真面目な作品ではありません
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杏「うん、それは連盟から注意喚起のメールきてたね」
みほ「実は先日母からも対策を考えるよう言われました」
杏「おー家元も心配されてるのね」
みほ「えぇそこで対策を考えたのですが元会長、相談よろしいでしょうか?」
杏「うん、そうだね~ちょっと待って技術呼ぶから」
杏「おーいなかじまちゃーん」
ナカジマ「はいはーい元会長なんですか?」
杏「安全対策かいぎ!ナカジマちゃん同席よろしくぅ」
ナカジマ「えっ!事故でもしたんですか?」
杏「まぁかくかくしかじかあってね」
ナカジマ「なるほど、安全の為ならもちろん協力するよー」
みほ「ですね!確かにナカジマさんも同席いただいたほうがいいでしょう」
杏「では改めて西住ちゃんの対策聞かせてよ」
みほ「はい!さて早速ですが、まず誤射の原因で一番多いのが人的要因です」
みほ「誤って発射ボタンを押してしまったなどですね」
杏「うんにゃ、それはそうだろうね」
みほ「これに関してはまず優花里さんと磯辺さんを安全担当に任命します。そして戦車安全乗車マニュアルを作成し安全管理を徹底します」
みほ「マニュアル作りは優花里さん中心ですね」
杏「うん、まあそんなもんだろうね」
ナカジマ「いーと思うよ~」
みほ「誤射に限らず様々な危険を回避する為に今一度基本に立ち返り1から安全確認を行っていきます」
杏「ふむふむ、それは西住ちゃんに全部任せちゃっていいの?秋山ちゃんも負担じゃない?」
みほ「はい、実はもう下話をしており優花里さんには快諾いただきました。あと、マニュアル作りはエルヴィンさんと澤さんにも協力をお願いします。こちらも快諾いただいてます」
杏「磯辺ちゃんはマニュアル作りはノータッチ?」
みほ「です」
杏「あはは、了解」
杏「そど子あたりも入れておけば?」
みほ「あ、そうですね!規律と安全は密接な関係ですから、そど子さんにもお願いしましょう。会長ナイスです」
みほ「でもそど子さん忙しくないですか?」
杏「引退して風紀委員の仕事するなって言われてヘコんでたから飛び付いてくるよ、たぶん」
みほ「そこまで読んでいるとはさすがです」
杏「テヘへ、でも1からマニュアル作るなんて出来るかな?」
みほ「確かに私達だけで作るのは難しいです。なので西住流本家の安全マニュアルをベースにしようかと」
杏「なるほどね」
みほ「既におかあさ、、西住流家元には了承を頂いてます。」
みほ「ちなみに人員は優花里さんと話し合い決めました。」
杏「今、秋山ちゃん呼べる?」
みほ「連れて来ようとしたんですが他校の安全に対する取り組みの偵察とか言ってどっかいきました」
杏「ハハハ」
みほ「あとでオシオキしておきます!」プンスカ
杏「まあまあ、あの行動力が彼女のいいところじゃない」
みほ「まぁそれはそうなんですが、、」
杏「んまぁとりあえず続けて!」
みほ「はい!それとスケジュールですが配布まで6週間を予定しています」
杏「短くない?大丈夫?」
みほ「タイトですが安全に関することなので最優先で行います」
杏「な、なんかすごいね西住ちゃん」
ナカジマ「し、仕事出来るね~はは」
杏「ナカジマちゃん、あんこうチームで西住ちゃんについて修行したら?」
ナカジマ「ちょっ、今更下働きですか?使えないって捨てられちゃうかも」
杏「またまた超優秀技術がご謙遜を~」
アハハハハ
みほ「。。。続きいいですか?」
杏「あ、ごめんごめん」
みほ「で内容なんですが、全8部構成で考えています」
みほ「前半は~基本的な搭乗方法を」
杏「いや、内容の説明はいいや。西住ちゃんに任せるよ」
みほ「いいんですか?」
杏「西住ちゃんが一番安全に精通してるからね!まぁ完成したら印刷前に目通させて、文句つけるのが一応私の役目だから」
みほ「わかりました!」
みほ「あ!印刷と言えばいつでも携帯して見られるように生徒手帳くらいのサイズにしたいのですが」
杏「うん。おっけー、完成したらすぐ印刷できるようにかーしまに手配させとくね」
杏「かーしまにもどれくらい進んでるか教えてあげてね」
みほ「わかりました、ありがとうございます!」
みほ「色々と事後報告になりスミマセン」
杏「かまわないよ」
みほ「それと月1を目処に危険な事例の報告をあげてもらおうかと思うのですが」
杏「うーんいわゆるヒヤリハットね。あれって実際効果あるかな?」
みほ「そうですね、、、一般企業が皆やっているので深く考えていませんでした」テヘ
杏「あーいうのって深く考えず始めて結局何の役にも立たず面倒が増えただけみたいなことあるからね~」
杏「ナカジマちゃんどう?」
ナカジマ「効果はあると思うけどな~。ウチも整備作業やレースであった危険は共有してるんで。でも定期報告はいらないんじゃないかな?」
杏「んーそうだねぇ。砲弾に躓いたとか無理矢理しょうもないの挙げられても意味ないしね」
みほ「それで皆さん報告上げますかね?」
杏「逆に西住ちゃんの懸念はそれだけ?」
みほ「はい!」
杏「まぁ西住ちゃんのおかげで士気は高いし大丈夫じゃない?」
みほ「うーんそうですね、じゃ危険があった場合報告は適宜と。ちょっとやり過ぎでした。スミマセン」
杏「いやいや、西住ちゃんが一生懸命考えてくれたんだから。あんがとね」
みほ「いえ」テレ
杏「報告のフォーム作った方がいいよね、かーしまぁこやまぁ~!」
ナカジマ「それならうちで使ってるのあるからちょっとイジって使います?」
杏「おっいいね、採用!じゃ終わったらメール飛ばしといて~」
ナカジマ「おーいホシノ~」
ホシノ「なにー?」
ナカジマ「元会長と隊長にヒヤリハットのフォーム送ってあげて、あとかーしまさんと小山さんもいれといて」
ホシノ「りょーかーい!本文いる?」
杏「ホシノちゃん、題名だけ入れてあとは適当でいいよ~」
ホシノ「はーい」
桃「なんでしょう!会長!」
杏「ごめん、やっぱいいや。」
桃「は、そうですか、、」ションボリ
桃「ゆずちゃぁあん!!」ワーン
みほ「では、マニュアルと危険箇所の共有はこのくらいで」
杏「いーんじゃない?」
みほ「しかし人間のすることですので必ずミスは起こります」
杏「まぁそれはそうなんだよね~」
ナカジマ「安全装置でもつける?」
みほ「ナカジマさん、例えば輸送時には発射ボタンを押せないようにするとか、、、戦闘モード輸送モードみたいな」
ナカジマ「技術的には可能だよー」
杏「さっすが~」
ナカジマ「ん~ただ正直後付けだとイマイチ信頼性に欠けちゃうかもって懸念はあるね」
杏「安全装置だからそれは困るね~」
ナカジマ「うーん、そうですねえ」
杏「西住ちゃん他何かある?」
みほ「えーと他の案もあるにはあるんですが」
杏「おお~おせーておせーて」
みほ「はい、誤射はもちろんしないに限るんですが」
みほ「万が一発射してしまった場合に物理的に止めるような」
ナカジマ「砲身にフタでもしちゃう?」
みほ「それです!当初は安全装置との二段構えで行こうかと思ってました」
杏「なるほどね、いーんじゃない?」
ナカジマ「うーん、じゃ鉄かなんかでフタ作ってみようか?」
みほ「ただ戦車砲を直接受けるので強度が出せるものなのかなって」
ナカジマ「まぁフタで砲弾を完全に止めるならガッツリ溶接だね」
杏「毎回着け外すのは現実的じゃないね~」
ナカジマ「ですね~、まぁやれって言われたらやりますけど」
杏「なにそれ?やりたいの?」
ナカジマ「毎日溶接し放題なんてやりたい訳ないでしょ~?」
杏「ホント変態自動車部だね~」ケラケラ
ナカジマ「仕事ですから」
アハハハハ
みほ「いえ、時間的にも無理だと思います!」
杏「あ、ごめんごめん」
ナカジマ「なにも完全に止めることはないんじゃない?」
みほ「うーん、そうですね」
ナカジマ「というか衝撃を吸収しないと砲身ごと爆発するかも」
みほ「えーそうなんですか!」
杏「それはマズイねえ」
みほ「じゃあ衝撃を吸収するならゴムとかですかね?」
ナカジマ「お!そうだね~ゴムのカバーみたいのを砲身につけて」
みほ「なるほど!ナイスですナカジマさん。ゴムなら安価で取り扱いも楽ですね!すごい!」
杏(砲身にゴムのカバーねぇ西住ちゃんはホントよく考えて、、、、えっ?)
杏「ナカジマちゃん、、、」
ナカジマ「?」
杏「それはちょっとマズイ、、その、、、絵的にマズイ」
ナカジマ「んー?」
杏「その、あれにそっくりじゃん、あれに、、」
ナカジマ「なるほどたしかに、、ははは」
みほ「いいですね!それ!ゴムにしましょう!ゴムのカバーで衝撃を吸収するようにしましょう!
薄いゴムで砲弾を受け止めるんです!ビヨーンって!」
杏「に、西住ちゃん。ちょっと、ちょっとタンマ」
杏「ナカジマちゃんゴムのカバーは良くないよね、うん良くない。砲弾が突き抜けちゃう!」
ナカジマ「うーん確かに強度の心配はあるね」
みほ「いえ、弾性と強度を両立させる最高の素材がゴムです!最悪突き抜けてもいいのでは?威力が落ちればいいですよね?」
ナカジマ「そうだね、でもそこまで強度が出ないかな~正直ちょっと厳しいかもね」
みほ「そうですか、、自動車部の方々で出来ないなら無理ですね、、、」
みほ「うーん」ションボリ
ナカジマ「いや、出来るよ。なんとかする!ウチらがなんでも作るよ!」
杏「ちょ!なに職人魂刺激されてんの!」
みほ「ではゴムのカバーを試作していただけますか?」
ナカジマ「う、うん」
杏「西住ちゃん!あのさ、ちょ、ちょっ」
みほ「あっ!ゴムなら自分達で取り外し出来ますね!昼練とかでも~」
杏「に、に、にしっにしっにししし」
みほ「これで皆が安心して戦車道に集中出来ますね!」キラキラ
杏「うっ、キラキラしてて止められない」
ナカジマ「こんな素敵な笑顔を誰も止めることはできないね~」
みほ「では、まとめですが」
みほ「大洗の安全対策はマニュアルと危険箇所の共有と安全装置としてゴムのカバーということでいきましょう!」キラキラ
杏「そ、そうだね、ははは」
ナカジマ「これはやるしかないねぇ、ははは」
みほ「では、私はそど子さんにマニュアルの件話してきます!」
杏「そ、そうね。よろしく~」
みほ「では失礼します!ナカジマさんもありがとうございました!」
ナカジマ「うん、頑張ってね~」
ガチャン
シーン
杏「ナカジマちゃん」
ナカジマ「なんでしょう?」
杏「失敗して」
ナカジマ「?」
杏「ゴムカバー」
ナカジマ「ん~、ウチらに下手なもの作れってことですか?」
杏「、、、」
ナカジマ「んまぁ、元会長の指示なら何でもしますよ?」
杏「、、、ごめん、やっぱ忘れて。ごめん!」
杏「」
ナカジマ「ふふふ、だからみんな会長について来るんですよ」
杏「やめてよ、恥ずかしい」
杏「最高の物作ってよ。皆の為にも、西住ちゃんの為にも」
ナカジマ「そりゃもちろん。穴空いてたら出来ちゃいますから、赤ちゃん」
杏「ナカジマちゃん、バカでしょ?」
ナカジマ「会長に言われたくないですよ」ケラケラ
杏「元ね」
アハハハハ
完
突撃一番
渡河する際に、小銃につける話はよく聞きますから別に発想としては変ではない
ただし、普通の戦車レベルでの誤射は、単なるフレンドリーファイアばかりかと
面白かった
ただ戦闘時以外はそもそも弾を装填してないだろうっていう
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