勇者「魔法が存在しない世界……」 (33)

勇者「これで最後だ魔王おおおおおお!!」ズバッ

魔王「う、ぎゃあああああああ!!」

勇者「はぁ……はぁ……これで皆の仇が取れ……」

魔王「なかなかやるな……勇者よ」

勇者「!?」

魔王「だが、終わりなのは貴様の方だったらしいな……」

勇者「あ……あ……」

魔王「貴様など別世界に飛んでしまえ!!」バッ

勇者「えっ!?」

シュッ

ここから、勇者の新たな旅が始まった

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勇者「ん……此処は……?」

村娘「あ、気がつきましたか」

勇者「!!いてて……」

村娘「あ、無理なさらずに!!」

勇者「君は?」

村娘「私は初村に住む村娘と申します」

勇者「初村?聞いたことないな……」

村娘「貴方が傷を負って倒れていましたからとりあえず運びました」

勇者「そうか、でも大丈夫だよ」

勇者「こんなのベホマ使えば治るさ」

村娘「?」

村娘「ベホマとは何ですか?」

勇者「え?ベホマを知らない?」

村娘「聞いたことないです……」

勇者「まぁ良いや、見てて」スッ

勇者「……」

村娘「あの……」

勇者「あれ?あれあれ?」

勇者「魔法が使えない!!」

村娘「ま……ほう?」

勇者「くそっ!何で……いたたた!!」

村娘「あぁ!安静にしててください!!」

父「おーい、帰ったぞ……って客人か」

村娘「この人が怪我をしていたから家に運んできたのよ」

父「そうか、君名前は?」

勇者「勇者です……」

父「勇者君ね、よろしく」

勇者「はい……」

村娘「ところで父さん」

父「ん?」

村娘「魔法って知ってる?」

父「魔法?何だそりゃ、聞いたことねぇな」

勇者「あの、魔法を知らないのですか?」

父「あぁ、役に立てなくて済まないな」

勇者「いえ……」

勇者「(魔法を知らない?何故だ……)」

勇者「(言い方からすれば惚けている様子はない)」

勇者「あの、魔法を知っている方はここに居ますか?」

父「いや、誰も知らないと思うなぁ」

父「あ、でも長老様なら知っているかも」

勇者「本当ですか!?」

勇者「すみませんが、案内してもらえませんか?」

父「良いけど、行くなら明日だな」

父「まずは君の傷が癒えてからだ、一日も経てば治るだろう」

勇者「わ、分かりました」

勇者「(魔法を知らないのはこの村だけなのか?)」

勇者「(そういえば、あの魔王が最後に言っていた言葉……)」

魔王『貴様など別世界に飛んでしまえ!!』

勇者「(別世界……この言葉と村娘達の言葉を合わせて……まさかここは魔法が存在しない世界……)」

勇者「(まだ決め付けるのは早いな、とりあえず今日は寝よう)」

とりあえず此処まで
また後で書きます

勇者一人だけ使える世界かと思ってた

乙でした

そして日が昇り

勇者「ふう、だいぶ傷も治ってきたな」

父「おはよう勇者君、もう大丈夫か?」

勇者「はい、それよりも……」

父「分かっているさ、早速行こう」

初村

餓鬼大将「おい!」

勇者「え?」

餓鬼大将「てめぇ村娘とどんな関係なんだ!?答えろ」

勇者「いや、えっと……」

父「おいやめろ餓鬼大将」

餓鬼大将「あ、お義父さん!」

父「誰がお義父さんだ!」ポカッ

餓鬼大将「いてっ!?」

―――――――――――――――――――――――――
餓鬼大将「へー、お前が気絶してたから運ばれたのか」

勇者「まぁ、そんな感じだ」

餓鬼大将「居候だからって!村娘に手を出すなよ!!」

勇者「出すか!!」

父「勇者君、早く行こう」

勇者「あ、すみません」

餓鬼大将「……チッ」

長老の家

父「長老様、勇者君を連れて参りました」

長老「ほう、そうか」

長老「父よ、お前はもう帰っても良いぞ」

父「はっ!」

勇者「あの……」

長老「君が勇者君じゃな?」

勇者「はい」

長老「話は聞いておる、魔法というものについてじゃな」

勇者「失礼ですが、長老様も魔法を……」

長老「残念ながらワシも魔法というものは見たことが無いのじゃ」

長老「……しかし、東の国の学者なら何か知っとるかもしれんな」

勇者「東の国……」

長老「そうじゃ、名前の通りこの村を出て東に行けば着くぞ」

勇者「あ、ありがとうございます!」

長老「まぁ礼には及ばん……と言いたいところじゃがな」

勇者「?」

長老「君が倒れている時に、大層な武装をしとったらしいがの、君は魔物狩りでもしてたのかの?」

勇者「いえ、魔王を倒すために手に入れた伝説の鎧です」

長老「魔王……君は魔王を倒す旅に?」

勇者「そうなりますね」

長老「なら話は早い……こんな老いぼれの頼みは聞いてくれぬと思うが」

長老「最近この近くに住む魔物が、ワシらの畑の作物を食い荒らしとるんじゃ」

長老「ワシらは何度も止めてくれと頼み込んだ……だが止めることは無かった」

長老「そしたら、その魔物は……止めて欲しいなら結婚がしたい、女を用意しろと言ってきたのじゃ……」

長老「だがこの村の皆は全て家族なようなもの……」

長老「切り離したくないのじゃ……」

長老「だから勇者君、魔物を倒してくれ、礼は必ずする……!!」

勇者「分かりました、やりましょう」

長老「ほ、本当か!?」

勇者「えぇ、この村の人が居なければ俺はずっとあの森で倒れていたままかも知れません」

勇者「だらその魔物を倒して」、恩返しさせてください」

長老「済まないな……」

勇者「気にしないでください」

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勇者「回復魔法と、補助系魔法も使えないか……」

勇者「敵も魔法を使う事は無いかも知れないが……」

勇者「とりあえず特薬草を買い込みたいけど、ゴールドもない」

勇者「さて、どうした事か」

村人A「あー!勇者さんじゃねぇだか!!」

勇者「ん?」

村人A「オラ長老様から話は聞いただよ!すげぇつぇぇ魔物を倒してくれんだろ?」

勇者「あ、まぁ……」

村人A「ならオラの畑から取れた薬草だ!持ってってくんろ!」

勇者「え、お金は……」

村人A「いんや、これはオラの気持ちだからタダで貰ってくれ」

勇者「ありがとうございます!」

村人B「ならオラはこれやるど!!」

村人C「オラはこれな!」

村人D「俺はこれ!」

村人E「僕はこれを!」

ドサドサドサ

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勇者「沢山貰ってしまった……そんなに期待されてもな、見たことない魔物かもしれないし」

勇者「はぁ、僧侶と盗賊と武闘家に会いたい……」

勇者「しかし俺だけで良かったな……僧侶とか魔法使いがこの世界に居たら完璧にアウトだしな」

今回は此処まで、また夜に書くかも

夜と言わず今書きなさい

ゆっくり待ってるよ
しえん

こんなモン思い出したww

しかし攻撃の他には技術と道具(組み合わせもアリか?)だけでやらなきゃいけないとはシビアなRPGだな
魔法でなくともMPやらを何かに活かしたい所ではあるが……

いつも脳筋PTばかり作る俺には問題ないな。HP多いから先頭で死なない変わりに武器代と道具代で資金的に[ピーーー]るが

深夜 協会前

勇者「そろそろ時間か、ていうか女装なんて初めてだよ……」

ドシン ドシン ドシン ドシン

勇者「来るか……」

カンダタ「ぼー、ぢゃんどぼらのばなよめづれてきだなー」

カンダタ子分「おー、ちゃんとオラの花嫁連れてきたなー、と言ってます」

勇者「(か、カンダタとカンダタ子分!?よっしゃ!)」

勇者「(こいつ等ならまだ勝てるぞ!!)」

勇者「かかったなカンダタ!」バッ

カンダタ「ぼっ!?」

カンダタ子分「だ、騙しましたね!!」

勇者「この村の人達に迷惑を思いっきりかけた罪、償って貰うからな!」

カンダタ「……やるじょー」スッ

勇者「(棍棒?カンダタ子分の方は……ひのきの棒?こいつ等って確か斧だった筈じゃあ……まぁ良いか)」

勇者「行くぞ!」ズバッ

カンダタ子分「ぐあああああ!!」シューン

勇者「え!?弱くない!?」

勇者「元の世界のカンダタだったらまだ生きてるぞ!?」

カンダタ「ゆるざんじょー!!」ドゴン

カンダタの会心の一撃!

勇者に5のダメージ!

勇者「だから弱いって!!」ズバッ

カンダタ「ぐはあああああああ!!」シューン

経験値7を貰った

勇者「この世界のカンダタはこんなに弱かったのか……ていうか経験値がスライム並みなんだけど……」

次の日

長老「もう、行ってしまうんですな」

勇者「はい、東の国に情報を集めに行かないといけませんしね」

村娘「あ、あの!」

勇者「ん?」

村娘「いつでも遊びに来てくださいね!」

勇者「あぁ、勿論さ」

勇者「では、さようなら」

野原

勇者「東の国までかなり距離があるぞ……大丈夫かな……」

「た、助けてくれーー!!!」

勇者「へ?」

旅人「あ、アンタ!早く助けろ!早くしろやボケ!!」

勇者「何か罵倒されてっけど俺かな」

スライム「ぴきー!!」

勇者「スライムかよ!?」

スライムの攻撃!

勇者に28のダメージ!

勇者「強っ!?何このスライム!?」

勇者「仕方ない、やるっきゃねぇ!!」

ゆ?

ゆっくりしていってね?

ゆかいなネコランド?

ユー 仲間になっちゃいなYO!

ゆ?………犯人はヤス

ゆ……ユカイ・ダイアモンド?

ゆ?

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