雪乃「あの、モバPさん……一応、来ましたよ…?」 (17)

※ここに警告文のあるものとする





事務所


雪乃「…………」

沙理奈「…………」

愛結奈「…………」

芽衣子「…………」

美紗希「…………」

いつき「…………」

P「遅ぇよバカ!うんち!今何時だと思ってんだ!」

美紗希「えっとぉー…9時でぇす」

P「9時でぇす、じゃねえ。集合時間は何時って言った?」

愛結奈「2時?」

P「そう、2時だ。7時間も遅刻だぞ、お前ら、社会人としての自覚あるのか!」

雪乃「も、申し訳ありません……」

P「ったく……よし、じゃあ始めろ」

沙理奈「…ごめん、アタシ、さっきみんなから聞いてここに来たから状況をよく把握してないんだけど」

P「雪乃、お前、ちゃんと伝えてなかったのか!ドジっ娘は歌鈴だけで十分なんだよ。見た目だけじゃなく、キャラまで被るつもりか」

雪乃「も、申し訳……」

P「チッ……しょうがない、説明をしてやろう。昨日は俺の誕生日だったんだ」

沙理奈「ふーん」

P「だからだ」

沙理奈「え?」

P「祝え」

沙理奈「は?」



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P「お前らをプロデュースしてやってる俺様の誕生日だぞ。祝えよ」

沙理奈「ねえ、雪乃ちゃん、銃持ってないの、銃。貸して、アイツ撃つから。ウェスタンの時のやつ持ってるんでしょ?」

雪乃「いえ、私は酒場の看板娘役でしたから…」

P「2時から始めるからちゃんと来いって言ったのに……もう9時なんだぞ?どんどんパーティーの時間がなくなってるんだ」

いつき「いや、朝の2時からなんて行くわけないでしょ」

愛結奈「プロデューサーから連絡きたのも1時過ぎだったしね」

芽衣子「急なんだよね」

P「ちゃちゃっと仕度済ませれば間に合うだろ」

愛結奈「あのね、ワタシ達は男子高校生じゃないの。そんな一時のテンションに全力を注げるわけじゃないの」

P「うっせー!いいから始めろ!」

雪乃「で、ではさっさとプレゼントを…」

沙理奈「あの娘、『さっさと』って言ったわよ」

いつき「本音が漏れでてるね。帰りたいんだろうなぁ」

美紗希「あたしも帰りたぁい…」


雪乃「私からのプレゼントは…」

P「ケーキは?」

雪乃「えっ?」

P「まずはケーキだろ!」

雪乃「えっ…えっ…」

P「ケーキに歳の数ロウソクさしてフーッしてレッツシングバースデーソングだろ!お嬢様はみんな世間知らずなのか!」

雪乃「……………」

沙理奈「あの娘、震えてるわよ」

美紗希「大丈夫かなぁ」

いつき「あっ、でも見て。キレたときの鮎川みたいな眼をしているよ」

美紗希「ひき肉にされちゃぅ?」

雪乃「申し訳ありませんでした。ではまずケーキを」ドンッ

P「なんだこれ、あんパンじゃねーか!」

雪乃「生憎、急なことでしたので、ケーキが用意できませんでした。ケーキがないならパンを食べればいいじゃない」

P「なんでだよ!ケーキくらいコンビニに売ってるだろ!」

雪乃「売っていませんでした。あと、ロウソクも売っていませんでしたので、代わりにお線香を」ブスッ

愛結奈「やるなぁ、雪乃ちゃん」

雪乃「さあ皆さん、バースデーソングを歌いましょうか。さんはいっ」

一同「ふぁっきんばーすでーとぅーゆー♪」

P「ファアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアック!!!!」


P「わかった、もういいから。プレゼントよこせ、プレゼント」

美紗希「はぁーい!」

P「伝えた通り、お前ららしいプレゼントを頼むぞ」

雪乃「はい、では私から……」

P「雪乃はそうだなぁ……紅茶とかだろ?」

雪乃「こちらを」スッ

P「開けるぞ…おっ、ほらやっぱり、乾燥した葉っぱが入ってる。紅茶だな」

雪乃「とっても美味しいハッパだから、ゆっくり味わってくださいね」

P「なんて種類の紅茶なんだ?」

雪乃「え?」

P「ん?」

雪乃「………とっても美味しいハッパだから、ゆっくり味わってくださいね」ニコニコ

P「え、ちょっとまって、これ本当に紅茶?」

愛結奈「じゃあ次はワタシね!ワタシといえばやっぱりこれでしょ!」

P「これは…白い粉…?」

愛結奈「小麦粉」

P「この流れでこれはやめろよ!」

愛結奈「あと、小麦粉だけじゃ悪いなーって思って……はい、鞭もつけるよ」

P「現代日本でこんなウェスタンな鞭を使う場所なんて限られてるだろ…」

愛結奈「でも君、そういうの好きでしょ?」

P「好き」


P「じゃあ次は美紗希」

美紗希「えっとあたしぃ、自分らしいものを考えたら、やっぱり女子力かなーって……だから、はいこれ」

P「なにこの紙袋」

美紗希「中にウィッグとぉー、ワンピースとぉー、化粧品とぉー…」

P「お前は俺をどうしたいんだよ」

美紗希「でもそういうの好きですよね?」

P「好き」


いつき「じゃあ、次は私だねっ!」

P「おう、いつきか。汗くれよ、汗」

いつき「殺すぞ。私といえばケバブってところもあると思うんだ」

P「無きにしも非ず」

いつき「だから、はいっ!ケバブ屋のおっちゃん」

おっちゃん「どうも」

P「なんでだよ!」

いつき「おっちゃんがいればいつでもケバブが食べれるよ☆」

おっちゃん「頑張ります」

P「あんたもなにしてんだよ……」

おっちゃん「メニグ、スニグ、セニグ」

P「えっえっ、なんて?」


芽衣子「私からはこれを」

P「これは…無料宿泊券?」

芽衣子「そうっ!私といえば旅行でしょ?」

P「おお!普通に嬉しいものが…どこのホテルなんだ?」

芽衣子「埼玉のほうだったかなぁ」

P「埼玉?なんでまたそんな…まあいいや、ありがと」


P「さあ、最後は沙理奈だぞ」

沙理奈「アタシなんにも準備してないんだってば」

P「じゃあおっぱい吸わせろよ」

沙理奈「母親の使用済み生理ナプキンでも吸ってろ。ポケットに頭痛薬があったから、これあげるわ」

P「いらねぇ……でも貰っておくか」

雪乃「以上でプログラムは終了です。じゃあ、もう帰っていいですね?帰りますよ?」

P「ああ、だがその前に今回の誕生日会の評価を下す」

美紗希「評価?」

いつき「偉そうだなぁ」

P「今回の評価は………Fランクだ。特に雪乃、お前、もうちょっとしっかりやれ」

雪乃「うわああああああ!!!」ズドンッ

P「グギィッ!?」

雪乃「撃ってしまった……人を……!」

沙理奈「なんだ、持ってるじゃない、銃」

P「なんてことをしやがる!そんな危ないもの没収だ!さあ、おっちゃん、もう行こう」スタスタスタ

芽衣子「行っちゃった」

愛結奈「なんだったんだろ…」

沙理奈「はぁ…疲れた。それじゃ、美羽ちゃんの誕生会に行きましょう。遅れちゃうわ」

雪乃「そうですね」

埼玉


警察「で、これは何?」

P「紅茶の葉っぱです…多分」

警察「これは?」

P「小麦粉かなにかです」

警察「この人は?」

P「ケバブ屋です」

警察「女性もののカツラ、ワンピース、化粧品……こんなの持って何処行くつもりだったの?」

P「あそこのホテルまで…無料宿泊券があるんで」

警察「あそこ?……ああ、あのラブホか。二人はそういう関係なの?」

おっちゃん「さっきプロデューサーさんのものになりました」

P「黙ってろ」

警察「これは……モデル銃と鞭?……うーん、ちょっと署で話を聞かせてもらえるかなぁ」

P「くくぅー!なんだってこんなことに…頭痛くなってきた…頭痛薬飲も」ゴクッ

警察「あっ!貴様、今何を飲んだんだ!まさか覚醒…!」

P「とほほ……誕生日なんて懲り懲りだーい!」ピョーン

おっちゃん「暗転して丸い枠がでるやつ」



終劇

これにて終了ですー
美羽ちゃんおめでとー

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