ピピピ、ピピピ、ピピピ
P「うわ、37.5度…微熱か…」
P「でも年末年始は仕事が忙しいから休んでられないよな」
P「あー朝ごはん作って食べるのも少し大変だな…」
一人暮らしの風邪はつらいものだ。どんなにつらくても心配してくれる人はいなく、
どんなにつらくても支えてくれる人はおらず、どんなにつらくても一人でいつもどおりの日常を過ごさなくてはならないのだ。
しかも今日はクリスマスイブ。町のクリスマスムードが風邪の体には、やけにきつく感じられる。
はぁ、小さい頃のクリスマスはもっと楽しいものだったのになぁ。
そんなことを思いながら、体にムチ打って、今日も仕事をこなしていった。
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P「ゴホンゴホン…やばい…喉痛い…」
冬優子「はいのど飴」
P「ありがとう…あ、龍角散…」
冬優子「な、何よ…可愛げのないやつで悪かったわね!」
P「いや、俺のお気に入りののど飴だったからビックリして。本当に冬優子は俺の好みよく理解しているな」
冬優子「たまたまあんたが龍角散を買ってたのを覚えてただけよ!」
P「ハハハ…さて、収録も終わったことだし、帰ろうか」
冬優子「…あんた今日帰っても看病してくれる人いないの?」
P「誰もいないよ。あーひとりのクリスマスに風邪をひくのはつらいわ、ハハハ」
冬優子「…してあげるわよ」
P「え?」
冬優子「ふゆが看病してあげるって言ってんの!」
P「え、でもうつしちゃ悪いし…」
冬優子「いいから素直に喜んでふゆの看病をうけなさい!」
~Pの部屋~
冬優子「じゃあふゆはご飯作るからあんたは寝てなさい」
P「あ、ありがとう」
トントン、トントン、トントン
P(なんか冬優子が俺の部屋の台所にいるなんて、なんか新鮮だな)
冬優子「ん、なによ」
P「いや別に…ただ冬優子がお母さんみたいだなーって」
冬優子「そこは奥さんでしょ!」
P「冬優子は奥さんっていうより、おkいいえなんでもないです」
冬優子「もう少しで出来るから、ちょっと横になってなさい」
P「はーいママ」
冬優子「ママじゃない!」
冬優子「はいできたわよ」
P「あ、ありがとう。おー結構おいしそうな卵がゆじゃん」
冬優子「あんたが好きだと思って作ってあげたわよ」
P「さすが冬優子!」
冬優子「はい、あーん」
P「え?」
冬優子「早くあーんしなさいよ」
P「さすがに恥ずかしい」
冬優子「いいから早く!」
P「い、いただきます…あーん…モグモグ…」
冬優子「よくできました、Pさん!」
P「そこでふゆになるのはずるいぞ」
冬優子「ふふ、はいあーん」
P「あ、あーん」
P「ごちそうさま。おいしかったよ」
冬優子「ふふ、あたりまえじゃない。ふゆが作ったのよ」
P「それもそうだな。さ、メシも食べたし、寝るかな」
冬優子「待ちなさい、デザートがまだよ」
P「え?」
冬優子「せっかくふゆがケーキを作ってきたんだから、食べなさい」
P「いやいや病人にケーキはないだろう!」
冬優子「大丈夫よ。ちゃんとあんたのために甘さ控えめのチョコレートケーキよ!」
P「そういう問題じゃないだろう!」
冬優子「はいあーん」
P「あーん」
風邪でつらいクリスマス。だけど冬優子が看病してくれるなら、こんなクリスマスもいいかなって思える。
きっとこれはサンタクロースからのプレゼントなんだろうな。
そんなことを冬優子が作ったチョコレートケーキを食べながら、考えていた。
あ、そうだ明日冬優子が渡そうと思っていたプレゼントがテーブルの上にあるんだ。
冬優子、少し早いけど開けてみてくれないか?
終わりです!
みなさん今日はクリスマスイブですね。いかがお過ごしでしょうか?
作者は熱が出て少し虚しいクリスマスイブでした。せっかくなので、これを題材にしてSSでも書いてみようと思い書いてみました。
初めてのSS投稿で拙い部分も多いでしたが、楽しんでいただけたなら幸いです。
それではみなさん、メリークリスマス!
俺も冬優子に看病されたい
乙
独り身で風邪は骨身に染みる
乙
乙、
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