…私、鷺沢文香は、マゾヒストです。
きっかけは、幼い頃に読んだ小説に女の子が敵に捕まり縛り上げられ監禁される。そんなシーンがあったのがきっかけでした。その女の子感情移入ををして、はじめの自慰行為をしたのを今でも覚えています。
私も誰かに縛れたい。そんな願望が叶えられないままアイドルにスカウトされ、今に至ります…
──
…それはある日の出来事でした。朝、私が打ち合わせのため事務所に向かうと……
「…おはようございます」
「あっ文香さん!!た、助けてください!!」
同僚のアイドル堀裕子さんが縛られていました…それも身体に縄が巻かれ、後ろ手に手錠がされています。
「あの…」
「手錠の鍵がソコにあるので外してもらえますか?」
「…はい」
私は少し離れたところに落ちていた鍵を取り、裕子さんの手錠を外してあげました。なぜ彼女は拘束されていたのでしょうか?私は彼女に問いかけました?
「あっコレですか?これはですね、サイキック・縄抜けの練習ですっ!縛られた状態で縄から抜け出す超能力を試していたんですけど……」
「縄抜けなのに手錠なんですか?」
「そうなんです!いつもよりガチガチにやろうと張り切ってしまいまして……でもこれ自分で縛ったんですよ!!」
…不思議な方です。しかし自分で自分のことを拘束出来るなんて…はじめて知りました。私の興味は尽きません。
「…そう言った縄や手錠はどこで手に入れたのでしょうか?」
「これはですね、ネット通販サイトの☓☓で買えるんですよ!もしかして文香さんもサイキック・縄抜けに挑戦したくなりました?次のお仕事、確かご一緒でしたよね?」
「…いえ、私は……」
…アソコが濡れていくのを感じました。裕子さんは興奮されないのでしょうか?
──
女子寮の部屋に戻った私はパソコンを開き、裕子さんがおっしゃていたサイトを検索します。そこにはたくさんの性具…大人のおもちゃがありました。
「…こんなモノで、皆さん致しているのですね、おや?」
…それは書籍カテゴリに分類された一冊の本。『自縛~セルフボンデージ~入門』というタイトルの本でした。
「これは…」
興味津々のままカートに品物を入れていきます。ネット通販は橘ありすさんから勧められて、やり方を教えて頂いていたので難なく注文できました。
…数日後、私の部屋に大きなダンボールが届きました。テープを剥がし中身を確認します。入っていたのは書籍、縄、手錠、首輪、ローターでした。
「ふふっ、これで私は…」
新書に触れるような高揚感に包まれます。これから行う自慰行為が楽しみです。まずは書籍から目を通します。
自縛、セルフボンデージとは……
自分で自分を拘束するプレイである。一般的なSMプレイと異なりパートナーが不要で、性的快楽を求めるマゾヒストに人気。ただし拘束には危険を伴う為、安全対策は必須。
…なるほど、これがセルフボンデージ。その本にはたくさんのプレイが記載されていました。私は入門編に書いてあった縄による身体拘束にチャレンジします。
すぅー
「…縄というのは匂いがするのですね」
縄からは独特の匂いがしました。古家のような懐かしい匂い…とても心地が良いです…
「菱縄縛りの方法…」
私は本を参考にしながら、体を縛る準備をします。今回は初回ということもあり、部屋着でのチャレンジとなりました。
まずは2つに折った縄に結び目を数個を作って股に回します。
キュッ
「…あっ❤」
股に縄が食い込むと思わず声が出てしまいました。とても気持ちが良かったのです。まだ完全に縛ってないのにアソコの湿り気を今まで以上に感じました。しかも部屋着を着たままの布越しであるにもかかわらずです。
「…結び目と結び目の間に縄を通して縛る…❤」
あっという間に身体に縄がかかりました。胸が強調されしっかりとかかった縄にとてつもないエロスを感じます。それにこんな簡単に縛れるなんて…
「…はぁ❤はぁ❤」
両手で股にかかった縄を引っ張ってアソコを圧迫します。縄が布越しにワレメに食い込みます。
「…あっあ゛ん❤はぁはぁ❤」
「…はぁ…ッ❤気持ちぃ…、❤」
…縄の刺激で何度か絶頂してしまいました。私は自縛オナニーで縄の虜になってしまったようです。
──
「…飼われてるよう、ですね」
鏡に映る私は全裸に首輪だけ、まさに飼育されている性奴隷のようです。
「飼い主は…誰でしょうか?…ふふっ」
私を飼っているご主人様。いまは私自身…です。ですが、いつかご主人様を見つけて調教されたいものです。
「…今日はローターで…❤」
ヴヴヴヴヴヴヴ
…無機質な振動音が部屋に響きます。私は鏡の前に座りM字開脚で恥部を晒します。
「…あっ、手錠を忘れていました❤」
私は手錠を前でかけます。この程度の拘束ならすぐに外せますし、ローターでオナニーもできますし…
「…ご主人様、私…鷺沢文香のオ、オナニーをご覧ください…❤」
鏡に向かって自慰行為の宣言をします。すでに秘部からは大量の蜜が流れ出ていました。
ヴヴヴヴヴヴヴ
「はっ❤」
震えるローターを女性器の陰核…クリトリスに軽く当てます。手錠のせいで手の動きが制限されていましたが、その不自由さにも興奮を覚えます。
「…いっ……❤あぅっ❤」
ヴヴヴヴヴヴヴ
「…❤❤はぁはぁ…❤」
クリトリスに当てたり離したりを繰り繰り返すと、手錠がガチャガチャと音をたててます。鏡の中では奴隷のオナニーショーが繰り広げられています。
ヴヴヴヴヴヴヴ
「あ゛ッ❤おっ、ああぅ❤」
ビクッ
…私はローターでイッてしまいました。鏡には股間から恥ずかしい液体が流れ出る無様な性奴隷……私の姿がありました。その後、毎晩のように自縛オナニーを繰り返すようになりました。
──
しかし数日後、女子寮の掲示板にとある張り紙が出されていました。
『寮生活について』
『最近、寮内で演技のレッスンのため発声を行う方がいらっしゃいます。このような行為は他の……』
…それは寮内での騒音問題についての掲示、発声練習と誤魔化されてはいましたが、間違いなく私の喘ぎ声です…
「…対策を、考えなくてはなりませんね」
…数日後、私の部屋に再び大きなダンボールが届きました。今回購入したのは、男性器の形をしたバイブレーター、それを腰で固定するベルト、そして手ぬぐい数枚です。
「…口を塞げば、声は漏れませんね」
そう、私は猿ぐつわをしてオナニーしようと考えたのです。それも…もっとキツめの拘束をして…
……
私はいつものように全裸になり、準備をはじめます…まずは菱縄縛りで体に縄をかけます。
今日の舞台はベッドの上です。予めベッドの下にX字に縄を回し、両手両足を大の字で拘束できるようにします。縄の先は輪の形に結び、一方を引くと輪が締まるようになっています…これは輪縄というそうです…
「…まるで中世の物語での拷問シーンでありそうですね…」
…次に行うのが、猿ぐつわの準備です。口いっぱいに手ぬぐいを丸めて押し込みます…その上から被せるように手ぬぐいをまくと、あっという間に言葉を奪われた性奴隷の誕生です。
次はバイブの挿入ですが…股に回された縄をずらして挿入します…もう十分に濡れていたのでスムーズに入りました。固定用のベルトには南京錠がされていて鍵を外さない限りバイブは外れません…
…それと安全のためハサミを枕元に置きます。脱出はハサミで縄を切ることで可能になる…そういった計画です……これで私を犯す準備は完了です。
…これから楽しい時間が始まりますね…❤
まずは両足から拘束します。手が使えるので比較的簡単に縄が締まりました。問題は手です…拘束する前にバイブの電源を入れなくてはなりません。
カチッ
ヴヴヴヴヴヴヴヴ
「んっ❤んんん……ッ゛❤」
強さは「中」、ですがバイブは容赦なく膣を掻き回します…私は振動に耐えながら片手ずつ縄を締めていきます。両手をしっかりと締め上げ手足の完全拘束が完成しました。
…これが完全拘束❤手足が動かない…声も出せない…❤それに…
ヴヴヴヴヴヴヴヴ
無機質な音が部屋に響きます…私の膣に刺激
が❤
「んっー!ー!!❤」
…ですが、猿ぐつわで口を封じられ、うめき声を上げるのが精一杯です。
ヴヴヴヴヴヴヴヴ
クチュクチュ
「ーンッ!!んッー!!❤」
…そんな私をバイブは容赦なく陵辱します。思わず手を下げると縄が締まり、よりガチガチに拘束されます…快楽の渦に巻き込まれ、いよいよ最初の絶頂を迎えます。
ビックン
「ンッ❤❤❤❤」
…言葉の発せぬまま1度目の絶頂。それにあわせ体がビクビクと痙攣し、ベッドが大きく上下しました…
ポトッ
…何かが落ちる音がしました。ふと枕元を見ると脱出用のハサミがありません。
「んっ??!!ンッーーー!!!」
それは絶望のはじまりを告げるもの…そうこの拘束から脱出する唯一の手段を失ってしまったのです。ですが、パニックになる私をバイブは容赦なく責めます…
ヴヴヴヴヴヴヴヴ
クチュクチュ
「んっ❤❤んーンッ!❤ッー!!❤」
何度も何度も強制的にイかされました…脱出手段を考えようにもバイブの刺激が強すぎて思考が追いつきません。
…自分の意志とは関係なくイかされ続けます。体を激しく動かすと輪縄がさらに締まりました。
「……ッ❤」
…遠のいていく意識。私はどうなってしまうのでしょうか
──
「みか……さん」
…声が聞こえます。それも年下の女の子の声。
「文香さんっ!起きてください!」
ゆっくりと目を開けて、視界には堀裕子さんの姿がありました。
「…おはようございます」
そう言って私はベッドから起き上がろうと体を動かそうとしました。ですが…
ギチッ
しっかりと締まった縄がそれを許しません…全てを思い出しました。完全自縛をしてしまったことを。しかも目の前には裕子さんがいます…
「はぁ…❤、どうして裕子さんがっ…!?」
「今日は一緒にレッスンだったじゃないですか?集合予定時間に来なかったので女子寮まで来たんですよ。ノックをしても返事がなかったので入ってきちゃいました」
鍵は管理人さんにでもお借りしたのでしょうか?とにかく心配をおかけしたみたいです。
「…それは申し訳ございません」
「それで、この状況はなんです?」
…あっ、自縛してオナニーを楽しんでいたなんて言えるはずもありません。
「この前、おっしゃっていたサイキック・縄抜けに挑戦しておりまして…❤失敗してしまいました…」
「文香さん……」
裕子さんは一呼吸置いて言いました…
「違いますよね?自分を縛ってオナニーしてたんですよね?文香さん」
…息が止まりそうでした。この状況で言い訳ができないのはわかってはいました…でも裕子さんなら…という淡い希望があったのは確かです…
「…嫌いにならないでください…」
「いえいえ!文香さんはただの変態だってことでですよ!お気になさらず」
「は、はぃ…」
「それとバイブの電池を交換しておいたので、自縛オナニー頑張ってくださいね!」
「…嘘ですよね…裕子さん…?」
体の拘束が外されないまま、裕子さんはバイブを「強」にしました。今まで責めを受け続けていたものとは明らかに違う大きな振動が秘所を揺らします。
ヴヴヴヴヴヴヴヴ
「うあああああああああ❤アッ゛おぉ゛❤❤止めて…っ❤くだ…さ❤」
「猿ぐつわだけは外してあげました。それとハサミも枕元に置いておきますねっ!」
コトッ
「それでは、文香さん頑張ってください!サイキック・退出ー!」
…堀裕子さんに全て知られてしまいました。でももう私を助けてくれる人は誰もいません。この日は、電池が切れるまでバイブに陵辱され続けました。
──
翌日、事務所に向かうと、レッスンは体調不良で休んだことになっていました。プロデューサーや一緒にレッスンする予定だった皆さんに謝りに行きました。もちろん裕子さんにも…
「あっ文香さん!もう大丈夫なんですねっ!」
「え、えぇ…」
…裕子さんは私に近づき、耳元でささやきました。
「…文香さん"も”自縛の虜になっちゃいましたね❤」
…その一言で私のアソコが濡れていくのを感じました。もう、もとの日常には戻れそうにありません。
(おしまい)
おつー
エロいゆっこがまた背徳的で尊い……
サイキック・オナニーだったかー
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