【男の娘】パワプロ「あかつき大附属との合同文化祭で犬河が女装することになった」 (10)

あかつき大付属と帝王実業の親睦を深めるために行われた合同文化祭。
野球部の出し物はあかつき大附属の伝統に則って喫茶店をすることになったのだが一つ問題点があった。

「なんで僕が女装しなきゃいけないんですか!」

部員の1人が女装をしなければならなかったのだ。

「仕方ないだろ、あかつき大附属の伝統なんだから」

「だからってなんで僕が……」

「それも投票で決まったことだから仕方ない。1人1票ずつ公平に投票した結果だ」

あかつき大附属では伝統として文化祭の出し物で喫茶店を出すのだがもう1つ伝統があった。
それは1年生の部員で最もかっこいい部員がウエイトレスになることだった。

「なんでよりにもよって僕が1年生の時に合同文化祭なんて……」

「運が悪かったな。ただ名誉なことだろ、ウチの1年部員でみんながお前のことを1番かっこいいって思ったってことなんだから」

「だからって女装しなきゃいけないなんて嬉しくないですよ!それにこの格好は……」

ウエイトレスの衣装はピンクを基調としたスカートに白いフリルのついたエプロン、頭にはカチューシャをつけるなどかなり本格的な女装となっている。

その格好は犬河の羞恥心を駆り立てる。

「恥ずかしい……」

「似合ってるよ、凄く」

「そんな風に言われたって……!」

犬河が不満な声を挙げると共にパワプロは犬河の頬を触り自分に向き直させる。そして一言

「嬉しくない?」

犬河に問う。

「……全く嬉しくないわけではないですけど」

再び顔を背けるがその顔は少し朱が差していた。

「それにしても何でわざわざ衣装が届いた今日に早速僕に衣装を着させたんですか。接客の練習とかは明日からじゃないですか」

「何でってそりゃ決まってるでしょ。この格好をいち早く見たかったからだよ」

「……先輩の変態」

「犬河のウエイトレス姿が見られるなら変態で結構!」

(なんで僕、この人と付き合ってるんだろう……)

「それに犬河のこんなかわいい姿を独り占めできるのなんて今ぐらいだからね……」

「あっ…」

最初は唇と唇を重ねるだけの軽いキス。

一度唇を離すと今度は深く激しいものへと変わる。

「んっ!ふっ…!んんっ!」

まだ慣れないキスに戸惑いの息遣いを見せる犬河。一方で

「ちゅっ!じゅるるるっ!ちゅっ…!」

激しく求めるキスをするパワプロ。

マウンドでの凛々しい姿とは違い犬河は防戦一方だった。

「舌…出して」

「んっ…」

言われるがままに舌を差し出す。もはや思考もままならずパワプロの言う通りにするのみだった。

「ちゅる!ちゅるるるっ!じゅぷっ!」

「んー!んーっ!」

もはや喘ぐことしかできない犬河だがパワプロは止まらない。そのまま犬河の舌を激しく吸い上げ責め立てる。

(もう…だめ…)

視線も定まらず立っていられないほどキスだけで溺れそうになる犬河をパワプロは優しく抱き留めた。

「ごめんね。犬河がかわいかったからつい……」

「はーっ…!はーっ…!……そうやってかわいいって言えばごまかされるとでも思ってるんですか?」

「だって犬河がかわいいから……」

「もういいです!」

そっぽを向いて怒った姿を見せてみる。しかしパワプロはそんな犬河の様子など見向きもしない。

「このまま続き、しよっか?」

犬河を四つん這いにさせスカートをめくり下着を下ろす。

「ちゃんと女性用の下着を履いてきたんだね」

「先輩が用意してきたからですよ」

「用意したら履いてくれるんだね。ありがとう」

「んっ!」

指を犬河の肛門に挿入する。犬河の肛門は熱くきつく締めつけながら指を迎え入れた。

「たっぷりほぐしてあげないとね」

指をストロークさせて肛門の緊張をほぐしていく。

緊張がほぐれると共に犬河の感度は徐々に上がっていく。

「んんっ!んっ!あっ!」

「気持ちいい?」

「は、はい……」

「よかった」

「んんっ!あぁん!あっ!」

犬河が感じていることを確認し更にストロークを加速させていく。

犬河の感度もさらに加速していった。

「あっ…」

「さて、このへんでいったん終わりにしようか」

愛撫が終わり名残惜しそうな表情を見せる犬河だったがその様子はすぐに一変する。

「そろそろ俺も我慢できなくなってきたんだよね」

ユニフォームのチャックから逞しく勃起させた陰茎を取り出すパワプロ。

犬河はその陰茎を見て期待の表情に変わる。

「犬河はエッチだね。すっかりメスの顔になってるよ」

「僕をこんな風にしたのは先輩じゃないですか」

「そうだったね。最初の頃は挿れる前はあんなに緊張してた表情してたのにねえ」

「い、いいから早くお願いします」

「おっと、ごめんごめん」

陰茎を犬河の肛門にあてがうと力をこめてゆっくりと挿入していく。

(あっ…入って……)

肛門の中を異物感が襲う。しかし奥まで達するとむしろ異物感などではなくあるべき場所にあるべきものが還って来たかのような満足感を得る。

「んんっ…あっ…」

「犬河の中、相変わらず熱くてキツいよ……!」

すぐに射精してしまわないように奥で慣らしていく。

挿入された興奮と快感で犬河の陰茎も勃起していた。

「あ、そうだ。借り物の衣装だからね。汚さないようにしないと」

パワプロがカバンからコンドームを取り出し、犬河の陰茎に装着した。

「これでイク時に思いっきり射精しても大丈夫だからね」

「変なところで気がききますね」

「ははは……。ところでさ、もう動いていい?」

「……勝手にしてください」

「へへ、じゃあ動くよ」

腰を掴み大きくストロークしながら激しく腰を打ち付ける。

打ち付けられる度に犬河は嬌声を上げ悦びを表現した。

「あっ!先輩!あっ!いきなり激しっ!あん!」

「だって犬河の中、気持ち良すぎて!」

パワプロの陰茎が挿入されるたびに熱く迎え入れ離していくたびに物欲しそうにキツく締め付けてくる。

犬河のソレはパワプロとの行為によってすっかり性器となっていた。

「こっちの方も気持ちよくしてあげないとね」

「せ、先輩!そこは!」

パワプロは犬河の勃起した陰茎をコンドーム越しにこすりあげた。

陰茎と肛門、両方から来る快感に犬河はもはや自分の身体を支えることすらできず地面に身体を伏せるのみとなる。

「あっ!はっ!んんっ!あぁっ!」

「感じている犬河、かわいいよ」

(またかわいいって……)

快感を与えられながら掛けられる言葉に身体が反応する。もはや腰は自分の力で支えることすらできず陰茎は震え快感を堪えるのみ。

「犬河!犬河ぁっ!」

「先輩!先輩ぃ!」

お互いに声を掛け合い快感を高めていく。絶頂を迎えるまであとわずかだった。

ストロークを更に加速させラストスパートをかけつつ犬河の陰茎をこする手も加速させていった。

「犬河!中に出すぞ!」

「はい!中に!僕の中に出してください!」

「イクッ!」

「あっ!んんっ!あぁ~っ…!」

犬河の中にパワプロが射精をしていく。それと共に犬河の陰茎もコンドームの中に大量に射精をし快感を表現した。

「いらっしゃいませ。2名様ですね。こちらの席へどうぞ」


文化祭本番。練習の甲斐もあって無難にウエイトレスの業務をこなす犬河。

それを少し面白くなさそうに見つめる人物がいた。

「きゃー!かわいい!」

似合いすぎているウエイトレスのコスプレに女子生徒から嬌声を浴びる犬河。

パワプロにはそれが面白くなかった。

「やっぱり独り占めしたかったな……」

「先輩、手が止まっていますよ」

「あ、ごめんごめん」

犬河から注意を受け再び業務に戻るパワプロ。

そんなパワプロを見かね犬河はこっそりと耳打ちする。

「この衣装なんですけど後で親睦の記念としてウエイトレス役を務めた部員にプレゼントをするって先程あかつきの方から聞きました」

「!」

「だから……その…頑張ってくださいね?先輩」

「……うおー!!頑張るぞー!!」

「おお!パワプロくん!急に気合いが入ったでやんすね!」


終わり

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