伊織「コンプライアンス研修?」 (48)
P「まあ伊織には関係無いと思うかもしれないけど、社員はアイドルも含めて全員受けなきゃいけない決まりなんだ」
伊織「まあ今の時代何で炎上するかわからないものね…」
P「理解が早くて助かるよ」
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伊織「それで?どんな内容なの?」
P「今回はロールプレイング形式だ。実際に起こりうるシチュエーションでどのように振る舞うべきかを学んでもらう」
伊織「ふーん、まっ、私は昔からマナーも心得てるし?余裕よ、余裕」
P「ははは、頼もしいな!それじゃあ早速いくぞ」
伊織「えぇ、いつでもどうぞ」
P「『ある日、あなたの同僚が仕事で大きなミスをしてしまいました…』」
伊織「ふむふむ、まあありがちなシチュエーションね」
P「『しかし、場合によってはまだリカバリーが可能な状態です。』」
伊織「大方、『自分一人で解決しようとする』か『上司に相談する』かのどちらかって話でしょ?『上司に相談』一択よ!」
P「『…しかし、狼狽した同僚は、そんなことまで頭が回らず。穴を掘り始めました』」
伊織「は?」
P「『さて、どうするべきでしょう?』」
伊織「いや、ちょ…」
P「どうした?」
伊織「何よ、この問題!?」
P「いや、だから現実であり得るシチュエーションを…」
伊織「どこ探せばミスをして穴を掘るアイドルがいるのよ!?そんな雪歩じゃあるまいし…って、これもしかして!?」
P「もちろん『765プロで使えるコンプライアンス』なんだから、765プロの中で実際に起こったことをもとにするのが一番いいだろう?」
伊織「いいわけあるかぁ!?他での応用が全く効かないでしょうが!」
P「因みに正解は『菊地真、もしくは四条貴音を呼ぶ』だ」
伊織「他人任せじゃないの!」
P「『犬を見せて気絶させる』でも可だ」
伊織「可じゃないわよ!担当アイドルをなんだと思ってんの!?」
P「続いて第二問だ」
伊織「聞け!話を聞きなさいよ!」
P「『貴方の部下が大事な仕事の途中で居眠りをしています』」
伊織「美希じゃないの!」
P「『貴方は部下にどのような声をかけますか?』」
伊織「『寝てんじゃないわよ!』でいいじゃない」
P「『因みに部下は前日に15時間しか眠れていないという事情がある』」
伊織「『はっ倒すわよ!』に変更するわ!」
P「残念だよ、伊織、それはパワハラ。パワーハラスメントだ」
伊織「あんたが甘やかすからあいつがいつまでもあんなんなんでしょうが!」
P「とは言え、俺の立場ではそんなこと言えないのはわかるだろ?」
伊織「じゃあどうすんのよ?どうやって仕事中に居眠りするバカを起こすわけ?」
P「『ちゃんとやったら次の休みは遊びに行こうな』が正解だ」
伊織「あんたしかできないやつじゃない!」
P「続いて第三問」
伊織「止まりなさいよ!ちょっとは!」
P「『貴方は電車に乗っています。』」
伊織「まあ今でもたまに電車移動はあるけども…」
P「『電車に乗っていると女性の同僚の背後に近づく怪しい男性が…』」
伊織「…なるほど、それは確かにありそうね…」
P「『今まさにその男性の手が、同僚の臀部に…』」
伊織「『大きな声で助けを呼ぶ』が正解ね…やっとまともな問題が…」
P「『伸びかけたその時!』」
伊織「は?」
P「『貴方は渾身の右ストレートを叩き込みました』」
伊織「なんで!?」
P「『宙に舞う男性、空中で無防備な男性に対して貴方は二発のジャブと回し蹴りを叩き込みました』」
伊織「追撃!?」
P「『貴方は傷害罪で立件されないために、ここからどうするべきでしょう?』」
伊織「なにこの最低な問題!?」
P「『なお、貴方は空手の有段者である』」
伊織「真じゃないの!いや、わかってたけども!」
P「伊織ならどうする?」
伊織「『手遅れなので諦めて罪を償う』」
P「残念、正解は『同僚(四条貴音)と共に追い込みをかける』だ」
伊織「『同僚(四条貴音)』を聞いてないんだけど?」
P「『お兄さん、わかってるよ…ね?』」
伊織「これ脅迫よね?訴えられたら負けるやつよね?」
P「同僚(四条貴音)曰く『叩くなら折れるまで』だ」
伊織「アイドルの言っていいセリフじゃないわよ」
P「第四問」
伊織「だから話を…」
P「『貴方の同僚が超過勤務をしています』」
伊織「あっ…」
P「『月に残業時間が百時間を超えています』」
伊織「急に…ちょっ…涙出そう…」
P「『どのように休ませるべきでしょうか?』」
伊織「『隣にいるセクハラPに仕事をさせる』」
P「残念、正解は『有給を無理矢理取らせる』だ」
伊織「何が残念なのかわからないのよ!律子をちゃんと休ませなさいよ!」
P「ちなみに最近では有給を取って事務所に来るという荒技を使ってくるから対処しきれていない」
伊織「え?まさかの正解が無いの?この問題」
P「第五問」
伊織「ちょっと!?律子はどうなってんのよ!?」
P「『貴方は部下を仕事場に送り出します。本来ならば送迎するのですが、その日はどうしても他の仕事があって送迎できません』」
伊織「この前置きの多さが怪しいわね…」
P「『部下が迷子にならないように、貴方は何を用意しますか?』」
伊織「やっぱりあずさね!そんなもんGPSの付いたスマホでも持たせて行かせなさいよ!甘やかすな!」
P「残念!そんなことしたらあずささんはシベリア行きだ」
伊織「何がどうなったらそうなるのよ!?」
P「正解は『同僚(秋月律子)をつける』だ」
伊織「律子を[ピーーー]気なの!?」
P「続いて第六問」
伊織「もういいから早く終わって…」
P「『貴方の部下が、仕事の休憩中に知らない男の人についていきそうになりました』」
伊織「は?何その幼稚園児じゃないと起こりそうにないイベント」
P「『幸い、連れ去られる前に声をかけることができましたが、「なんかこんなのもらった~」と無邪気に報告してくる部下(沖縄出身:17歳)になんと声をかけますか?』」
伊織「響かい!確かにあったけども!ライブの途中で346プロのPにスカウトされてたけども!」
P「正解は『ちゃんと報告できて偉いぞ』だ」
伊織「幼児か!」
P「くれぐれも声を荒げるな、泣くぞ」
伊織「赤ちゃんか!」
P「第七問『如月千早にグラビアの仕事が来ました』」
伊織「誰よ、その命知らずは」
P「『どんな風に断りますか?』」
伊織「断るのは前提なのね…そんなの千早に知らせる必要ないじゃない」
P「残念、それだとバレた時に『なぜ断ったんですか?』と光の無い目で問い詰められる」
伊織「なんで自ら傷つきにいくのよ…」
P「正解は『無言であずささん、貴音、美希に回す』だ」
伊織「向こうは最初からそれ目当てなんじゃない?」
P「第八問『貴方の部下が足を踏み外して階段から転げ落ち、二階から一階まで落ちてしまいました。どうしますか?』」
伊織「言ってる場合じゃないでしょうが!さっさと救急車呼びなさいよ!」
P「『ただし落ちたのは天海春香である』」
伊織「ならいいか…とはならないでしょうが!?いくら春香がよく転ぶからって…」
P「無傷だ」
伊織「は?」
P「この後春香は無傷で起き上がり、『てへへへ、また転んじゃいました』と言って笑っていた」
伊織「あいつサイボーグかなんかなの?」
P「あれは流石に俺もびっくりした」
伊織「流石に二階からっていうのは…」
P「あぁ、そこは修正したんだ」
伊織「あ、流石にそうよね…」
P「本当は三階からだったんだ」
伊織「逆に増えてる!?というか、途中で止まれたでしょ!」
P「第八問『亜美真美に言うべきことといえば?』」
伊織「雑!?山ほどあるわ!あいつらにコンプライアンスなんて存在してるの!?」
P「正解は…
『仕事中に入れ替わらない』
『声真似をして事務所の電話に出ない』
『仕事相手の人に勝手なあだ名をつけない」
『台本を無視しない』
『歌番組でネタをしない』
『持ち歌を勝手にヘビメタ風にアレンジしない』
『片方の出番に勝手に出ていかない』
『グルメ番組で二人羽織をしない』
『勝手にM-1グランプリにエントリーしない』
『勝手にキングオブコントに出場しない』
『勝手にR-1ぐらんぷりに出場した上に勝手に出番を入れ替えない』
『勝手に…」
伊織「いくつあるのよ!?というかあいつら何してるの!?」
P「しょうがないだろ。まだ子供だ」
伊織「普通の子供は芸人ばりに賞レースにエントリーしないのよ!この『仕事中にゲームしない』がまだマシに見えるわ!」
P「あ、それは小鳥さんのやつだ」
伊織「まさかの成人女性だった!?」
P「因みに対処法は全て『秋月律子に言う』だ」
伊織「だからあんたが頑張りなさいよ!もう付き合ってられないわ!」
P「あ、ちょ、最後に一問だけ…」
伊織「うるさい!この後やよいと約束してるのよ!」
P「あっ…行っちゃった…これは普通に答えられると思ったんだけどなぁ…」
伊織「ふぅ、全く無駄な時間だったわ…あんなのでコンプライアンス研修になるわけないじゃない…」
やよい「うぅ…」
伊織「やよい、お待たせ…って何してるの?」
やよい「あっ…伊織ちゃん…な、なんでもないよ…」
最終問題
『貴方の友達が何か悩んでいる様子です』
伊織「いや、でも…」
やよい「ほ、本当に何でもないから!」
『けれど、その子の性格では友達に頼ることができません。貴方はどうしますか?』
やよい「ほ、ほら!遊びに行こ!今日は約束してたよね!私は昨日から楽しみで…」
伊織「そうね。だけど、その悩みを解決してからよ」
やよい「伊織ちゃん…」
伊織「お互いにスッキリしてから遊びに行きましょ?ね?」
やよい「伊織ちゃん…ありがとう…」
伊織「で?何で悩んでたの?」
やよい「実はね…この間伊織ちゃんにもらったリップクリームを、写真に撮ってツイッターにあげたかったんだけど…やり方が…」
伊織「なんだ、そんなこと…それならほら」パシャッ
やよい「ふぇ?」
伊織「ほら、これで撮れたわよ。私も撮るから二人で一緒にあげましょ?おそろいよ」
やよい「…ふふふ、お揃いかぁ…ありがとう!伊織ちゃん!」
伊織「にひひ♪まあ伊織ちゃんにかかればこんなもんよ!」
やよい「伊織ちゃんのスマホで撮る?」
伊織「ええ、ついでだし、私とやよいの仲の良さもアピールして…えい!」ピトッ
やよい「うわぁ!?伊織ちゃん、ほっぺたくっついてるよ!?」
伊織「にひひ♪ファンサービスよ!はい、チーズ!」
やよい「えへへ、なんだか照れちゃいますー」
伊織「あとはこれを貼りつけて…」
やよい「よーっし、これで…」
伊織「送信っ…と」
やよい「できましたー!」
伊織「私もよ、それじゃあ改めて遊びに…」
ビコンッ
やよい「ん?何の音?」
伊織「さっきのツイートでしょ、早速ファンが反応して…」
ビコンッ
ビコンッ
ビコンッ
ビコピコピコピコピコ....
やよい「わわ!?」
伊織「な、何よこれ…明らかに普通じゃ…」
やよい「た、大変です!伊織ちゃん!見てください!」
伊織「見るって何を…え!?」
@961Takao
このご時世に密過ぎるだろ
流石は三流プロダクション
@KuToKu
意識が低過ぎる
クラスターが出たらどうするつもりなんだ?
@little_bird
はあはあ、やよいおり
ぺろぺろしたい
@Chihaya_B82
水瀬伊織さん、いつもいつも高槻さんと距離が近過ぎるのでは?
いえ、彼女のことも嫌いではないのですが、ただただ羨ま…ではなく、好きだからこそ情勢は鑑みるべきかと…
どうしてもこういう写真が撮りたいんだったら、もう少し年長の体調管理が万全で感染の危険性の無い人とするとか…例えばきさら…
やよい「こ、これって…」
伊織「うそ?炎上してる…」
P「『さて、この状況をどうするべきでしょうか』」
終わり
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