モバP「高垣楓はうそをつけない」 (34)
パチ
高垣楓「…」ボーッ…
http://i.imgur.com/tkC41PZ.jpg
http://i.imgur.com/ieESXJN.jpg
楓「あふ」
市原仁奈「…」モフピー…
http://i.imgur.com/5FAOhOT.jpg
楓「…」
楓「…」モフモフ
仁奈「…んにゃ…」
楓「…ふふ」モフモフ…
楓「?」
輿水幸子「……」フフーンピー…
http://i.imgur.com/aVby2wj.jpg
楓「…」ヨシヨシ
幸子「……ん…ふふん……♪」ナデナデ
楓「…」ニコ
楓(……プロデューサーさん、いるかなー…)モゾ
*のんびりするだけの話です。
*この三人以外にもアイドルが出ます。メインは楓さん。
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カタカタ…
P「…」
喜多見柚「…」
http://i.imgur.com/ZHZ94Oc.jpg
P「…」
柚「…」ムフー
P「…柚さん」
柚「なにかねPサン」スリスリ
P「お婆ちゃんみたいな返事だな。すりすりしないの」
柚「えへー」ゴロゴロ
P「もう元気になったみたいだけど、まだそこにいるのか?」
柚「居心地がいいからねっ」ニャーン
P「そうですか」ニャーン?
柚「それから、アタシはさっきからさっきまでこれからもずーっと元気だから! べつにいま元気になったわけじゃないからね!」フンス
P「はいはい」
柚「♪」ムフー
P(元気だな)
ガチャ…
楓「…」
P「楓さん。おはようございます」
柚「おはよー」パタパタ
楓「?」
楓「あ…、プロデューサーさん、柚ちゃん。はい。ありがとうございます」ニコ
P「え?」
楓「?」
楓「どうかしましたか?」
P「あ、いや…」
楓「?」ニコニコ
P「…」
P「なんでもないですよ。眠気覚ましに、コーヒーでも飲みますか?」
楓「あ、いいですね」
柚「出番かな?」ガバ
P「柚サービス?」
柚「そそ。柚サービスタイムだよー」ニパ
楓「ふふ…ありがとう、柚ちゃん」
柚「いえいえー。しょーしょーお待ちくださいっ♪」パタパタ…
楓「柚ちゃんはいい子ですね」フフ
P「そうですね」
楓「…」
P「…」
楓「…」
楓「目が覚めて」ボソ
P「?」
楓「おはようって、言ってくれる人がそばにいるのって、いいなって」
P「……」
楓「ね?」ニコ
P「……そうですね」
楓「はい」ニコニコ
P「……」ニコ
楓「…ふふっ」
楓「私、事務所に住んじゃおうかしら」フフフ
P「それはちょっと」
楓「……」ジッ
P「?」
楓「…あっ、その。さっき柚ちゃんが、ええと…」
P「あ、膝枕ですか」
楓「そ、そうそう。それです」コクコク
P「……」
楓「……それ…」
P「……」
P「します?」
楓「……いいんですか?」
P「…それはもちろん」
楓「わーい」
P(可愛い)
可愛い
ポスン
楓「…じゃあ、えっと」
P「はい」
楓「失礼しますね」
P「はい」
楓「…えい」
コテン
楓「…」
P「…」
楓「…」
楓「…」スリスリ
P(やっぱりすりすりするものなのか)
楓「……ふふ…、なんだか、落ち着きますね。…また寝ちゃいそう……あふ」
P(コーヒーが来るまで我慢してくださいね)
楓「プロデューサーさんはどうですか?」
P「へ? ど、どうって」
楓「…」ドウデスカー
P「…、えっと」
P「緊張します。楓さんがすぐそばにいるのは、なんというか…」
P「お、俺はむしろ落ち着かないです」
楓「そうなんですか? ふふ、一緒にいるのに、不思議ですねー」
P「そうですね」
楓「はい」ニコニコ
ゴロゴロ
楓「♪」ヒザマクラワハー
P「…」
P(…なんというか……楓さんは、うそはつけなさそうだ。素直に甘えてくれるし)クス
楓「?」
楓「プロデューサーさん、なんだか、私に失礼なことを考えていませんか…?」
P「気のせいです」
楓「あ、…そうですか。分かりました」ニコ
P(素直だ)
楓「♪」スリスリ
P「…」クス
ガチャ
荒木比奈「?」
http://i.imgur.com/ZBf4X1y.jpg
比奈「…なにやら、お楽しみでスね?」
P「誤解を招く言い方はやめてくれ」
楓「あ、比奈ちゃん。おはよう」フリフリ
比奈「はいッス」
比奈「楓さん、お疲れだったみたいでスけど…もう平気ッスか?」
楓「ありがとう。仁奈ちゃんを抱いて眠ったら、元気を貰っちゃった」ニコ
比奈「それはなによりでス」ニヘラ
白坂小梅「……」ホコホコ
http://i.imgur.com/fKTAnyP.jpg
小梅「あ、あの映画は……け、けっこう、よか、よかったね…ね」ブンブン
星輝子「……」コクコク
http://i.imgur.com/d9a28D6.jpg
輝子「フヒ…こ、今度、続きも……借りてみよっか…」フヒ
小梅「う、うん」コクコク
P「そっちも楽しそうでなにより」
比奈「ええ、まあ」クス
P「お前たちはそろそろ帰るのか?」
輝子「う、うん。…さっちんと、ご飯に行こうって…ね」フヒ
小梅「ね…」フフ…
P「そっか」
輝子「……」フヒヒ…
輝子「あの……ぷ、プロデューサー」
P「ん?」
輝子「……さ、さっちん、…元気なかった?」
P「…ああ」
P「まあ、もう平気だと思うぞ。しばらく寝たら、落ち着くだろうし」
輝子「…そ、そか」
P「うん」
輝子「……あ、あの」
P「?」
輝子「…あのあのあの…」
P「落ち着け」
比奈「…」ポンポン
輝子「……フヒ…」
輝子「ア、アリガト…比奈さん…」
比奈「大丈夫ッス。落ち着いて」
輝子「…」コク
輝子「…その、ね。さ、さっちんは、気を遣ってくれて」
P「?」
小梅「…ほ、ホラー映画が…に、苦手だって、言ってたん、ですけど……と、途中まで、…その、一緒に観てくれ、たんです」
P「ああ、そうだったのか」
P(意地を張っただけって——ことはないか)
P(…幸子もあれで、友達想いだからなぁ)
輝子「…せ、せっかく……気を遣ってくれてるのに、いいよってのも、……だし」
輝子「…………お、怒って…な、いかな……」フヒ…
P「…」
スッ
P「?」
ポン
輝子「…」
楓「…」ナデナデ
楓「トモダチなら、きっと大丈夫」
輝子「……」フヒ
輝子「そ、そう…かな」
楓「うん」
P「……、そうだな」
P「幸子も二人が大好きだから、そうやって気を遣ったんだと思う。だから、二人とも幸子が大好きなら、きっと大丈夫だよ」
輝子「……」
小梅「…は、はい」エヘヘ
小梅「あ……あ、ありがとう、ございます。プロデューサー、さん」
P「いえいえ」
輝子「…か…楓さんも、…あ、アリガト……」フヒ
楓「…」フルフル
楓「同じ事務所の、トモダチだもんね」ニコ
輝子「……フヒ」
輝子「そ、…うん、そ、そだね…。——みんな…トモダチだよね……」
楓「うん」
輝子「…、フヒヒ…♪」
小梅「じ、じゃあ……さ、さっちんの、様子を、…見て来ます」パタパタ
輝子「…見て来る…」パタパタ
P「気をつけて」
パタン
比奈「一見落着ッスか」
P「…うん。けど」
P「輝子もずいぶん成長したみたいだし、初めから心配することもなかったと思うよ」
比奈「そのわりには、ずいぶん熱心に幸子ちゃんを慰めてたッスけど」
P「嫉妬でス?」
比奈「全然全く到底違うッス」
P「……そんなに否定しなくても…」
楓「…」クスクス
P(…まあ、俺の言いたかったことの半分は、楓さんに言われちゃったけど…)ハハ…
楓「?」
P(楓さんも、やっぱりちゃんとみんなのお姉さんだよな)ウンウン
楓「……ぷ、プロデューサーさん? やっぱりまた、なにか私にいじわるなことを考えてるんじゃあ…」
P「気のせいです」
楓「そ、そうですか?」ムー…
比奈「あんまりいじめちゃだめッスよー」コラ
P「分かった比奈お姉ちゃん」
比奈「キモい」
P「楓さんとは違ったベクトルで素直でスね…」グサグサ
ガチャ
柚「お待たせー♪」カタカタ
柚「って、ありゃ…えへへ。比奈サンおはよー」ニパ
比奈「はいッス。…ふふ、私はべつに寝てないでスけど」ニヘラ
柚「あ、そうだった。てへ♪」
P(可愛い)
比奈「節操ないッスね」
P「う、うるさいなあ」
比奈「てへ」
柚「??」ン?
柚「えっと…ごめんね。楓サンと、Pサンのコーヒーを淹れて来たところなんだけど——よかったら、Pサンの分を上げるよー♪」
P「おい」
比奈「大丈夫ッス。そろそろ私も帰りまスし」
P「いらないのかよ」
楓「ありがとう、柚ちゃん」
柚「なんのこれしきー♪」ドゾー
ガチャ
早坂美玲「…」ソーッ…
http://i.imgur.com/sKIancj.jpg
P「? お、どうした?」
美玲「! へっ、あ、いやっ」ワタワタ
P「落ち着け」
美玲「う、うるさい!」
P「仁奈が忘れ物を取りに来たけど、美玲もそうか?」
美玲「ち、違うモンッ! ウチは忘れ物なんて…」
P「美鈴はおっちょこちょいだなあ。いったいなにを忘れたんだ?」
美玲「違うって言ってるだろッ!?」ガルルル!
P(面白い)
比奈「あんまりからかうと、めっでスよー」
P「ごめんなさい」
モジモジ
美玲「そ、その……に、仁奈が忘れもにょしたって、…ち、ちゃんと取りに来れたか、気になっ——ってなんかないけど、その…」ゴニョゴニョ
P「…」
美玲「……なっなんだよ」
P「噛んだ?」
美玲「噛んでないッ!」
P「美玲は仁奈のことが大好きなんだな」
美玲「うん! ……——じゃ、ない! 違う!」
P「美玲は優しいなあ」
美玲「……うううぅぅ……ッ!!//」ガリガリ
P(面白い!)フヒヒ
楓「めっ」ペチ
P「すいません」イテ
タタッ
モフン
美玲「わ」
仁奈「美玲おねーさん! どうしてここにいやがりますか!?」
P「おはよう仁奈。もう目は覚めたか?」
仁奈「ばっちりでごぜーます!」ニパー
P「そっか」
仁奈「えへへ。目が覚めて、すぐまたおねーさんに会えるなんて、今日の仁奈はラッキーですよ!」ニパニパ
美玲「…う、うん。よかったな」
仁奈「はい!」
比奈(この二人のやり取りは見てて和むッス)ホワホワ
P(そうだな)
仁奈「ところで、おねーさんはどうしてここにいやがるんです?」
美玲「……、それは…」
仁奈「?」
美玲「…」
美玲「お、オマエが心配で——ほ、ほら、仁奈は、ウチがついてないと、あ、危なっかしいから…。様子を見に来たんだ。そ、それだけだ」
仁奈「……」
P「…」
比奈「…」
楓「…」
柚「…」
美玲「……っ、に、にやにやするなッ!」
P「してません」
比奈「気のせいッス」
楓「にやにや」
柚「美玲チャンは優しいね!」
美玲「……うああー…あー……もー…」//ブンブン
P「爪を振り回すなー危ないぞー」
仁奈「美玲おねーさーん!」モフッ
美玲「は、はい」
仁奈「もう…なんでごぜーましょう…仁奈には、も、もふもふとしか言いようがねーですよ!」
美玲「な、なにが?」
仁奈「嬉しいんでごぜーます! 心がとっても、もふもふするんでごぜーます!」
美玲「……あ、そう…、よ、よかったな」
仁奈「よかったです!」モフモフ
P「よかったなー」ニヤニヤ
美玲「えいッ」ブン
P「!? ぐはっ!」ザシュッ
柚「Pサーン!」
比奈「自業自得ッス」
美玲「も、もう帰るぞ! ちゃんと鞄は持ったな!?」
仁奈「はい!」ニコ
仁奈「ではみんな、また明日ですよー」フリフリ
比奈「また明日」
楓「気をつけてね」
柚「またねー」フリフリ
P「おう」
仁奈「♪」エヘヘ
美玲「行くぞー」
仁奈「えっへへ、待ってくだせー」パタパタ…
比奈「…」フフ
比奈「…じゃ…私もそろそろ、輝子ちゃんたちと一緒に帰りまス」
P「うん。三人のこと、よろしくな」
比奈「はいッス」
比奈「楓サン、柚、また明日」
楓「また明日」
柚「うん!」
P「気をつけてな」
比奈「はい」コクン
柚「…」
楓「…」
P「…」
柚「…やー。あっという間に、静かになったねー」
P「そうだな」
柚「コーヒーも冷めちゃった」テヘ
P「俺はこのくらいも好きだけどな」ズズ
柚「ホント? …えへへ、Pサンは優しいね…」
P「そうか?」
柚「うんっ♪」
楓(…おいしー…)ズズ…
柚「アタシも、もう帰るね」
P「そっか。送って行くか?」
柚「アリガト。でも平気だよー。寄り道もしたいしねっ」
P「ふらふらせずにちゃんと帰るんだぞ」
柚「果たしてどうかな!?」
P「なんだそれ」
柚「てへ」
パッ
柚「…んじゃ…また明日ね」ニコ
P「おう」
楓「またね、柚ちゃん」
柚「うんっ楓サンっ」ニパッ
……パタン…
P「…」
楓「…」
P「…また一段と、静かになりましたね」
楓「本当ですねー…。…柚ちゃんは、元気いっぱいですから」フフ
P「ですね」
楓「…」
P「…」
楓「…」
楓「こんな風に静かだと」
P「?」
楓「…いつの間にか、そばにいる大切な人に——思っていることが通じちゃうんじゃないかなって、…」
楓「私、自分のことを伝えるのが得意ではありませんけど……そんな風に思うんです」
P「……」
楓「…」
P「……、お酒、飲みたいんですか?」
楓「…」ニコ
P「…」ハハ…
P「まあ、一杯くらいなら」
楓「ふふ、ありがとうございます」
P(…大切な人…か)
コト
楓「おつまみも買ってあるんですよ」ガサ
P(いつの間に…)
楓「ご飯の帰りに買って来ちゃいました」フフン
P「なるほど」
楓「どうぞ」
P「あ、はい」
トクトクトク…
P「すいません」
楓「いえ」
P「今度は俺が」
楓「ありがとうございます」
トクトクトク…
P「じゃあ、えっと…乾杯」
楓「乾杯」ニコ
キン
P「…」クイ
楓「……ん…」コク…
楓「…はぁ、おいしい…」
P「そうですね」
楓「はい」
楓「…」チビチビ
P「…」モグ
楓「…」
楓「…付き合わせておいて、なんですけれど」
P「? はい」モグモグ
楓「…いつも、ありがとうございます。わがままを聞いてくださって」
楓「その……じ、自覚は、あるんですけど。つい」
P「……ん」コクン
P「いえ。気にしないでください。比奈はまだ二十歳だし…」
P「楓さんのように、お酒が好きで、気兼ねなく付き合ってくれる飲み仲間は、俺にとっても貴重ですから」
楓「……そうですか? …よかった」
楓「…あ、でも……べつに私、ただお酒を飲むことが好きだってわけじゃ、ないですからね?」
P「え?」
楓「ふふ」
P「…ど、どういう意味ですか?」
楓「……」チビ
楓「ぷはっ……、ふふふ、さあ?」
P「さあって」
楓「ふふっ…」
ピト
P「むぐ」
楓「うそはつけなくても隠しごとくらいなら、私にだってできちゃうんですから」
P「……」
楓「…」ニコ
楓「…なーんて…てへ」
スッ
P「…」
P「…そう、ですね。ごめんなさい」
楓「いいえ」
楓「…、でも…」
P「はい」チビ
楓「……今日みたいに、みんなで楽しくお仕事をして、こうしてプロデューサーさんとお酒も飲めて…」
楓「ふふ、幸せな一日でしたー…。そう思うことは、べつに秘密じゃなくて、いいですよね」
P「…そう思います。声に出してそう言ってもらえると、俺も幸せなので」
楓「プロデューサーさんも、いま、幸せですか?」
P「はい。幸せです」
楓「そうですか」
P「はい」
楓「幸せですね」
P「はい」
楓「いつかみんなでお酒を飲めるといいですね」
P「はい。…まあ、柚と仁奈が大人になってから、ですね」
楓「楽しみですねー」
P「そうですね」
楓「それまでずーっと、みんなで、仲良しで、やって行きましょうね」
P「はい」
楓「明日もまた、今日のような素敵な一日になるといいですね」
P「そうですね」
楓「はい。今日も一日、お疲れさまでした」
P「はい。楓さんも、お疲れさまでした」
・・・・おしまい
うそをつくのも、こんなところで、おしまいです。
お読み頂きありがとうございました。
今回は珍しく前回からの続きでしたね
乙です
乙
平和だった
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