俺は友達がいない (8)
『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』のSS
亀更新なので、物凄く遅いです。
それでも良いという人は見てってください。
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?そして比企谷八幡は雪ノ下雪乃と出会う
――昼休み。それは勉強という名の闘いを終え、次の闘いに備えるための戦士たちの束の間の休息。
いつもの俺の昼食スポットで飯を食べようかと思ったが、あいにくの雨だ。
仕方がないので教室で食べようと思ったが、クラスの奴が席を占領しているため、それも無理。
購買で買ったパンを片手に、どこで食べようかと歩いていると、特別棟に来ていた。
まぁこの辺でいいか、と適当な教室のドアに手を掛ける。
幸いにも鍵はかかっておらず、中には誰も居なかった。
教室の端っこには机と椅子が置かれているだけで、後はいたって普通の教室。
近くにあった椅子を引き寄せ、パンの袋を開ける。
俺がパンを食べる音、雨が窓を打ちつける音、時々聞こえる生徒達の声。
――なんだこの場所、凄くいい。
ぼっちの俺にはこれ以上最適な場所はない。誰にも見られず、気にしなくてもいい空間。
まさに俺のためにある教室と言っても過言ではない。
いっそのこと、今度からここで飯を食べるか、なんて思っていると、いきなり教室の前のドアが開いた。
現れたのは、一人の少女。
端正な顔立ち。流れる黒髪。クラスの有象無象の女子とはまるで違う存在。
不覚にも見惚れてしまった。
俺はこの少女を知っている。
二年J組、雪ノ下雪乃。
この学校一の美少女で、誰もが知る有名人だ。
もしやと思って開いたけどこのスレタイじゃ俺はまちがいるSSだとはわかり辛いよ
はがないじゃないのか(落胆)
雪ノ下「・・・・・・で、あなたはどうしてここでご飯を食べているのかしら」
雪ノ下が汚物を見るような目でこちらを一瞥する。
おいおい、なんで飯を食べているだけでここまで睨まれなくちゃいけないんだよ。仮にも初対面だろうが。
比企谷「べ、べつに教室に戻ったらおれの席が使われていて仲の良い奴もいないから避難してきたんじゃないからな!」
雪ノ下「いきなり大声を出さないでくれるかしら、気持ち悪い」
えーなにこの女、性格悪すぎだろ。危うく見た目に騙されるところだったわ。戻ったら皆に言いふらしてやる。あっ、言いふらす相手なんか居ないじゃん、俺。
雪ノ下「・・・・・・まぁいいわ、ここは部室なの。関係のない人はさっさと出てってくれないかしら」
比企谷「部室?雪ノ下って部活やってるのか?」
雪ノ下「ええ。ところであなたは何故私の名前を知っているのかしら?・・・・・・もしかしてストーカー?」
比企谷「ちげぇよ・・・お前自分がどれだけ有名なのか知らないのかよ」
雪ノ下「知らないわ。知りたくもないし」
いちいち可愛げのないやつだなオイ。
雪ノ下「ふむ、じゃあゲームをしましょうか」
比企谷「・・・・・・ゲーム?」
雪ノ下「そう。ここが何部か当てるゲーム。さて、ここは何部でしょう?」
比企谷「・・・・・・・文芸部、とか?」
雪ノ下「はずれよ」
はずれかよ。てか即答したぞコイツ。少しくらいヒントとかないのかよ。
雪ノ下「どうやら分からないようね。そうよね、所詮あなたの頭ではそこが限界だものね」
比企谷「オイ待て、何で正解しなかったくらいでそこまで言われにゃあかん」
今まで会ったどの人間よりも厄介だわ。なにコイツ、ずっと罵倒しなきゃ呼吸できないの?マグロかよ。
少しトリップしていると、雪ノ下は立ち上がり、高らかに宣言した。
雪ノ下「持つ者が持たざる者に慈悲の心をもってこれを与える。人はそれをボランティアと呼ぶの」
雪ノ下「そして、キリスト教の精神に則り、同じ学校に通う仲間の善き隣人となり友誼を深めるべく、誠心誠意、臨機応変に対応する。それがこの部の活動よ」
雪ノ下は立っているため、自然、俺を見下ろす形になる。
雪ノ下「ようこそ『隣人部』へ。歓迎するわ」
とても歓迎されているようには聞こえない、そんな声で彼女は言った。
頑張れ、期待する
比企谷「・・・・・・で、結局この部活はなにをする部なんだ?」
俺が尋ねると、雪ノ下はこともなげに
雪ノ下「さっきも言ったでしょう?『仲間の善き隣人となり友誼を深めるべく、誠心誠意、臨機応変に対応する』って」
雪ノ下「つまりはボランティアよ」
比企谷「いや、その発想はなかったわ」
雪ノ下がボランティアって。むしろコイツはボランティアしている人間を上から見下す側だと思う。
雪ノ下「何か失礼なこと考えてないかしら」
比企谷「ナンデモナイデスヨー」
なにコイツ感良過ぎ。超直感でも持ってるの?
雪ノ下「あら、もうこんな時間。あなたも早く戻りなさい、授業が始まるわ。後、二度とここには来ないでね」
それだけを言うと、雪ノ下はさっさと教室に戻っていった。
頼まれたって来るもんか。毎回罵倒されるのが目に見えてるわ。
重い腰を上げ、俺も教室に戻った。
舞ってる
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