「色素の病気で疎まれてたから司令が引き取った、とは聞いてたけど、確かにこうして見ると親戚だわね」
レイ「そ、そうですね…」
ミサト「まぁ、それにしても…ね…」
レイ「…?」
ミサト「ダメな大人たちで、本当にごめんなさい」
レイ「葛城さん…?」
ミサト「自分達は後ろにいて…あなたたち中学生を敵と戦わせて…」
ミサト「それだけだって十分罰を受けるべきことなのに…こんな辛いことまでさせて…」
ミサト「私は、大人として恥ずかしいわ…」グスン
レイ「そんなこと、ありませんよ」
レイ「葛城さんが司令室に居てくれるから、私は安心して戦えます」
レイ「とうさんは…あの人は、自分の欲望だけで他のことなんて考えて居ません」
レイ「私達がどうなろうと、最後に自分の望みが叶えられれば、それで良い人なんです…」
レイ「だから葛城さん…」
ミサト「…?」
レイ「葛城さんは、私達の味方でいてください…」
ミサト「…ええ、もちろんよ!」レイヲ ギュッ
ミサト「もう、こんな無茶は二度とさせないわ。私の命に掛けて…!」ギュウッ
レイ「(葛城さん…暖かい…)」
レイ「(お母さん、みたい…)」
第六話
せめて、大人
ら
し
く
青葉「ポジトロンライフル、充填完了」
ミサト「初号機とシンちゃんは先の作戦の命令違反で動かせないわ」
ミサト「あなた達で衛星軌道上の使徒を狙撃するわよ」
ミサト「良いわね、アスカ、マリ」
アスカ「分かってるわよ、任せなさい!」
マリ「帰ったら夕飯何にしようかなぁ」
マヤ「データリンク開始します」
青葉「使徒のパターンに変化あり!これは…!?」
アラエル「」カッ
アスマリ「!?」パァァァ!
日向「撃たれた!?攻撃?!」
ミサト「敵の指向性兵器なの!?」
青葉「いえ、熱エネルギー反応ありません!」
マヤ「心理グラフ乱れています!」
マヤ「このままだと、精神汚染域に入ります!」
リツコ「まさか…使徒の心理攻撃!?人の心を探るつもりなの?!」
日向「可視調波のエネルギー波です!ATフィールドに近いものですが、詳細は、不明!」
マリ「姫…姫っ…!」
アスカ「マリ、しっかり…!」
マリ「うん…姫も、大丈夫…?」
アスカ「あたしは…平気よ!あんたこそこないだの使徒に汚染されかかってたんだから…」
アスカ「ヤバイんなら言いなさいよね!」
マリ「んくっ…平気だよ…姫と一緒に乗ってれば…こんなの…!」
アスカ「うぅっ…同感ね…!だぁ、もう!まったく、やなことばっかり掘り出して来て…」
アスカ「けったくそ悪いやつ!叩き落としてやるわよ!」
マリ「合点!」
マヤ「心理グラフ、好転!シンクログラフも再反転!危険域を脱しました!」
リツコ「使徒の精神攻撃を…こらえたの!?」
アスカ「ミサト!充填率を120%まで上げて!」
ミサト「リツコ、出来る!?」
リツコ「第二射への支障が出るわ!」
ミサト「くっ…アスカ、一撃で決められる!?」
アスカ「出力120%で撃ってダメなら一時撤退よ!」
ミサト「よし、了解!リツコ、やって!」
リツコ「充填再開!」
青葉「エネルギー充填率、105、108、110、113、117、120突破!」
リツコ「充填停止!良いわよ、アスカ!」
アスマリ「吹っ飛べ、覗き魔ぁー!」
ポジトロンライフル「」ズビシュウ!
ギュウウウウウウン!バキン!
アラエル「キエーーーー!」バシュルルルルル!
カッ !!ズゾォォォン!!!
ミサト「やったの!?」
青葉「パターン消失!使徒、完全に沈黙しました!」
青葉「パターン消失!使徒、完全に沈黙しました!」
ミサト「二人とも!大丈夫?!」
アスカ「へでもない!って言いたいところだったけど…さすがにギリギリだったわね」
マリ「うぅ、どっと疲れちゃったよ…ミサトさん、今日は車で送ってほしいにゃ」
マリ「あとワンコちゃんに夕飯の準備の代打お願いしたい」
ミサト「ふふ、わーかったわよ!シャワー浴びたら、作戦室へ来て」
アスマリ「はーい」
リツコ「マヤ、今のデータ、出る?」
マリ「はい…出ました、こちらです」
リツコ「やっぱり…」
ミサト「なによぉ、分かるように説明しなさいよ」
リツコ「ここを見て。使徒が攻撃を開始した直後、かなり強いグラフの乱れが出ている…でも 」
ミサト「でも?」
リツコ「この部分を見て。分かるでしょう?」
ミサト「…これってまさか…」
リツコ「そうよ。エヴァとのシンクロが下がり出した次の瞬間に起きてるのは」
リツコ「アスカとマリの相互シンクロの急上昇。」
リツコ「相互シンクロ状態を意識的に高めたことで精神エネルギーを補填し合い」
リツコ「それが乗算的に増幅して、使徒からの精神攻撃に耐えて、」
リツコ「さらにはエヴァとのシンクロ率を維持させたんだわ…!」
ミサト「んー、なぁんだか良く分かんないけど…」
ミサト「要するに、二人の絆が使徒の攻撃に打ち勝った、っていうんでしょ?」
リツコ「それだけじゃないわ…これは、至急試して見る必要がありそうね」
ミサト「何を、よ?」
リツコ「シンジちゃんとレイのダブルエントリーよ」
リツコ「零号機が破損している今、初号機を今以上に強化できる可能性があるわ!」
ミサト「つうわけで、今度シンちゃんにレイとのダブルエントリー試験をやってもらいたいのよ」
レイ「綾波さんと、ですか?」
ミサト「急で申し訳ないんだけどさ。頼まれてくれないかしら?不安なのは十分わかるんだけど…」
アスカ「いいじゃない、シンジ。やりなさいよ!最初は不安だろうけど、悪くないわよ」イチャイチャ
マリ「そうにゃ!レイともっとなかよくなるチャンス!」イチャイチャ
レイ「(以前に二人は、お互いのことが理解しあえてしまう、といっていた。)」
レイ「(それはつまり、私の知っていることや経験して来たことも含まれる…)」
レイ「(それを果たして、この世界の私が理解して受け入れてくれるかどうか…)」
レイ「(ソワソワする…これが不安なのね…だけど…もし碇くんがそう言われたとしたら…)」
レイ「(きっと、試験を受けるはず…)」
ミサト「まぁ、まだ仮決定が出ているだけだから、2日後までに考えといてくれると嬉しいわ」
レイ「綾波さんは、何て?」
ミサト「命令なら、やります、ってさ」
レイ「…」
アスカ「まぁ、戸惑う気持ちはわかるから、無理には勧めらんないけどね」イチャイチャ
マリ「私は戸惑わなかったけどね!」イチャイチャ
アスカ「そりゃぁあんたは相乗りする側だったからでしょ?」イチャイチャ
マリ「む、姫は不満があったのかな?そこんとこ詳しく聞かせるにゃ!」イチャイチャ
ミサト「…あんたたちはこの蒸し暑い中で引っ付いてなにやってんの?」
アスカ「わ、悪かったわね!お、落ち着くのよ、これが!使徒の精神攻撃の後遺症を治療してんの!////」イチャイチャ
マリ「二人の魂の補完にゃ」イチャイチャ
ミサト「あっそう…(最近加地に会ってないなぁ…ムラムラ)」
レイ「…やります」
ミサト「お!」
レイ「やります、やらせてください」
ネルフ本部 テストルーム――モニター室
レイ「」コポコポコポ
レイ(青)「」コポコポコポ
ミサト「どうなの?」
リツコ「思ったとおり…」
ミサト「なんなのよ?」
リツコ「ここ最近、レイが初号機に乗れなかったのは知ってる?」
ミサト「あぁ、なんかそんなこと言ってたわねぇ。起動が出来なかったんだっけ」
リツコ「そうよ。でも…」
ミサト「普通に乗ってるわね…」
リツコ「シンジちゃんのおかげかしらね…」
ミサト「シンちゃんが仲介してるっての?」
リツコ「そんな感じよ…シンクロ率の方はどう?」
マヤ「最初の2分は不安定でしたが、現在はかなり安定しています。」
マヤ「パイロット間シンクロは80%後半以上でアスカ・マリペアに匹敵しています」
リツコ「相性バッチリってわけね」
ミサト「ラブラブじゃない」
マヤ「ATフィールドの最大理論強度は、シンジちゃん一人の時と比較しておそよ1.5倍」
リツコ「アスカ達とほぼ同じ数値ね。なら、実戦では、さらにその倍は見込めるわ」
ミサト「へぇ…そう…」
リツコ「どうしたの?冴えない顔して」
ミサト「いや…考えてたのよ…」
リツコ「何をよ?」
ミサト「人類を守ってくれるあの子達を、ヒトから守る方法を、よ」
―――――――
――――
リツコ「どうだった?ダブルエントリーの感想は?」
レイ「不思議な感じ…でも、とても暖かで安心出来ました」
レイ(青)「…ポカポカしたわ」
リツコ「結果もなかなかだったし、これならすぐにでも実戦で試せるわ」
レイ「そうですか…」
レイ(青)「…」
レイ(青) 「葛城三佐」
ミサト「なぁに?レイ」
レイ(青)「お願いがあります。私も葛城三佐のところに、住まわせてもらえませんか?」
ミサト「ファッ?!」
リツコ「レイ?」
レイ(青)「碇さんとのシンクロ率とエヴァとのシンクロ率を高めるために、」
レイ(青)「一緒に生活をして、お互いのことをもっと知るべきだと思います…」
リツコ「…別にそこまでしなくても、大きな問題はないわ。シンジちゃん達の生活もあるわけだし」
レイ(青)「ですが、今後の作戦を考慮すれば、メリットは大きいと思います」
リツコ「そもそも一緒に生活をしただけでシンクロ率に変化があるとは限らないわよ?」
レイ(青)「いいえ、実際に試験をしてみて必要だと感じました」
リツコ「(確かに、データとして調べたわけではないけれど、理屈で言えばレイの言う通り…でもなぜこの子はここまで頑なに…?)」
レイ「(…エントリープラグの中で感じた…彼女は、私を求めている…)」
レイ「(それはかつての私が碇くんを求めたのと同じ気持ち。)」
レイ「(一緒に生活していた葛城さんやアスカを羨む気持ちと同じ。)」
レイ「(試験を通じてより強く、一緒にいたいと思ってしまったのね…。)」
レイ「(もし、もし私が前の世界で、碇くんと一緒にいたいと言えたとして…)」
レイ「(私は、碇くんになんと言ってもらえたら嬉しいのだろう…)」
リツコ「ミサト、あなただっていくらこの子達がしっかりしているとは言え、」
リツコ「中学生四人の生活の面倒を見るなんて不可能じゃなくって?」
レイ「(むしろ、私とマリが葛城さんとアスカの生活を支えているのだけど…)」
レイ(青)「ダメ、ですか?」
ミサト「…」
ミサト「…レイ」
レイ(青)「はい」
ミサト「作戦や人類の未来のことなんてどうでもいいわ。それよりも…」
ミサト「あなたの素直な気持ちが聞きたいの」
レイ(青)「素直な、気持ち?」
ミサト「そうよ。表面上じゃない。あなたがどうしたいか、ただそれだけが聞きたいわ」
レイ(青)「私が、どうしたいか…」
レイ(青)「………私は…」
レイ(青)「私は、碇さんと一緒にいたい。アスカとも、真希波さんとも、一緒にいたい。」
レイ(青)「一人ぼっちは、寂しいもの」
レイ「!」
リツコ「!!!」
ミサト「よぉく分かったわ」ニコッ
ミサト「いいわね、リツコ」キッ
レイ(青)「」パァァ
リツコ「別に、そこまで言うのなら反対はしないけど…あの部屋に住まわせるつみり?」
ミサト「それは会議が必要ね…とりあえず、リツコの方で上の許可はとっておいて。」
ミサト「シンちゃん、レイ行くわよ!」
レイ「行くって、どこへ?」
ミサト「うちに帰って事情の説明と、引っ越しの作戦会議だわ!」
ミサトのマンション
ミサト「と言うわけで、レイちゃんの同居申請とそれに伴う引っ越しについての意見を求めまーす」プシュッ ングングングッ プッハァ
アスカ「まぁ~ミサトが良いならいいんじゃない?」サラダ モシャモシャ
マリ「異議なーし。私達が住まわせてもらってて反対なんて出来ないし、する気もないよ」カレー ハフハフ
ミサト「ほいほーい、んじゃぁ、レイの同居は満場一致で可決、ってことで」
レイ(青)「」ポカーン
ミサト「ん?どしたのレイ?」
レイ(青)「い、いえ…その…良いんですか…?」
アスカ「なによそれ、今さら気なんて使ってんじゃないわよ」カレー ガツガツ
マリ「そうだにゃ。みんな一緒は楽しいにゃ」スープ ズズー
ミサト「だそうよ?」
レイ(青)「…あの、ありがとう///」
アスカ「ただぁし!ここに住むからにはやることはやってもらうわよ!料理に掃除にゴミ出し洗濯!」
マリ「姫はそのうち、掃除とゴミ捨てしかできないけどねん」ニヨニヨ
アスカ「あんたは黙ってなさいよ!」フンス
レイ(青)「料理…ごめんなさい、まだ、勉強中だわ」
レイ「私と一緒にやれば問題ないわ」
レイ(青)「碇さん…///」
ミサト「まぁーまぁ、そう言うことはまた今度ってことで、今日はぱぁーっと歓迎会よ!」
ミサト「まぁたミサトは!あんたはただ飲みたいだけでしょうが!」
マリ「ミサトさん、私もお付き合いするにゃ」
ミサト「お、真希波大尉はイケるクチかね!?」
アスカ「未成年に飲ますな!」
マリ「ほらほら、レイもググッといくにゃ」ズイ
レイ(青)「…」グビッ
レイ(青)「?!ゲホゲホッ」
アスカ「ほぉらぁ!」
マリ「お味はどうかな?」
レイ(青)「…」
レイ(青)「なんだか、ポカポカするわ…」
レイ「」クスッ
夜、就寝前――レイの部屋
レイ(青)「…」
襖開ける音
レイ(青)「!」ベッドデ ムクッ
レイ「…あ、ごめんなさい、起こしてしまった?」
レイ(青)「いいえ、碇さんを待っていたの…」
レイ「そう…」布団にモゾモゾ
レイ(青)「…」
レイ「…」
レイ(青)「今日のテストで、碇さんを感じたわ」
レイ「ええ、そうね」
レイ(青)「碇さんは、どこか遠いところから来たのね」
レイ「……えぇ、そうよ」
レイ(青)「戦いが終わったら、そこへ帰ってしまうの?」
レイ「…わからないわ。帰れるかどうかも」
レイ(青)「帰りたいの?」
レイ「はじめは、そう思っていた。でも、今は分からない…」
レイ(青)「そう…」
レイ「…」
レイ(青)「碇さんは…綾波レイ、だったのね」
レイ「(やっぱり、わかってしまうのね…アスカ達の言っていたことは確かだった…)」
レイ「(私も、彼女が抱いてる気持ちが分かった…考えていることも分かった。)」
レイ「(だから今日、シンクロテストのあとに、あんな話をされても驚かなかった。)」
レイ「(でも、私の正体を知って、彼女が何を感じたかは分からなかった。)」
レイ「(彼女を傷つけてしまったかもしれない、不気味に思われたりしたかも知れない)」
レイ「…そうよ…私は、違う世界から来た、綾波レイ」
レイ(青)「やっぱり、そうなのね…」
レイ「黙っていてごめんなさい、でも、言葉で説明して信じてもらえるとは思っていなかった…」
レイ「幻滅させてごめんなさい」
レイ(青)「いいえ…私は、来てくれて嬉しいと思ってる」
レイ「!」
レイ(青)「碇さんと出会えて、私は、たくさんのことを知ることが出来た。」
レイ(青)「胸がチクチクしたり、ポカポカしたり、ソワソワしたりする意味が分かった…」
レイ(青)「それは嬉しいことだったわ。それに…」
レイ(青)「…碇さんが綾波レイなら、私が、何のために産み出されたのか、知っているでしょう?」
レイ「ええ」
レイ(青)「…それでも、今は、私、みんなと一緒に生きていきたいと思ってる。」
レイ(青)「人として、チクチクしたり、ポカポカしたりしながら、生きていきたいと思ってる」
レイ「綾波さん…」
レイ(青)「だから、その時が来てしまうのが恐ろしい…」
レイ(青)「私が、私でなくなってしまうのが、恐ろしいの…!!!」ガタガタガタ
レイ「!……綾波さん…!」モゾモゾ
ベッドに腰掛け
レイ「もしかしたら、そんなことにはならないかもしれない…」ヨシヨシ
レイ(青)「…」フルフル
レイ「寄り代になるのは私と初号機。宿る相手があなたよ…」
レイ「私たちが強く思えば、予言とは異なる別の結末を描くことができるかもしれない」ナデナデ
レイ(青)「…」フルフル
レイ「碇司令の、思うようには、させない…」ヨシヨシ
レイ「私達の未来は、私達で切り開かなくてはならないのよ…!」ヨシヨシ
レイ(青)「…碇さん…」フルフル
レイ「安心して…あなたは消えたりなんかしないわ。私が、守るもの」ヨシヨシ
レイ(青)「ありがとう、碇さん…」フルフル
レイ「ええ」
レイ(青)「碇さんといると安心する…碇さん、今夜は、私と一緒に眠ってほしい」
レイ(青)「今なんだか、とても、恐ろしいの」フルフル
レイ「うん」ニコッ
レイ(青)「碇さん、暖かい…安心する…」
レイ「…そうね…暖かいわ」
レイ(青)「おやすみなさい、碇さん」
レイ「えぇ、おやすみなさい……レイ」
レイ「…」
レイ(青)「……スゥ…スゥ…」
レイ「……?」
ヒメッ ハ,ハゲシスギルニャ
ナニイッテンノ, キモチイインデショ!ホラホラ,ココガイインデショ?
ヒッ…モウダメダニャァァァン
レイ「…二人とも、元気ね…」
Ppppppp Ppppppp
ミサト「だぁれよ、こんな時間にぃ?」
???「おっと、こりゃおやすみ中だったかな」
ミサト「あら、加地くん」
加地「話聞いたよ。ずいぶん上とやりあったらしいじゃないか」
ミサト「んあぁ、その話?別に、たいしたことじゃないわ」
加地「エヴァのパイロット四人のまとめて面倒を見るだなんて、葛城らしくもない。」
加地「洗脳して世界征服でもするつもりか?」
ミサト「ふふ、その気になればやってやれないこともないわね」
加地「そのときは事前に言ってくれよ。支配される側に回るのはごめんだ」
ミサト「…守ってやんなきゃ、って思ったのよ」
加地「彼らをか?」
ミサト「そうよ。考えてみたら、シンちゃん以外は親も居ない子達だし…」
ミサト「全員、家庭なんてとっくの昔に奪われちゃった子達なのよ」
加地「葛城…」
ミサト「みんなしっかりしてるわ。でも、それがちょっち悲しかったのよね。」
ミサト「大人の都合で、子どもなのに人類の命運を背負って戦わされるなんて…」
ミサト「でも、私達にはあの子達が必要だわ。だから、せめて、大人らしく、私が守って、」ミサト「いびつかもしれないけど、家族ってのを感じさせてやりたかったのよ」
加地「そうか…」
ミサト「エゴだって言うんなら、そうかもしれないわね。笑ってくれたって構わないわ」
加地「いや…立派だと思うよ」
ミサト「誉めるくらいなら、たまには会いに来なさいよ」
加地「あぁ。用事もあることだし、いずれ近いうちに顔を出すよ。そんときには飯でも食おう」
ミサト「待ってるわよ」
加地「あぁ。それじゃぁ、おやすみのところ、悪かったな」
ミサト「加地くん」
加地「ん?」
ミサト「無茶はしないでね…」
加地「…あぁ、肝に命じておくよ。じゃあ、な、おやすみ―――――プツッ」
ミサト「…ふぅ」ニヤニヤ デレデレ
ミサト「…ん?」
ムフフ、ヒメッ シカエシダニャ
ア,チョット!イキナリ ソンナトコロ…!
ヒメハ ココガヨワイッテコトハ チョウサズミ! ホレホレ,キモチイイカニャ?
アァッ!ダメ, モウチョット ヤサシクゥッ!
ミサト「…いいわねぇ、若いって…(ムラムラ)」
セリフ前の名前にいくつか間違いを発見。
脳内補完よろ。
つづく…(ムラムラ)
乙 …(ムラムラ)
乙
マリアス進んでますなぁ(ムラムラ)
百合の園...(ムラムラ)
レス感謝。
続きますよ(ムラムラ)
ネルフ本部、休憩室前廊下
リツコ「どう、レイの様子は?」
ミサト「うまくやってるわよぉ?あの子達、四人でなんやかんやちゃんといい関係作ってんのよね」
ミサト「私があれこれ世話を役までもないわ」
リツコ「そう。さみしい?」
ミサト「それが案外そうでもないのよ。しっかりしてるようで、まだ子どもなのね」
ミサト「ちゃんと甘えて来ることもあって、それが案外かわいくて楽ぁしいんだから」
リツコ「まぁ。ミサトもすっかりお母さんね」
ミサト「まぁ、まんざらでもなかったりしてるのよねぇ」
リツコ「(あのレイが、ね…あり得ない、とは思うけど…)」
リツコ「(でも、あの子も変わっているのかも知れないわね…それに引き換え、私は相変わらず…)」
リツコ「子ども達が成長しているのに、私達が足踏みしているわけにはいかないのかも知れないわね」
ミサト「まぁーそう言う見方もあるわよね」
ミサト「でもま、こっちはいいオトナなんだし、ゆっくりしか進めないけどねん」
ミサト「!」
リツコ「!」
浦波「あ!ミサトさん!リツコさん!」
ミサト「浦波くん、もう動いて大丈夫なの?」
浦波「はい!おかげさまで!」
ミサト「そ、良かったわ。初当番からあんなことになっちゃったけど、元気そうで安心よ」
浦波「しょげてばかりもいられませんから…大変なのは、これからですし…」
ミサト「これから?」
浦波「あっ、い、いえ!なんでもないんです!」
ミサト「そう?ま、いいわ。まだあんまり無理しないようにね」
ミサト「私達これから査問会の立ち会いだから、君はしっかり体休めてね」
浦波「あ、はい」
浦波「…」
浦波「…君は、か…」
第 女
七 達
話 の戦い
ゲンドウ「命令違反、エヴァの私的占有、稚拙な恫喝。これらはすべて犯罪行為だ。」
ゲンドウ「何か言いたいことがあるか」
レイ「…司令の判断は、適していないと考えました」
ゲンドウ「理由は?」
レイ「司令の判断は、無暗にエヴァの機体やパイロットを傷つけていた可能性があります」
レイ「そのため、独断専行は承知の上で、もっとも安全な策を講じようとしたまでです」
ゲンドウ「それが犯罪行為だというのだ」
レイ「では、うかがいます。赤信号の横断歩道に立っているとき、反対側でお年寄りが道路に倒れた」
レイ「車からの危険を回避させるために、赤信号を渡ってお年寄りを助けに行くことも」
レイ「司令はルール違反だと言って裁くつもりですか?」
ゲンドウ「そんなくだらん話とは違う」
レイ「本質的には同じです」
ゲンドウ「では、シンジ。無線の記録に残っているお前の個人的感情による発言はどう説明する」
レイ「あれは確かに、個人的な思いを口に出してしまいました。反省しています」
レイ「ですが、司令。あなたの命令もまた、私と初号機を優先的に守ろうとしたいがため」
レイ「個人的で感情的な判断に他ならないのではありませんか?」
レイ「私の個人的な感情での発言が問題視されるのであれば、」
レイ「司令の個人的な感情での指示命令はさらに大きな問題としてとらえられるべきであると思いますが」
ゲンドウ「命令にしたがわなかったばかりに、結果としてダミープラグの起動に至った」
ゲンドウ「お前の命令無視がなければ、このような事態にはならなかったはずだ」
レイ「もしそれを本気でおっしゃっているのだったら、司令の判断能力を疑います」
レイ「あの状況で、シンクロ率、稼働能力、機体性能の劣った零号機を近接戦闘に」
レイ「配置するという指示は、他にどんな有利な状況を想定されていたとしても」
レイ「避けるべき選択です。初号機による援護があったとしても、使徒に乗っ取られ」「
レイ「暴走に近い状態で動いている実戦型のエヴァに、近接戦闘で勝利できる公算はありません」
ゲンドウ「初号機とそのパイロットはなんとしても守らねばならん」
レイ「で、あるならば、いっそうあの場面では零号機を援護にまわす判断が必要だったかと思います」
レイ「そうでなければ、早々に零号機が破壊される事態が起こりかねず、初号機、弐号機は」
レイ「さらなる不利な状況におかれてただろうことが明白だからです」
レイ「仮にもし、それでも初号機を守りたかった、と仰るのなら」
レイ「その理由をここで説明してください。他のパイロットやエヴァを捨て駒にしてまで」
レイ「性能的には弐号機と大きな差のない初号機を」
レイ「最優先で守らなくてはならない戦略的理由があるのですか?」
ゲンドウ「そ、それは…」
レイ「理由をおっしゃることができないというのは」
レイ「私的感情での判断だったとお認めになっていると捉えます」
レイ「もちろんそれが、娘である私を守るため、と言う理由であっても」
レイ「私は一人のパイロットとして、ネルフのスタッフとして看過できないと考えています」
レイ「もし、今回のことを肝に銘じていただき、次回の作戦からはそう言った考え方を」
レイ「排除していただけるのであれば、この問題について今後取り上げることは」
レイ「差し控えたいと思います」
レイ「ですが、もし、私の判断と行動を犯罪行為と言って扱うのなら、」
レイ「私はエヴァのパイロットとネルフとして、この件は人類の安全を脅かす」
レイ「重大な危機と考え、司令を断固、糾弾するつもりがあります」
ゲンドウ「グヌヌヌヌ」
冬月「碇、これは、いくらなんでも旗色が悪すぎるぞ」
ミサト「シンちゃん、こわっ」
リツコ「無様ね…」
日向「確かにあの時の指示はなぁ」ゴニョゴニョ
青葉「疑問点はいくつもあったが…」ボソボソ
マヤ「親ばかだとしてもやりすぎよね…」コソコソ
ゲンドウ「」プルプル ジワァッ
冬月「(碇!良い歳して口げんかで負けた小学生みたいな泣き方を!)」
ミサト「(あちゃ、司令、泣いちゃったわ)」
リツコ「(無様ね)」
レイ「いかがですか、司令?」
ゲンドウ「よ、よくわかった…本日より初号機の凍結は解除。お前も通常任務に戻れ…グスッ」
レイ「了解しました。失礼します」ツカツカツカ
指令室前廊下
ミサト「シーンちゃん」
レイ「ミサトさん」
ミサト「お疲れさま」
レイ「…はい」テクテク、ポスッ
ミサト「シンちゃん、大丈夫?」
レイ「…すこし、疲れました」
ミサト「そ…。かっこよかったわよ」ギュッ
レイ「…アスカや、綾波さんをあんなふうに扱うの、許せなくて」
ミサト「…シンちゃんは、優しいのね。それに、強いわ」
レイ「そんなこと、ありません」
ミサト「謙遜することないわよ…」
ミサト「私もあなたくらいの頃に、父にあんなふうに言ってバカを止めることが出来たら…」
ミサト「ちょっとは違ったかもしれないなんて思ったくらいだから」
レイ「ミサトさんの、お父さん…?」
ミサト「あぁ、いいのよ、気にしないで!それより、今晩は何が食べたい?」
ミサト「復帰祝いに、ぱぁーっとやりましょう!」
レイ「ミサトさん、週に3回はそう言いますね」クスッ
ミサト「構うことないわ!せっかくみんなで一緒に住んでるんですもの!」
ミサト「楽しくやっときましょう!」
レイ「…はい!」ニコッ
ネルフ本部内、宿舎
浦波「ふぅ、やっぱりお風呂は気持ちいいなぁ」フキフキ
浦波「さて、そろそろ煮込み終わった頃かな…ん、良い感じだ!」
浦波「盛り付けて…良い色あいだなぁ、ね、ミサトさん!アスカ!」
シーン
浦波「そうだった…ここは、ミサトさんの家じゃないんだよね…」
浦波「…まぁ、ひとりの方が、のんびりできていいや」
浦波「…」
浦波「さて、食べよう。明日も学校だしな」
浦波「…」モグモグ
浦波「…」モグモグ…
浦波「…」グスン
同刻、司令執務室
ゲンドウ「冬月、委員会から連絡があった」
冬月「なに?では例の話は…」
ゲンドウ「あぁ。ジジイ共も承認済みだ」
冬月「そうか…いささか、強引すぎるきらいもあるが、致し方あるまい」
ゲンドウ「あぁ。そもそも計画からは大きく逸脱している状態だった」
ゲンドウ「元通りにことを進めるには、飲まないわけには行くまい」
冬月「五号機と、始まりの少年、か」
ゲンドウ「そうだ。始まりにして、最後の使徒。アダムの化身…」
冬月「そうだな。それで、アダム本体の方は、どうなんだ?」
ゲンドウ「いましがた、おいしくいただいた」
冬月「…やっぱあれを食べたのか、碇」
ゲンドウ「あぁ。計画には必要だ」
冬月「…こんなことを聞くのもどうかと思うが…その、味はどうだったんだ?」
ゲンドウ「そうだな…しいて言えば、鶏肉に近かった」
冬月「…そうか…」
ゲンドウ「あぁ」
冬月「…すまん、碇。すこしトイレに行ってくる」ウプッ
ゲンドウ「あぁ、行って来い」
冬月「」オエップ イソイソ
ゲンドウ「もうすぐだ…ユイ」ニヤリ
ゲンドウ「…」
ゲンドウ「なんか、腹が痛いな…」
ゲンドウ「…」
ゲンドウ「あ、これ、ヤバいやつだ」ガタリッ
ゲンドウ「うぅぅっ!」グゥ、キュルルルッ
ゲンドウ「まさか、アダムで食あたりだと…?!うぉっ…!!」グキュルルッ
ビーーーッ!ビーーーッ!ビーーーッ!ビーーーッ!
オペレータ「総員第一種戦闘配置、地対空迎撃戦用意。」
ゲンドウ「こんなときに…使徒か!くっ…しかし…、いかん、戦闘どころではない!」バタバタバタッ
ミサト「目標は?」
青葉「現在、侵攻中です。駒ケ岳防衛線、突破されました!」
ゼルエル「」ギュピーン ビュンッ ズゴゴゴゴーーーン!
ミサト「くっ!」
マヤ「ひぃっ!」
オペレータ「だ…第1から18番装甲まで損壊!」
日向「18もある特殊装甲を、一瞬に?!」
青葉「なんて威力だ…!」
マヤ「司令はまだ来ないんですか!?非常時なのに!」
リツコ「いてもいなくても一緒よ、どうせ肘ついてニヤニヤ笑ってるだけなんだから」
日向「使徒、露出したシャフトを降下してきます!」
ミサト「ちっ…!エヴァの地上迎撃は間に合わないわ」
ミサト「二機ともジオフロント内に配置、本部施設の直掩に廻して!」
ミサト「アスカには目標がジオフロント内に侵入した瞬間を狙い撃ちさせて!」
ミサト「初号機はその間にATフィールドを中和しながら、近接戦闘!」
レイレイアスマリ「了解!」
初号機・弐号機、発進。
ゼルエル「ガオーーー」
日向「使徒、ジオフロント内に到達しました!」
アスカ「おいでなすったわね!」
レイ「みんな、気を付けて…!」
マヤ「うぉ?なんだかこいつ、ヤル雰囲気してるにゃぁ?」
レイ(青)「…来るわ!」
ミサト「そいつの主砲は規格外よ!直撃に気をつけて!」
ゼルエル「ブモーーー」パタパタパタ ビヒュン!
アスカ「ひゃっ」
2号機「」ヒュッ スカッ
マリ「近接戦闘もヤバそうだにゃ…!」
アスカ「シンジ!こっちはこの距離でATフィールド中和すんので精一杯よ!」
アスカ「そっちでなんとかなんないの!?」
レイ「待って!回り込むわ!」
マリ「付いても離れても強いって反則だにゃ!」
ゼルエル「」ヌォォォォン シュババ
レイレイ「!」
初号機「」ヒョイッ ドカカン!
アスカ「ちっ!あんたの相手はこっちよ!!」
2号機「」 ガシャ ババババババ
ゼルエル「!」ドカカカカン!
レイ「行くわ!」
レイ(青)「えぇ!」
初号機「」ソニックグレイブ キィィィィィン グワッ
ゼルエル「!」ガキィン!
アスカ「ATフィールド!?中和出来てないっての?!」
マリ「こっちの出力不足みたいだね!」
レイ「2号機、ATフィールド最大…!」
アスカ「任せなさい!」
マリ「どりゃぁぁぁぁ!」
2号機「」キュピーン!
ゼルエル「!?」ズブッ バリバリバリバリ!
ゼルエル「!!!!」ヌオォォォ! ギュピーン!
マリ「うげっ」
アスカ「いぃぃ!?またあれぇ?!」
レイ「2号機、回避を!」
アスカ「んなろぉぉぉ!」
2号機「」使徒の口に銃口ズブッ
2号機「」キュピーン ズバババババ!
ゼルエル「ブモ!?」ドゴゴゴゴゴゴン!
マリ「おまけだにゃ!」
2号機「」カチャッ ハンドグレネードを口にねじ込み
ゼルエル「」ズガンッ!
ゼルエル「ブモォォォォ」グラリッ
ミサト「効いた!」
レイ「これ以上は…させないっ!」
レイ(青)「碇さん、コアを!」
初号機「」グォォォン ブンッ グサァ!
ゼルエル「ブモォォォォ!」ギリギリ
レイ「くっ…何て固さ…!」
マリ「姫!フィニッシュもらいにゃ!」
2号機「」プログナイフ装備
アスカ「これでラストぉぉ!」
2号機「」ブオッ グサァッ!
ゼルエル「グモォォォォ」ギュピピピピピ
レイ「…まだ!?」
アスカ「ゼロ距離ぃ?!」
シュンシュン!
ズドドンッ
レイ「!」
日向「バンカーバスター、全弾命中を確認!」
ミサト「第二射装填急いで!エヴァを援護よ!」
アスカ「ミサトぉ!」
青葉「第八地対地機銃の再起動確認!」
ミサト「照準を使徒左肩にロック!エヴァに当てないでよ!」
青葉「目標、ロックしました!」
ミサト「よし、射っ!」
機銃砲台「」ミュイーーン バラララララララララ
ゼルエル「ヌォーーーーン」ズドドドドド
レイ「アスカ!」
アスカ「分かってるわよ!」
レイレイ「……!」ギリリッ レバガシャ
アスマリ「でやぁぁぁぁ!」レバガシャ
ゼルエル「キューーン…」ドシン…
ミサト「や、やったの!?」
青葉「…パターン、消失!使徒、完全に沈黙しました!」
ミサト「よっしゃぁぁ!」ガッツ
リツコ「ふぅ…今回はさすがにダメかと思ったわよ」
アスカ「はぁ~つっっっかれたぁぁ!」
レイ「そうね…でも、みんな無事で良かったわ」
マリ「あぁ、何でこういう日に限っていつも夕飯当番なんだろ…」ゲンナリ
レイ(青)「…手伝うわ、真希波さん」
マリ「レイ!レイ天使!マジ天使!」
アスカ「ちょっと!さすがにまた“おにぎりだけ定食”は勘弁よ!?」
レイ(青)「大丈夫、お味噌汁も、覚えた」
アスカ「そうじゃなくて!」
キャッキャッ
ミサト「まったく、はしゃいじゃって」
マヤ「みんな、明るくなりましたよね」
プシュッ ノコノコ
ゲンドウ「あれ、使徒は?」ゲッソリ
リツコ「初号機と弐号機で殲滅しました、司令」キリッ
マヤ「司令、いままでどこに?」
ゲンドウ「あ、いや、うん…えっとね…」モジモジ
ゲンドウ「ちょっと腹の具合が「エヴァ両機はそのまま待機ね!」
ミサト「万が一、そいつがまた動き出すようなことがあったらおっそろしいしねん」
ミサト「すぐに解体班を向かわせるわ」
ミサト「コアを撤去するまでは、作業の警備をお願いね」
ゲンドウ「あ、葛城三佐…わ、私がいない間、よく指揮をと「えー?もう疲れたぁ!」
アスカ「こんななんだし、もう動かくわけないじゃーーん!」
ミサト「そうだと思うけど、念のためよ」
ミサト「不意打ちでも喰らったら、それこそ本部なんて一瞬でふっとんじゃうからねん」
マリ「あんまり遅くなると、夕飯の支度に差し支えるよぉ」
ミサト「わーったわよ。終わったら湯本まで連れってったげるから、」
ミサト「何食べたいか考えといてね」
アスカ「ホント!?じゃぁ、温泉入りたい!」
マリ「すき焼きがいいにゃぁ」
レイ(青)「お肉、苦手」
レイ「大丈夫よ、お豆腐も入れるから」
リツコ「あなた、この状況で今夜は帰る気?」
ミサト「だーいじょうぶだって!」
ミサト「私がいなくても、もっと上のお方が全部取り仕切ってくれるだろうしね」
ミサト「ってなわけで、司令!後の処理、お願いしてもよろしいですよね?」
ゲンドウ「…あぁ、問題ない…(お腹痛い)」
つづく(お腹痛い←冷房病)
ちなみに、ここからシリアスパートが入ってきます。
ご了承ください。
おつおつ
シンジ君なんかするのかこれ
乙!
ゼルエルを大きな被害なしに殺っちまうとは…
シンジ空気杉ワロタwww
本編だとシンジ抜きじゃ即全滅するレベルの連中なんだから、SSでくらい活躍させてやれ
乙
レイのゲンドウ糾弾が面白いな
ゼルエルを犠牲なしで倒すとは何というキマシパワー
シンジはカヲルとよろしくやってればいいんじゃないかなw
ゼルエルてそこまで言うほど強いか?
皆様、レス感謝。
まさかのゼルエルトークですねw
ちなみに、設定的にはダブルエントリーシステム(キマシパワー)で、
エヴァのスペックは倍くらいになってます、たぶん。
また、初号機はサキエルのS2機関搭載済みです。
つづき行きます。
夕方――
ネルフ本部、指令室前廊下―――
浦波「…」トボトボ
ミサト「あれ、浦波くん」
浦波「あ、ミサトさん!」
ミサト「ちょうどよかったわ。あなた明後日、零号機でのシンクロテストがあるのよ」
浦波「零号機、ですか」
ミサト「そうよ。まあ、参号機に乗り慣れたあなたには悪いけど、他に空いてる機体ないしね」
浦波「いえ、それは、別に良いんです…」ショボン
ミサト「そう?あ、そうだわ、良かったら、テストが終わったら、うちに食事にいらっしゃい!」
浦波「良いんですか?!」
ミサト「ええ。同じパイロット同士、仲良くなっといた方が良いでしょ!」
浦波「はい!」
八百屋「へいお兄さん、これ、今朝仕入れたスイカね!」
加地「あぁ、悪いな。いつもおまけしてもらって」
八百屋「なに、良いってこってす。お得意様ですんでね、ガハハハ」
加地「そこまで言われちゃぁ、受け取らないってのも気が引けるな」
八百屋「どうぞこれからもごひいきに!」
加地「あぁ、そうさせてもらうよ」
八百屋「こんな物騒な街だからいついなくなるかわからんけどな!」
八百屋「はいこれ、お釣りね!」メモ握り
八百屋「…なにやら、妙な動きしてるらしい」ボソ
加地「…!対象は?」
八百屋「第一のパイロット」
加地「なるほど…それが答えですか、碇司令…」
八百屋「気を付けろ」
加地「はは、大丈夫さ。こういう橋を渡るのは慣れてる」
加地「じゃぁな、おやっさん。今度はリンゴのおいしいの仕入れといてくれ」
八百屋「ははは、承知いたしやした!」
加地「ファーストチルドレン…綾波、レイ。彼女が、鍵、なのか…」
ネルフ本部、試験室モニタールーム
リツコ「これより、零号機の再起動実験を行います。第一次接続開始」
リツコ「主電源、コンタクト」
マヤ「稼動電圧、臨界点を突破」
リツコ「了解。フォーマットをフェーズ2へ移行」
オペレータ「パイロット、零号機と接続開始」
オペレータ「回線開きます」
オペレータ「パルスおよびハーモニクス正常」
オペレータ「シンクロ、問題なし」
オペレータ「オールナーブリンク、終了」
オペレータ「中枢神経素子に、異常無し」
オペレータ「再計算、誤差修正無し」
マヤ「チェック2590まで、リストクリア」
マヤ「絶対境界線まで、後2.5、1.7、1.2、1.0、0.8、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、0.1、突破」マヤ「ボーダーライン、クリアー」
マヤ「零号機、起動しました」
浦波「了解。引き続き、連動試験に入ります」
リツコ「ふぅ、パーソナルデータを書き換えただけにしては、いい具合ね」
リツコ「どう、浦波くん、零号機の乗り心地は?」
浦波「…参号機より、懐かしい感じがします」
リツコ「…そう」ケゲン
ミサト「なによ、変な顔して」
リツコ「いいえ、なんでもないわ。浦波くん、引き続き、お願いね」
浦波「了解です」
夕刻―ミサトのマンション
ミサト「ささ、はいってぇ」
浦波「お、おじゃま、します」
マリ「お、来たね、浦波くん」
浦波「あ、どうも…真希波さん」
レイ「こんばんは、浦波くん。今準備しているから、待っていてね」
レイ(青)「こんばんは」
アスカ「あら、ミサト。ずいぶん早かったじゃない。まだ済んでないんだけど」
ミサト「ゆっくりでいいわよん」
浦波「あの…なんかごめんね、みんな」
アスカ「いいのよぉ、別に。ゲストなんて珍しいんだし」
レイ「おいしいと良いんだけど…」
レイ(青)「碇さんのお料理はおいしいわ」
マリ「ぬー?それは聞き捨てならないなぁ?私だってけっこう自信あるんだけど?」
レイ(青)「碇さんのお料理は、優しい味。真希波さんのは…楽しい味?ワクワクする」
マリ「ほ!なんだぁ、レイちゃんてば、分かってくれてるんならいいんだにゃ///」
レイ「マリ、これ、味付け見てくれる?」
マリ「ん、どれどれ?お、いいじゃん!お出汁かえた?」
レイ「お酒とみりんの量を少し変えてみたわ」
マリ「なるほど、シンちゃんやるにゃぁ!」
浦波「みんな、仲良いですよね」
ミサト「なに、浦波くん、学校で一緒なんでしょ?」
浦波「そうなんですけど、まだ、あまりなじめてなくて…」
ミサト「そうなの。まぁ、今日ですこし仲良くなれると良いわね」
浦波「はい!」ニコッ
④。でもキャラの名前くらい知っとこうぜ
>>201
電源切れてなければシンジは勝てたろうけど、居なけりゃ人類終了なくらいには強い
ミサト「では!ドタバタあって少し遅れちゃったけど、新パイロットの浦波くんの歓迎会、」
ミサト「はじめるわよ!かんぱぁーい!」
一同「かんぱぁい」
レイ「ミサトさん、とりわけるわね」
ミサト「ありがとう、シンちゃーん。あ、私お肉多めね」
マリ「姫もそよってあげるにゃ」
アスカ「サンキュー!あたし、野菜いっぱいね」
レイ(青)「…浦波くんも、どうぞ」
浦波「あ、ありがとう」
アスカ「ミサト、今日はレイに飲ませるんじゃないわよ」
ミサト「え?」
レイ(青)「…もういただいちゃっているわ、アスカ///」ポーッ
アスカ「えぇぇ?!」
レイ(青)「ポカポカして、気持ちが良いわ///」ホクホク
アスカ「あー…もう手遅れね…シンジ」
レイ「なに?」
アスカ「あんたまた大変だけど、頑張ってね…」
レイ「大丈夫よ…デレてベタベタ絡んでくるのもう、慣れたもの」
アスカ「いつもマジメぶってるから酔うとあんなになっちゃうのよね」
アスカ「フラストレーションがたまってんのよ」
レイ(青)「アスカも飲んでみればいいのよ///ね、碇さん?」シナダレ
レイ「ほら、レイも食べましょう?」ナデナデ
浦波「…」
マリ「いいなぁ、レイ。姫ぇ、私もなでなでしてほしいにゃ」スリスリ
アスカ「あーっ、もう!せめて食べ終わってからにしなさいよね!」ペシッ
ミサト「あんた達さぁ、仲がいいのはいいんだけど、夜な夜な変なことするのやめてよね」
アスカ「変なこと?」
ミサト「聞こえんのよね、喘ぎ声」
マリ「あー、ミサトさん、それ違うにゃ」
アスカ「そ、そうよ!あれは寝る前のマッサージとストレッチよ!」
ミサト「あれ?そうなのぉ?」
マリ「そうにゃ!姫と私はまだプラトニックな関係にゃ!」
アスカ「まだ、ってどういうことよ!?今後もそうなる予定はないわよ!」
マリ「ん~姫ってば、照れちゃって!」
アスカ「だから食事中にすり寄ってくんな!」ベシッ
浦波「…」
レイ(青)「碇さん、暖かいわ」
レイ「レイ…食べづらいわ」
ミサト「くぅー!やっぱ冷えたビールは最高だわねぇ~♪」
浦波「…」
――――――――
―――――
ミサト「悪いわねぇ、帰りのことぜんぜん考えてなかったわ」ヘベレケ
浦波「いえ、良いんです。ここからなら、19番エレベータまですぐですから」
ミサト「そう~?」
浦波「はい」
ミサト「どうだった?」
浦波「…はい、楽しかったですよ」ニコッ
ミサト「そ、なら良かった」ヘラヘラ
浦波「あの…それじゃぁ、失礼します」
ミサト「はいはぁい、じゃぁ、また明日ネルフでね」ヘラヘラ
ガチャリ
浦波「…」
浦波「綾波、この世界の生活に慣れたんだね」
浦波「あんなに楽しそうに笑って…」
浦波「この世界の綾波も、あんな顔で笑えるようになってるんだな…綾波のおかげかな」
浦波「アスカも、僕の知ってるアスカと違って、優しくて素直だ…」
浦波「あの、マリって子も、明るくていい子だな…」
浦波「…ここに、僕の居場所ってあるのかな…」
浦波「僕は…この世界でも一人ぼっちなのかな…」
浦波「…」
浦波「…カヲルくん…」
第八話
涙
加地って誰やねん
ミサトのマンション―――キッチン
ジャー カチャカチャ
マリ「ワンコちゃん、お風呂開いたから入っちゃえば?」ヒョイ
レイ「ありがとう。これが終わったら入るわ」ジャー 食器ゴシゴシ カチャカチャ
マリ「…手伝うよ」
レイ「…?ありがとう」
レイ「アスカ達は?」
マリ「姫は疲れて寝ちゃったよ。レイとミサトさんは酔っぱらって、ダウン」
レイ「そう」
マリ「…」カチャカチャ
レイ「…」ジャバジャバ
マリ「シンジ」
レイ「なに?…あ、名前…」
マリ「今日はなんだかムズかしい顔してるね?」
レイ「…そう?」
マリ「そうにゃ」ニヨ
レイ「(…前の世界では、鉄皮面、なんてアスカに言われたのに…)」
レイ「(マリには、分かってしまうのね。マリだから?それとも、私が変化しているというの…?)」
マリ「言いたくないなら聞かないけど、ここだけの話ならちゃんと聞くよ」カチャカチャ
レイ「…」
レイ「(前の使途を倒してから、つい頭をよぎってしまう。私の居た世界の通りなら)」
レイ「(次に現れるのは、あのひも状の使徒…)」
レイ「(コアを持たず、ATフィールドを感知してエヴァに取り付き、融合を図る…)」
レイ「(あの時は、碇くんが危ないと思ったから…自爆をさせたけど…)」
レイ「(今、私が乗るのは、この世界の綾波レイと一緒の初号機…)」
レイ「(彼女は自爆を厭わないかもしれない。でも…)」
レイ「(あの晩、怖いと言って泣いた彼女を…そんなことに巻き込むようなことはしたくない)」
レイ「(だけど…では、どうするの…?)」
レイ「…マリ」
マリ「なんだい?」
レイ「…コアも、確かな形状もなく、ATフィールドを感じ取ってエヴァに絡みついて」
レイ「融合を果たそうとするような使徒が現れたら…あなたなら、どうする?」
マリ「…ずいぶんと具体的なお話だね…それは私の乗ってた四号機の話?」
レイ「…そうではない、と言ったら?」
マリ「…話したくないことを無理矢理聞き出すのは無粋だにゃ。だから、そこは、気にしないよ」
レイ「…ごめんなさい…」
マリ「いいにゃ。ゲンドウくんの娘だし、いろいろとあるんだろうしね」
マリ「で、そうだな…まぁ、一番手っ取り早いのは、見つけた時点で、N2爆雷でドカーン、だね」
マリ「芦ノ湖の面積を倍に増やすくらいの威力で」
レイ「…あまり、現実的ではないわね」
マリ「そうだねぇ。全人類の命と、付近住民の命を天秤にかければ、ってとこだね」
レイ「…そう言うのは、好きじゃないわ」
マリ「同感にゃ」
レイ「…他に、なにか思いつくことは?」
マリ「うーん、難しい問題だにゃ…」
マリ「ATフィールドを辿ってくるんなら、空のエヴァでは釣れないだろうし…」
マリ「完全に消滅させるんなら、わざと浸食させて、自爆狙い、とか」
レイ「!」
マリ「そう言うのは、私が好きじゃないな。残った人がさ、笑ってられないじゃん」
レイ「…」
マリ「…シンジ、そんなことしちゃ、ダメだよ」
レイ「…ええ」
マリ「…ちょっと、立ち入った聞き方をしても良いかな?」
レイ「なに?」
マリ「その対策は、必ず必要になるのかな?」
レイ「…わからない…でも、私が知っている通りなら、そうなるはず…」
マリ「そっか。由々しき事態だね。そりゃぁ、ムズかしい顔にもなるにゃ」
レイ「…ええ」
マリ「お風呂から出たら、もう少し続きを話そうよ。今夜に答えを出せなくても、ヒントは有用だよ」
レイ「いいの?」
マリ「姫とワンコちゃん達を守るためにゃ」ドヤッ
レイ「…マリ」
レイ「ありがとう…」ウルッ
マリ「だから早くお風呂入ってきなよ。洗い物なら、私ひとりでもできるからにゃ」
レイ「…ええ、分かったわ…」コクン
レイ「お願い」ニコッ
マリ「ごゆっくり~♪」カチャカチャ
第三新東京市、幹線道路――――
<本日、午後13時05分ごろ、ネルフより緊急事態宣言が発令されました。>
<避難指示該当地域の皆さまは、至急、最寄りのシェルターへ避難してください。>
<繰り返しお伝えします―――
ブォォン!キキキキーーー!
ミサト「もうすぐ着くわ。初号機と弐号機を32番、33番から地上に射出、零号機はバックアップに廻して」
ミサト「使徒を肉眼で確認…か…」
オペレータ「初号機、弐号機発進、迎撃位置へ!」
青葉「零号機は現在位置で待機を!」
ゲンドウ「いや、零号機を前線に出せ。初号機を下げろ」
日向「司令!」
ゲンドウ「構わん、囮くらいには役に立つ」
日向「…(この親父、まだ懲りてないのかよ…)」
ゲンドウ「…どうした、指示を出せ」
マヤ「ちょ、マリ!何言ってるの!?」
ゲンドウ「何事だ!?」
マヤ「それが…!弐号機が発進を拒否しています!」
ゲンドウ「なんだと…?」
アスカ「ちょっと、マリ!あんた何言ってんのよ!」
マリ「姫、これはちょっと一大事なんだよ。あとでちゃんと説明するから!」
ゲンドウ「弐号機パイロット両名、直ちに使徒を迎撃せよ」
マリ「イヤです」
ゲンドウ「なに?」
マリ「拒否します」
ゲンドウ「構わん、初号機と零号機を先に射出しろ」
日向「りょ、了解!」
ゲンドウ「弐号機パイロット。命令に従わない場合は、逮捕、拘束する」
マリ「できるもんならやってみなよ。人を寄越したらケージのなかで暴れてやるにゃ!」
プシュッ キュイイン ガコン
マヤ「!葛城さん!」
ミサト「マリどういうつもりなの?」
マリ「あ、ミサトさん、待ってたよ」
ミサト「説明しなさい」
マリ「あの使徒…四号機を乗っ取られたときのヤツに形態が似てるんだにゃ(嘘だけど)」
ミサト「なんですって?」
マリ「形が同じなだけで、違うかもしれないけど、無暗に近づいたらまた乗っ取られちゃうかもしれないにゃ」
ミサト「青葉くん、あの使徒の分析パターンは?」
青葉「パターン青からオレンジへ、周期的に変化しています!」
日向「確か、参号機、四号機のときも、当初はパターン識別がオレンジだった…」
リツコ「確かに…!至急、MAGIに相似点を分析させるわ」
ミサト「頼むわ、リツコ」
リツコ「どうするつもり?依然と同じタイプだったとして、データ的にあの形が固定形態でない事は確かだわ」
ミサト「先に手は出せないわね…」ギリリッ
マリ「そこで、私からアイデアが提供~」
ミサト「なに、マリ?」
マリ「データで送ったものを急いで準備してほしいにゃ」
ミサト「データ…?」
リツコ「こんなものを…どうして?」
青葉「目標接近、強羅絶対防衛線を通過。」
青葉「目標は、大涌谷上空にて滞空。定点回転を続けています。」
日向「目標のA.T.フィールドは依然健在。」
青葉「膠着状態が続いています。」
ミサト「シンちゃん、レイ、浦波くん。その場で待機」
ミサト「向こうが仕掛けてくるまでは、攻撃は控えて」
レイ「了解」
浦波「…はい!」
浦波「(こんなときに、アスカと真希波さんはなにやってるんだよ!)」
浦波「(もしかしたら…綾波がまた自爆しちゃうかもしれないんだぞ…!)」ググッ
レイ「(あの使徒は、こちらのATフィールドを感知して攻撃してくる)
レイ「(息を潜めていれば、すぐには攻撃してこないはず…)」
ミサト「シンちゃん!装備の準備出来たわ!」
ミサト「弍号機と一緒に射出するわよ」
レイ「了解!」
ミサト「弍号機を32番へ!33番に初号機用の装備を出して!」
日向「了解!」
弍号機「」シュウウウン ガシャンッ
33番リフト「」キュウウウン ガシャコン
マリ「シンジ、待たせたにゃ」
レイ「マリ…」
マリ「装備確認したら仕掛けるにゃ」
レイ「ええ!」
初号機「」ガシャン
レイ「初号機、火炎放射装置装備完了」
マリ「弍号機も準備完了にゃ」
ミサト「よし…浦波くんはライフルとソニックグレイブで敵を牽制!直接の接触は避けて!」
浦波「…はい!」
ミサト「オーケーね…それじゃぁ、1420、作戦開始!」
マリ「行くよ、シンジ」
レイ「了解…初号機、左翼に展開します」
マリ「弍号機は右へ開くにゃ」
レイ「零号機は中央で足止めを…!」
浦波「…了解!」
レイ(青)「各機、ATフィールド展開…!」
レイ「…来るわ…!」
日向「パターン青に変化!」
マヤ「形態が変質…!ヒモ状の様態で、エヴァ三機に接近します!」
ミサト「集中して!迎撃よ!」
ミサト「アスカ、現場の指揮を頼むわ!」
アスカ「了解、まっかせときなさい!」
マヤ「零号機、ライフル掃射!」
零号機「」ババババババ!
浦波「(くっ…やっぱり当たらない…!)」
青葉「命中弾なし!使徒、なおも零号機に接近!」
アスカ「浦波!ソニックグレイブで打ち返して!」
浦波「くっ…」レバガチャ
零号機「」ライフル捨て ソニックグレイブ装備
浦波「うわぁぁぁ!」
零号機「」グワッ ブンッ
アルミサエル「ミョーーーン」ベコッ
ミサト「ナイスよ!もう2、3発やって地面に押さえつけて!」
浦波「うおあぁぁぁぁ!」
零号機「」ブンッブンッ
アルミサエル「」ベコン、ボコン!
アスカ「シンジ、行くわよ!」
レイ「了解!」
アスカ「弍号機、熱硬化ベークライト噴射!」
レイ「初号機、火炎放射開始!」
弐号機「」ガシャ ブシュゥゥゥゥ
初号機「」ガシャ グゴォォォォ
アルミサエル「キューン?」ドロドロ カチコチ
ミサト「効いてる…?」
アスカ「わっかんないけど、とにかく固めきれるまでやるわよ!」
マリ「うねうね動いていやらしいにゃ!大人しくするにゃ!」
アルミサエル「ムキュー!」バキン! ヒュバッ!
レイ「しまった!」
アスカ「零号機!防御!」
浦波「!?わっ!」
アルミサエル「」零号機の腕に絡み付き
マヤ「零号機、右腕素体部に異常発生!侵食されています!」
浦波「くっ…!」ビキビキビキ
浦波「くそっ!くそっ!くそっ!」ギリリ
浦波「綾波を守らなきゃ…!死なせるもんか…!」
レイ「浦波くん!ATフィールドで押し返して!」
マヤ「零号機、侵食止まりません!」
レイ「浦波くん!いけないわ!」
ミサト「ちっ…零号機のシンクロ全面カット!直後に右腕をパージさせて!」
マヤ「了解!」
零号機「」シュゥゥン、プスン グバン!
浦波「?!」
右腕「」ボテン
ミサト「使徒が抜け出てくる前に固めて!」
アスカ「了解!」
マリ「シンジ、行くにゃ!」
レイ「…ええ!」
弐号機「」ドパァァァァァ
初号機「」ゴウゴウゴウゴウ
アルミサエル「ミュー…」ジタバタジタバタ
ミサト「動きが鈍くなってる!」
レイ「弐号機、チャンスよ!」
マリ「ほら、プレゼントだにゃ」
弐号機「」ポポポイ
アスカ「N2弾頭たっぷり5発よ!」
マリ「ぶっとんじゃうといいにゃ!」
弐号機「」グイッ
マヤ「に、弐号機がベークライト圧縮タンクを…!」
弐号機「」グググググ ドガン! ドバドバドバ
初号機「」シュゴウゴウゴウゴウゴウ
アルミサエル「ミュー」ゴボゴボゴボ ビキビキビキビキ
レイ「弐号機、零号機をお願い!」
アスカ「了解よ!ミサト、起爆準備!」
ミサト「オッケ!シンちゃんも離れて!」
レイ「了解!」
初号機「」グイッ ポイッ
マヤ「初号機も燃料圧縮用タンクを破壊して放棄…!使徒に引火しています」
アルミサエル「ミュゥ」バギバギバギ カチコチ
ミサト「総員退避!エヴァ両機は、ATフィールドを張りつつ後退して!」
ミサト「カウント開始!5、4、3、2、1、起爆!」
カッ!ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォン!!!!!
レイ「くっ!」
アスカ「うひっ!」
マリ「くぅっ!」
レイ(青)「…!」
ォォォォォォォォン…………
ミサト「状況は?!」
青葉「電磁波が激しくモニターできません!」
日向「光学観測、戻ります。メインモニターに出します!」
ミサト「あんた達、無事!?」
アスカ「すごい威力…さすがねぇ」
マリ「人気のない場所に陣取れてよかったよ」
レイ「…ミサトさん、使徒は?」
青葉「センサー回復!パターン消失!使徒、殲滅しました!」
ミサト「ふっふー!さっすがね!」
アスカ「ふぅー!今日も冷や冷やね!」
マリ「ホントだよ。あ!今日は夕飯当番じゃない!」
レイ「今日は、私ね」
マリ「…こんな日に1人で作らせるのは悪いよね…」
レイ(青)「私が手伝うわ、碇さん…///」
レイ「ありがとう」
アスカ「マリ、あんたは帰ったら事情聴取よ!」
アスカ「ぼんやり分かったけど、ちゃんと説明しなさいよね!」
マリ「あーうー…正直そこらへんはすごくナイーブなので、シンクロ中に感じ取ってほしかったなぁ」
アスカ「あ、そう言えば、浦波は無事?」
リツコ「爆発のショックで、気を失っているみたい」
リツコ「アスカ、悪いけれど、すぐに本部へ運んで頂戴」
アスカ「えー!?なによ、あれくらいで、だらしないわね!」
ミサト「まぁまぁ、よろしく頼むわよ、アスカ」
アスカ「はいはい!持ってけばいいんでしょ!」
弐号機「」ガション ガション
零号機「」ズルズルズル
浦波「…」
ネルフ本部、シャワールーム前、廊下
浦波「いつつ…まだ頭痛が消えないや」
浦波「とりあえず、検査では異常はないらしいし…このまま部屋に戻ろうかな…」
浦波「…アスカ達にお礼を言った方が、いいかな…」
浦波「…そう言えば、まだケータイの番号とか、聞いてないや…」
浦波「…明日、学校で会えるかな…」
浦波「!」
レイ「!」
浦波「…碇、さん…」
レイ「綾波、でいいわ、碇くん」
最初はエース級な感じで来てたのに...
シンジきゅん...
浦波「綾波!良かった、元気みたいで」ニコッ
レイ「碇くんも、無事で良かったわ…」ジッ
浦波「…?な、なに、綾波?そんなに見つめて…」
レイ「碇くんはあのとき、何をしようとしたの?」
浦波「あのとき?」
レイ「零号機に使徒が浸食した瞬間。あのとき、碇くん、使徒に抵抗するどころか」
レイ「まるで使徒を引き込んでいるように見えた」
浦波「それは…うん…そうなんだ。綾波が、してくれたように、何とかしようと思って…」
レイ「自爆、するつもりだったの?」
浦波「…今考えると、怖いけどね。あのときは、一瞬、そんなことも考えたよ…」
レイ「そう…」
レイ「…私は、あのとき…泣いていたわ」
レイ「寂しかったのだと思う。碇くんに会えなくなってしまうんだ、と言うことが」
レイ「今日は、危うく逆の立場になりかけたわ。想像したらとても、悲しかった」
レイ「だから、碇くんが無事で良かったわ」ニコッ
浦波「あ、ありがとう、綾波っ///」
レイ「…そう言えば、碇くん」
浦波「なに?」
レイ「碇くんは、これからのこと、考えている?」
浦波「これからのこと?」
レイ「そうよ。次にやってくるのは、最後の使徒。そして、その使途を退けることができれば」
レイ「司令は、この世界の綾波レイと初号機を使って補完計画を実行するつもりよ」
レイ「でも…私は、その先に幸せが待っているとは、思えない」
レイ「碇くんは、どう思うの…?」
浦波「…僕は…僕は、もしかしたら、この世界で補完計画を実行に移せば」
浦波「もといた場所に帰れるんじゃないかって思ってるよ…」
レイ「!」
浦波「だってそうだろ?僕は、補完計画のさなかに、ここへ飛ばされたんだ」
浦波「もとの世界に戻るには、同じようにするのが一番いいかなって思うんだよ」
レイ「…それじゃぁ、この世界が…」
浦波「綾波、僕たちはこの世界の人間じゃないんだ」
浦波「僕の知っているミサトさんやアスカもいない」
浦波「僕たちの居場所は、この世界にはないんだよ」
レイ「…碇くん、本気でそんなことを言っているの?」
浦波「どうしてだよ?だって、そうだろ?」
浦波「補完計画のときに、綾波と僕とで初号機に乗るんだ。それならきっと一緒に」
浦波「元の世界へ帰れる」
レイ「もとの、世界へ…」
浦波「…綾波?」
レイ「この世界は、そうではないというの?」
浦波「だって、そうじゃないか。僕は浦波なんかじゃない、碇シンジだ。」
浦波「君だって、本当は碇シンジじゃなくて、綾波レイだろ?」
浦波「僕たちはここにいちゃいけないんだよ」
レイ「だからと言って、私たちのために、この世界でサードインパクトを起こそうというの?」
波「だって、仕方ないじゃないか。それ以外に、戻る方法なんてないかもしれないんだ」ワナワナ
レイ「っ!」ヒュッ
パシン!
浦波「…あや、なみ?」頬ジンジン
レイ「この世界でも、みんな一生懸命生きているのよ!碇くんは、その人たちの努力を」
レイ「自分の都合だけで踏みにじろうというの!?」
浦波「じゃぁどうしろっていうんだよ!」ドンッ
レイ「!?」
浦波「この世界には、僕の居場所なんてない!僕を笑って出迎えてくれるミサトさんも!」
浦波「ケンカ腰で絡んでくるクセに、何かと僕と話したがるアスカも!」
浦波「トウジや、ケンスケも!」
浦波「名前や姿形が同じでも、みんな僕の知ってる人たちじゃないんだ!」
浦波「…綾波なら、分かってくれるだろ?」
浦波「寂しいんだよ…とっても」ブルブル
で加地って誰?
伏線なのか?
レイ「…だったら、もう一度仲良くなればいいだけのことよ。」
レイ「ここで暮らしている人たちと同じように、努力して人とうまくやろうとすれば良いのよ」
レイ「以前の私には、ヒトとしての心がなかったから、それができなかった」
レイ「でも、今の私には、ヒトの心が分かるの。ヒトの痛みも、悲しみも、」
レイ「人のくれる幸せや温もりも分かるの」
レイ「たくさん努力したわ。碇くんが私にしてくれたように、みんなに優しくした」
レイ「みんなを助けた」
レイ「そうしたら、みんな私を受け入れてくれた」
レイ「そんな世界を壊そうとするなんて、許せない」
浦波「だったら!前みたいに僕に優しくしてよ!」
浦波「僕を慰めてよ!」
浦波「僕はひとりなんだ!寂しいんだよ!」
浦波「誰もそばにいない、一人ぼっちなんだよ!」ガバッ
レイ「くっ!?」肩を掴まれ、壁に押し付けられ
浦波「どうしてだよ…綾波なら、分かってくれると思ったのに…!」
レイ「わかるわ。寂しいのはつらいもの」
浦波「だったら、どうして!」
レイ「…あなたはただ、傷つくことを恐れて、逃げているだけよ、碇くん」
レイ「自分自身が心を開けば、ヒトの多くは同じように応えてくれるわ」
レイ「そうやって、みんな、自分の居場所を作る努力をしていくものなのよ」
浦波「」キッ!
アスカ「ふぅー、仕事のあとのシャワーは最高よね!」
マリ「姫、それ、ミサトさんに似てるよ」ニヨニヨ
レイ(青)「温泉、また行きたいわ」
レイ「!」
浦波「!?」
アスマリレイ「!?!?!?」
>>249
加地ってのはミサトの元恋人でネルフの監査部に所属してむにゃむにゃをしてる人だよ
シンジとはそれなりに仲良かった気がする
アスカ「ちょ、浦波!あんたシンジになにやってんのよ!」
浦波「こっ、これはっ!違うんだ!」
アスカ「言い訳無用!」ドゲシッ!
浦波「あべしっ!」ドサッ
アスカ「ふんだ!シンジ、行きましょ!」
レイ「…浦波くん、今の話の続きは、また今度ね…」クルッスタスタスタ
浦波「…綾波…」
シンジ、ダイジョウブ? ヘンナコトサレナカッタ?
ナニカアルマエニ ソウダンスルンダヨ
イカリサンハ ワタシガマモルワ
浦波「どうしてだよ…」
浦波「どうしてなんだよ…」ポロポロポロ
浦波「…うぅっ…」ガクガクガク
浦波「うわぁぁぁぁぁ!」ドサッ ボロボロボロ
>>252
それ加持さんですが
加持てことじゃないの
oh...
シンジが本編に似てるようで根本的に考え方が違うのも伏線?
>>252丁寧な、解説はうれしかったです。
加地は加持の誤字です。
伏線でも新キャラでもありませぬ。
吊ってお詫び申し上げます。
キャラクターの名すら知らん有り様で二次はやめとけ……
他も色々突っ込みどころ多くて違和感しかない
面白いじゃん
本編もマンガも新劇も見とるよ
え
それでこれって
マイナスでしかないっす
むしろこれから見ます!だったら応援してた
まあ庵野や貞本らが言ってる(描いてる)シンジとは反対向きだけど
そこはSSだから意図的なんでは
名前から素で間違ってるのは萎える
どのスレにも一人はいるよな。
キャラ崩壊しようが何しようがそれがSSの醍醐味だろうに。
>>266
別にそこのとこがダメとか少なくとも俺は言ってないよ
加地さんと一緒で、伏線ではないだろーと答えただけで他意はない
>それでこれって
>マイナスでしかないっす
他意があるようにしか読めんが。
>>1が誤字ったと言って吊って詫びてんだ。
この程度脳内補完して楽しめないようじゃ、レスしてほしくないぞ。
>>1が拗ねて放置になったら俺が残念だからな!w
>>266
キャラ名、キャラ間の呼び方、口調、基本設定
理由あってわざと変えるのでなければ最低限上記くらいは押さえとかないとアカン
そこからダメなのはさすがに醍醐味とは言えんし、叩かれてもしゃーないわ
俺は好き
そもそもつまんないこれ
加地や赤城をネタにしたコメディSSあったな
キャラ名→誤字くらいスルーしてやれ
呼び名→関係性の変化
口調→関係性の変化、成長
基本設定→SSに置ける基本設定ってなんだよw
エヴァオタはハードル高いなw
人間なんだから誤字なんて仕方ないだろ
楽しもうよ
二次なら一次があんだから一次の基本設定くらい知っとけかないとってだけだが
SSに置ける、ってなんの話なのか
それにわざと変えるのはOKとも書いてるんだけど、読めない子なのかな
あと、使途が混じってるのは誤字だろうけど
ずっと違う字で通してたのは誤字っていうか単に元を知らんだけ
おぉふ、一服してたらなんか荒れとる(笑)
誤字以外に関してはこのまま続いてくんで、
気に入らなかった方、合わないと思った方はブラウザバック推奨します。
キャラの名前は知っとこうってのは、ハードル高いんだろうか…
レイのゲンドウへの説教()といい、エヴァSS全盛時のいわゆる最低SSを思い出した
スコッパーとか楽しかったなあ
シンジの性格が違うのって、世界違うことの弊害がうまく書けてると思ってみてるけどおかしいのかな
>>276
問題ない、続けて
面白いよ
読者様()
>>279
それはカケラも思わんが、このままクズ雑魚化を極めるなら評価する
評価する(笑)
頼むから気にせんと続けてくれ
普通にツマンネ
頼む。続けてくれ
レス感謝です。
この流れは特に気にしてないので続きますよ~
ただ、夏バテなのか体調優れず&仕事バタバタなんでしばしお待ちください。
土日には戻って来まする!
待ってる
後少しで土曜日が終わってしまう
ゲンドウとかを作者(レイ)がやり込めやすいキャラにしといて
しょーもない論破()説教()でやり込めたりそれで反省()成長()させたりして
ンギモヂイイイな展開になる未来しか見えない
なら見るなよ
馬鹿だな
ミサトのマンション―――リビング
レイ「…」
レイ(青)「…」
アスカ「それを信じろ、っていうのね?」
レイ「ええ、そうよ」
マリ「ごれはちょっとショックが大きいね…」
ミサト「…シンちゃん」
レイ「はい」
ミサト「嘘、じゃ、ないわよね」
レイ「はい。今話したことが、私に起きたすべての出来事です」
レイ「だから、私は、本当は、綾波レイ。そう呼ばれていた…器だった」チラッ
レイ(青)「…」
ミサト「じゃぁ、つまり、“綾波レイ”は、ネルフの地下にいる巨人の魂を移植されて作られた、ってことなの?」
レイ「そうです。でも、あそこにいるのは、アダムではなく、リリス」
レイ「アダムに似てはいても、違う生命体」
レイ「恐らく、使徒と接触しても、サードインパクトは起こらない」
アスカ「じゃぁ、あたし達は何のために戦ってたわけ!?」
レイ「人類補完計画」
ミサト「…そうね」
アスカ「知ってるの、ミサト?」
ミサト「私もね、いろいろと調べてはいるのよ」
ミサト「その補完計画、っていうのは、なんなの?碇司令は何をするつもりなの?」
レイ「…人類補完計画は、地球上の生命の境界をなくし、一つの存在に統合する計画」
レイ「いえ、人の形を失わせ、魂だけを一つにまとめ上げ、つなぎとめるための方法」
レイ「地球上の生命を、LCLに還すためのものよ」
ミサト「どうして司令はそんなことを!?」
レイ「わからないわ…でも、もしかしたら、あの人はユイさんに、もう一度会おうとしているのかも」
ミサト「シンちゃんの、お母さんね」
ミサト「…初号機を守りたかったのは、そのためね…」
レイ「それも、あります。でも、もっと重要なことが」
レイ「エヴァは、アダムの複製、とされていますが、初号機だけは別なんです」
ミサト「…どういうこと?」
レイ「零号機や、弐号機は、アダムの複製。いわば、使徒と同じです」
レイ「でも、初号機は、リリスの複製。リリスから生まれた、使徒と言ってもいい」
ミサト「…待って、もしかして…!」
レイ「はい。初号機だけでは不完全で、そこには、リリスの使徒である、ヒトが乗っていなければならないけれど。」
レイ「その初号機とリリスの魂と体が融合し、接触すれば…」
ミサト「生命がLCLへと還元される、サードインパクトが起こる…」
レイ「そうです…」
アスカ「…なら、決まりね」
アスカ「…初号機を、ぶっ壊すわよ」
ミサト「アスカ、それはダメよ」
アスカ「なんでよ?!だって、その三つが揃って初めてヤバいんでしょ?」
アスカ「レイを殺せるわけないし…セントラルドグマにも無事に侵入できる保証はないし」
アスカ「だとしたら、なるべく早い段階で初号機を壊しといた方がいいじゃない!」
レイ「…時間稼ぎにはなるわ。でも、リリスが残っていれば、必ず次の初号機が作られてしまう」
アスカ「…なら、あの巨人をつぶすしかないわね」
ミサト「(…南極で見た、あの光の巨人…)」
ミサト「(あれがアダム…)」
ミサト「(地下にいるアレがアダムだと思っていたのに…違うのね)」
ミサト「(だとしたら、アダムは、今、どこに…?)」
荒れてんのは気にせんでいいけど見れば分かる程度のことも知らずに二次書いてることは気にしろよww
アスカ「…ね、レイ。ちょっと聞いていい?」
レイ(青)「なに…?」
アスカ「あんたは今、何考えてんの?」
レイ(青)「…私は、ヒトじゃない…でも、私は、今までそうしてくれたように」
レイ(青)「ヒトとして接してほしい」
レイ(青)「その日が来るのか来ないのかわからないけれど」
レイ(青)「私は、あなた達と一緒に居たい」
レイ(青)「私が、私でなくなると思うことは、とても…恐ろしい…」ガクガクブルブル
マリ「レイ…」
アスカ「…分かってるわよ。ここにいる誰も、あんたを見捨てようなんて思ってないわ」ヨシヨシ
レイ(青)「アスカ…」ウルウル
アスカ「あんたがどこの誰だ、とか、ヒトだろうが、使徒だろうが、構わないわ」
アスカ「あんたは、あたし達の友達、家族よ。あんたのことは、私たちで守るわ!」ドヤァ
マリ「うんうん、そうだにゃ」
ミサト「なーによ、一著前になって」
レイ「そうよ、レイ…」ニコッ
レイ「言ったでしょう、あなたは、私が守るんだもの」
ネルフ本部―――司令執務室
ゲンドウ「そうだ。滞りなく行え」
<はっ…>
ゲンドウ「抵抗するようであれば、殺して構わん。遺体をここまで運んでくるんだ」
<し、しかし…>
ゲンドウ「彼女は、敵に利用されようとしている。人類を守るために、致し方ないと思うんだな」
<はっ…了解、いたしました>
カチャッ
冬月「いよいよ、か」
ゲンドウ「あぁ。ジジイ共も、私が全面的に協力をしていると思い込んでいる」
ゲンドウ「切り札のアダムまで寄越した。エヴァシリーズ投入まではまだ時間がかかる」
ゲンドウ「この機を持ってして、計画を実行させるチャンスはない」
冬月「あぁ。だが、初号機はどうする?君の娘は、従わないのではないか?」
ゲンドウ「心配はない…」ニヤリッ
翌日、ネルフ本部――発令所
ミサト「なんですって!?」
マヤ「3時間前から、行方が分からなくなっています」
ミサト「諜報部の連中はなにやってんのよ!?」
マヤ「調査中とのことですが、決定的な証拠はなにも…」
マヤ「とにかく、今、赤城博士の指示で、警備班にパイロットの確保に動いています」
マヤ「葛城さんもすぐに本部に戻ってください!」
―――――――――――
―――――――
アスカ「レイが行方不明?!」
ミサト「ええ、そうよ。司令の指示で、今夜からしばらく本部の宿舎で生活してもらうわ」
レイ「…」
レイ「(このタイミングで、あの子がさ居なくなるなんて…私が死んだあとも同じようになったの…?)」
レイ「(そうだ…!碇くんなら、何かを知っているかもしれない…!)」
レイ「ミサトさん、浦波くんは?」
ミサト「あぁ、彼なら部屋にいるわ。もともと、ここで生活していたわけだし」
ミサト「今は、警備をつけてあるわ」
アスカ「ミサト」
ミサト「なに、アスカ」
アスカ「レイに何かあったんでしょ?」
ミサト「…!それはっ」
アスカ「教えて、ミサト。レイに起こったことは、これからあたし達にも起こるかもしれないのよ。それに…何か良からぬことに利用されるとも限らないじゃない」
ミサト「…そうね…いいわ」
ミサト「レイは、誘拐されたのよ」
マリ「誘拐!?」
ミサト「3時間前に、学校の門のすぐそばで目撃されたのを最後に消息を絶っているわ」
アスカ「本当にさらわれたの?まさか、使徒の攻撃なんかじゃないわよね?」
ミサト「…おそらく、人間による犯行よ…」
レイ「どうして、分かるんですか?」
ミサト「…現場近くで、急発進する車が偶然映り込んだ防犯カメラの映像が手に入ったの」
ミサト「その車に、レイは乗っていたわ」
レイ「そんな…」
「パイロット達は、今日からしばらく、本部施設外への外出を禁ずる」
レイ「!?」
ミサト「碇司令!」
ゲンドウ「すでに諜報部が捜査を始めている。慌てることはない」
ゲンドウ「恐らく、戦自の介入だろう。使徒殲滅後のイニシアチブを取るつもりだ」
レイ「司令、そっちの彼は?」
ゲンドウ「紹介する。渚カヲル。明日届く、五号機のパイロットだ」
カヲル「よろしく」ニコリ
レイ「!!!」
ゲンドウ「これより、エヴァ初号機、弐号機は、臨戦態勢とする」
ゲンドウ「すぐにでも発進できるよう、準備を済ませておけ」
ミサト「了解、しました」
ゲンドウ「葛城三佐。私は委員会への現状報告と事態の分析に入る」
ゲンドウ「作戦指揮を頼む」
ミサト「はい…」
ゲンドウ「…」クルッ コツコツコツコツ
ミサト「…」
アスカ「…」
マリ「…」
ミサト「あ…えと、渚、カヲルくん、だったかしら」
ミサト「ちょっち今取り込み中でね。あいさつが遅れてすまなかったわ」
ミサト「私は葛城ミサトよ」
カヲル「渚、カヲルです。よろしくおねがいします」ニコッ
ミサト「それから、こっちがアスカに、マリ、それと、碇シンジちゃん」
ミサト「あと、今は別室にいるけど、フィフスチルドレンの浦波シンジくんもいるわ」
ミサト「話は司令から聞いていると思うけど、今は、パイロットの一人が誘拐されて厳戒態勢よ。」
ミサト「来て早々に悪いけど、あなたも十分気を付けて」
カヲル「ええ、分かっています…」
カヲル「…ところで、君が、シンジくん?」
レイ「…えぇ、そうよ…」
カヲル「…そう…」首カシゲ
レイ「(まさか、彼、碇くんを知っているの?!)」
ミサト「とにかく、今は予断を許さないわ。アスカ、シンちゃん、マリはいつでも発進出来るようにしておいて」
レイアスマリ「はい」
ミサト「それじゃぁ、解散。警備班、彼らを部屋まで送って」
警備兵「はっ」
レイ「(…この人達が着いていたら、碇くんのところに行くのは難しい…)」
レイ「(…でも、この世界の私に何かが起こったというなら)」
レイ「(補完計画の一部なのかも知れない…)」
レイ「(…補完計画がヒトにとって良いことか、悪いことか分からないけれど…)」
レイ「(私は…"一つになる"なんて、イヤ…)」
レイ「(…)」
レイ「(…私は、そのために産み出されたと言うのに…こんなことを思うのね…)」
レイ「(…これが、ヒトの心…?)」
第九話
最後のシ者
ネルフ本部――宿舎、浦波の部屋
浦波「…」
浦波「綾波、怒ってたな…」
浦波「何がいけなかったんだろう…」
浦波「僕は、元の世界に戻りたいって思っただけなのに…」
浦波「ここは、僕たちのいるべき場所じゃないんだ」
コンコン
浦波「!?」
プシュッ
浦波「!!!」
カヲル「ここに居たんだね、シンジくん」
浦波「カヲルくん!?」
カヲル「また会えてうれしいよ」ニコッ
浦波「カヲルくん!」ダダッダキッ
カヲル「どうしたんだい、シンジくん?」
浦波「カヲルくん…!カヲルくんも、この世界へきていたんだね!」
カヲル「…?どういうことだい、シンジくん?」
浦波「え…違うの?」
カヲル「ワケを話してくれるかい…?」
浦波「カクカクシカジカ」
カヲル「そうか…だから、シンジくんも僕のことを知っているんだね」
浦波「カヲルくんは、そうじゃないんだね…?」
カヲル「僕は君やファーストが置かれている状況とは、少し事情が違うんだ…」
カヲル「でも、気にすることはないよ。僕はどこにいても僕さ」
カヲル「僕は、君に会うために生まれてきた、これだけは、変わることのない事実だよ」
浦波「…カヲルくん!」ギュウッ
カヲル「シンジくん。君のいた世界で、サードインパクトが起きたのなら、僕がここへ来た理由も分かっているはずだよね?」
浦波「…うん」
カヲル「君の世界の僕は、最後にはどうなったのかな?」
浦波「…死んだ…僕が、殺した…!」ガクガク
カヲル「そう…そんな最後も、素敵かもしれないね…」
浦波「!?」
カヲル「どのみち、僕は、委員会のために動くつもりはない」
カヲル「シンジくん、僕は君の味方だよ」
カヲル「君の望むことを、僕はしよう」
カヲル「君は、何を望むんだい?」
浦波「…カヲルくん…」
浦波「…僕は…僕はっ!みんなの居た、あの世界に、帰りたい…!」
カヲル「それが、君の答えなんだね?」
浦波「うん…!この世界の君には悪いけど、僕は…あの世界が良いんだ」
浦波「こっちに来て、僕は分かったんだ」
浦波「本当の孤独が、どう言う物かって」
浦波「世界に自分の居場所が本当にないっていうことが、どんなことかって」
浦波「あの世界は、辛いことしかなかったかもしれないけど…」
浦波「でも、僕にできることがあった。僕が居られる場所もあった」
浦波「この世界で、僕は誰の心の中にもいないんだ…」
浦波「だから、帰らなきゃいけないんだ」
カヲル「僕の心には、君がいるよ?」
浦波「…分かってる。でも、ごめん、カヲルくん。カヲルくんはカヲルくんでも」
浦波「僕には、同じだと思えないんだ」
このシンジは池沼なのか
カヲル「確かに、厳密に言えば同じ個体ではないからね」
浦波「…ごめん」
カヲル「謝ることなんてないよ。言ったはずだ、僕は君の望むことをする、と」
浦波「…!カヲルくん!」
カヲル「君は、何を望んでいるんだい?」
浦波「この世界で、もう一度サードインパクトを起こす」
浦波「そして、シンクロ率の高まったエヴァの中にいて、元の世界に、帰る」
カヲル「本当に、それでいいんだね?」
浦波「うん」
カヲル「…わかった。それなら、シンジくん。この世界にやってきた君を助けるために」
カヲル「…君を幸せにするために、僕も協力するよ」
浦波「ありがとう、カヲルくん!」
武装諜報員A「こちら、イ班。B5の第7ブロックにて対象を確認。状況を開始する」
武装諜報員B「ロ班、了解した。援護を担当する」
武装諜報員C「対象は無傷で保護しろ」
武装諜報員A「了解」ガシャッ
武装諜報員A「行くぞ。2番と3番は左へ。俺と4番で右へ展開する合図で、監視を排除する」
イ班班員A「はっ」
イ班班員B「敵、警備兵視認。中に1人、表に3人います」
武装諜報員A「排除しろ。排除が済み次第、突入して対象を確保する。ロ班、撤退援護の準備は?」
武装諜報員B「準備よし」
武装諜報員A「よし…やれ!」
イ班班員「」パスパスッ!
警備兵「ぐっ!?」パシャッ
警備兵「」ドサッ
武装諜報員A「突入しろ!」
バタバタバタバタッ!
ドア バァン!
警備兵「な、なんだ貴様らは!」
イ班班員C「」パスッ
警備兵「あっ」ビシャ ドサッ
イ班班員A「対象を確認」
武装諜報員A「よし、背負え。ロ班、撤退する。退路指示願う」
イ班班員「」パスパスッ!
警備兵「ぐっ!?」パシャッ
警備兵「」ドサッ
武装諜報員A「突入しろ!」
バタバタバタバタッ!
ドア バァン!
警備兵「な、なんだ貴様らは!」
イ班班員C「」パスッ
警備兵「あっ」ビシャ ドサッ
イ班班員A「対象を確認」
武装諜報員A「よし、背負え。ロ班、撤退する。退路指示願う」
武装諜報員B「了解。B5から第4ブロックへの通路を確保してある。そこへ向かえ」
武装諜報員A「了解した。出口で待て」
>>317貼り付けミスでした、そまそん
ネルフ本部――司令執務室
冬月「碇。彼は、どうしているかね?」
ゲンドウ「報告があった」
冬月「なにかね?」
ゲンドウ「フィフスチルドレンについてだ…彼が、初号機を動かせる」
冬月「なんだと?どういうことなんだ」
ゲンドウ「私の娘、碇シンジこそがイレギュラーだったのだ」
ゲンドウ「フィフスチルドレン。彼こそが、本来の寄り代たる存在だ」
冬月「彼が…?では、だとしたら、なにか手を打つべきなのではないか?」
ゲンドウ「問題ない」
ゲンドウ「既に条件は整えてある…」ニヤリ
ゲンドウ「もうすぐだ、ユイ」
ビーーーッ!ビーーーーッ!ビーーーッ!
アナウンス「戦略自衛隊が第三新東京市周辺に展開!」
ゲンドウ「何事だ?」
オペレーター「駒ヶ岳に戦略自衛隊一個師団を確認!機甲大隊もいます!」
冬月「…このタイミングで戦自の介入だと?今更、委員会か?」
ゲンドウ「…いや、あの男だろう…。冬月、後を頼む」
冬月「碇?」
ゲンドウ「私は、レイとともにリリスの下へ向かう」
冬月「大丈夫なのか…?」
ゲンドウ「もう始まってしまった。留めることはできんよ」
続いてしまいます。
このくらいまとまった量の投下があるといいね
乙
色々と事態が動いてるが、さてどうなるか
乙!
とりあえずこの先の展開が気になるな
変な粘着に負けずに続けて欲しい
粘着も間違ってるとは思わないけど
これ面白いからな
楽しんでるよ
ごちゃごちゃしてるけど、オモロイかっていうとあんまオモロない
楽しみにして松
まだぁ?
レス感謝!
お待たせしました!
アスカ「戦略自衛隊相手に戦うっての?!」
ミサト「まだ、出撃命令が出たわけではないわ…!でも、エヴァもあなた達も危険にさらすわけにはいかないの」
ミサト「お願いだから、エヴァに搭乗して待機しなさい!」
マリ「姫、行こう」
アスカ「分かってるわよ…エヴァの中がどこよりも安全なことくらい!」
アスカ「そうじゃなくて、もしものとき、あんた達はどうするつもりなのかってことよ!」
ミサト「こっちはこっちで、身を守る方法はあるわ…」
アスカ「…本当ね?」
ミサト「ええ」
アスカ「…はぁ、分かったわよ」
ミサト「悪いわね」
アスカ「…ミサト、気をつけなさいよ」パタパタパタ
ミサト「えぇ、分かっているわ」
ミサト「シンちゃんはどう?」
マヤ「現在、出撃準備中です…すぐにケージに到着します」
日向「初号機ケージ内に高エネルギー反応!」
ミサト「なんですって!?」
リツコ「まさか、使徒?!」
日向「…い、いえ!初号機です!初号機が起動しています!」
ミサト「初号機が、乗っ取られた?!」
リツコ「有り得ないわ!パイロット以外が、エヴァを動かせるなんて…!」
ミサト「初号機内のモニター、出る?!」
日向「出します…!」
ピッ
ミサト「!?」
リツコ「まさか…!」
ミサト「浦波くん!?」
ズズズーーーン
ミサト「!」
マヤ「ひっ!」
青葉「初号機、ケージを突破してダクトから、シャフトに侵入!」
青葉「シャフト内で降下を始めました!」
ミサト「浦波くん、何をやっているの!?」
浦波「…」
リツコ「まさか…アダムと接触するつもり!?」
ミサト「なんですって!?」
マヤ「そ、それでは…サードインパクトが…」
ミサト「弐号機、アスカ、マリ、聞こえる?!すぐにシャフトに向かって、初号機を追って!」
アスカ「了解!あのバカ、なにするつもりなのよ!」
ミサト「シンちゃんの所在は?」
アスカ「ミサト!」
ミサト「なに、アスカ?!」
アスカ「ケージでシンジと合流したわ!一緒に連れて行くわよ!」
リツコ「弐号機に乗せるつもり!?」
アスカ「初号機もなしに、パイロットを放っておけないわよ!」
ミサト「リツコ…大丈夫かしら?」
リツコ「わからないわ…アスカが乗っている以上、シンクロが途切れることはないでしょうけど…」
リツコ「トリプルエントリーなんて、彼我境界が崩れてしまう可能性だって…」
ミサト「…この際よ、仕方ないわ…」
ミサト「…死んでしまうわけでは、ないものね…」
ミサト「(あるいは、シンちゃんの言っていた補完計画に近い物になるかも知れない、ってことかもしれないけれどね…)」
ターミナルドグマ
カヲル「ん…来たようだね…」
浦波「…弐号機…アスカ達だ…」
カヲル「シンジくん、今の君と初号機では弐号機には勝てない」
浦波「え…」
カヲル「僕があれを引き受けるよ。シンジくんは、あのドアの向こうへ。元いた世界へ帰るんだ」
浦波「そんな…何言ってるんだよ、カヲルくん!」
カヲル「…遺言だよ」ニコッ
カヲル「それとも、いまさらこの世界に未練でも沸いてしまったのかい?」
浦波「でも…僕は君を置いていくなんて…」
カヲル「大丈夫だよ、シンジくん。これからシンジくんが戻るだろう世界にも、僕はいる」
カヲル「時が流れても、世界が違っても、僕は君に会いに行くよ」
カヲル「さぁ、早く行くんだ」
浦波「カヲルくん!」
フワッ
アスカ「見えてきたわよ!」
マリ「シンジ、覚悟はいいかにゃ?」
レイ「…えぇ、初号機を止めなければ…!」
アスカ「…あれ、何よ?」
マリ「…ヒト、だにゃ」
レイ「あれは…渚カヲル!」
ピピピピピピ!
青葉「!?」
青葉「セントラルドグマ内に…反応!」
ミサト「初号機なの!?」
青葉「…いえ!パターン、青!し、使徒です!」
ミサト「!?」
ビーッビーッ
青葉「ターミナルドグマ内に強力なATフィールド発生!」
青葉「センサーが感知できません!ロストします!」
ミサト「(下で何が起こっているというの?!まさか、もう初号機があの巨人と接触を…?)」
アスカ「ATフィールド?!」
マリ「まさか、使徒?」
レイ「…やはり、そうだったのね…」
日向「戦自、歩兵大隊が第三シェルターより本部内に侵入!」
ミサト「ちっ!付近のスタッフの避難を急がせて!見つかった場合は、投降するように伝えて!」
日向「ですが…!」
ミサト「殺されるよりマシよ…!」
日向「は、はい!」
ppppp ppppp ppppp
ミサト「…なんなのよ、こんなときに…」ケータイチラ
ミサト「(…!加持くん!)」
ミサト「加持くん?!」
加持<あぁ、葛城>
ミサト「あんた、今どこでなにやってんの?!」
加持<なに、ちょっと作戦中でね>
ミサト「作戦て、まさかあんた、この戦自の連中…!」
加持「君からもらった情報で、確証が取れた。スタッフに抵抗しないように伝えてくれ」
加持「こちらはネルフ側の敵味方の識別が難しい。抵抗されれば、排除せざるをえない」
ミサト「あなた…レイの居場所を知ってる?」
加持「綾波レイなら、こちらで保護した」
ミサト「保護?」
加持「そうだ。碇指令が拉致を命じ、監禁していたようだ」
加持「本部内の隔離区域にいるのを発見したうちの部隊員が拾い出した」
ミサト「本当なのね?」
加持「嘘は言ってない」
ミサト「…良かったわ」
加持「葛城、戦略自衛隊の出動には、委員会も関わっている。」
加持「現場レベルでは、なんとか俺が情報統制に成功して、独自の判断で作戦を推移させている」
加持「初号機を止めるには、戦自では戦力が足りない。こっちは碇指令を探す」
加持「初号機は、そっちに任せたぞ」
ミサト「…分かったわ」
アスカ「どぉりゃぁぁぁ!」
弐号機「」グワッ ピキーン
マリ「こいつ!なんて強力なATフィールドにゃ!」
レイ「私たち3人のATフィールドを物ともしないなんて…!」
カヲル「ふっ…君たちに僕のATフィールドはやぶれないよ」
アスカ「!?」
カヲル「君たちは分かっていないようだね。A.T.フィールドは誰もが持っている心の壁だということを」
アスカ「なにを!?」
カヲル「絆を持って、仲間を作ってきた君たちは本当の拒絶を知らない」
カヲル「僕のATフィールドを破るには足りないってことさ」
カヲル「」キュピン ブゥン シュバッ
弐号機「」スバァッ!
マリ「くぅっ!」
アスカ「ATフィールドを、刃物みたいに…!」
レイ「このままじゃ…浦波くんが…!」
アスカ「仕方ない…マリ、あれ、やるわよ…!」
マリ「それしかないにゃ…!」
アスカ「シンジ、あんた、降りなさい!」
レイ「え!?」
アスカ「なんとかあいつを説得するのよ…!生身なんだから無理しないでよね!」
レイ「でも…、私が居なくなったら…!」
マリ「このままじゃどっちにしても勝てないにゃ…!足止めするから、先に行くにゃ!」
レイ「…わかったわ…。無理、しないで…」
弐号機「」ズズーーン
アスカ「エントリープラグイジェクト!シンジ、出なさい!」
レイ「…!」ゴボボッ サバッ
カヲル「シンジくんを直接止めに行くつもりだね…」
弐号機「」グゥン
レイ「」ピョン、スタッ、ジャバッ
マリ「姫、シンジ、降りれたにゃ」
アスカ「よし…行くわよ、マリ…!」
マリ「合点承知!今日は汚染覚悟にゃ!」
アスカ「モード反転!裏コード、ザ・ビースト!」
弐号機「」ギュピーーーン! グガァァァァ!
カヲル「…アダムの化身を、純粋な生物の本能へと近づける能力開放…」
カヲル「リリン、どこまでも忌むべき僕たちを利用し続けるというんだね…」
カヲル「哀れだね、弐号機。僕がその存在を解放してあげよう」
弐号機「」グガァァ! グバッ ドゴン!
カヲル「…っ!」ビリビリッ
カヲル「ATフィールド越しだというのに、この衝撃…すばらしい、と言うべきかな」
アスカ「うあぁぁぁぁ!!」
弐号機「」グバッ!
カヲル「これは手ごわいね…!」ギリリッ
ズズーーーン
初号機「」ドガッ ドガッ ドガァァン
ヘブンズドア「」ズシン
浦波「ハァッ…ハァッ…!」
初号機「」ズシン ズシン
浦波「…居た、アダム…いや、カヲルくんは、リリス、って呼んでいた」
浦波「…!」
ゲンドウ「よく来たな、フィフスチルドレン」
浦波「い、碇司令…」
ゲンドウ「待っていたぞ…シンジ」
浦波「…?!」
ゲンドウ「渚カヲルから話は聞いている」
ゲンドウ「君が、私の本当の子どもらしいな」
浦波「…父さん…」
ゲンドウ「さぁ、シンジ。これからすることを分かっているな」スッ
浦波「…!綾波!」
レイ(青)「」倒れ
ゲンドウ「さぁ、これで駒は揃った。私と来い、シンジ…ユイが、待っている」
浦波「…父さん…!」
ゲンドウ「起きるんだ、レイ」ドゲシッ
レイ(青)「くっ…」
レイ(青)「い、碇司令…?…!初号機!」
ゲンドウ「レイ。私を導いてくれ」シレッ
レイ(青)「初号機乗っているのは、碇さんじゃ、ないのね…」
浦波「綾波…力を貸してほしい」
レイ(青)「…できない」
ゲンドウ「なんだと?」
レイ(青)「碇さん達が守ってくれると約束してくれた…私は、彼女たちを裏切れない」
ゲンドウ「ほだされたか…」
ゲンドウ「シンジやるんだ」
浦波「…うん」
初号機「」グィンッ
「待って!」
浦波「!?」
ゲンドウ「!!!」
レイ「碇くん、ダメよ…!」
浦波「…綾波…!」
ゲンドウ「お前は…別の世界のレイだという話だったな…何の用だ?」
レイ(青)「碇さん!」ダダッ
ゲンドウ「!」
レイ「レイ!」ダキッ
レイ(青)「碇さん…」スリスリ
ゲンドウ「あくまでも私の邪魔をするつもりか…」
レイ「碇司令、あなたのしていることは、人類を救うためでもなんでもない!」
レイ「ただ、自分のエゴを通したいだけよ…!」
レイ「それを許すわけにはいかない…!」
ゲンドウ「…反抗期にも困ったものだな…」
ゲンドウ「シンジ、構わん。レイを捕えて、リリスと同化させろ」
浦波「…で、でも…父さん…」
ゲンドウ「やるんだ、シンジ!」
ゲンドウ「やらないのなら、帰れ」
浦波「…くっ…」
初号機「」グィン
「碇司令!」
ゲンドウ「!?」
武装諜報員A「制圧射撃!」
加持「待て!諜報員部隊「」ババババババ!
レイ「レイ!危ない!」ババッ ドンッ
レイ(青)「ぅっ…!」ドサッ
ゲンドウ「ちっ…!シンジ、やつらを排除しろ!」
初号機「…」シーン
ゲンドウ「シンジ、どうした?」
ゲンドウ「早くしろ!」
浦波「…」ガクガクガクガク
浦波「…あ…綾波!」
パタタッ
レイ「ゲフッ…」
レイ(青)「碇さん!」ガバッ
レイ(青)「碇さん…!血が…!」
レイ「ゲホッ…」
浦波「綾波!」
つづく
乙
撃たれるとは……
なんだかなぁ
読んでるよー
ほしゅ
ほしゅ
保守
お盆de保守
>>1です、保守感謝です。
仕事があれで続きが書けませぬが、書くつもりではあります!
もうしばらくお待ち下さい(>_<)
お盆休みって何!?
誰も居なくなって仕事だけが残ってるYO!
OKパンツ脱いでまってる
保守本流
期待
保守だああああああああああああああ
待ってるぞぉ
sage
マダー?
セプテンバー保守
age
揚げ
age
中々こないね
パンツ脱いだまま待つ事1ヶ月半・・・
ずいぶんと冷え込んできましたが、>>1はお元気なのでしょうか
保守っす
はよ
捕手
ほしゅ
師走が近づいて来ました・・・
終盤っぽいのに続きが来ないな……
つづきハヨ
松
パンツ脱いだまま待つ事数ヶ月・・・
抹
続きはよ
いつまで待てば
マダデスカ
はよ
このSSまとめへのコメント
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