[シャニマス ]貴方さまに、下着を……? (12)

凛世にπタッチをしても、「貴方さま、どうかなさいましたか……?」と尋ねられ、逆にこちらが戸惑うようになってしまった。何か新鮮な反応が見てみたいのだけれども。何かないか。

そうして探していた折に、一つのワードが目についた。

「嫌な顔されながらおパンツを見せてもらいたい」

ビビッと来た。
これだ。
凛世に嫌な顔をされながら…!
俺は凛世に頼み込んだ。

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凛世「プロデューサーさまに、嫌な顔をしながら、下着を見せれば……よろしいのですか……?」

意図は伝わったのだろうか?
凛世はキョトンとしてこちらを眺めている。

P「突然、こんなこと頼まれても驚くよな? ごめんな、やっぱりやめ

凛世「わかり、ました……。」

P「え、いい、のか?」

凛世「貴方さまが、それを……望むなら、凛世は叶えたく……思います。」

凛世「プロデューサーさま、それで……どうすれば、いいのでしょうか……?」

P「ああ、やり方か。俺がこう、座るから、目の前で見下ろしつつ、嫌そうな表情をしてパンツを見せてほしい。」

凛世「この距離で、ですか……? 漫画でも、このようなことは、見たことがありません……。」

P「最近は、その状況を喜ぶ人もいるらしいんだ。俺も、凛世のそういう姿を見てみたい。自分勝手な頼みで、ごめんな。」

凛世「貴方さまが、そこまで……凛世は果報者で、ございます……。」

俺は凛世の目の前に座った。
すごく、ドキドキする。
W.I.N.G(ウィング)優勝まで辿り着き、凛世をトップアイドルに育て上げた。
そのアイドルを、自らの視線で穢すような。

凛世「貴方さま……!」

凛世の目付きが鋭くなる。
今の、凛世の目には俺はどう映っているのだろう?
何を考え、睨め付けているのか。
知りたい。知りたい!

しかし、俺は黙って見上げているしかない。

凛世が、裾を少しずつ上げていく。
衣摺れの微かな音が心地よく鼓膜を刺激する。

凛世の下着が見え始めた。
白、だと思っていたが。

一昨日、夏葉と一緒に出かけると言っていたが、その時に選んだのだろうか。

すす、と少しずつ上がっていく手が止まる。
レース柄の桃色のショーツが半分見えたあたりで。

凛世の顔を見ると、恥ずかしそうな、少し上気した頬に、潤んだ瞳になりながらも、表情は崩していなかった。

俺は、頷いた。

凛世は帯を解き、また緩やかに裾を上げていく。
下着が、全て見えた。
罪悪感と、この状況に至った満足感がないまぜになり、溜息が漏れた。

それから、何分経ったのか。

P「よくがんばったな、凛世」

俺は立ち上がり、凛世の手を軽く握った。
手から力が抜け、裾が下りる。

凛世「これで、ご満足、頂けましたか……?」

凛世は少し厳しい表情のままだ。
終わりだと言ってないからか、それとも真に嫌悪したのか。

P「終わりだよ。これで。無理言ってごめんな。」

凛世はようやくいつもの穏やかな表情に戻った。

P「俺を、軽蔑、したか…?」

凛世「軽蔑、など……。プロデューサーさまの、真意は、凛世には……わかりません。」

P「そうだよな。」

凛世「しかし、貴方さまは、凛世の……、凛世に興味がある、と……いうことなら。凛世は、……尊重したかったのです。」

P「凛世…」

こんな理不尽な頼みでも、聞き入れてくれた。
俺は感謝と共に詫びたくなった。

P「試すような真似をして、すまなかった。」

凛世「いいのです、プロデューサーさま……。わたくしは、一生ついて参ります、から……。」

凛世「ですから、今度は……プロデューサーさまの。」

凛世「貴方さまが、嫌な顔をして……、わたくしに、下着をお見せくださいませ……。」


[終]

つおい

後日if
嫌な顔をしておパンツ見せているプロデューサーさんの姿がはづきに見つかったら

P「はづきさん、こ、これは、その!」

はづき「夢、これは夢。続きを見ないと…(現実逃避)」スヤァ

凛世「貴方さま、睨みつける姿も凛々しく……。」


シャニマス の凛世さん、なかなか重い感じがいいです。

読んで下さった方、ありがとうございました。

おつおつ

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