※ワンピースネタです。暴力Pではありません
・書き溜めをどんどん投下していきます
・誤字脱字がありましたらすみません
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~事務所~
ガチャ
文香「♪」テクテク
文香(今日発売の本を買ってきました。今まで数え切れないほどの本を読んできましたが、やはり新しい本を読む時はいつも胸が高鳴ります)
文香(・・・レッスンまであと3時間。それまでここでゆっくりと読書をしましょう)
文香「」ペラッ・・・
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ガチャ!
モバP(以下、P)「お疲れ様でーす!」
P「誰かいるかー?」キョロキョロ
シーン・・・
P「あれ、誰もいないのか?」スタスタ
文香「・・・」
P「お、文香いるじゃん」
文香「え?」
P「誰もいないのかと思ってたからさ」
文香「すみません。読書に夢中で気づきませんでした」
P「文香らしいな」アハハ
P「話は変わるんだけど、これから一緒にタピオカドリンク飲みに行かないか? 近くに専門店ができたらしいんだよ!」
文香「タピオカ・・・ですか?」
P「文香は飲んだことあるか?」
文香「いえ・・・人気があるという事だけは知っているのですが」
P「じゃあ行こう! 俺も専門店のタピオカドリンクって飲んだことなくてさ~」
文香「・・・お誘い頂いて嬉しいのですが今はこの本を読みたいので」
P「ん? 大丈夫だよ、タピオカ買うなんて十分もかからないし」
P「だから行こうぜ!」
文香「・・・ですが今ちょうどいい所なのでやはり――P「うるせェ! 行こう!!」ドンッ!
文香「えぇ・・・」
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~タピオカ店~
P「おぉ~! これが人気店のタピオカドリンクか」
文香「どことなくカエルの卵のような・・・」
P「・・・今から食べるのにそういう事言うなよ」
文香「あ、すみません・・・」
P「それじゃあいただきます!」チュゥゥゥゥ
文香「いただきます」
P「っ!? ごほっ、ごほっ!」
文香「大丈夫ですか?」トントン!
P「すまん・・・ごほっ!・・・」
店員「彼氏さん勢いよく飲み過ぎだよ! 気を付けてね!」アハハ!
文香「!」
P「そ、そうですね。気を付けます」アハハ・・・
文香(彼女・・・周りにはそのような関係に見えているのでしょうか)
P「今度はゆっくり飲まなきゃな・・・・って文香、どうした?」
文香「いえ・・・なんでもありません///」
P「?」
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~事務所~
ガチャン!
P「あぁ~・・・事務所涼しい~」
文香「」ペラッ・・・
P「おはよう文香」
文香「おはようございます」
P「今日も暑いな」
文香「はい。夏本番ですから」
P「夏本番か・・・時に文香、夏といったらどんなものが思い浮かぶ?」
文香「?・・・そうですね、海水浴やキャンプ。食べ物ですとスイカやかき氷・・・他にも色々とあると思いますけど・・・」
P「そうだな。でも夏といったらやっぱコレだろ」ガサガサッ!
文香「これは・・・網とカゴ?」
P「今から一緒に虫捕りに行こうぜ!」
文香「えっ・・・む、虫ですか?」
文香「どうして虫捕りなんて・・・」
P「実は昨日さ―――」
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莉嘉『夏と言ったらカブトムシの季節だよね☆』
P『そうだな~。子供の頃はよく捕りに行ったもんだ』
莉嘉『え、自分で捕りに行ってたの?』
P『いや、そりゃそうだろ?』
莉嘉『デパートとかで買うんじゃないんだー』ヘー!
P『そうか、最近は店で買う子の方が多いのか』
莉嘉『だって、カブトムシ捕まえるのってチョームズいんでしょ? カブトムシの来る木を探したり、夜に行かないといけないって』
P『俺は田舎育ちだったから知識もあるし簡単だったけど、確かにクヌギを探したり夜中出歩くのは子供には厳しいかもな』
莉嘉『ホントにPくん捕まえた事あるのー?』ジトーッ・・・
P『あるって!』
莉嘉『じゃあPくん捕まえてみてよ』
P『え、俺が・・・?』
莉嘉『うん』
P『いや、あれは昔の話だし田舎だったから・・・』
莉嘉『やっぱできないんだー?』ジトーッ
P『なっ・・・! で、出来らぁっ!!!』
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P「―――って事があったんだよ」
文香「中学生の子相手にむきにならないで下さい・・・」
P「そういうわけだから一緒にカブトムシ捕りに行こう!」
文香「い、いえ私は・・・」
P「虫苦手だっけ?」
文香「そんな事はありませんが・・・体力に自信がないので途中でばててしまうかもしれません。そうなるとPさんにもご迷惑ですし・・・」
P「ゆっくり行くから大丈夫!」
文香「ですがやはり―――P「うるせェ! 行こう!!!」ドドンッ!
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~森~
P「まずはクヌギの木を探すか」
文香「あれではないでしょうか・・・?」
P「ん?・・・・おぉ、クヌギだ! すごいな文香、よく知ってるな!」
文香「来る前に図鑑で予習してきましたので」
P「さすが文香!」
文香「・・・ですが、見る限りいそうにはありませんね」
P「んー、そうみたいだな。やっぱ事前に罠でも仕掛けとくべきだったか」
文香「どうしますか?」
P「取りあえず蹴ってみるか」
文香「蹴る・・・?」
P「蹴るとたまに木の上にいるクワガタが落っこちてきたりするんだよ。カブトムシじゃないけどさ」
文香「なるほど・・・Pさんは博識ですね」
P「そんなオーバーな」アハハ
P「よ~し、じゃあ行くぞ~・・・」
文香「・・・あ、でも蹴る前にもう少し確認しておかないと―――
P「どりゃぁ!」
ガサガサ!
P「・・・何も落ちてこないな」
ブブブブ!
P「え?」
スズメバチ「」ブブブブ!
P・文香「!?」
スズメバチ「」ブーン!
P「うわぁぁぁぁ!?」ダダダダダ!
<ブーーーン!!!
<クルナァァァァ!!!!!
文香「・・・」ポツーン
カサカサ
文香「?」チラッ
オオクワガタ「」カサカサ
文香「あ・・・」
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スマホ『カサカサ・・・』
莉嘉「すごーい! オオクワガタだ~☆」キラキラ
莉嘉「でもどうして捕まえなかったの?」
P「えっ?・・・そ、それはだな」
P(ハチから逃げてて、戻った頃にはもういなかっただなんて絶対に言えない)
文香「・・・オオクワガタは絶滅が危惧されている貴重な虫ですので、捕まえない事にしたんです」チラッ
P「!」
莉嘉「そうなの?」
P「そ、そういう事だ・・・! 可哀想だからな!」
莉嘉「そっか~。じゃあ仕方ないよね」
P(サンキュー文香!)
文香「映像だけでもPさんの腕が確かであることの証明にはなるかと思います」
莉嘉「うん、確かに! Pくん凄い!」
P「そ、そうか? まぁこれくらい楽勝だけどな」フフーン
文香『これで撮れたでしょうか・・・?』
P・文香・莉嘉「あれ?」
文香『Pさんに早く知らせないと』スタスタ
莉嘉「文香ちゃんムービー回したままじゃん☆」アハハ
文香「どうもこういった事は不慣れで・・・」
莉嘉「あれ、てかPくんはドコにいるの?」
P「」ギクッ
文香『Pさん・・・大きなクワガタの映像が撮れました』
P『うわぁぁぁ! 助けてくれぇぇ!!!!』ダダダダダ!!!
ハチ『』ブブブブ!!!
莉嘉「何してるのコレ」
P「・・・何でしょうね」
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~事務所~
文香「・・・」
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番組D『あのさ文香ちゃん。もっと場の空気読んでもらえないかな?』
文香『はい・・・』
番組D『芸人さんがボケたんだからそこはツッコんでくれなきゃ。ボーっとしてるんじゃなくてさ』
文香『・・・申し訳ございませんでした』
番組D『これじゃあ置物に金払ってるだけだよ』
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文香「・・・」ハァ・・・
P「お、文香。収録は上手くいったか?」
文香「!」
文香「は、はい・・・」
P「・・・」
P「何かあったのか?」
文香「え、なんで・・・」
P「顔見れば分かるよ、文香のプロデューサーなんだから」
P「で、どうしたんだ?」
文香「・・・」
文香「実は―――」
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P「置物!?」
文香「あの、Pさん・・・」
P「打ち合わせでは何も問題なかったのに、本番で急に無茶ぶりをした挙句に置物呼ばわりだと!?」プルプル
文香「私が上手くできなかったせいでもあるので・・・」
P「文香は何も悪くない!」
P「行くぞ文香」
文香「どちらにですか・・・?」
P「あのディレクターに一言言ってやる」
文香「!? そ、そんな・・・私は平気です」
P「いいや、俺の気が済まない」
文香「落ち着いてください―――P「うるせェ! 行こう!!!」ドンッ!
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~346内のカフェ~
文香「落ち着きましたか?」
P「・・・・・はい、すみませんでした」
P「いい歳してすぐにカッとなって・・・それで一回り近くも年下の子になだめられるとか恥ずかしいというか情けないというか」ハァ・・・
文香「・・・でも私は少し嬉しかったです」
P「え?」
文香「あんな表情のPさん、初めて見たような気がします・・・私の事を本当に想ってくれているのだなと実感しました」
P「・・・当然だろ。俺は文香のプロデューサーなんだから」
文香「ありがとうございます」ニコッ
P「もっと有名になっていつかそのディレクターを見返してやろうな」
文香「はい。Pさんの期待に応えられるよう頑張ります」
P「あ、そうだ。じゃあいっその事バラエティーの仕事をどんどん入れて鍛えるっていうのはどうだ?」
文香「それはお断りいたします」
P「やっぱダメかー」
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~事務所~
文香「」ペラッ・・・
ありす「」スッ、スッ・・・
P「二人仲良く読書か?」
ありす「はい。読書の秋ですので」
P「秋かー・・・・・なぁ、秋と言ったら何だと思う?」
ありす「何ですかそのざっくりとした質問は・・・ですから読書の――P「そうだね! スポーツの秋だね!」
ありす「そんな事言ってません」
文香「他にも芸術の秋や食欲の秋なども言いますね・・・」
P「というわけで三人でスポーツの秋を満喫しよう!」
ありす「どういうわけですか! そもそも今は読書中です。運動をしたい気分ではありませんので」
文香「私もスポーツは苦手なのでお断りしたいのですが・・・」
P「大丈夫大丈夫、スポーツと言っても軽いのだから。バドミントンとかどうだ? 中庭でやろうぜ!」
ありす「ですから―――P「うるせェ! 行こう!!!」ドンッ!
ありす「!? う、うるせぇって何ですか! 失礼ですよ!」
P「それじゃあ中庭で待ってるからなー!」タッタッタッタ
ありす「何ですか、もうっ・・・」
文香「」スッ
ありす「文香さん!?」
文香「?」
ありす「・・・え、行くんですか?」
文香「あ、はい・・・」
ありす「あんな酷い事言われたんですよ!? 行っちゃダメですって!」
文香「そうですね、確かに言葉遣いは良くありませんがPさんですので・・・もう慣れてしまいました」
ありす「慣れたって・・・」
文香「それにこういう時でないとスポーツをしようとは中々思わないものですからから、ちょうどいい機会でもあるのかなと思いまして・・・」
文香「ありすちゃんも一緒に行きませんか?」
ありす「・・・分かりました」
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~中庭~
P「おーい、こっちこっち」
ありす「本当にするんですね」
P「もちろん」
ありす「でも三人って中途半端じゃないですか?」
文香「一人だけ余ってしまいますね」
P「大丈夫大丈夫。まず大きな円を描いて、それを三等分にして・・・っと」カリカリ
文香・ありす「?」
P「で、ラリーをして自分の陣地に落とした人の負けな」
文香「なるほど。そういう遊び方もあるんですね・・・」
ありす「ちょっと面白そうですね」
P「じゃあ早速始めるぞ!」
P「ほい、ありす」ポン!
ありす「はい」ポン!
P「お、上手いな」
ありす「これくらい出来て当然です」フンス!
文香「あ・・あ・・・・えいっ」カツン! ヒュルルル・・・
P・ありす「!」
ポトッ・・・
文香「Pさんとありすちゃんの境界線上に・・・」
P「今のはありすだろ」
ありす「違います。今のはPさんです」
P「いやいや、ギリありすの陣地だったね!」
ありす「絶対に違います!」
文香「ではやり直しという事で」
P「今回は見逃してやるよ」
ありす「それはこっちのセリフです」
P・ありす「」バチバチバチ!
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ちひろ「」テクテク
ワーワー! キャッキャ!
ちひろ「ん?」チラッ
穂乃香「16‐14 です」
あずき「頑張れ柚ちゃーん!」
柚「バド部のアタシにまっかせなさ~い♪」
薫「もうすぐ追いつけるよっ! ありすちゃん達もファイト~♪」
ありす「柚さんは経験者です。気を引き締めましょう」
文香「はい」
ちひろ(バドミントンかぁ。ふふっ、皆楽しそう♪ 私も仕事がなかったら混ざってみたいけど・・・なーんて)
P「行くぞ! 秘技、無回転サーブ!!!」
柚「また!? さっきからそれ一本も入ってないじゃん!」
ちひろ「」
P「大丈夫だよ。今度はいける気がする」
柚「その自信はどこからきてるの!? アタシがポイント稼いでもそれのせいで巻き返されてるんですけどっ!」
P「まぁまぁ落ち着けって・・・・ん?」
ちひろ「仕事はどうしたんですかぁぁぁ!」シュババババ
P「やべぇっ!」バッ!
< サボルナァァァ!
< ゴメンナサーイ!
「・・・」
穂乃香「・・・Pさんの途中棄権により、『柚P』チームの負け」
柚「うえぇぇぇ!?」
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~346プロ~
文香「」スタスタ
文香「?」ピタッ・・・
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~社内の一角~
文香「」ペラッ・・・
文香(社内にこんな静かな場所があったとは・・・少し肌寒い秋風と暖かい日の光が当たってとても心地良いです)ポワポワー
文香(初めからここにすればよかった・・・これからはここで本を読む事にしましょう)
文香「・・・さて」ペラッ
文香「」ペラッ・・・ペラッ・・・
文香「・・・」
文香「」パタン・・・
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~事務所~
P「おはようございまーす! 文香いるかー?」
読んでる
P「・・・あれ、いないのか?」キョロキョロ
文香「」ペラッ・・・
P「あ、いたいた! 探したぞ文香」
文香「おはようございます。Pさん」パタン・・・
文香「今日はどんな事をするんですか?」ニコッ
終り
おつおつ
以上になります。最後までご覧いただきましてありがとうございました!
「うるせェ! 行こう!」ドンッ! って文字だけで見たら誤解されそうですよね
こちら前作になります。暇な時にでもどうぞ
【モバマス日本昔話】 七海「浦島太郎れす」
【モバマス日本昔話】 七海「浦島太郎れす」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1571660533/)
乙
よかった
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