女騎士「急に会いたくなっただと?ば、ばか者!からかうんじゃない!」
女騎士「え、ほ、本気だったのか?」
女騎士「あぁ、ま、待ってくれ、そ、その……お茶くらいなら……出してやらんこともないぞ……」
女騎士「うん、少し話でもしよう」
女騎士「ほら、ハーブティーでいいか?」
女騎士「う、嬉しそうだと?そんなことはない!」
女騎士「だいたい、急に押しかけてきたのはそっちではないか!」
女騎士「怒っているわけじゃないが……」
女騎士「ば、ばか!なら嬉しいって言うことでもないんだ!」
女騎士「じゃあどうなのだと……」
女騎士「~~~~!だ、黙ってお茶でも飲んでいろ!」
お、このノリなんか知ってるぞ
期待
女騎士「しかし、いきなり私の部屋に来るとは意外だったな」
女騎士「いや、お前にはその……もうそういう相手がいるものだと」
女騎士「え?居ない?女の子の部屋にくるのも初めてだと?」
女騎士「……」
女騎士「そうか、初めてか……」
女騎士「な、なにニヤニヤしてるんだ!」
女騎士「嬉しくなんか無い!無いものはないんだ!」
女騎士「ハーブティーは美味しいか?」
女騎士「ふふ、当然だ。これは私の故郷の味だからな」
女騎士「ん?そうじゃないだと?」
女騎士「……?どういう事だ?」
女騎士「わ、私が淹れたからだと?」
女騎士「~~~~~!!!」
女騎士「う、うるさい!こっちを見るな!!」
女騎士「うん……落ち着いた」
女騎士「もともとはお前が変なことを言うからだろ」
女騎士「………………勘違いしてしまうではないか」
女騎士「何でもない!自分の胸に聞いてみるんだな!」
女騎士「ん?また淹れてほしいだと?」
女騎士「……私よりも、メイドのほうが淹れる腕は上だろう?」
女騎士「そういうことじゃない?」
女騎士「わ、私に淹れてほしい!?」
女騎士「……た……たまに位なら……淹れてやらんこともない……」
女騎士「……」
女騎士「う~~うるさい!ニヤニヤなんかしてないからな!」
女騎士「よ、横に座っていいかだと?」
女騎士「だ、ダメだ!今はダメだ!」
女騎士「何時ならいいか……そういう問題じゃない!」
女騎士「……」
女騎士「な、なに勝手に横に座っている!」
女騎士「ううう~~」
女騎士「あ、頭を撫でるなぁぁ」
女騎士「~~~~」
女騎士「え、髪が綺麗だと……」
女騎士「これでも一応女だからな……」
女騎士「……」
女騎士「いいんだ、自分でも暴力女だという自覚はあるんだ」
女騎士「そんな事ないだと?」
女騎士「……ありがとう」
女騎士「いつまで撫でているつもりだ」
女騎士「や、止めてほしい……ことは……ない……」
女騎士「しょ、しょうがないな……あとすこしだけだからな?」
女騎士「ばか!匂いをかぐな!」
女騎士「いい匂いだと?ば、ばか!調子に乗るなばか者!」
女騎士「あ……」
女騎士「撫でるの……オワリなのか?」
女騎士「…………まだ私の中で少しも経ってないぞ?」
女騎士「ふん、お前が撫でたがっていただろうが、私の慈悲と思え」
女騎士「ん……」
女騎士「もうこんなに時間が経っていたのか」
女騎士「……帰るのか?」
女騎士「うん、明日も忙しいからな」
女騎士「あ……待ってくれ」
女騎士「明日も……来てくれるか?」
女騎士「……うん!」
おわり
また気が向いたら書くかも
乙!
主観もの、たまにはいいよね
ええな
やはり女騎士はいいな
女騎士「……」ソワソワ
女騎士(昨日は突然で地味な服だったな)
女騎士(このネグリジェ……似合っているだろうか……)
女騎士(……)
女騎士(似合ってない……ということはないはずだ)
女騎士「……」
女騎士「……まだ来ないのか」
女騎士「ひゃあああ!!き、貴様何時からそこに居た!!?」
女騎士「い、何時から見ていた……」
女騎士「忘れろ!全て!!」
女騎士「ち、違う!そんな気合入れて服を選んだわけじゃない!」
女騎士「ただ……その……」
女騎士「騎士たるもの、何時だって凛々しくあるべきだからだ!うん」
女騎士「来ると分かっているなら、服くらい選んで当然だろう?」
女騎士「え、凛々しくない……?」
女騎士「ばっ……可愛いなど信じるものか!」
女騎士「と、とにかくハーブティーを淹れてくるから、そこで待っていろ」
女騎士「……」
女騎士「……」
女騎士「……ふふ」
女騎士「……」コポコポ
女騎士(うぅ~~なぜアイツから可愛いといわれるだけでこんなに口が緩むのだ!)
女騎士「待たせたな」コト
女騎士「……ん?イヤに時間がかかっただと?」
女騎士「ふふ、ハーブティーにはハーブティーの適温というものがある」
女騎士「シビアな温度にするまでは意外と大変なのだぞ?」
女騎士「お、おいしいか?」
女騎士「き、昨日と味が違う?ば、バカだな、お前は昨日味わった味も忘れてしまうのか?」
女騎士「気のせいなんだ!」
女騎士(隠れてメイドに教えてもらっていたなんて言えない……)
女騎士「……ん、明日か?」
女騎士「明日は魔物狩りの日だな」
女騎士「ふふ、心配する相手を間違っているのではないか?」
女騎士「無論だ、魔物ごときに私の剣は遅れなど取るものか」
女騎士「……」
女騎士「もう少し優しく撫でろ、ばかもの」
女騎士「大丈夫だ、明日もハーブティーを淹れてやるからな」
女騎士「ん……」
女騎士「うん、明日も……」
女騎士「ありがとう、また来てくれ」
女騎士「……おやすみ」
おわり
また気が向いたら書くよ
乙
舞ってる
ニヤニヤ
変なフラグは立てないで下さい
女騎士「……ぁ」
女騎士「……こ、ここは」
女騎士「わたしの……部屋……?」
女騎士「医者を呼んで……あ、待っ……」
女騎士「私は魔物討伐に」
女騎士「……」
女騎士(あぁ、そうだ。魔物に不意打ちを食らって……)
女騎士(無様なものだな)
女騎士(……)
女騎士「右手が暖かい」
女騎士「……ずっと、握っていてくれたのか?」
――――――
――――
――
女騎士「あぁ、もう身体は大丈夫のようだ」
女騎士「毒牙にやられていたそうだ」
女騎士「……心配かけてすまなかった」
女騎士「ありがとう」
女騎士「それより、ずっと私の側にいたそうだな?」
女騎士「自分の部屋で休んだほうがいい。私はもう大丈夫だ」
女騎士「い、いやだ?こんな所でわがままを言うな」
女騎士「……私は3日も眠っていたのだろう?」
きたか
オークに陵辱されてアヘ顔ピースビデオレターを送ってこなくて本当によかった
※このSSの主人公をライトニングさんに変換して想像するのは禁止です
女騎士「お前も不思議なやつだな」
女騎士「……でも、ありがとう」
女騎士「気分?もう悪くないし、痛みも退いている」
女騎士「喉も乾いていない、心配するな」
女騎士「……と、私が言っても説得力などないか」
女騎士「ふふ、じゃあ気が済むまでそこに居てくれ」
女騎士「だが、お前まで体調を崩すことはゆるさんぞ?」
女騎士「しかし、迂闊だったよ」
女騎士「目の前の敵にばかり集中して、不意打ちに気づけなかった」
女騎士「……幻滅したか?」
女騎士「誰にでもミスくらい、か」
女騎士「……私は隊長なんだ。こんなミスは認められるはずないだろう?」
女騎士「ふふ、隊長の前に一人の女性だと?」
女騎士「おかしな奴め」クスクス
女騎士「いや、自分のことじゃないのにそんなに必死になるものだからな」
女騎士「でも……うれしいぞ」
女騎士「そんな事言われたのは、はじめてだからな」
女騎士「ん……」ウトウト
女騎士「薬が効いている証拠かもな」
女騎士「私が眠ったら、帰って良いからな?」
女騎士「……」
女騎士「ひ、一つ聞きたいのだがな?」
女騎士「私が倒れている時にだな、その……」
女騎士「私の勘違いだったら忘れて欲しいのだが」
女騎士「えっと、その……」
女騎士「うぅ……」
女騎士「ず……ずっと、右手を、その……」
女騎士「へ!?あ、そ、そうなのか!?や、やっぱり……」
女騎士「嫌だったわけじゃないんだ、その、だな……」
女騎士「えっと、その、お、お前に握っていてもらうと、その……」
女騎士「あ、安心できたというか、その」
女騎士「うぅ~~そのニヤつきをやめろ!」
女騎士「も、もう知らん!私は寝るからな!」
女騎士「……」
女騎士「……寝るからな」
女騎士「…………」
女騎士「……」
ギュ
女騎士「ひぁ!」
女騎士「あ、うん……」
女騎士「ね、寝るまで離すことは許さないからな……」
女騎士「お、おやすみ!」
おわり
それじゃまた気が向いたら
ぅ乙!
あーかわいい
女騎士「あ……お母さん」
女騎士「ううん、ちょっと身体がだるかっただけだ」
女騎士「ふふ、心配症だな」
女騎士「お母さんのほうが体調が」
女騎士「お母さん……?」
女騎士「ま、待ってくれ!何処に行くんだ!」
女騎士「い、いやだ!一人は、もう!」
女騎士「おかあ……」
女騎士「あ……」
女騎士「ゆ、め……」
女騎士「……」
女騎士「ふふ、バカものめ」
女騎士「私が寝たら帰っても良かったのだぞ?」
女騎士「……」
女騎士「意外と……まつげが長いんだな」
女騎士「少年のような顔で眠っているな」
女騎士「剣を持った時のお前とは大違いだ」
女騎士「おはよう」
女騎士「あぁ、まだ身体が軋む感覚はあるが大丈夫だろう」
女騎士「それより」
女騎士「何時まで握っているつもりだ?」
女騎士「ふふ、ならば気が済むまで握っていろ。物好きな奴め」
女騎士「私の手など、剣を握っているせいで硬くて不恰好で綺麗でないだろう」
女騎士「……」
女騎士「そう言ってくれるのはお前くらいだ」
女騎士「ふふ、でも……うれしいぞ」
女騎士「……」
女騎士「お前は――」
女騎士「……いや、なんでもない」
まだかよおい
はよ
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません