北川真尋「!!」 奥山沙織「はえ?」 (19)
北川真尋「!」
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大石泉「…」
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泉「とりあえず、パンを飲み下してから話すといいと思う」
真尋「!!」
泉「あ、うん。構わないわ」
真尋「!!」ングング
泉「どういたしまして」フフ
奥山沙織(この二人、どうして会話が成立してんだべ…?)
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(この三人が仲良くするだけの短編です。メンバーに深い意味はないよ)
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真尋「ぷはー! へへっ、いずみん助かったよ! おいしいみずをありがとう!」
泉「どういたしまして。ふふ、これでようやくまともにコミュニケーションが取れるから、なによりよ」
真尋「だね!」
沙織(いやべづにパンを咥えながらでもできてたべ?)ホァー
真尋「というわけで、二人ともおっはよ!」
泉「うん」
沙織「お、おはようごぜえます」ペコ
真尋「いい天気だね!」
泉「真尋はいい元気ね」
真尋「走って来たからねー。充電バッチリだよ」
泉「?? 走って来たら、むしろ体力を消耗するんじゃないかしら…?」
沙織(あ、たぶんもず通りに受け取るとごろじゃな…)ハラハラ
真尋「パンも食べたし!」
泉「ああ、なるほど」ポン
沙織(あ、それで納得するだ…)ワガンネ…
イズミンは理系だからね
真尋「…」ジー
泉「?」
沙織(…いい天気だー…)トコトコ
真尋「…」
真尋「今さらだけど、珍しい組み合わせだね?」
沙織「へ」
泉「そう? 駅から事務所に向かう道はここ一本だから、奥山さんとはときどき一緒になるけど…」
真尋「ん、そういう意味だけどそういう意味じゃないかなっ!」
泉「??」
真尋「もぉっ…いずみんは頭が固いなー。えいえい」ペチペチ
泉「……、じ、自覚は、あるんだけどね…」
真尋「大石だから仕方ないか!」ペチペチ
泉「ど、どういう意味…?」イタタ
沙織(……奥山……、山奥? へへ、わだすにお似合いだなー……)ハハ…
真尋「?」ペチペチ
泉(……頭、叩いてもらうとやわらかくなるかしら…)フム
真尋「…」
真尋「えっと」チラ
沙織「?」ビク
真尋「さおりん」
沙織「さ、さおりん?」
真尋「えいっ」ペチ
沙織「いでっ」
泉「こら」ペチ
真尋「いたっ」
泉「どうして奥山さんを意味もなく叩くの」
沙織「……」
真尋「難しい顔をしてたから、つい。へへ」
泉「?」
沙織(……奥山さん…)
泉(あ、難しい顔してる…)
真尋「えいっ」ペチ
沙織「なあっ」
泉「こら」ガツン
真尋「!?」
真尋「……」シュウウウ…
真尋「…ぱ……パソコンは、いたいです……」
泉「つい」
沙織「……な、なんがわだす……変な顔してたかな…?」
真尋「うん。あっ、いや、べつに変とかじゃなくてっ」ブンブン
沙織「?」
真尋「…む、難しい顔をしてたかなっ」
泉「さっきと情報量が変わってないわ」
真尋「う、うるさいなあ。…なんて言ったらいいか、分かんないんだよー…」
真尋「……えっとね、沙織さん」
沙織「は、はあ」
泉「呼称が不安定ね」
真尋「はいいずみん空気読んでー」
泉「う、……、ぜ、善処します…」スミマセン…
沙織「…」クス
真尋「なにか気になることとか。悩みごととか」
沙織「ぎぐん」
真尋「……、あるんじゃないかなーって。なんとなくねっ」
泉「悩みごと」フム
泉「そうですね。もし自分の力で解決できないなら——きっと、だれかに相談するといいですね」
沙織「そ、相談だべか」
真尋「そうだね」クス
泉「…真尋、口元が緩んでいるように見えるけど…?」
真尋「気のせいだよー」ニヨニヨ
泉「……、そ、そう。ならいいけど」コホン
真尋(いずみんはデフォがいい人だよねー)ニヨニヨ
沙織(…相談……)
沙織「……、」
沙織「あ、…あんの、ですね」
沙織「……んとに、ささいなこどなんだども…」モジ
真尋「うん」
泉「はい」
沙織「……」
沙織「……よ、よびがだ……、ま、真尋ちゃんは、わだすのこと、名前で読んでくれっけど……泉ちゃんは、その…」ゴニョ
泉「……」
真尋「…あー。そういう…」ナルホド
泉「分かったの?」
真尋「分からないの?」
泉「……、ちょっと待って。考えるから」
真尋「ごゆっくり」ニヨニヨ
沙織「…あ、あんまりいじめちゃだめだどー…」
泉「…………」
泉「…」ムム…
真尋「…」ハハ…
真尋「…まあでも、ほら。それは性格の違いというか。いずみんは几帳面だし」
沙織「そ、それは分かるんだけど…、でも、真尋ちゃんのことは、呼び捨てだべ?」
真尋「……あー。なんでだろーね。そう言えば」
泉「……」ウーン… ←15歳
真尋「…」←17歳
沙織「…」←19歳
真尋「…」
真尋「…」ブニ
泉「ひゃっ……、にゃ、にゃにしゅるにょ?」ブニブニ
真尋「や、ちょっとね。深い意味はないから」グニ
泉「い、いひゃい…」
沙織「いじめちゃ、めっだぞー」ペチ
真尋「いたっ…、ごめんなさーい」テヘ
泉「はふぅ」ヒリヒリ
泉「わ、分かりました」ハイッ
真尋「はい。じゃあ大石さん」
泉「ま、真尋が真尋なのが悪いんじゃないかしら」
真尋「なに? そんなにほっぺをつねって欲しいの、いずみん」
泉「い、いや、私はただ導いた答えが正しいかどうかを…」
真尋「仕方ないなー」ブニブニ
泉「やめふぇー」
沙織「…」クスクス
ヒリヒリ
泉「……」イタイ…
真尋「いずみんは分かってるけど分かってないよね」
泉「じ、自覚はあるよ?」
真尋「自覚と理解は違うんじゃないかな?」
泉「…、!」
真尋「顔にほっぺつねってって書いてあるよ?」
泉「ま、真尋に教わるなんて…」
真尋「ダウト」
泉「……」イタイヨー
真尋「……まあ、いずみんの言いたいことは分かるけどね」
真尋「さおりん、だから…気にすることないよ。私がこういう性格ってだけ。うん」
沙織「…そ、そだな……」
沙織「……わだすには、真尋ちゃんみたいな明るさはねーし……」ハハ…
真尋(あ、そういう風に取っちゃうのかー)
沙織「……」シュン
真尋(むずかしいなー。…考えるのは苦手…)ウムム
泉「…」
真尋「…」
真尋「ね、いずみん」
泉「うん」
真尋「ちょっと走って来ていいかな」
泉「急ね!」
真尋「充電切れちゃった」
泉「バッテリーが劣化してるんじゃないかしら」
真尋「もともとと違う用途で使っちゃうとねー。ていうかそんなにつねられ足りない?」ワキワキ
ブニブニ
泉「…」ンアー
沙織「…」
泉「…」ブニブニ
泉「あの…えっひょ」
沙織「? …へ、へい」
真尋「…」パッ
泉「ありがと、……はい」
泉「じゃあ…沙織さんって、呼んでも…いいですか。…呼び捨てはさすがに…」
沙織「……あっ……」
沙織「う、うん。も、もち、もちろん…」
泉「はい」ニコ
泉「えと、沙織さん」
沙織「は、はい」
泉「まだ、ちゃんと話したこともないし、ごめんなさい。べつに沙織さんのことを、友達だと思っていないとか、そういうわけじゃなくて」
沙織「う、うん」
真尋(初々しいねっ!)ナンダコレ
泉「真尋は真尋って感じで、またちょっと特別なので」
真尋「あれどうしていきなりこっちに矛先が?」
沙織「うん」クス
泉「まあ…ゆっくり、仲良くなって行きましょう。…みたいな」アハハ…
沙織「…、う、うん」
沙織「や……、こちらごそ、その、…努力もせずに、わがまま言って……」
泉「そんなことないです」ニコ
沙織「…」チラ
真尋「うん?」
沙織「…」ニコ
沙織「なんだがー…真尋ちゃんが真尋ちゃんだってこどが、よぐ分かっただ。真尋ちゃんだって、ちゃんと真尋ちゃんしてるがら、真尋ちゃんなんだべな」
真尋「??」
真尋「ちょ、さおりん、すとっぷ。いまの説明じゃなにがなんだか…??」
泉「そうですね」フフ
真尋「えっうそでしょ、なんで分かってんの」
沙織「だべなー」フフフ
真尋(急に疎外感がすごいよっ!)
泉「せっかくですから、一緒にお昼ご飯でも行きましょう」
沙織「いいべなー」ニヘラ
ワイワイ
真尋「…」ポツン…
真尋「…あれー…」
泉「?」
泉「…ふふ、真尋も行く?」
真尋「…! い、行くよぅ! 仲間外れはよくないよ!」
泉「でもさっきパンを食べてたし」
真尋「あ、あれは朝ご飯だもん!」
泉「太るわよ」
真尋「は、走ってるからだいじょぶだし!」
泉「知らないわよー」
真尋「いずみんは意地悪だ! もぉっ!」
沙織「…」クスクス
沙織(へへ……みんなでお昼かー。…楽しいなっ…)ニヘラ
☆おしまい
以上です。
こう、いずみんは書くのに自分の頭が追いつかず、
おぐやまさんは方言的に難しく、
マヒローはマヒローだから、みたいな。
好きなんだけど個人的に書き辛い三人で短編をやってみました。三人は身長が段々な繋がりがあったりします。
ほっこり的な。はい。して頂ければ。
とくにおぐやまさんが変だったらすいません。
合いの手、報告、ありがとうございました。
乙ー
各々個性が出てて店舗も良くて、楽しかったよ
おつー
こういうのでいいんだこういうので
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