ムシャクシャしてやった
無駄な時間を使ってしまったとちよっと公開はしてる
スレタイにあるように、オリジナルかつ短編
すぐ終わるよ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377273204
こんな事を言った人がいたらしい。
『祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。』
「長い、三行で」
うーん……
どんなスゲーやつでも
そのうち
衰えて滅びるよ☆
「なんだよそれ」
だから『盛者必衰の理』だって。
「じゃ、『奴ら』もそのうち衰えて滅びんのか?」
知らないよ。そんなの。
今から……大体100年くらい前かな?人類は『奴ら』に攻められ、敗北した。
あ、どっかの将軍様が世界に宣戦布告したとかじゃなくてね。
『奴ら』の攻撃は突然だったよ。何十億といた人類を遥かに凌ぐ圧倒的な物量の前に、人口はみるみる減ったんだ。
アメリカさんも流石に久々に核を引っ張りだしたよ。世界の国々は批判すらしなかった。事態はそれほど深刻だったし。
結果?一時は効果テキメン!熱と放射能でバタバタと死んでった『奴ら』の姿に世界は大歓喜したよ。
……そう、一時は。
甘くみてたんだよ。人類は『奴ら』の適応力に。
熱にはやっぱり弱いけど、前より熱に対する耐性が上がったみたいだし、放射能なんか最早『奴ら』にとって毒でもなんでもないみたい。
一時は優勢だった人類は、耐性をもった奴らの前には……
結果的に、人類は放射能の汚染で自らの首を絞め、生活可能区域を狭めただけになったんだよね。
.
それからまもなく、人類は敗北を認識し、地表を奴らに明け渡すことにした。
幸いなことに、人類は高かった科学力のお陰で深海や地下でも普通の生活を営めるようになった。
先人達に感謝だね。
それから100年くらいたったのが今。
天に輝くのは太陽の光を再現した人工物。本物を見たことがある人は……知る限り、いない。
多くの人類ーーと言っても、今やその数は5000万いるかいないかだけどーーは、地下や深海の生活にすっかり馴染んでいた。わざわざ危険を冒してまで地表に行く人は最早いない……と思ってた。
「俺は必ず地表を取り戻す!」
そういって聞かないのが彼。
誰もが笑ったよ。
核すら効かないヤツに抗う手段なんかないってね。
でも彼は、本気だった。
「盛者必衰の理で人類が負けたなら、『奴ら』だって必ず滅びるはずだ」
私があの話をしてからの彼の自論だ。
「昔、奴らはそこまで強くなかったって聞いている。突然変異しただけだろ?」
そう。
『奴ら』は宇宙からの侵略者とかじゃなくて、元々僕らの生活の影にひっそりとしてた『奴ら』さ。
柄にもなく、最近彼は図書館に入り浸ってる。
彼の性分に全くそぐわない行動に話を聞くと
「歴史を振り返れば、奴らの弱点とかが書かれた文献があるはず」
だって。
電子資料は読み漁ったから、アナログな資料とは……恐れいる。
全く何が彼をそこま「あった!」
……彼が何かを見つけたようだ。
「どんなに毒に耐性があっても、地球上の生物であれば、必ず呼吸はするはずだ。ならばそこをつけば……と思ってたら……見ろよ!これ!」
何々……洗剤?
「この本によると、かつて、『奴ら』がまだ小さかった頃、人類は様々な方法で『奴ら』を殺してたようだ。オーソドックスなのは毒で殺害。その次は物理的な攻撃。そして……窒息。その方法として用いたのが洗剤だそうだ」
……あんなデカい奴らをどうやって窒息させんのさ。
「そ、それは……これから考える!!」
……全くあんなこと言ってたのになぁ。
行き当たりばったりで、無鉄砲で、分からずやで……
今じゃリーダーとしてこの組織を率いてるなんてあの時は想像すらしてなかったよ。
まさか洗剤から本当に『奴ら』を倒す手段を見付け出すなんてね。
さて、もうすぐ私達の故郷、日本を取り戻すための戦いが始まる。
「~~~~~~~!!」
ウォォォォォォォォ!!
……!!
相変わらず凄いね。この熱気。
……おっと彼が戻ってきた。
「ふぅ」
お疲れ。
今回もやれそうかい?
「ああ、俺達は地表を完全に取り戻すまでは戦いは辞めない。そこに『奴ら』がいるならば、必ず殺してみせる」
全く、君ってやつは。
……さて、そろそろ時間だ。行こうか。
「ああ行こう。『G』を必ず殲滅してやる」
終わり
ありがちな設定にありがちな終わり
最近Gとのエンカウント率が異常だからムシャクシャした
殲滅したい
誰が見るか分からんけど、依頼は一週間位後に出す予定
何かあったら応える
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