のこ「こしたんは奈良公園内にどれくらいシカがいるか分かるかな？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

虎子「野生の雄シカ約200頭・雌シカ約800頭・子シカ約200頭、合計約1,200頭だ」

のこ「そのシカのフンの量は？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

虎子「年間で約300トンだな。このフンは誰が掃除してるんだ？」

のこ「糞虫」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

虎子「あ゛？誰が糞虫だコラ」

のこ「悪口じゃないよ。鹿の糞は約40種ほど生息している「糞虫」と呼ばれるコガネムシ類が、餌として食べて分解しているから公園がフンで埋まることはないんだよ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

虎子「うんこを食う虫だと？！」

のこ「糞虫が分解した後、ミミズや微生物によって土にかえり、芝生などの植物の栄養となり、その芝生などを鹿が食べる・・・という自然循環が奈良公園では保たれているんだ。シカの保護施設｢鹿苑(ろくえん)｣に保護収容されてる約300頭のシカのフンも堆肥化しているよ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

虎子「おお！・・・・・・鹿之子」

のこ「どうしたの？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

虎子「さっきから何食ってんだ？食べながら喋るのは行儀悪いぞ」

のこ「鹿のふんだよ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

虎子「そうなんだ。へー」

虎子「？！？？！？？！」

のこ「？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

虎子「お前は糞虫だったのか？！」

お菓子です。本物の鹿のふんではありません。

おしまい