にゃはははははは
にゃはは…
はぁ…
笑ってる場合じゃないよね。
やらかしちゃったなぁ。あたし。
今、あたしの身体にされていることを説明するとね。
串刺しっていうやつだね。口とアソコ。そこに男のアレを突っ込まれてる。
それ以上でもそれ以下でもない。ただそれだけの話。
これ以外に何か説明することなんてないよね?
なんでこうなったのか知りたい?しょうがないな、話してあげるよ。
事の発端は路地裏を通ろうとしたとこから始まったんだよねー。
アイドルのお仕事の収録が思ったより長引いちゃって。で、さっさと帰ろうと近道するために入っちゃったワケ。
元々この近道は何回か使ってたし、いつも通り帰れると思ってたの。
そしたらこのザマだよ。完全に油断してたー。
アメリカにいるときは絶対こんなことはしなかったと思うんだけどね。ちょっと日本の甘い環境に慣れすぎちゃったかな。
そりゃそうだよ。こうなるよ。こんな人目のつかないとこを女の子1人で歩くのはまずいよあたし。
もちろんあたしだってちゃんと抵抗はしようとしたよ?
頑張って助けも呼ぼうとしたし、ポケットに護身用のカプサイシンスプレーも忍ばせておいた。
けどね、いきなりお腹を殴ってこられちゃどうしようもないよ。
不意打ちだよ。物陰から。苦痛で出せる声も出せないし、身体は勝手に崩れ落ちてポケットに手を運ぶことすら封じられる。
そうなったらあとはもうされるがままだね。腕を足を掴まれて、押さえ込まれて、広げられる。
そして、あたしの手足の自由を奪う男たちの手を振りほどこうとしても、暴れようとする度に重い衝撃がお腹に叩きこまれちゃあ流石のあたしもお手上げってワケ。
痛いのは嫌だし、黙って犯られてれば殴って来ないし、まぁ認めたくはないけど…暴力に屈服しちゃってんの。今の私。
シャツやスカートは乱暴に脱がされて、ブラやショーツは男たちのカバンの中にしまわれて、で、犯られたー
路地裏に入るときに嫌な臭いはしてたんだけどねー。
いつも路地裏にいるタバコを吸ってる金髪の高校生と同じような臭いだったからね。
まさかこんなことになるなんて思ってなかった。
…うぐ、そんなこと思ってたら口に1発目出されちゃったよ。
うーん、苦いし臭いしで嫌な味だねこれ。気持ち悪い。
あたしは思わず反芻とも取れる反応を示し、出された嫌なものを吐き出してしまった。
あ、ごめんって。殴らないで。ちょっと驚いただけなんだもん。
ねえ知ってる?こんな犯罪に走る人って栄養不足が一番の原因にあるんだって。
カップ麺しか食べない食生活を送ってたり、組み換えされたような、有機の野菜を摂らなかったり…。そんな話を大学で聞いたー。
まぁまだ研究の段階でアメリカくらいでしか統計が進められてないってゆー不確定なジョーホーだったりー。
なら言うなって話なんだけどねー。これどっかでサンプル集められないのかにゃー。
…。
………。
はぁ。
まだ終わんないのかな。
適当なこと考えてれば気が付けば終わると思ってたのに。
あ、この感覚。中に出したな。
幸い危険日じゃないから心配はないと思うけど。
帰ったら一応確認しとかなくちゃ。
しっかし特に反応もない女の子相手によく腰を振れるもんだね。
あたしだったら飽きるのに。ヘンなの。
かく言うあたしもせめてもの抵抗で声を出さないようマグロに徹してるだけなんだけど。
う、またアソコから汁が太ももを伝って…。2回目の中出し速すぎじゃない?
あっ、口の中にも…。それは苦いんだからやめてってば…。
これいつまで続くのかな…。
早く満足してくれないかな、こいつら…。
と、その時間は既にやってきてたみたい。
流石に2回も出したら限界なのか、それとも反応が無くて飽きたのか知らないけど
男たちはあたしを握っていた腕を離し解放してくれた。
あたしをゴミ捨て場に投げ捨てるゴミのように地面に叩きつけた後、笑いながら立ち去っていく。痛い。
あたしも立ち上がって急いで追いかけて反撃に出たいところだったけど
アソコはじくじくするし、口の中も滅茶苦茶な感じでその気力も既に失われていた。
結局、あたしがその後に起き上がれたのは10分後になっちゃった。まぁいいか。どうせ反撃して犯された事実がどうになかる話でもないし。
とりあえずティッシュで拭いて、服を着て帰ろう…。
べっとべとのティッシュはそこらへんに捨てて、服を…あ、下着盗られたままじゃん。どうしよ。
>>8
訂正
どうになかる→どうにかなる
「おかえり志希。上手くいったか、収録」
結局ノーパンのまま事務所に帰還。そこであたしのプロデューサーがお出迎え。
この人はため込んだ書類をもくもくと片づけている真っ最中だ。夜遅くなのによく働くね。
「にゃっはー。完璧だよ、いつも通りだけどね」
とりあえず平然と会話。
あたしがレイプされたなんて聞いたらきっとどうしようもないことになるだろうし、黙っておこー。
「…どうした志希。なんか元気ないな」
「えっ?そんなことないよ?キミこそそんな心配するなんてどういう風の吹き回し~?」
バレかけた。鋭い。流石にいつもあたしたちのことをよく見てるだけあるね。
あたしはとりあえずわざとらしく声に抑揚をつけ、元気そうなあたしを演じる。
「そうか?ならいいんだが…」
「うん。あたし、今日はもう帰るねー」
よし、ボロが出る前にここは撤収しておこー。
明日になったら今日のことなんかいつものあたしなら忘れられる。
きっとそう。そうと決まればさっさと…
「あ、志希」
呼ばれた。なんだろ。
「ああ、志希、ちょっとな…」
こっちに近づいてくるプロデューサー。
え、ちょっと、ホントになに?今のあたしはあの…
気づけばあたしはプロデューサーから何歩か後ずさりをしていた。
やばい、やっぱりこれいつものあたしになれない、こんなのあたしじゃない。
そしてあたしの心配は、現実のものとなった。
「なぁ志希、やっぱりお前今日おかしいぞ?なんていうか大人しいというか…」
「いや、プロデューサー…待っ…うあっ!?」
心身共に疲弊していたあたしは、思わず足がもつれてしまい、派手に尻餅をついた。
ダメ、今のあたしは…!
「志希…!?おまっ…なんでっ…!?」
ああ、見られた。見られちゃった。
アタシのアソコ。思いっきり、目の前で。
急いで隠さないと。いやもう遅いか、プロデューサーの目を潰すのが先か、それとも記憶を消すために殴る方が先かな。
…そうじゃない。あたしの身体、おかしくなってる。
恥ずかしいのだ。
今までのあたしではありえない感情だ。
前にラボで、思いっきり無防備な寝起きな姿をプロデューサーに見られても「見られてもヘーキ」とか「訴えるのとか面倒」とか豪語してたはずなのに。
今のあたしの目の前にはあたしに思いっきりビンタされて倒れたプロデューサーが白目をむいて転がっている。
ごめん、あたし自身も今の状況に混乱してるんだ。
さっきのあの時、犯されてるときは別に見られてもそこまで恥ずかしく感じることなかったのに。
今思えばあの男たちに身体を蹂躙された不快感が全身を這ってくる。口をあの男の体液で汚され、膣を蜘蛛の糸で満たされたような感覚が蘇る。
気持ち悪い、臭い、苦い、吐きそうで、汚い。汚された皮膚や粘膜を削りたい衝動にすら駆られてしまう。
思わず身体を護るように自分で自身を抱きしめ、心の平穏を保とうとするがあまり意味は感じられない。
なんでなの。なんでなの。なんでなの。なんでなの。
なんで今になって?なんで犯されている時じゃなくて?
探求心や好奇心とは異なった疑問。快ではなく不快、ストレス性の強いモノ。
これがパニックってやつなのかな。人生でほぼ全く経験したことない感情だからよくわかんないや。
思えばあたし自身の行動にもいくつか疑問が露呈されるよね。
そう例えば…事務所に帰ってプロデューサーと会ったとき。
何がプロデューサーに話せばどうしようもないことになる、だ。
いつものあたしなら、何食わぬ顔で話して、それで終わりにしていたハズ。
なのになんで言わなかったの。なんで言えなかったの。
どうしようもないことって何。考えがまとまらない。
話せば良かったのに。なんで。
…。
……。
………。
再び、あたしは犯された路地裏に戻ってきた。
目的はひとつ、さっきあたしがポイ捨てした精液まみれのティッシュを回収すること。
確かこの辺に…あったあった。まだべとべとで、良いサンプルが採れそう。
ここからあの男たちの遺伝子を抜き取り、様々な情報が手に入るはずだ。
あいつらには責任を取ってもらわないといけない。
もちろん、報復なんて生温いものじゃない。
脅せるだけ脅して、人生を台無しにして、実験台にして、ヒトという種族の在り方から蹴落としてやる。
…なんだか志希ちゃんが志希ちゃんじゃないみたいだって?
それくらい知ってるよ。だってあたしの身体だもん。
けど、なぜかこうしないといけないような気がするの。今は。
短いですが終わり。続きはないです。
レイプ犯を許すな。死ぬより重い刑を与えろ。
実はR-18初挑戦でした。難しかったですが頑張っていきます。
おつ
おつあ
この観点はなかった
できれば次もがんばってほしい
めっちゃええな!
続きも期待
おつおつ
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