可可「すみれ、お水持ってきて!」
すみれ「なんで私が持ってこなきゃならないのよ!」
千砂都「はい、可可ちゃんお水」
可可「ありがとデス! すみれと違って千砂都は優しいデス!」パアアアアアア
すみれ「千砂都も甘やかさない! こういうタイプは甘やかすとすぐ調子に乗るんだから!」
可可「クゥクゥは甘やかされて伸びるタイプデス」
かのん「うーん、じゃあちょっと休憩しよっか」
すみれ「まだ練習始めたばっかりじゃない!」
恋「まあまあ、すみれさん。可可さんも衣装作りで疲れているんですよ」
可可「そうデス。レンレンの言う通りクゥクゥは疲れてるデス!」
すみれ「なんでみんなそんなに可可に甘いのよ!」
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可可「かのんは作詞、レンレンは作曲、千砂都はダンス、クゥクゥは衣装作り。なんにもしてないすみれにクゥクゥを注意する資格なんてないデス!」ビシッ
すみれ「私だって動画とかSNSとかでLiella!の広報活動をやってるわよ!」
可可「違いマス! すみれはギャラクシーギャラクシー言ってるだけデス!」
可可「お役立たずのすみれはクゥクゥの枕になるのがお似合いデス!」ガバッ
すみれ「ちょ、何よいきなり! 汗でびしょびしょじゃない!」
可可「むむっ! この肉付き、ソックス越しに伝わるもちもち感……!」
可可「スバラシイヒザマクラ!」キラキラ
すみれ「はあ!?」
可可「癒される~」スリスリ
すみれ「すりすりしないで!」
かのん「よかったね、可可ちゃん」ニコニコ
すみれ「こっちは全然よくないんだけど!」
恋「少し休息をとったら練習を再開しましょう。沢山練習した後はきっとご飯がおいしいですよ」
千砂都「あ、だったら私がたこ焼きをご馳走するよ!」
可可「たこ焼き! 千砂都のたこ焼きはまんまるで、外はカリカリ中はトロトロでとってもおいしいデス!」
可可「クゥクゥ、ガゼンやる気が出てきマシタ!」スクッ
可可「すみれ、何座ってるデス! 早く練習デス!」
すみれ「あなたが私を枕にしてたせいでしょ!?」
――
練習後
千砂都「はい、たこ焼きお待ち!」
千砂都「今日はバイト入ってないけどキッチンカーのキッチン借りて作らせてもらっちゃった」エヘヘ
可可「わーい、千砂都のたこ焼きデース!」
可可「すみれ、食べさせて!」アーン
すみれ「何を当然のように人の脚のうえに寝転がって食べさせてもらおうとしてるわけ……?」ワナワナ
可可「そこにすみれの魅力的なむちむちのふとももがあったからデス!」ムフン
すみれ「っていうかそれ結構気にしてるんだけど!?」
可可「だからいつもニーハイ履いてるデスか?」
すみれ「べ、別にそこはいいでしょ!?」
恋「ふむ……。もし気になるようであれば白よりも黒の方が引き締まって見えるので――」
すみれ「そういうのはいいの!」
恋「はい」シュン
かのん「すみれちゃん怖かったよねー、恋ちゃんは悪くないよー」ナデナデ
可可「とにかくすみれ! クゥクゥにたこ焼き食べさせて! クゥクゥ早く食べたい!」
すみれ「だからなんで私なのよ!」
可可「そこにすみれがいるからデス!」
すみれ「理由になってない!」
すみれ「はあ、もういいわ。今回だけよ?」
可可「すみれもやればできる子デス」アーン
すみれ「なーんて!」パクッ
可可「あぁっ!」
すみれ「あふっ、あっふ……!」ジタバタ
千砂都「出来たてアツアツだからね!」ドヤァ
千砂都「って違う、水持ってくるね!」アタフタ
可可「すみれがクゥクゥのたこ焼き食べた!」
可可「返してもらいマス!」
かのん「返してって、どうやっt」
可可「えいっ」ガバッ
すみれ「んむっ!?」
かのん「えぇっ!?」
千砂都「お水持ってきたよー、って、えぇっ? なんで!?」ビクッ
恋「さっきまで喧嘩をしていたのに、喧嘩するほど仲がいいとはこのことですね」ニコニコ
かのん「うーん? なんか違うと思うんだけど……」アハハ…
可可「ちゅー。もぐもぐ」
可可「すみれの口の中でほどよく冷めててちょうど食べ頃デシタ!」
すみれ「ちょ、え、あなた、えっ……?」カアアアアアアアアア
可可「ん? すみれどうしたデス?」
すみれ「あ、あなた、き、キス――」カアアアアアアアアア
可可「きす?」キョトン
可可「あーっ!」
可可「すみれ! なんてことしてくれたデスか! クゥクゥ初めてなのに!」カアアアアアアアアア
すみれ「それはこっちのセリフ! そっちがしてきたんでしょ!?」
恋「と思ったらまた喧嘩を……。一体どういうことなんでしょう……」
かのん「れ、恋ちゃんはこっちで一緒にたこ焼き食べてようね」
恋「はい! 友達と外で買い食いなんて初めてなのでドキドキです!」パアアアアアア
かのん「ふーふー。恋ちゃん、あーん」
恋「あーん」モグモグ
千砂都「あー、ずるい。私もやる! 恋ちゃんあーん!」
恋「もう、そんなに一気に食べられませんよ」クスクス
すみれ「っていうかあれよ。女の子同士だからノーカンよ!」
可可「のーかん?」キョトン
すみれ「ノーカウント。数に数えないってこと」
可可「えぇっ!? 日本にはそんなルールがあるデスか!?」
すみれ「日本っていうか、ほら海外だと挨拶のキスとかあるじゃない?」
恋「しかし、挨拶のキスは普通唇同士ではしませんし、頬と唇ではなく頬と頬を擦り合わせるチークキスというものも――」
かのん「れ、恋ちゃん、あーん!」
恋「んむ、もぐもぐ。おいしいです」ニコッ
かのん「よかった!」
可可「やっぱりそんなのないじゃないデスカ! 嘘つきギャラクシー!」
すみれ「あなたが勝手にしてきて慌ててるからフォローしたんでしょ!?」
可可「クゥクゥ、ファーストキスは好きな人とって決めて――あ、ならすみれとならいっか」
すみれ「はあ? すみれはよくないんだけど!」
可可「すみれはクゥクゥ嫌い?」ウルウル
すみれ「きっ! 嫌いではないけど! それとこれとは違うっていうか!」
可可「なんで? クゥクゥはすみれのこと好きデスよ?」
可可「すみれと話してると楽しいデス!」ニコッ
すみれ「っ!」キュン
すみれ「で、でも女同士なんて……」
すみれ「それにスクールアイドルとはいえ仮にもアイドル、恋愛はご法度よ!」
可可「そこはシンパイゴムヨーデス」
可可「かの伝説のスクールアイドルμ'sの高坂穂乃果さんが言ってマシタ」
可可「『アイドルは恋愛禁止って言っても、女の子同士なら別に大丈夫、のような気がするし』と」
すみれ「いや言ってないでしょ」
可可「言ってたデス! クゥクゥすみれじゃないから嘘つかない!」プンプン
かのん「まあ、あのμ'sが言ってるんだったらいいんじゃない? 確か第2回ラブライブ!の優勝者でしょ?」
恋「そうですね、我が校にも特に同性同士の交遊を禁じる校則もありませんし」モグモグ
すみれ「そうなの!?」
可可「やっぱりすみれはクゥクゥじゃダメ?」ウルウル
すみれ「そ、そんな急に言われても――」
可可「……」ウルウル
すみれ「私も、まあ、好きかもしれない」プイッ
可可「っ!」パアアアアアア
可可「我爱你一辈子」
可可「我们永远在一起!」
すみれ「なんて?」
恋「ウォーアイニーは聞き取れましたね」ヒョコ
千砂都「ちょっと! 恋ちゃん、こっち!」
かのん「邪魔しちゃダメだよ!」
可可「はっ! 興奮してついいつもの言葉が!」
可可「クゥクゥ、すみれが大好きって言ったデス」
すみれ「……ほんとに私でいいの? いつも喧嘩ばっかりなのに」
可可「それはすみれも同じデス! クゥクゥは気軽に言い合えるすみれだからスキデス!」
すみれ「ま、まあ私もその、素直になれないところがあるというか。だから多分可可にきつく当たっちゃうこともあると思うけど」
すみれ「あなたといるのって楽しいし、き、キスも嫌じゃなかったし」
可可「っ!」パアアアアアアア
すみれ「こほん。この平安名すみれとお付き合いできるんだから光栄に思いなさい!」
可可「……。すみれこそ、クゥクゥとオツキアイできることをコーエー思うデス!」
すみれ「さっきまでのしおらしくうるうるしてた可可はどこにいったのよ!」
可可「すみれ相手にあんなのもったいないデス!」
すみれ「もったいないって何よ!」
可可「そんなこといいから早く冷めちゃう前にたこ焼き食べさせるデス! ヒザマクラ!」
すみれ「付き合う前後でなにも変わってないじゃない!」
すみれ「まあいいわ。ほら、あーん」
可可「あー、ぱくっ」
可可「んー! すみれが食べさせてくれるともっとおいしいデス!」
可可「すみれもあーん」
すみれ「自分で食べるからいいわよ!」アセアセ
可可「あーん」
すみれ「あ、あーん」パクッ
すみれ「あふっ! あっふいっ!」ジタバタ
可可「すみれはヒザマクラなんだから動かないで!」
すみれ「あなたが冷まさないアツアツのたこ焼きを口に放り込んだからでしょ!?」
恋「えっと、あのお2人って交際を始めた、んですよね?」アセアセ
千砂都「まああっちの方が2人らしくていいんじゃない?」
かのん「うんうん、仲良きことは素晴らしきかなだよ」
おわり
乙
アニメでもくぅすみ早く観たいね
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