こずえ「こずゆきらじおのじかんだよー」
雪美「パーソナリティーの……」
こずえ「こずえだよー」
雪美「佐城雪美です」
こずえ「そして、げすとのー……」
凪「凪です。鍵でもネギでもありません」
雪美「今日は、この三人で……」
こずえ「みんなに、たのしいをとどけるよー」
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雪美「えっと……ネギ……じゃなくて……」
凪「凪です。フレッシュな新人ですが、名前までフレッシュではない」
こずえ「さぎー」
凪「もしもしはーちゃん、私です、わたしわたし。ラジオ中に事故ったので10万円振り込んでください」
雪美「やぎ……」
凪「こずえちゃんも雪美ちゃんも、舌で運んで町中引きずり回します。ガソリンスタンドだって爆発させるぞ」
雪美「凪……凄い……アドリブで、こんな……」
凪「ええ、凄い後輩イジりを体感しました。しかも年下からと来た。これがアイドルか」
こずえ「そういえば、はりてはいないんだねー」
凪「凪の妹は、颯といいます。張り手ではありません。はーちゃんは相撲の稽古で欠席だ」
雪美「颯、いま、別のラジオ番組……楓と、一緒……漢字が似てるから、って……」
凪「颯と楓……漢字で並べると分かりにくいですね。でもそんな理由で呼ばれることもあるのか」
こずえ「かえでらしいねー……みんなー、あっちのらじおもきいてねー」
凪「miroirファンの皆様、目も耳も2つありますし、2窓できますよね。あちらもこちらも、あちこち大変でしょうが、よろしくどうぞ」
雪美「それでは、早速……視聴者からの質問の、コーナー……」
こずえ「さいしょのおたより、よむよー……ペンネーム『隣のなーちゃん』さん。こずえさん、雪美さん、凪さん、こんにちは」
三人「「「こんにちはー」」」
こずえ「本日は、颯さんの双子の姉である凪さんがゲストで出ると聞きました。双子ならではの悩みはありますか。私も双子の姉がいるのですが、他の双子の悩みも聞いてみたいです。ちなみに、私の双子の姉は、自分にあまり自信が持てないみたいです。とっても可愛いのに……。あと、笑顔も……」
凪(お便りを読むときの雰囲気、まるで別人だ……これがプロですね)
こずえ「…………ふわぁ……これ、ぜんぶよむのー?」
凪(あ、戻った)
雪美「え……お姉ちゃん自慢で、びっしり……」
凪「わーお。こずえちゃんが読んだ分で、全体の十分の一とは……『隣のなーちゃん』さんの、姉への思い入れ、恐れ入りました」
こずえ「じゃあ、このおたよりはねー……ほうそうがおわったら、らじおのさいとにのせるねー……」
凪「『隣のなーちゃん』さん、あなたの遺志、無駄にはしない」
雪美「『隣のなーちゃん』さんは……死んでない……生きてる、よ……」
雪美「双子って、どう……? 間違われること……ある……?」
凪「そうですね……凪とはーちゃんは、双子ですが……あまり間違われませんね」
こずえ「あんまりにてないからねー」
凪「むしろ性格も属性も違うので、『双子なのにあんまり似てないね』みたいなことを言われます。あんまりだ」
こずえ「にてたほうがよかったー?」
凪「はーちゃんは、似てたほうがファッションを共有できた・変わり身ができて楽しそうだった、と、供述しております」
雪美「変わり身……楽しそう……」
こずえ「こんどのらいぶ、ゆきみにかわってもらうのー」
雪美「私と、こずえ、双子だったら……できたかも……?」
凪「でも、喋り方とか声色とか、似せるの大変ですよ。経験者は語る」
雪美「それに、レッスンとか……大変そう……」
こずえ「かえだーまだいさくせん、しっぱいだねー」
雪美「残念……」
凪「この失敗は次に活かしましょう。……活かせるのか?」
凪「では綺麗にオチがついて、落ち着いたところで……」
雪美「次のお便り……読むね……ペンネーム『山形のりんごは世界一』さん」
凪「ペンネームでダイマですか。これは余程の手練れとみた」
雪美「こずえさん、雪美さん、凪さん、こんにちは」
三人「「「こんにちはー」」」
雪美「三人とも、喋り方が特徴的ですよね。私は喋り方が普通で……試しに流行っていると聞いた語尾をつけてみたけど、笑われただけでした。……そこで、どうやったら皆さんのように、人の印象に残るような、喋り方になれるでしょうか」
凪「喋り方が特徴的じゃなくても、いいんじゃないですかね」
こずえ「おたよりこーなー、おわったねー」
雪美「えっ……終わっちゃ、だめ……」
こずえ「こずえのしゃべりかた、とくちょうてきなのー……?」
雪美「こずえは、特徴的……聞いてて、癒される……」
凪「唯一無二な口調ですね。頬がむにむになだけある」ムニムニ
雪美「ほっぺた、むにむにだと……喋り方、特徴的になる……?」
凪「少なくとも、この空間では100%そうですね。雪美ちゃんもむにむにです」ムニムニ
雪美「……ほっぺた、硬くする……」
凪「雪美ちゃんのほっぺが硬くなるのは大事件です。令和どころではない」
雪美「喋るの、得意になりたいのに……」
凪「なるほど。今よりもっとスムーズに喋れるようになりたいんですね」
こずえ「なぎのほっぺもむにむにー」ムニムニ
雪美「本当……むにむに……」ムニムニ
凪「なんだかPになった気分です。誤解を恐れずにいうと、女たらしの気分」
こずえ「ぷろでゅーさーから、かんぺでてるよー……『誤解を恐れてくれ』だってー」
雪美「ほっぺむにむに、じゃなくて……お便り……」
凪「特徴のある口調になりたい、でしたね。二人の頬を触っていたら、うっかり忘れていました」
こずえ「ほっぺたむにむににしてれば、とくちょうのあるくちょうになるのー……?」
凪「現実は非情なことに、そういうわけではない」
こずえ「ふぅん……むずかしいねー」
凪「まあ最初にも言いましたけど、無理に口調を変えなくてもいいんじゃないですかね。喋り方が特徴的でも、あまり良いことはないですよ」
雪美「そう……?」
凪「ええ。例えば……二次創作がしにくい」
雪美「二次創作……誰かに、真似される……とか……?」
こずえ「まねならねー、こずえもされるよー」
凪「真似がどうとかで、話が盛り上がるのは……アイドルなら、良いことなのか」
凪「人の印象に残るだけなら、別に喋り方は普通でも、印象にバッチリ残る人だっていますよね」
雪美「えーと……卯月、とか……」
こずえ「島村卯月、頑張ります!」
雪美「こずえ、上手……」
凪「小さなモノマネチャンピオンだ。……ああ、『頑張ります』とか、口癖、いいかもしれませんね」
雪美「口癖で……印象付ける……にゃん……」
こずえ「これならみんな、まねできるにゃー」
凪「結局流行の語尾に戻ってきたにゃ。……うーん、凪にみくにゃんの真似はミスマッチが過ぎるか」
雪美「……でも、色々試したら……楽しいし、良い方法、見つかるかも……」
雪美「次は、ゲストコーナー……」
こずえ「げすとのかぎが、みんなにたのしいこと、おしえてくれるよー」
凪「施錠と開錠を紹介しちゃうぞ」
雪美「ふふっ……鍵じゃなくて、凪……」
凪「うーん、そうですね……考えてきたんですけど、二人の頬があまりにも柔らかかったので、飛んじゃいました」
こずえ「とんだらこどもにだいにんきだねー?」
凪「凧の持ちネタを奪われてしまいました。小さなモノマネチャンピオンは、小さな怪盗王でもあったとは」
雪美「ええと……詩、とか……?」
凪「そうでした。詩です。世の中には、色々な種類の詩があるんですよ」
凪「普通の詩もですが、身近なところだと、歌詞とかですね」
こずえ「かしって、ときどきよくわかんないー……」
雪美「うん…………近くて遠い、すぐ隣、二人はちぐはぐな……これ、なんて読むの……?」
凪「オクシモロン……矛盾語法とか、撞着語法って意味ですね」
雪美「どうちゃくごほう……って……?」
凪「矛盾した、反対の意味の言葉を重ねることです」
こずえ「ちいさなかいとうおうもー?」
凪「バレましたか」
雪美「…………なんとなく、分かったような……?」
凪「身近でよく分からないままだからこそ、目を向けてみると面白い」
こずえ「つみをにくんで、ひとをにくまずにせくしー……」
凪「…………それは、本当によく分からない。凪はお手上げです」
凪「あとは、マンションポエムですね。乃々ちゃんにもオススメしましたが」
こずえ「まんしょんぽえむって?」
凪「マンションの広告のキャッチコピーです」
雪美「あ……詩的だから……?」
凪「ええ。前見たものだと、『出会ってhugんで育んで。みんなで幸せ"はぐむ"街』とか」
こずえ「はぐがいっぱいだねー」
凪「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!にも、この一節を入れてもらえばよかった」
雪美「詩の盗用、よくない……ダメ……」
凪「年下に咎められるとは……これが本当のチグハグか」
~~♪
こずえ「ふわぁ……えんでぃんぐだよー」
雪美「麦……今日は、どうだった……?」
凪「お二人に揉まれ、練り上げられて、パンになりそうです」
こずえ「むぎじゃなくて、こーぎー」
凪「パンだと思ったら、後ろから見たコーギーでした。いいえ、凪です。……今日は、お二人に振り回されて、少し疲れました。でも、楽しかった」
雪美「ふふ……私も、楽しかった……」
こずえ「こずえもたのしかったよー。らじおをきいてくれたみんなは、たのしかったー?」
雪美「では……来週も、よろしくね……」
おわり
おまけ
デレぽ
雪美『千秋のほっぺも、むにむに。やわらかかった』
こずえ『あやのほっぺもむにむにだったよー』
比奈『これがジェノサイドッスね』
凪「なんだか、いけない遊びを教えてしまったような気がします。合法のはずなんですが」ムニムニ
颯「ほっぺつねりすぎだよー、そんなむにむにされたら餅になっちゃうよ?」ムニムニ
凪「小腹が空いたので、餅になってもいいですよ」ムニムニ
P「二人して頬のつねり合いして……」
颯「あれ、Pちゃん、どこか行くのー?」
P「ちょっと千秋とアヤの亡骸を回収しに。あ、そういえば、あの二人から凪に遺言が届いてたぞ」
凪「遺言……?」
P「『ほっぺ泥棒め。取り返してもらうわ』だと」
凪「怪盗王は凪のほうだったかー」
おわり
久川姉妹イベ終了記念・雪美SSR2周年記念でした(こじつけ)
こずゆきラジオ前作(橘ありす回)
【モバマスSS】こずゆきラジオ ゲスト:橘ありす - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1553950851/)
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乙
甘奈とあかりにはあとでおしおきが必要だな
そして何気なくSSに対する煽り文句があったな……
おつおつ
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