・アイドルマスターシンデレラガールズ二次創作SS
・キャラ崩壊あり
・短編、書き溜め済
よければどうぞ
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――――事務所
ありす「私も懺悔室をやろうと思うんです」
晴「お前、論破するだろ」
ありす「しません」
晴「的確に痛いとこ突いてきそうじゃん」
ありす「突きません、聞き届けるだけです」
晴「その言い方もどうかと思う」
ありす「晴さんが記念すべき第一号です、さあどうぞ」フンス
晴「どうぞと言われてもなー…」ウーン
ありす「私は晴さんが懺悔する姿を見たいんです」
晴「わかった、じゃあ絶対しない」
ありす「懺悔してください、できるだけ悔しそうに」
晴「なんなの?」
ありす「こないだPaPとイニエスタってなんか似てるよなーって言ってましたよね?」
晴「やめろ、捏造するな」
ありす「どこか似ているのか、私にはわかりかねますが」
晴「ハゲって言いたいんだろ」
ありす「はい、今のはアウトです、懺悔してください」
晴「帰っていい?」
ありす「ダメです、まだ懺悔してないじゃないですか」
晴「ウイイレやりたいんだけど」
ありす「ウイイレと私、どっちが大事なんですか」
晴「今の橘と比べたら100-0でウイイレ」
ありす「わかりました、では私とウイイレやりましょう」
晴「いいけど、懺悔室は?」
晴「いつの間に事務所にPS4置いたんだよ」ポチ ウィーン
ありす「紗南さんですよ」
晴「ウイイレ2018があるってことは、結構やってんのかな」
ありす「やめといた方が良いですよ、この前コテンパンにされました」
晴「そんなに?」
ありす「レッドカードを連発して、最終的に11人対7人にしてもらったんですが、負けました」
晴「ふーん…橘でそれなら俺もダメだろうなあ」
ありす「晴さん私とどっこいですもんね」
晴「…チームどうしよ」
ありす「私レアルにします」
晴「いつもレアルじゃん」
ありす「一心同体なので」フンス
晴「うーん…マンUでいいや」
ありす「さっそく始めましょう」
晴「あ、待って喉乾いた。橘もなんか飲む?」
ありす「コーラありますか?」
晴「やっぱコーラだよな…あ、ないわ。缶ビールがめっちゃある」ガチャ
ありす「また友紀さんですか」
晴「事務所に持ち込むのはダメだろ…サイダーでいいや」バタン
ありす「事務所でビールかけでもするんでしょうか」
晴「早苗さん案件だろ、ほい」
ありす「ありがとうございます」
晴「この試合終わったらコーラ買いに行くか」
ありす「負けた方が行く、にしましょう」
晴「よっしゃ」
晴「勝った」
ありす「負けました…」
晴「やっぱサンチェスだなー」
ありす「よくあの際どい角度から決めましたね」
晴「サンチェスだからな。じゃ、おつかい頼んだぜ」
ありす「仕方ありませんね…」ガチャ バタン
晴「いってらー」
晴「…他なんのソフトあんのかな」
晴「お、モンハンあるじゃん」
ありす「戻りました」ガチャ
晴「早っ」
ありす「自販機すぐそこですし。はい、どうぞ」
晴「さんきゅー」プシュッ
晴「ん……ぷはー!やっぱこれだよなー」
ありす「CMみたいですね」プシュッ
晴「そうか?」
ありす「そうですよ。ん…ぷはー」ゴクゴク
晴(両手で飲むのかわいいな)
ありす「今、見とれてましたよね?」
晴「見てねーよ」
ありす「見てました、いやらしい目で」
晴「適当なこと言うな」
ありす「晴さんの学校も、もう夏休みですか?」
晴「そうだなー。あ、橘。宿題教えて」
ありす「いいですよ」
晴「さんきゅー、どこやったっけな」ガサゴソ
ありす「晴さんって、早めに宿題を終わらせるタイプだったんですね」
晴「オヤジがサッカーの試合連れてってくれるって言うからさー…あ、あった」
ありす「どれですか?」
晴「読書感想文」
ありす「…を?」
晴「教えてくれ」
ありす「…とは?」
晴「何書けばいいんだ?」
ありす「何でもいいんですよ?あの場面が印象的だったとか、あとは自分だったらこうするとか」
晴「なんかピンとこないんだよなー」
ありす「どの本にするんですか」
晴「学校指定のヤツ」
ありす「読みました?」
晴「読んだ読んだ、だけど特に何もなかったな」
ありす「うーん…なんか、本を読んで学んだこととかですかね」
晴「あー…んー?」
ありす「文香さんにも聞いてみましょうか、本のタイトル教えてください」
晴「これこれ」
ありす「わかりました」
< 文香『この本でしたら、以前読んだことがあります』
晴「さすがだなー」
< 文香『主人公以外が全員ボディービルダーになるシーンなどはいかがですか?』
ありす「そんなシーンあるんですか」
晴「わりと後半にあった」
ありす「小学生に何を読ませてるんですか」
< 文香『あとは、最後の別れのシーンもはずせませんね』
ありす「いいじゃないですか、別れのシーン。泣けますよ」
晴「いやなんかさあ…別に、Skypeとかあるし」
ありす「この現代っ子が…じゃあ、逆にそれを書けばいいんですよ」
晴「そっからどうやって広げんの?」
ありす「『主人公たちはSNSの存在を知らないのでしょうか。SNSがわからないということは現代の生活水準においては非常に致命的であり、しかし今日のインターネット社会においては、古くからある一種の情緒のような、侘び寂びとも言えるようなものが失われつつあり、その点で彼らは感受性を大切に日々を暮ら』」
晴「パス」
ありす「こんな感じですよ」
晴「ごめん、次元が違ったわ」
ありす「難しいですね…」
晴「まず思考レベルをオレのところまで落としてくれ」
ありす「『宿題だりぃ…あ、プロデューサー!サッカーやろうぜ!』」
晴「そういうことじゃない」
ありす「サッカー始めちゃいましたね」
晴「ちゃんと宿題もやってるからな?」
ありす「算数とかないんですか?」
晴「苦手だからさっさと終わらせた」
ありす「本当に晴さんですか?偽者ですよね?」
晴「橘のオレに対するイメージが」
ありす「真面目ですよね」
晴「言葉に裏があるな」
ありす「そんなことないですよ?」
晴「はー…まあいいや、また今度にする」
ありす「大丈夫なんですか?」
晴「なんとかなるだろ。橘は宿題ねえの?」
ありす「今年は2日で終わらせました」フンス
晴「そんなことだろうと思ったわ」
ありす「あとは日記だけですね」
晴「オレ達なんか、ほとんどレッスンだけどな」
ありす「じゃあ、なんかすごいことしましょう」
晴「今日はもう書くネタあるだろ」
ありす「書き貯めておくんですよ」
晴「不真面目だな」
ありす「何かやりたいことありますか?」
晴「サッカー」
ありす「それ以外で」
晴「えー…肉をめちゃめちゃ食う」
ありす「ならBBQしましょう」
晴「いいな、それ」
ありす「プロデューサーさんにお願いしてみますね」
CoP <『いいぞ、いつがいい?』
晴「返信はやっ」
ありす「今10秒くらいでしたよね?」
CoP <『今日でもいいぞ』
晴「有能すぎる」
ありす「今日にしますか?」
晴「日記のネタが溢れるから今度でいい?」
ありす「そういえば、日記の話でしたね」
晴「なんかすごいことしたい、って話だろ」
ありす「私、滝行がしたいです」
晴「その顔で滝行してるの想像つかねえわ」
ありす「クール・タキバナです」
晴「お前、今日テンション高いな?」
ありす「しませんか?滝行」
晴「やだ、成長止まりそうだから」
ありす「あー…それは確かに」
晴「あれ、崖登りとかなら興味ある」
ありす「ボルダリングですか」
晴「それ」
ありす「いいですね、ボルダリング。今度行きましょう」
晴「おっけー」
ありす「そういえば、小学生最後の夏ですよね」
晴「あー…あんまり実感わかねーな」
ありす「やり残したことはないですか?」
晴「んー、今年まだプール行ってない」
ありす「泳ぐんですか?」
晴「そりゃーな、50mを20本」
ありす「すごいですね…」
晴「気分はイルカだな」
ありす「女の子みたいなこと言いますね」
晴「女だよ」
ありす「誰から習ったんですか」
晴「習ってねーよ、独学だよ」
ありす「ちょっとイルカさんって言ってもらっていいですか」
晴「イルカさん」
ありす「ギャップ萌えがすごいですね」
晴「パパ見てー、イルカさん泳いでるー、かわいー」
ありす「晴さんにもそういう時期が?」
晴「いや、なかった。気づいたらサッカーやってた」
ありす「お兄さんがいるんでしたっけ。仲はいいんですか?」
晴「まあ普通かな。たまにウイイレやるぜ」
ありす「お兄さん達からしたら、かわいくて仕方がないんでしょうね」
晴「そんなことねーよ、けっこー生意気だし、オレ」
ありす「そこがまた、かわいいんですよ」
晴(こいつはもしかして自分のことを言ってんのか?)
ありす「どうしました?」
晴「いや、別に」
晴「橘も兄弟とか憧れたりすんの?」
ありす「そうですね、文香さんみたいなお姉さんがほしいです」
晴「あー…なんて呼ぶんだ?」
ありす「姉さん、ですね」
晴「どんな感じ?」
ありす「姉さん、今日も素敵ですね」
晴「あー…そういう」
ありす「かゆいところはありませんか、姉さん」
晴「シャンプーしてる」
ありす「したいですね」
晴「ドライヤーくらいにしとけ」
ありす「ソファーで文香さんの髪を乾かしながら、今日読んだ本について話す…?」
晴「そのへんにしとけ」
ありす「一緒の布団で寝ましょう、姉さん」
晴「そろそろ止まれ」
ありす「あっ、姉さんの枕、低反発なんですね…Zzz」
晴「どういうことだよ」
ありす「どうですか」
晴「お前が文香好きなのはよくわかった」
ありす「文香さんですから」フンス
晴「文香がどうなのかはわかんねえけど…でも文香ならアリなのか?」
ありす「何がですか?」
晴「いや、姉妹というか、どっちかといえばカップルだったろ今の」
ありす「そうでしょうか?莉嘉さんはこういう感じらしいですよ」
晴「まあ、いいのか?逆にお前らが仲悪いのは想像つかないし」
ありす「間違いなく、仕事に支障が出ますね」
晴「メンタル弱っ」
ありす「でも、私と文香さんが喧嘩なんてありえませんよ」
晴「わかんねーよ?一緒に暮らしてみると案外、とかな」
ありす「例えば?」
晴「うーん…食べ方が汚い、とか」
ありす「それは文香さんに限ってありえません」
晴「ケーキの横についてるフィルムをめっちゃ舐める、とか」
ありす「ありえません」
晴「カレーうどんの食べ方が絶望的、とか」
ありす「それはちょっと見てみたいです」
晴「なんか、文香ってカレーうどんとか食べなさそうだけど」
ありす「食事の時間があるのかすら怪しいですから」
晴「それであんな育つか?」
ありす「本から栄養を摂取してるんです」
晴「本、しなっしなになるじゃん」
ありす「変換効率がものすごく良いんですよ」
晴「橘は文香をどうしたいの?」
ありす「どうしたいとかじゃありません。尊敬してるんです」
ありす「このお菓子、美味しいですね」モグモグ
晴「桃華の差し入れだってよ」モグモグ
ありす「…なんだか今日、お菓子食べてゲームして、ゆったりしてますね」
晴「小学生なんてそんなもんじゃねえ?」
ありす「それもそうですね」
晴「……」
ありす「……」
ピロン♪ < 梨沙『今から事務所に向かうんだけど、そっち誰かいる?』
晴「お、梨沙からLINE来た」
ありす「そういえば今日、ずっと私達しかいませんね」
晴「そーだな、プロデューサーもいねえし…『ありすとオレだけ』っと」
ありす「晴さんは今日、なんの用で事務所に来たんですか?」
晴「なんか、プロデューサーに呼ばれた」
ありす「私もです」
晴「なんだったんだ?まだ来てねえし」
ありす「…もう一回ウイイレでもします?」
晴「お、いいぜ」
ありす「今度は負けませんよ」ポチ ウィーン
晴「次勝ったら何してもらおうかなー」
ありす「それは私のセリフですよ」
晴「……あ」
ありす「どうしたんですか?」
晴「橘、誕生日じゃん」
梨沙「おっっっっっそい!!!!」バンッ
晴「!?」
ありす「!?」
梨沙「なんなの!?ずっっっっとイチャコラ駄弁ってんじゃないわよ!こっちはめちゃくちゃ待ってんのよ!」
晴「え?お前今どっから」
梨沙「机の下よ!アンダーザデスクよ!」
文香「…こんにちは」
ありす「文香さんまで!?」
文香「カレーうどんは…時々食べます」
晴「めっちゃ聞こえてんじゃん」
CoP(以下P)「ハイ、というわけで橘ありす生誕祭2018を始めたいと思いまぁぁぁす!」ガチャ
桃華「準備はバッチリですわ!」
晴「普通にドアから入ってきたな」
ありす「なんですか?これ」
P「晴、これ読んで」
晴「え、オレ?えーっと『ありす、12歳のお誕生日おめでとう。』…え、また12さ」
P「はいクラッカーどーん!!!」
梨沙「おめでとーーーーーー!!!」パァン
桃華「おめでとうございます、ですわ!!」パァン
文香「……おめで」ドゴォォォォォン
晴「それロケランじゃねーか」
バサバサバサ
ありす「……」
晴「あーあー、紙テープまみれじゃん」
ありす「前が見えません」
P「というわけで、今日呼び出した理由は他でもない」
晴「橘の誕生日パーティーか」
梨沙「当然よ、なに呑気にウイイレやってんのよ」
文香「とても良い試合でしたよ」
ありす「ありがとうございます」
梨沙「呑気か」
桃華「お祝いの品をお持ちしましてよ」パチン
ガチャ ガラガラガラ…
晴「すげ、指パッチンしたらシェフ来るやつ初めて見た」
桃華「特製ケーキですわ!」
文香「すごく…大きいですね」
ありす「イ、イチゴがこんなに…!」
桃華「遠慮はいりませんわ!どうぞ食べてくださいまし!」
P「俺からはこれだ、ほれ」
ありす「…!これ、私が前に言ってたゲームじゃないですか!」
P「あんまり夜更かしするなよ」
梨沙「アタシからはコレよ!」
ありす「わぁっ、ぬいぐるみ…ありがとうございます」
文香「私からは、これを…」
ありす「まさかの攻略本」
文香「冗談です、本当はこっちですよ」
ありす「…ミステリー小説ですね、読むのが楽しみです」
文香「犯人はヤス…」
ありす「?」
晴「えっ、オレ何もないぞ」
梨沙「空気読めないわね、なんかしなさいよ」
晴「んー…じゃあ『セネガル代表のシセ監督が、あのポーズで言ってそうなことシリーズ』」
ありす「…ふふっ、大丈夫ですよ」
晴「…わりぃな」
ありす「いいんです。今日1日晴さんと過ごせて、特別なことはしてませんけど、楽しかったです」
晴「橘…」
ありす「今日みたいな、なんでもない穏やかで幸せな日々を…みんなと、晴さんと過ごしていきたいです。だから晴さん、これからも私と仲良くしてくれますか?」
晴「…ヘヘッ、わかったよ。橘、オレも同じだ。橘とゲームしたり、事務所でだべったり、ユニットで仕事したり」
晴「どれもなんでもないことだけど、楽しくて、忘れられない思い出なんだ。オレも橘とずっと一緒にいたい…だから、これからもよろしくな」
ありす「…はいっ。えへへ…なんだか照れますね」
晴「…うるせー」
ありす「照れてるじゃないですか」
晴「照れてねーよ」
ありす「照れてます」
晴「照れてないっつーの」
バターン
P「文香が倒れた!」
晴「!?おい、大丈夫か!」
梨沙「ちょっと文香!しっかりしなさい!」
文香「め、目覚める……」
ありす「何がですか!?何にですか!?」
桃華「救急車!救急車ですわ!」
文香「百合JS……ジャスティス……」
文香「失礼しました」
梨沙「百合がどうのって」
文香「気のせいです、再開しましょう」
桃華「…それではみなさん、お手元にケーキは行き渡りまして?」
P「バッチリだ」
ありす「ラムネもありますよ」
梨沙「乾杯しましょ、ほら晴」
晴「ん、ごほん…えー、それでは橘ありすさんの益々のご活躍を祈ってー」
「「「かんぱーい!」」」
桃華「堅いですわね」
晴「乾杯の音頭ってこうじゃねえの?」
梨沙「誕生日おめでとー、でいいのよ」
文香「ありすちゃん、この…ラムネってどうやって開けるのでしょうか」
ありす「えっ」
P「…あとでありすの親御さんに送るか」●REC
晴「あ、橘、あとでウイイレやろうぜ」
ありす「いいですよ、今度は負けませんからねっ」
◆◆◆◆
梨沙「それでは、ウイイレで橘ありすに負けた結城晴による、『セネガル代表のシセ監督が、あのポーズで言ってそうなこと』です、どうぞ」
晴「…『え、マジ?今始めると10連ガシャが2週間無料?…それ、世界レベル』」
文香「ネタがやや古いですね」
晴「厳しい」
終わりです。2日遅れたけど誕生日おめでとう。
ゆるゆるなはるありもいいと思うの(ダイマ)
おもろかった
はるありはいいものだ
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