勇者「助けてもらったら返すのが礼儀だろ?」
勇者「おう、あく>>2しろよ」
女「そんなっ……! あなたは正義の心を持つ、勇者様なのでは!?」
勇者「おいおい、こっちは命懸けで魔物からお前を救ってやったんだ」
勇者「その見返りを求めるのは当然だろ、なぁ?」
女「でも、>>2なんて……」
勇者「つべこべ言わずにやるんだよォ!!」
女「ひっ……!」
記念撮影
勇者「いいから笑え、笑うんだよ!!」
女「ぐすっ……う…」ニコ
勇者「へへへ、そうこなくっちゃな……」
勇者「おら、もっとこっち来いよ!!」グイッ
女(もう嫌……こんなことになるなら、いっそ魔物に食べられてしまえばよかった)
勇者「じゃあ撮るぞ? いくぞ? せーの……」
パシャッ
女「ああっ……!」
勇者「へへ、これでいい旅のメモリーが出来たぜ。ありがとよぉ」
女「くっ!」キッ
勇者「はん! そんな目で睨んだって駄目だぜ?」
勇者「こいつは故郷に戻ったら見せびらかすッ! 可愛い女の子と写真撮れたことを自慢するためになぁ!!」
女「そんな、酷い! あんまりよ!! 全くのすっぴんなのに……!!」
勇者「せいぜいここで俺に助けられたことを一生恨むといいぜ」
勇者「それじゃあな、また襲われねぇように気をつけるんだな」
女「うぅ、そんなぁ…そんなぁ……!!」ヘタッ
勇者「ヒヒヒ、俺って奴はついてないな。また出くわすとは……」
オーク「ぶふっ! ぶふっ!」
>>直下「あわわ…だ、だれか助けてッ!」
勇者「しょうがねえ、助けてやるかぁ」
勇者「勇者だしなぁ……ひっひっひっ」
オーク「ぐふっ」チーン
勇者「次襲うなら森に迷い込んだ女騎士とかにするんだな」
勇者「ま、次なんて俺が奪った訳だが……ヒヒヒ」
村娘妹「わぁ、お強いんですね! 旅の方!」
村娘妹「おかげで助かりましたぁ! ありがとうございますっ」
勇者「まあな。勇者だし」
村娘妹「勇者様!? 勇者ってあの世界を救うっていう…へぇっ!?」
村娘妹「そんな人に会えたなんて光栄ですぅ!!」
勇者「……」←照れてる
村娘妹「あっ、そうだ、助けてもらったお礼をしなくてはなりませんね…えっと、えっとぉ」
村娘妹「……ごめんなさい、今手持ちには何も無くて、その」
勇者「――――ならお礼として >>直下 をしてもらおうか!!」
村娘妹「!?」
勇者「おらおら、早くしろよ」
村娘妹(こんな…黒くテカテカしてて臭くて硬そうなものを撫でろというの!?)
勇者「今、俺の髪のこと黒くテカテカしてて臭くて硬いって思っただろ?」
村娘妹「!? い、いえ、そんなことは……!」
勇者「取り繕わなくていい、事実そうだしなぁ」
勇者「実はここ最近村とか街に泊まって無くてな、一切風呂には入って無いんだよ」
村娘妹(汚っ!)
勇者「加えて俺の髪質は特異だ…非常に硬い。さながらダイアモンドのように、ありえない硬度を誇るっ……!!」
勇者「髪を擦り付けただけで魔物を倒せるくらいにな……!」
村娘妹(やったことがあるのぉ!?)
村娘妹「そんな、そんな危険物を私に……!?」
勇者「ああ、いいからこいつを……」
勇者「――――ナデナデしろって言ってんだよぉ!!」
村娘妹「ひっ、むごい……!! あんまりにあんまりですよぉ!!」
勇者「おいおい、俺に助けられたことをもう忘れたのかぁ?」
村娘妹「あっ…」
勇者「そうだ、お前は自由に意見を言える立場じゃない」
勇者「黙って俺の髪をナデナデするしか無いんだよぉ……ひっひっひっ」
村娘妹「くぅぅ……!! ぐぬぬぅぅぅ……っっ!!」プルプル
勇者「早くしてくれよ、なぁ!」
勇者「……別にいいじゃねーか、髪を撫でるくらい気軽にやってくれても……」ボソッ
村娘妹「?」
勇者「産まれてから今まで、この髪質のせいで誰にも触れられることがなかった俺の頭を……」
勇者「一度くらい撫でてさ、やってきたことを褒めてくれよ……」
勇者「積み重ねてきた苦しみを労ってくれよ……っ!!」
村娘妹「……勇者様……」
村娘妹「ふぅ、分かりましたよ。しょうがないですね」
勇者「何、本当か!? なら早く!! 早くナデナデしてくれよぉ!!」
村娘妹「ほら、頭差し出してください」
村娘妹「はいよーしよーし……」チクチク
村娘妹(うぅ、撫でてるだけなのに手が物凄い痛い。まるで針のむしろを撫でているかのような……)
村娘妹(でも、これが勇者様の今までの痛み、苦しみなんだ……)
村娘妹「……」ナデナデ
勇者「あぁ、いいぞぉこれぇ……」
勇者「へへ、ありがとよぉ。世界救った後また頼むぜ」
村娘妹「嫌です! もう、乙女の手をこんなに傷だらけにして……!!」
村娘妹「あなたなんて最低です!! 最低!!」
村娘妹「世界救ってくださったとしても!! 丸坊主にならなきゃ撫でてやんないですよーっだ!!」
村娘妹「お姉ちゃんにいいつけてやるー!!」ダッ
勇者「ちっ…逃げたか。糞ガキが」
勇者「……丸坊主、か」
――――しばらく後
>>直下 「私もここまで、か……!」
ドラゴン「グルルルル…」
勇者「またか…ふん! 経験値稼ぐついでに助けるとするかな、ヒヒヒ」
ドラゴン「がふっ!」チーン
勇者「お前みたいな奴は洞窟の奥でじっとしてるのがお似合いだぜ!」
踊り子「あなた強いのね…ありがとう、助かった」
勇者「ヒヒヒ、お礼なら >>直下 でいいぞぉ!」
踊り子「い、いきなり見返りを要求するとか…大物ね」
勇者「そりゃなんてったって俺は勇者だからな」
踊り子「えっ! 貴方がっ!?」
勇者「おう、俺の事はいいからあく >>直下 しろよ!!」
踊り子「強引な子ね……」
踊り子「まあ私は踊ることを生業としてるから構わないけど」
踊り子「あなたはできるの?」
勇者「出来ないッ! 踊ったことなんて人生で一度も無いからな!」
踊り子「あら、ならどうして一緒に踊れだなんて……」
勇者「それは……っ」
勇者「……誰かと一緒に、何かをしたかっただけだよ……」
踊り子「え?」
勇者「生まれたその瞬間から勇者の素質があると言われて、まだ歩き始めたばかりの頃から訓練、訓練、訓練……」
勇者「公園で楽しそうに遊ぶ子供達を横目に訓練……」
勇者「何せ俺は世界を救うと言われる勇者の卵だったからな、遊んでる暇なんて無かった。ずっと指導者である大人としか接して来なかった」
勇者「そのおかげで立派なコミ障に成長した俺は、仲間なんて出来ず、あえなくソロで旅立つハメになってしまった……」
勇者「そんな俺にとって、誰かと一緒に何かをやるってことがたまらなく羨ましかったんだよ……憧れだった」
勇者「だから、まあちょっと頼み方が汚いかもしんねーけどよぉ」
勇者「一回でいい、俺と一緒に踊ってくれよ……」
踊り子「……ふーん」
踊り子「いいわ、じゃあ君には元気が出る踊りを教えてあげる」
踊り子「これから先も強く生きていける踊りよ!」
踊り子「それを一緒に踊りましょ? さあ!」
勇者「!」パァ
勇者「ヒヒヒ、俺の運動神経の良さを遺憾無く発揮してやるぜぇ……!!」
踊り子「ふふ、徹底的に扱いて30分で踊れるようにしてあげるわ!!」
勇者「いいよぉ、こいよぉッ!」
――――この後めちゃくちゃ踊(ダンス)った。
勇者「はぁ…はぁ……」
勇者「こ、これがハッスルダンスってやつか、ヒヒヒ」
踊り子「そうよ、危なくなった時に踊れば身も心も癒されるわ」
勇者「へへ、踊りって凄いんだなぁ」
踊り子「あら、踊りの良さに気付いたの? なら私と一緒に踊り子道に励んでみない?」
勇者「魅力的だが断るぜ、俺は勇者だからなぁ」
踊り子「そう……残念ね、筋はあるのに」
勇者「ヒヒヒ、でも、世界を救って価値のないニートになったら考えとくぜ」
勇者「俺が魔王倒すまで死なないよう、気をつけて旅を続けろよ!」
踊り子「あなたもね。世界を救った後にも君の存在意義はあるってこと、忘れないで」
勇者「! ……うるせえよ、ありがとう」
踊り子「ふふ」クスクス
数年後――――
勇者「ついに来たな、ここが諸悪の根源の住む魔王城か」
勇者「ここに居る魔王を倒せば世界から魔物が居なくなる……皆が安心して暮らせる世の中になる」
勇者「この扉を開けた先に、そいつは居る……!」
勇者「ふぅぅ……!! いくぞ、覚悟決めろ俺!!」
ギィィ…
魔王「む、何者だ?」
>>直下「ああ! 助けがついに来てくれたのですねっ!」
勇者「誰か捕らえられてやがるな。ヒヒヒ、間抜けが」
勇者「今助けてやるから待ってろぉ……ひっひっひっ」
魔王「誰かと問うているっ!!」
勇者「うるせぇ!! モブは黙って斬られてろッ!!!」
魔王「そんな、この我が倒れるとは―――――ッ!」
勇者「追い詰められた時の変身が無いとか遅れてるな、お前」
勇者「弱そうな見た目のまま死んでいくとか草生える、ヒヒヒ」
魔王「くっそおおおお……ぐふっ」チーン
勇者「ふぅ」
吸血娘「おお、あの魔王を倒すなんてただの人間にしては―――――」
勇者「クソッ! まだ魔物が残ってやがったか!!」チャキッ
吸血娘「ひぃっ! か、構えないで! 私は怪しい者じゃないから、剣をおさめてよぉ!!」
勇者「ヒヒヒ、冗談だよぉーん」
吸血娘「うっ」イラッ
吸血娘「と、とにかくまあお礼は言うね。ありがと! 少しは人間を見直したわ!」
勇者「お礼はいいから >>直下 しろよ」
吸血娘「えっ……」
吸血娘(何こいつ)
勇者「命のやり取りした後だからな、今凄い腹減ってんだぁ」
吸血娘(いや、あっさり殺したでしょ…開始数十秒で)
勇者「だから、ちょっとここの厨房借りて何か作ってきてくれよ」
吸血娘「はぁ!? 何で私がそんなことっ……!」
勇者「いや助けたじゃん、俺。魔王という強大な悪からお前を」
勇者「それに然るべき見返りがあるべきだと、そうは思わないか?」
吸血娘「打算的で嫌な奴ね! あなた友達居ないでしょっ!」
勇者「居ない……いや、居る……かも」
吸血娘「そんなのどっちでもいいけど! 私は作らないわよ!」
吸血娘「私は高貴なる吸血鬼の娘、いくら命を救われたからって人間なんかに手料理を振る舞うなんてありえないんだから!!」
勇者「おいおい失礼な奴だな」
吸血娘「あなたがね!!」
勇者「……どうしても駄目か?」
吸血娘「ふんっ」プイッ
勇者「……はぁ、嫌ならしょうがないな」
吸血娘「? 折れるの早いわね…いいことだけど」
勇者「実は俺、誰かの手料理を食べたことないんだよ」
吸血娘「はぁ? んなわけないでしょ! お母さんは?」
勇者「居たけど居なかったのとほぼ同じだ。奴は俺に毎日お金を渡して、それで何か好きな物を食べてこいと言うだけだった」
吸血娘「……」
勇者「これまで冷たい飯しか食ってこなかったからよ、せめて、魔王を独りで倒したお祝いによ……」
勇者「今日くらいは誰かが俺だけのために作ったくれた、温かい飯を食べたいって、そう思っただけなんだよ……」
勇者「迷惑ならいい、ヒヒヒ、もう行っていいぜ。お前には帰る家があるだろ?」
吸血娘「……はぁ」
吸血娘「もおおおおおおお!! 後味悪いわねええええぇ!!」
勇者「!?」
吸血娘「いいわよ、作る! 作ってやんよぉ!!」
吸血娘「人間に優しくするのは今日だけだから、感謝しなさいよこのボケ!!」
勇者「お、お前……っ!」
吸血娘「じ、じゃあ作ってくるからっ! 覗くなよっ!」
バタンッ!
勇者「……」ジーン
勇者「ヒ、ヒヒヒ…生きてて、良かった……!」
吸血娘「あーもう! あんなこと言っちゃったけど、何作るか決めてないわよ!」
吸血娘「んー、>>直下 でいいか!」
勇者「……手料理ってどのくらいかかるものなんだ? やけに遅いな」
バンッ!
勇者「ヒヒヒ、来たか」ワクワク
吸血娘「ちょっと作りすぎちゃったから運ぶの手伝いなさいよ!!」
勇者「おう、いいぜぇ! ひっひっひっ!」
―――この後めちゃくちゃ並べた。
勇者「ヒヒヒ…おいおい、なんだこれはぁ!?」
勇者「壮観だぜぇ!!」
満漢全席 ズラー
吸血娘「やけに食材があり余ってたから、勿体無いなと思って全部使ったらこんな量になっちゃったわ」
吸血娘「責任持って、あと感謝して全部食べなさいよね!」
吸血娘「それじゃ、私はもう帰るから……」
勇者「は? おいおい、待てよ」
勇者「誰もお願いが一つとは言ってないぜぇ? ヒヒヒ…」
吸血娘「はぁっ!? これ以上どういった見返りを求めるつもりよ! このクズ!」
勇者「俺は魔王を倒したんだぜ? 一個じゃ物足りないよなぁ?」
吸血娘「な、何よ! 何をお願いする気なのよ!」
勇者「一緒に食べてくれ、独りは寂しい…」シュン
吸血娘「ううううううううううう!!」
吸血娘「別にいいわよ、もうっ!!」←自棄
勇者「やったぜ。」
勇者「はふっはふっ…うめぇ! こんな美味しいもの初めて食べた!」
吸血娘「そ、そう? 褒められて悪い気はしないわね…」テレテレ
勇者「なんか店開けるレベルで美味しい!」
吸血娘「お店? ふ、ふーん」
吸血娘(考えとこ)
勇者「あ、そういえばお前。何で魔王に捕まってたんだ?」
吸血娘「あーなんか見た目が好みだとかで、屋敷から連れ去られたのよ」
勇者「ヒヒヒ、こんな見た目ちびっ子を好くとか魔王はロリコンか何か?」
吸血娘「ッ! 今食ったもの全部吐きなさいよ!!」
吸血娘「こう見えて私は150年生きてるの! あなたみたいな子供より遥かに生きてるんだからねっ!?」
勇者「……150年? ああ、お前は人間じゃないのか」
吸血娘「今更ッ!? 翼とか生えてるんだから一目で気付きなさいよ!?」
勇者「あれ、じゃあ何でお前生きてるんだ?」
勇者「魔物なら消えてるはずだが……」
吸血娘「魔物と高貴な吸血鬼を一緒にしないでよっ」
勇者「ほーん、細けぇこたぁ気にするなってことか、ヒヒヒ」
吸血娘「そうよ……ってか冷めるから早く全部食べてよね!!」
勇者「うぷ、ご馳走様…ヒヒヒ、なかなかハードな量だったぜ」
吸血娘「はいはいお粗末さま」
吸血娘「……で?」
勇者「ん?」
吸血娘「私はもう帰るけど、あなたはどうするの? ここに住むの?」
勇者「なわけないだろ。このままお城に帰って報酬貰って……」
吸血娘「それから? それからどうするのよ」
勇者「それから、育ててもらった恩返しに金をいくらか親にも分けて……それから、それから……」
勇者「……>>直下 するぜ」
吸血娘「だ、ダンサー!? ……ぷぷぷ、あなたが?」
勇者「ヒヒヒ、そんなに面白いか?」
吸血娘「顔に似合わないこと言うのね、あなた。全く意外な発言よ」
吸血娘「ま、でも応援しないこともないわよ。せいぜい頑張りなさい」
勇者「あ、ありがとう」
吸血娘「はぁ…思ったより長居してしまったわね、こんな所に」
吸血娘「それじゃあね、勇者!!」バサバサッ
勇者「じゃあな!」
勇者(また会えるといいな……)
勇者「俺もそろそろ行くか」
勇者「待ってろよ人間共……ひっひっひっ!!」
勇者の凱旋はとても淡白なものだったと、当時の人間は語る。
国王から報酬の金を受け取ると、勇者は引き留める声に耳を貸さず、
実家に帰り、親に一生かけても使い切れないほどの大金を残すと、
逃げるようにその場を後にしたという。
当時の人々は世界を救った英雄の顔をろくに見ることも叶わず、
ただ漠然と勇者の偉業を讃えるのみであった。
その後、勇者は――――
――――とある大きな街の酒場
踊り子「……」ピタッ
踊り子(決まったっ……!)
パチパチパチパチ…
大男「あんたの踊りから凄い情熱を感じたぜ! これからも頑張ってくれよぉ!」チャリン
女「きゃー! 最高ですー!」チャリン
村娘妹「お姉ちゃん酔っ払いすぎでしょ……」チャリン
人間に変装している吸血娘「人間にしてはやるわね」チャリン
踊り子「あ、ありがとうございましたー!!」
踊り子「……ふぅ、今日もまあまあ稼げたわね」
大男「なあ、あんた」
踊り子「あら、さっきの人じゃない」
踊り子「何? デートのお誘い?」
大男「そんなんじゃねーよ。いや、何というかその」
大男「……俺も、あんたと踊りたいな、と思ってよぉ……」
大男「ヒヒヒ」
踊り子「!!」
踊り子「き、気付かなかったわっ……! ここ数年見ない間に大きくなって…ていうか、何? そのハゲ頭は」
元勇者「いいから返事だよ、返事を聞かせてくれよ」
踊り子「……ふふ、そんなの」
踊り子「お断りよ!!」
元勇者「何だって!?」
踊り子「髪を生やしてからまた出直してきなさい!」
元勇者「おいおいそりゃねーぜ!! 」
踊り子「うふふ、嘘よ」
踊り子「これからずっと、一緒に踊りましょうか」
元勇者「……! ああッ!」
元勇者(俺は勇者を卒業して、ダンサーとして生きていく……)
元勇者(勇者に生まれてから、己の人生を呪ったものだが……ヒヒヒ、案外その人生ってのは捨てたものじゃなかったみたいだ)
元勇者(色んな奴との出会いが俺を変えた……救ってくれたんだッ!)
元勇者(これからは俺が守ったこの温かな人間達と共に、今まで楽しめなかった分、残りの人生を面白おかしく生きてやろうと思う)
元勇者(ヒヒヒ、未来を想像して楽しくなるなんて日が来るとはな……!)
踊り子「ああ、そうだ」
踊り子「これから踊りを教えてあげる見返りに、私と結婚してよ」
元勇者「はぁ!?」
この後元勇者が今まで見返りを求めた奴らに逆襲されるのだがそれはまた別の話。
END
エロが書きたかったのにッ!
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